JPH11109629A - ポジ型フォトレジスト組成物 - Google Patents

ポジ型フォトレジスト組成物

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JPH11109629A
JPH11109629A JP9267026A JP26702697A JPH11109629A JP H11109629 A JPH11109629 A JP H11109629A JP 9267026 A JP9267026 A JP 9267026A JP 26702697 A JP26702697 A JP 26702697A JP H11109629 A JPH11109629 A JP H11109629A
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resin
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alkali
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JP9267026A
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Shiro Tan
史郎 丹
Toru Fujimori
亨 藤森
Toshiaki Aoso
利明 青合
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像後の残渣(スカム)の発生を防止でき、
且つ高解像力を有する優れた化学増幅型ポジ型フォトレ
ジスト組成物を提供する。 【解決手段】(a)フェノール性水酸基を含有するアル
カリ可溶性樹脂における該フェノール性水酸基の10〜
80%が特定の基で置換されている樹脂Aと、(b)第
3級アルキルエステル基及び第3級アルキルカーボネー
ト基の中から選ばれる少なくとも1種の基を有し、アル
カリ水溶液中での溶解度が酸の作用により増大する非ポ
リマー型溶解性阻止化合物と、(c)活性光線又は放射
線の照射により酸を発生する化合物と、(d)溶剤とを
含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路素
子、集積回路製造用マスク、プリント配線板、液晶パネ
ルなどの製造に用いるポジ型フォトレジスト組成物に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のノボラックとナフトキノンジアジ
ド化合物から成るレジストを遠紫外光やエキシマレーザ
ー光を用いたリソグラフィーのパターン形成に用いる
と、ノボラック及びナフトキノンジアジドの遠紫外領域
に於ける吸収が強いために光がレジスト底部まで到達し
にくくなり、低感度でテーパーのついたパターンしか得
られない。
【0003】このような問題を解決する手段の一つが、
米国特許第4,491,628号明細書、欧州特許第29,139号明
細書等に記載されている化学増幅系レジスト組成物であ
る。化学増幅型ポジレジスト組成物は、遠紫外光などの
放射線の照射により露光部に酸を生成させ、この酸を触
媒とする反応によって、活性放射線の照射部と非照射部
の現像液に対する溶解性を変化させパターンを基板上に
形成させるパターン形成材料である。
【0004】このような例として、光分解により酸を発
生する化合物と、アセタールまたはO,N−アセタール
化合物との組合せ(特開昭48−89003公報)、オ
ルトエステル又はアミドアセタール化合物との組合せ
(特開昭51−120714公報)、主鎖にアセタール
又はケタール基を有するポリマーとの組合せ(特開昭5
3−133429公報)、エノールエーテル化合物との
組合せ(特開昭55−12995公報)、N−アシルイ
ミノ炭酸化合物との組合せ(特開昭55−126236
公報)、主鎖にオルトエステル基を有するポリマーとの
組合せ(特開昭56−17345公報)、第3級アルキ
ルエステル化合物との組合せ(特開昭60−3625公
報)、シリルエステル化合物との組合せ(特開昭60−
10247公報)、及びシリルエーテル化合物との組合
せ(特開昭60−37549公報、特開昭60−121
446公報)等を挙げることができる。これらは原理的
に量子収率が1を越えるため、高い感光性を示す。
【0005】同様に、室温経時下では安定であるが、酸
存在下加熱することにより分解し、アルカリ可溶化する
系として、例えば、特開昭59−45439公報、特開
昭60−3625公報、特開昭62−229242公
報、特開昭63−27829公報、特開昭63−362
40公報、特開昭63−250642公報、Polym.Eng.
Sce.,23巻、12頁(1983);ACS.Sym.242巻、11頁(198
4);Semiconductor World 1987年、11月公報、91頁;M
acromolecules,21巻、1475頁(1988);SPIE,920巻、42
頁(1988)等に記載されている露光により酸を発生する
化合物と、第3級又は2級炭素(例えばt-ブチル、2-シ
クロヘキセニル)のエステル又は炭酸エステル化合物と
の組合せ系が挙げられる。これらの系も高感度を有し、
且つ、ナフトキノンジアジド/ノボラツク樹脂系と比べ
て、Deep-UV領域での吸収が小さいことから、前記の光
源短波長化に有効な系となり得る。
【0006】上記化学増幅型ポジレジスト組成物は、ア
ルカリ可溶性樹脂、放射線露光によつて酸を発生する化
合物(光酸発生剤)、及び酸分解性基を有するアルカリ
可溶性樹脂に対する溶解阻止化合物から成る3成分系
と、酸との反応により分解しアルカリ可溶となる基を有
する樹脂と光酸発生剤からなる2成分系、更に酸との反
応により分解しアルカリ可溶となる基を有する樹脂、酸
分解性基を有する低分子溶解阻止化合物、及び光酸発生
剤から成るハイブリット系に大別できる。
【0007】特開平2−19847公報にはポリ(p−
ヒドロキシスチレン)のフェノール性ヒドロキシル基を
全部あるいは部分的にテトラヒドロピラニル基で保護し
た樹脂を含有することを特徴とするレジスト組成物が開
示されている。特開平4−219757公報には同様に
ポリ(p−ヒドロキシスチレン)のフェノール性ヒドロ
キシル基の20〜70%がアセタール基で置換された樹
脂を含有することを特徴とするレジスト組成物が開示さ
れている。更に特開平5−249682公報にも同様の
アセタール保護された樹脂を用いたフォトレジスト組成
物が示されている。また特開平8−123032公報に
はアセタール基で置換された基を含む三元共重合体を用
いたフォトレジスト組成物が示されている。更に、特開
平8−253534公報にはアセタール基で置換された
基を含む、部分架橋ポリマーを用いたフォトレジスト組
成物が示されている。
【0008】また、特開平8−15864公報には、樹
脂成分が、水酸基の10から60モル%がt−ブトキシ
カルボニルオキシ基で置換されたポリヒドロキシスチレ
ンと、水酸基の10〜60モル%がエトキシエトキシ基
等で置換されたポリヒドロキシスチレンとの混合物であ
るポジ型レジスト組成物が開示されている。
【0009】しかしながら、これらの組成物は、現像後
にパターンの下部に残渣(スカム)が発生し、その改良
が望まれていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、現像
後の残渣(スカム)の発生を防止し、高解像力を有する
優れた化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる現状
に鑑み、鋭意検討した結果、特定構造を有する置換基で
置換されたアルカリ溶解性樹脂バインダーと、特定官能
基を有する非ポリマー型溶解阻止化合物の併用と、活性
光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物及び溶
剤よりなるポジ型フォトレジスト組成物を用いること
で、高解像力を有し、且つ上記スカム問題を解決しうる
という知見を得て、本発明を完成するに到った。すなわ
ち、本発明に係わるポジ型フォトレジスト組成物は下記
構成である。 (1)(a)フェノール性水酸基を含有するアルカリ可
溶性樹脂における該フェノール性水酸基の10〜80%
が下記一般式(I)で示される基で置換されている樹脂
A (b)第3級アルキルエステル基及び第3級アルキルカ
ーボネート基の中から選ばれる少なくとも1種の基を有
し、アルカリ水溶液中での溶解度が酸の作用により増大
する非ポリマー型溶解性阻止化合物、 (c)活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化
合物、及び (d)溶剤 を少なくとも含有することを特徴とするポジ型フォトレ
ジスト組成物。
【0012】
【化3】
【0013】式中、R1は、炭素数1〜4個のアルキル
基から選ばれた置換基を表す。Wは、酸素原子、窒素原
子、イオウ原子、リン原子及び珪素原子のうち少なくと
も1つの原子を含有する有機基、アミノ基、アンモニウ
ム基及びメルカプト基からなる群から選ばれた原子団を
表す。nは1から4までの自然数を表す。
【0014】(2)前記(a)の一般式(I)のWが下
記の置換基の群から選ばれた基であることを特徴とする
前記(1)に記載のポジ型フォトレジスト組成物。 W:
【0015】
【化4】
【0016】ここで、R2は、水素原子、炭素数1〜6
個の直鎖、分岐あるいは環状のアルキル基、炭素数2〜
6個の直鎖、分岐あるいは環状のアルケニル基、置換あ
るいは無置換のアリール基、又は置換あるいは無置換の
アラルキル基の群から選ばれた置換基を表す。R3は、
水素原子、炭素数1〜6個の直鎖、分岐あるいは環状の
アルキル基、炭素数1〜6個の直鎖、分岐あるいは環状
のアルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、
水酸基またはシアノ基の群から選ばれた置換基を表す。
Xは、ハロゲン原子を表す。mは、1〜4の自然数を表
す。
【0017】(3)前記樹脂Aにおけるフェノール性水
酸基を含有するアルカリ可溶性樹脂が、ポリ(p−ヒド
