JPH11108249A - 低温配管の支持構造 - Google Patents
低温配管の支持構造Info
- Publication number
- JPH11108249A JPH11108249A JP27114597A JP27114597A JPH11108249A JP H11108249 A JPH11108249 A JP H11108249A JP 27114597 A JP27114597 A JP 27114597A JP 27114597 A JP27114597 A JP 27114597A JP H11108249 A JPH11108249 A JP H11108249A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- fixed
- outer shell
- insulating material
- heat insulating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L59/00—Thermal insulation in general
- F16L59/12—Arrangements for supporting insulation from the wall or body insulated, e.g. by means of spacers between pipe and heat-insulating material; Arrangements specially adapted for supporting insulated bodies
- F16L59/135—Hangers or supports specially adapted for insulated pipes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L3/00—Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L3/00—Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
- F16L3/08—Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets substantially surrounding the pipe, cable or protective tubing
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Supports For Pipes And Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】LNGのような低温物質を輸送する低熱膨張率合
金製の配管を実用化するための新しい配管支持構造を提
供する。 【解決手段】基盤11に固定された架台12に高強度断熱材
4を介して固定される配管の支持構造である。上記の架
台12は、半円筒状の下部外殻9と上部外殻9aとを有し、
それぞれの外殻にはその内周に軸方向に間隔をおいて取
り付けられた支圧板3、3aがある。配管1は、これらの
支圧板と配管の外周に取り付けた支圧板2、2aとの間に
挟んだ高強度断熱材4を介して、架台の外殻およびその
付属部材と直接接触することなく固定される。配管1に
は更にその外周に回転防止用のフィン6を取り付けるの
が望ましい。このフィンは上下外殻の支圧板を支えるリ
ブ8、8aの間に高強度断熱材4を介して配置され、配管
の回転を抑える。
金製の配管を実用化するための新しい配管支持構造を提
供する。 【解決手段】基盤11に固定された架台12に高強度断熱材
4を介して固定される配管の支持構造である。上記の架
台12は、半円筒状の下部外殻9と上部外殻9aとを有し、
それぞれの外殻にはその内周に軸方向に間隔をおいて取
り付けられた支圧板3、3aがある。配管1は、これらの
支圧板と配管の外周に取り付けた支圧板2、2aとの間に
挟んだ高強度断熱材4を介して、架台の外殻およびその
付属部材と直接接触することなく固定される。配管1に
は更にその外周に回転防止用のフィン6を取り付けるの
が望ましい。このフィンは上下外殻の支圧板を支えるリ
ブ8、8aの間に高強度断熱材4を介して配置され、配管
の回転を抑える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、LNG(液化天然
ガス)等の低温物質を輸送する配管、特にFe-Ni系の低
熱膨張率合金製の配管を固定支持するのに好適な支持構
造、いわゆる固定サポートに関する。
ガス)等の低温物質を輸送する配管、特にFe-Ni系の低
熱膨張率合金製の配管を固定支持するのに好適な支持構
造、いわゆる固定サポートに関する。
【0002】
