JPH11108871A - コーヒー品質測定装置、および該コーヒー品質測定装置を備えたコーヒー自動販売機、コーヒー抽出・保存装置およびコーヒー保存容器 - Google Patents
コーヒー品質測定装置、および該コーヒー品質測定装置を備えたコーヒー自動販売機、コーヒー抽出・保存装置およびコーヒー保存容器Info
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- JPH11108871A JPH11108871A JP9272829A JP27282997A JPH11108871A JP H11108871 A JPH11108871 A JP H11108871A JP 9272829 A JP9272829 A JP 9272829A JP 27282997 A JP27282997 A JP 27282997A JP H11108871 A JPH11108871 A JP H11108871A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コーヒーを汚染することなく、抽出したコー
ヒーの経時変化またはコーヒーの品質を判別できるコー
ヒー品質測定装置および常に良品質の商品を提供できる
コーヒー自動販売機、コーヒー抽出・保存装置およびコ
ーヒー保存容器を提供する。 【解決手段】 抽出したコーヒーの経時変化、コーヒー
の品質を判別するための匂いセンサを備えたコーヒー品
質測定装置を用いる。この匂いセンサとしては酸化スズ
および酸化亜鉛を主成分とするセラミック半導体型匂い
センサから選ばれるものが好ましい。このコーヒー品質
測定装置を備えたコーヒー自動販売機、コーヒー抽出・
保存装置およびコーヒー保存容器により課題を解決でき
る。
ヒーの経時変化またはコーヒーの品質を判別できるコー
ヒー品質測定装置および常に良品質の商品を提供できる
コーヒー自動販売機、コーヒー抽出・保存装置およびコ
ーヒー保存容器を提供する。 【解決手段】 抽出したコーヒーの経時変化、コーヒー
の品質を判別するための匂いセンサを備えたコーヒー品
質測定装置を用いる。この匂いセンサとしては酸化スズ
および酸化亜鉛を主成分とするセラミック半導体型匂い
センサから選ばれるものが好ましい。このコーヒー品質
測定装置を備えたコーヒー自動販売機、コーヒー抽出・
保存装置およびコーヒー保存容器により課題を解決でき
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコーヒー品質測定装
置、および該コーヒー品質測定装置を備えたコーヒー自
動販売機、コーヒー抽出・保存装置およびコーヒー保存
容器に関する。
置、および該コーヒー品質測定装置を備えたコーヒー自
動販売機、コーヒー抽出・保存装置およびコーヒー保存
容器に関する。
【0002】
【従来の技術】コーヒーは抽出後に温蔵されそのまま人
が飲むまで放置されたり、一度に多量に抽出された後、
温蔵されることが多いが、時間とともに変質し品質が損
なわれることが知られている。そこでセンサによりコー
ヒーの変質を測定し飲むに耐えないほど劣化する前に検
知できれば、劣化する直前に廃棄または分配することに
より、品質の低いコーヒーを提供あるいは販売すること
がなくなる。本出願人は先にpHメータを使用してコー
ヒーの変質を測定して品質の低いコーヒーを提供しない
ようにしたコーヒー自動販売機を提案した(特開平9−
28573号公報)。pHメータは接触型であり、pH
を測定するためには販売するコーヒー中に挿入してコー
ヒーと接触させる必要があるため、コーヒーを汚染する
恐れがある。匂い(ガス)センサは非接触型であり、多
くの特許が提案されているが、コーヒー豆の測定例はあ
るが、抽出後のコーヒーの経時変化またはコーヒーの品
質を測定した例は報告されていない。特開平7−677
79号公報には、一定時間後にコーヒーを捨てる機能を
もつ自動自動販売機が提案されている。
が飲むまで放置されたり、一度に多量に抽出された後、
温蔵されることが多いが、時間とともに変質し品質が損
なわれることが知られている。そこでセンサによりコー
ヒーの変質を測定し飲むに耐えないほど劣化する前に検
知できれば、劣化する直前に廃棄または分配することに
より、品質の低いコーヒーを提供あるいは販売すること
がなくなる。本出願人は先にpHメータを使用してコー
ヒーの変質を測定して品質の低いコーヒーを提供しない
ようにしたコーヒー自動販売機を提案した(特開平9−
28573号公報)。pHメータは接触型であり、pH
を測定するためには販売するコーヒー中に挿入してコー
ヒーと接触させる必要があるため、コーヒーを汚染する
恐れがある。匂い(ガス)センサは非接触型であり、多
くの特許が提案されているが、コーヒー豆の測定例はあ
るが、抽出後のコーヒーの経時変化またはコーヒーの品
質を測定した例は報告されていない。特開平7−677
79号公報には、一定時間後にコーヒーを捨てる機能を
もつ自動自動販売機が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】温蔵したコーヒーを一
定の時間を決めて破棄する機能をもつものは不経済であ
り、コーヒーの変質は、空気との接触面積、残存量、保
存温度、容器の密閉状態などにより影響されるため、一
律に一定時間経過後に破棄する方法は好ましい方法とは
いえない。また、不活性ガスで置換するなど各種の劣化
防止法が考案されているが、良い方法はなく、劣化が進
行してしまうという問題があった。係る劣化した飲料を
販売すれば顧客に多大な損害を与え、販売側の信用を失
墜してしまう問題がある。本発明の第一の目的は、抽出
したコーヒーの経時変化またはコーヒーの品質を非接触
型センサで判別できるコーヒー品質測定装置を提供する
ことであり、本発明の第二の目的は、予め原料より抽出
したコーヒーを所定量保存して置いて供給する場合にも
常に良品質の商品を提供できるような、上記コーヒー品
質測定装置を備えたコーヒー自動販売機、コーヒー抽出
・保存装置およびコーヒー保存容器を提供することであ
る。
定の時間を決めて破棄する機能をもつものは不経済であ
り、コーヒーの変質は、空気との接触面積、残存量、保
存温度、容器の密閉状態などにより影響されるため、一
律に一定時間経過後に破棄する方法は好ましい方法とは
いえない。また、不活性ガスで置換するなど各種の劣化
防止法が考案されているが、良い方法はなく、劣化が進
