JPH11108636A - 光学式表面検査装置 - Google Patents

光学式表面検査装置

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JPH11108636A
JPH11108636A JP26855897A JP26855897A JPH11108636A JP H11108636 A JPH11108636 A JP H11108636A JP 26855897 A JP26855897 A JP 26855897A JP 26855897 A JP26855897 A JP 26855897A JP H11108636 A JPH11108636 A JP H11108636A
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JP
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light
inspection
lens
optical
scattered
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Application number
JP26855897A
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English (en)
Inventor
Noritaka Hara
徳隆 原
Shoichi Inoue
昌一 井上
Toshiji Takei
利治 武居
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 散乱光測定型であっても測定装置と被検査
物との間のワーキングディスタンスを十分に採れ、搬送
装置の組込みを容易にしてインライン検査可能にすると
ともに、同じ光学装置を表面粗さ測定と表面傷検査とに
兼用可能にできるようにした光学式表面検査装置を提供
することを課題とする。 【解決手段】 コヒーレント光を出射するレーザ光源
と、出射されたコヒーレント光を被検査物表面に照射す
るレンズと、前記被検査物表面に照射されたコヒーレン
ト光の入射角と同一角度で反射する正反射光を受光しな
い位置に配置した散乱光を受光する受光素子と、を有す
る光学式表面検査装置において、前記受光素子の前に配
置して前記レーザ光源から出射されたコヒーレント光の
みを透過する光フィルタを備え、前記レンズを前記レー
ザ光源の出射側直近に配置して光軸方向に移動可能に設
けるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被検査物表面の粗さ
や傷の有無等を光学的に検査する光学式表面検査装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハードディスク、シリコンウエ
ハ、液晶表示画面等の平板状被測定物の表面の粗さや傷
の有無等を検査する装置としては、接触型と非接触型の
検査装置がある。このうち、接触型の検査装置は、細い
針により表面をなぞり、表面の凹凸の程度を計測するも
のであり、その代表としてタリステップがある。この接
触型の検査装置では、検査の計測時間がかかり、被測定
物が柔らかな場合には傷を付けてしまい、また、表面の
粗さが細かいと測定精度が針先の形状に影響されること
になり、さらには、移動装置と組み合わせた場合には移
動装置の振動に影響されて測定が困難になる。
【0003】このような短所を補う装置が非接触型の検
査装置である。非接触型の装置では、その1つに、参照
面と被測定物との干渉縞のコントラストと位相情報より
被測定物の表面状態を計測する干渉型の検査装置があ
り、他の1つに、被測定物の表面で反射した散乱光を測
定して表面状態を計測する散乱光測定型の検査装置があ
る。
【0004】〔問題点〕しかし、これらの非接触型の検
査装置にもそれぞれに短所がある。すなわち、干渉型の
装置では、干渉計が振動の影響を受け易く、また、計測
結果が参照面の状態に依存することになり、そして、散
乱光測定型の装置では、全散乱光および正反射光を測定
する必要があり、受光素子自体を走査する機構の付与や
光学系が複雑になるため、信頼性に問題があった。
【0005】このため、これらの検査装置では、加工工
程中で被測定物の表面状態を検査するインライン検査に
適用することが困難であった。特に、散乱光測定型の装
置では、測定装置と被検査物との間のワーキングディス
タンスを十分に採ることができないため、支持部材を組
み込んで搬送する装置側からの測定が難しく、両面検査
できるように構成することができなかった。
【0006】そして、このような散乱光測定型の装置で
は、表面粗さ測定と表面傷検査ではそれぞれに適合する
光束が異なるため、同一光学装置を使用することができ
ず、インライン検査として被検査物の表面粗さと表面傷
とを同一光学装置で実施することができなかった。この
ように非接触型、特に散乱光測定型の装置では種々の問
題点があり、散乱光測定型の検査装置によりインライン
検査を実行することはできなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における問題点に鑑みて成されたものであり、この問題
点を解消するために具体的に設定された課題は、散乱光
測定型であっても測定装置と被検査物との間のワーキン
グディスタンスを十分に採れるようにし、搬送装置の組
み込みを容易にしてインライン検査可能にするととも
に、同じ光学装置を表面粗さ測定と表面傷検査とに兼用
可能にすることができる信頼性の高い光学式表面検査装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
