JPH11107763A - 多気筒エンジンの吸気装置 - Google Patents
多気筒エンジンの吸気装置Info
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- JPH11107763A JPH11107763A JP9266449A JP26644997A JPH11107763A JP H11107763 A JPH11107763 A JP H11107763A JP 9266449 A JP9266449 A JP 9266449A JP 26644997 A JP26644997 A JP 26644997A JP H11107763 A JPH11107763 A JP H11107763A
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Abstract
能を高めつつ吸気ポート内での燃料付着量を少なくし、
各サイクル間、および各気筒間の空燃比変動を少なくす
る。 【解決手段】 2つの下流ポート部4a,4bへ分岐す
るコモン部4cを有する吸気ポート4の上流側にSV1
5を設け、このSV15にその一側を切り欠いた切欠部
150と、SV15の直下流で吸気ポート4の他側の内
壁下方に、他気筒の吸気ポート4と連通する開口部15
1とを設け、SV15の全閉時に上記切欠部150と開
口部151から吸気が流通するように設定する。
Description
生成するため吸気ポート上流側に吸気流動制御弁を設け
たエンジンの吸気装置に関するものである。
動制御弁(スワールコントロールバルブ:SV)を設
け、この吸気流動制御弁が閉じられたとき燃焼室内に渦
流が生成されるようにしたエンジンの吸気装置は種々知
られている。
は、下流側が2つのポート部に分岐したコモン部を有す
る吸気ポートの上流側に吸気流動制御弁を配置し、この
吸気流動制御弁に、部分的に切り欠いた切欠部を設け、
この弁の全閉状態で上記切欠部を通って吸気ポート下流
側に流れる吸気により、燃焼室内にスワール(横渦)お
よびタンブル(縦渦)を生成するようにした吸気装置が
示されている。上記スワールおよびタンブルは燃焼性向
上に寄与し、スワール成分の強化は成層燃焼によるリー
ンバーンを図る場合の燃焼性向上に有効なものである。
いて、スワール成分を高めるには、図13に示すよう
に、吸気流動制御弁Vの一側に偏って切欠部Vaを設
け、この吸気流動制御弁Vの下流で分岐した2つの下流
ポート部のうち一側の下流ポート部の吸気流速を高める
と良い。
運転を行うために、各気筒ともに吸気行程前半の燃料噴
射(シーケンシャル噴射)を行うと、吸気流動制御弁V
の閉弁時において高いスワ−ル比は得られるものの、吸
気ポ−ト内の燃料付着量の割合(全燃料噴射量に対する
吸気ポ−ト内の燃料付着量の割合)は吸気行程噴射にも
かかわらず比較的多く、この燃料付着量の割合が多いこ
とによって、各サイクル間、および各気筒間の燃焼室内
への燃料供給量にバラツキが生じ、各サイクル間、およ
び各気筒間の空燃比変動が大きくなる傾向にある。
セット空燃比が今一つ高くできない要因にもなってい
る。この仕様における吸気ポ−ト内の燃料付着のメカニ
ズムを、エンジンの部分負荷・低回転域における吸気流
動制御弁Vの下流の燃料噴霧の挙動を示す図14と、同
運転域における吸気流動制御弁Vの下流の吸気流動を示
す図12の調査結果に基づいて説明する。
4(a)のトップデットセンタ後60度クランク角(A
TDC60deg)付近まで噴射した燃料噴霧Fが同図
(b)のATDC90degでは吸気ポートのコモン部
から下流に達し、吸気流動制御弁Vの開口部Va位置に
対応した一側の下流ポート部P(以下Pポートと呼ぶ)
の燃料噴霧Fの一部は燃焼室に達している。そして、同
図(c)の吸気行程半ばを過ぎたATDC120deg
ではPポートの燃料噴霧Fはほぼ無くなっているもの
の、他側のポート部S(以下Sポートと呼ぶ)の燃料噴
霧Fは滞留している。 このSポートの燃料噴霧Fの滞
留が吸気ポ−ト内の燃料付着量を増大させており、この
燃料噴霧Fの滞留は吸気ポ−ト内の吸気流動によるもの
と考えられる。
(c)は燃料噴霧の挙動を示す図14の(a)(b)
(c)のクランク角と同一であって、吸気行程における
吸気流動は、図12(a)のATDC60degではP
ポートSポートともに順方向の吸気流が生じており、同
図(b)のATDC90degではPポートに強い吸気
流が生じ、Sポートの吸気流は弱まっている。さらに、
同図(c)のATDC120degではSポートに逆方