行してしまうという問題があった。係る劣化した飲料を
販売すれば顧客に多大な損害を与え、販売側の信用を失
墜してしまう問題がある。本発明の第一の目的は、抽出
したコーヒーの経時変化またはコーヒーの品質を非接触
型センサで判別できるコーヒー品質測定装置を提供する
ことであり、本発明の第二の目的は、予め原料より抽出
したコーヒーを所定量保存して置いて供給する場合にも
常に良品質の商品を提供できるような、上記コーヒー品
質測定装置を備えたコーヒー自動販売機、コーヒー抽出
・保存装置およびコーヒー保存容器を提供することであ
る。
【0004】
【問題点を解決するための手段】すなわち、上記課題を
解決するため請求項1の発明は、抽出したコーヒーの経
時変化またはコーヒーの品質を判別するための匂いセン
サを備えたことを特徴とするコーヒー品質測定装置であ
る。本発明のコーヒー品質測定装置は匂いセンサを備え
ており、その他にこの匂いセンサからの信号をパターン
処理してパターン化するパターン化手段と、このパター
ンを表示する表示手段などを備えている。抽出したコー
ヒーの匂いを匂いセンサで検出し、検出した結果を電気
信号としてパターン化手段に送ってパターン化して、表
示手段にこのパターンを表示するようになっている。こ
の出力パターンから抽出したコーヒーの経時変化または
コーヒーの品質を判別することができる。
解決するため請求項1の発明は、抽出したコーヒーの経
時変化またはコーヒーの品質を判別するための匂いセン
サを備えたことを特徴とするコーヒー品質測定装置であ
る。本発明のコーヒー品質測定装置は匂いセンサを備え
ており、その他にこの匂いセンサからの信号をパターン
処理してパターン化するパターン化手段と、このパター
ンを表示する表示手段などを備えている。抽出したコー
ヒーの匂いを匂いセンサで検出し、検出した結果を電気
信号としてパターン化手段に送ってパターン化して、表
示手段にこのパターンを表示するようになっている。こ
の出力パターンから抽出したコーヒーの経時変化または
コーヒーの品質を判別することができる。
【0005】本発明で使用する匂いセンサとしては、具
体的には、例えば、セラミック半導体型センサ、水晶振
動子型センサ、導電性ポリマー型センサ、MIS型セン
サ、BAW(Bulk Acoustic Wave) 型センサ、SAW(S
urface Acoustic Wave) 型センサ、APM(Acoustic Pl
ate Mode) 型センサ、赤外線吸収型センサなどの各種の
公知の匂いセンサを挙げることができる。これらの匂い
センサはいずれも市販品を購入したり、あるいは作成し
て容易に用いることができる。
体的には、例えば、セラミック半導体型センサ、水晶振
動子型センサ、導電性ポリマー型センサ、MIS型セン
サ、BAW(Bulk Acoustic Wave) 型センサ、SAW(S
urface Acoustic Wave) 型センサ、APM(Acoustic Pl
ate Mode) 型センサ、赤外線吸収型センサなどの各種の
公知の匂いセンサを挙げることができる。これらの匂い
センサはいずれも市販品を購入したり、あるいは作成し
て容易に用いることができる。
【0006】セラミック半導体型センサは、具体的に
は、例えば、ガスが吸着したり酸化反応が起こると電気
電動度が大きくなる現象を利用してガスを検出するSn
O2 および酸化亜鉛を主成分とする焼結型あるいは膜型
(薄膜型あるいは厚膜型)のn型半導体センサが好まし
く使用でき、構造の違いによって接触燃焼式センサ、傍
熱型半導体式センサ、熱線型半導体式センサ、直熱型半
導体式センサ、基板型半導体式センサなどがあり、いず
れも市販されており容易に用いることができる。
は、例えば、ガスが吸着したり酸化反応が起こると電気
電動度が大きくなる現象を利用してガスを検出するSn
O2 および酸化亜鉛を主成分とする焼結型あるいは膜型
(薄膜型あるいは厚膜型)のn型半導体センサが好まし
く使用でき、構造の違いによって接触燃焼式センサ、傍
熱型半導体式センサ、熱線型半導体式センサ、直熱型半
導体式センサ、基板型半導体式センサなどがあり、いず
れも市販されており容易に用いることができる。
【0007】水晶振動子型センサとしては、具体的に
は、例えば、特開平1−244335号公報に開示され
ているような匂いを構成する複数の化学物質に渡ってこ
れを吸着できるレセプタが表面に形成されている水晶振
動子などの表面振動子型センサを挙げることができる。
水晶振動子型センサには市販品があるのでそれを使用す
ることもできる。
は、例えば、特開平1−244335号公報に開示され
ているような匂いを構成する複数の化学物質に渡ってこ
れを吸着できるレセプタが表面に形成されている水晶振
動子などの表面振動子型センサを挙げることができる。
水晶振動子型センサには市販品があるのでそれを使用す
ることもできる。
【0008】導電性ポリマー型センサとしては、具体的
には、例えば、特定の半導体ポリマーを複数組み合わせ
た半導体ポリマー型センサアレイに低いppbレベルの
揮発物質が吸着および脱着する動きに起因する電気抵抗
の変化を検出してグラフィック、デジタルの型で匂いの
マッピングを可能にした(分析、認識、識別を可能にし
た)英国のアロマ・スキャン社(Aroma Scan plc. )製
のアロマ・スキャンテクノロジーによる電子機器を挙げ
ることができる。
には、例えば、特定の半導体ポリマーを複数組み合わせ
た半導体ポリマー型センサアレイに低いppbレベルの
揮発物質が吸着および脱着する動きに起因する電気抵抗
の変化を検出してグラフィック、デジタルの型で匂いの
マッピングを可能にした(分析、認識、識別を可能にし
た)英国のアロマ・スキャン社(Aroma Scan plc. )製
のアロマ・スキャンテクノロジーによる電子機器を挙げ
ることができる。
【0009】MIS型センサとしては、具体的には、例
えば、Pt、Ir、Pdを帯状に同一Si基板上に付着
させ、これに直交させて温度分布をつけ、その表面電位
出力分布を光ビームを走査させて読み取る方式のセンサ
を挙げることができる(Physics of Artificial Olfacto
ry Images Produced By Catalytic Sensing Surface,Tr
ansducer '93) 。
えば、Pt、Ir、Pdを帯状に同一Si基板上に付着
させ、これに直交させて温度分布をつけ、その表面電位
出力分布を光ビームを走査させて読み取る方式のセンサ
