JPH11108698A - 光学式位置検出装置の検出器 - Google Patents

光学式位置検出装置の検出器

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JPH11108698A
JPH11108698A JP28298297A JP28298297A JPH11108698A JP H11108698 A JPH11108698 A JP H11108698A JP 28298297 A JP28298297 A JP 28298297A JP 28298297 A JP28298297 A JP 28298297A JP H11108698 A JPH11108698 A JP H11108698A
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JP
Japan
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slit
detector
detection
detected
rotation
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Application number
JP28298297A
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English (en)
Inventor
Tomohiko Yamaguchi
友彦 山口
Shigeru Takeda
繁 武田
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転中心に対する回転スリットの偏心に起因
する出力信号の誤差を解消することのできる光学式位置
検出装置の検出器を提供する。 【解決手段】 検出器20は、一対(二個)の検出部2
0(20A,20a)が回転板10の回転軸12を挟む
対称位置に設けられ、検出器20は検出部20A,20
aの検知原信号:VA,Vaを加算合成した検知信号:
Vを出力するように構成されてている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転自在に設けら
れた回転板に径方向の被検知スリットがその回転中心を
中心として円形に配列形成され、被検知スリットを検出
器で光学的に検知して回転板の回転量と対応した信号を
出力する光学式位置検出装置の検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】回転自在に設けられた回転板に径方向の
被検知スリットがその回転中心を中心として円形に配列
形成され、被検知スリットを検出器で光学的に検知して
被検知部材の回転量と対応した信号を出力する光学式位
置検出装置として、インクリメンタル形ロータリーエン
コーダーがある。
【0003】インクリメンタル形ロータリーエンコーダ
ーは、図5に概念図を示すように、回転板10のスリッ
ト部11と対応する一カ所に、検出器20が配設されて
構成される。
【0004】回転板10は、回転軸12を中心として回
転自在であって、被検知スリットとして径方向の回転ス
リット11Aが、回転軸12を中心として円形に配列さ
れてスリット部11が形成されている。
【0005】検出器20は、回転板10のスリット部1
1と同様にスリット(固定スリット21A)が形成され
たスリット板21と、このスリット板21を挟んで対向
配置された発光器22及び受光器23とから成り、スリ
ット板21を回転板10のスリット部11に近接させ
て、発光器22と受光器23の間に回転板10(スリッ
ト部11)とスリット板21が位置するように配設され
る。
【0006】これにより、検出器20の発光器22から
出射して受光器23に至る(受光される)光量は、回転
板10のスリット部11の回転スリット11Aがスリッ
ト板21の固定スリット21Aと一致した状態で最大と
なると共に、スリット部11の回転スリット1Aがスリ
ット板21の固定スリット21Aの間の光線不透過部と
一致した状態で最小となり、このために回転板10が回
転すると受光器23からは回転スリット11Aと対応し
たパルス信号が出力される。このパルス信号を計数する
ことで回転板10の回転量を知ることができるようにな
っているものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回転板
の回転中心とその回転板に形成されたスリット部の中心
との間には不可避的にズレ(回転中心に対するスリット
部の偏心)が存在し、上記従来のごとく検出器が一カ所
に設けられている構成では、この偏心に起因して一回転
内で出力信号に隣接ピッチ誤差及び累積ピッチ誤差が生
ずるという問題がある。このような問題は、特に回転板
を大径化すると顕著であって、これを防ぐために部品の
加工精度及び組立精度を向上させる必要があるため、コ
ストの上昇を招来するものである。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであって、回転中心に対する回転スリットの偏
心に起因する出力信号の誤差を解消することのできる光
学式位置検出装置の検出器を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明に係る光学式位置検出装置の検出器は、回転自在に設
けられた回転板に径方向の被検知スリットがその回転中
心の周りに円形に配列形成され、前記被検知スリットを
検出器で光学的に検知して前記回転板の回転量と対応し
た信号を出力する光学式位置検出装置において、二つの
検出部が前記回転板の回転中心を挟んで対称位置に配設
されると共に、これら両検出部からの検知原信号を合成
して検知信号とするように構成されていることを特徴と
する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
実施の形態を説明する。図1は本発明の光学式位置検出
装置の検出器の一構成例を適用した光学式位置検出装置
としてのインクリメンタル形ロータリーエンコーダーの
概念構成図である。
【0011】図示ロータリーエンコーダー1は、回転板
10のスリット部11と対応する位置に、検出器20を
構成する一対(二個)の検出部20(20A,20a)
が回転板10の回転軸12を挟む対称位置に(換言する
と回転方向に180゜離れた位置に)設けられ、検出器
20は検出部20A,20aの検知原信号:VA,Va
を加算合成した検知信号:Vを出力するようになってい
る。
【0012】回転板10は、回転軸12で回転自在とな