に係る光学式表面検査装置は、コヒーレント光を出射す
るレーザ光源と、出射されたコヒーレント光を被検査物
表面に照射するレンズと、前記被検査物表面に照射され
たコヒーレント光の入射角と同一角度で反射する正反射
光を受光しない位置に配置した散乱光を受光する受光素
子と、を有する光学式表面検査装置において、前記受光
素子の前に配置して前記レーザ光源から出射されたコヒ
ーレント光のみを透過する光フィルタを備え、前記レン
ズを前記レーザ光源の出射側直近に配置して光軸方向に
移動可能に設けたことを特徴とするものである。
【0009】また、請求項2に係る光学式表面検査装置
は、前記受光素子が正反射光に対して垂直な面内の正反
射光と交叉する線上で放射方向へ1列状に2個以上並べ
られていることを特徴とする。
【0010】また、請求項3に係る光学式表面検査装置
は、前記レンズを光軸方向へ自動調節可能かつ位置固定
可能なレンズ位置調節器に連結したレンズホルダに取り
付け、前記コヒーレント光の被検査物表面におけるビー
ム径を変えるため、前記レンズ位置調節器により前記レ
ンズの光軸方向の位置を自動的に調節することを特徴と
する。
【0011】また、請求項4に係る光学式表面検査装置
は、前記レンズを光軸方向への移動可能かつ位置固定可
能に形成したレンズホルダに取り付け、前記コヒーレン
ト光の被検査物表面におけるビーム径を変えるため、前
記レンズの光軸方向の位置を手動調節することを特徴と
する。
【0012】また、請求項5に係る光学式表面検査装置
は、前記レンズの光軸方向の位置を変更することによっ
て、前記レーザ光源から出射されたコヒーレント光の前
記被検査物表面におけるビーム径を、表面粗さ測定時に
は直径1mm以上、表面傷検査時には直径1mm未満に
設定させることを特徴とする。
【0013】また、請求項6に係る光学式表面検査装置
は、前記被検査物を支持し移動させる移動装置を備え、
前記レーザ光源および前記受光素子を移動させることな
く、前記被検査物の移動によって検査面全面の検査を実
行可能にしたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
的に説明する。ただし、この実施の形態は、本発明をよ
り良く理解させるため具体的に説明するものであり、特
に指定のない限り、発明内容を限定するものではない。
【0015】〔光学装置および測定方法〕この実施の形
態における表面検査の光学的測定部は、図1に例示する
ように、被検査物1の測定面に対して一定距離離れた位
置にレーザ光源を有する発光部2とこの発光部2に並設
した受光部3,3とを配置し、受光部3,3はレーザ光
2aが被検査物1の測定面から反射するとき、その正反
射光2bが受光されず散乱反射光2cのみが受光される
ように、正反射光2bから少しずれた位置の少なくとも
2か所に配置し、その受光部3,3の前面には発光部2
のレーザ光源の波長を持つ光のみを透過し、他の波長の
光を遮断する光フィルタ4を設ける。
【0016】この光学的測定部では、発光部2からレー
ザ光2aが照射され、被検査物1の測定面から反射し、
光フィルタ4を介して受光部3,3に受光させるとき、
受光部3,3の前面に配置された光フィルタ4により微
弱な散乱反射光2cの測定に影響を及ぼす余分な等方性
背景散乱光(外来光)2dを排除して、受光部3に測定
面から反射された散乱反射光2cのみを精度良く受光さ
せる。
【0017】測定面からの反射光は、正反射光2bに垂
直に交わる平面に投影すると、図2に示すように、正反
射光2bを中心としx軸を測定方向としy軸を測定方向
に垂直な方向とするx−y座標で表すと、等方性背景散
乱光2dは正反射光2bを示す原点を中心とする円形に
散乱して投影され、研磨傷等により生じる散乱反射光2
cは原点を通り横軸xに対して対称で中心から離れるに
従い幅が広がる2本の直線に投影される。
【0018】この座標の中で受光部3,3を示すと、2
本の直線で示される散乱反射光2cの両方に跨がる位置
に、受光部3,3に設けられた受光素子PD1,PD2
の受光面が配設される。測定面により反射される反射光
の強度は、図3に示すように、縦軸を反射光の強度、横
軸を空間周波数にしたグラフによって表示すると、正反
射光2bはバラツキが狭くピークが高い分布であるのに
対して、等方性背景散乱光2dは正反射光2bのピーク
より非常に低いピークを有する略標準的な正規分布を示
し、研磨傷等により生じる散乱反射光2cは極めて低い
ピークを有し裾野が広いバラツキの分布を示す。この散
乱反射光2cの強度を示す分布関数はガウス関数で表さ
れる。
【0019】研磨傷等のように表面上に無数についてい
る凹凸によって散乱される散乱反射光2cに対して得ら
れる表面粗さは、統計的な情報であり、この統計的な情
報がガウス関数で表される分布をしている情報であるか
ら、この分布を示す異なる2点で測定された反射光の強
度から表面粗さを定量的に求めることができる。
【0020】また、研磨傷等により生じる散乱反射光2
cは、研磨傷等の大きさや深さによって特徴付けられ、
逆に、この散乱反射光2cの状態を測定することによっ
て研磨傷等の大きさや深さが測定される。そこで、引掻
き傷等の特に大きく深い傷がある場合には、図4に示す
ように、縦軸を散乱光の光量、横軸をスキャン方向とし
たグラフによって表示すると、大きく深い傷の位置で
は、その散乱反射光2eが通常の表面粗さを測定してい
る場合の光量よりも飛び抜けて強い光量を示すようにな
るため、閾値を設定しておき、その閾値を超える強い光
量を示す場合には大きな傷があるものとして製造ライン
から排除するようにすれば、表面に大きな傷のある製品
を出荷させずに済むようになる。
【0021】表面粗さを定量的に求めるには、製品表面
