JPH11108172A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

Info

Publication number
JPH11108172A
JPH11108172A JP9272924A JP27292497A JPH11108172A JP H11108172 A JPH11108172 A JP H11108172A JP 9272924 A JP9272924 A JP 9272924A JP 27292497 A JP27292497 A JP 27292497A JP H11108172 A JPH11108172 A JP H11108172A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
hydraulic oil
engagement
range
line pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9272924A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroatsu Endou
弘淳 遠藤
Hidehiro Oba
秀洋 大庭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP9272924A priority Critical patent/JPH11108172A/ja
Publication of JPH11108172A publication Critical patent/JPH11108172A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外乱に強く、シフトフィーリングが充分に向
上された、油圧クラッチ自動制御型の自動変速機を提供
することを目的とする。 【解決手段】 NレンジからDレンジにシフトされた時
に、シフトされてから所定時間t1経過まではデューテ
イ制御するクラッチ係合制御弁VC1のデューテイ比を
100%(=全開)にして、プライマリレギュレータバ
ルブPRVで調圧された作動油をクラッチに供給する。
その後、デューテイ比をパーシャル開度D1にして供給
をおこないクラッチの係合開始を待ち、クラッチの係合
の開始が確認されたら、変速機入力軸回転数NTが、予
め定めた目標変化率αで、変速機出力軸回転数Nout に
一致するようにフィードバック制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】自動変速機の制御装置、特に
クラッチを油圧により自動的に係合する自動変速機の制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クラッチを油圧により自動的に係合する
車両用の自動変速機が公知である。例えば、特開平5−
322027号公報に記載のものがある。上記公報の変
速機においては、機関出力軸との結合を解除するN(ニ
ュートラル)ポジションから前進または後進の走行段に
シフトされたクラッチを係合する時に、変速機入力軸回
転数が予め定めた目標変化率を保ちながら変速機出力軸
回転数に一致していって係合を完了するようにクラッチ
油圧が制御される。そして、この場合に、変化率の目標
値が変速開始時の変速機入力軸回転数に応じて変更さ
れ、変速時間が一定化になるようにして、シフトフィー
リングの向上が図られている。ところが、変速開始、す
なわち、シフト指令の発生時点から実際にクラッチが係
合の開始するまでには、時間差があり、この間に、変速
機入力軸回転数は常に一定に保たれるわけではなく、例
えば、エアコン等の補機のON,OFF等により変化す
ることがある。したがって、上記のような制御では、必
ずしも、変速時間が一定にならないという問題がある等
制御中の外乱に対する対処が充分とはいえず、いまだシ
フトフィーリングの向上の余地が残されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題に鑑
み、シフトフィーリングが充分に向上された、油圧クラ
ッチを自動制御するタイプの自動変速機を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、油圧クラッチを有し、油圧クラッチを係合して車両
を走行可能ならしめる走行レンジと、油圧クラッチを解
放状態にして機関出力軸との結合を解除するNレンジを
選択可能な車両用自動変速機の制御装置であって、オイ
ルポンプが圧送した作動油をアクセル開度に応じて調圧
するライン圧調整手段と、ライン圧調整手段により調圧
された作動油のクラッチへの供給を調整してクラッチの
係合を制御するクラッチ係合制御手段とを具備し、クラ
ッチ係合制御手段が、最大開度でクラッチに作動油を供
給する作動油全開供給手段と、一定の部分開度でクラッ
チに油圧を供給する作動油パーシャル供給手段と、クラ
ッチの係合状態が予め定めたパターンで変化するように
開度をフィードバック制御しながらクラッチに油圧を供
給する作動油供給フィードバック制御手段と、を含み、
クラッチを係合する際に、作動油全開供給手段が、クラ
ッチの無効ストローク分を詰めるように、切り換え指令
が出てから予め定めた無効ストローク詰め期間の間、最
大開度でクラッチに作動油を供給し、作動油パーシャル
供給手段が無効ストローク詰め期間経過後、クラッチが
係合を開始するまで、予め定めた部分開度でクラッチに
作動油を供給し、作動油供給フィードバック制御手段
が、クラッチが係合を開始した後、変速機入力軸回転数
が予め定めた目標勾配で変速機出力軸回転数に一致する
まで変化するように供給開度をフィードバック制御し、
クラッチを係合完了に導く、ようにされていて、Nレン
ジから走行レンジへの切り換えによるクラッチの係合の
際に、レンジ切り換え指令が出てからクラッチ係合開始
までの変速機入力軸回転数の最大値に応じて、作動油供
給フィードバック制御手段が変速機入力軸回転数の目標
勾配を変更するようにされた制御装置が提供される。
【0005】この様に構成された制御装置では、Nレン
ジから走行レンジへの切り換えによるクラッチの係合の
際に、レンジ切り換え指令が出てからクラッチ係合開始
までの変速機入力軸回転数の最大値に応じて、作動油供
給フィードバック制御手段が変速機入力軸回転数の目標
勾配を変更するので、レンジ切り換え指令が出てからク
ラッチ係合開始までに変速機入力軸回転数が変動して
も、クラッチの係合時間が一定に保たれる。
【0006】請求項2の発明によれば、油圧クラッチを
有し、油圧クラッチを係合して車両を走行可能ならしめ
る走行レンジと、油圧クラッチを解放状態にして機関出
力軸との結合を解除するNレンジを選択可能な車両用自
動変速機の制御装置であって、オイルポンプが圧送した
作動油をアクセル開度に応じて調圧するライン圧調整手
段と、ライン圧調整手段により調圧された作動油のクラ
ッチへの供給を調整してクラッチの係合を制御するクラ
ッチ係合制御手段とを具備し、クラッチ係合制御手段
が、最大開度でクラッチに作動油を供給する作動油全開
供給手段と、一定の部分開度でクラッチに油圧を供給す
る作動油パーシャル供給手段と、クラッチの係合状態が
予め定めたパターンで変化するように開度をフィードバ
ック制御しながらクラッチに油圧を供給する作動油供給
フィードバック制御手段と、を含み、作動油全開供給手
段が、クラッチの無効ストローク分を詰めるように、切
り換え指令が出てから予め定めた無効ストローク詰め期
間の間、最大開度でクラッチに作動油を供給し、作動油
パーシャル供給手段が無効ストローク詰め期間経過後、
クラッチが係合を開始するまで、予め定めた部分開度で
クラッチに作動油を供給し、作動油供給フィードバック
制御手段が、クラッチが係合を開始した後、変速機入力
軸回転数が予め定めた目標勾配で変速機出力軸回転数に
一致するまで変化するように供給開度をフィードバック
制御して、クラッチを係合完了に導く、ようにされてい
て、Nレンジから走行レンジへの切り換えによるクラッ