ロキシスチレン)であることを特徴とする前記(1)又
は(2)に記載のポジ型フォトレジスト組成物。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明に用いられるフェノール性水酸基を有するアルカリ
可溶性樹脂は、o−、m−又はp−ヒドロキシスチレン
(これらを総称してヒドロキシスチレンと言う)、ある
いはo−、m−又はp−ヒドロキシ−α−メチルスチレ
ン(これらを総称してヒドロキシ−α−メチルスチレン
と言う)に相当する繰り返し単位を少なくとも30モル
%、好ましくは50モル%以上含有する共重合体または
そのホモポリマー、あるいは該単位のベンゼン核が部分
的に水素添加された樹脂であることが好ましく、p−ヒ
ドロキシスチレンホモポリマーがより好ましい。上記共
重合体を共重合により調製するためのヒドロキシスチレ
ン及びヒドロキシ−α−メチルスチレン以外のモノマー
としては、アクリル酸エステル類、メタクリル酸エステ
ル類、アクリルアミド類、メタクリルアミド類、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル、無水マレイン酸、ス
チレン、α−メチルスチレン、アセトキシスチレン、ア
ルコキシスチレン類が好ましく、スチレン、アセトキシ
スチレン、t−ブトキシスチレンがより好ましい。この
アルカリ可溶性樹脂の重量平均分子量範囲は3000〜
80000が好ましく、より好ましくは7000〜50
000である。分子量分布(Mw/Mn)の範囲は、
1.01〜4.0であり、好ましくは1.05〜1.2
0である。このような分子量分布のポリマーを得るには
アニオン重合などの手法を用いることが好ましい。
【0019】本発明では、上記フェノール性水酸基を含
有するアルカリ可溶性樹脂の水酸基の10〜80%を前
記一般式(I)の基で置換された樹脂Aを用いることが
必須である。式中、R1は、炭素数1から4までのアル
キル基から選ばれた置換基を表す、Wは、酸素原子、窒
素原子、イオウ原子、リン原子及び珪素原子のうちの少
なくとも1つの原子を含有する有機基、アミノ基、アン
モニウム基及びメルカプト基からなる群から選ばれた原
子団を表す。また、nは1〜4の自然数、好ましくは2
又は3を表す。より具体的にはR1は、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、t−ブチルが好ましく、メチル
がより好ましい。また、Wにおける有機基としては、酸
素原子、窒素原子、イオウ原子、リン原子、珪素原子の
うち少なくとも1つの原子と少なくとも1つの炭素原子
より構成される。より具体的にはWは下記式で示される
基が好ましい。
【0020】
【化5】
【0021】式中、R2は、複数個存在するときは各々
独立に、水素原子、炭素数1〜6個の直鎖、分岐及び環
状のアルキル基、炭素数2〜6個の直鎖、分岐及び環状
のアルケニル基、炭素数6〜12個の置換及び無置換の
アリール基、並びに炭素数7〜13個の置換及び無置換
のアラルキル基よりなる群から選ばれた置換基を表す。
3は、複数個存在するときは各々独立に、水素原子、
炭素数1〜6個の直鎖、分岐及び環状のアルキル基、炭
素数1〜6個の直鎖、分岐及び環状のアルコキシ基、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、水酸基並びにシアノ
基よりなる群から選ばれた置換基を表す。Xは、ハロゲ
ン原子を表す。mは1〜4個の自然数、好ましくは1又
は2を表す。
【0022】上記R2及びR3において、炭素数1〜6個
の直鎖、分岐あるいは環状のアルキル基としては、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロ
ピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−
ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、シク
ロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル等が好ましく、
メチル、エチルがより好ましい。R2における炭素数2
〜6個の直鎖、分岐あるいは環状のアルケニル基として
はビニル、1−プロペニル、アリル、イソプロペニル、
1−ブテニル、2−ブテニル、2−ペンテニル、シクロ
ヘキセニル等が好ましく、ビニル、イソプロペニルがよ
り好ましい。炭素数6〜12個のアリール基としては、
フェニル、トリル、キシリル、メシチル、クメニル等が
好ましく、フェニルがより好ましい。炭素数7〜13個
のアラルキル基としては、ベンジル、フェネチル、α−
メチルベンジル、ベンズヒドリル等が好ましく、ベンジ
ルがより好ましい。これらの、アリール及びアラルキル
基には、ハロゲン原子、ニトロ基、アルコキシ基、アセ
チル基、アミノ基、エステル基、アミド基等が置換され
ていても良い。R3における炭素数1〜6個の直鎖、分
岐あるいは環状のアルコキシ基としては、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、ペン
チルオキシ、ヘキシルオキシ等が好ましく、メトキシ基
およびエトキシ基がより好ましい。ハロゲン原子は、フ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素が好ましく、塩素、臭素がよ
り好ましい。また、Wは上記に示したように、シアノ基
又はホルミル基であってもよい。
【0023】より具体的な一般式(I)の例を以下に示
すが、これらに限定されるものではない。ここで、Me
はメチル基、Etはエチル基、Phはフェニル基を各々
表す。
【0024】
【化6】
【0025】
【化7】
【0026】
【化8】
【0027】上記置換基を含有する樹脂Aは、対応する
ビニルエーテルを合成し、テトラヒドロフランなどの適
当な溶媒に溶解したフェノール性水酸基含有アルカリ可
溶性樹脂と既知の方法により反応させることで得ること
ができる。反応は、通常酸性の触媒、好ましくは、酸性
イオン交換樹脂や、塩酸、p−トルエンスルホン酸ある
いは、ピリジニウムトシレートのような塩の存在下実施
される。対応する上記ビニルエーテルは、クロロエチル
ビニルエーテルのような活性な原科から、求核置換反応
などの方法により合成することができる。
【0028】より具体的な樹脂Aの構造を以下に例示す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。上記
と同様、Meはメチル基、Etはエチル基、Phはフェ
ニル基を表す。tBuはt−ブチル基、Acはアセチル
基を表す。
【0029】
【化9】
【0030】
【化10】
【0031】
【化11】
【0032】
【化12】
【0033】
【化13】
【0034】
【化14】
【0035】
【化15】
【0036】
【化16】
【0037】
【化17】
【0038】
【化18】
【0039】
【化19】
【0040】
【化20】
【0041】
【化21】
【0042】本発明に係わる樹脂Aは一般式(I)で示
される置環基により、上記アルカリ可溶性樹脂のフェノ
ール性水酸基の10から80%、好ましくは10から6
0%、更に好ましくは10から40%が置換されている
ことが必要である。上記フェノール性水酸基の一般式
(I)で示される置換基による置換が10%未満では、
十分な露光部と未露光部とのアルカリ溶解速度の変化が
得られず、解像力が低下し、80%を越えると、特に耐
熱性が低下し、共に不適である。
【0043】尚、本発明に係わる樹脂Aは、上記アルカ
リ可溶性樹脂のフェノール性水酸基(アルカリ可溶性
基)を一般式(I)で示される特定の酸分解性基で保護
することにより得られるものであり、この樹脂Aと非ポ
リマー型溶解阻止化合物とを組み合わせることにより格
段の効果を示すものである。
【0044】さらに本発明は、第3級アルキルエステル
基及び第3級アルキルカーボネート基の中から選ばれる
少なくとも1種の基を有し、アルカリ水溶液中での溶解
度が酸の作用により増大する非ポリマー型溶解阻止化合
物を含有することが必要である。ここで、非ポリマー型
溶解阻止化合物とは、3000以下の一定の分子量を有
し、単一の構造を有する化合物に上記酸分解性基を導入
した構造を有し、酸の作用により、アルカリ可溶性とな
る化合物のことである。また、この非ポリマー型溶解阻
止化合物は、一分子中に3個以上の酸により分解する基
を有し、この基の分解によってアルカリ可溶性となる化
合物であることが好ましい。また、本発明は、上記樹脂
及び非ポリマー型溶解阻止化合物に、酸分解性基を含有
しないアルカリ可溶性樹脂を併用することができる。
【0045】本発明に使用される(b)の非ポリマー型
溶解阻止化合物は、酸分解性基として、第3級アルキル
エステル基及び第3級アルキルカーボネート基の中から
選ばれる少なくとも1種の基を有するものであり、これ
ら2種類を併用することもできる。化合物中、酸分解性
基はそれぞれその構成中に少なくとも2個存在し、該酸
分解性基間の距離が最も離れた位置において、酸分解性
基を除く結合原子を少なくとも10個、好ましくは少な
くとも11個、更に好ましくは少なくとも12個経由す
る化合物、又は酸分解性基を少なくとも3個有し、該酸
分解性基間の距離が最も離れた位置において、酸分解性
基を除く結合原子を少なくとも9個、好ましくは少なく
とも10個、更に好ましくは少なくとも11個経由する
化合物を使用するのが有利である。
【0046】非ポリマー型溶解阻止化合物は、アルカリ
可溶性樹脂のアルカリへの溶解性を抑制し、露光を受け
ると発生する酸により酸分解性基が脱保護され、逆に樹
脂のアルカリへの溶解性を促進する作用を有する。特開
昭63-27829号及び特開平3-198059号にナフタレン、ビフ
ェニル及びジフェニルシクロアルカンを骨格化合物とす
る溶解抑制化合物が開示されているが、アルカリ可溶性
樹脂に対する溶解阻止性が小さく、プロファイル及び解
像力の点で不十分である。
【0047】本発明において、好ましい非ポリマー型溶
解阻止化合物は、1分子中にアルカリ可溶性基を3個以