の凹凸の様子を示す平均自乗平方根粗さRrms によって
表すことにすると、
【数1】 ただし、A,B … 2つの異なる受光部3に組み込ま
れた受光素子PD1,PD2を配置した位置における散
乱光強度 k1 … PD1を配置した位置における空間周波数 k2 … PD2を配置した位置における空間周波数 である。
【0022】このように、表面粗さや表面傷に対するセ
ンサには、受光部3の前面に、照射されるレーザ光源の
波長を有する光のみを透過し、その他の波長の光を遮断
する光フィルタ4を配置したことにより、微弱な散乱反
射光の光量測定に影響を及ぼす余分な外来光を排除する
ことができて精密な測定ができるようになる。
【0023】このため、従来のように外来光を排除する
ために受光部3を被検査物1に接近させる必要がなくな
り、センサと被検査物とのワーキングディスタンスを十
分に採ることができるようになる。この結果、正対させ
た2個のセンサの間に、移動機構に固定された被検査物
1を挿入させるための空間を設けることができるように
なり、両面同時の検査ができるようになる。
【0024】また、表面粗さと表面傷との検査におい
て、受光素子を2個以上配置すると、表面粗さについて
は定量的な測定ができ、表面傷検査においてはどのよう
な方向についた傷でも検出可能となる。さらに、発光部
2から照射するレーザ光を測定対象によって適正なビー
ム径に調節することにより、例えば、表面粗さ測定時で
は検査位置における平均的な粗さを算出する適当な検査
面積を確保することができるように被検査物1の表面に
おけるビーム径を1mm以上に広げ、表面傷検査時では
製品として望ましくない個々の表面傷を明確に捉えるた
めに被検査物1の表面におけるビーム径を1mm未満に
絞ることによって、表面粗さ測定と表面傷検査とのそれ
ぞれについて良好な測定結果が効率良く得られる。
【0025】
【実施例】以下、各種の表面検査装置について具体例を
説明する。 〔実施例1〕実施例1における基板の表面検査装置の構
成を図5に、この装置のブロック図を図6に示す。
【0026】この装置は、基板11の表面と裏面とにレ
ーザ光2aを照射して粗さまたは傷の有無を検査する光
学装置としての各センサ12,12と、各センサ12,
12により得られた検出信号を処理して各部へ制御信号
を出力する制御装置としてのパーソナルコンピュータ
(以下、パソコンという)13と、パソコン13からの
制御信号に基づき表面粗さと表面傷の検査における各セ
ンサ12,12の発光・受光を最適な状態に調節するコ
ントローラ14と、パソコン13からの制御信号に基づ
き基板11の位置を移動させる移動装置15とからな
る。
【0027】パソコン13は、各センサ12,12から
の信号を処理する信号処理回路13aと、信号処理回路
13aからの出力信号に基づき画面表示するディスプレ
イ13bと、同じく出力信号に基づき印刷する印刷機1
3cと、信号処理回路13aの処理した信号に基づき基
板11の位置や各センサ12,12の発光・受光を制御
させる制御信号を出力する制御回路13dと、パソコン
13に対してオペレータからの指示を与えるキーボード
13eとを具備する。
【0028】コントローラ14は、パソコン13の制御
回路13dからの出力信号に基づきセンサ12に組み込
まれたレーザダイオード(以下、LDと略称する)12
aの出力を調節するLDドライバ14aと、パソコン1
3の制御回路13dからの出力信号に基づきセンサ12
に組み込まれたレンズ12bの位置調節を行いビーム径
を調節するレンズ位置調節回路14bと、パソコン13
の制御回路13dからの出力信号に基づきセンサ12に
組み込まれた受光素子12cの受光レベルを切り換える
切換回路14cとを具備する。
【0029】移動装置15は、パソコン13の制御回路
13dからの出力信号に基づき基板11の位置を移動さ
せるための電力を供給するステージ駆動回路15aと、
ステージ駆動回路15aにより駆動されて基板11の位
置をX−Y方向へ平面的に移動し、センサ12からのレ
ーザ光を基板11の表面全体に照射させることができる
ようにする直角方向に向けた二対のリニアベアリング1
5bによって支持させたステージ15cとを具備する。
【0030】センサ12は、コントローラ14のLDド
ライバ14aによって励起されてレーザ光を照射するL
D12aと、コントローラ14のレンズ位置調節回路1
4bにより駆動されて位置調節して照射光のビーム径を
変更するレンズ12bとを1セットにして発光部2を形
成し、この発光部2の周囲を二重に取り巻くリング状フ
ォトダイオードPD1,PD2からなる受光素子12c
と、この受光素子12cからの出力信号を増幅してパソ
コン13の信号処理回路13aに出力する増幅器(Am
p)12dとをまとめて受光部3を形成し、1つの筐体
12e(図7参照)に収容して表面検査用センサにまと
めたものである。
【0031】図7に示すように、表面検査用センサの筐
体12eには、被検査物11側に位置する面を正面とし
て、その正面に丸孔を穿設してその丸孔の位置に光フィ
ルタ4を設け、その光フィルタ4に向けてLD12aの
発光面とリング状フォトダイオードPD1,PD2の受
光面とを配置する。また、筐体12eの側面には出力端
子12fと入力端子12gとを設けて必要な配線ができ
るようにする。
【0032】図8に示すように、筐体12eの内部で
は、LD12aを有する発光部2と、その周囲に形成し
たリング状フォトダイオードPD1,PD2を有する受
光部3とを収容した残りの空き部分に増幅器12dを含
む内部回路12hを収容し、この内部回路12hと発光
部2、受光部3、各端子12f,12gとの間を配線し
て接続し、パソコン13やコントローラ14等の外部装