チの係合の際に、変速機入力軸回転数が切り換え指令が
出てからの最大値から予め定めた所定の幅だけ低下し、
かつ、切り換え指令が出てからの経過時間が予め定めた
目標時間に達した場合にクラッチの係合が始まったと判
定し作動油フィードバック供給手段の作動を開始するこ
とを特徴とする制御装置が提供される。
【0007】この様に構成された制御装置では、 Nレ
ンジから走行レンジへの切り換えによるクラッチの係合
の際に、変速機入力軸回転数が切り換え指令が出てから
の最大値から予め定めた所定の幅だけ低下し、かつ、切
り換え指令が出てからの経過時間が予め定めた目標時間
に達した場合にフィードバック制御が開始されるので、
エンジンの回転数低下による変速機入力軸回転数の低下
をクラッチ係合開始と誤判断して、クラッチの無効スト
ローク部分に作動油が充満される前にフィードバック制
御を開始することが防止される。
【0008】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
において、Nレンジから走行レンジへの切り換えによる
クラッチの係合の際に、クラッチの係合の始まりを判定
するのに用いる目標時間を、油圧を発生している作動油
の温度に応じて変更するようにされた制御装置が提供さ
れる。
【0009】この様に構成された制御装置では、クラッ
チの係合の始まりを判定するのに用いる目標時間を、油
圧を発生している作動油の温度に応じて変更するように
されているので、フィードバック制御開始時点のクラッ
チへの作動油の充填状況の変動が抑制されフィードバッ
ク制御が安定的に行われる。
【0010】請求項4の発明によれば、請求項2の発明
において、Nレンジから走行レンジへの切り換えによる
クラッチの係合の際に、クラッチの係合の始まりを判定
するのに用いる目標時間を、切り換え指令後の変速機入
力軸回転数の最大値に応じて変更するようにされた制御
装置が提供される。この様に構成された制御装置では、
クラッチの係合の始まりを判定するのに用いる目標時間
を、切り換え指令後の変速機入力軸回転数の最大値に応
じて変更するようにされているので、フィードバック制
御開始時点の変速機入力軸回転数の変動が抑制されフィ
ードバック制御が安定的に行われる。
【0011】請求項5の発明によれば、請求項1または
2の発明において、Nレンジから走行レンジへの切り換
えによるクラッチの係合の際に、作動油供給フィードバ
ック制御手段のフィードバック制御中に、アクセル開度
が変化せしめられてライン圧が変化した場合に、ライン
圧変化前の変速機入力軸回転数の目標勾配が維持できる
ように作動油供給フィードバック制御手段の開度をシフ
トしてフィードバック制御を続行するようにされた制御
装置が提供される。
【0012】この様に構成された制御装置では、作動油
供給フィードバック制御手段のフィードバック制御中
に、アクセル開度が変化せしめられてライン圧が変化し
た場合に、ライン圧変化前の変速機入力軸回転数の目標
勾配が維持できるように作動油供給フィードバック制御
手段の開度をシフトしてフィードバック制御を続行する
ようにされているので、ライン圧がフィードバック制御
中に変動しても、フィードバック制御が安定的に行われ
る。
【0013】請求項6の発明によれば、請求項1または
2の発明において、Nレンジから走行レンジへの切り換
えによるクラッチの係合の際に、作動油の温度が予め定
めた値よりも低い場合に、作動油パーシャル供給手段
と、作動油供給フィードバック制御手段の作動を禁止
し、作動油の供給を作動油全開供給手段のみでおこなっ
てクラッチを係合完了に導き、かつ、ライン圧調整手段
とクラッチ係合制御手段の間にライン圧変更手段を設け
て、ライン圧調整手段により調圧されたライン圧を作動
油の温度に応じて変更するようにされた制御装置が提供
される。
【0014】この様に構成された制御装置では、作動油
の温度が予め定めた値よりも低い場合に、作動油パーシ
ャル供給手段と、作動油供給フィードバック制御手段の
作動を禁止し、作動油の供給を作動油全開供給手段のみ
でおこなってクラッチを係合完了に導き、かつ、ライン
圧調整手段とクラッチ係合制御手段の間にライン圧変更
手段を設けて、ライン圧調整手段により調圧されたライ
ン圧を作動油の温度に応じて変更するようにされている
ので、作動油の温度が温度が低い場合の係合を、ショッ
クを与えない程度に、出来る限り素早くおこなうことが
できる。
【0015】請求項7の発明によれば、請求項1または
2の発明において、さらに、ライン圧調整手段とクラッ
チ係合制御手段の間にライン圧調整手段により調圧され
たライン圧を変更するライン圧変更手段を設けて、Nレ
ンジから走行レンジへの切り換えによるクラッチの係合
の際に、作動油全開供給手段によるクラッチの無効スト
ローク部分の充填後、作動油パーシャル供給手段の作動
を禁止し、代わりに、ライン圧変更手段により変更され
たライン圧でクラッチが係合を始めるまで作動油全開供
給手段で作動油を供給し、クラッチが係合が始めた後は
作動油供給フィードバック制御手段で作動油を供給して
クラッチを係合完了に導くようにした制御装置が提供さ
れる。
【0016】この様に構成された制御装置では、Nレン
ジから走行レンジへの切り換えによるクラッチの係合の
際に、作動油全開供給手段によるクラッチの無効ストロ
ーク部分の充填後、作動油パーシャル供給手段の作動を
禁止し、代わりに、ライン圧変更手段により変更された
ライン圧でクラッチが係合を始めるまで作動油全開供給
手段で作動油を供給し、クラッチが係合が始めた後は作
動油供給フィードバック制御手段で作動油を供給してク
ラッチを係合完了に導くようにされるので、作動油パー
シャル供給手段にデューテイ制御弁が用いられている場
合に中間のデューテイ比でデューテイ制御を用いる期間
が減少し、デューテイ制御弁を中間のデューテイ比で用
いることによる騒音の発生が抑制される。
【0017】請求項8の発明によれば、請求項1または
2の発明において、レンジ切り換え指令が出された時点
で、変速終了時の変速機入力軸回転数を予測し、レンジ
切り換え指令が出された時点の変速機入力軸回転数が変
速終了時の変速機入力軸回転数の予測値に対して等しい
か、または、小さい時に、作動油供給フィードバック制
御手段の作動を禁止するようにされた制御装置が提供さ
れる。
【0018】この様に構成された制御装置では、レンジ
切り換え指令が出された時点で、変速終了時の変速機入
力軸回転数を予測し、レンジ切り換え指令が出された時
点の変速機入力軸回転数が変速終了時の変速機入力軸回
転数の予測値に対して等しいか、または、小さい時には
作動油供給フィードバック制御手段の作動が禁止される
ので、走行中に、Nレンジにシフトし、再び、走行レン
ジに戻した時に、即座にクラッチが係合される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施の形態を説明する。図1は、本発明が適用されるト
ルクコンバータを備えたツインクラッチ式4段自動変速
機の全体の構造を模式的に示した図である。図1におい
て、1はエンジンをあらわし、2はロックアップ機構付
きのトルクコンバータをあらわし、3がツインクラッチ
式自動変速機をあらわしている。
【0020】図示されるように、エンジン1の出力軸1
0がトルクコンバータ2のフロントカバ−20に連結さ
れ、フロントカバ−20は流体流を介して連結されるポ
ンプインペラ21とタービン22を介して、あるいは、
ロックアップクラッチ23を介してトルクコンバータ出
力軸24に連結され、トルクコンバータ24の出力軸は
ツインクラッチ式自動変速機3の入力軸30に一体回転
可能に連結されている。なお、25はステータ、26は
ワンウェイクラッチである。
【0021】入力軸30には、クラッチCを構成する第
1クラッチC1の第1クラッチ入力ディスクC1i 、第
2クラッチC2の第2クラッチ入力ディスクC2i が連
結されている。そして、第1クラッチC1の第1クラッ
チ出力ディスクC1o 、第2クラッチC2の第2クラッ
