JPH11110131A - 液晶表示装置 - Google Patents
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- JPH11110131A JPH11110131A JP26423897A JP26423897A JPH11110131A JP H11110131 A JPH11110131 A JP H11110131A JP 26423897 A JP26423897 A JP 26423897A JP 26423897 A JP26423897 A JP 26423897A JP H11110131 A JPH11110131 A JP H11110131A
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Abstract
表示とを行なう2ウエイ表示型のものであって、前面に
タッチ入力パネルを備えた液晶表示装置として、両方の
表示を明るくし、しかも薄型化をはかるとともに製造コ
ストも低減することができるものを提供する。 【解決手段】後面側に高反射率の反射板19を備えた液
晶表示素子10の前面側に、前面からの入射光と端面か
らの入射光とをそれぞれ後面に出射して液晶表示素子1
0に入射させるとともに前記後面に入射する液晶表示素
子10からの出射光を前面に出射する導光性を有するタ
ッチ入力パネル20を配置し、このタッチ入力パネル2
0の前記端面に対向させて光源28を配置した。
Description
表示と、光源からの光を利用する表示との両方を行なう
ものであって、前面にタッチ入力パネルを備えた液晶表
示装置に関するものである。
光等の外光を利用する表示と、表示装置が備えている光
源からの光を利用する表示との両方を行なう、いわゆる
2ウエイ表示型のものがある。
は、従来、液晶表示素子の後面側に半透過反射板を設
け、この半透過反射板の背後にバックライトを配置した
ものがあり、前記バックライトとしては一般に、端面か
らの入射光を前面に出射する導光板を備え、この導光板
の端面に対向させて蛍光ランプ等の光源を配置したもの
が利用されている。
が得られるときは外光を利用する反射型表示を行ない、
充分な明るさの外光が得られないときはバックライトを
点灯させて透過型表示を行なうものであり、外光を利用
する反射型表示では、液晶表示素子の前面から入射した
外光のうちの半透過反射板で反射された光が再び液晶表
示素子を透過してその前面に出射する。また、バックラ
イトの光を利用する透過型表示では、バックライトから
の光のうちの半透過反射板を透過した光が液晶表示素子
への入射光となり、その光が液晶表示素子を透過してそ
の前面に出射する。
には、画面をタッチ入力面としているものもあり、この
種の液晶表示装置では、前記液晶表示素子の前面側に、
透明なタッチ入力パネルを配置している。
ってオン状態になる複数のタッチ入力部をマトリックス
状に配列したものであり、透明な基板と、この基板の前
面に対向する透明な前面シートと、前記基板の前面と前
記前面シートの後面とにそれぞれ設けられた互いに対向
する透明電極とからなっている。
操作により電極同士が接触するタッチ入力部をマトリッ
クス状に配列した接触型のものと、タッチ操作により電
極間の容量値が変化するタッチ入力部をマトリックス状
に配列した静電容量型のものとがある。
ウエイ表示型液晶表示装置は、外光を利用する表示にお
いても、またバックライトからの光を利用する表示にお
いても、光の利用効率が悪く、したがって、外光を利用
するときもバックライトからの光を利用するときも表示
が暗いという問題をもっている。
性に応じた反射/透過率で反射および透過させるもので
あるため、外光を利用する反射型表示では、前側偏光板
と液晶表示素子と後側偏光板とを順に透過して半透過反
射板に入射した光のうち、この半透過反射板の透過率に
応じた量の光が後面側に透過してロス光となり、またバ
ックライトの光を利用する透過型表示では、バックライ
トからの光のうちの半透過反射板の反射率に応じた量の
光が半透過反射板で反射されてロス光となってしまうた
めである。
従来の2ウエイ表示型液晶表示装置は、液晶表示素子の
後面側に半透過反射板とバックライトを配置し、前記液
晶表示素子の前面側にタッチ入力パネルを配置したもの
であるため、表示装置が厚くなってしまうとともに、製
造コストが高くなるという問題をもっている。
らの光を利用する表示との両方を行なう2ウエイ表示型
のものであって、前面にタッチ入力パネルを備え、外光
も光源からの光も高い効率で利用して、外光を利用する
表示と光源からの光を利用する表示との両方を明るくす
ることができ、しかも、薄型化をはかるとともに製造コ
ストを低減することができる液晶表示装置を提供するこ
とを目的としたものである。
は、後面側に高反射率の反射手段を備えた液晶表示素子
の前面側に、前面からの入射光と端面からの入射光とを
それぞれ後面に出射して前記液晶表示素子に入射させる
とともに前記後面に入射する前記液晶表示素子からの出
射光を前面に出射する導光性を有するタッチ入力パネル
を配置し、このタッチ入力パネルの前記端面に対向させ
て光源を配置したことを特徴とするものである。
と、光源からの光を利用する表示との両方を行なう2ウ
エイ表示型のものであり、外光を利用するときは、液晶
表示素子の前面に配置したタッチパネルにその前面から
入射した外光がこのタッチパネルを透過してその後面に
出射し、その光が前記液晶表示素子に入射するとともに
その後面側の反射手段で反射されて液晶表示素子の前面
に出射し、前記タッチパネルにその後面から入射して、
このタッチパネルを透過して表示装置の前面に出射す
る。
源からの光が前記タッチパネルにその端面から取り込ま
れて、前記タッチパネルで導かれてその後面に出射し、
その光が液晶表示素子に入射するとともに前記反射手段
で反射されて液晶表示素子の前面に出射し、前記タッチ
パネルにその後面から入射して、このタッチパネルを透
過して表示装置の前面に出射する。
用するときも光源からの光を利用するときも反射型表示
を行なうものであり、したがって、前記反射手段は、入
射光を高い反射率で反射させるものでよい。
光も光源からの光も高い効率で利用することができるか
ら、外光を利用して表示するときも、前記光源からの光
を利用して表示するときも、充分に明るい表示を得るこ