上有する分子量3000以下の単一構造化合物の該アル
カリ可溶性基の1/2以上を上記酸分解性基で保護した
化合物をあげることができる。このようなアルカリ可溶
基を残した非ポリマー型溶解阻止化合物を用いることに
より、非ポリマー型溶解阻止化合物の溶剤溶解性が向上
し、本発明の効果を更に高めるという点で好ましい。
【0048】又、本発明において、上記結合原子の好ま
しい上限は50個、更に好ましくは30個である。本発
明において、非ポリマー型溶解阻止化合物が、酸分解性
基を3個以上、好ましくは4個以上有する場合、又酸分
解性基を2個有するものにおいても、該酸分解性基が互
いにある一定の距離以上離れている場合、アルカリ可溶
性樹脂に対する溶解阻止性が著しく向上する。
【0049】なお、本発明における酸分解性基間の距離
は、酸分解性基を除く、経由結合原子数で示される。例
えば、以下の化合物(1),(2)の場合、酸分解性基
間の距離は、各々結合原子4個であり、化合物(3)で
は結合原子12個である。
【0050】
【化22】
【0051】また、本発明の非ポリマー型溶解阻止化合
物は、1つのベンゼン環上に複数個の酸分解性基を有し
ていても良いが、好ましくは、1つのベンゼン環上に1
個の酸分解性基を有する骨格から構成される化合物であ
る。更に、本発明の非ポリマー型溶解阻止化合物の分子
量は3,000以下であり、好ましくは500〜3,0
00、更に好ましくは1,000〜2,500である。
本発明の非ポリマー型溶解阻止化合物の分子量が上記範
囲であると高解像力の点で好ましい。
【0052】本発明の好ましい実施態様においては、非
ポリマー型溶解阻止化合物に用いられる第3級アルキル
エステル基、第3級アルキルカーボネート基における酸
分解性基は、−COO−C(R01)(R02)(R03)、
−O−CO−O−C(R01)(R02)(R03)基で示さ
れる構造で化合物に結合している場合である。更に好ま
しくは酸分解性基が−R0 −COO−C(R01
(R02)(R03)、又は−Ar−O−CO−O−C(R
01)(R02)(R03)で示される構造で化合物に結合し
ている場合である。
【0053】R01、R02、R03は、それぞれ同一でも相
異していても良く、アルキル基、シクロアルキル基、ア
ルケニル基もしくはアリール基を示す。又、R01〜R03
の内の2つの基が結合して環を形成していても良い。但
し、非環状の方が好ましい。R0、Arは置換基を有し
ていても良い2価以上の脂肪族もしくは芳香族炭化水素
基を示す。
【0054】ここで、アルキル基としてはメチル基、エ
チル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル
基、t−ブチル基の様な炭素数1〜4個のものが好まし
く、シクロアルキル基としてはシクロプロピル基、シク
ロブチル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基の様な
炭素数3〜10個のものが好ましく、アルケニル基とし
てはビニル基、プロペニル基、アリル基、ブテニル基の
様な炭素数2〜4個のものが好ましく、アリール基とし
てはフエニル基、キシリル基、トルイル基、クメニル
基、ナフチル基、アントラセニル基の様な炭素数6〜1
4個のものが好ましい。
【0055】また、置換基としては水酸基、ハロゲン原
子(フツ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ニトロ基、シアノ
基、上記のアルキル基、メトキシ基・エトキシ基・ヒド
ロキシエトキシ基・プロポキシ基・ヒドロキシプロポキ
シ基・n−ブトキシ基・イソブトキシ基・sec−ブト
キシ基・t−ブトキシ基等のアルコキシ基、メトキシカ
ルボニル基・エトキシカルボニル基等のアルコキシカル
ボニル基、ベンジル基・フエネチル基・クミル基等のア
ラルキル基、アラルキルオキシ基、ホルミル基・アセチ
ル基・ブチリル基・ベンゾイル基・シアナミル基・バレ
リル基等のアシル基、ブチリルオキシ基等のアシロキシ
基、上記のアルケニル基、ビニルオキシ基・プロペニル
オキシ基・アリルオキシ基・ブテニルオキシ基等のアル
ケニルオキシ基、上記のアリール基、フエノキシ基等の
アリールオキシ基、ベンゾイルオキシ基等のアリールオ
キシカルボニル基を挙げることができる。
【0056】第3級アルキルエステル基及び第3級アル
キルカーボネート基の第3級アルキル基として具体的に
は、t−ブチル基、t−ペンチル基、t−ヘキシル基、
特に好ましくはt−ブチル基があげられる。
【0057】本発明の成分(b)の好ましい非ポリマー
型溶解阻止化合物は、特開平1−289946号、特開
平1−289947号、特開平2−2560号、特開平
3−128959号、特開平3−158855号、特開
平3−179353号、特開平3−191351号、特
開平3−200251号、特開平3−200252号、
特開平3−200253号、特開平3−200254
号、特開平3−200255号、特開平3−25914
9号、特開平3−279958号、特開平3−2799
59号、特開平4−1650号、特開平4−1651
号、特開平4−11260号、特開平4−12356
号、特開平4−12357号、特願平3−33229
号、特願平3−230790号、特願平3−32043
8号、特願平4−25157号、特願平4−52732
号、特願平4−103215号、特願平4−10454
2号、特願平4−107885号、特願平4−1078
89号、同4−152195号等の明細書に記載された
ポリヒドロキシ化合物のフェノール性OH基の一部もし
くは全部を上に示した第3級アルキルエステル基、第3
級アルキルカーボネート基で結合し、保護した化合物が
含まれる。
【0058】更に好ましくは、特開平1−289946
号、特開平3−128959号、特開平3−15885
5号、特開平3−179353号、特開平3−2002
51号、特開平3−200252号、特開平3−200
255号、特開平3−259149号、特開平3−27
9958号、特開平4−1650号、特開平4−112
60号、特開平4−12356号、特開平4−1235
7号、特願平4−25157号、特願平4−10321
5号、特願平4−104542号、特願平4−1078
85号、特願平4−107889号、同4−15219
5号の明細書に記載されたポリヒドロキシ化合物を用い
たものが挙げられる。
【0059】このようなポリヒドロキシ化合物としてよ
り具体的には、一般式[I]〜[XVI]で表される化
合物が挙げられる。
【0060】
【化23】
【0061】
【化24】
【0062】
【化25】
【0063】
【化26】
【0064】ここで、R101 、R102 、R108
130 :同一でも異なっていても良く、水素原子、−R
0−COO−C(R01)(R02)(R03)又は−CO−
O−C(R01)(R02)(R03)、但し、R0、R01
02及びR03の定義は前記と同じである。
【0065】R100 :−CO−,−COO−,−NHC
ONH−,−NHCOO−,−O−、−S−,−SO
−,−SO2−,−SO3−,もしくは
【0066】
【化27】
【0067】ここで、G=2〜6 但し、G=2の時は
150、R151のうち少なくとも一方はアルキル基、 R150、R151:同一でも異なっていても良く、水素原
子,アルキル基,アルコキシ基、−OH,−COOH,
−CN,ハロゲン原子,−R152−COOR153もしくは
−R154−OH、 R152、R154:アルキレン基、 R153:水素原子,アルキル基,アリール基,もしくは
アラルキル基、R99、R103〜R107、R109、R111〜R
118、R121〜R123、R128〜R129、R131〜R134、R
138〜R141及びR143:同一でも異なっても良く、水素
原子,水酸基,アルキル基,アルコキシ基,アシル基,
アシロキシ基,アリール基,アリールオキシ基,アラル
キル基,アラルキルオキシ基,ハロゲン原子,ニトロ
基,カルボキシル基,シアノ基,もしくは −N(R155)(R156)(R155、R156:H,アルキル基,もしく
はアリール基) R110:単結合,アルキレン基,もしくは
【0068】
【化28】
【0069】R157、R159:同一でも異なっても良く、
単結合,アルキレン基,−O−,−S−,−CO−,も
しくはカルボキシル基、 R158:水素原子,アルキル基,アルコキシ基,アシル
基,アシロキシ基,アリール基,ニトロ基,水酸基,シ
アノ基,もしくはカルボキシル基、但し、水酸基が酸分
解性基(例えば、t−ブトキシカルボニルメチル基、テ
トラヒドロピラニル基、1−エトキシ−1−エチル基、
1−t−ブトキシ−1−エチル基)で置き換ってもよ
い。
【0070】R119、R120:同一でも異なっても良く、
メチレン基,低級アルキル置換メチレン基,ハロメチレ
ン基,もしくはハロアルキル基、但しここで低級アルキ
ル基とは炭素数1〜4のアルキル基を指す、 R124〜R127:同一でも異なっても良く、水素原子もし
くはアルキル基、 R135〜R137:同一でも異なっても良く、水素原子,ア
ルキル基,アルコキシ基,アシル基,もしくはアシロキ
シ基、 R142:水素原子,−R0−COO−C(R01)(R02
(R03)又は−CO−O−C(R01)(R02
(R03)、もしくは
【0071】
【化29】
【0072】R144、R145:同一でも異なっても良く、
水素原子,低級アルキル基,低級ハロアルキル基,もし
くはアリール基、 R146〜R149:同一でも異なっていても良く、水素原
子,水酸基,ハロゲン原子,ニトロ基,シアノ基,カル
ボニル基,アルキル基,アルコキシ基,アルコキシカル
ボニル基,アラルキル基,アラルキルオキシ基,アシル
基,アシロキシ基,アルケニル基,アルケニルオキシ
基,アリール基,アリールオキシ基,もしくはアリール
オキシカルボニル基、但し、各4個の同一記号の置換基
は同一の基でなくても良い、 Y:−CO−,もしくは−SO2−、 Z,B:単結合,もしくは−O−、 A:メチレン基,低級アルキル置換メチレン基,ハロメ
チレン基,もしくはハロアルキル基、 E:単結合,もしくはオキシメチレン基、 a〜z,a1〜y1:複数の時、()内の基は同一または異な