チ出力ディスクC2o に、それぞれ、第1クラッチ出力
軸40、第2クラッチ出力軸50が、入力軸30の外側
に同軸的に連結されている。そして、副軸60と出力軸
70がこれらの軸に平行に配設されている。
【0022】第2クラッチ出力軸50には、クラッチC
の側から、第2速ドライブギヤI2、副軸ドライブギヤ
S 、第4速ドライブギヤI4 が固定的に連結されてい
る。一方、第1クラッチ出力軸40には、第4速ドライ
ブギヤI4 に隣接するようにして第3速ドライブギヤI
3 が、さらにそのトルクコンバータ2側に第1速ドライ
ブギヤI1 が固定的に連結されている。
【0023】出力軸70には、クラッチCの側から、第
2速ドライブギヤI2 と常時噛合する第2速ドリブンギ
ヤO2 、第4速ドライブギヤI4 と常時噛合する第4速
ドリブンギヤO4 、第3速ドライブギヤI3 と常時噛合
する第3速ドリブンギヤO3、第1速ドライブギヤI1
と常時噛合する第1速ドリブンギヤO1 が、それぞれ、
回転自在に取り付けられている。さらに、第1速ドリブ
ンギヤO1 と第3速ドリブンギヤO3 の間には第1同期
装置D1が、第4速ドリブンギヤO4 と第2速ドリブン
ギヤO2 の間には第2同期装置D2が配設されている。
【0024】第1同期装置D1は出力軸70に固定的に
連結された第1ハブH1と、その外周端部上に軸方向摺
動自在に取り付けられた第1スリーブS1からなり、こ
の第1スリーブS1を、第1シフトフォークY1を介し
て第1スリーブアクチュエータACT1によって移動
し、第1速ドリブンギヤO1 に固定結合されている第1
速クラッチギヤG1 、または、第3速ドリブンギヤO3
に固定結合されている第3速クラッチギヤG3 に係合さ
せることによって第1速ドリブンギヤO1 および第3速
ドリブンギヤO3 を選択的に出力軸70に連結させる。
【0025】同様に、第2同期装置D2は出力軸70に
固定的に連結された第2ハブH2と、その外周端部上に
軸方向摺動自在に取り付けられた第2スリーブS2から
なり、この第2スリーブS2を、第2シフトフォークY
2を介して第2スリーブアクチュエータACT2によっ
て移動し、第4速ドリブンギヤO4 に固定結合されてい
る第4速クラッチギヤG4 、または、第2速ドリブンギ
ヤO2 に固定結合されている第2速クラッチギヤG2
係合させることによって第4速ドリブンギヤO 4 および
第2速ドリブンギヤO2 を選択的に出力軸70に連結さ
せる。
【0026】副軸60には、クラッチCの側から、副軸
ドライブギヤIS と常時噛合する副軸ドリブンギヤ
S 、第1速ドライブギヤI1 とアイドラギヤMR を介
して常時噛合する後進ドライブギヤIR が配設されてい
て、この内、副軸ドリブンギヤO S は副軸60に固定的
に連結され、常時副軸60と一体に回転するが、後進ド
ライブギヤIR は回転自在に取り付けられていて、両ギ
ヤの中間に配設された第3同期装置D3により下記の様
に選択的に副軸60に連結される。
【0027】第3同期装置D3は副軸60に固定的に連
結された第3ハブH3と、その外周端部上に軸方向摺動
自在に取り付けられた第3スリーブS3からなり、この
第3スリーブS3を第3シフトフォークY3を介して第
3スリーブアクチュエータACT3によって移動し、後
進ドライブギヤIR に固定結合されている後進クラッチ
ギヤGR に係合させることによって、後進ドライブギヤ
R を選択的に副軸60と一体に回転させる。
【0028】図2は、各変速段における、第1クラッチ
C1、第2クラッチC2、第1スリーブS1、第2スリ
ーブS2、第3スリーブS3の係合の状態を示したもの
である。○が付されたものはその変速段における動力の
伝達のための係合であって、△と▽は変速を早めるため
のプリセレクトをした場合に付加される係合を示してい
て、第2速段、第3速段、第4速段に付された△はダウ
ンシフトに備えたプリセレクトをあらわし、第1速段に
付された▽はアップシフトに備えたプリセレクトをあら
わしている。そしてプリセレクトにより付加された係合
は、その変速段における動力の伝達には寄与しない。
【0029】例えば、第1速段では第1クラッチC1が
係合されるので第1クラッチ出力ディスクC1o に結合
された第1クラッチ出力軸40が第1速ドライブギヤI
1 、第3速ドライブギヤI3 と共に回転し、第1速ドラ
イブギヤI1 に常時噛合している第1速ドリブンギヤO
1 が回転し、次に、第1スリーブS1が第1速クラッチ
ギヤG1 側に位置していることによって出力軸70が第
1ハブH1、第2ハブH2と共に回転し、動力が伝達さ
れる。また、第2速度段への変速に備えて第2スリーブ
S2が第2速クラッチギヤG 2 側にプリセレクトされて
いることにより第2クラッチ出力軸50、および第2ク
ラッチ出力ディスクC2o 、副軸60も回転するが動力
は伝達しない。
【0030】第2速段では第2クラッチC2が係合され
るので第2クラッチ出力ディスクC2o に結合された第
2クラッチ出力軸50が第2速ドライブギヤI2 、第2
クラッチ出力軸50、第4速ドライブギヤI4 、副軸ド
ライブギヤIS と共に回転し、第2速ドライブギヤI2
に常時噛合している第2速ドリブンギヤO2 が回転し、
次に、第2スリーブS2が第2速クラッチギヤG2 側に
位置していることによって出力軸70が第1ハブH1、
第2ハブH2と共に回転し、動力が伝達される。また、
第1速度段への変速に備えて第1スリーブS1が第1速
クラッチギヤG 1 側にプリセレクトされていることによ
り第1クラッチ出力軸40、および第1クラッチ出力デ
ィスクC1o 、副軸60も回転するが動力は伝達しな
い。
【0031】第3速段では第1クラッチC1が係合され
るので第1クラッチ出力ディスクC1o に結合された第
1クラッチ出力軸40が第1速ドライブギヤI1 、第3
速ドライブギヤI3 と共に回転し、第3速ドライブギヤ
3 に常時噛合している第3速ドリブンギヤO3 が回転
し、次に、前述のように第3スリーブS3が第3速クラ
ッチギヤG3 側に位置していることによって出力軸70
が第1ハブH1、第2ハブH2と共に回転し、動力が伝
達される。また、第2速度段への変速に備えて第2スリ
ーブS2が第2速クラッチギヤG 2 側にプリセレクトさ
れていることにより第2クラッチ出力軸50、および第
2クラッチ出力ディスクC2o 、副軸60も回転するが
動力は伝達しない。
【0032】第4速段では第2クラッチC2が係合され
るので第2クラッチ出力ディスクC2o に結合された第
2クラッチ出力軸50が第2速ドライブギヤI2 、第2
クラッチ出力軸50、第4速ドライブギヤI4 、副軸ド
ライブギヤIS と共に回転し、第4速ドライブギヤI4
に常時噛合している第4速ドリブンギヤO4 が回転し、
次に、第2スリーブS2が第4速クラッチギヤG4 側に
位置していることによって出力軸70が第1ハブH1、
第2ハブH2と共に回転し、動力が伝達される。また、
第3速度段への変速に備えて第1スリーブS1が第3速
クラッチギヤG 3 側にプリセレクトされていることによ
り第1クラッチ出力軸40、および第2クラッチ出力デ
ィスクC2o 、副軸60も回転するが動力は伝達しな
い。
【0033】後進段では第2クラッチC2が係合され、
第2クラッチ出力ディスクC2o に結合された第2クラ
ッチ出力軸50が第2速ドライブギヤI2 、第2クラッ
チ出力軸50、第4速ドライブギヤI4 、副軸ドライブ
ギヤIS と共に回転し、副軸ドライブギヤIS に常時噛
合している副軸ドリブンギヤOS を介して副軸60が回
転し、第3スリーブS3が後進クラッチギヤGR 側に位
置せしめられていることにより後進ドライブギヤIR
回転し、その結果、後進アイドラギヤMR を介して第1
速ドリブンギヤO1 が回転し、次に、第1スリーブS1
が第1速クラッチギヤG1 側に位置していることによっ
て出力軸70が第1ハブH1、第2ハブH2と共に回転
し、動力が伝達される。
【0034】そして、各速度段の間の変速は、変速後の
次速度段の伝達経路の完成に必要なスリーブを移動して