とができる。
子の前面側に、上記のような導光性を有するタッチ入力
パネルを配置し、このタッチ入力パネルの端面に対向さ
せて光源を配置したものであるため、液晶表示素子の後
面側に半透過反射板とバックライトを配置し前面側にタ
ッチ入力パネルを配置している従来の液晶表示装置に比
べて、表示装置全体の厚さを薄くすることができるとと
もに、製造コストを低減することができる。
側に高反射率の反射手段を備えた液晶表示素子の前面側
に、前面からの入射光と端面からの入射光とをそれぞれ
後面に出射して前記液晶表示素子に入射させるとともに
前記後面に入射する前記液晶表示素子からの出射光を前
面に出射する導光性を有するタッチ入力パネルを配置
し、このタッチ入力パネルの前記端面に対向させて光源
を配置することにより、外光を利用する表示と光源から
の光を利用する表示との両方を明るくし、しかも薄型化
をはかるとともに製造コストも低減するようにしたもの
である。
ッチ入力パネルは、例えば、前面からの入射光と端面か
らの入射光とをそれぞれ後面に出射し前記後面からの入
射光を前面に出射する導光板と、この導光板の前面に対
向する透明な前面シートと、前記導光板の前面と前記前
面シートの後面とにそれぞれ設けられた互いに対向する
透明電極とで構成すればよく、このような構成とすれ
ば、タッチ入力パネルに上述した導光性をもたせること
ができる。
でもよく、この透明板からなる導光板を用いる場合は、
前記タッチ入力パネルの前面シートを光拡散性を有する
ものとするのが望ましい。このようにすれば、上記反射
手段として反射性に優れた鏡面反射体を用いても、表示
観察者の顔やその背後の物体などの外景が反射手段の反
射面に映って見える、いわゆる外景の映り込みを生じる
ことはない。
光散乱性を有し、その散乱性により前面からの入射光と
端面からの入射光とをそれぞれ後面に出射し前記後面か
らの入射光を前面に出射する散乱板であってもよく、こ
の散乱板からなる導光板を用いれば、前記外景の映り込
みを防ぐことができる。
は、前記タッチ入力パネルの後面と前記反射手段との間
に、透過光を前記液晶表示素子の前面に垂直な方向への
出射光の輝度が高い輝度分布の光として出射する光学部
材を設けるのが望ましく、このようにすれば、正面輝度
の高い表示を得ることができる。
示装置の断面図であり、図において左側が画面の上縁
側、右側が画面の下縁側である。この液晶表示装置は、
液晶表示素子10と、この液晶表示素子10の前面側に
配置されたタッチ入力パネル20と、このタッチ入力パ
ネル20の端面に対向させて配置された光源28とから
なっている。
ッドネマティック)モードの反射型液晶表示素子であ
り、液晶セル11と、この液晶セル11をはさんで配置
された前側偏光板18aおよび後側偏光板18bと、前
記後側偏光板18bの背後に反射手段として配置された
反射板19とからなっている。
トリックス方式のものであり、前後一対の透明基板(ガ
ラス基板)11a,11bのうち、後面側の基板11b
の内面には、マトリックス状に配列する複数の透明な画
素電極12が形成され、その上に配向膜13bが設けら
れている。
基板11bの内面には、各画素電極12にそれぞれ対応
させてTFT(薄膜トランジスタ)からなる能動素子が
設けられるとともに、各画素電極行のTFTにゲート信
号を供給するためのゲートラインと、各画素電極列のT
FTにデータ信号を供給するためのデータラインとが配
線されており、前記各画素電極12は、その電極に対応
するTFTに接続されている。
記各画素電極12にそれぞれ対応させて赤、緑、青のカ
ラーフィルタ14R,14G,14Bが交互に並べて設
けられるとともに、これらのカラーフィルタ14R,1
4G,14Bの上に前記画素電極13の全てに対向する
一枚膜状の透明な対向電極15が形成されており、その
上に配向膜13aが設けられいる。なお、図では省略し
ているが、前記カラーフィルタ14R,14G,14B
は透明な保護膜(絶縁膜)で覆われており、対向電極1
5は前記保護膜の上に形成されている。
は、枠状のシール材16を介して接合されており、その
両基板11a,11b間の前記シール材16で囲まれた
領域に液晶層17が設けられている。
1a,11bの近傍における配向方向を前記配向膜13
a,13bでそれぞれ規制され、両基板11a,11b
間において所定のツイスト角(例えばほぼ90°)でツ
イスト配向しており、上記前側偏光板18aと後側偏光
板18bは、それぞれの透過軸の方向を互いにほぼ直交
させるか、あるいは互いにほぼ平行にして液晶セル11
の前後面に貼り付けられている。
された反射板19は、入射光を高い反射率で反射させる
反射板であり、この実施例では、最も反射性に優れた鏡
面反射板を用いている。
置されたタッチ入力パネル20は、その前面からの入射
光と端面からの入射光とをそれぞれ後面に出射して前記
液晶表示素子10に入射させるとともに前記後面に入射
する前記液晶表示素子10からの出射光を前面に出射す
る導光性を有している。
は、タッチ操作により電極同士が接触する複数のタッチ
入力部をマトリックス状に配列した接触型のものであ
り、前面からの入射光と端面からの入射光とをそれぞれ
後面に出射し前記後面からの入射光を前面に出射する導
光板21と、この導光板21の前面に対して間隙を存し
て対向する前面シート22と、前記導光板21の前面と
前面シート22の後面(導光板21との対向面)とにそ
れぞれ設けられた互いに対向する複数の透明電極23,
24とからなっている。
端に向かって後面に近くなるように傾斜させた楔状の透
明板であり、その両端面のうちの高さが大きい方の端面
が、光源28からの光の取り込み面(以下、光源光取り
込み端面という)となっている。なお、図では導光板2
1の前面の傾斜を誇張して示したが、その傾斜角(後面
に対する角度)は、1°〜10°の範囲、望ましくは2
°〜5°の範囲、さらに望ましくは3°〜4°の範囲に
設定されている。
明シートであり、この実施例では透過光を拡散させて出
射する拡散板を用いている。この前面シート22の光拡
散性は、透過光の拡散状態が、上記液晶表示素子10に
よって表示される画像を充分な鮮明さで視認できる範囲
であるように設定されている。
前面側に、それらの間に点在状態で介在させた粒状透明
体からなる複数のギャップ材25により導光板21との