向の吸気流fbが生じている。そして、噴射された順方
向の燃料噴霧Fがこの逆方向の吸気流に阻まれて、図1
4の(c)のようにSポートに燃料噴霧Fの滞留が生じ
ていると考えられる。
が離れている関係上、吸気流動制御弁Vの裏側(直下
流)に回り込む渦が、Pポートの吸気流量と吸気流速が
高まるにつれて、この吸気流に引かれる形で成長してい
る。(図12の(a)(b)(c)の渦ws、wm、w
lを参照)図13は図12(c)の吸気流動の模式図で
あって、大きな渦wlの逆流方向成分によって、吸気弁
のリフト量が大きく燃焼室と吸気ポートとのいわゆる風
通しが良い状態で、燃焼室内へ流入した吸気がSポート
へ戻されている。
御弁の全閉時において吸気ポ−ト内の燃料付着量を少な
くしつつ高スワール比を確保することができるエンジン
の吸気装置を提供することを目的とする。
流ポート部から2つの下流ポート部へ二股状に分岐させ
るコモン部を有し両下流ポート部の下流端がそれぞれ吸
気弁を介して燃焼室に開口する吸気ポートと、一部を切
り欠いた切欠部を有し上記コモン部から離間した上流位
置に配置された吸気流動制御弁と、上記両下流ポート部
のそれぞれに燃料を噴射する燃料噴射弁とを備え、上記
吸気流動制御弁を所定運転域で閉じることにより燃焼室
内にスワールを生成させるようにした多気筒エンジンの
吸気装置において、上記吸気流動制御弁の、上記両下流
ポート部が並ぶ列方向の一側部分に、両下流ポート部の
うち一側の下流ポート部に対して吸気主流を生成させる
切欠部を設け、上記吸気流動制御弁の直下流の吸気ポー
ト壁における上記列方向の他側部分の下方に、両下流ポ
ート部のうち他側の下流ポート部に対して補助的な吸気
流を生成させる開口部を設け、且つ複数の吸気ポートの
該開口部間を連通する連通路を設けたものである。
全閉とされたとき、切欠部を通って下流側に流れる吸気
により一側の下流ポート部(Pポート)に吸気主流が生
成され、燃焼室内に強いスワールが生成されるととも
に、開口部と連通路を介して外部から導入される少量の
吸気により吸気流動制御弁の裏側に生成する渦の成長が
抑制され、他側の下流ポート部(Sポート)の逆方向の
吸気流生成が防止されることにより、吸気ポ−ト内の燃
料付着量を少なくでき、各サイクル間、および各気筒間
の空燃比変動を小さくしつつ燃焼性が向上できる。
かる多気筒エンジンの吸気装置において、上記連通路に
EGRバルブ下流のEGR通路を接続したものである。
この構成によると、各気筒に導入されるEGRガスの導
入通路とこの連通路が兼用できるため、新たな通路構成
が不要となる。また、吸入される空気に対して圧力が高
く且つ高温のEGRガスがSポート側へ導出できるた
め、Sポート側の逆方向の吸気流生成が確実に防止さ
れ、且つ吸気ポ−ト内の燃料付着量をより少なくでき
る。
かる多気筒エンジンの吸気装置において、上記連通路は
吸気行程が隣合わない気筒同志の各吸気ポートのみ連通
させたものである。
性が向上し、各気筒間の空燃比変動を小さくすることが
できる。本願の第4の発明は、上記第1乃至第3の発明
にかかる多気筒エンジンの吸気装置において、上記吸気
流動制御弁は吸入空気量が多いEGRガス導入運転領域
において少なくとも部分閉とするものである。
ることによって吸気流動制御弁下流の吸気負圧を大きく
し、より多くのEGRガスが各気筒に供給できる。本願
の第5の発明は、上記第1の発明にかかる多気筒エンジ
ンの吸気装置において、上記吸気流動制御弁が吸気マニ
ホールドのシリンダヘッド合せ面側に配置され、上記連
通路は吸気流動制御弁の回動軸の下方側に配置されると
ともに、上記連通路の途中には吸気ポート間において拡
大室が設けられ、該拡大室に近接して上記回動軸の支持
部が設けられたものである。
吸気ポートへ導かれる吸気の脈動が弱められるととも
に、吸気流動制御弁の回動軸の支持部が剛性を維持しつ
つ軽量に形成できる。
かる多気筒エンジンの吸気装置において、上記連通路お
よび拡大室は吸気マニホールドにおいてシリンダヘッド
合せ面側に開口するように凹状に形成され、シリンダヘ
ッドとにより該連通路および拡大室が形成されたもので
ある。
鋳抜きにより形成できるため容易に形成できるととも
に、拡大室容積をより大きくすることが可能となり、吸
気ポートへ導かれる吸気の脈動が十分に弱められる。そ
の結果、吸気ポート内の吸気流動制御がより確実なもの
となる。
かる多気筒エンジンの吸気装置において、部分負荷の運
転域で上記吸気流動制御弁を閉じるようにし、少なくと
もこの運転域で吸気行程前半に燃料噴射させる構成とし
たものである。
