JPH1038902A - 回転速度検出装置 - Google Patents

回転速度検出装置

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JPH1038902A
JPH1038902A JP19231296A JP19231296A JPH1038902A JP H1038902 A JPH1038902 A JP H1038902A JP 19231296 A JP19231296 A JP 19231296A JP 19231296 A JP19231296 A JP 19231296A JP H1038902 A JPH1038902 A JP H1038902A
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JP
Japan
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pulse
eccentricity
rotation
output
pulse signal
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JP19231296A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Tanabe
直行 田辺
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータリースケールに偏心や歪みがあって
も、調整の手間をかけずに回転速度検出を正確になし得
る回転速度検出装置を提供すること。 【解決手段】 このロータリースケール101上の複数
の光反射部101aを検知するパルス信号形成手段(光
センサ)3と、このセンサ信号より回転パルス信号を形
成するパルス間隔検出器4とを有する。又回転体の一回
転の情報を出力する位相パルス出力手段5を装備する。
この位相パルス出力手段5とパルス信号形成手段3から
の出力信号よりロータリースケール101の偏心によっ
てずれた各パルスの定位置を特定し各パルスに対応する
偏心補正係数をメモリから取り出す偏心係数演算回路7
を設ける。この偏心補正係数に基づいてパルス間隔検出
器の出力を補正する回転パルス補正回路(乗算器)を装
備したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転速度検出装置
に係り、特にモータ等の回転速度を高精度に検出する回
転速度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回転速度検出装置の多く
は、光電的なロータリーエンコーダを用い、光センサか
ら出力される検出される電気パルスの周期を回転速度情
報として検出している。
【0003】従来の回転速度検出装置の一例を図9に示
す。この図9において、ロータリースケール101は、
図10に示すように反射部・非反射部(或いは透過部・
非透過部)が放射状に等間隔に配列され形成され、その
中心部に設けられた貫通穴を介して回転軸102に嵌挿
固定されている。反射型(或いは透過型)の光センサ1
03はロータリースケール101に近接して置かれ、ロ
ータリースケール101の反射型(或いは透過型で透過
状態)になっている光反射部101aを検出して電気パ
ルス信号に変える。
【0004】光センサ103から出力される電気パルス
は、各光反射部101aがセンサを通過した時刻を表
し、パルスの間隔は隣あった光反射部相互間が光センサ
103を通過するのに要した時間を示す。そして、パル
ス間隔検出器104は光センサ103から出力された電
気パルス信号のパルス間隔を検出する。
【0005】ここで、パルス間隔検出器104が検出し
たパルス間隔をtd とし,ロータリースケール101の
光検出領域の数を1回転あたりn個とすると、回転軸1
02の回転角速度は、「2π/(n×td )〔rad/
秒〕」として求めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、ロータリースケール101が回転軸に
対して偏心していたり,或いはロータリースケール10
1自体が歪んでいた場合には、隣あった光検出部相互間
のセンサ軌跡の中心角度が変動し、検出した回転速度
に、偏心や歪みに起因し回転に同期した変動が重畳され
るという不都合が生じていた。かかる場合、検出される
回転データはその精度が低下するばかりでなく、論理的
には回転数のn/2倍の検出帯域があるにもかかわら
ず、制御帯域が回転数で制限されてしまうという不都合
があった。
【0007】一方、何らかの方法で偏心成分を検出して
偏心調整を行うことも考えられるが、調整すること自体