【従来の技術】LNGのような低温物質を輸送する配管
(以下「低温配管」と略称する)は、通常SUS304のよう
なオーステナイト系のステンレス鋼で作られている。こ
の材料は、熱膨張率が大きいので、配管の温度変化に起
因する膨張・収縮量が大きい。従って、配管の所々には
この膨張・収縮を吸収するためのループ管を挟む必要が
ある。
(以下「低温配管」と略称する)は、通常SUS304のよう
なオーステナイト系のステンレス鋼で作られている。こ
の材料は、熱膨張率が大きいので、配管の温度変化に起
因する膨張・収縮量が大きい。従って、配管の所々には
この膨張・収縮を吸収するためのループ管を挟む必要が
ある。
【0003】図5は、従来の低温配管を模式的に示した
図である。図示のように、多数の管1を溶接継手16で接
続して配管が構成されるのであるが、その要所要所には
ループ管13が配置される。このループ管の存在によっ
て、次のような種々の問題が発生する。
図である。図示のように、多数の管1を溶接継手16で接
続して配管が構成されるのであるが、その要所要所には
ループ管13が配置される。このループ管の存在によっ
て、次のような種々の問題が発生する。
【0004】溶接継手の数が増える。また、ループ管
の保冷作業にも手間がかかる。
の保冷作業にも手間がかかる。
【0005】ループ管のための材料、特に高価なエル
ボ管が必要になる。
ボ管が必要になる。
【0006】ループ管の張り出しの分だけ大きな敷設
スペースを必要とする。トンネル内配管の場合にはトン
ネルの径を大きくしなければならない。
スペースを必要とする。トンネル内配管の場合にはトン
ネルの径を大きくしなければならない。
【0007】ループ管により流体の流れ方向が変化
し、これに伴い圧力損失が増大する。
し、これに伴い圧力損失が増大する。
【0008】上記の、、は配管の建設費や維持管
理費の増加につながり、は運転コストの増大をもたら
す。このような問題を解決するために、配管材料として
熱膨張率の小さい材料を使用することが考えられる。例
えば、インバーと呼ばれるFe−Ni系合金(Ni:約30〜45
重量%)の熱膨張率は、オーステナイト系ステンレス鋼
のおよそ1/10である。このような合金(以下、Fe−Ni系
低熱膨張率合金と記す)を低温配管用の材料とすれば、
図5に示したようなループ管を設ける必要がなくなり、
前記の問題は一挙に解決できる。
理費の増加につながり、は運転コストの増大をもたら
す。このような問題を解決するために、配管材料として
熱膨張率の小さい材料を使用することが考えられる。例
えば、インバーと呼ばれるFe−Ni系合金(Ni:約30〜45
重量%)の熱膨張率は、オーステナイト系ステンレス鋼
のおよそ1/10である。このような合金(以下、Fe−Ni系
低熱膨張率合金と記す)を低温配管用の材料とすれば、
図5に示したようなループ管を設ける必要がなくなり、
前記の問題は一挙に解決できる。
【0009】しかしながら、ループ管のないFe−Ni系低
熱膨張率合金製の配管を支持するには、従来のものとは
異なるサポートが必要になる。即ち、ループ管のない配
管を実用化するには、その支持構造を新たに開発しなけ
ればならない。
熱膨張率合金製の配管を支持するには、従来のものとは
異なるサポートが必要になる。即ち、ループ管のない配
管を実用化するには、その支持構造を新たに開発しなけ
ればならない。
【0010】図5に示したように、配管の所定位置には
管を固定支持するサポート14が設置される。これは、配
管の軸力(管の軸方向に発生する力)に抗して管を固定
する役割を持つものである。なお、図5に示す15は、管
の垂直荷重および水平力を支えるガイドまたはレスティ
ングと呼ばれるものである。
管を固定支持するサポート14が設置される。これは、配
管の軸力(管の軸方向に発生する力)に抗して管を固定
する役割を持つものである。なお、図5に示す15は、管
の垂直荷重および水平力を支えるガイドまたはレスティ
ングと呼ばれるものである。
【0011】図6は、従来の配管の支持構造(図5に示
す固定サポート14)の断面を示す図である。図示のよう
に、配管1のおよそ下半分に当板17を溶接し、その当板
にプレート等の取付部材18を溶接して取り付け、断熱材
19を挟んで基盤(地面)上の架台20に溶接またはボルト
締めで固定するのが一般的である。この方法では、配管
の上半分が支持されていないので、大きな軸力には耐え
られない。ただし、従来の配管には、前記のように所々
にループ管が配置されていて、これが配管に発生する軸
力を吸収するので、図6に示すようなサポートでも耐え
得るのである。
す固定サポート14)の断面を示す図である。図示のよう
に、配管1のおよそ下半分に当板17を溶接し、その当板
にプレート等の取付部材18を溶接して取り付け、断熱材
19を挟んで基盤(地面)上の架台20に溶接またはボルト
締めで固定するのが一般的である。この方法では、配管