係合し、次に、変速前に使用されているクラッチを解放
しながら、変速後に使用されるクラッチを係合してい
き、変速前の速度段の伝達経路を完成しているスリーブ
を移動して解放することによりおこなわれる。例えば、
第2速度段から第3速度段への変速は、第1スリーブS
1を第3速クラッチギヤG3 と係合するように移動せし
め、第2クラッチC2を解放させながら、第1クラッチ
C1を係合し、そして、第2スリーブS2を第2速クラ
ッチギヤG2 との係合から解放されるように移動せしめ
る。
【0035】第1クラッチC1と第2クラッチC2の係
合、解放の制御は、それぞれ、第1クラッチ入力ディス
クC1i 、第2クラッチ入力ディスクC2i に連結され
た第1クラッチ・クラッチプレート(図示しない)、第
2クラッチ・クラッチプレート(図示しない)を、油圧
によって駆動される第1クラッチピストン(図示しな
い)、第2クラッチピストン(図示しない)によって、
第1クラッチ出力ディスクC1o 、第2クラッチ出力デ
ィスクC2o に連結された第1クラッチ・クラッチプレ
ート(図示しない)、第2クラッチ・クラッチプレート
(図示しない)に摩擦係合せしめることによっておこな
われる。
【0036】そして、前記ピストンの駆動は、図1にお
ける油圧供給源OPから供給された作動油をピストン油
室に給排制御することによりおこなわれ、第1クラッチ
係合制御弁VC1および第2クラッチ係合制御弁VC2
の開度を電子制御ユニット(以下ECUという)100
によって制御することによりおこなわれる。なお、ここ
で、第1クラッチ係合制御弁VC1および第2クラッチ
係合制御弁VC2は、開度をいわゆるデューティ制御す
るデューティ制御弁である。
【0037】また、第1スリーブS1、第2スリーブS
2、第3スリーブS3の移動は、前述したように、それ
ぞれ、第1スリーブアクチュエータACT1、第2スリ
ーブアクチュエータACT2、第3スリーブアクチュエ
ータACT3によりおこなわれる。各スリーブアクチュ
エータの構造の詳細な説明は省略するが、シフトフォー
クが連結されたピストンを所望の方向に移動せしめるも
のであって、油圧供給源P0から供給された作動油をピ
ストンの両側に形成されているピストン油室に給排制御
することによりおこなわれ、そのために、各ピストン油
室への作動油の供給を制御する弁と、各ピストン油室か
らの作動油の排出を制御する弁とを有し、ECU100
によってこれらの弁の開閉を制御する。
【0038】また、ロックアップクラッチ23の係合、
解放の制御は、公知のように、フロントカバ−20とロ
ックアップクラッチ23の間からポンプ21とステータ
25の間に向けて作動油を流すか、逆に、ポンプ21と
ステータ25の間からフロントカバ−20とロックアッ
プクラッチ23の間へ向けて作動油を流すかによりおこ
なわれ、そのためのロックアップ油圧制御弁VLが設け
られており、ロックアップ油圧制御弁VLもECU10
0により制御される。
【0039】オイルポンプOPが圧送する作動油の油圧
はプライマリレギュレータバルブPRVによって車速に
対応して変化するように調圧された後、第1クラッチ係
合制御弁VC1、第2クラッチ係合制御弁VC2、第1
スリーブアクチュエータACT1、第2スリーブアクチ
ュエータACT2、第3スリーブアクチュエータACT
3、ロックアップ油圧制御弁VLに送られる。
【0040】ECU100は、デジタルコンピュータか
らなり、相互に接続された入力インターフェイス回路1
01、ADC(アナログデジタル変換器)102、CP
U(マイクロプロセッサ)103、RAM(ランダムア
クセスメモリ)104、ROM(リードオンリメモリ)
105、出力インターフェイス回路106を具備してい
る。CPU103には、シフトセレクタ200からのシ
フトポジションを示す信号、車速センサ210からの車
速を示す信号、スロットル開度センサ220からのスロ
ットル開度を示す信号、エンジン回転数センサ230か
らのエンジン回転数を示す信号、変速機入力軸回転数セ
ンサ240からの変速機入力軸回転数を示す信号等が、
入力インターフェイス回路101を介して、あるいはさ
らにADC102を介して入力される。
【0041】シフトセレクタ200は、運転者によっ
て、P、R、N、D、2、Lの6つのポジションが選択
される。Pポジションはエンジン出力は変速機の出力軸
に伝達せずまた出力軸をロックして車両の走行は禁止す
るポジションである。Rポジションは後進走行のための
ポジションである。Nポジションは出力軸のロックはし
ないがエンジン出力を変速機の出力軸に伝達しないポジ
ションである。Dポジションは第1速度段、第2速度
段、第3速度段、および、ODスイッチ201がONに
された場合は第4速度段の間で自動的に変速するポジシ
ョンである。2ポジションは第1速度段と第2速度段の
間で自動的に変速するポジションである。Lポジション
は第1速度段でのみ走行するポジションである。上記の
様に構成されたツインクラッチ式変速機では、同期装置
を作動させて所望の速度段の歯車組合せが完成せしめ、
その歯車組合せに連なるクラッチを係合して、入力軸の
回転を、所望の速度段のギヤ比で変速して出力軸に伝え
る。
【0042】以下、上記のように構成され、作動するよ
うにされている各実施の形態の制御について説明する。
始めに、第1の実施の形態について説明する。この第1
の実施の形態は請求項1の発明に対応するものである。
図3が第1の実施の形態の制御のタイムチャートであっ
て、車両停止中に、シフトセレクタ200をNからD
(第1速度段)にシフトした場合の以下の値の変化を示
している。 (A)変速機入力軸回転数NT、(B)クラッチ係合圧
制御指示値DR、(C)出力軸トルクTout 、なお、こ
のシフトの際にクラッチ係合圧を制御する第1クラッチ
制御弁VC1はデューティ制御弁であるのでクラッチ圧
指示値はデューティ比DRで示されている(第2クラッ
チ係合制御弁VC2もデューティ制御弁である。)。
【0043】T0点はシフトセレクタ200がNからD
にシフトされた時刻を示している。破線で示されている
のはシフトセレクタ200がNからDにシフトされた時
(T0点)の回転数が比較的高い場合、実線で示されて
いるのは比較的低い場合の変化である。いずれの場合
も、シフトとされると同時に第1クラッチ係合制御弁V
C1のデューティ比DRは100%とされる。これは、
クラッチの無効ストローク部分に作動油を充填するため
のものであって、シフト後、予め定めた所定の時間t1
が経過するまで100%に保持される。これにより第1
クラッチ係合制御弁VC1は請求項における作動油全開
供給手段としての作用をおこなう。
【0044】所定の時間t1が経過したT1点で、デュ
ーテイ比DRは、予め定めた値D1にされこの開度で第
1クラッチ係合制御弁VC1は作動油をクラッチに供給
し、クラッチが係合を開始するのを待つのである。これ
により第1クラッチ係合制御弁VC1は請求項における
作動油パーシャル供給手段としての作用をおこなう。や
がてクラッチは係合を開始し、出力軸のトルクTout が
上昇しはじめる。クラッチが係合を開始したことが確認
されてから、変速機入力軸回転数NTの変化率が目標値
になるようにフィードバック制御を開始する。フィード
バック制御の開始を指令するのがT2点である。これに
より第1クラッチ係合制御弁VC1は請求項における作
動油供給フィードバック制御手段としての作用をおこな
う。
【0045】ここで、フィードバック制御するときにの
変速機入力軸回転数NTの目標勾配はフィードバック制
御を始めるまでの変速機入力軸回転数NTの最大値に応
じて決定するようにされていて請求項1の発明の特徴が
実行される。そこで、N→Dシフト時の回転数が高い場
合にはフィードバック制御までの最大回転数NTMAX
1に対応してフィードバック制御時の目標勾配がα1に
され、N→Dシフト時の回転数が低い場合にはフィード
バック制御までの最大回転数NTMAX2に対応してフ
ィードバック制御時の目標勾配がα2にされている。
【0046】一方、請求項1の発明は、クラッチの係合