を挙げることができる(Physics of Artificial Olfacto
ry Images Produced By Catalytic Sensing Surface,Tr
ansducer '93) 。
【0010】BAW(Bulk Acoustic Wave) 型センサ、
SAW(Surface Acoustic Wave) 型センサ、あるいはA
PM(Acoustic Plate Mode) 型センサは、強誘電体への
化学物質(匂いを構成する化学物質)の付着による振動
数の変化に基づいて化学物質を検知するものである。赤
外線吸収型センサは、赤外線分光光度法により匂いを構
成する複数の化学物質を検出、定量するものである。
SAW(Surface Acoustic Wave) 型センサ、あるいはA
PM(Acoustic Plate Mode) 型センサは、強誘電体への
化学物質(匂いを構成する化学物質)の付着による振動
数の変化に基づいて化学物質を検知するものである。赤
外線吸収型センサは、赤外線分光光度法により匂いを構
成する複数の化学物質を検出、定量するものである。
【0011】本発明の請求項2は、請求項1記載のコー
ヒー品質測定装置において、複数の種類の匂いセンサを
備えたことを特徴とする。複数の種類の匂いセンサを備
えることにより測定精度が向上する。
ヒー品質測定装置において、複数の種類の匂いセンサを
備えたことを特徴とする。複数の種類の匂いセンサを備
えることにより測定精度が向上する。
【0012】本発明の請求項3は、請求項1あるいは請
求項2記載のコーヒー品質測定装置において、前記匂い
センサが酸化スズおよび酸化亜鉛を主成分とするセラミ
ック半導体型匂いセンサから選ばれるものであることを
特徴とする。このセラミック半導体型匂いセンサは、高
温(〜100℃)、高湿度で匂いの測定が可能であるの
で本発明において好ましく使用できる。このセラミック
半導体型匂いセンサとしては、具体的には例えば、フィ
ガロ技研株式会社製の、型番TGS800、TGS81
3、TGS821、TGS822、TGS824、TG
S825、TGS826、TGS830、TGS88
0、TGS882、TGS883、TGSE71N、T
GS2100、TGS2180、TGS2181などを
挙げることができる。
求項2記載のコーヒー品質測定装置において、前記匂い
センサが酸化スズおよび酸化亜鉛を主成分とするセラミ
ック半導体型匂いセンサから選ばれるものであることを
特徴とする。このセラミック半導体型匂いセンサは、高
温(〜100℃)、高湿度で匂いの測定が可能であるの
で本発明において好ましく使用できる。このセラミック
半導体型匂いセンサとしては、具体的には例えば、フィ
ガロ技研株式会社製の、型番TGS800、TGS81
3、TGS821、TGS822、TGS824、TG
S825、TGS826、TGS830、TGS88
0、TGS882、TGS883、TGSE71N、T
GS2100、TGS2180、TGS2181などを
挙げることができる。
【0013】本発明の請求項4は、請求項2あるいは請
求項3記載のコーヒー品質測定装置において、測定原理
が同じ匂いセンサであって構造を異にする匂いセンサを
複数備えたことを特徴とする。例えば、セラミック半導
体型匂いセンサであっても構造を異にする匂いセンサを
2個使用して、その出力パターンからコーヒーの品質を
容易に高精度で判別できる。
求項3記載のコーヒー品質測定装置において、測定原理
が同じ匂いセンサであって構造を異にする匂いセンサを
複数備えたことを特徴とする。例えば、セラミック半導
体型匂いセンサであっても構造を異にする匂いセンサを
2個使用して、その出力パターンからコーヒーの品質を
容易に高精度で判別できる。
【0014】本発明の請求項5は、請求項4記載のコー
ヒー品質測定装置において、前記構造を異にする匂いセ
ンサが焼結体型匂いセンサおよび膜型(薄膜型あるいは
厚膜型)匂いセンサであることを特徴とする。前述した
セラミック半導体型匂いセンサの内、型番TGS210
0、TGS2180、TGS2181の3つは構造が膜
型であり、残りは焼結型である。例えば、膜型と焼結型
を各1個使用して、その出力パターンの差からコーヒー
の品質を容易に高精度で判別できる。
ヒー品質測定装置において、前記構造を異にする匂いセ
ンサが焼結体型匂いセンサおよび膜型(薄膜型あるいは
厚膜型)匂いセンサであることを特徴とする。前述した
セラミック半導体型匂いセンサの内、型番TGS210
0、TGS2180、TGS2181の3つは構造が膜
型であり、残りは焼結型である。例えば、膜型と焼結型
を各1個使用して、その出力パターンの差からコーヒー
の品質を容易に高精度で判別できる。
【0015】本発明の請求項6は、原料より抽出したコ
ーヒーをカップに注入して販売するコーヒー自動販売機
において、請求項1から請求項5のいずれかに記載のコ
ーヒー品質測定装置を備えたことを特徴とするコーヒー
自動販売機である。原料から抽出し、温蔵されたコーヒ
ーの経時変化またはコーヒーの品質をコーヒー品質測定
装置により判別して、経時変化が少なくよい品質のコー
ヒーであると判断された場合はそのコーヒーを提供、販
売し、劣化していると判断された場合は、排出・廃棄す
るようにすれば常に良品質の商品を提供できる。
ーヒーをカップに注入して販売するコーヒー自動販売機
において、請求項1から請求項5のいずれかに記載のコ
ーヒー品質測定装置を備えたことを特徴とするコーヒー
自動販売機である。原料から抽出し、温蔵されたコーヒ
ーの経時変化またはコーヒーの品質をコーヒー品質測定
装置により判別して、経時変化が少なくよい品質のコー
ヒーであると判断された場合はそのコーヒーを提供、販
売し、劣化していると判断された場合は、排出・廃棄す
るようにすれば常に良品質の商品を提供できる。
【0016】本発明の請求項7は、原料よりコーヒーを
抽出する抽出手段と、抽出したコーヒーを保存する保存
器を備えたコーヒー抽出・保存装置であって、前記保存
器内のコーヒーの経時変化またはコーヒーの品質を判別
するため前記保存器に請求項1から請求項5のいずれか
に記載のコーヒー品質測定装置を備えたことを特徴とす
るコーヒー抽出・保存装置である。原料から抽出し、保
存器内に温蔵されたコーヒーの経時変化またはコーヒー
の品質をコーヒー品質測定装置により判別することによ
り、経時変化が少なくよい品質のコーヒーであると判断
された場合はそのコーヒーの保存を続けたりあるいは使