の上半分が支持されていないので、大きな軸力には耐え
られない。ただし、従来の配管には、前記のように所々
にループ管が配置されていて、これが配管に発生する軸
力を吸収するので、図6に示すようなサポートでも耐え
得るのである。
【0012】配管材料が低熱膨張率のFe−Ni系合金であ
っても、多少の軸力は当然発生する。従って、ループ管
を設けない場合には、サポートにかかる軸力は、従来の
ループ管を設けた配管における場合よりも大きなものと
なる。このような理由で、ループ管のない低温配管の支
持構造(固定サポート)としては、従来のものよりも大
きな軸力に耐え、かつ、使用する配管材料(Fe−Ni系合
金)の特殊性、即ち、架台等を構成する一般鋼材との大
きな熱膨張率の相違を考慮した支持構造が必要なのであ
る。
っても、多少の軸力は当然発生する。従って、ループ管
を設けない場合には、サポートにかかる軸力は、従来の
ループ管を設けた配管における場合よりも大きなものと
なる。このような理由で、ループ管のない低温配管の支
持構造(固定サポート)としては、従来のものよりも大
きな軸力に耐え、かつ、使用する配管材料(Fe−Ni系合
金)の特殊性、即ち、架台等を構成する一般鋼材との大
きな熱膨張率の相違を考慮した支持構造が必要なのであ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、LNGのよう
な低温物質を輸送する低熱膨張率合金製の配管を実用化
することを課題としてなされたものである。本発明の具
体的な目的は、配管内のループ管の設置を皆無、または
最小限度の数にした場合でも、配管に発生する軸力に耐
え得る支持構造(固定サポート)であって、しかも配管
と固定サポートの金属材料が直接接触することのない支
持構造を提供することにある。
な低温物質を輸送する低熱膨張率合金製の配管を実用化
することを課題としてなされたものである。本発明の具
体的な目的は、配管内のループ管の設置を皆無、または
最小限度の数にした場合でも、配管に発生する軸力に耐
え得る支持構造(固定サポート)であって、しかも配管
と固定サポートの金属材料が直接接触することのない支
持構造を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1から図4
に示すような、下記の低温配管の支持構造を要旨とす
る。
に示すような、下記の低温配管の支持構造を要旨とす
る。
【0015】基盤11に固定された架台12に断熱材4を介
して固定される配管1の支持構造であって、上記の架台
12は、半円筒状の下部外殻9と上部外殻9aとを有し、そ
れぞれの外殻にはその内周に軸方向に間隔をおいて取り
付けられた支圧板3、3aがあり、配管1は、これらの支
圧板と配管の外周に取り付けた支圧板2、2aとの間に挟
んだ高強度断熱材4を介して、架台の外殻およびその付
属部材(支圧板3、3aおよびこれを支えるリブ8、8a)と
直接接触することなく固定されていることを特徴とする
低温配管の支持構造。
して固定される配管1の支持構造であって、上記の架台
12は、半円筒状の下部外殻9と上部外殻9aとを有し、そ
れぞれの外殻にはその内周に軸方向に間隔をおいて取り
付けられた支圧板3、3aがあり、配管1は、これらの支
圧板と配管の外周に取り付けた支圧板2、2aとの間に挟
んだ高強度断熱材4を介して、架台の外殻およびその付
属部材(支圧板3、3aおよびこれを支えるリブ8、8a)と
直接接触することなく固定されていることを特徴とする
低温配管の支持構造。
【0016】配管1には更にその外周に回転防止用のフ
ィン6が取り付けられているのが望ましい。このフィン
は上下外殻の支圧板を支えるリブ8、8aの間に配置され
て、配管の回転を抑える。
ィン6が取り付けられているのが望ましい。このフィン
は上下外殻の支圧板を支えるリブ8、8aの間に配置され
て、配管の回転を抑える。
【0017】配管がFe-Ni系低膨張率合金製である場
合、それに固定された支圧板および回転防止用のフィン
も同じ材質のFe-Ni系低膨張率合金製とするのが望まし
い。架台の外殻およびこれに取り付ける支圧板、その他
の付属部材の材質は任意であり、一般鋼材、例えばステ
ンレス鋼または低合金鋼でよい。
合、それに固定された支圧板および回転防止用のフィン
も同じ材質のFe-Ni系低膨張率合金製とするのが望まし
い。架台の外殻およびこれに取り付ける支圧板、その他
の付属部材の材質は任意であり、一般鋼材、例えばステ
ンレス鋼または低合金鋼でよい。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜図4を用いて本発明の低温
配管支持構造の望ましい実施形態を説明する。図1は、
配管およびそれに取り付ける部材を示す側面図(b)、そ
のA-A矢視断面図(a)、およびB−B矢視断面図(c)であ
る。