っていてもよい、 a〜q、s,t,v,g1〜i1,k1〜m1,o1,q1,s1,u1:0もしくは
1〜5の整数、 r,u,w,x,y,z,a1〜f1,p1,r1,t1,v1〜x1:0もしくは1〜
4の整数、 j1,n1,z1,a2,b2,c2,d2:0もしくは1〜3の整数、 z1,a2,c2,d2のうち少なくとも1つは1以上、 y1:3〜8の整数、 (a+b),(e+f+g),(k+l+m),(q+r+s),(w+x+y),(c1+d1),(g1+
h1+i1+j1),(o1+p1),(s1+t1)≧2、 (j1+n1)≦3、 (r+u),(w+z),(x+a1),(y+b1),(c1+e1),(d1+f1),(p1+r1),
(t1+v1),(x1+w1)≦4、但し一般式[V]の場合は(w+
z),(x+a1)≦5、 (a+c),(b+d),(e+h),(f+i),(g+j),(k+n),(l+o),(m+p),(q
+t),(s+v),(g1+k1),(h1+l1),(i1+m1),(o1+q1),(s1+u1)
≦5、 を表す。
【0073】
【化30】
【0074】
【化31】
【0075】
【化32】
【0076】
【化33】
【0077】好ましい化合物骨格の具体例を以下に示
す。
【0078】
【化34】
【0079】
【化35】
【0080】
【化36】
【0081】
【化37】
【0082】
【化38】
【0083】
【化39】
【0084】
【化40】
【0085】
【化41】
【0086】
【化42】
【0087】
【化43】
【0088】
【化44】
【0089】
【化45】
【0090】
【化46】
【0091】
【化47】
【0092】
【化48】
【0093】
【化49】
【0094】
【化50】
【0095】
【化51】
【0096】
【化52】
【0097】化合物(1)〜(63)中のRは、水素原
子、又は−CH2−COO−C(CH3265、−C
2−COO−C(CH33及び−COO−C(CH3
3の中から選ばれる基である。但し、少なくとも2個、
もしくは構造により3個は水素原子以外の基であり、各
置換基Rは同一の基でなくても良い。
【0098】本発明に用いることができる非ポリマー型
溶解阻止化合物の添加量は、レジスト組成物の全重量
(溶媒を除く)を基準として3〜50重量%が好まし
く、より好ましくは5〜35重量%の範囲である。本発
明に用いられる非ポリマー型溶解阻止化合物の添加量が
3重量%より少ないと、高解像度が得られず、また50
重量%より多いと保存安定性が悪化し、膜収縮が起こ
り、レジストの耐熱性が悪化する傾向になる。
【0099】本発明において、組成物中に酸分解性基を
含有していないアルカリ可溶性樹脂を用いることがで
き、これにより感度が向上する。上記酸分解性基を含有
していないアルカリ可溶性樹脂(以下単にアルカリ可溶
性樹脂と言う)は、アルカリに可溶な樹脂であり、ポリ
ヒドロキシスチレン、ノボラック樹脂及びこれらの誘導
体を好ましく挙げることができる。またp−ヒドロキシ
スチレン単位を含有する共重合樹脂もアルカリ可溶性で
あれば用いることができる。なかでもポリ(p−ヒドロ
キシスチレン)、ポリ(p/m−ヒドロキシスチレン)
共重合体、ポリ(p/o−ヒドロキシスチレン)共重合
体、ポリ(p−ヒドロキシスチレン−スチレン)共重合
体が好ましく用いられる。更に、ポリ(4−ヒドロキシ
−3−メチルスチレン)樹脂、ポリ(4−ヒドロキシ−
3,5−ジメチルスチレン)樹脂のようなポリ(アルキ
ル置換ヒドロキシスチレン)樹脂、上記樹脂のフェノー
ル性水酸基の一部がアルキル化又はアセチル化された樹
脂もアルカリ可溶性であれば好ましく用いられる。
【0100】更に上記樹脂のフェノール核の一部(全フ
ェノール核の30mol%以下)が水素添加されている
場合は、樹脂の透明性が向上し、感度、解像力、プロフ
ァイルの矩形形成の点で好ましい。本発明に用いられる
アルカリ可溶性樹脂としては、例えばノボラック樹脂、
水素化ノボラツク樹脂、アセトン−ピロガロール樹脂、
ポリヒドロキシスチレン、アルキル置換ポリヒドロキシ
スチレン、ポリ(ヒドロキシスチレン−N−置換マレイ
ミド)共重合体、ポリヒドロキシスチレンの一部O−ア
ルキル化物もしくはO−アシル化物、ポリ(スチレン−
無水マレイン酸)共重合体、カルボキシル基含有メタク
リル系樹脂及びその誘導体、ポリ(スチレン−ヒドロキ
シスチレン)共重合体、水素化ポリヒドロキシスチレン
を挙げることができるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0101】本発明に用いられる特に好ましいアルカリ
可溶性樹脂は、ノボラック樹脂、p−ヒドロキシスチレ
ンの単位を含有するアルカリ可溶性樹脂(好ましくはポ
リ(p−ヒドロキシスチレン)、ポリ(p/m−ヒドロ
キシスチレン)共重合体、ポリ(p/o−ヒドロキシス
チレン)共重合体、ポリ(p−ヒドロキシスチレン−ス
チレン)共重合体、ポリ(4−ヒドロキシ−3−メチル
スチレン)樹脂、ポリ(4−ヒドロキシ−3,5−ジメ
チルスチレン)樹脂のようなポリ(アルキル置換ヒドロ
キシスチレン)樹脂、上記樹脂のフェノール性水酸基の
一部がアルキル化又はアセチル化された樹脂、部分水添
ポリヒドロキシスチレン樹脂、ポリヒドロキシスチレン
樹脂、部分水添ノボラック樹脂、部分水添ポリヒドロキ
シスチレン樹脂である。
【0102】本発明において、ポリヒドロキシスチレン
とは、p−ヒドロキシスチレンモノマー、m−ヒドロキ
シスチレンモノマー、o−ヒドロキシスチレンモノマー
及び上記モノマーの水酸基の結合位置からオルソ位が炭
素数1〜4のアルキルで置換されたヒドロキシスチレン
モノマーからなる群から選ばれた少なくとも一種のモノ
マーを重合して得られたポリマーを示す。
【0103】該ノボラック樹脂は所定のモノマーを主成
分として、酸性触媒の存在下、アルデヒド類と付加縮合
させることにより得られる。
【0104】所定のモノマーとしては、フェノール、m
−クレゾール、p−クレゾール、o−クレゾール等のク
レゾール類、2,5−キシレノール、3,5−キシレノ
ール、3,4−キシレノール、2,3−キシレノール等
のキシレノール類、m−エチルフェノール、p−エチル
フェノール、o−エチルフェノール、p−t−ブチルフ
ェノール、p−オクチルフエノール、2,3,5−トリ
メチルフェノール等のアルキルフェノール類、p−メト
キシフェノール、m−メトキシフェノール、3,5−ジ
メトキシフェノール、2−メトキシ−4−メチルフェノ
ール、m−エトキシフェノール、p−エトキシフェノー
ル、m−プロポキシフェノール、p−プロポキシフェノ
ール、m−ブトキシフェノール、p−ブトキシフェノー
ル等のアルコキシフェノール類、2−メチル−4−イソ
プロピルフェノール等のビスアルキルフェノール類、ジ
ヒドロキシビフェニル、ビスフェノールA、フェニルフ
ェノール、レゾルシノール、ナフトール等のヒドロキシ
芳香化合物を単独もしくは2種類以上混合して使用する
ことができるが、これらに限定されるものではない。
【0105】アルデヒド類としては、例えばホルムアル
デヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プ
ロピルアルデヒド、ベンズアルデヒド、フェニルアセト
アルデヒド、α−フェニルプロピルアルデヒド、β−フ
ェニルプロピルアルデヒド、o−ヒドロキシベンズアル
デヒド、m−ヒドロキシベンズアルデヒド、p−ヒドロ
キシベンズアルデヒド、o−ニトロベンズアルデヒド、
m−ニトロベンズアルデヒド、p−ニトロベンズアルデ
ヒド、o−メチルベンズアルデヒド、m−メチルベンズ
アルデヒド、p−メチルベンズアルデヒド、p−エチル
ベンズアルデヒド、p−n−ブチルベンズアルデヒド、
フルフラール及びこれらのアセタール体等を使用するこ
とができるが、これらの中で、ホルムアルデヒドを使用
するのが好ましい。
【0106】これらのアルデヒド類は、単独でもしくは
2種類以上組み合わせて用いられる。酸性触媒としては
硫酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸等を使用することができ
る。酸分解性基を含有していないアルカリ可溶性樹脂の
含有量としては、該樹脂と酸分解性基含有樹脂との合計
に対して、50重量%以下、好ましくは30重量%以
下、更に好ましくは20重量%以下である。
【0107】本発明で用いられる光酸発生剤(c)は、
活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物で
ある。本発明で使用される活性光線または放射線の照射
により分解して酸を発生する化合物としては、光カチオ
ン重合の光開始剤、光ラジカル重合の光開始剤、色素類
の光消色剤、光変色剤、あるいはマイクロレジスト等に
使用されている公知の光(400〜200nmの紫外
線、遠紫外線、特に好ましくは、g線、h線、i線、K
rFエキシマレーザー光)、ArFエキシマレーザー
光、電子線、X線、分子線又はイオンビームにより酸を
発生する化合物およびそれらの混合物を適宜に選択して
使用することができる。
【0108】また、その他の本発明に用いられる活性光
線又は放射線の照射により酸を発生する化合物として
は、たとえば S.I.Schlesinger,Photogr.Sci.Eng.,18,3
87(1974)、T.S.Bal etal,Polymer,21,423(1980)等に記
載のジアゾニウム塩、米国特許第4,069,055号、同4,06
9,056号、同 Re 27,992号、特願平3-140,140号等に記載
のアンモニウム塩、D.C.Necker etal,Macromolecules,1
7,2468(1984)、C.S.Wenetal,Teh,Proc.Conf.Rad.Curing
ASIA,p478 Tokyo,Oct(1988)、米国特許第4,069,055
号、同4,069,056号等に記載のホスホニウム塩、J.V.Cri
vello etal,Macromorecules,10(6),1307(1977) 、Chem.