置との間で信号の入出力ができるようにする。
【0033】発光部2と受光部3とは、図9に示すよう
に、発光部2のLD12aとレンズ12bとを前後に配
置して収容したケース(ホルダ)12iには、内部にレ
ンズ12bを保持するレンズホルダ12kを光軸方向へ
移動可能に設ける。このケース12iを内嵌して固定す
る環状体のPDマウント12lには、前面側にリング状
フォトダイオードPD1,PD2を同心円状に固着して
位置固定する。
【0034】そして、PDマウント12lの背面側に
は、ケース12iの側面に沿わせてレンズ位置調節器1
2mを配置し、このレンズ位置調節器12mにはケース
12iの側面に貫通した光軸方向に長い孔から突出させ
たレンズホルダ12kの一端を、レンズホルダ12kを
光軸方向へ前進後退させることができるように結合し、
レンズホルダ12kを動作させることによりレンズ12
bを光軸方向へ移動させ、レンズ12bを介して被検査
物表面に照射されるレーザ光のビーム径を自動調節する
ことができるようにする。レンズ位置調節器12mは小
型モータまたはPZT(ピアゾアクチュエータ)等の駆
動装置を内蔵し、レンズホルダ12kを光軸方向へ動作
させることができるようにする。
【0035】このようにセンサ12を構成したことによ
って、測定時には、図10に示すように、発光部2のL
D12aから基板11に対して垂直に入射光2aを照射
し、正反射光2bが入射光2aと同じ軌跡をとおってL
D12a側に反射するのに対し、散乱反射光2cは正反
射光2bを軸とする同心円状に散乱して光フィルタ4を
透過し、リング状フォトダイオードPD1,PD2に達
して受光される。
【0036】このようなリング状フォトダイオードPD
1,PD2による受光では、PD1,PD2により受光
した散乱反射光の強度比(PD1/PD2)に対する表
面粗さは図11に示すように変化し、また、受光された
散乱反射光の強度に対する傷の大きさは図12に示すよ
うに変化する。
【0037】このように構成すると、製造ラインにおい
て、製造された基板11をステージ15cにセットし、
各センサ12,12からレーザ光を照射してステージ1
5cを所定の移動方法によって平面的に移動させ、レー
ザ光を基板11の表面と裏面のそれぞれ全面に照射し
て、その散乱反射光2c,2cを光フィルタ4を介して
リング状フォトダイオードPD1,PD2に受光させる
ことができる。
【0038】これにより、位置固定されたセンサ12,
12によって基板11の表面と裏面が同時に測定でき、
表面粗さおよび大きな傷の有無について一度に検査する
ことができる。また、表面粗さと大きな傷の有無の切換
えには、パソコン13の制御回路13dからコントロー
ラ14の切換回路14cおよびレンズ位置調節回路14
bを起動して、受光素子12cの受光レベルを切り換え
るとともに、レンズ位置調節器12mを動作させてレン
ズホルダ12kを駆動し、レンズホルダ12kに取り付
けられたレンズ12bを移動させてレーザ光のビーム径
を調節することにより行い、表面粗さの測定と傷の検査
のそれぞれに最適な測定条件を整えて精度良く検査でき
るとともに表面と裏面とを同時に検査してインラインに
おける基板11の表面検査の検査効率を向上させること
ができる。
【0039】インラインで両面を同時に検査できるため
検査時間が短縮されるとともに、表面粗さと傷検査とが
同一のセンサ12によって行えることにより基板11等
の取換え作業が省略されて作業効率が向上し、さらに、
傷検査によって大きな傷のないことが確認できた基板1
1に対して綿密な表面粗さの測定を迅速に行うことがで
きる。また、測定方法には光散乱方式を採用しているの
で、振動に強く、測定時間が短縮でき、小型で信頼性が
高く効率の良いインライン表面検査装置が実現できる。
【0040】〔実施例2〕実施例2におけるフィルムの
表面検査装置の構成を図13に、この装置のブロック図
を図14に示す。図中、実施例1と同じ部分については
同一の符号を付して説明を省略する。
【0041】この装置は、フィルム状の被検査物21の
表面と裏面とにレーザ光2aを照射して粗さを測定する
実施例1と同じ構成のセンサ12,12からなる対と、
このセンサ12,12の対に並設させた傷を測定するセ
ンサ12,12の対と、これら2組のセンサ12,12
の対により得られた各検出信号を処理して表示するパソ
コン13と、パソコン13からの指示に基づき表面粗さ
と表面傷の検査における2組のセンサ12,12の対の
発光・受光を最適な状態に調節するとともに被検査物2
1を一定速度で移動させることにより照射したレーザ光
2a,2aを相対的に移動させるコントローラ22と、
このコントローラ22からの制御信号に基づき被検査物
21の位置を移動させる搬送装置23,23とからな
る。
【0042】パソコン13は、各センサ12,12の対
からの信号を処理する信号処理回路13aと、信号処理
回路13aからの出力信号に基づき画面表示するディス
プレイ13bと、同じく出力信号に基づき印刷する印刷
機13cと、パソコン13を介してオペレータからの支
持をコントローラ22側に与えるキーボード13eとを
具備する。
【0043】コントローラ22は、パソコン13のキー
ボード13eからの出力信号に基づき起動される演算制
御回路22aと、同じくキーボード13eからの出力信
号に基づき起動されて各センサ12,12に組み込まれ
たLD12aを表面粗さ測定用かまたは傷検出用のいず
れかに調節するとともに各センサ12,12をフィルム
状の被検査物21の長手方向と直交する方向へ移動させ
るセンサ駆動回路22bと、傷検出用のセンサ12から
の出力信号をA/D(アナログ/デジタル)変換して演
算制御回路22aに伝送するA/Dコンバータ22c