が始まり、フィードバック制御を開始する条件は、特定
をしていないが、図3においては、N→Dシフト後の回
転数の最大値からの低下量ΔNTが予め定めた所定値、
例えばN1、以上低下してからとされている。
【0047】そして、上記のように設定された目標勾配
α1またはα2となるようにフィードバック制御し、係
合が完了したところで、フィードバック制御の中止の指
令を発し(時刻T3)、デューティ比を100%にアッ
プして保持する。ここで、変速機入力軸回転数NTと出
力軸回転数Nout との差が予め定めた値N2よりも小さ
くなった時に、係合が完了したものと判定される。この
場合、車両は停止状態にあるので、出力軸回転数Nout
は0(ゼロ)であるので、回転数0の線が出力軸回転数
Nout を示している。なお、出力軸回転数NOUTは車
速から計算でもとめる。
【0048】図4は本発明の第2の実施の形態の制御を
説明するタイムチャートである。この第2の実施の形態
は請求項2に対応し、フィードバック制御の開始時刻T
2を、N→Dシフト後の回転数の最大値からの低下量Δ
NTが予め定めた所定値、N1、以上低下して、且つ、
N→Dシフト後の経過時間tが予め定めた値t2以上経
過してからおこなっているところが第1の実施の形態と
異なる。その他は、第1の実施の形態と同じであって、
フィードバック制御の目標勾配αは、N→Dシフト後の
回転数の最大値NMAXに対応して決められている。ま
た、フィードバック制御の中止の指令時期T3点の設定
も同じである。
【0049】この様にすることによって、N→Dシフト
後の回転数の最大値NMAX後の回転数の低下ΔNTの
みで判定をしていた場合は、回転数の低下が、クラッチ
の係合の開始によるものでない場合、例えば、エンジン
のフューエルカット(燃料供給停止)による場合をクラ
ッチの係合の開始によるものと誤判定して、クラッチが
係合を開始していないのにフィードバック制御を開始し
て出力軸のトルクがハンチングをおこすことを防止する
ことができる。図4に点線で示されているのが、クラッ
チが係合を開始していないのにフィードバック制御を開
始して出力軸のトルクがハンチングをおこした場合であ
る。
【0050】図5は、上述の第1、第2の実施の形態の
制御を実行するためにECU100がおこなう制御のル
ーチンのフローチャートである。ステップ1では各パラ
メータの読み込みをおこなう、ステップ2ではN−Dシ
フトのクラッチ係合動作をおこなっていることを示すフ
ラグXNDSHIFTがONであるかどうかの判定をお
こなうが、最初はこのフラグはOFFにされているので
否定判定される。
【0051】N−Dシフト指令が発せられるとステップ
3で肯定判定され、ステップ4で前述のフラグXNDS
HIFTがONにされる。ステップ5ではN−Dシフト
指令が発せられてからの経過時間をカウントするタイマ
ーがスタートされる。そして、先に、説明したように、
係合開始前の変速機入力軸回転数NTの最大値NTMA
Xに応じてフィードバック制御時の変速機入力軸回転数
NTの目標変化率を設定する(ステップ16)ので、ス
テップ6ではステップ1で読み込んだ変速機入力軸回転
数NTを変速機入力軸回転数NTの最大値NTMAXの
初期値とする。
【0052】そして、ステップ8に進むが、ステップ8
は、クラッチの係合が完了したかどうかの判定をおこな
うもので、最初は否定判定される。次のステップ9、1
0も、次回以降のルーチンの実施時に、変速機入力軸回
転数NTが増加した場合に、最大値NTMAXを更新す
るためのものであるので、最初はステップ9で否定判定
され、ステップ11に進む。
【0053】ステップ11は、係合が開始され、フィー
ドバック制御を実行する条件が成立しているかどうかを
判定するステップである。したがって、最初は、否定判
定されステップ12に進む。この判定は、第1の実施の
形態の場合は、変速機入力軸回転数NTが最大値NTM
AXから予め定めた所定の判定値N1以上低下したかど
うかでおこなわれるが、第2の実施の形態の場合は、さ
らに、N−Dシフト指令が発せられてからの経過時間t
が予め定めた所定の判定値t2も超えたかどうかも検分
される。
【0054】ステップ12では、N−Dシフト指令が発
せられてからの経過時間tが予め定めた所定の判定値t
1を超えたかどうかが判定される。この判定値t1は、
前述のように、クラッチの無効ストローク分を充満する
ために必要な、第1クラッチ係合制御弁VC1のデュー
ティ比を100%に保持する期間である。したがって、
最初は否定判定され、ステップ13に進み、第1クラッ
チ係合制御弁VC1のデューティ比を100%にする指
令を出してリターンする。
【0055】次の回のルーチンの実行時には、ステップ
2では肯定判定され、ステップ7でタイマーのカウント
アップをおこなってステップ8に進む、そして、クラッ
チの係合が完了するまでは、ステップ8では否定判定さ
れる。変速機入力軸回転数NTが増加した場合には、ス
テップ9から10に進み、最大値NTMAXを更新す
る。フィードバック制御を実行する条件が成立するまで
は、最初と同様に、ステップ11では否定判定されてス
テップ12に進む。
【0056】ステップ12が否定判定される限りステッ
プ13を続け、肯定判定になるとステップ14に進んで
第1クラッチ係合制御弁VC1のデューティ比をD1に
する指令を発してリターンする。そして、以後、ステッ
プ11で肯定判定されるまで、ステップ14を通ってリ
ターンする同じ動作が繰り返され、第1クラッチ係合制
御弁VC1のデューティ比はD1にされる。
【0057】やがて、フィードバック制御を実行する条
件が成立すると、ステップ11で肯定判定され、ステッ
プ15に進む、ステップ15はフィードバック制御の変
速機入力軸回転数NTの目標変化率αが計算されている
かを判定するステップであるので、始めて、ステップ1
1で肯定判定された時は否定判定され、ステップ16で
その目標変化率αを計算する。そして、ステップ17に
進んで、変速機入力軸回転数NTを目標変化率αで変化
させながら変速機出力軸回転数Nout に一致せしめるフ
ィードバック制御をおこなう指令を出してリターンす
る。
【0058】フィードバック制御を実行する条件が成立
した後は、クラッチの係合が完了してステップ8で肯定
判定されるまで、上記のフィードバック制御が続けられ
る。ステップ8の判定は、NT−Nout <ΔNT2、す
なわち、変速機入力軸回転数NTと変速機出力軸回転数
Nout の差が予め定めた値ΔNT2よりも小さくなった
かどうかで判定する。ステップ8で肯定判定され、クラ
ッチの係合が完了すると、ステップ18でフラグXND
SHIFTをOFFにし、ステップ19でフィードバッ
ク制御のための目標変化率αをクリアし、ステップ20
でタイマーをクリアし、ステップ21でタイムチャート
に示したように第1クラッチ係合制御弁VC1のデュー
ティ比を100%にして終了する。
【0059】図6は請求項3に対応する第3の実施の形
態において、作動油の温度に応じて、上記のt2を変化
させる場合のマップである。また、図7は請求項4に対
応する第4の実施の形態において、変速機入力軸回転数
NTの大きさに応じて上記のt2を変化させる場合のマ
ップの例である。上記の、第3、第4の実施の形態の制
御のルーチンは、図5に示したルーチンにt2の補正を
おこなうステップを追加するだけでよいので図示は省略
する。なお、t2の補正は、ステップ3以降6までの間
におこなうのが望ましい。
【0060】図8は請求項5に対応する第5の実施の形
態の作動のタイムチャートであって、第3の実施の形態
において、フィードバック制御中にスロットル開度が変
化せしめられ、ライン圧が変化した場合に、ライン圧が
変化しない場合と同様のクラッチの係合動作が得られる
ようにフィードバック制御中のデューティ比を変化させ
るものであって、その他の部分は、図4に示した第2の
実施の形態と同じである。
【0061】T2’が、フィードバック制御中に、
(D)に示すようにスロットル開度THAが変化(増