用に供し、劣化していると判断された場合は、排出・廃
棄するようにすれば常に良品質のコーヒーを保存したり
使用に供しうる。
抽出する抽出手段と、抽出したコーヒーを保存する保存
器を備えたコーヒー抽出・保存装置であって、前記保存
器内のコーヒーの経時変化またはコーヒーの品質を判別
するため前記保存器に請求項1から請求項5のいずれか
に記載のコーヒー品質測定装置を備えたことを特徴とす
るコーヒー抽出・保存装置である。原料から抽出し、保
存器内に温蔵されたコーヒーの経時変化またはコーヒー
の品質をコーヒー品質測定装置により判別することによ
り、経時変化が少なくよい品質のコーヒーであると判断
された場合はそのコーヒーの保存を続けたりあるいは使
用に供し、劣化していると判断された場合は、排出・廃
棄するようにすれば常に良品質のコーヒーを保存したり
使用に供しうる。
【0017】本発明の請求項8は、原料より抽出したコ
ーヒーを保存するコーヒー保存容器であって、前記保存
容器内のコーヒーの経時変化またはコーヒーの品質を判
別するため前記保存容器に請求項1から請求項5のいず
れかに記載のコーヒー品質測定装置を備えたことを特徴
とするコーヒー保存容器である。別に予め原料から抽出
されて保存容器内に温蔵されたコーヒーの経時変化また
はコーヒーの品質をコーヒー品質測定装置により判別す
ることにより、経時変化が少なくよい品質のコーヒーで
あると判断された場合はそのコーヒーの保存を続けたり
あるいは使用に供し、劣化していると判断された場合
は、排出・廃棄するようにすれば常に良品質のコーヒー
を保存したり使用に供しうる。
ーヒーを保存するコーヒー保存容器であって、前記保存
容器内のコーヒーの経時変化またはコーヒーの品質を判
別するため前記保存容器に請求項1から請求項5のいず
れかに記載のコーヒー品質測定装置を備えたことを特徴
とするコーヒー保存容器である。別に予め原料から抽出
されて保存容器内に温蔵されたコーヒーの経時変化また
はコーヒーの品質をコーヒー品質測定装置により判別す
ることにより、経時変化が少なくよい品質のコーヒーで
あると判断された場合はそのコーヒーの保存を続けたり
あるいは使用に供し、劣化していると判断された場合
は、排出・廃棄するようにすれば常に良品質のコーヒー
を保存したり使用に供しうる。
【0018】本発明の請求項9は、請求項8記載のコー
ヒー保存容器において、前記コーヒー保存容器の蓋に請
求項1から請求項5のいずれかに記載のコーヒー品質測
定装置の匂いセンサを備えたことを特徴とする。匂いセ
ンサ自体は小型、軽量であるので蓋に容易に装着するこ
とができる。
ヒー保存容器において、前記コーヒー保存容器の蓋に請
求項1から請求項5のいずれかに記載のコーヒー品質測
定装置の匂いセンサを備えたことを特徴とする。匂いセ
ンサ自体は小型、軽量であるので蓋に容易に装着するこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を詳述する。図1は、本発明のコーヒー品質測定
装置を使用してコーヒーの品質を測定するための実験装
置の説明図である。本発明のコーヒー品質測定装置51
は、複数の種類の匂いセンサ52と、電気回路53と、
図示しないパターン化手段および表示手段を備えたコン
ピュータ54などから構成されている。匂いセンサ52
で検出した匂いの電気信号を電気回路53を経てコンピ
ュータ54へ送りパターン処理が行われる。容器Bには
上述の15種類のセラミック半導体型センサ52が装着
されており、容器Aに入れたコーヒー55から匂いを含
んだ空気をエアーポンプ56で矢印で示したようにライ
ン57を経て容器Bに送るとセンサ52の電圧が変化
し、その信号が電気回路53からコンピュータ54に送
られてコンピュータ54でパターン処理が行われる。容
器B中の空気はライン58を経て容器Aに循環される。
の形態を詳述する。図1は、本発明のコーヒー品質測定
装置を使用してコーヒーの品質を測定するための実験装
置の説明図である。本発明のコーヒー品質測定装置51
は、複数の種類の匂いセンサ52と、電気回路53と、
図示しないパターン化手段および表示手段を備えたコン
ピュータ54などから構成されている。匂いセンサ52
で検出した匂いの電気信号を電気回路53を経てコンピ
ュータ54へ送りパターン処理が行われる。容器Bには
上述の15種類のセラミック半導体型センサ52が装着
されており、容器Aに入れたコーヒー55から匂いを含
んだ空気をエアーポンプ56で矢印で示したようにライ
ン57を経て容器Bに送るとセンサ52の電圧が変化
し、その信号が電気回路53からコンピュータ54に送
られてコンピュータ54でパターン処理が行われる。容
器B中の空気はライン58を経て容器Aに循環される。
【0020】図1に示した容器Aに原料から抽出した直
後のコーヒ−、および保存温度80℃で保存時間を1時
間、2時間、3時間と変化させたコーヒーをそれぞれ入
れて測定した結果を図2、図3に示す。図2の縦軸は出
力パターン(%)、横軸は上述の15種類のセラミック
半導体型センサのセンサ型番である。図2中のセンサ型
番E71N(焼結体型)とセンサ型番2100(膜型)
の部分が特に変化しているので、保存時間0〜3時間の
範囲において各時間における両匂いセンサの出力パター
ン(%)の差を求めて、その差を縦軸に示し、横軸を保
存時間として結果をプロットしたグラフを図3に示す。
図2中のAは保存時間3時間における前記両匂いセンサ
の出力パターン(%)の差を示す。
後のコーヒ−、および保存温度80℃で保存時間を1時
間、2時間、3時間と変化させたコーヒーをそれぞれ入
れて測定した結果を図2、図3に示す。図2の縦軸は出
力パターン(%)、横軸は上述の15種類のセラミック
半導体型センサのセンサ型番である。図2中のセンサ型
番E71N(焼結体型)とセンサ型番2100(膜型)
の部分が特に変化しているので、保存時間0〜3時間の
範囲において各時間における両匂いセンサの出力パター
ン(%)の差を求めて、その差を縦軸に示し、横軸を保
存時間として結果をプロットしたグラフを図3に示す。
図2中のAは保存時間3時間における前記両匂いセンサ
の出力パターン(%)の差を示す。
【0021】図2に示したように保存時間に伴って複数
の匂いセンサ2の出力信号が変化するのでそれによって
コーヒーの経時変化、コーヒーの品質を判別することが
できる。また、センサ型番E71N(焼結体型)の出力
パターン(%)の変化だけでもコーヒーの品質や経時変