間隔を規制されて、導光板21の前面と平行に配置され
ており、周縁部において枠状スペーサ26を介して導光
板21に接着されている。
複数の透明電極23は、互いに平行に形成された一方の
方向(図1では画面の上下方向)に沿う帯状電極、上記
前面シート22の後面に設けられた複数の透明電極24
は、前記導光板21側の帯状電極23と直交する方向
(図1では画面の左右方向)に沿う帯状電極であり、こ
れらの電極23,24が互いに対向する部分がそれぞ
れ、タッチ操作による前面シート22の撓み変形により
この前面シート22側の電極24が導光板21側の電極
23に接触してオン状態になるタッチ入力部となってい
る。なお、このタッチ入力パネルの各タッチ入力部の識
別は、液晶表示素子10によって表示される。
パネル20の後面に、透過光を液晶表示素子10の前面
に垂直な方向への出射光の輝度が高い輝度分布の光とし
て出射する光学部材としてプリズムシート27を設けて
いる。
の面に、その幅方向に沿う複数の横長なプリズム部27
aをその幅方向に連続させて互いに平行に形成したもの
であり、これらのプリズム部27aはそれぞれ、一側面
が垂直で他側面が傾斜した直角三角形状の断面形状を有
している。
ム部27aの配列ピッチは、上記液晶表示素子10の画
素領域の配列ピッチとほぼ等しいか、あるいはそれより
小さく設定されている。図1に示した例では、各プリズ
ム部27aの配列ピッチを、液晶表示素子10の画素領
域の配列ピッチのほぼ1/1.5としている。
形成面とは反対側の平坦面を上記タッチ入力パネル20
の導光板21の後面に向き合わせ、各プリズム部27a
の長さ方向を前記導光板21の光源光取り込み端面と平
行にするとともに、各プリズム部27aの垂直な側面を
前記光源光取り込み端面の方向に向けて、図示しない透
明な粘着剤(両面粘着シートでもよい)により導光板2
1の後面に貼り付けられている。
7は、アクリル系樹脂等の透明材料で形成するが、それ
ぞれの光の屈折率は同じであるのが望ましく、また前記
粘着剤には、導光板21およびプリズムシート27とほ
ぼ同じ屈折率のものを用いるのが好ましい。
ート27と前記粘着剤の屈折率をほぼ同じにすれば、導
光板21とプリズムシート27の一方から他方への光透
過経路を、両者の界面での光の屈折や反射及び散乱がほ
とんどない直線的な経路にすることができる。
の導光板21の光源光取り込み端面を外光の主な取り込
み方向に向けて上記液晶表示素子10の前面側に配置さ
れている。
は、外光を利用するときは通常の反射型液晶表示装置と
同様に、画面に垂直な方向に対して画面の上縁側に傾い
た方向から主に外光を取り込むように、明るい外光が得
られる方向に画面を向けて使用されるため、この実施例
では、上記タッチ入力パネル20を、前記光源光取り込
み端面を外光の主な取り込み方向である画面の上縁側に
向けて設けている。
後面に設けたプリズムシート27の各プリズム部27a
の頂部を液晶表示素子10の前面(前側偏光板18aの
前面)に当接または近接させた状態で図示しない支持手
段に支持されている。
ネル20の光源光取り込み端面の全長にわたる長さの直
管状蛍光ランプ28aと、この蛍光ランプ28aからそ
の周囲に放射される光を前記タッチ入力パネル20に向
けて反射するリフレクタ29とからなっており、前記リ
フレクタ29は、一側に光の出射口を有する楕円筒状を
なしている。
0の導光板21の側方に、前記リフレクタ29の出射口
をタッチ入力パネル20の光源光取り込み端面に対向さ
せて配置されている。
と、光源28からの光を利用する表示との両方を行なう
2ウエイ表示型のものであり、前記光源28は、充分な
明るさの外光が得られないときに使用される。
ついて説明すると、光源28からの光は、図1に矢線L
1で示すように、液晶表示素子10の前面側に配置され
たタッチ入力パネル20の導光板21にその端面から取
り込まれてこの導光板21内を導かれ、導光板21の後
面に出射して液晶表示素子10に入射する。
板21にその光源光取り込み端面から様々な入射角で入
射するが、この導光板21の前面は光源光の取り込み端
側から反対側に向かって後面に近くなるように傾斜して
おり、また導光板21の前面とその前面側に配置された
上記前面シート22との間の間隙が空気層となっている
ため、光源光取り込み端面から導光板21に入射した光
のうち、導光板21の前面に向かう光は、導光板21の
前面(透明電極23が形成されている部分ではこの電極
23の前面)と前記空気層との界面で全反射され、導光
板21の後面方向に導かれる。
た光のうちの導光板21の後面に向かう光と、前記導光
板21の前面で全反射された光は、導光板21の後面か
ら前記プリズムシート27の各プリズム部27aに入射
する。
たように一側面が垂直で他側面が傾斜した直角三角形状
の断面形状を有しており、その垂直な側面が上記導光板
21の光源光取り込み端面の方向に向いているため、各
プリズム部27aに入射する光は、これらのプリズム部
27aの傾斜面に対して、その傾斜面に向き合う方向
(垂直な側面の方向)から入射し、その光のうち、プリ
ズム部27aの傾斜面、つまり液晶表示素子10との間
の空気層と前記傾斜面との界面に対して全反射角臨界角
よりも大きい(垂直に近い)角度で入射した光が、この
界面を透過し、垂直方向に対する角度が小さくなった方
向の光となって液晶表示素子10に入射する。すなわ
ち、前記プリズムシート27を透過して液晶表示素子1
0に入射する光は、前記液晶表示素子10の前面に垂直
な方向に出射する光の輝度が高い輝度分布の光である。
して全反射角臨界角よりも小さい角度で入射した光は、
この傾斜面で全反射されるが、その光は、導光板21の
前面で反射されて他のプリズム部27aに入射し、その
プリズム部27aの傾斜面に対して全反射角臨界角より
も大きい角度で入射した光が前記界面を透過し、垂直方
向に対する角度が小さくなった方向の光となって液晶表
示素子10に入射するため、上記導光板21に取り込ま
れた光源28からの光のほとんどが、ロスを生じること
なく液晶表示素子10に入射する。
ず前側偏光板18aによりその吸収軸に沿った偏光成分
の光を吸収され、透過軸に沿った偏光板成分の直線偏光
光となって液晶セル11に入射する。
フィルタ14R,14G,14bBによりその吸収波長
域の光を吸収されて赤、緑、青に着色するとともに、液