配管支持構造の望ましい実施形態を説明する。図1は、
配管およびそれに取り付ける部材を示す側面図(b)、そ
のA-A矢視断面図(a)、およびB−B矢視断面図(c)であ
る。
【0019】図2は、架台およびそれを構成する部材を
示す正面図(a)と、そのC-C矢視断面図(b)である。
示す正面図(a)と、そのC-C矢視断面図(b)である。
【0020】図3は、配管を架台に固定した状態を示す
配管の軸を通る縦断面図である。図4の(a)は、図3のA
-A矢視断面図、(b)は同じくB-B矢視断面図、(c)は同じ
くC−C矢視断面図である。
配管の軸を通る縦断面図である。図4の(a)は、図3のA
-A矢視断面図、(b)は同じくB-B矢視断面図、(c)は同じ
くC−C矢視断面図である。
【0021】図1〜図4に示すように、本発明の支持構
造は下記の特徴を持つ。
造は下記の特徴を持つ。
【0022】 配管1は、基盤(地面、その他の基礎
構造物)11の上に固定した架台12によって支持される
(図3参照)。
構造物)11の上に固定した架台12によって支持される
(図3参照)。
【0023】 架台12は、図2に示すように、取付台
10、下部外殻9、上部外殻9a、およびこれらの内周の二
カ所に軸方向に間隔を置いて取り付けられている半裁中
空円盤状の支圧板(これを架台側支圧板という)3、3a
を有する。
10、下部外殻9、上部外殻9a、およびこれらの内周の二
カ所に軸方向に間隔を置いて取り付けられている半裁中
空円盤状の支圧板(これを架台側支圧板という)3、3a
を有する。
【0024】 配管1には、図1に示すように、その
外周に円弧状の支圧板(これを配管側支圧板という)
2、2aが溶接して取り付けられている。図3に示すよう
に、この配管側支圧板2,2aの外径dは、前記上下の外殻
9a、9を組み合わせた時の内径Dよりも小さい。
外周に円弧状の支圧板(これを配管側支圧板という)
2、2aが溶接して取り付けられている。図3に示すよう
に、この配管側支圧板2,2aの外径dは、前記上下の外殻
9a、9を組み合わせた時の内径Dよりも小さい。
【0025】配管側支圧板2、2aは、管の軸方向に間隔
をおいて取り付けられていて、その間はリブ7で補強さ
れている。配管側支圧板2、2aと架台側支圧板3、3aと
の間には断熱材4を挟み込むのに十分な空間を設ける。
なお、支圧板2,2aおよび後述するフィン6は、配管1
の外周に溶接した当板5に溶接するのが望ましい。
をおいて取り付けられていて、その間はリブ7で補強さ
れている。配管側支圧板2、2aと架台側支圧板3、3aと
の間には断熱材4を挟み込むのに十分な空間を設ける。
なお、支圧板2,2aおよび後述するフィン6は、配管1
の外周に溶接した当板5に溶接するのが望ましい。
【0026】 図3および図4に示すように、配管1
は下部外殻9の中に、配管側支圧板2,2aが左右の架台
側支圧板3の中間に位置するように配置される。そし
て、前記配管側支圧板2、2aと架台側支圧板3との間に
は断熱材4が挟まれて、両者の直接接触を絶つ。
は下部外殻9の中に、配管側支圧板2,2aが左右の架台
側支圧板3の中間に位置するように配置される。そし
て、前記配管側支圧板2、2aと架台側支圧板3との間に
は断熱材4が挟まれて、両者の直接接触を絶つ。
【0027】 上部外殻9aと配管1との関係も上記
のとおりであり、配管1は上部外殻と9aと下部外殻9と
により断熱材4を介して挟持される。上部外殻9aと下部
外殻9とは、突き合わせ部9bにおいて溶接やボルト締め
で連結される。
のとおりであり、配管1は上部外殻と9aと下部外殻9と
により断熱材4を介して挟持される。上部外殻9aと下部
外殻9とは、突き合わせ部9bにおいて溶接やボルト締め
で連結される。
【0028】二枚の配管側支圧板2、2aの間の空間に
も、対流による配管と支持構造との間の熱の伝達を防ぐ
ために、断熱材4aを充填しておくのが望ましい。この断
熱材4aは、配管の軸力を支える役割を持たないから、高
強度のものである必要はなく、上記の組立が終わってか
ら外殻9、9aに設けた注入孔(図示せず)から、液状の
樹脂を注入して内部で発泡させるという方法で施工する
ことができる。
も、対流による配管と支持構造との間の熱の伝達を防ぐ
ために、断熱材4aを充填しておくのが望ましい。この断
熱材4aは、配管の軸力を支える役割を持たないから、高
強度のものである必要はなく、上記の組立が終わってか
ら外殻9、9aに設けた注入孔(図示せず)から、液状の
樹脂を注入して内部で発泡させるという方法で施工する
ことができる。
【0029】 最終的に、配管1は架台の上下外殻の
支圧板3aおよび3で構成されるドーナツ状の円盤の中空
部を貫通して配置されることになる。そして、断熱材4
を介して配管側支圧板2、2aが架台側支圧板3、3aによ
って拘束されて強固に固定される。
支圧板3aおよび3で構成されるドーナツ状の円盤の中空