と、演算制御回路22aからの制御信号に基づき搬送装
置23の動作を制御する搬送制御装置22dと、演算制
御回路22aからの制御信号に基づき加工装置の動作を
制御する加工制御装置22eとを具備する。
【0044】搬送装置23はセンサ位置の前後にそれぞ
れ1つ配置して対をなすように構成する。搬送装置2
3,23からなる対では、センサ位置の前後の位置で回
転する複数のロール23a,23aを検査側の側面から
突出させ、各ロール23a,23aの間に被検査物21
を挟持してセンサ位置における被検査物21の平面を保
持し、搬送装置23,23からなる対により被検査物2
1の長手方向への送りを行う。
【0045】各搬送装置23,23は、各搬送装置2
3,23のロール23a,23aにフィルム状の被検査
物21を挟み込んだときには、センサ位置前後に配置さ
れたロール23a,23aとロール23a,23aとの
間では被検査物21がピンと張った状態になるように各
ロール23a,23aの回転速度と挟持力とを調節し、
センサ12,12の移動との調整を計りつつ被検査物2
1をその長手方向へ移動させ、傷検出による停止の指示
があったときには搬送を中止する機能を有する。
【0046】加工装置24はフィルム状の被検査物21
を所定の工程によって製造するもので、製造したフィル
ム状の被検査物21をロール状に巻き取らず、そのまま
搬送装置22に送って、搬送装置23に設けられたロー
ル23a,23aに挟持させる。
【0047】センサ12は、実施例1と同様な構成のセ
ンサを、表面粗さ測定用センサ12Aと傷検出用センサ
12Bとに分け、1つずつ組み合せて一対として用い
る。この一対のセンサ12,12をフィルム状の被検査
物21の表面側と裏面側とにそれぞれ配置して被検査物
21の両面を同時に検査できるようにする。そして、各
面の測定用に配置した一対のセンサ12,12を、被検
査物21の長手方向と直交する方向へ移動可能に形成し
たスライドステージ25,25に取り付ける。このスラ
イドステージ25,25の動作はコントローラ22のセ
ンサ駆動回路からの制御信号によって制御される。
【0048】このように構成すると、加工装置24によ
って製造されたフィルムをそのまま搬送装置23のロー
ル23a,23aに挟持させて搬送させると、スライド
ステージ25,25に取り付けられたセンサ12,12
がフィルムの長手方向と直交する方向に移動して全幅に
つき検査し、元の位置に戻ると、その後に被検査物21
が次に検査する位置に送られ、再度センサ12,12が
スライドステージ25,25の動作に従いフィルムの長
手方向と直交する方向に移動し、この動作を続けること
により面的に検査することができ、この動作を大きな傷
が検出されて停止させられるまで続け、傷検出による停
止指令がでないかぎり、フィルム全長の検査が終了する
まで続行させることができる。また、ラインが停止した
場合、管理者が被検査物21および装置の調査を行い、
異常箇所を修正した後、再び、パソコン13によってラ
インの稼働および測定の開始を指示することにより、製
造および表面検査を再開する。
【0049】この装置では、被検査物に傷が見付けられ
た場合には、自動的にラインを停止させることができ、
傷のある不良品となるフィルムの製造を続けさせずに済
むようになる。検出された表面粗さと表面傷とはパソコ
ン13に取り込まれ、数値化、図式化することができ
る。図式化した表面粗さと表面傷の測定結果をそぞれ図
15(A),(B)に示す。図15(A)に示すよう
に、測定面における表面粗さを、下方の色調を示す帯状
の評価用標準色調に対する濃淡の度合いによって表示さ
れる。図15(B)に示すように、測定面における傷の
大きさを、下方の色調を示す帯状の評価用標準色調に対
する濃淡の度合いによって表示し、大きな引っ掻き傷が
4本あったとすると、その該当する色調の線が図中に表
示される。
【0050】〔実施例3〕実施例3におけるディスクの
表面検査装置の構成を図16に、この装置のブロック図
を図17に示す。図中、実施例1,2と同じ部分は同一
の符号を付して説明を省略する。
【0051】この装置は、ディスク31の表面と裏面と
にレーザ光2aを照射して表面粗さを測定するセンサ3
2Aと傷を検査するセンサ32Bと、各センサ32A,
32Bにより得られた検出信号を処理して各部へ制御信
号を出力する制御装置としてのパソコン13と、パソコ
ン13からの制御信号に基づき表面粗さと表面傷の検査
における各センサ32A,32Bの発光・受光を最適な
状態に調節するコントローラ14と、パソコン13から
の制御信号に基づきディスク31の位置を移動させる移
動装置35とからなる。
【0052】移動装置35は、パソコン13の制御回路
13dからの出力信号に基づきディスク31を回転させ
るための電力を供給するモータ駆動回路35aと、モー
タ駆動回路35aにより駆動されてディスク31を回転
させるモータ35bと、パソコン13の制御回路13d
からの出力信号に基づきディスク31の回転中心の位置
を直線的に移動させるための電力を供給するステージ駆
動回路35cと、ステージ駆動回路35cにより駆動さ
れてディスク31の回転中心の位置を直線的に移動し、
センサ32A,32Bからのレーザ光を回転するディス
ク31の表面全体に照射させることができるようにする
ステージ35dと、ステージ35dを直線的に移動させ
るスクリュー式移動装置35eとを具備する。
【0053】センサ32A(32B)は、コントローラ
14のLDドライバ14aによって励起されてレーザ光
を照射するLD32aと、手動により位置調節し照射光
のビーム径を変更するレンズ32bとを1セットにして
発光部2を形成し、この発光部2から離間した位置に2
個のフォトダイオードPD3,PD4を並設してなる受