分負荷の運転域ゆえに吸気行程前半に燃料噴射させるこ
とで、吸気ポ−ト内の燃料付着量を少なくしつつ混合気
を燃焼室中心(点火プラグ周り)に成層化でき、この運
転域での空燃比をよりリーンにできる。
かる多気筒エンジンの吸気装置において、エンジンの冷
間時に吸気流動制御弁を閉じるように構成としたもので
ある。
ポ−ト内の燃料付着量を少なくしつつ、スワールによる
燃焼性が高められる。本願の第9の発明は、上記第5ま
たは第6の発明にかかる多気筒エンジンの吸気装置にお
いて、上記連通路の途中には各吸気ポート間において拡
大室が設けられ、該連通路は各吸気ポートのみに接続さ
れて閉塞空間を形成したものである。
ールドとシリンダヘッドの合せ面に、各吸気ポート間を
連通する連通路のみを形成するだけで、上記第1の発明
効果を得ることができる。
かかる多気筒エンジンの吸気装置において、上記吸気流
動制御弁が閉じられる部分負荷の運転域に対して、吸入
空気量が多く要求される運転領域では吸気流動制御弁が
部分閉とされ、EGRガスが上記連通路を介して各吸気
ポートに導入されるよう構成したものである。
ーンリミットを向上させるとともに、吸入空気量が多く
要求される運転域で十分なEGRガスが供給でき、燃
費、エミッションの双方を良好とすることができる。
いて説明する。図1および図2は本発明の一実施形態に
よる吸気装置の全体構造を示している。これらの図にお
いて、シリンダブロック1およびシリンダヘッド2等で
構成されるエンジン本体は、複数の気筒を備え、その各
気筒にはピストン(図示省略)とシリンダヘッド下面と
の間に燃焼室3が形成されており、この燃焼室3に吸気
ポート4の下流端および排気ポート5の上流端が開口し
ている。
つの下流ポート部4a,4bへ分岐するコモン部4cを
有しており、上記下流ポート部4a,4bが気筒列方向
に並んだ状態で燃焼室3に開口している。そして、両下
流ポート部4a,4bの各開口部がそれぞれ吸気弁6、
6によって開閉されるようになっている。
の上流側においてインジェクタ23から二股状に噴射さ
れる燃料噴霧を上記下流ポート部4a,4bに導く膨出
部4hが形成されている。なお、排気ポート5も2つの
上流ポート部5a,5bが燃焼室に開口し、その各開口
部が排気弁7によって開閉されるようになっている。ま
た、燃焼室3の中央部には点火プラグ8が臨設されてい
る。
ド10は、サージタンク11に連なる気筒別の吸気通路
12を有し、これらの吸気通路12は上流側が屈曲し、
下流側が直線的に斜め下方に延びている。そして、各吸
気通路12の下流側が上記吸気ポート4に連通した状態
で、シリンダヘッド2に吸気マニホールド10が接続さ
れている。
を制御することにより燃焼室3内にスワールを生成する
ための吸気流動制御弁であるスワールコントロールバル
ブ15(以下、SV15と呼ぶ)が設けられている。こ
のSV15は、吸気通路12の下流端付近に位置し、気
筒列方向(両下流ポート部4a,4bが並ぶ方向)に延
びる回動軸16を中心にして全閉状態から全開状態にわ
たり回動可能となっている。
るように延びた状態で、吸気マニホールド10の下流側
の端部に設けられた支持部17に回動可能に支持される
とともに、その一端部がリンク18およびロッド19を
介してアクチュエータに接続されている。また、上記支
持部17には、SV15の全閉時にリンク18に当接す
るストッパー21と、SV15の全開時にリンク18に
当接するストッパー22とが設けられている。
図5〜図8にも示すように、一側の下流ポート部4a
(以下、Pポート4aと呼ぶ)に対応するよう、長円形
のSV15の長手方向の中心より一側部分に、回動軸1
6を挟んで垂直方向に切り欠いた切欠部150が設けら
れている。この切欠部150の大きさは、SV15配置
の吸気ポート4の横断面積の0.25倍〜0.45倍の
範囲に設定される。
ポート部4b(以下、Sポート4bと呼ぶ)に対応する
よう、上記長手方向の中心より他側部分の、吸気ポート
4の内壁下方に開口する開口部151が設けられてお
り、この開口部151は、Sポート4bの吸気弁6の弁
軸6aからPポート4a側よりの燃料噴霧Fの衝突位置
に対応している。
に、高いスワール比を得るために、切欠部150の面積
Aに対して20%以下の開口面積aとすることが好まし
い。この開口部151には、図2、図5に示すように、
連通路152が接続されており、全気筒の吸気ポート
4,4がこの連通路152によって連通されている。ま
た、吸気ポート4,4の間には連通路152の容積拡大
部である拡大室153が設けられ、これら連通路15