部を貫通して配置されることになる。そして、断熱材4
を介して配管側支圧板2、2aが架台側支圧板3、3aによ
って拘束されて強固に固定される。
【0030】断熱材4としては、断熱効果のみならず配
管を拘束して固定する必要上、剛性の大きなもの、即
ち、高強度断熱材でなければならない。例えば、高強度
発泡ウレタン樹脂のブロックや、木質系の断熱材等が使
用できる。
管を拘束して固定する必要上、剛性の大きなもの、即
ち、高強度断熱材でなければならない。例えば、高強度
発泡ウレタン樹脂のブロックや、木質系の断熱材等が使
用できる。
【0031】配管1の外周には、さらに回転防止用のフ
ィン6を取り付けるのが望ましい。図4の(c)に示すよ
うに、このフィン6を前記架台側支圧板を支えるリブ
8、8aの間に高強度断熱材4を介して挿入することによ
って、配管の回転が抑止される。フィン6も図3および
図4の(c)に示すように、上下の外殻と接触しない大き
さとする。なお、図4(c)にはフィン6が上下一枚ずつ
の構造を示したが、その数は任意である。リブ8、8aの
間の空間にも断熱材4bを挿入するのが望ましい。
ィン6を取り付けるのが望ましい。図4の(c)に示すよ
うに、このフィン6を前記架台側支圧板を支えるリブ
8、8aの間に高強度断熱材4を介して挿入することによ
って、配管の回転が抑止される。フィン6も図3および
図4の(c)に示すように、上下の外殻と接触しない大き
さとする。なお、図4(c)にはフィン6が上下一枚ずつ
の構造を示したが、その数は任意である。リブ8、8aの
間の空間にも断熱材4bを挿入するのが望ましい。
【0032】配管1がFe-Ni系低熱膨張率合金製である
場合には、配管側支圧板2およびフィン6は、同じ材質
のFe-Ni系低熱膨張率合金製とするのがよい。架台12を
構成する外殻9、9a、架台側支圧板3、3aおよび取付脚
10の材料は、一般鋼材、例えば、ステンレス鋼、低合金
鋼等でよい。
場合には、配管側支圧板2およびフィン6は、同じ材質
のFe-Ni系低熱膨張率合金製とするのがよい。架台12を
構成する外殻9、9a、架台側支圧板3、3aおよび取付脚
10の材料は、一般鋼材、例えば、ステンレス鋼、低合金
鋼等でよい。
【0033】図3および図4から明らかなように、本発
明の支持構造においては、配管1に固定(溶接)される
のは当板5、支圧板2、フィン6だけである。これらの
材料を管の材料と同じにすれば、溶接は容易であり、熱
膨張率の相違による熱応力の発生もない。他方、架台側
の部材は前記のような安価な一般鋼材で作製することが
できる。
明の支持構造においては、配管1に固定(溶接)される
のは当板5、支圧板2、フィン6だけである。これらの
材料を管の材料と同じにすれば、溶接は容易であり、熱
膨張率の相違による熱応力の発生もない。他方、架台側
の部材は前記のような安価な一般鋼材で作製することが
できる。
【0034】この支持構造では、配管側と架台側とは断
熱材によって遮断されているので、外部から配管への入
熱は最小限度に抑えられる。しかも、配管は、断熱材を
介して上下の外殻によって強固に固定されているから、
配管に大きな軸力が発生しても過大な変形を生じること
なく軸力を基盤に伝えることができる。
熱材によって遮断されているので、外部から配管への入
熱は最小限度に抑えられる。しかも、配管は、断熱材を
介して上下の外殻によって強固に固定されているから、
配管に大きな軸力が発生しても過大な変形を生じること
なく軸力を基盤に伝えることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明の支持構造を用いることによっ
て、低熱膨張率合金製の管を使用したループ管のない、
またはループ管の設置数を大幅に減らした低温配管がは
じめて実現できる。ループ管の省略またはその数の削減
は、溶接継手数の削減、材料費の削減、配管用トンネル
の内径の縮小等を可能にする。本発明は、低温配管の敷
設費および維持管理費の節減に大きく寄与するものであ
る。
て、低熱膨張率合金製の管を使用したループ管のない、
またはループ管の設置数を大幅に減らした低温配管がは
じめて実現できる。ループ管の省略またはその数の削減
は、溶接継手数の削減、材料費の削減、配管用トンネル
の内径の縮小等を可能にする。本発明は、低温配管の敷
設費および維持管理費の節減に大きく寄与するものであ
る。
【図1】本発明の支持構造における配管側の構造を示す
図で、(b)が側面図、(a)がそのA-A矢視断面図、(c)
は、そのB−B矢視断面図である。
図で、(b)が側面図、(a)がそのA-A矢視断面図、(c)
は、そのB−B矢視断面図である。
【図2】本発明の支持構造における架台側の構造を示す
図で、(a)は架台およびそれを構成する部材を示す正面
図、(b)はそのC-C矢視断面図である。
図で、(a)は架台およびそれを構成する部材を示す正面