晶層17を透過する過程でその複屈折性に応じて偏光状
態を変え、液晶セル11の後面に出射する。
光板18bに入射し、その光のうち、前記後側偏光板1
8bの透過軸に沿った偏光成分の光がこの後側偏光板1
8bを透過して画像光となり、この画像光が反射板19
で反射され、前記後側偏光板18bと液晶セル11と表
側偏光板18aとを透過して液晶表示素子10の前面に
出射する。
た光は、上記プリズムシート27によりさらに垂直方向
に近くなる方向に屈折され、垂直方向に出射する光の輝
度がより高くなった輝度分布の光となってタッチ入力パ
ネル20にその後面から入射し、このタッチ入力パネル
20をその厚さ方向に透過して、その前面シート22に
より拡散されて表示装置の前面に出射する。
ると、このときは、液晶表示装置にその前面から図1に
矢線L2で示すように入射する外光が、タッチ入力パネ
ル20をその厚さ方向に透過し、さらにプリズムシート
27を透過して液晶表示素子10に入射する。
の前面から入射した外光は、このタッチ入力パネル20
の前面シート22で拡散されるが、外光の主な取り込み
方向(画面に垂直な方向に対して画面の上縁側に傾いた
方向)は、タッチ入力パネル20の光源光の取り込み端
側の方向であり、上記プリズムシート27は、その各プ
リズム部27aの垂直な側面を前記光源光取り込み端面
の方向に向けて設けられているため、タッチ入力パネル
20を透過した光は、プリズムシート27の各プリズム
部27aで屈折され、液晶表示素子10の前面に垂直な
方向に対する角度が小さくなった方向の光、つまり垂直
方向に出射する光の輝度が高い輝度分布の光となって液
晶表示素子10に入射する。
用するときと同様であり、液晶表示素子10に入射した
光は、前側偏光板18aを透過して液晶セル11に入射
し、この液晶セル11の後面に出射した光のうちの後側
偏光板18bの透過軸に沿った偏光成分の光がこの後側
偏光板18bを透過して画像光となり、この画像光が反
射板19で反射され、前記後側偏光板18bと液晶セル
11と表側偏光板18aとを透過して液晶表示素子10
の前面に出射する。
た光は、プリズムシート27によりさらに垂直方向に近
くなる方向に屈折され、垂直方向に出射する光の輝度が
より高くなった輝度分布の光となってタッチ入力パネル
20にその後面から入射し、このタッチ入力パネル20
をその厚さ方向に透過して、拡散光となって表示装置の
前面に出射する。
用するときも光源28からの光を利用するときも反射型
表示を行なうものであり、したがって、前記反射板19
は、入射光を高い反射率で反射させるものでよい。
光も光源28からの光も高い効率で利用することができ
るから、外光を利用して表示するときも、光源28から
の光を利用して表示するときも、充分に明るい表示を得
ることができる。
子10の前面側に、前面からの入射光と端面からの入射
光とをそれぞれ後面に出射して前記液晶表示素子10に
入射させるとともに前記後面に入射する前記液晶表示素
子10からの出射光を前面に出射する導光性を有するタ
ッチ入力パネル20を配置し、このタッチ入力パネル2
0の端面に対向させて光源28を配置したものであるた
め、液晶表示素子の後面側に半透過反射板とバックライ
トを配置し前面側にタッチ入力パネルを配置している従
来の液晶表示装置に比べて、表示装置全体の厚さを薄く
することができるとともに、製造コストを低減すること
ができる。
ネル20を、前面からの入射光と端面からの入射光とを
それぞれ後面に出射し前記後面からの入射光を前面に出
射する導光板21と、この導光板21の前面に対向する
透明な前面シート22と、前記導光板21の前面と前記
前面シート22の後面とにそれぞれ設けられた互いに対
向する透明電極23,24とで構成しているため、この
タッチ入力パネル20に上述した導光性をもたせること
ができる。
パネル20の前面シート22を光拡散性を有する拡散板
としているため、このタッチ入力パネル20を透過した
光が拡散光となって表示装置の前面に出射するから、液
晶表示素子10の後面側に配置する反射板19として反
射性に優れた鏡面反射板を用いても、表示観察者の顔や
その背後の物体などの外景が反射板19の反射面に映っ
て見える、いわゆる外景の映り込みを生じることはな
い。
上述したように、透過光の拡散状態が、液晶表示素子1
0によって表示される画像を充分な鮮明さで視認できる
範囲であるように設定されているため、液晶表示装置の
前面に出射する光が拡散されても、ぼけが極く少ない良
好な画質の画像が観察される。
パネル20の後面と液晶表示素子10との間に、透過光
を液晶表示素子10の前面に垂直な方向に出射する光の
輝度が高い輝度分布の光として出射するプリズムシート
27を設けているため、外光を利用するときも光源28
からの光を利用するときも、入射光を前記輝度分布の光
として液晶表示素子10に入射させるとともに、反射板
19で反射されて前記液晶表示素子10の前面に出射す
る光を、垂直方向に出射する光の輝度がより高くなった
輝度分布の光としてタッチ入力パネル20に入射させる
ことができ、したがって、前記タッチ入力パネル20を
透過し、拡散されて前面に出射する光の輝度分布を垂直
方向に出射する光の輝度が高い分布とし、正面輝度の高
い表示を得ることができる。
垂直方向の輝度が高い輝度分布の光であるため、タッチ
入力パネル20の前面(前面シート22の前面)での外
光の反射による表示コントラストの低下はほとんどな
い。
向に対して画面の上縁側に傾いた方向から入射するた
め、前側タッチ入力パネル20の前面で反射した外光の
ほとんどは、図1に破線矢印で示したようにタッチ入力
パネル20に対する入射角に応じた反射角で斜め方向に
向かうが、液晶表示装置からの出射光は、外光を利用す
る表示においても、光源28からの光を利用する表示に
おいても、液晶表示素子10の前面に垂直な方向に出射
する光の輝度が高い輝度分布の光である。
に対してその正面方向、つまり液晶表示素子10の前面
に垂直な方向の付近から観察されるが、上記液晶表示装
置によれば、正面方向から観察される光のほとんどが液
晶表示装置からの出射光であり、タッチ入力パネル20
の前面で反射された斜め方向に向かう反射光はほとんど
見えないため、液晶表示装置を出射する光にタッチ入力
パネル20の前面で反射された表面反射光が重畳してコ
ントラストが悪くなることはない。