2、拡大室153は、吸気マニホールド10のシリンダ
ヘッド2との合せ面に開口する凹形状であって、鋳抜き
形成が容易な形状となっており、かつ吸気マニホールド
10のフランジ部10a、およびSV15の支持部17
が軽量かつ高剛性に形成されている。
閉塞され、拡大室153はシリンダヘッド2に形成され
た拡大室2aと向き合って大きな容積室を形成してい
る。上記吸気通路12及び吸気ポート4は、少なくとも
SV15の配置箇所からコモン部4cの下流端4d(両
下流ポート部4a,4bが完全に分離する位置)までに
わたってストレート状に形成され、とくに図2に示す実
施形態では、SC15より上流の位置から吸気弁6近傍
位置までにわたって吸気ポート4がストレート状に形成
され、かつ、コモン部4cの下流端4dが燃焼室3の周
縁部の上方部に位置するように配置されている。
燃料を両下流ポート部4a,4bに噴射するインジェク
タ23が配設され、このインジェクタ23から二股状に
噴射される燃料噴霧の中心線FC,FCは、両吸気弁
6,6の傘部6a,6aの手前側(吸気上流側)で、両
下流ポート部4a,4bが並ぶ方向において弁軸6bよ
り燃焼室3の中心側に指向している。
と、部分負荷の運転域において上記SCV15が全閉と
されたとき、SCV15の切欠部150を通って下流側
に流れる吸気により、Pポート部4aを介して燃焼室3
内に、スワールとタンブルのうちスワール成分が強化さ
れた吸気流動が生成される。
期まで吸い出される少量の吸気により、Sポート4bで
の吸気の逆流現象が防止され、Sポート4b内での燃料
付着量が少なく抑えられる。
つ具体的に説明する。なお、図8に示すスワール比はイ
ンパルスメータによるスワール比を意味する。図8は、
切欠部150の開口面積Aに対する開口部151の開口
面積aの割合と、スワ−ル比との関係を示すデータであ
って、SV15のa/Aは、全閉においてスワ−ル比が
高く維持できる20%程度に設定されている。なお、S
V15が配置された吸気ポート4の断面積に対する切欠
部150の開口面積Aの割合は約30%に設定されてい
る。
ート4内の吸気の流れを調べたシミュレーションデータ
であり、また、図10は、この状態での吸気ポート4内
の燃料噴霧の挙動を調べた実測データである。図9は、
吸気ポート内の吸気流をベクトル(矢印)で表してお
り、矢印が長い程吸気流速が速く、且つ密である程、吸
気流が強いことを示す。図10は、吸気のトップデット
センタ後60degクランク角付近で噴射終了した吸気
行程前半の燃料噴射におけるそれ以降の吸気ポート4内
の燃料噴霧の挙動をしめす。これらの図の(a)、
(b)、(c)は同一の吸気行程期間内の各クランク角
時点を示している。
タによると、SV15の切欠部150を通り過ぎた吸気
流は、図(a)に示すATDC60degでは、Pポ−
ト4a、Sポ−ト4bともに順方向の吸気流を生成さ
せ、図(b)に示すATDC90degでは、主にPポ
−ト4aに順方向の吸気流を生成させ、図(c)に示す
ATDC120degでは、ほぼPポ−ト4aのみに順
方向の吸気流を生成させている。そして、開口部151
から吸い出された少量の吸気流は、切欠部150を通り
過ぎた吸気流がSV15の裏側に回り込むことで生成さ
れる渦の成長を抑えており(図の渦W1、W2、W3を
参照)、吸気行程の半ばを過ぎたATDC120deg
においてもSポ−ト4bの吸気の逆流は無い。
0のみを有する仕様(開口部151が無い仕様)に比べ
てさほど低下せず、高いスワ−ル比が得られる。そし
て、このような吸気流動によって、吸気ポート4内の燃
料噴霧の挙動は、図10の(a)、(b)、(c)に示
すように、Sポ−ト4b内での燃料噴霧Fの滞留は無く
(特に、ATDC120degでのSポ−ト4b内での
燃料噴霧Fの滞留は無く)、Sポ−ト4b内の燃料付着
量は少なく抑えられ、全燃料噴射量に対する吸気ポート
内の燃料付着量の割合は、上記の切欠部150のみを有
する仕様に比べてかなり少なくなっている。
152の接続は、図5に示すように、全気筒連通した4
サイクル4気筒エンジンの第1の例の他、図6、図7に
示すように、吸気行程が隣合わない気筒の吸気ポート
4,4を、開口部251と連通路252、開口部351
と連通路352で連通した第2の例と、第3の例があ
り、付加ガスの気筒分配性を考慮した構造となってい
る。
ト4bの配置が第1、第2の例と相違しており、切欠部
150の方向をSポ−ト4bに対応して相違させ、開口
部351と連通路352の配置を容易にしている。
領域になると、SV15が閉じられ、且つインジェクタ