光素子32cと、この受光素子32cからの出力信号を
増幅してパソコン13の信号処理回路13aに出力する
増幅器(Amp)32dとをまとめて受光部3を形成
し、1つの筐体32e(図18参照)に収容して表面検
査用センサにまとめたものである。
【0054】図18に示すように、表面検査用センサの
筐体32eには、ディスク31側に位置する面を正面と
して、その正面に横長のスリットと矩形状の孔とを穿設
し、そのスリットと孔との位置に光フィルタ4a,4b
からなる光フィルタ4を設け、それらの光フィルタ4
a,4bに向けてそれぞれLD32aの発光面とフォト
ダイオードPD3,PD4の受光面とを配置する。ま
た、筐体32eの側面には出力端子32fと入力端子3
2gとを設けて必要な配線ができるようにする。
【0055】図19に示すように、筐体32eの内部で
は、LD32aを有する発光部2と、その隣合う位置に
形成したフォトダイオードPD3,PD4を有する受光
部3とを収容した残りの空き部分に増幅器32dを含む
内部回路32hを収容し、この内部回路32hと発光部
2、受光部3、各端子32f,32gとの間を配線して
接続し、パソコン13やコントローラ14等の外部装置
との間で信号の入出力ができるようにする。
【0056】発光部2と受光部3とは、図20(A),
(B)に示すように、発光部2のLD32aとレンズ3
2bとを前後に配置して収容したLDホルダ32iに
は、内部にレンズ32bを保持し手動にて光軸方向へ移
動させてレーザ光のビーム径を調節するレンズホルダ3
2kを収容し、そのレンズホルダ32kを図示しないボ
ルトなどにより所定位置で位置固定する。また、PD
(3または4)ホルダ32lには、最奥部にフォトダイ
オードPD3(またはPD4)を固着し、その前に散乱
反射光2cをPD3(またはPD4)側に集光するシリ
ンドリカルレンズ32nを固着して位置固定する。そし
て、LDホルダ32iに対してPD(4)ホルダ32l
を所定距離離して配置し、そのPD(4)ホルダ32l
にさらに所定距離開けて2つ目のPD(3)ホルダ32
lを配置する。
【0057】このようにセンサ32を構成したことによ
って、測定時には、図21,22に示すように、発光部
2のLD32aからディスク31に対して所定角度で入
射光2aを照射するとき、入射光2aの入射角と同じ角
度で反射する正反射光2bに対して散乱反射光2cが正
反射光2bに交叉する直線状に散乱し、正反射光2bの
位置からずれた場所に配置された受光部3のフォトダイ
オードPD3,PD4によって光フィルタ4を透過した
散乱反射光2cが受光される。
【0058】このような測定では、図23に示すような
ディスク31の表面に無数の研磨傷31aが生じている
と、フォトダイオードPD3,PD4により検出された
散乱反射光2cの強度が、ディスク31の内周端31b
側と外周端31c側との間では内周端31bに近くなる
ほど表面粗さが大きくなり、図24に示すように、内周
端31b(左端)に近接した位置では散乱反射光2cの
測定光量がなだらかに分布して、フォトダイオードPD
3,PD4の間における差が少なく、そして表面粗さが
外周側に近づくに従い低下するのに、中央部では、フォ
トダイオードPD3,PD4の間における差が広がり、
表面粗さはなだらかに変化し、外周端31c(右端)の
近傍では、さらにフォトダイオードPD3,PD4の間
における差が大きくなるとともに表面粗さが外周端に近
づくほど急激に変化して低下するようになる。(但し、
図24に示す散乱反射光強度の変化は一例であり、これ
に限るものではない。)
【0059】これにより、2点の散乱反射光2c,2c
の強度比により、被検査物としてのディスク31の表面
粗さと傷の有無とを検査することができ、そのときに突
出した大きな傷があれば、閾値を超える散乱反射光の光
量が得られるため、不良品であることが判定できる。こ
の状態をパソコン13によって図式化すると、図25
(A)に表面粗さを表示し、図25(B)に傷の有無を
表示する。図25(A),(B)はともに下方の標準色
調を示す色調に従って表面粗さおよび基部の大きさを表
示する。
【0060】このようにディスクの表面検査装置を構成
すると、製造ラインにおいて、製造されたディスク31
をモータ35bを直結したステージ35dの所定位置に
セットし、起動して、センサ32Aおよびセンサ32B
からレーザ光を照射し、モータ35bを回転させるとと
もにステージ35dを所定の移動方向へ移動させると、
レーザ光をディスク31の表面と裏面のそれぞれ全面に
照射して、その散乱反射光2c,2cを光フィルタ4を
介してフォトダイオードPD3,PD4に受光させるこ
とができ、これらの散乱反射光2c,2cの光量によっ
て表面粗さおよび傷の有無を同時に検査することができ
る。これらの検査はそれぞれ片面ごとに表面粗さおよび
傷の有無を検査するから、反対側の面についてそれぞれ
表面粗さおよび傷の有無を検査するには、ディスク31
を裏返してセットし直してから、再度、表面検査装置を
起動させて行う。このようにして、ディスク31の両面
について表面粗さおよび傷の有無を検査することができ
る。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明では、請求項1に係
る光学式表面検査装置では、コヒーレント光を出射する
レーザ光源と、このレーザ光源の出射側直近に配置し光
軸方向に移動可能に設けて出射されたコヒーレント光を
被検査物表面に光束を調節可能に照射するレンズと、前
記被検査物表面に照射されたコヒーレント光の入射角と
同一角度で反射する正反射光を受光しない位置に配置し
た散乱光を受光する受光素子と、この受光素子の前に配
置して前記レーザ光源から出射されたコヒーレント光の