&Eng.News,Nov.28,p31(1988)、欧州特許第104,143 号、
米国特許第339,049号、同第410,201号、特開平2-150,84
8号、特開平2-296,514 号等に記載のヨードニウム塩、
J.V.Crivello etal,Polymer J.17,73(1985)、J.V.Crive
llo etal.J.Org.Chem.,43,3055(1978)、W.R.Watt eta
l,J.Polymer Sci.,Polymer Chem.Ed.,22,1789(1984)、
J.V.Crivello etal,Polymer Bull.,14,279(1985)、J.V.
Crivello etal,Macromorecules,14(5),1141(1981)、J.
V.Crivello etal,J.PolymerSci.,Polymer Chem.Ed.,17,
2877(1979)、欧州特許第370,693 号、同3,902,114号同2
33,567号、同297,443号、同297,442号、米国特許第4,93
3,377号、同161,811号、同410,201号、同339,049号、同
4,760,013号、同4,734,444号、同2,833,827号、獨国特
許第2,904,626号、同3,604,580号、同3,604,581号等に
記載のスルホニウム塩、J.V.Crivello etal,Macromorec
ules,10(6),1307(1977)、J.V.Crivello etal,J.Polymer
Sci.,Polymer Chem.Ed., 17,1047(1979)等に記載のセレ
ノニウム塩、C.S.Wen etal,Teh,Proc.Conf.Rad.Curing
ASIA,p478 Tokyo,Oct(1988)等に記載のアルソニウム塩
等のオニウム塩、米国特許第3,905,815号、特公昭46-46
05号、特開昭48-36281号、特開昭55-32070号、特開昭60
-239736号、特開昭61-169835号、特開昭61-169837号、
特開昭62-58241号、特開昭62-212401号、特開昭63-7024
3号、特開昭63-298339号等に記載の有機ハロゲン化合
物、K.Meier et al,J.Rad.Curing,13(4),26(1986) 、T.
P.Gill et al,Inorg.Chem.,19,3007(1980)、D.Astruc,A
cc.Chem.Res.,19(12),377(1896)、特開平2-161445号等
に記載の有機金属/有機ハロゲン化物、S.Hayase eta
l,J.Polymer Sci.,25,753(1987)、E.Reichmanis etal,J.
Pholymer Sci.,Polymer Chem.Ed.,23,1(1985)、Q.Q.Zhu
etal,J.Photochem.,36,85,39,317(1987)、 B.Amit etal,
TetrahedronLett.,(24)2205(1973)、D.H.R.Barton etal,
J.Chem Soc.,3571(1965)、P.M.Collins etal, J.Chem.So
C.,Perkin I,1695(1975)、M.Rudinstein etal,Tetrahedr
on Lett.,(17),1445(1975)、J.W.Walker etalJ.Am.Chem.
Soc.,110,7170(1988)、S.C.Busman etal,J.Imaging Tech
nol.,11(4),191(1985)、H.M.Houlihan etal,Macormolecu
les,21,2001(1988)、 P.M.Collins etal,J.Chem.Soc.,Ch
em.Commun.,532(1972)、S.Hayase etal,Macromolecules,
18,1799(1985)、E.Reichmanis etal,J.Electrochem.So
c.,Solid State Sci.Technol.,130(6)、F.M.Houlihan et
al,Macromolcules,21,2001(1988)、欧州特許第0290,750
号、同046,083号、同156,535号、同271,851号、同0,38
8,343号、 米国特許第3,901,710号、同4,181,531号、特
開昭60-198538号、特開昭53-133022号等に記載のo−ニ
トロベンジル型保護基を有する光酸発生剤、M.TUNOOKA
etal,Polymer Preprints Japan,35(8)、G.Berner etal,
J.Rad.Curing,13(4)、 W.J.Mijs etal,Coating Techno
l.,55(697),45(1983),Akzo、H.Adachi etal,Polymer Pr
eprints,Japan,37(3)、 欧州特許第0199,672号、同84515
号、同199,672号、同044,115号、同0101,122号、米国特
許第618,564号、同4,371,605号、同4,431,774 号、特開
昭64-18143号、特開平2-245756号、特願平3-140109号等
に記載のイミノスルフォネ−ト等に代表される光分解し
てスルホン酸を発生する化合物、特開昭61-166544号等
に記載のジスルホン化合物を挙げることができる。
【0109】また、これらの光により酸を発生する基、
あるいは化合物をポリマーの主鎖または側鎖に導入した
化合物、たとえば、M.E.Woodhouse etal,J.Am.Chem.So
c.,104,5586(1982)、S.P.Pappas etal,J.Imaging Sc
i.,30(5),218(1986)、S.Kondoetal,Makromol.Chem.,Rap
id Commun.,9,625(1988)、Y.Yamadaetal,Makromol.Che
m.,152,153,163(1972)、J.V.Crivello etal,J.PolymerS
ci.,Polymer Chem.Ed.,17,3845(1979)、米国特許第3,84
9,137号、獨国特許第3914407、特開昭63-26653号、特開
昭55-164824号、特開昭62-69263号、特開昭63-146038
、特開昭63-163452号、特開昭62-153853号、特開昭63-
146029号等に記載の化合物を用いることができる。
【0110】さらにV.N.R.Pillai,Synthesis,(1),1(198
0)、A.Abad etal,Tetrahedron Lett.,(47)4555(1971)、
D.H.R.Barton etal,J.Chem.Soc.,(C),329(1970)、米国
特許第3,779,778号、欧州特許第126,712号等に記載の光
により酸を発生する化合物も使用することができる。
【0111】上記活性光線または放射線の照射により分
解して酸を発生する化合物の中で、特に有効に用いられ
るものについて以下に説明する。 (1)トリハロメチル基が置換した下記一般式(PAG
1)で表されるオキサゾール誘導体または一般式(PA
G2)で表されるS−トリアジン誘導体。
【0112】
【化53】
【0113】式中、R201 は置換もしくは未置換のアリ
ール基、アルケニル基、R202 は置換もしくは未置換の
アリール基、アルケニル基、アルキル基、−C(Y)3
をしめす。Yは塩素原子または臭素原子を示す。具体的
には以下の化合物を挙げることができるがこれらに限定
されるものではない。
【0114】
【化54】
【0115】
【化55】
【0116】
【化56】
【0117】(2)下記の一般式(PAG3)で表され
るヨードニウム塩、または一般式(PAG4)で表され
るスルホニウム塩。
【0118】
【化57】
【0119】ここで式Ar1、Ar2は、各々独立、に置
換もしくは未置換のアリール基を示す。好ましい置換基
としては、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキ
ル基、アリール基、アルコキシ基、ニトロ基、カルボキ
シル基、アルコキシカルボニル基、ヒロドキシ基、メル
カプト基およびハロゲン原子が挙げられる。
【0120】R203、R204、R205は、各々独立に、置
換もしくは未置換のアルキル基、アリール基を示す。好
ましくは、炭素数6〜14のアリール基、炭素数1〜8
のアルキル基およびそれらの置換誘導体である。好まし
い置換基としては、アリール基に対しては炭素数1〜8
のアルコキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、シクロア
ルキル基、ニトロ基、カルボキシル基、メルカプト基、
ヒロドキシ基およびハロゲン原子であり、アルキル基に
対しては炭素数1〜8のアルコキシ基、カルボキシル
基、アルコシキカルボニル基である。
【0121】Z-は対アニオンを示し、例えばBF4 -
AsF6 -、PF6 -、SbF6 -、SiF6 2-、ClO4 -
CF3SO3 -等のパーフルオロアルカンスルホン酸アニ
オン、ペンタフルオロベンゼンスルホン酸アニオン、ナ
フタレン−1−スルホン酸アニオン等の縮合多核芳香族
スルホン酸アニオン、アントラキノンスルホン酸アニオ
ン、スルホン酸基含有染料等を挙げることができるがこ
れらに限定されるものではない。
【0122】またR203 、R204 、R205 のうちの2つ
およびAr1、Ar2はそれぞれの単結合または置換基を
介して結合してもよい。