するときも光源28からの光を利用するときも反射型表
示を行なうものであるため、従来の2ウエイ表示型液晶
表示装置に比べて、液晶表示素子10の設計の自由度が
高くなり、容易に設計することができる。
装置は、外光を利用する表示が反射型表示であり、バッ
クライトの光を利用する表示が透過型表示であって、外
光を利用する反射型表示の場合は、前面側からの入射光
が液晶表示装置を透過して反射され、その光が再び前記
液晶表示装置を透過して前面側に出射するのに対し、バ
ックライトの光を利用する透過型表示では、後面側から
の入射光が液晶表示装置を透過して前面側に出射するた
め、反射型表示と透過型表示との光の透過経路の違いに
より生じる表示色の相違等を補償するように液晶表示装
置を設計する必要がある。
光を利用する表示も光源28からの光を利用する表示も
反射型表示であり、いずれの表示でも光の透過経路はほ
とんど同じであるから、液晶表示素子10の設計は容易
である。
表示装置の断面図であり、図において左側が画面の上縁
側、右側が画面の下縁側である。この実施例の液晶表示
装置は、液晶表示素子10を、液晶セル11の後面側に
反射手段を設け、前記液晶セル11の前面側だけに偏光
板18aを配置した構成としたものであり、その他の構
成は上述した第1の実施例と同じである。
面側基板11bの内面に設ける電極(ここでは画素電
極)を高反射率の鏡面金属膜からなる反射電極12aと
し、この電極12aに反射手段を兼ねさせている。
するときも、光源28からの光を利用するときも、図2
に矢線L1,L2で示すようにタッチ入力パネル20と
プリズムシート27とを経て液晶表示素子10に入射
し、前記偏光板18aを透過して液晶セル11に入射し
た光が、カラーフィルタ14R,14G,14bBおよ
び液晶層17を透過して前記反射電極12aで反射さ
れ、その光のうちの前記偏光板18aの透過軸に沿った
偏光成分の光がこの偏光板18aを透過して、画像光と
なって液晶表示素子10の前面に出射する。
た光は、プリズムシート27によりさらに垂直方向に近
くなる方向に屈折されてタッチ入力パネル20にその後
面から入射し、このタッチ入力パネル20を透過して、
拡散光となって表示装置の前面に出射する。
外光を利用するときも光源28からの光を利用するとき
も反射型表示を行なうものであり、したがって、液晶セ
ル11の後面側基板11bの内面に設ける反射電極12
aは入射光を高い反射率で反射させるものでよく、した
がって、外光を利用して表示するときも、光源28から
の光を利用して表示するときも、充分に明るい表示を得
ることができる。
0を、液晶セル11の前面側だけに偏光板18aを配置
した構成としているため、外光を利用するときも光源2
8からの光を利用するときも、入射光が装置前面に出射
するまでの間に偏光板を透過する回数が、入射経路で1
回、出射経路で1回だけであり、したがって、上述した
第1の実施例に比べて偏光板による光の吸収を軽減し、
光の利用効率をより高くして、表示をさらに明るくする
ことができる。
晶表示素子10の前面側に第1の実施例で用いたものと
同じタッチ入力パネル20を配置したものであるが、前
記液晶表示素子10を後側偏光板を備えないものとし、
また液晶セル11の後面側基板11bの内面に設ける電
極を反射電極12aとして、この電極12aに反射膜を
兼ねさせているため、第1の実施例のものよりもさらに
装置全体の厚さを薄くするとともに、製造コストを低減
することができる。
パネル20を透過して前面に出射する光がこのタッチ入
力パネル20の前面シート(拡散板)22により拡散さ
れるため、反射手段が鏡面反射電極12aであっても、
外景の映り込みを生じることはない。
力パネル20の後面と液晶表示素子10との間にプリズ
ムシート27を設けているため、外光を利用するときも
光源28からの光を利用するときも正面輝度の高い表示
を得ることができるとともに、タッチ入力パネル20の
前面で図2に破線矢印で示したように反射される外光の
表面反射による表示コントラストの低下もほとんどな
い。
1の後面側基板11bの内面に設ける電極を反射電極1
2aとしているが、前記電極12aを透明電極とし、後
面側基板11bの外面に反射板等の反射手段を配置して
もよい。
はタッチ入力パネル20の前面シート22に光拡散性を
もたせているが、タッチ入力パネル20をその厚さ方向
に透過する光は、導光板21と前面シート22との間に
点在状態で介在させたギャップ材25によっても散乱さ
れるため、このギャップ材25の分布量をある程度多く
すれば、前面シート22が光拡散性を有していなくて
も、前記ギャップ材25による透過光の散乱により表示
装置の前面に出射する光を拡散光とし、上述した外景の
映り込みを防ぐことができる。
または反射電極12aに反射率をあまり低下させない範
囲で拡散反射性をもたせることによっても防ぐことがで
きるため、その場合は、タッチ入力パネル20に光拡散
性をもたせなくてもよい。
表示装置の断面図であり、図において左側が画面の上縁
側、右側が画面の下縁側である。この実施例の液晶表示
装置は、2枚の偏光板18a,18bを備えたものであ
り、液晶表示素子10を、液晶セル11と、その後面側
に配置した裏側偏光板18bと、その背後に配置した反
射板19とで構成し、前記液晶表示素子10の前面側に
配置するタッチ入力パネル20の前面シートに前側偏光
板18aを用いたものである。なお、他の構成は上述し
た第1の実施例と同じである。
ル20の前面シートは、前側偏光板18aだけで構成し
てもよいが、この前面シートは、例えば前記偏光板18
aに拡散板(図示せず)を積層して光拡散性をもたせた
ものが望ましい。
板18aがタッチ入力パネル20の前面にあるため、光
源28からの光を利用するときは、図3に矢線L1で示
すようにタッチ入力パネル20とプリズムシート27と
を経て液晶表示素子10に入射する光が、偏光板による
偏光作用を受けずに液晶セル11に入射する。
きは、液晶セル11に入射した光が、カラーフィルタ1
4R,14G,14bBによりその吸収波長域の光吸収
されて赤、緑、青に着色するだけで、液晶層17の複屈
折性による光学的な変化は起こさずに無偏光光のまま液
晶セル11の後面に出射する。
りその吸収軸に沿った偏光成分の光を吸収されて直線偏
光光となり、反射板19で反射されて前記後側偏光板1