加)せしめられてライン圧の変化がが発生した時点であ
る。そこで、T2’以降、デューティ比DRを下げて、
変速機入力軸回転数NTの目標変化率αを維持するよう
にしたものである。ライン圧の変化に対して、この様な
対応をしなかった場合は、係合が進行が速まり変速機入
力軸回転数NTは図7の(A)に破線で示す様に変化
し、出力軸トルクTout も図7の(C)に示す様な変化
をしてショックを与える。
【0062】図9は上記の第5の実施の形態の制御を実
行するためのルーチンのフローチャートであって、図5
に示したフローチャートに比して、ステップ16とステ
ップ17の間に、ステップ16aとステップ16bが追
加されている。そして、ステップ16aではライン圧の
変化が発生したかどうかが判定される。この判定は、ス
ロットル開度THAの変化量ΔTHAが、フィードバッ
ク制御を開始した時の開度から、予め定めた所定値、例
えばTHA1、以上変化したかどうかを検分することに
よりおこなわれる。したがって、ステップ16で、変速
機入力軸回転数NTの目標変化率αを計算する時に、そ
の時の、スロットル開度を記憶しておく。そして、ステ
ップ16aで肯定判定された場合は、ステップ16bに
進んで、フィードバック制御の制御値を前述した様に、
目標変化率αが維持できるようにシフトし、その値をス
テップ17で指令する。
【0063】図10は請求項6に対応する第6の実施の
形態の作動のタイムチャートである。この第6の実施の
形態は、作動油の温度が低くて粘性が高く、作動油自体
の流動が悪く、作動が遅くなってしまう場合に対処しよ
うとするものである。そこで、この第6の実施の形態に
おいては、クラッチの無効部分の詰めを終了した後も、
フィードバック制御をおこなわず、ライン圧をそのまま
クラッチに導くようにされている。したがって、N→D
シフトがおこなわれたT1でデューティ比100%にさ
れたデューテイ制御弁は、係合が完了するまで、100
%のデューティ比がそのまま保持される。
【0064】図10の(B’)に示されているのは、係
合圧PCそのものの変化である。T2’の時点から実際
の係合が開始されるが、徐々にしか上昇していかない。
また、図10の(C)に示されているのは出力トルクの
変化である。一方、図10において、破線で示されてい
るのは、実線と同じ環境条件下で、デューテイ比を10
0%にする期間を第1〜第5の実施の形態のようにt1
のみにした場合の変化である。
【0065】また、この第6の実施の形態では、作動油
の温度に応じて、ライン圧を変更する機能も有してお
り、図11がライン圧の作動油の温度に応じた変化のマ
ップである。図12がライン圧を変更するライン圧変更
バルブの配置を示す図であって、図1において2点鎖線
で囲まれた部分が、変更されている。図12において、
PSVで示されているのが、ライン圧変更バルブであっ
て、ライン圧変更バルブPSVはドレーン量を制御する
ことによってPRVで調圧された油圧を再調整する。し
たがって、図1に示した場合よりもPRVの調圧値を高
めにシフトされている。この前提として、オイルポンプ
OPはアイドル時でも充分高い圧力で作動油を圧送する
ことができるようにされている。
【0066】図13が上記の制御をおこなうルーチンの
フローチャートであって、図5のフローチャートに比し
て、ステップ12a,12b,12cが追加されてい
る。ステップ12aでは、作動油の温度OTが予め定め
た所定の判別値OTaよりも高いかどうかが判定され
る。肯定判定されれば、フィードバック制御を行えるも
のとして、そのまま、ステップ14に進み、以降、図5
のフローチャートで説明した制御を続ける。
【0067】一方、否定判定された場合は、ステップ1
2bに進み、図11にしたがって、ライン圧を上げる。
さらに、ステップ12cに進んでフィードバック制御を
禁止するフラグXNFBをONにしてからステップ13
に進み、DR=100%の指令を発してリターンする。
これにともない、ステップ11における判定にはフラグ
XNFBがOFFであるかどうかの検分が加えられてス
テップ11’とされ、変速機入力軸回転数NTが最大値
NTMAXから予め定めた所定の判定値N1以上低下
し、さらに、N−Dシフト指令が発せられてからの経過
時間tが予め定めた所定の判定値t2も超え、また、フ
ラグXNFBがOFFの場合のみ、肯定判定される。し
たがって、作動油の温度が低くフラグXNFBがONの
場合は必ず否定判定される。このようにすることによ
り、第6の実施の形態の制御が実行される。
【0068】次に図14に示すのは第7の実施の形態の
作動のタイムチャートである。この第7の実施の形態で
は、初期の無効ストローク詰めの動作後もデューティ制
御弁は100%のままにし、フィードバック制御開始ま
での間は、ライン圧を変更して作動油を送り、そして、
フィードバック制御条件が成立した後は、ライン圧を初
期の無効ストローク詰めの動作をおこなった時の値に戻
して、第1クラッチ係合制御弁VC1のデューティ比を
調整してフィードバック制御をおこなう。
【0069】したがって、この第7の実施の形態も、第
6の実施の形態と同様に、プレッシャレギュレータバル
ブPRVで、アクセル開度に応じて調圧された作動油を
さらに変更可能なライン圧変更弁PSVを有する。プレ
ッシャレギュレータバルブPRVはデューテイ制御弁で
あるので、部分開度で作動せしめる時は、周期的な開閉
が繰り返されノイズが問題になるが、上記のようにし
て、部分開度での作動を排除することによって、その問
題がなくなる。したがって、ライン圧変更弁PSVは、
弁を部分開度でもノイズが大きくならないようにデュー
テイ制御しないタイプのものとされている。
【0070】図15が上記の第7の実施の形態の制御を
おこなうルーチンのフローチャートであり、図5のフロ
ーチャートに比して、ステップ14がライン圧の変更を
おこなうステップ14’に変更され、ステップ17の手
前に、変更されたライン圧を元に戻すステップ16cが
追加されているが、その他は、同じである。
【0071】次に、第8の実施の形態について説明す
る。この第8の実施の形態は、走行中にNポジションに
誤ってシフトされ再びDにシフトされた場合、すなわ
ち、D−N−Dシフトされた場合には、フィードバック
制御をやめるようにしたものである。そこで、図16に
示される、この第8の実施の形態の制御のルーチンにお
いては、図5にしめしたフローチャートに比して、ステ
ップ3の後に、N−Dシフト指令が発せられた時の変速
機入力軸回転数NTが、シフト終了後の予想回転数NT
end より大きいかどうかを判定するステップ3aが追加
され、さらに、ステップ3aで否定判定されたときに第
1クラッチ係合制御弁VC1のデューティ比を100%
にするステップ3bが追加されている。この様にするこ
とによりD−N−Dシフトがおこなわれたとき即座に復
帰できる。
【0072】以上、各実施の形態における制御をN−D
シフトを例にとって説明してきたが、N−Rシフトの場
合も同様な制御が可能である。
【0073】
【発明の効果】各請求項の発明により、油圧クラッチの
係合を自動的におこなう自動変速機において、Nレンジ
から走行レンジへのシフトによるクラッチの係合を常に
安定的におこなうことができる。特に請求項6の発明に
よれば、デューテイ制御弁を用いた場合に作動音の発生
を抑制することができる。特に請求項8の発明によれ
ば、走行中に誤ってNレンジにシフトし、再び、走行レ
ンジに戻した時に即座にクラッチが係合される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたツインクラッチ式変速機の
概略的に示す図である。
【図2】図1の自動変速機において各速度段をえるため
の各要素の係合の組合せである。
【図3】本発明の第1の実施の形態の制御を説明するタ
イムチャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態の制御を説明するタ
イムチャートである。
【図5】第1および第2の実施の形態の制御のルーチン
のフローチャートである。