図、(b)はそのC-C矢視断面図である。
【図3】本発明の支持構造によって管を架台に固定した
状態を示す管の中心軸を通る縦断面図である。
状態を示す管の中心軸を通る縦断面図である。
【図4】(a)は、図3のA-A矢視断面図、(b)は同じくB-B
矢視断面図、(c)は同じくC−C矢視断面図である。
矢視断面図、(c)は同じくC−C矢視断面図である。
【図5】従来のステンレス鋼製の管を使用した配管の模
式図である。
式図である。
【図6】従来の配管支持構造を説明する断面概略図であ
る。
る。
1:配管、 2、2a:配管側支圧板、 3、3a:架台側
支圧板、4:高強度断熱材、 4a,4b:断熱材、 5:
当板、 6:フィン、7:リブ、 8、8a:リブ、
9:下部外殻、 9a:上部外殻、10:取付台、 11:基
盤、 12:架台、 13:ループ管、14:固定サポート、
15:ガイド(レスティング)、 16:溶接継手、17:
当板、 18:取付部材、 19:断熱材、 20:架台
支圧板、4:高強度断熱材、 4a,4b:断熱材、 5:
当板、 6:フィン、7:リブ、 8、8a:リブ、
9:下部外殻、 9a:上部外殻、10:取付台、 11:基
盤、 12:架台、 13:ループ管、14:固定サポート、
15:ガイド(レスティング)、 16:溶接継手、17:
当板、 18:取付部材、 19:断熱材、 20:架台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白井 政雄 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 久保 尚重 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 岩橋 拓 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 小森 寛治 兵庫県加古郡播磨町新島8番地川崎重工業 株式会社播磨工場内 (72)発明者 岸本 節二 兵庫県加古郡播磨町新島8番地川崎重工業 株式会社播磨工場内 (72)発明者 竹内 宣孔 兵庫県加古郡播磨町新島8番地川崎重工業 株式会社播磨工場内 (72)発明者 鷹尾 正純 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号住 友金属工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】基盤に固定された架台に断熱材を介して固
定される配管の支持構造であって、上記の架台は、半円
筒状の下部外殻と上部外殻を有し、それぞれの外殻には
その内周に軸方向に間隔をおいて取り付けられた支圧板
があり、これらの支圧板と配管の外周に取り付けた支圧
板との間に挟んだ高強度断熱材を介して、配管が架台の
外殻およびその付属部材と直接接触することなく固定さ
れていることを特徴とする低温配管の支持構造。 - 【請求項2】配管には更に回転防止用のフィンがその外
周に取り付けられていて、このフィンが上下外殻の支圧
板を支えるリブの間に配置される請求項1に記載の低温
配管の支持構造。 - 【請求項3】配管、それに固定された支圧板および回転
防止用のフィンがFe-Ni系低熱膨張率合金製であり、架
台の外殻およびこれに取り付けた支圧板がステンレス鋼
製である請求項1または請求項2に記載の低温配管の支
持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27114597A JPH11108249A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 低温配管の支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27114597A JPH11108249A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 低温配管の支持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11108249A true JPH11108249A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17495959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27114597A Pending JPH11108249A (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 低温配管の支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11108249A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008249093A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Nichias Corp | 配管保護カバー |