みを透過する光フィルタとを備えたことによって、光フ
ィルタにより外部からの余分な光を受光素子に入射させ
ることがなくなり、被検査物表面から反射した散乱光の
みを正確かつ精密に測定でき、しかも、レンズを移動し
て出射されたコヒーレント光の絞りを調節することによ
り、表面粗さの測定と表面傷の検査にそれぞれ適合する
光束によって被検査物表面を照射することができるよう
になって、同一光学装置を表面粗さ測定と表面傷検査と
に使い分けることができ、また、レーザ光源と受光素子
とをセットにしたセンサを被検査物と離した位置に配置
することができて、そのセンサと被検査物とのワーキン
グディスタンスを十分にとることができるようになり、
散乱反射光を測定する表面検査装置が両面同時検査およ
びインライン検査等に利用することができる。
【0062】また、請求項2に係る光学式表面検査装置
では、前記受光素子が正反射光に対して垂直な面内の正
反射光と交叉する線上で放射方向へ1列状に2個以上並
べられていることによって、各受光素子による散乱光の
受光量に基づき、被検査面の表面粗さについては定量的
な測定ができ、表面傷の検査においてはどのような方向
についた傷でも検出可能となる。
【0063】また、請求項3に係る光学式表面検査装置
では、前記コヒーレント光の被検査物表面におけるビー
ム径を変えるために、レンズ位置調節器によりレンズの
光軸方向の位置を自動的に調節することができるように
したことによって、同一光学装置により表面粗さ測定と
表面傷検査との両方について効率良く実行することがで
きる。
【0064】また、請求項4に係る光学式表面検査装置
では、前記コヒーレント光の被検査物表面におけるビー
ム径を変えるために、光軸方向への移動可能かつ位置固
定可能に形成したレンズホルダを、手動により位置移動
して固定位置を調節することによって、レンズの光軸方
向の位置を変更することができ、光学装置を予め設定す
ることにより表面粗さ測定と表面傷検査とを使い分ける
ことができる。
【0065】また、請求項5に係る光学式表面検査装置
では、前記レンズの光軸方向の位置を変更することによ
って、前記レーザ光源から出射されたコヒーレント光の
前記被検査物表面におけるビーム径を、表面粗さ測定時
には直径1mm以上に、表面傷検査時には直径1mm未
満に設定することによって、同じレーザ光源と受光素子
の組合せからなる光学装置を用いて、表面粗さ測定時で
は検査位置における平均的な粗さを算出するために適当
な検査面積を確保することができ、表面傷検査時では製
品として望ましくない個々の表面傷を明確に捉えること
ができて、被検査物表面における表面粗さ測定と表面傷
検査との両方について精度良く実行することができる。
【0066】また、請求項6に係る光学式表面検査装置
では、前記被検査物を支持し移動させる移動装置を備
え、前記レーザ光源および前記受光素子を移動させるこ
となく、前記被検査物の移動によって検査面全面の検査
を実行可能にしたことによって、同一被検査物表面を検
査するためにレーザ光源および受光素子からなる光学装
置の位置を移動させることなく被検査物のみを移動させ
ることにより、被検査物表面の全面を検査することがで
き、インライン検査が可能になり、また、ビーム径を変
えるとともにそのビーム径に対して適正な移動速度で被
検査物を移動させることにより、被検査物表面における
表面粗さの測定と表面傷の検査との両方を効率的に実行
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学式表面検査装置における光学装置
を示す原理構成図である。
【図2】本発明の光学式表面検査装置における反射光の
投影図と受光素子の配置を示す構成説明図である。
【図3】本発明の光学式表面検査装置における反射光の
強度を示す説明図である。
【図4】本発明の光学式表面検査装置における被検査物
表面に傷のある場合の測定光量と検査結果の識別を示す
説明図である。
【図5】本発明の実施例1における光学式表面検査装置
を示す全体構成図である。
【図6】本発明の実施例1における光学式表面検査装置
の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施例1における光学式表面検査装置
の光学装置を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施例1における光学式表面検査装置
の光学装置の内部構成を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施例1における光学式表面検査装置
の発光部と受光部の構成を示す断面図である。
【図10】本発明の実施例1における光学式表面検査装
置の光学装置の受光状態を示す側面説明図である。
【図11】本発明の実施例1の光学式表面検査装置によ
る表面粗さの検査結果を示すグラフである。
【図12】本発明の実施例1の光学式表面検査装置によ
る表面傷の検査結果を示すグラフである。
【図13】本発明の実施例2における光学式表面検査装
置を示す全体構成図である。
【図14】本発明の実施例2における光学式表面検査装
置の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の実施例1の光学式表面検査装置によ
る表面粗さと表面傷の検査結果をパソコンの表示結果と
して示す説明図であり、(A)は表面粗さを標準色調表
示とともに示す表示図、(B)は表面傷を標準色調表示
とともに示す表示図である。
【図16】本発明の実施例3における光学式表面検査装
置を示す全体構成図である。
【図17】本発明の実施例3における光学式表面検査装