8bを再び透過して液晶セル11にその後面側から入射
する。
直線偏光光であるため、この光は、液晶層17の複屈折
性に応じて偏光状態を変え、液晶表示素子10の前面に
出射する。
た光は、プリズムシート27を透過してタッチ入力パネ
ル20にその後面から入射し、その光のうち、前記タッ
チ入力パネル20の前面シートである前側偏光板18a
の透過軸に沿った偏光成分の光がこの偏光板18aを透
過して画像光となり、表示装置の前面に出射する。
L2で示すように入射する外光が、タッチ入力パネル2
0の前面シートである前側偏光板18aによりその吸収
軸に沿った偏光成分の光を吸収されて直線偏光光とな
り、その光が前記タッチ入力パネル20とプリズムシー
ト27とを透過して液晶表示素子10に入射する。
示素子10に入射した光が、液晶セル11を透過する過
程でカラーフィルタ14R,14G,14bBによりそ
の吸収波長域の光吸収されて赤、緑、青に着色するとと
もに、液晶層17の複屈折性に応じて偏光状態を変え、
その光のうちの後側偏光板18bの透過軸に沿った偏光
成分の光がこの後側偏光板18bを透過して画像光とな
る。
され、前記後側偏光板18bと液晶セル11とを透過し
て液晶表示素子10の前面に出射し、プリズムシート2
7とタッチ入力パネル20とを透過して表示装置の前面
に出射する。
外光を利用するときも光源28からの光を利用するとき
も反射型表示を行なうものであり、したがって、液晶表
示素子10に備えさせる反射板19は入射光を高い反射
率で反射させるものでよく、したがって、外光を利用し
て表示するときも、光源28からの光を利用して表示す
るときも、充分に明るい表示を得ることができる。
0を、液晶セル11の後面側だけに偏光板18bを配置
した構成とし、前側偏光板18aをタッチ入力パネル2
0の前面にその前面シートとして設けているため、入射
光が装置前面に出射するまでの間に偏光板を透過する回
数が、外光を利用するときは4回(前側偏光板18aと
後側偏光板18bとをそれぞれ2度ずつ透過)である
が、光源28からの光を利用するときは、後側偏光板1
8bを2度、前側偏光板18aを1度透過するだけであ
り、したがって、上述した第1の実施例に比べて光源2
1からの光を利用するときの偏光板による光の吸収を軽
減し、光源21からの光を利用する表示をさらに明るく
することができる。
晶表示素子10の前面側にタッチ入力パネル20を配置
したものであるが、液晶表示素子10を前側偏光板を備
えないものとし、タッチ入力パネル20の前面シートを
前側偏光板18aとしているため、第1の実施例のもの
よりもさらに装置全体の厚さを薄くするとともに、製造
コストを低減することができる。
チ入力パネル20の前面シートを前側偏光板18aとし
たものであるが、この前面シートとして、前記偏光板1
8aに拡散板を積層して光拡散性をもたせたものを用い
れば、タッチ入力パネル20を透過して前面に出射する
光が前記偏光板18aにより拡散されるため、反射手段
が鏡面反射板19であっても、外景の映り込みを生じる
ことはない。
力パネル20の後面と液晶表示素子10との間にプリズ
ムシート27を設けているため、外光を利用するときも
光源28からの光を利用するときも正面輝度の高い表示
を得ることができるとともに、タッチ入力パネル20の
前面で図3に破線矢印で示したように反射される外光の
表面反射による表示コントラストの低下もほとんどな
い。
表示装置の断面図であり、図において左側が画面の上縁
側、右側が画面の下縁側である。この実施例の液晶表示
装置は、液晶表示素子10の前面側に、光散乱性を有す
る導光板31を用いたタッチ入力パネル30を配置した
ものであり、その他の構成は上述した第1の実施例と同
じである。
は、タッチ操作により電極同士が接触する複数のタッチ
入力部をマトリックス状に配列した接触型のものであ
り、前面からの入射光と端面からの入射光とをそれぞれ
後面に出射し前記後面からの入射光を前面に出射する導
光板31と、この導光板31の前面に対して間隙を存し
て対向する前面シート32と、前記導光板31の前面と
前面シート32の後面(導光板31との対向面)とにそ
れぞれ設けられた互いに対向する複数の透明電極33,
34とからなっている。
る平板状の散乱板であり、その光散乱性により前面から
の入射光と端面からの入射光とをそれぞれ後面に出射し
前記後面からの入射光を前面に出射する。
を厚さ方向に透過して出射する散乱光の拡散状態が、液
晶表示素子10によって表示される画像を充分な鮮明さ
で視認できる範囲であるように設定されている。
光板31は、いずれの方向からの入射光に対しても、そ
の入射光を散乱させながら導く導光性をもっているが、
その散乱の度合は導光距離に対応するため、この導光板
31を厚さ方向に透過して出射する散乱光の拡散状態
は、導光板31の板厚を選択することにより任意に設定
することができる。
有しない可撓性透明シートであり、この前面シート32
は、前記導光板31の前面側に、それらの間に点在状態
で介在させた粒状透明体からなる複数のギャップ材35
により導光板31との間隔を規制されて、導光板31の
前面と平行に配置されており、周縁部において枠状スペ
ーサ36を介して導光板31に接着されている。
複数の透明電極33は、互いに平行に形成された一方の
方向に沿う帯状電極、前面シート32の後面に設けられ
た複数の透明電極34は、導光板31側の帯状電極33
と直交する方向に沿う帯状電極であり、これらの電極3
3,34が互いに対向する部分がそれぞれ、タッチ操作
による前面シート32の撓み変形によりこの前面シート
32側の電極34が導光板31側の電極33に接触して
オン状態になるタッチ入力部となっている。
パネル30の後面に、透過光を液晶表示素子10の前面
に垂直な方向に出射する光の輝度が高い輝度分布の光と
して出射する光学部材として、上述した第1の実施例で
用いたものと同じプリズムシート27を設けている。
形成面とは反対側の平坦面を上記タッチ入力パネル30
の導光板31の後面に向き合わせ、各プリズム部27a
の長さ方向を前記導光板31の一端面と平行にするとと
もに、各プリズム部27aの垂直な側面を前記端面の方
向に向けて、図示しない透明な粘着剤(両面粘着シート
でもよい)により導光板31の後面に貼り付けられてい
る。
7を貼り付ける前記粘着剤は、導光板31およびプリズ