【図6】第3の実施の形態における作動油の温度の対す
るt2の変化を示すマップである。
【図7】第4の実施の形態におけるシフト後フィードバ
ック制御開始までの変速機入力軸回転数の最大値に対す
るt2の変化を示すマップである。
【図8】第5の実施の形態の制御を説明するタイムチャ
ートである。
【図9】第5の実施の形態の制御のルーチンのフローチ
ャートである。
【図10】第6の実施の形態の制御を説明するタイムチ
ャートである。
【図11】第6の実施の形態において作動油の温度に対
するライン圧の変化を示すマップである。
【図12】ライン圧を変更させるライン圧変更バルブの
接続を示す図である。
【図13】第6の実施の形態の制御のルーチンのフロー
チャートである。
【図14】第7の実施の形態の制御を説明するタイムチ
ャートである。
【図15】第7の実施の形態の制御のルーチンのフロー
チャートである。
【図16】第8の実施の形態の制御のルーチンのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1…エンジン 2…トルクコンバータ 3…ツインクラッチ式自動変速機 10…エンジン出力軸 30…(変速機)入力軸 40…第1クラッチ出力軸 50…第2クラッチ出力軸 60…副軸 70…(変速機)出力軸 100…電子制御ユニット 200…シフトセレクタ C1…第1クラッチ C2…第2クラッチ C1i ,C2i …第1,第2クラッチ入力ディスク C1o ,C2o …第1,第2クラッチ出力ディスク I1 ,I2 ,I3 ,I4 ,IR …第1,2,3,4速,
後進ドライブギヤ O1 ,O2 ,O3 ,O4 ,OR …第1,2,3,4速,
後進ドリブンギヤ Is …副軸ドライブギヤ Os …副軸ドリブンギヤ MR …後進アイドラギヤ G1 ,G2 ,G3 ,G4 ,GR …第1,2,3,4速,
後進クラッチギヤ I1 ,I2 ,I3 ,I4 ,IR …第1,2,3,4速,
後進ドライブギヤ O1 ,O2 ,O3 ,O4 ,OR …第1,2,3,4速,
後進ドリブンギヤ Is …副軸ドライブギヤ Os …副軸ドリブンギヤ MR …後進アイドラギヤ G1 ,G2 ,G3 ,G4 ,GR …第1,2,3,4速,
後進クラッチギヤ H1,H2,H3…第1,2,3ハブ Y1,Y2,Y3…第1,2,3シフトフォーク S1,S2,S3…第1,2,3スリーブ ACT1,ACT2,ACT3…第1,2,3スリーブ
アクチュエータ VC1,VC2…第1,2クラッチ係合制御弁 VL…ロックアップクラッチ供給油圧制御弁 PRV…プレッシャレギュレータバルブ PSV…ライン圧変更弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16H 59:42 63:12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧クラッチを有し、油圧クラッチを係
    合して車両を走行可能ならしめる走行レンジと、油圧ク
    ラッチを解放状態にして機関出力軸との結合を解除する
    Nレンジを選択可能な車両用自動変速機の制御装置であ
    って、 オイルポンプが圧送した作動油をアクセル開度に応じて
    調圧するライン圧調整手段と、 ライン圧調整手段により調圧された作動油のクラッチへ
    の供給を調整してクラッチの係合を制御するクラッチ係
    合制御手段とを具備し、 クラッチ係合制御手段が、 最大開度でクラッチに作動油を供給する作動油全開供給
    手段と、 一定の部分開度でクラッチに油圧を供給する作動油パー
    シャル供給手段と、 クラッチの係合状態が予め定めたパターンで変化するよ
    うに開度をフィードバック制御しながらクラッチに油圧
    を供給する作動油供給フィードバック制御手段と、を含
    み、 クラッチを係合する際に、 作動油全開供給手段が、クラッチの無効ストローク分を
    詰めるように、切り換え指令が出てから予め定めた無効
    ストローク詰め期間の間、最大開度でクラッチに作動油
    を供給し、 作動油パーシャル供給手段が無効ストローク詰め期間経
    過後、クラッチが係合を開始するまで、予め定めた部分
    開度でクラッチに作動油を供給し、 作動油供給フィードバック制御手段が、クラッチが係合
    を開始した後、変速機入力軸回転数が予め定めた目標勾
    配で変速機出力軸回転数に一致するまで変化するように
    供給開度をフィードバック制御し、クラッチを係合完了
    に導く、ようにされていて、 Nレンジから走行レンジへの切り換えによるクラッチの
    係合の際に、 レンジ切り換え指令が出てからクラッチ係合開始までの
    変速機入力軸回転数の最大値に応じて、作動油供給フィ
    ードバック制御手段が変速機入力軸回転数の目標勾配を
    変更することを特徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】 油圧クラッチを有し、油圧クラッチを係
    合して車両を走行可能ならしめる走行レンジと、油圧ク
    ラッチを解放状態にして機関出力軸との結合を解除する
    Nレンジを選択可能な車両用自動変速機の制御装置であ
    って、 オイルポンプが圧送した作動油をアクセル開度に応じて
    調圧するライン圧調整手段と、 ライン圧調整手段により調圧された作動油のクラッチへ
    の供給を調整してクラッチの係合を制御するクラッチ係
    合制御手段とを具備し、 クラッチ係合制御手段が、 最大開度でクラッチに作動油を供給する作動油全開供給
    手段と、 一定の部分開度でクラッチに油圧を供給する作動油パー
    シャル供給手段と、 クラッチの係合状態が予め定めたパターンで変化するよ
    うに開度をフィードバック制御しながらクラッチに油圧
    を供給する作動油供給フィードバック制御手段と、を含
    み、 作動油全開供給手段が、クラッチの無効ストローク分を
    詰めるように、切り換え指令が出てから予め定めた無効
    ストローク詰め期間の間、最大開度でクラッチに作動油
    を供給し、 作動油パーシャル供給手段が無効ストローク詰め期間経
    過後、クラッチが係合を開始するまで、予め定めた部分
    開度でクラッチに作動油を供給し、 作動油供給フィードバック制御手段が、クラッチが係合
    を開始した後、変速機入力軸回転数が予め定めた目標勾
    配で変速機出力軸回転数に一致するまで変化するように
    供給開度をフィードバック制御して、クラッチを係合完
    了に導く、ようにされていて、 Nレンジから走行レンジへの切り換えによるクラッチの
    係合の際に、 変速機入力軸回転数が切り換え指令が出てからの最大値
    から予め定めた所定の幅だけ低下し、かつ、切り換え指
    令が出てからの経過時間が予め定めた目標時間に達した
    場合にクラッチの係合が始まったと判定し作動油フィー
    ドバック供給手段の作動を開始することを特徴とする制
    御装置。
  3. 【請求項3】 Nレンジから走行レンジへの切り換えに
    よるクラッチの係合の際に、 クラッチの係合の始まりを判定するのに用いる目標時間
    を、油圧を発生している作動油の温度に応じて変更する
    ことを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 【請求項4】 Nレンジから走行レンジへの切り換えに
    よるクラッチの係合の際に、 クラッチの係合の始まりを判定するのに用いる目標時間
    を、切り換え指令後の変速機入力軸回転数の最大値に応
    じて変更することを特徴とする請求項2に記載の制御装
    置。
  5. 【請求項5】 Nレンジから走行レンジへの切り換えに
    よるクラッチの係合の際に、 作動油供給フィードバック制御手段のフィードバック制
    御中に、アクセル開度が変化せしめられてライン圧が変