化を判別できる。しかし、このセンサ1つだけでは匂い
の強弱の影響が大きく、不安定となる場合がある。判別
の精度を上げるには複数の匂いセンを用いるのが好まし
い。図3に示したように保存する時間が長くなるにとも
ない前記両匂いセンサの出力パターン(%)の差が変化
するので、前記両匂いセンサを用いると容易にコーヒー
の経時変化、コーヒーの品質を高精度で判別できること
が判る。
の匂いセンサ2の出力信号が変化するのでそれによって
コーヒーの経時変化、コーヒーの品質を判別することが
できる。また、センサ型番E71N(焼結体型)の出力
パターン(%)の変化だけでもコーヒーの品質や経時変
化を判別できる。しかし、このセンサ1つだけでは匂い
の強弱の影響が大きく、不安定となる場合がある。判別
の精度を上げるには複数の匂いセンを用いるのが好まし
い。図3に示したように保存する時間が長くなるにとも
ない前記両匂いセンサの出力パターン(%)の差が変化
するので、前記両匂いセンサを用いると容易にコーヒー
の経時変化、コーヒーの品質を高精度で判別できること
が判る。
【0022】図4は、複数の匂いセンサ52をコーヒー
保存容器59の蓋60に装着したコーヒー保存容器59
の断面説明図である。複数の匂いセンサ52で検出した
匂いを図示しないコンピュータ54へ送り上記のように
パターン処理を行えば、コーヒーの品質の変化がリアル
タイムで判り、変質が進んだことを容易に検知すること
ができる。
保存容器59の蓋60に装着したコーヒー保存容器59
の断面説明図である。複数の匂いセンサ52で検出した
匂いを図示しないコンピュータ54へ送り上記のように
パターン処理を行えば、コーヒーの品質の変化がリアル
タイムで判り、変質が進んだことを容易に検知すること
ができる。
【0023】図5は、コーヒー抽出装置の実施の一形態
としての本発明のコーヒー自動販売機1の内部構成を示
している。コーヒー自動販売機1はコーヒーを原料から
抽出してカップ販売するものである。コーヒー自動販売
機1の内部には、湯タンク2と、原料搬出装置3、副原
料搬出装置4と、抽出器6と、ペーパーフィルタ7と、
保存器8及び混合器9等が設置されている。
としての本発明のコーヒー自動販売機1の内部構成を示
している。コーヒー自動販売機1はコーヒーを原料から
抽出してカップ販売するものである。コーヒー自動販売
機1の内部には、湯タンク2と、原料搬出装置3、副原
料搬出装置4と、抽出器6と、ペーパーフィルタ7と、
保存器8及び混合器9等が設置されている。
【0024】前記湯タンク2内には給水電磁弁11が介
設された給水管12により給水される。前記給水電磁弁
11は湯タンク2内の水位を検出するフロートスイッチ
13により開閉制御され、それによって湯タンク2内の
水位は常時一定とされる。湯タンク2内にはヒーター1
4が取り付けられており、このヒーター14の加熱によ
って湯タンク2内の水は加熱され、常時凡そ+63℃以
上の熱湯とされる。そして、この湯タンク2内の熱湯は
給湯電磁弁16が介設された給湯管17によって抽出器
6に供給される。
設された給水管12により給水される。前記給水電磁弁
11は湯タンク2内の水位を検出するフロートスイッチ
13により開閉制御され、それによって湯タンク2内の
水位は常時一定とされる。湯タンク2内にはヒーター1
4が取り付けられており、このヒーター14の加熱によ
って湯タンク2内の水は加熱され、常時凡そ+63℃以
上の熱湯とされる。そして、この湯タンク2内の熱湯は
給湯電磁弁16が介設された給湯管17によって抽出器
6に供給される。
【0025】前記原料搬出装置3内にはコーヒー飲料の
原料としてのコーヒー粉(コーヒー豆を挽いた粉)が収
納されており、その下部に取り付けられた搬出器18に
よって図示の矢印の如く所定量抽出器6内に供給され
る。一方、副原料搬出装置4内には砂糖やクリームが収
納されており、同じくその下部に取り付けられた搬出器
19によって所定量混合器9内に供給される。
原料としてのコーヒー粉(コーヒー豆を挽いた粉)が収
納されており、その下部に取り付けられた搬出器18に
よって図示の矢印の如く所定量抽出器6内に供給され
る。一方、副原料搬出装置4内には砂糖やクリームが収
納されており、同じくその下部に取り付けられた搬出器
19によって所定量混合器9内に供給される。
【0026】前記抽出器6は、保存器8の上端に取り付
けられた漏斗21の上方に位置した上下動自在のチャン
バー22により構成されている。このチャンバー22と
漏斗21の間に前記ペーパーフィルター7が介挿され
る。このペーパーフィルタ7はロール状に巻回されてお
り、フィードローラ23によりロールから引き出された
ペーパーフィルタ7は、前記チャンバー22と漏斗21
との間を通過し、前記フィードローラ23を経てカス容
器24に廃棄される。
けられた漏斗21の上方に位置した上下動自在のチャン
バー22により構成されている。このチャンバー22と
漏斗21の間に前記ペーパーフィルター7が介挿され
る。このペーパーフィルタ7はロール状に巻回されてお
り、フィードローラ23によりロールから引き出された
ペーパーフィルタ7は、前記チャンバー22と漏斗21
との間を通過し、前記フィードローラ23を経てカス容
器24に廃棄される。
【0027】前記保存器8は、上端を前記漏斗21に連
通し、下端を排出手段としての排出管26に連通したス
テンレス製のタンク27と、このタンク27の周囲に設
けられた断熱材28と、タンク27を加熱する保温ヒー
ター29とから構成されている。この保温ヒーター29
はタンク27内のコーヒーを常時凡そ+63℃以上に保
温するものである。そして、排出管26には排出電磁弁
31が介設されている。
通し、下端を排出手段としての排出管26に連通したス
テンレス製のタンク27と、このタンク27の周囲に設
けられた断熱材28と、タンク27を加熱する保温ヒー
ター29とから構成されている。この保温ヒーター29
はタンク27内のコーヒーを常時凡そ+63℃以上に保
温するものである。そして、排出管26には排出電磁弁
31が介設されている。
【0028】更に、前記タンク27の上部にはタンク2
7内のコーヒーの匂いを検出する検出手段としての複数
の匂いセンサ52が取り付けられる。この匂いセンサ5
2はコーヒーの劣化に対応する電気信号を出力し、その
出力は図示しないパターン化手段および表示手段を備え
たコンピュータにて構成された制御手段としての制御装