【0123】また、露光後加熱処理までの経時での性能
変化(T−Top形成、線幅変化等)が少ないような光
酸発生剤が好ましい。そのような光酸発生剤としては例
えば、上記一般式(PAG3)、(PAG4)におい
て、Ar1、Ar2、R203〜R2 05が置換あるいは未置換
のアリール基を表し、Z- が、光の照射により酸として
発生したときにレジスト膜中で拡散性が比較的小さいも
のである。具体的には、Z- が、分岐状又は環状の炭素
数8個以上のアルキル基又はアルコキシ基の群の中から
選ばれる基を少なくとも1個有するか、直鎖状、分岐状
又は環状の炭素数4〜7個のアルキル基又はアルコキシ
基の群の中から選ばれる基を少なくとも2個有するか、
もしくは直鎖状又は分岐状の炭素数1〜3個のアルキル
基又はアルコキシ基の群の中から選ばれる基を少くとも
3個有するベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸
又はアントラセンスルホン酸のアニオンを示す。
【0124】具体例としては以下に示す化合物が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0125】
【化58】
【0126】
【化59】
【0127】
【化60】
【0128】
【化61】
【0129】
【化62】
【0130】
【化63】
【0131】
【化64】
【0132】
【化65】
【0133】
【化66】
【0134】
【化67】
【0135】
【化68】
【0136】
【化69】
【0137】
【化70】
【0138】
【化71】
【0139】
【化72】
【0140】一般式(PAG3)、(PAG4)で示さ
れる上記オニウム塩は公知であり、例えばJ.W.Knapczyk
etal,J.Am.Chem.Soc.,91,145(1969)、A.L.Maycok eta
l, J.Org.Chem.,35,2532,(1970)、E.Goethas etal ,Bul
l.Soc.Chem.Belg.,73,546,(1964) 、H.M.Leicester、J.A
me.Chem.Soc.,51,3587(1929)、J.V.Crivello etal,J.Po
lym.Chem.Ed.,18,2677(1980)、米国特許第2,807,648 号
および同4,247,473号、特開昭53-101,331号等に記載の
方法により合成することができる。
【0141】(3)下記一般式(PAG5)で表される
ジスルホン誘導体または一般式(PAG6)で表される
イミノスルホネート誘導体。
【0142】
【化73】
【0143】式中、Ar3、Ar4は各々独立に置換もし
くは未置換のアリール基を示す。R 206 は置換もしくは
未置換のアルキル基、アリール基を示す。Aは置換もし
くは未置換のアルキレン基、アルケニレン基、アリーレ
ン基を示す。具体例としては以下に示す化合物が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0144】
【化74】
【0145】
【化75】
【0146】
【化76】
【0147】
【化77】
【0148】
【化78】
【0149】本発明において、活性光線又は放射線の照
射により酸を発生する化合物(c)が、オニウム塩、ジス
ルホン、4位DNQスルホン酸エステル、トリアジン化
合物であることが好ましい。
【0150】これらの活性光線または放射線の照射によ
り分解して酸を発生する化合物(c)の添加量は、本発明
のポジ型フォトレジスト組成物の全重量(塗布溶媒を除
く)を基準として通常0.001〜40重量%の範囲で
用いられ、好ましくは0.01〜20重量%、更に好ま
しくは0.1〜5重量%の範囲で使用される。活性光線
または放射線の照射により分解して酸を発生する化合物
の添加量が、0.001重量%より少ないと感度が低く
なり、また添加量が40重量%より多いとレジストの光
吸収が高くなりすぎ、プロファイルの悪化や、プロセス
(特にベーク)マージンが狭くなり好ましくない。
【0151】本発明の組成物に有機塩基性化合物を用い
ることのできる。これにより、保存時の安定性向上及び
PEDによる線巾変化が少なくなるため好ましい。本発
明で用いることのできる好ましい有機塩基性化合物と
は、フェノールよりも塩基性の強い化合物である。中で
も含窒素塩基性化合物が好ましい。好ましい化学的環境
として、下記式(A)〜(E)構造を挙げることができ
る。
【0152】
【化79】
【0153】更に好ましい化合物は、一分子中に異なる
化学的環境の窒素原子を2個以上有する含窒素塩基性化
合物であり、特に好ましくは、置換もしくは未置換のア
ミノ基と窒素原子を含む環構造の両方を含む化合物もし
くはアルキルアミノ基を有する化合物である。好ましい
具体例としては、置換もしくは未置換のグアニジン、置
換もしくは未置換のアミノピリジン、置換もしくは未置
換のアミノアルキルピリジン、置換もしくは未置換のア
ミノピロリジン、置換もしくは未置換のインダーゾル、
置換もしくは未置換のピラゾール、置換もしくは未置換
のピラジン、置換もしくは未置換のピリミジン、置換も
しくは未置換のプリン、置換もしくは未置換のイミダゾ
リン、置換もしくは未置換のピラゾリン、置換もしくは
未置換のピペラジン、置換もしくは未置換のアミノモル
フォリン、置換もしくは未置換のアミノアルキルモルフ
ォリン等が挙げられる。好ましい置換基は、アミノ基、
アミノアルキル基、アルキルアミノ基、アミノアリール
基、アリールアミノ基、アルキル基、アルコキシ基、ア
シル基、アシロキシ基、アリール基、アリールオキシ
基、ニトロ基、水酸基、シアノ基である。特に好ましい
化合物として、グアニジン、1,1−ジメチルグアニジ
ン、1,1,3,3,−テトラメチルグアニジン、2−
アミノピリジン、3−アミノピリジン、4−アミノピリ
ジン、2−ジメチルアミノピリジン、4−ジメチルアミ
ノピリジン、2−ジエチルアミノピリジン、2−(アミ
ノメチル)ピリジン、2−アミノ−3−メチルピリジ
ン、2−アミノ−4−メチルピリジン、2−アミノ−5
−メチルピリジン、2−アミノ−6−メチルピリジン、
3−アミノエチルピリジン、4−アミノエチルピリジ
ン、3−アミノピロリジン、ピペラジン、N−(2−ア
ミノエチル)ピペラジン、N−(2−アミノエチル)ピ
ペリジン、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン、4−ピペリジノピペリジン、2−イミノピ
ペリジン、1−(2−アミノエチル)ピロリジン、ピラ
ゾール、3−アミノ−5−メチルピラゾール、5−アミ
ノ−3−メチル−1−p−トリルピラゾール、ピラジ
ン、2−(アミノメチル)−5−メチルピラジン、ピリ
ミジン、2,4−ジアミノピリミジン、4,6−ジヒド
ロキシピリミジン、2−ピラゾリン、3−ピラゾリン、
N−アミノモルフォリン、N−(2−アミノエチル)モ
ルフォリンなどが挙げられるがこれに限定されるもので
はない。
【0154】これらの含窒素塩基性化合物は、単独であ
るいは2種以上一緒に用いられる。含窒素塩基性化合物
の使用量は、感光性樹脂組成物(溶媒を除く)100重
量部に対し、通常、0.001〜10重量部、好ましく
は0.01〜5重量部である。0.001重量部未満で
は上記効果が得られない。一方、10重量部を超えると
感度の低下や非露光部の現像性が悪化する傾向がある。
【0155】本発明の化学増幅型ポジレジスト組成物に
は必要に応じて、更に界面活性剤、染料、顔料、可塑
剤、光増感剤及び現像液に対する溶解性を促進させるフ
エノール性OH基を2個以上有する化合物などを含有さ
せることができる。
【0156】好適な界面活性剤は、具体的にはポリオキ
シエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステ
アリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、
ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエ
チレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンオクチ
ルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェ
ノールエーテル等のポリオキシエチレンアルキルアリル
エーテル類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレ
ンブロックコポリマー類、ソルビタンモノラウレート、
ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレ
ート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレ
エート、ソルビタントリステアレート等のソルビタン脂
肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタンモノラ
ウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテ
−ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート、ポ
リオキシエチレンソルビタントリステアレート等のポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等のノニオ
ン系界面活性剤、エフトップEF301,EF303,
EF352(新秋田化成(株)製)、メガファックF1