23によって各気筒毎に吸気行程前半に燃料噴射される
ことにより、リ−ンバ−ン運転される。この時、吸気ポ
ート4内の燃料付着量が少なく抑えられながら、点火プ
ラグまわりに混合気が成層化され、成層燃焼が促進され
る。
燃比のセット値G2がよりリ−ン側に設定でき、燃費性
能が向上する。なお、本図において、N1は空燃比に対
する燃焼室からのNOx排出量の傾向を示し、N2は空
燃比に対する触媒通過後のNOx排出量の傾向を示す。
G1は切欠部150のみを有する仕様のリ−ン空燃比の
セット値であり、本実施形態の仕様は、この開口部の無
い仕様に比べてΔN分触媒通過後のNOx排出量が少な
くできている。
上流通路154を介してEGRガスが拡大室253、3
53に導入され、連通路252、352を介して各吸気
ポート4、4に導出される。
EGR通路が閉じられ、もしくは小開度開けられ、燃焼
安定性を維持しつつ吸気ポート4内の燃料付着量が少な
く抑えられる。一方、高吸入空気量域においては、EG
R通路が大きく開くとともにSV15が部分的に閉じら
れて、より多くのEGRガスが燃焼室3に供給され、N
Ox排出量が低減される。
ジンの冷間時にSV15を閉じるようにしてもよく、こ
のようにすれば、切欠部150および開口部151の双
方によって、燃料の気化、霧化の促進等により冷間時の
燃焼室が向上される。
吸気ポート内での燃料付着量を少なく抑えつつスワール
を効果的に生成することができ、各サイクル間、および
各気筒間の空燃比変動を少なくすることができる。
図である。
る。
断面III−III図である。
2の断面IV−IV図である。
示す図である。
示す図である。
示す図である。
aの割合と、スワ−ル比との関係を示す特性である。
弁の全閉時において、吸気行程の各クランク毎での吸気
ポート内の吸気の流れを調べたシミュレーションデータ
である。
御弁の全閉時において、吸気行程の各クランク毎の吸気
ポート内の燃料噴霧の挙動を調べた実測データである。
するNOx排出量の関係を示す図である。
比較対象の例の吸気流動制御弁の全閉時において、吸気
行程の各クランク毎での吸気ポート内の吸気の流れを調
べたシミュレーションデータである。
図である。
比較対象の例の吸気流動制御弁の全閉時において、吸気
行程の各クランク毎での吸気ポート内の燃料噴霧の挙動
を調べたシミュレーションデータである。
Claims (10)
- 【請求項1】 上流ポート部から2つの下流ポート部へ
二股状に分岐させるコモン部を有し両下流ポート部の下
流端がそれぞれ吸気弁を介して燃焼室に開口する吸気ポ
ートと、一部を切り欠いた切欠部を有し上記コモン部か
ら離間した上流位置に配置された吸気流動制御弁と、上
記両下流ポート部のそれぞれに燃料を噴射する燃料噴射
弁とを備え、上記吸気流動制御弁を所定運転域で閉じる
ことにより燃焼室内にスワールを生成させるようにした
多気筒エンジンの吸気装置において、 上記吸気流動制御弁の、上記両下流ポート部が並ぶ列方
向の一側部分に、両下流ポート部のうち一側の下流ポー
ト部に対して吸気主流を生成させる切欠部を設け、上記
吸気流動制御弁の直下流の吸気ポート壁における上記列
方向の他側部分の下方に、両下流ポート部のうち他側の
下流ポート部に対して補助的な吸気流を生成させる開口
部を設け、且つ複数の吸気ポートの該開口部間を連通す
る連通路を設けたことを特徴とする多気筒エンジンの吸
気装置。 - 【請求項2】 上記連通路にEGRバルブ下流のEGR
通路が接続されていることを特徴とする請求項1記載の
多気筒エンジンの吸気装置。 - 【請求項3】 上記連通路は吸気行程が隣合わない気筒
同志の各吸気ポートのみ連通させたことを特徴とする請
求項1または2に記載の多気筒エンジンの吸気装置。 - 【請求項4】 上記吸気流動制御弁は吸入空気量が多い
EGRガス導入運転領域において少なくとも部分閉とさ
れることを特徴とする請求項1乃至3記載の多気筒エン
ジンの吸気装置。 - 【請求項5】 上記吸気流動制御弁は吸気マニホールド
のシリンダヘッド合せ面側に配置され、上記連通路は吸
気流動制御弁の回動軸の下方側に配置されるとともに、
上記連通路の途中には吸気ポート間において拡大室が設
けられ、該拡大室に近接して上記回動軸の支持部が設け
られていることを特徴とする請求項1または3に記載の
多気筒エンジンの吸気装置。 - 【請求項6】 上記連通路および拡大室は吸気マニホー
ルドにおいてシリンダヘッド合せ面側に開口するように
凹状に形成され、シリンダヘッドとにより該連通路およ
び拡大室が形成されていることを特徴とする請求項5記