置33に入力される。匂いセンサ52を取り付ける位置
は前記タンク27の上部が好ましい。
7内のコーヒーの匂いを検出する検出手段としての複数
の匂いセンサ52が取り付けられる。この匂いセンサ5
2はコーヒーの劣化に対応する電気信号を出力し、その
出力は図示しないパターン化手段および表示手段を備え
たコンピュータにて構成された制御手段としての制御装
置33に入力される。匂いセンサ52を取り付ける位置
は前記タンク27の上部が好ましい。
【0029】係る排出管26は前記混合器9の上方に開
口しており、混合器9には上方から攪拌羽41が挿入さ
れている。混合器9の下端から延びる飲料管42は、ス
ノコから成るカップ受け43上方に開口しており、カッ
プ受け43には図示しないカップ供給装置から販売毎に
カップ44が排出される。また、カップ受け43の下方
には廃棄容器45が配置されている。
口しており、混合器9には上方から攪拌羽41が挿入さ
れている。混合器9の下端から延びる飲料管42は、ス
ノコから成るカップ受け43上方に開口しており、カッ
プ受け43には図示しないカップ供給装置から販売毎に
カップ44が排出される。また、カップ受け43の下方
には廃棄容器45が配置されている。
【0030】以上の構成で、次に図6のフローチャート
に基づきコーヒー自動販売機1の動作を説明する。図6
は制御装置33のプログラムを示しており、電源投入か
ら制御装置33はステップS1にてコーヒーをまとめて
例えば26杯分抽出すると決定する。次に、制御装置3
3はステップS2で抽出器6のチャンバー22を降下さ
せて漏斗21との間にペーパーフィルタ7を挟み込むと
共に、原料搬出装置3の搬出器18を動作させて26杯
分のコーヒー粉を抽出器6のチャンバー22内に排出
し、更に、給湯電磁弁16を開いて湯タンク2より26
杯分の熱湯をチャンバー22内のコーヒー粉に降りかけ
る。係る熱湯の供給によってチャンバー22内のコーヒ
ー粉からは26杯分のコーヒーが抽出されるので、制御
装置33はステップS3で係るコーヒー(液)を保存器
8のタンク27内に保存する。係る抽出後に抽出器6の
チャンバー22は上昇され、フィードローラ23により
ペーパーフィルタ7は所定量移動されてコーヒーのカス
はカス容器24に廃棄される。
に基づきコーヒー自動販売機1の動作を説明する。図6
は制御装置33のプログラムを示しており、電源投入か
ら制御装置33はステップS1にてコーヒーをまとめて
例えば26杯分抽出すると決定する。次に、制御装置3
3はステップS2で抽出器6のチャンバー22を降下さ
せて漏斗21との間にペーパーフィルタ7を挟み込むと
共に、原料搬出装置3の搬出器18を動作させて26杯
分のコーヒー粉を抽出器6のチャンバー22内に排出
し、更に、給湯電磁弁16を開いて湯タンク2より26
杯分の熱湯をチャンバー22内のコーヒー粉に降りかけ
る。係る熱湯の供給によってチャンバー22内のコーヒ
ー粉からは26杯分のコーヒーが抽出されるので、制御
装置33はステップS3で係るコーヒー(液)を保存器
8のタンク27内に保存する。係る抽出後に抽出器6の
チャンバー22は上昇され、フィードローラ23により
ペーパーフィルタ7は所定量移動されてコーヒーのカス
はカス容器24に廃棄される。
【0031】次に、制御装置33はステップS4で顧客
により金銭が投入され、且つ、商品としてのコーヒーが
選択されて所定の販売指令が発せられたか否か判断し、
販売指令があった場合には制御装置33は前記カップ供
給装置よりカップ44をカップ受け43に排出すると共
に、ステップS5に進んで排出電磁弁31を開き、タン
ク27内に保存されているコーヒーを一杯分混合器9内
に取り出す。そして、必要に応じて副原料搬出装置4の
搬出器19を動作させ、砂糖やクリームを混合器9内に
排出し、攪拌羽41にてコーヒーと混合した後、飲料管
42より図示のようにカップ44内に注入する。
により金銭が投入され、且つ、商品としてのコーヒーが
選択されて所定の販売指令が発せられたか否か判断し、
販売指令があった場合には制御装置33は前記カップ供
給装置よりカップ44をカップ受け43に排出すると共
に、ステップS5に進んで排出電磁弁31を開き、タン
ク27内に保存されているコーヒーを一杯分混合器9内
に取り出す。そして、必要に応じて副原料搬出装置4の
搬出器19を動作させ、砂糖やクリームを混合器9内に
排出し、攪拌羽41にてコーヒーと混合した後、飲料管
42より図示のようにカップ44内に注入する。
【0032】制御装置33は係る販売が終了した後、ス
テップS6に進んで保存器8のタンク27内のコーヒー
が空となり、売れ切れとなったか否か判断し、売り切れ
となっている場合にはステップS9に進んで販売に関す
るデータの記憶と計算を行った後、ステップS1に進ん
で再び前記コーヒーの抽出と保存を実行する。このと
き、ステップS9ではコーヒーが売れ切れるまでの販売
状況に基づき、例えば頻繁に販売が行われた場合には次
回抽出するコーヒーの量を多くすると共に、逆に頻繁に
販売が行われていない状況では次回抽出するコーヒーの
量を少なくして、後述する如く廃棄処分されることにな
るコーヒーの量をできるだけ消滅する。
テップS6に進んで保存器8のタンク27内のコーヒー
が空となり、売れ切れとなったか否か判断し、売り切れ
となっている場合にはステップS9に進んで販売に関す
るデータの記憶と計算を行った後、ステップS1に進ん
で再び前記コーヒーの抽出と保存を実行する。このと
き、ステップS9ではコーヒーが売れ切れるまでの販売
状況に基づき、例えば頻繁に販売が行われた場合には次
回抽出するコーヒーの量を多くすると共に、逆に頻繁に
販売が行われていない状況では次回抽出するコーヒーの
量を少なくして、後述する如く廃棄処分されることにな
るコーヒーの量をできるだけ消滅する。
【0033】ここで、保存器8のタンク27内にコーヒ
ーが保存されている場合、制御装置33はステップS7
に進んで保存器8に保存中のコーヒーの廃棄条件につい
て判断する。この場合、匂いセンサ52は連続的にコー
ヒーの匂いを検出し、電気信号を制御装置33に出力す
る。
ーが保存されている場合、制御装置33はステップS7
に進んで保存器8に保存中のコーヒーの廃棄条件につい
て判断する。この場合、匂いセンサ52は連続的にコー
ヒーの匂いを検出し、電気信号を制御装置33に出力す
る。
【0034】制御装置33には販売に耐えるコーヒー品
質に関する出力パターンの基準値(これはコーヒーの種