ムシート27の両方の屈折率に近い屈折率を有するもの
が望ましく、このような屈折率の粘着剤を用いれば、導
光板31とプリズムシート27の一方から他方への光の
透過経路を、両者の界面での光の屈折がほとんどなく、
また導光板31とプリズムシート27との界面での反射
及び散乱のほとんどない直線的な経路にすることができ
る。
の導光板31の一端面、つまり前記プリズムシート27
の各プリズム部27aの垂直な側面を向けた方向の端面
を、外光の主な取り込み方向(画面の上縁側)に向けて
液晶表示素子10の前面側に配置されており、このタッ
チ入力パネル30の側方に、前記導光板31の端面に対
向させて、第1の実施例で用いたものと同じ光源28が
配置されている。
と、光源28からの光を利用するときは、この光源28
からの光が図4に矢線L1で示すようにタッチ入力パネ
ル30の導光板31にその端面から取り込まれてこの導
光板31内を散乱を繰り返しながら導かれ、導光板21
の後面に出射して液晶表示素子10に入射する。
は様々な方向に散乱するが、前記導光板31の前面とそ
の前面側に配置された上記前面シート32との間の間隙
が空気層となっているため、導光板31の前面に向かう
散乱光は、そのほとんどが導光板31の前面(透明電極
33が形成されている部分ではこの電極33の前面)と
前記空気層との界面で全反射されるため、導光板31内
を導かれた光のほとんどが導光板31の後面にその全域
から出射する。
は、プリズムシート27に入射してその各プリズム部2
7aにより屈折され、液晶表示素子10の前面に垂直な
方向に対する角度が小さくなった方向の光、つまり、垂
直方向に出射する光の輝度が高い輝度分布の光となって
液晶表示素子10に入射する。
側偏光板18aによりその吸収軸に沿った偏光成分の光
を吸収されて透過軸に沿った偏光板成分の直線偏光光と
なり、その光が液晶セル11を透過する過程でカラーフ
ィルタ14R,14G,14bBによりその吸収波長域
の光吸収されて赤、緑、青に着色するとともに、液晶層
17の複屈折性に応じて偏光状態を変え、その光のうち
の後側偏光板18bの透過軸に沿った偏光成分の光がこ
の後側偏光板18bを透過して画像光となる。
記液晶表示素子10を透過してその前面に出射する。そ
して、この光は、プリズムシート27によりさらに垂直
方向に近くなる方向に屈折され、垂直方向に出射する光
の輝度がより高くなった輝度分布の光となってタッチ入
力パネル20に入射し、その導光板31により散乱され
て、拡散光となって表示装置の前面に出射する。
置にその前面から図4に矢線L2で示すように入射する
外光が、タッチ入力パネル30をその厚さ方向に透過
し、さらにプリズムシート27を透過して液晶表示素子
10に入射する。
その前面から入射した外光は、このタッチ入力パネル2
0の導光板31により散乱されてその裏面に出射する
が、その光は、プリズムシート27により屈折され、液
晶表示素子10の前面に垂直な方向に出射する光の輝度
が高い輝度分布の光となって液晶表示素子10に入射す
る。
用するときと同様であり、液晶表示素子10に入射した
光は、前側偏光板18aを透過して液晶セル11に入射
し、この液晶セル11の後面に出射した光のうちの後側
偏光板18bの透過軸に沿った偏光成分の光がこの後側
偏光板18bを透過して画像光となる。
記液晶表示素子10を透過してその前面に出射する。そ
して、この光は、プリズムシート27によりさらに垂直
方向に近くなる方向に屈折され、垂直方向に出射する光
の輝度がより高くなった輝度分布の光となってタッチ入
力パネル20に入射し、その導光板31により散乱され
て、拡散光となって表示装置の前面に出射する。
外光を利用するときも光源28からの光を利用するとき
も反射型表示を行なうものであり、したがって、液晶表
示素子10に備えさせる反射板19は入射光を高い反射
の度合で反射させるものでよく、したがって、外光を利
用して表示するときも、光源28からの光を利用して表
示するときも、充分に明るい表示を得ることができる。
タッチ入力パネル30の導光板31を、光拡散ポリマー
からなる散乱板とし、その散乱性により前面からの入射
光と端面からの入射光とをそれぞれ後面に出射し前記後
面からの入射光を前面に出射させるようにしているた
め、タッチ入力パネル30を透過して前面に出射する光
を前記導光板31により散乱させ、拡散光として表示装
置の前面に出射させることができ、したがって、反射手
段が表面反射板19であっても、外景の映り込みを生じ
ることはない。
したように、導光板31を厚さ方向に透過して出射する
散乱光の拡散状態が、液晶表示素子10によって表示さ
れる画像を充分な鮮明さで視認できる範囲であるように
設定されているため、液晶表示装置の前面に出射する光
が拡散されても、ぼけが極く少ない良好な画質の画像が
観察される。
力パネル30の後面と液晶表示素子10との間にプリズ
ムシート27を設けているため、外光を利用するときも
光源28からの光を利用するときも正面輝度の高い表示
を得ることができるとともに、タッチ入力パネル30の
前面で図4に破線矢印で示したように反射される外光の
表面反射による表示コントラストの低下もほとんどな
い。
は、液晶表示素子10として、液晶セル11の前面側と
後面側にそれぞれ偏光板18a,18bを配置するとと
もに、後側偏光板18bの背後に反射板19を配置した
ものを用いたが、この液晶表示素子10は、その後面側
(後面側基板11bの内面または外面)に反射手段を備
え、前面側だけに偏光板18aを配置したものでもよ
い。
光板18aを備えず、液晶セル11の後面側に偏光板1
8bと反射板19を配置した構成ものでもよく、その場
合は、タッチ入力パネル30の前面シート32を前側偏
光板18aとすればよい。
たタッチ入力パネル20,30は、タッチ操作により電
極同士が接触するタッチ入力部をマトリックス状に配列
した接触型のものであるが、このタッチ入力パネルは、
タッチ操作により電極間の容量値が変化するタッチ入力
部をマトリックス状に配列した静電容量型のものであっ
てもよい。
過光を液晶表示素子10の前面に垂直な方向に出射する
光の輝度が高い輝度分布の光として出射するための光学
部材としてプリズムシート27を用いたが、この光学部
材は、例えばシリンドリカルレンズからなる複数の集光