71,F173 (大日本インキ(株)製)、フロラ−
ドFC430,FC431(住友スリーエム(株)
製)、アサヒガードAG710,サーフロンS−38
2,SC101,SC102,SC103,SC10
4,SC105,SC106(旭硝子(株)製)等のフ
ッ素系界面活性剤、オルガノシロキサンポリマーKP3
41(信越化学工業(株)製)やアクリル酸系もしくは
メタクリル酸系(共)重合ポリフローNo.75,N
o.95(共栄社油脂化学工業(株)製)などを挙げる
ことができる。
【0157】これらの界面活性剤は単独で添加してもよ
いし、また、いくつかの組み合わせで添加することもで
きる。好ましい添加量は、組成物(溶媒を除く)100
重量部に対して、0.0005〜0.01重量部であ
る。好適な染料としては油性染料及び塩基性染料があ
る。具体的にはオイルイエロー#101、オイルイエロ
ー#103、オイルピンク#312、オイルグリーンB
G、オイルブルーBOS,オイルブルー#603、オイ
ルブラックBY、オイルブラックBS、オイルブラック
T−505(以上オリエント化学工業株式会社製)、ク
リスタルバイオレット(CI42555)、メチルバイ
オレット(CI42535)、ローダミンB(CI45
170B)、マラカイトグリーン(CI42000)、
メチレンブルー(CI52015)等を挙げることがで
きる。
【0158】さらに、下記に挙げるような分光増感剤を
添加し、使用する光酸発生剤が吸収を持たない遠紫外よ
り長波長領域に増感させることで、本発明の化学増幅型
ポジレジストをiまたはg線に感度を持たせることがで
きる。好適な分光増感剤としては、具体的にはベンゾフ
ェノン、p,p’−テトラメチルジアミノベンゾフェノ
ン、p,p’−テトラエチルエチルアミノベンゾフェノ
ン、2−クロロチオキサントン、アントロン、9−エト
キシアントラセン、アントラセン、ピレン、ペリレン、
フェノチアジン、ベンジル、アクリジンオレンジ、ベン
ゾフラビン、セトフラビン−T、9,10−ジフェニル
アントラセン、9−フルオレノン、アセトフェノン、フ
ェナントレン、2−ニトロフルオレン、5−ニトロアセ
ナフテン、ベンゾキノン、2−クロロ−4−ニトロアニ
リン、N−アセチル−p−ニトロアニリン、p−ニトロ
アニリン、、N−アセチル−4−ニトロ−1−ナフチル
アミン、ピクラミド、アントラキノン、2−エチルアン
トラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン1,2−
ベンズアンスラキノン、3−メチル−1,3−ジアザ−
1,9−ベンズアンスロン、ジベンザルアセトン、1,
2−ナフトキノン、3,3’−カルボニル−ビス(5,
7−ジメトキシカルボニルクマリン)及びコロネン等で
あるがこれらに限定されるものではない。
【0159】現像液に対する溶解性を促進させるフェノ
ール性OH基を2個以上有する化合物としては、ポリヒ
ドロキシ化合物が挙げられ、好ましくはポリヒドロキシ
化合物には、フェノール類、レゾルシン、フロログルシ
ン、フロログルシド、2,3,4−トリヒドロキシベン
ゾフェノン、2,3,4,4’−テトラヒドロキシベン
ゾフェノン、α,α' ,α''−トリス(4−ヒドロキシ
フェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼン、
トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、トリス(4
−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1’−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンがある。
【0160】本発明の化学増幅型ポジレジスト組成物
は、上記各成分を溶解する溶媒(d)に溶かして支持体上
に塗布するものであり、使用することのできる溶媒とし
ては、エチレンジクロライド、シクロヘキサノン、シク
ロペンタノン、2−ヘプタノン、γ−ブチロラクトン、
メチルエチルケトン、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、2−
メトキシエチルアセテート、エチレングリコールモノエ
チルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメ
チルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート、トルエン、酢酸エチル、乳酸メチル、乳
酸エチル、メトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロ
ピオン酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチ
ル、ピルビン酸プロピル、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、テ
トラヒドロフラン等が好ましく、これらの溶媒を単独あ
るいは混合して使用する。
【0161】上記化学増幅型ポジレジスト組成物は精密
集積回路素子の製造に使用されるような基板(例:シリ
コン/二酸化シリコン被覆)上にスピナー、コーター等
の適当な塗布方法により塗布後、所定のマスクを通して
露光し、ベークを行い現像することにより良好なレジス
トパターンを得ることができる。
【0162】本発明の化学増幅型ポジレジスト組成物の
現像液としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、リン酸ナ
トリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア水等の無
機アルカリ類、エチルアミン、n−プロピルアミン等の
第1アミン類、ジエチルアミン、ジ−n−ブチルアミン
等の第2アミン類、トリエチルアミン、メチルジエチル
アミン等の第3アミン類、ジメチルエタノールアミン、
トリエタノールアミン等のアルコールアミン類、ホルム
アミドやアセトアミド等のアミド類、テトラメチルアン
モニウムヒドロキシド、トリメチル(2−ヒドロキシエ
チル)アンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモ
ニウムヒドロキシド、トリブチルメチルアンモニウムヒ
ドロキシド、テトラエタノールアンモニウムヒドロキシ
ド、メチルトリエタノールアンモニウムヒドロキシド、
ベンジルメチルジエタノールアンモニウムヒドロキシ
ド、ベンジルジメチルエタノールアンモニウムヒドロキ
シド、ベンジルトリエタノールアンモニウムヒドロキシ
ド、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド、テトラ
ブチルアンモニウムヒドロキシド等の第4級アンモニウ
ム塩、ピロール、ピペリジン等の環状アミン等のアルカ
リ類の水溶液等がある。
【0163】
【実施例】以下、本発明によって更に具体的に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 〔合成例I−1 ビニルエーテルの合成〕クロロエチル
ビニルエーテル256g(2.4モル)と酢酸ナトリウ
ム82g(1.0モル)及びテトラ−n−ブチルアンモ
ニウムヨージド2gを混合し、80〜90℃で8時間加
熱還流した。室温まで冷却後、生成した塩を濾別し、2
00mlのジエチルエーテルで抽出した。エーテル抽出
液を、先の反応混合物と合わせ、エーテル及び未反応の
クロロエチルビニルエーテルをエバポレーターにより除
去した。得られたオイル分をカルシウムハイドライド存
在下2回減圧蒸留し、下式X−1で示す無色の2−アセ
トキシエチルビニルエーテルを得た。
【0164】〔合成例I−2、I−3およびI−4〕合
成例I−1と同様にして、N,N−ジメチルホルムアミ
ドを溶媒に用い、クロロエチルビニルエーテルとジエチ
ルマロン酸のナトリウム塩から下式X−2で示すエチル
(2−(ビニルオキシ)エチル)マロネートを、またク
ロロエチルビニルエーテルとフタルイミドカリウム塩か
ら下式X−3で示す2−ビニルオキシエチルフタルイミ
ドを、またクロロエチルビニルエーテルと安息香酸ナト
リウムから下式X−4で示す2−ベンゾイルオキシエチ
ルビニルエーテルを各々得た。(メタノールより再結
晶)
【0165】
【化80】
【0166】〔合成例II−1〕p−アセトキシスチレン
32.4g(0.2モル)を酢酸ブチル120mlに溶
解し、窒素気流および攪拌下、80℃にてアゾビスイソ
ブチロニトリル(AIBN)0.033gを2.5時間
置きに3回添加し、最後に更に5時間攪拌を続けること
により、重合反応を行った。反応液をヘキサン1200
mlに投入し、白色の樹脂を析出させた。得られた樹脂
を乾燥後、メタノール150mlに溶解した。これに水
酸化ナトリウム7.7g(0.19モル)/水50ml
の水溶液を添加し、3時間加熱還流することにより加水
分解させた。その後、水200mlを加えて希釈し、塩
酸にて中和し白色の樹脂を析出させた。この樹脂を濾別
し、水洗・乾燥させた。更にテトラヒドロフラン200
mlに溶解し、5Lの超純水中に激しく攪拌しながら滴
下、再沈を行った。この再沈操作を3回繰り返した。得
られた樹脂を真空乾燥器中で120℃、12時間乾燥
し、ポリ(p−ヒドロキシスチレン)アルカリ可溶性樹
脂R−1を得た。得られた樹脂の重量平均分子量は15
000であった。
【0167】〔合成例II−2〕常法に基づいて脱水、蒸
留精製したp−tert−ブトキシスチレンモノマー3
5.25g(0.2モル)およびスチレンモノマー5.