が大変面倒であり、とくにスケールの歪みを補正するこ
とは実際上不可能なものとなっている。
【0008】
【発明の目的】本発明は、ロータリースケールに偏心や
歪みがあっても、調整の手間をかけずに回転体の回転速
度を正確に検出し得る回転速度検出装置を提供すること
を、その目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、回転軸を介して回転体に
連結されたロータリースケールと、このロータリースケ
ールのスケール面に付された複数の光反射部を連続的に
検知し電気信号に変換するパルス信号形成手段と、この
パルス信号形成手段から出力されるパルス情報に基づい
て所定の回転パルス信号を出力するパルス間隔検出器と
を備えた回転速度検出装置において、回転軸の一回転毎
の回転情報を出力する位相パルス出力手段を、前記回転
軸に装備する。
【0010】また、この位相パルス出力手段および前記
パルス信号形成手段からの出力信号に基づいて前述した
ロータリースケールの偏心によって位置ずれした各パル
スの定位置を特定すると共に,当該各パルスに対応して
予め記憶されたテーブルから所定の偏心補正係数を特定
し出力する偏心係数特定回路を設ける。そして、この偏
心係数特定回路から出力される偏心補正係数に基づいて
前述したパルス間隔検出器からのパルス間隔情報を補正
する回転パルス補正回路を備える、という構成を採って
いる。
【0011】このため、請求項1記載の発明では、装置
全体を作動状態に設定すると、まず、ロータリースケー
ルが回転軸に固定され回転軸と一体になって回転する。
そして、反射型の光センサ(パルス信号形成手段)はロ
ータリースケールに近接して置かれており、当該ロータ
リースケールの光反射部を検出し、電気信号に変換して
回転パルス信号とし、これをパルス間隔検出器と偏心係
数演算回路へ出力する。また、位相パルス出力手段は、
例えば回転軸の1回転当たりの位相を検出し電気信号に
変換して位相パルス信号とし、これを偏心係数演算回路
へ出力する。
【0012】偏心係数特定回路では、位相パルス出力手
段および前記パルス信号形成手段からの出力信号に基づ
いて前述したロータリースケールの偏心によって位置ず
れした各パルスの定位置を特定する。同時に、当該各パ
ルスに対応して予め記憶されたテーブルからロータリー
スケールの偏心に合わせて予め計算し記憶された偏心補
正係数を各パルス毎に特定し回転パルス補正回路(乗算
器)へ出力する。更に、パルス間隔検出器は、反射型の
光センサ(パルス信号形成手段)が出力する回転パルス
を受けてパルス間隔を検出し、その結果を回転パルス補
正回路(乗算器)へ出力する。
【0013】そして、この回転パルス補正回路(乗算
器)では、パルス間隔検出器が出力するパルス間隔デー
タと,偏心係数演算回路から出力される偏心係数データ
とを入力し、これらを乗算し、補正された回転速度デー
タとして出力する。
【0014】請求項2記載の発明では、前述した請求項
1記載の回転速度検出装置において、位相パルス出力手
段を、一回転中に一個の光検出領域を備えた位相検出用
回転円板と、この位相検出用回転円板の前記光検出領域
を捕捉し位相パルス信号として出力するの光センサとに
より構成する、という手法を採っている。
【0015】このため、請求項2記載の発明では、前述
した請求項1記載の発明と同等に機能するほか、位相パ
ルス信号を確実に高精度に出力することができる。この
ため、前述した偏心係数演算回路における各パルスの位
置の識別が容易となり、各パルスの偏心係数を高精度に
特定するための区画をタイミング良く実行し得るという
利点がある。
【0016】請求項3記載の発明では、前述した請求項
1又は2記載の回転速度検出装置において、前述した偏
心係数演算回路が、回転パルス信号を計数クロックとし
位相パルス信号をリセット信号として作動するカウンタ
と、各回転パルス信号に対応して予め偏心補正係数の計
数テーブルが記憶され且つ該各回転パルス信号に合わせ
て当該偏心補正係数にかかる情報を順次出力するメモリ
とを備えた構成とする、という手法を採っている。
【0017】このため、請求項3記載の発明では、前述
した請求項2記載の発明と同等に機能するほか、予め偏
心補正係数を演算し記憶することから、各回転パルス信
号に対応した偏心補正係数の演算(特定)および出力を
高速で成し得るという利点がある。
【0018】請求項4記載の発明では、回転軸を介して
回転体に連結されたロータリースケールと、このロータ
リースケールのスケール面に付された複数の光反射部を
連続的に検知し電気信号に変換するパルス信号形成手段
と、このパルス信号形成手段から出力されるパルス情報