    化した場合に、ライン圧変化前の変速機入力軸回転数の
    目標勾配が維持できるように作動油供給フィードバック
    制御手段の開度をシフトしてフィードバック制御を続行
    することを特徴とする請求項1または2に記載の制御装
    置。
  6. 【請求項6】 Nレンジから走行レンジへの切り換えに
    よるクラッチの係合の際に、 作動油の温度が予め定めた値よりも低い場合に、作動油
    パーシャル供給手段と、作動油供給フィードバック制御
    手段の作動を禁止し、作動油の供給を作動油全開供給手
    段のみでおこなってクラッチを係合完了に導き、 かつ、ライン圧調整手段とクラッチ係合制御手段の間に
    ライン圧変更手段を設けて、ライン圧調整手段により調
    圧されたライン圧を作動油の温度に応じて変更すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。
  7. 【請求項7】 さらに、ライン圧調整手段とクラッチ係
    合制御手段の間にライン圧調整手段により調圧されたラ
    イン圧を変更するライン圧変更手段を設けて、 Nレンジから走行レンジへの切り換えによるクラッチの
    係合の際に、 作動油全開供給手段によるクラッチの無効ストローク部
    分の充填後、作動油パーシャル供給手段の作動を禁止
    し、代わりに、ライン圧変更手段により変更されたライ
    ン圧でクラッチが係合を始めるまで作動油全開供給手段
    で作動油を供給し、クラッチが係合が始めた後は作動油
    供給フィードバック制御手段で作動油を供給してクラッ
    チを係合完了に導くことを特徴とする請求項1または2
    に記載の制御装置。
  8. 【請求項8】 レンジ切り換え指令が出された時点で、
    変速終了時の変速機入力軸回転数を予測し、レンジ切り
    換え指令が出された時点の変速機入力軸回転数が変速終
    了時の変速機入力軸回転数の予測値に対して等しいか、
    または、小さい時に、作動油供給フィードバック制御手
    段の作動を禁止することを特徴とする請求項1または2
    に記載の制御装置。
JP9272924A 1997-10-06 1997-10-06 自動変速機の制御装置 Pending JPH11108172A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9272924A JPH11108172A (ja) 1997-10-06 1997-10-06 自動変速機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9272924A JPH11108172A (ja) 1997-10-06 1997-10-06 自動変速機の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11108172A true JPH11108172A (ja) 1999-04-20

Family

ID=17520662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9272924A Pending JPH11108172A (ja) 1997-10-06 1997-10-06 自動変速機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11108172A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100401603B1 (ko) * 1997-12-31 2004-02-18 현대자동차주식회사 자동변속기의 학습 제어방법
KR100471278B1 (ko) * 2002-11-19 2005-03-08 현대자동차주식회사 차량용 자동 변속기의 변속 제어방법
JP2017508115A (ja) * 2014-02-05 2017-03-23 シェフラー テクノロジーズ アー・ゲー ウント コー. カー・ゲーSchaeffler Technologies AG & Co. KG 自動車を不意な動き出しから保護するための方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100401603B1 (ko) * 1997-12-31 2004-02-18 현대자동차주식회사 자동변속기의 학습 제어방법
KR100471278B1 (ko) * 2002-11-19 2005-03-08 현대자동차주식회사 차량용 자동 변속기의 변속 제어방법
JP2017508115A (ja) * 2014-02-05 2017-03-23 シェフラー テクノロジーズ アー・ゲー ウント コー. カー・ゲーSchaeffler Technologies AG & Co. KG 自動車を不意な動き出しから保護するための方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3570192B2 (ja) 自動変速機の飛び越しダウンシフト制御装置
EP1647741B1 (en) Engine torque control device
CA1314734C (en) Method of controlling shifts in an automatic transmission
US7635318B2 (en) Automatic transmission shift control apparatus and method
EP0627336B1 (en) Shift control system for automatic transmissions
US6761664B2 (en) Shift control device and shift control method for vehicular automatic transmission
JP2008032156A (ja) 自動変速機の制御装置
US7194348B2 (en) High acceleration time shift control apparatus and control method for vehicle
JP3112569B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2003182408A (ja) 自動変速機の制御装置
US6962552B2 (en) Vehicle shift control device and control method therefor
JP4257329B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JPH1182729A (ja) ツインクラッチ式自動変速機の変速制御装置
KR100901677B1 (ko) 차량의 제어 장치 및 제어 방법
JP4158821B2 (ja) 車両の制御装置
JPH11108172A (ja) 自動変速機の制御装置
JP4887859B2 (ja) 油圧供給装置
JP2007064464A (ja) 車両用自動変速機の変速制御装置
JP2009243492A (ja) 自動変速機の制御装置
JP3951419B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JPH11287318A (ja) 車両用自動変速機の変速制御装置
JPH023768A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP4400077B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JPH08184367A (ja) 車両用油圧作動式変速機の油圧制御装置
US6079288A (en) Gear arrangement and method for selecting gears of an automatic transmission