21g(0.05モル)をテトラヒドロフラン100m
lに溶解した。窒素気流および攪拌下、80℃にてアゾ
ビスイソブチロニトリル(AIBN)0.033gを
2.5時間置きに3回添加し、最後に更に5時間攪拌を
続けることにより、重合反応を行った。反応液をヘキサ
ン1200mlに投入し、白色の樹脂を析出させた。得
られた樹脂を乾燥後、テトラヒドロフラン150mlに
溶解した。これに4N塩酸を添加し、6時間加熱還流す
ることにより加水分解させた後、5Lの超純水に再沈
し、この樹脂を濾別し、水洗・乾燥させた。更にテトラ
ヒドロフラン200mlに溶解し、5Lの超純水中に激
しく攪拌しながら滴下、再沈を行った。この再沈操作を
3回繰り返した。得られた樹脂を真空乾燥器中で120
℃、12時間乾燥し、ポリ(p−ヒドロキシスチレン/
スチレン)共重合体アルカリ可溶性樹脂R−2を得た。
得られた樹脂の重量平均分子量は12000であった。
【0168】〔合成例II−3〕p−アセトキシスチレン
32.4g(0.2モル)およびメタクリル酸メチル
7.01g(0.07モル)を酢酸ブチル120mlに
溶解し、窒素気流および攪拌下、80℃にてアゾビスイ
ソブチロニトリル(AIBN)0.033gを2.5時
間置きに3回添加し、最後に更に5時間攪拌を続けるこ
とにより、重合反応を行った。反応液をヘキサン120
0mlに投入し、白色の樹脂を析出させた。得られた樹
脂を乾燥後、メタノール200mlに溶解した。これに
水酸化ナトリウム7.7g(0.19モル)/水50m
lの水溶液を添加し、1時間加熱還流することにより加
水分解させた。その後、水200mlを加えて希釈し、
塩酸にて中和し白色の樹脂を析出させた。この樹脂を濾
別し、水洗・乾燥させた。更にテトラヒドロフラン20
0mlに溶解し、5Lの超純水中に激しく攪拌しながら
滴下、再沈を行った。この再沈操作を3回繰り返した。
得られた樹脂を真空乾燥器中で120℃、12時間乾燥
し、ポリ(p−ヒドロキシスチレン/メタクリル酸メチ
ル)共重合体アルカリ可溶性樹脂R−3を得た。得られ
た樹脂の重量平均分子量は10000であった。
【0169】〔合成例II−4〕日本曹達株式会社製、ポ
リ(p−ヒドロキシスチレン)(VP8000)をアル
カリ可溶性樹脂R−4とした。重量平均分子量は980
0であった。この樹脂(R−4)50gをテトラヒドロ
フラン200mlに溶解し、アセチルクロライド3.2
7g(0.042モル)を加え、攪拌、トリエチルアミ
ン4.21g(0.042モル)を滴下した。その後、
5Lの超純水中に激しく攪拌しながら滴下、再沈を行っ
た。この再沈操作を3回繰り返した。得られた樹脂を真
空乾燥器中で120℃、12時間乾燥し、ポリ(p−ヒ
ドロキシスチレン/p−アセトキシスチレン)共重合体
アルカリ可溶性樹脂R−5を得た。得られた樹脂の重量
平均分子量は10000であった。
【0170】 〔合成例III−1〕 合成例II−4で得られたアルカリ可溶性樹脂R−4 20g テトラヒドロフラン 80ml 合成例I−1で得られたビニルエーテルX−1 4.33g をフラスコ中で混合し、 p−トルエンスルホン酸 10mg を添加して、室温下18時間攪拌した。反応液を、超純
水5L中に激しく攪拌しながら滴下、再沈を行った。得
られた樹脂を真空乾燥器中で70℃下、12時間乾燥
し、本発明に係わる置換基を有するアルカリ可溶性樹脂
A−1を得た。
【0171】〔合成例III−2〜III−10〕下記表−1
に示したアルカリ可溶性樹脂とビニルエーテルを用い、
合成例III−1と同様にして本発明に係わる置換基を有
するアルカリ可溶性樹脂A−2〜A−10を得た。
【0172】〔合成例IV−1〜IV−4〕下記表−1に示
したアルカリ可溶性樹脂と、下記式で示されるエチルビ
ニルエーテル(Y−1)またはイソブチルビニルエーテ
ル(Y−2)、更にクロロエチルビニルエーテル(Y−
3)を用い、樹脂C−1〜C−4を得た。
【0173】
【化81】
【0174】
【表1】
【0175】〔合成例V−1〕α,α′,α″−トリス
(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプ
ロピルベンゼン8.48g(0.020モル)のN,N
−ジメチルアセトアミド120ml溶液に炭酸カリウム
4.2g(0.03モル)、更にブロモ酢酸t−ブチル
12.3g(0.063g)を添加し、120℃にて7
時間攪拌した。その後、反応液を水1.5リットルに投
入し、酢酸エチルにて抽出した。硫酸マグネシウムにて
乾燥後、抽出液を濃縮し、カラムグロマトグラフィー
〔担体:シリカゲル、展開溶媒:酢酸エチル/n−ヘキ
サン=2/8(体積比)〕にて精製し、目的物13gを
得た。NMRにより、これが実施例及び比較例に用いた
非ポリマー型溶解阻止化合物〔B−1〕であることを確
認した。
【0176】〔合成例V−2〕α,α′,α″−トリス
(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプ
ロピルベンゼンのかわりに、1,3,3,5−テトラキ
ス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン6.6gを使用
した以外は合成例〔V−1〕と同様にして、非ポリマー
型溶解阻止化合物〔B−2〕を合成した。
【0177】
【化82】
【0178】(実施例1〜10、比較例1〜6) 〔感光性組成物の調製と評価〕下記表2に示す各素材を
PGMEA(プロピレングリコールモノエチルエーテル
アセテート)8gに溶解し、0.2μmのフィルターで
濾過してレジスト溶液を作成した。このレジスト溶液
を、スピンコーターを利用して、シリコンウエハー上に
塗布し、130℃、60秒間真空吸着型のホットプレー
トで乾燥して、膜厚0.8μmのレジスト膜を得た。
【0179】
【表2】
【0180】また、実施例に用いた各光酸発生剤及び有
機塩基化合物を以下に示す。
【0181】
【化83】
【0182】このレジスト膜に、248nmKrFエキ
シマレーザーステッパー(NA=0.45)を用いて露
光を行った。露光後110℃ホットプレートで60秒間
加熱を行い、直ちに0.26Nテトラメチルアンモニウ
ムハイドロオキサイド(TMAH)水溶液で60秒間浸
漬し、30秒間水でリンスして乾燥した。このようにし
て得られたシリコンウェハー上のパターンを走査型電子
顕微鏡で観察し、レジストの性能を評価した。その結果
を表−3に示す。解像力は0.40μmのラインアンド
スペースのマスクパターンを再現する露光量における限
界解像力を表し、スカムの評価は上記露光量を与えた際
の0.30μmのパターンに残る現像残さを走査型電子
顕微鏡で観察し、下記3段階で評価した。スカムが認め
得られないものを○、パターン下部に認められるがパタ
ーンの間(スペース部)には認められないものを△、パ
ターン間(スペース部)にもスカムが認められるものを
×と評価した。
【0183】
【表3】
【0184】表3の結果から明らかなように、本発明に
関わる各実施例のポジ型フォトレジスト組成物はそれぞ
れ満足すべき結果を得た。即ち、解像力とスカムの発生
の防止の両方の点で優れている。しかし、各比較例のフ
ォトレジスト組成物は、解像力とスカムの発生の防止の
両方を満足するものはなく、特にスカムに関し不満足の
ものであった。
【0185】
【発明の効果】本発明のポジ型フォトレジスト組成物
は、現像後の残渣(スカム)の発生を防止し、高解像力
を有する優れた化学増幅型ポジ型フォトレジスト組成物
を提供することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)フェノール性水酸基を含有するア
    ルカリ可溶性樹脂における該フェノール性水酸基の10
    〜80%が下記一般式(I)で示される基で置換されて
    いる樹脂A (b)第3級アルキルエステル基及び第3級アルキルカ
    ーボネート基の中から選ばれる少なくとも1種の基を有
    し、アルカリ水溶液中での溶解度が酸の作用により増大
    する非ポリマー型溶解性阻止化合物、 (c)活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化
    合物、及び (d)溶剤 を少なくとも含有することを特徴とするポジ型フォトレ
    ジスト組成物。 【化1】 式中、R1は、炭素数1〜4個のアルキル基から選ばれ
    た置換基を表す。Wは、酸素原子、窒素原子、イオウ原
    子、リン原子及び珪素原子のうち少なくとも1つの原子
    を含有する有機基、アミノ基、アンモニウム基及びメル
    カプト基からなる群から選ばれた原子団を表す。nは1
    から4までの自然数を表す。
  2. 【請求項2】 前記(a)の一般式(I)のWが下記の
    置換基の群から選ばれた基であることを特徴とする請求
    項1記載のポジ型フォトレジスト組成物。 W: 【化2】 ここで、R2は、水素原子、炭素数1〜6個の直鎖、分
    岐あるいは環状のアルキル基、炭素数2〜6個の直鎖、
    分岐あるいは環状のアルケニル基、置換あるいは無置換
    のアリール基、又は置換あるいは無置換のアラルキル基
    の群から選ばれた置換基を表す。R3は、水素原子、炭
    素数1〜6個の直鎖、分岐あるいは環状のアルキル基、
    炭素数1〜6個の直鎖、分岐あるいは環状のアルコキシ
    基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、水酸基または
    シアノ基の群から選ばれた置換基を表す。Xは、ハロゲ
    ン原子を表す。mは、1〜4の自然数を表す。
  3. 【請求項3】 前記樹脂Aにおけるフェノール性水酸基
    を含有するアルカリ可溶性樹脂が、ポリ(p−ヒドロキ
    シスチレン)であることを特徴とする請求項1又は2に
    記載のポジ型フォトレジスト組成物。
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EP2479611A2 (en) 2011-01-19 2012-07-25 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Chemically amplified positive resist composition and patterning process

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