載の多気筒エンジンの吸気装置。 - 【請求項7】 部分負荷の運転域で上記吸気流動制御弁
を閉じるようにし、少なくともこの運転域で吸気行程前
半に燃料噴射させることを特徴とする請求項1記載の多
気筒エンジンの吸気装置。 - 【請求項8】 エンジンの冷間時に上記吸気流動制御弁
を閉じるようにしたことを特徴とする請求項1記載の多
気筒エンジンの吸気装置。 - 【請求項9】 上記連通路の途中には各吸気ポート間に
おいて拡大室が設けられ、該連通路は各吸気ポートのみ
に接続されて閉塞空間を形成していることを特徴とする
請求項1記載の多気筒エンジンの吸気装置。 - 【請求項10】 上記吸気流動制御弁が閉じられる部分
負荷の運転域に対して、吸入空気量が多く要求される運
転領域では吸気流動制御弁が部分閉とされ、EGRガス
が上記連通路を介して各吸気ポートに導入されるよう構
成されていることを特徴とする請求項4記載の多気筒エ
ンジンの吸気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9266449A JPH11107763A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 多気筒エンジンの吸気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9266449A JPH11107763A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 多気筒エンジンの吸気装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11107763A true JPH11107763A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17431100
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9266449A Pending JPH11107763A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 多気筒エンジンの吸気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11107763A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7128050B1 (en) | 2005-06-16 | 2006-10-31 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Air intake apparatus for internal combustion engine |
JP2009293620A (ja) * | 2008-06-06 | 2009-12-17 | General Electric Co <Ge> | 内燃エンジンのための吸気通路 |
JP2013133749A (ja) * | 2011-12-27 | 2013-07-08 | Mahle Filter Systems Japan Corp | 吸気流制御弁 |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP9266449A patent/JPH11107763A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7128050B1 (en) | 2005-06-16 | 2006-10-31 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Air intake apparatus for internal combustion engine |
JP2009293620A (ja) * | 2008-06-06 | 2009-12-17 | General Electric Co <Ge> | 内燃エンジンのための吸気通路 |
JP2013133749A (ja) * | 2011-12-27 | 2013-07-08 | Mahle Filter Systems Japan Corp | 吸気流制御弁 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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