に基づいて所定の回転パルス信号を出力するパルス間隔
検出器とを備えた回転速度検出装置において、ロータリ
ースケールにリセット信号形成領域を設けると共に、パ
ルス信号形成手段に、当該パルス信号形成手段から出力
されるパルス情報から位相パルス信号を検知し出力する
位相パルス検出器を併設している。
【0019】又、この位相パルス検出器およびパルス信
号形成手段からの出力信号に基づいて前述したロータリ
ースケールの偏心によって位置ずれした各パルスの定位
置を特定すると共に,当該各パルスに対応して予め記憶
されたテーブルから所定の偏心補正係数を特定し出力す
る偏心係数特定回路を備えている。そして、この偏心係
数特定回路から出力される偏心補正係数に基づいて前述
したパルス間隔検出器から出力されるパルス間隔情報を
補正する回転パルス補正回路を備えている、という構成
を採っている。
【0020】このため、請求項4記載の発明では、前述
した請求項1記載の発明と同等に機能するほか、ロータ
リースケールの位相を特定するために図1で必要として
いた位相検出用回転円板5Aと位相検出用の光センサ5
Bとを用いる必要がなくなり、その分、明らかに装置全
体を小型化することが可能となっている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。ここで、前述した従来例と同一
の構成部材については同一の符号を用いるものとする。
【0022】〔構成の説明)まず、図1において、回転
速度検出装置は、回転軸102を介して回転体に連結さ
れたロータリースケール101と、このロータリースケ
ール101のスケール面に付された複数の光反射部10
1aを連続的に検知し電気信号に変換するパルス信号形
成手段としての光センサ3と、この光センサ3から出力
されるパルス情報に基づいて所定の回転パルス信号を出
力するパルス間隔検出器4とを備えている。
【0023】ロータリースケール101のスケール面に
付された複数の光反射部101aは、前述した従来例の
場合(図10)と同様に、半径方向に沿って放射状に線
引きされて区画され且つ一つ置きに等間隔に設定された
複数(図10では40個)の短冊状光反射領域によって
構成されている。また、前述した光センサ3としては、
図1では反射型の光センサが用いられている。
【0024】前述した回転軸102には、当該回転軸1
02の一回転毎の回転情報を出力する位相パルス出力手
段5が装備されている。この位相パルス出力手段5は、
図2に示すように一回転中に1個の光パルスを出力し得
るように一個の光検出領域5Aaを備えた位相検出用回
転円板5Aと、この位相検出用回転円板5Aの光検出領
域5Aaを捕捉し位相パルス信号として出力するの透過
型の光センサ5Bとにより構成されている。
【0025】また、パルス間隔検出器4は、図3に示す
ように発振器4Aと,カウンタ4Bと,ラッチ回路4C
とから構成されている。ここで、カウンタ4Bは、発振
器4Aから供給されるクロックパルス信号のパルス数を
計数して所定の計数値を出力する。また、カウンタ4B
のリセット端子には光センサ3から回転パルス信号が供
給され、当該回転パルス信号によりリセットされる。ラ
ッチ回路4Cは、光センサ3から供給される回転パルス
信号によってカウンタ4Bより出力される計数値をラッ
チする機能を備えている。
【0026】符号7は偏心係数演算回路を示す。この偏
心係数特定回路7は、前述した位相パルス出力手段5お
よび光センサ(パルス信号形成手段)3からの出力信号
に基づいて前述したロータリースケール101の偏心に
よって位置ずれした各パルスの定位置を特定すると共
に,当該各パルスに対応して予め記憶されたテーブルか
ら所定の偏心補正係数を特定し出力する機能を備えてい
る。
【0027】この偏心係数演算回路7は、具体的には、
前述した回転パルス信号を計数クロックとし又前述した
位相パルス信号をリセット信号として作動するカウンタ
7Aと、各回転パルス信号に対応して予め偏心補正係数
の計数テーブルが記憶され且つ該各回転パルス信号に合
わせて該偏心補正係数にかかる情報を順次出力するメモ
リ7Bとを備えている。このメモリ7BはROMによっ
て構成されている。
【0028】更に、この偏心係数演算回路7から出力さ
れる偏心補正係数に基づいて前述したパルス間隔検出器
4からのパルス間隔情報を補正する回転パルス補正回路
としての乗算器8が装備されている。
【0029】これを更に詳述すると、ロータリースケー
ル101は、回転軸102に固定され回転軸102と一
体になって回転する。光センサ(パルス信号形成手段)
3はロータリースケール101に近接して置かれてお
り、当該ロータリースケール101の光反射部101a
を検出し、電気信号に変換して回転パルス信号とし、こ