JP2015034625A (ja) * | 2013-08-09 | 2015-02-19 | 三菱重工業株式会社 | 配管防護装置および原子力設備 |
CN110513571A (zh) * | 2019-09-29 | 2019-11-29 | 江阴市星宇塑胶有限公司 | 一种热力管道用三通管件的保温外壳 |
CN112937796A (zh) * | 2021-04-23 | 2021-06-11 | 沪东中华造船(集团)有限公司 | 一种薄膜型lng船三通低温管的支撑装置 |
-
1997
- 1997-10-03 JP JP27114597A patent/JPH11108249A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008249093A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Nichias Corp | 配管保護カバー |
JP2015034625A (ja) * | 2013-08-09 | 2015-02-19 | 三菱重工業株式会社 | 配管防護装置および原子力設備 |
CN110513571A (zh) * | 2019-09-29 | 2019-11-29 | 江阴市星宇塑胶有限公司 | 一种热力管道用三通管件的保温外壳 |
CN112937796A (zh) * | 2021-04-23 | 2021-06-11 | 沪东中华造船(集团)有限公司 | 一种薄膜型lng船三通低温管的支撑装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4219224A (en) | Cryogenic pipeline system | |
US7213790B2 (en) | Method and apparatus for supporting an insulated pipe | |
US20190234552A1 (en) | Pipe Anchor | |
US3865145A (en) | Pipeline system | |
US4014369A (en) | Triple pipe low temperature pipeline | |
US6513551B2 (en) | Device having a radial partition, especially for arresting the propagation of a radial buckle in a double-walled pipe intended for great depths | |
US5715587A (en) | Method of assembling double-containment piping assemblies | |
AU2004229037B2 (en) | Pipeline for the transportation of liquefied natural gas | |
JPH11108249A (ja) | 低温配管の支持構造 | |
US5570723A (en) | Support system and method for jacketed multiple cryogenic pipes for cyrogenic fluid transfer | |
JPS6021274B2 (ja) | 垂直配管の支持装置 | |
JP5158643B2 (ja) | 地上式低温タンクのアンカー部の保温構造 | |
CN208252960U (zh) | 一种大型深冷振动管道用固定支架 | |
JP3267139B2 (ja) | 配管の支持装置 | |
JPH0660707B2 (ja) | 多重管構造 | |
JPS60179589A (ja) | 直径に対して肉厚が小さいパイプの支持装置 | |
JPS58178100A (ja) | 極低温二重殻球形タンク | |
JP2000055285A (ja) | 低温流体輸送用設備 | |
JPH11294649A (ja) | 低温物質処理用設備 | |
CN212319173U (zh) | 一种低温管道保冷限位支架 | |
CN108591663A (zh) | 高寿命四氟补偿器 | |
JP2000356295A (ja) | 免震配管システムおよび脚部付きベローズ形伸縮管継手 | |
JP4456211B2 (ja) | 免震建築物用配管構造、及び該配管構造の取付方法 | |
JPH11270519A (ja) | ボイラの管寄支持装置 | |
JPS6327874B2 (ja) |