置の構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の実施例3における光学式表面検査装
置の光学装置を示す斜視図である。
【図19】本発明の実施例3における光学式表面検査装
置の光学装置の内部構成を示す斜視図である。
【図20】本発明の実施例3における光学式表面検査装
置の光学部分を示す断面説明図であり、(A)は発光部
の構成を示す断面図、(B)は受光部の構成を示す断面
図である。
【図21】本発明の実施例3における光学式表面検査装
置の光学装置の受光状態を示す側面説明図である。
【図22】本発明の実施例3における光学式表面検査装
置の反射光の投影図と受光素子の配置を示す斜視説明図
である。
【図23】本発明の実施例3におけるディスクの表面傷
を示す平面説明図である。
【図24】本発明の実施例3におけるディスクに対する
表面粗さ測定結果を示すグラフである。
【図25】本発明の実施例1の光学式表面検査装置によ
る表面粗さと表面傷との検査結果をパソコンの表示結果
として示す説明図であり、(A)は表面粗さを標準色調
表示とともに示す表示図、(B)は表面傷を標準色調表
示とともに示す表示図である。
【符号の説明】
1 被検査物 2 発光部 2a 入射光 2b 正反射光 2c 散乱反射光 2d 等方性背景散乱光 2e 深い傷からの反射光 3 受光部 4 光フィルタ 11 基板 12 センサ 12a,32a LD(レーザダイオード) 12b,32b レンズ 12c,32c 受光素子 12d,32d 増幅器 12k,32k レンズホルダ 12m レンズ位置調節器 13 パソコン(パーソナルコンピュータ) 14,22 コントローラ 14a LDドライバ 14b レンズ位置調節回路 14c 切換回路 15,35 移動装置 15a ステージ駆動装置 15b リニアベアリング 15c ステージ 21 フィルム状の被検査物 22a 演算制御回路 22b センサ駆動回路 22c A/D(アナログ/デジタル)コンバータ 22d 搬送制御装置 22e 加工制御装置 23 搬送装置 24 加工装置 25 スライドステージ 31 ディスク 32n シリンドリカルレンズ 35a モータ駆動回路 35b モータ 35c ステージ駆動回路 35d ステージ PD1,PD2 リング状フォトダイオード PD3,PD4 フォトダイオード

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コヒーレント光を出射するレーザ光源と、
    出射されたコヒーレント光を被検査物表面に照射するレ
    ンズと、前記被検査物表面に照射されたコヒーレント光
    の入射角と同一角度で反射する正反射光を受光しない位
    置に配置した散乱光を受光する受光素子と、を有する光
    学式表面検査装置において、 前記受光素子の前に配置して前記レーザ光源から出射さ
    れたコヒーレント光のみを透過する光フィルタを備え、
    前記レンズを前記レーザ光源の出射側直近に配置して光
    軸方向へ移動可能に設けたことを特徴とする光学式表面
    検査装置。
  2. 【請求項2】前記受光素子が正反射光に対して垂直な面
    内の正反射光と交叉する線上で放射方向へ1列状に2個
    以上並べられていることを特徴とする請求項1記載の光
    学式表面検査装置。
  3. 【請求項3】前記レンズを光軸方向へ自動調節可能かつ
    位置固定可能なレンズ位置調節器に連結したレンズホル
    ダに取り付け、前記コヒーレント光の被検査物表面にお
    けるビーム径を変えるため、前記レンズ位置調節器によ
    り前記レンズの光軸方向の位置を自動的に調節すること
    を特徴とする請求項1または2記載の光学式表面検査装
    置。
  4. 【請求項4】前記レンズを光軸方向への移動可能かつ位
    置固定可能に形成したレンズホルダに取り付け、前記コ
    ヒーレント光の被検査物表面におけるビーム径を変える
    ため、前記レンズの光軸方向の位置を手動調節すること
    を特徴とする請求項1または2記載の光学式表面検査装
    置。
  5. 【請求項5】前記レンズの光軸方向の位置を変更するこ
    とによって、前記レーザ光源から出射されたコヒーレン
    ト光の前記被検査物表面におけるビーム径を、表面粗さ
    測定時には直径1mm以上、表面傷検査時には直径1m
    m未満に設定することを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の光学式表面検査装置。
  6. 【請求項6】前記被検査物を支持し移動させる移動装置
    を備え、前記レーザ光源および前記受光素子を移動させ
    ることなく、前記被検査物の移動によって検査面全面の
    検査を実行可能に形成したことを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれかに記載の光学式表面検査装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012073204A (ja) * 2010-09-30 2012-04-12 Hitachi High-Technologies Corp 検査装置
US9188532B2 (en) 2013-10-02 2015-11-17 Fuji Xerox Co., Ltd. Inspection apparatus
CN112147107A (zh) * 2020-09-22 2020-12-29 维沃移动通信有限公司 一种反射率测试装置及测试方法

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