の回転パルス信号をパルス間隔検出器4と偏心係数演算
回路7へ出力する。
【0030】位相パルス出力手段5の位相検出用回転円
板5Aは、前述したように回転軸102に固定されてお
り当該回転軸102と一体になって回転する。透過型の
光センサ5Bは、位相検出用回転円板5Aに近接して置
かれており、回転軸102の1回転当たりの位相を検出
し電気信号に変換して位相パルス信号とし、これを偏心
係数演算回路7へ出力する。
【0031】また、パルス間隔検出器4は、反射型の光
センサ(パルス信号形成手段)3が出力する回転パルス
を受けてパルス間隔を検出し、その結果を乗算器(回転
パルス補正回路)8へ出力する。更に、偏心係数演算回
路7は、前述したように、予め測定した偏心データを保
持しており、光センサ3から出力される回転パルス信号
と光センサ5Bから出力される位相パルス信号を受けて
偏心係数データを乗算器(回転パルス補正回路)8へ出
力する。
【0032】この乗算器(回転パルス補正回路)8は、
パルス間隔検出器4が出力するパルス間隔データと偏心
係数演算回路7から出力される偏心係数データとを入力
しこれらを乗算して補正された速度データとして出力す
る。
【0033】次に、パルス間隔検出器4の詳細な構成に
ついて説明すると、パルス間隔検出器4は、前述したよ
うに、発振器4Aとカウンタ4Bとラッチ回路4Cとか
ら構成される。ここで、パルス間隔検出器4のカウンタ
4Bは、発振器4Aから供給されるクロックパルス信号
のパルス数を計数してその係数値を出力する。また、カ
ウンタ4Bのリセット端子には光センサ(パルス信号形
成手段)3から回転パルス信号が供給されており、この
回転パルス信号により当該カウンタ4Bはリセットされ
る。ラッチ回路4Cでは、光センサ3から供給される回
転パルス信号によってカウンタ4Bより出力される計数
値をラッチする。
【0034】続いて、偏心係数演算回路7の詳細な構成
について説明すると、この偏心係数演算回路7は、前述
したように、例えばカウンタ7Aとメモリ(ROM)7
Bの組み合わせで実現できる。カウンタ7Aは光センサ
(パルス信号形成手段)3から供給されるクロックパル
ス信号のパルス数を計数してその計数値を出力する。ま
た、カウンタ7Aのリセット端子には、光センサ5Bか
ら位相パルス信号が供給されており、この位相パルス信
号によってリセットされる。また、メモリ(ROM)7
Bは、カンウタ7Aが出力する計数値を受け、これをメ
モリアドレスとして予め格納されている偏心データを出
力する。
【0035】〔動作の説明〕次に、図1の動作につい
て、図を参照して説明する。
【0036】まず、回転軸102が回転すると、この回
転軸102に固定されているロータリースケール101
と位相検出用回転円板5Aが回転する。このロータリー
スケール101と位相検出用回転円板5Aが回転する
と、反射型の光センサ(パルス信号形成手段)3から回
転パルス信号S3 が出力され、また、位相パルス出力手
段5の光センサ5Bからは位相パルス信号S5 が出力さ
れる。
【0037】パルス間隔検出器4は、光センサ(パルス
信号形成手段)3からから出力される回転パルス信号S
3 のパルス間隔を発振器4Aで生成されるクロックでカ
ウントし、その後、ラッチ回路4Cでラッチして出力す
る。
【0038】今、ここで、回転軸102の回転数をf、
ロータリースケール101の光反射部101aの数を
n、発振器4Aで生成されるクロックパルスの周波数を
C とすると、パルス間隔検出器4の出力S4 はロータ
リースケール1の隣合う光反射部間の通過時間を表すこ
とになる。この場合、ロータリースケール101に偏心
や歪みがなければ、図8に示すように光反射部間のセン
サ軌跡角度θdcは一定であり、回転軸2の回転数が一定
であれば光反射部間の通過時間はtdc一定であり、パル
ス間隔検出器4の出力値は、すべての光反射部間にて
「fC /(f×n)」という一定値となる。
【0039】ロータリースケール101が図6に示すよ
うに偏心がある場合(中心位置OからO, に偏位)、光
反射部間のセンサ軌跡角度θdk(k=0,1,2,…
…,n−1)は偏心にともなって変化するので、回転軸
102の回転数が一定であっても光反射部間の通過時間
は一定にならず「tdk=tdc×(θdk/θdc)」という
値をとる。即ち、ロータリースケール101の偏心にと
もなって、パルス間隔検出器4の出力値S4 が変動す
る。この変動率は、偏心量で一義的に決まり、回転速度
とは無関係である。ここで、Lはセンサセンサ軌跡(セ
ンサ位置の相対的移動)を示す。
【0040】次に、偏心係数演算回路7においては、カ
ウンタ7Aは回転パルス信号S3 をカウンタクロックと