類等に応じて予め決定される)が予め設定されており、
匂いセンサ52からの出力に基づき、タンク27内のコ
ーヒーの出力パターンが上記基準値から外れているか否
か、即ち販売に耐えられるか否か判断する。そして、基
準値から外れていない場合にはステップS4に戻り、以
後同様の動作を繰り返す。
質に関する出力パターンの基準値(これはコーヒーの種
類等に応じて予め決定される)が予め設定されており、
匂いセンサ52からの出力に基づき、タンク27内のコ
ーヒーの出力パターンが上記基準値から外れているか否
か、即ち販売に耐えられるか否か判断する。そして、基
準値から外れていない場合にはステップS4に戻り、以
後同様の動作を繰り返す。
【0035】そして、基準値から外れた場合には、コー
ヒーは販売に耐えないものになっているので、制御装置
33はステップS7からステップS8に進み、排出電磁
弁31を開放して保存器8のタンク27内に保存してい
た全てのコーヒーを、混合器9及び飲料管42を経由し
て廃棄容器45内に廃棄する。以後、ステップS1に戻
って再び前記コーヒーの抽出と保存を再開する。
ヒーは販売に耐えないものになっているので、制御装置
33はステップS7からステップS8に進み、排出電磁
弁31を開放して保存器8のタンク27内に保存してい
た全てのコーヒーを、混合器9及び飲料管42を経由し
て廃棄容器45内に廃棄する。以後、ステップS1に戻
って再び前記コーヒーの抽出と保存を再開する。
【0036】このようにすれば保存器8に保存している
コーヒーの経時変化またはコーヒーの品質を判別できる
ので、不味いコーヒーが販売されることを未然に防止、
常に安定した良品質のコーヒーを販売することができ
る。
コーヒーの経時変化またはコーヒーの品質を判別できる
ので、不味いコーヒーが販売されることを未然に防止、
常に安定した良品質のコーヒーを販売することができ
る。
【0037】
【発明の効果】本発明のコーヒー品質測定装置は1つあ
るいは複数の種類の非接触型匂いセンサを使用するため
コーヒーをセンサにより汚染することがなく、抽出した
コーヒーの経時変化またはコーヒーの品質を判別でき
る。本発明のコーヒー自動販売機、コーヒー抽出・保存
装置およびコーヒー保存容器はこのコーヒー品質測定装
置を備えているので、予め原料より抽出したコーヒーを
所定量保存して置いて供給する場合にも常に良品質の商
品を提供できる。本発明のコーヒー保存容器の蓋にコー
ヒー品質測定装置の匂いセンサを装着すればコーヒーの
品質の変化がリアルタイムで判り、変質が進んだことを
容易に検知できる。
るいは複数の種類の非接触型匂いセンサを使用するため
コーヒーをセンサにより汚染することがなく、抽出した
コーヒーの経時変化またはコーヒーの品質を判別でき
る。本発明のコーヒー自動販売機、コーヒー抽出・保存
装置およびコーヒー保存容器はこのコーヒー品質測定装
置を備えているので、予め原料より抽出したコーヒーを
所定量保存して置いて供給する場合にも常に良品質の商
品を提供できる。本発明のコーヒー保存容器の蓋にコー
ヒー品質測定装置の匂いセンサを装着すればコーヒーの
品質の変化がリアルタイムで判り、変質が進んだことを
容易に検知できる。
【図1】 本発明のコーヒー品質測定装置を使用してコ
ーヒーの経時変化、品質を測定するための実験装置の説
明図である。
ーヒーの経時変化、品質を測定するための実験装置の説
明図である。
【図2】 図1に示した実験装置によりコーヒーの経時
変化、品質を測定した結果を示すグラフである。
変化、品質を測定した結果を示すグラフである。
【図3】 図2に示したグラフ中の特定の匂いセンサ2
個の出力パターンの差を保存時間に対してプロットした
グラフである。
個の出力パターンの差を保存時間に対してプロットした
グラフである。
【図4】 本発明の実施例としてのコーヒー保存容器の
断面説明図である。
断面説明図である。
【図5】 本発明の実施例としてのコーヒー自動販売機
の内部構成を示す図である。
の内部構成を示す図である。
【図6】 図5に示したコーヒー自動販売機の制御装置
のプログラムを示すフローチャートである。
のプログラムを示すフローチャートである。
1 自動販売機(コーヒー抽出装置) 2 湯タンク 3 原料搬出装置 4 副原料搬出装置 6 抽出器 7 ペーパーフィルタ 8 保存器 9 混合器 22 チャンバー 24 カス容器 26 排出管 27 タンク 28 断熱材 29 保温ヒータ 31 排出電磁弁 33 制御装置 41 攪拌羽 42 飲料管 43 カップ受け 44 カップ 45 廃棄容器 51 コーヒー品質測定装置 52 匂いセンサ 54 コンピュータ 59 コーヒー保存容器 60 蓋
Claims (9)
- 【請求項1】 抽出したコーヒーの経時変化またはコー
ヒーの品質を判別するための匂いセンサを備えたことを
特徴とするコーヒー品質測定装置。 - 【請求項2】 複数の種類の匂いセンサを備えたことを
特徴とする請求項1記載のコーヒー品質測定装置。 - 【請求項3】 前記匂いセンサが酸化スズおよび酸化亜
鉛を主成分とするセラミック半導体型匂いセンサから選
ばれるものであることを特徴とする請求項1あるいは請
求項2記載のコーヒー品質測定装置。 - 【請求項4】 測定原理が同じ匂いセンサであって構造
を異にする匂いセンサを複数備えたことを特徴とする請
求項2あるいは請求項3記載のコーヒー品質測定装置。 - 【請求項5】 前記構造を異にする匂いセンサが焼結体
型匂いセンサおよび膜型匂いセンサであることを特徴と
する請求項4記載のコーヒー品質測定装置。 - 【請求項6】 原料より抽出したコーヒーをカップに注
入して販売するコーヒー自動販売機において、請求項1
から請求項5のいずれかに記載のコーヒー品質測定装置
を備えたことを特徴とするコーヒー自動販売機。 - 【請求項7】 原料よりコーヒーを抽出する抽出手段
と、抽出したコーヒーを保存する保存器を備えたコーヒ
ー抽出・保存装置であって、前記保存器内のコーヒーの
経時変化またはコーヒーの品質を判別するため前記保存
器に請求項1から請求項5のいずれかに記載のコーヒー
品質測定装置を備えたことを特徴とするコーヒー抽出・
保存装置。 - 【請求項8】 原料より抽出したコーヒーを保存するコ
ーヒー保存容器であって、前記保存容器内のコーヒーの
経時変化またはコーヒーの品質を判別するため前記保存
容器に請求項1から請求項5のいずれかに記載のコーヒ
ー品質測定装置を備えたことを特徴とするコーヒー保存