っており、径方向の被検知スリットとしての回転スリッ
ト11Aが当該回転スリット11Aと等しい角度間隔で
回転軸12を中心として円形に配列されてスリット部1
1が形成されている。
【0013】検出器20の検出部20A,20aは、そ
れぞれ回転板10のスリット部11と同様な固定スリッ
ト21Aが形成されたスリット板21と、このスリット
板21を挟んで対向配置された発光器22及び受光器2
3とにより構成されており、スリット板21を回転板1
0のスリット部11に近接させて、発光器22と受光器
23の間に回転板10(スリット部11)とスリット板
21が位置するように配設されている。そして、前述の
ごとく回転板10の回転軸12を挟む対称位置に配設さ
れており、スリット部11の回転スリット11Aを全く
同位相で検知するように設定されている。両検出部20
A,20aからの検知原信号:VA,Vaは、それぞれ
抵抗RA,Raを介して加算合成されて検知信号:Vと
して出力される。
【0014】上記構成では、機械的な誤差等によって回
転板10の回転中心(回転軸12)とスリット部11の
形成中心がズレている(回転板10に対してスリット部
11が偏心している)と、回転板10が回転した際に検
出部20A,20aから出力される検出原信号:VA,
Vaには周期的な位相のズレを生ずる。
【0015】即ち、図2に示すように検出部20A,2
0aの配置に対して直交する方向にスリット部11が偏
心した状態(配置方向をY軸方向としてこれと直交する
X軸方向にスリット部11が偏心した状態)では、図4
(A)に示すように検出部20Aからの検知原信号:V
Aは遅れが生ずると共に検出部20aの検知原信号:V
aは進みを生ずることとなる。また、図3に示すように
検出部20A,20aの配置と平行な方向に偏心した状
態(Y軸方向にスリット部11が偏心した状態)では、
図4(B)に示すように検出部20Aの検知原信号:V
Aと検出部20aの検知原信号:Vaの位相は一致する
が、固定スリット21Aに対してスリット部11の回転
スリット11Aがその延設方向に変位するためにケラレ
て受光器23に達する光量に変化を生ずる可能性があ
り、その場合振幅に差違が生ずる。これらの中間状態で
は、図4(C)に示すように検出部20Aの検知原信
号:VAと検出部20aの検知原信号:Vaの位相及び
振幅が異なることとなる。
【0016】ここで、抵抗RA,Raを調整し、X軸方
向にスリット部11が偏心した状態において両検出部2
0A,20aの検知原信号:VA,Vaの振幅が一致す
るように設定することにより、検知原信号:VA,Va
をアナログ的に加算合成して図4中に示すように検知原
信号:VA,Vaの位相変位を平均化した検知信号:V
を得ることができる。
【0017】而して、上記のごとき検出器20によれ
ば、回転板10に対してスリット部11が偏心していた
場合でも、常にその偏心に起因する位相のズレを相殺し
た出力信号:Vを得ることができる。このため、偏心に
起因して一回転内で出力信号に隣接ピッチ誤差及び累積
ピッチ誤差が生ずることはなく、これを防ぐために部品
の加工精度及び組立精度を向上させる必要も無いために
コストを低減できると共に、回転板の大径化も可能とな
るものである。検知信号:Vは、図示しないがコンパレ
ーターを介してパルス信号化され、当該ロータリーエン
コーダー1の出力信号とされるものである。
【0018】尚、上記構成例はロータリーエンコーダー
1からの一つの出力信号を形成する検出器20について
説明したものであり、位相の異なる複数の出力信号を出
力するものでは、上記のごとき構成の検出器20を必要
な数設けるものである。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本願発明に係る光学
式位置検出装置の検出器によれば、二つの検出器が回転
板の回転中心を挟んで対称位置に配設されると共に、こ
れら両検出器からの検知原信号を合成して検知信号とす
るように構成されていることにより、回転板に対して被
検知スリットが偏心していた場合でも、常にその偏心に
起因する位相のズレを相殺した検知信号を得ることがで
きる。このため、偏心に起因して一回転内で出力信号に
隣接ピッチ誤差及び累積ピッチ誤差が生ずることはな
く、これを防ぐために部品の加工精度及び組立精度を向
上させる必要も無いためにコストを低減できると共に、
回転板の大径化も可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学式位置検出装置の検出器の一
構成例を適用したロータリーエンコーダーの概念構成図
である。
【図2】検出部の配設方向と直交する方向にスリット部
が偏心している状態の概念図である。
【図3】検出部の配設方向と平行にスリット部が偏心し
ている状態の概念図である。
【図4】検出部による検出波形とその合成波形を示す図
であって、(A)は検出部の配設方向と直交する方向に
スリット部が偏心している状態,(B)は検出部の配設
方向と平行にスリット部が偏心している状態,(C)は
両者の中間状態である。
【図5】従来例としてのロータリーエンコーダーの概念
構成図である。
【符号の説明】
1 ロータリーエンコーダー(光学式位置検出装置) 10 回転板 11A 回転スリット(被検知スリット) 20 検出器 20A,20a 検出部 V 検知信号 VA,Va 検知原信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に設けられた回転板に径方向の
    被検知スリットがその回転中心の周りに円形に配列形成
    され、前記被検知スリットを検出器で光学的に検知して
    前記回転板の回転量と対応した信号を出力する光学式位
    置検出装置において、 二つの検出部が前記回転板の回転中心を挟んで対称位置
    に配設されると共に、これら両検出部からの検知原信号
    を合成して検知信号とするように構成されていることを
    特徴とする光学式位置検出装置の検出器。
JP28298297A 1997-09-30 1997-09-30 光学式位置検出装置の検出器 Pending JPH11108698A (ja)

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ID=17659674

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Cited By (4)

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