して、位相パルス信号S5 をリセット信号として動作す
る。図7を参照すると、カウンタ7Aの出力は「0,
1,2,……,n−1」の値をとり、その値は位相パル
ス信号S5 に同期している。即ち、カウンタ7Aの出力
はロータリースケール101のn個の光反射部101a
に識別番号を付けることになる。
【0041】また、偏心係数演算回路7において、メモ
リ(ROM)7Bには、カウンタ7Aの識別番号が付さ
れた光反射部101aの信号S7Aに対応した偏心係数
が、予め格納されるようになっている。
【0042】この場合、偏心係数は次のように求められ
る。図6に示すように、回転中心がOからO, に位置ず
れした場合、偏心や歪みがあるロータリースケール1を
用い回転数2を一定回転数fc で回転させたときの光反
射部相互間の通過時間をtdc(ただし、k=0,1,
…,n−1)とする。ここで、kはカウンタ7Aの出力
値である光反射部101aの識別番号(0,1,…,n
−1)に対応する。
【0043】偏心係数をβk とすると、βk は「βk
dc/tdk」として求める。この偏心係数βk が、カウ
ンタ7Aの出力値に対応したアドレスに予め格納される
ようになっている。
【0044】即ち、偏心係数演算回路7には、個々の光
反射部101aのセンサ軌跡角度θの比が格納されるこ
とになる。そして、パルス信号形成手段である光センサ
3の出力と位相パルス出力手段5の光センサ5Bの出力
とから、格納されているアドレスを生成し、個々の光反
射部に対応した偏心係数が出力することになる。
【0045】回転パルス補正回路としての乗算器8は、
パルス間隔検出器4から出力される光反射部相互間の通
過時間データと偏心係数演算回路7から出力される偏心
係数データとを受けて、これらを乗算する。
【0046】すなわち、乗算器(回転パルス補正回路)
8の出力は「tdk×βk =(tdk/θdk)×θdc」とな
る。ここで、「tdk/θdk」は回転角速度の逆数を意味
し、更にθdcを乗算することになるので、乗算器8の出
力tout は偏心のないロータリースケール101から得
た光反射部間の通過時間と同等になる。
【0047】このように、上述した方法によれば、ロー
タリースケール101の偏心に影響されずに、回転体の
回転速度を検出することができる。換言すると、ロータ
リースケール101が偏心していても、偏心のないロー
タリースケール101と全く同一の回転パルス信号S3
を得ることができる。
【0048】〔他の実施の形態〕次に、本発明の他の実
施形態を、図7乃至図8に基づいて説明する。この図7
乃至図8に示す他の実施形態は、前述した図1に示す実
施形態において装備したロータリースケール101に代
えてリセット信号形成領域を備えたロータリースケール
11を装備すると共に、位相パルス出力手段5に代えて
前述した光センサ(パルス信号形成手段)3より出力さ
れるパルス情報から位相パルス信号を検知する位相パル
ス検出器15を装備し、その出力を偏心係数演算回路7
に送り込むようにした点に特徴を備えている。
【0049】この場合、リセット信号形成領域は、図8
に示すように、具体的にはロータリースケール11上の
一つの光反射部11a内に設けた無反射領域11bをも
って構成されている。
【0050】また、符号14は、パルス間隔検出器4の
信号入力段に設けられたゲート回路を示す。このゲート
回路14は、リセット信号用としてロータリースケール
11の光反射部11aに設けた無反射領域11bの存在
によって前述したパルス間隔検出器4が誤動作するのを
排除するためのもので、他の光反射部11aからの反射
光で得られる信号と同等の信号をマスク信号SM として
前述した位相パルス出力手段5の出力から取り込むよう
にしたものである。その他の構成は、前述した図1の実
施形態と同一となっている。
【0051】このようにしても、前述した図1の実施形
態と同等の作用効果を有するほか、ロータリースケール
101の位相を特定するために図1で必要としていた位
相検出用回転円板5Aと位相検出用の光センサ5Bとを
用いる必要がなくなり、その分、明らかに装置全体を小
型化することが可能となっている。
【0052】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、ロータリースケールが偏心し或い
は歪みを持っていても、偏心係数演算回路および回転パ
ルス補正回路が前述したように有効に機能して、このロ
ータリースケールの偏心や歪みを補正し、これによって
正確な速度検出を行うことが可能となり、かかる点にお
いて装置全体の信頼性向上を図り得るという従来にない
優れた回転速度検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す構成図である。