容器。 - 【請求項9】 前記コーヒー保存容器の蓋に請求項1か
ら請求項5のいずれかに記載のコーヒー品質測定装置の
匂いセンサを備えたことを特徴とする請求項8記載のコ
ーヒー保存容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9272829A JPH11108871A (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | コーヒー品質測定装置、および該コーヒー品質測定装置を備えたコーヒー自動販売機、コーヒー抽出・保存装置およびコーヒー保存容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9272829A JPH11108871A (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | コーヒー品質測定装置、および該コーヒー品質測定装置を備えたコーヒー自動販売機、コーヒー抽出・保存装置およびコーヒー保存容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11108871A true JPH11108871A (ja) | 1999-04-23 |
Family
ID=17519356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9272829A Pending JPH11108871A (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | コーヒー品質測定装置、および該コーヒー品質測定装置を備えたコーヒー自動販売機、コーヒー抽出・保存装置およびコーヒー保存容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11108871A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007285751A (ja) * | 2006-04-13 | 2007-11-01 | Shimadzu Corp | におい識別装置 |
JP2010017150A (ja) * | 2008-07-11 | 2010-01-28 | Sanyo Electric Co Ltd | 培養装置 |
CN102232792A (zh) * | 2010-04-20 | 2011-11-09 | 铜联商务咨询(上海)有限公司 | 半导体饮水机 |
US8557572B2 (en) | 2008-08-27 | 2013-10-15 | Panasonic Healthcare Co., Ltd. | Culture apparatus |
WO2017184888A1 (en) * | 2016-04-20 | 2017-10-26 | Sorry Robots Llc | Grinders, analyzers, and related technologies |
CN107550296A (zh) * | 2017-08-08 | 2018-01-09 | 北京小米移动软件有限公司 | 咖啡机的提示方法及装置 |
WO2020174546A1 (ja) * | 2019-02-25 | 2020-09-03 | 日本電気株式会社 | 制御装置、データ取得方法、および非一時的なコンピュータ可読媒体 |
JP2021173672A (ja) * | 2020-04-27 | 2021-11-01 | 熊本製粉株式会社 | そばの評価法 |
-
1997
- 1997-10-06 JP JP9272829A patent/JPH11108871A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007285751A (ja) * | 2006-04-13 | 2007-11-01 | Shimadzu Corp | におい識別装置 |
JP2010017150A (ja) * | 2008-07-11 | 2010-01-28 | Sanyo Electric Co Ltd | 培養装置 |
US8557572B2 (en) | 2008-08-27 | 2013-10-15 | Panasonic Healthcare Co., Ltd. | Culture apparatus |
US8663979B2 (en) | 2008-08-27 | 2014-03-04 | Panasonic Healthcare Co., Ltd. | Culture apparatus |
CN102232792A (zh) * | 2010-04-20 | 2011-11-09 | 铜联商务咨询(上海)有限公司 | 半导体饮水机 |
WO2017184888A1 (en) * | 2016-04-20 | 2017-10-26 | Sorry Robots Llc | Grinders, analyzers, and related technologies |
EP3445212A4 (en) * | 2016-04-20 | 2020-03-04 | Sorry Robots LLC | GRINDERS, ANALYZERS AND RELATED TECHNOLOGIES |
US11160419B2 (en) | 2016-04-20 | 2021-11-02 | Sorry Robots Llc | Grinders, analyzers, and related technologies |
CN107550296A (zh) * | 2017-08-08 | 2018-01-09 | 北京小米移动软件有限公司 | 咖啡机的提示方法及装置 |
WO2020174546A1 (ja) * | 2019-02-25 | 2020-09-03 | 日本電気株式会社 | 制御装置、データ取得方法、および非一時的なコンピュータ可読媒体 |
JPWO2020174546A1 (ja) * | 2019-02-25 | 2021-12-23 | 日本電気株式会社 | 制御装置、データ取得方法、および非一時的なコンピュータ可読媒体 |
JP2021173672A (ja) * | 2020-04-27 | 2021-11-01 | 熊本製粉株式会社 | そばの評価法 |
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