レンズ部をその幅方向に連続させて互いに平行に形成し
たレンズシートや、板面に垂直で特定の方向に沿った面
に対して所定角度以上傾いた角度範囲の入射角で入射し
た光に対して散乱性を示し、前記所定角度より小さい角
度範囲の入射角で入射した光に対してはほとんど散乱性
を示さない指向散乱性を有する散乱シートを用いてもよ
い。
20の後面と液晶表示素子10の反射手段との間であれ
ば、液晶セル11と表側偏光板18aとの間、液晶セル
11と後側偏光板18bとの間、または後側偏光板18
bと反射手段との間に配置してもよく、また、表示の正
面輝度をあまり問題にしないときは、前記光学部材を省
略してもよい。
タッチ入力パネル20,30の側方に配置する光源28
として、直管状の蛍光ランプ28aを用いるものを使用
しているが、光源は、例えば複数のLED(発光ダイオ
ード)を整列させたLEDアレイ等を用いるものでもよ
い。
子10は、アクティブマトリックス方式のものである
が、この液晶表示素子10は単純マトリックス方式のも
のであってもよく、さらにこの発明は、TN方式のもの
に限らず、液晶表示素子の液晶分子を180°〜270
°のツイスト角でツイスト配向させたSTN(スーパー
ツィステッドネマティック)方式の液晶表示装置や、液
晶の複屈折効果を利用してカラーフィルタを用いずに着
色した表示を得る複屈折効果方式の液晶表示装置などに
も適用することができる。
反射率の反射手段を備えた液晶表示素子の前面側に、前
面からの入射光と端面からの入射光とをそれぞれ後面に
出射して前記液晶表示素子に入射させるとともに前記後
面に入射する前記液晶表示素子からの出射光を前面に出
射する導光性を有するタッチ入力パネルを配置し、この
タッチ入力パネルの前記端面に対向させて光源を配置し
たものであるから、外光を利用する表示と光源からの光
を利用する表示との両方を明るくすることができ、しか
も、前面にタッチ入力パネルを備えたものでありなが
ら、薄型化をはかるとともに製造コストも低減すること
ができる。
ッチ入力パネルは、例えば、前面からの入射光と端面か
らの入射光とをそれぞれ後面に出射し前記後面からの入
射光を前面に出射する導光板と、この導光板の前面に対
向する透明な前面シートと、前記導光板の前面と前記前
面シートの後面とにそれぞれ設けられた互いに対向する
透明電極とで構成すればよく、このような構成とすれ
ば、タッチ入力パネルに上述した導光性をもたせること
ができる。
明板を用いる場合、前記タッチ入力パネルの前面シート
を光拡散性を有するものとすれば、上記反射手段として
反射性に優れた鏡面反射体を用いても、外景の映り込み
を生じることはない。
光散乱性を有し、その散乱性により前面からの入射光と
端面からの入射光とをそれぞれ後面に出射し前記後面か
らの入射光を前面に出射する散乱板を用いれば、前記外
景の映り込みを防ぐことができる。
て、前記タッチ入力パネルの後面と前記反射手段との間
に、透過光を前記液晶表示素子の前面に垂直な方向に出
射する光の輝度が高い輝度分布の光として出射する光学
部材を設ければ、正面輝度の高い表示を得ることができ
る。
断面図。
断面図。
断面図。
断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】後面側に高反射率の反射手段を備えた液晶
表示素子の前面側に、前面からの入射光と端面からの入
射光とをそれぞれ後面に出射して前記液晶表示素子に入
射させるとともに前記後面に入射する前記液晶表示素子
からの出射光を前面に出射する導光性を有するタッチ入
力パネルを配置し、このタッチ入力パネルの前記端面に
対向させて光源を配置したことを特徴とする液晶表示装
置。 - 【請求項2】前記タッチ入力パネルは、前面からの入射
光と端面からの入射光とをそれぞれ後面に出射し前記後
面からの入射光を前面に出射する導光板と、この導光板
の前面に対向する透明な前面シートと、前記導光板の前
面と前記前面シートの後面とにそれぞれ設けられた互い
に対向する透明電極とからなっていることを特徴とする
請求項1に記載の液晶表示装置。 - 【請求項3】 前記タッチ入力パネルの前面シートが光
拡散性を有していることを特徴とする請求項2に記載の
液晶表示装置。 - 【請求項4】前記タッチ入力パネルの導光板は、光散乱
板を有し、その散乱性により前面からの入射光と端面か
らの入射光とをそれぞれ後面に出射し前記後面からの入
射光を前面に出射する散乱板からなっていることを特徴
とする請求項2に記載の液晶表示装置。 - 【請求項5】前記タッチ入力パネルの後面と前記反射手
段との間に、透過光を前記液晶表示素子の前面に垂直な
方向への出射光の輝度が高い輝度分布の光として出射す
る光学部材が設けられていることを特徴とする請求項1
〜請求項4のいずれか1つに記載の液晶表示装置。
Priority Applications (1)
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JP26423897A JP3849249B2 (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 液晶表示装置 |
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JP26423897A JP3849249B2 (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 液晶表示装置 |
Publications (2)
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JPH11110131A true JPH11110131A (ja) | 1999-04-23 |
JP3849249B2 JP3849249B2 (ja) | 2006-11-22 |
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JP26423897A Expired - Fee Related JP3849249B2 (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 液晶表示装置 |
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