【図2】図1中に開示した位相パルス出力手段の一部を
成す位相検出用回転円板を示す説明図である
【図3】図1中に開示したパルス間隔検出器の一例を示
すブロック図である。
【図4】図1中に開示した偏心係数演算回路の一例を示
すブロック図である。
【図5】図4における偏心係数演算回路の動作を示す説
明図である。
【図6】偏心のあるロータリースケールの例を示す説明
図である。
【図7】本発明の他の実施形態の例を示す構成図であ
る。
【図8】図7内に開示したロータリースケールの例を示
す説明図である。
【図9】従来例を示す構成図である。
【図10】図9内に開示したロータリースケールの例を
示す説明図である。
【符号の説明】
3 反射型の光センサ 4 パルス間隔検出器 4A 発振器 4B,7A カウンタ 4C ラッチ回路 5 位相パルス出力手段 5A 位相検出用回転円板 5B 透過型の光センサ 7 偏心係数演算回路 7B メモリ(ROM) 8 回転パルス補正回路としての乗算器 11,101 ロータリースケール 11a 光反射部 11b 無反射領域 14 ゲート回路 15 位相パルス検出器 102 回転軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を介して回転体に連結されたロー
    タリースケールと、このロータリースケールのスケール
    面に付された複数の光反射部を連続的に検知し電気信号
    に変換するパルス信号形成手段と、このパルス信号形成
    手段から出力されるパルス情報に基づいて所定の回転パ
    ルス信号を出力するパルス間隔検出器とを備えた回転速
    度検出装置において、 前記回転軸の一回転毎の回転情報を出力する位相パルス
    出力手段を、前記回転軸に装備し、 この位相パルス出力手段および前記パルス信号形成手段
    からの出力信号に基づいて前記ロータリースケールの偏
    心によって位置ずれした各パルスの定位置を特定すると
    共に,当該各パルスに対応して予め記憶されたテーブル
    から所定の偏心補正係数を特定し出力する偏心係数演算
    回路を設け、 この偏心係数演算回路から出力される偏心補正係数に基
    づいて前記パルス間隔検出器からのパルス間隔情報を補
    正する回転パルス補正回路を装備したことを特徴とする
    回転速度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記位相パルス出力手段を、一回転中に
    一個の光検出領域を備えた位相検出用回転円板と、この
    位相検出用回転円板の前記光検出領域を捕捉し位相パル
    ス信号として出力する光センサとにより構成したことを
    特徴とする請求項1記載の回転速度検出装置。
  3. 【請求項3】 前記偏心係数演算回路が、前記回転パル
    ス信号を計数クロックとし前記位相パルス信号をリセッ
    ト信号として作動するカウンタと、前記各回転パルス信
    号に対応して予め偏心補正係数の計数テーブルが記憶さ
    れ且つ該各回転パルス信号に合わせて当該偏心補正係数
    にかかる情報を順次出力するメモリとを備えた構成であ
    ることを特徴とした請求項2記載の回転速度検出装置。
  4. 【請求項4】 回転軸を介して回転体に連結されたロー
    タリースケールと、このロータリースケールのスケール
    面に付された複数の光反射部を連続的に検知し電気信号
    に変換するパルス信号形成手段と、このパルス信号形成
    手段から出力されるパルス情報に基づいて所定の回転パ
    ルス信号を出力するパルス間隔検出器とを備えた回転速
    度検出装置において、 前記ロータリースケールにリセット信号形成領域を設け
    ると共に、前記パルス信号形成手段に、当該パルス信号
    形成手段から出力されるパルス情報から位相パルス信号
    を検知し出力する位相パルス検出器を併設し、 この位相パルス検出器および前記パルス信号形成手段か
    らの出力信号に基づいて前記ロータリースケールの偏心
    によって位置ずれした各パルスの定位置を特定すると共
    に,当該各パルスに対応して予め記憶されたテーブルか
    ら所定の偏心補正係数を特定し出力する偏心係数演算回
    路を設け、 この偏心係数演算回路から出力される偏心補正係数に基
    づいて前記パルス間隔検出器から出力されるパルス間隔
    情報を補正する回転パルス補正回路とを備えていること
    を特徴とした回転速度検出装置。
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