JPH11107730A - 内燃機関の直打式動弁機構 - Google Patents

内燃機関の直打式動弁機構

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JPH11107730A
JPH11107730A JP9293598A JP29359897A JPH11107730A JP H11107730 A JPH11107730 A JP H11107730A JP 9293598 A JP9293598 A JP 9293598A JP 29359897 A JP29359897 A JP 29359897A JP H11107730 A JPH11107730 A JP H11107730A
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JP
Japan
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valve
recess
section
retainer
combustion engine
Prior art date
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Pending
Application number
JP9293598A
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English (en)
Inventor
Norio Kato
憲生 加藤
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Otics Corp
Original Assignee
Otics Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Otics Corp filed Critical Otics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペースを犠牲にしたり、他部位での油圧低
下を招いたりすることなく、低回転でのバルブリフタと
バルブステムとの当接面の潤滑を単純な構造で安価に向
上させる。 【解決手段】 バルブ3の上端部に取り付けられたリテ
ーナ6の上面中央部にオイル13を溜めるための凹所1
1を設け、バルブリフタ10の端壁部の下面中央部に突
設したバルブ当り部15とバルブ3との当接面レベル1
6を凹所11内に位置させた。リテーナ6の上面には環
状凸壁12を設けることにより、凹所11の背を高くし
ている。また、凹所11の内周面11aを拡径すること
により、凹所11の容積を大きくしている。さらに、凹
所11の底部においてリテーナ6とバルブ3のバルブス
テム4との間にOリング14を挿入している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の直打式
動弁機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃機関の直打式動弁機構におい
ては、図3に示すようにシリンダヘッド40の内部支持
壁40cに取り付けられたバルブガイド41に、バルブ
42のステム部43が挿入されて摺動可能にガイドされ
ている。ステム部43の上端部にはコッタ44を介して
鍔状のリテーナ45が嵌着され、リテーナ45と内部支
持壁40cの上面との間にはバルブ42を常に上方へ付
勢するバルブスプリング46が装着されている。また、
シリンダヘッド40の上部支持壁40bに穿設されたリ
フタガイド穴40aには、倒立カップ状の直打式バルブ
リフタ47が挿入されて摺動可能にガイドされている。
バルブリフタ47の端壁部の下面中央に突設されたバル
ブ当り部48の下面は、リテーナ45より上方に突出し
たステム部43の上端面に当接している。
【0003】上記直打式動弁機構の性能を発揮・維持さ
せるためには、相対運動したり、当接したりする各部材
間の潤滑を十分にする必要があり、バルブ当り部48と
ステム部43の上端面との当接面間の潤滑については、
次のようになされている。即ち、カム49の回転に伴っ
てバルブリフタ47が上下動すると、バルブスプリング
46の伸縮動によって内部支持壁40c上のオイル50
が掻き上げられ、バルブリフタ47の端壁部の下面に付
着する。このオイル50がバルブ当り部48及びステム
部43に流れ落ちて、バルブ当り部48とステム部43
と当接面間を潤滑させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、バルブスプ
リング46は内燃機関の高回転時には激しく伸縮動して
オイル50を多く掻き上げるが、低回転時にはゆっくり
伸縮動するためオイル50の掻き上げが極めて少ない。
このため、低回転時には前記の流れ落ちるオイル50が
少なくなって、バルブ当り部48とステム部43との当
接面間の潤滑が不足しやすかった。
【0005】ここで、低回転時の潤滑を改善するため
に、オイルジェット等の給油機構を追加することによ
り、バルブ当り部48とステム部43との当接面間に強
制的にオイル50を供給することも考えられるが、その
場合は、構造の複雑化、スペースの犠牲、コストアッ
プ、他部位での油圧低下等の問題が発生する。
【0006】本発明の目的は、上記課題を解決し、スペ
ースを犠牲にしたり、他部位での油圧低下を招いたりす
ることなく、低回転でのバルブリフタとステム部との当
接面間の潤滑を単純な構造で安価に向上させることがで
きる内燃機関の直打式動弁機構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の内燃機関の直打式動弁機構は、バルブの上
端部に取り付けられたリテーナの上面中央部にオイルを
溜めるための凹所を設け、バルブリフタの端壁部の下面
中央部に突設したバルブ当り部とバルブとの当接面レベ
ルを前記凹所内に位置させた。
【0008】前記リテーナの上面に環状凸壁を設けるこ
とにより、前記凹所の背を高くすることが好ましい。ま
た、前記凹所の内周面を拡径することにより、前記凹所
の容積を大きくすることが好ましい。さらに、前記凹所
の底部においてリテーナとバルブとの間にOリングを挿
入することが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を実施した形態例の内燃機
関の直打式動弁機構を図1及び図2を参照して説明す
る。内燃機関のシリンダヘッド1は、リフタガイド穴1
aが穿設された上部支持壁1bと、パイプ状のバルブガ
イド2が取り付けられた内部支持壁1cとを備え、両支
持壁1b,1c間には空間1dが形成されている。バル
ブガイド2にはバルブ3のステム部4が挿入されて軸方
向に摺動可能にガイドされている。ステム部4の上端部
にはコッタ5を介して鍔状のリテーナ6が嵌着され、リ
テーナ6と内部支持壁1cの上面との間にはバルブ3を
常に上方へ付勢するバルブスプリング8が装着されてい
る。また、リフタガイド穴1aには倒立カップ状の直打
式バルブリフタ10が挿入されて摺動可能にガイドされ
ている。そして、バルブ3はカム9によりバルブリフタ
10を介して直打されるようになっている。
【0010】リテーナ6の上面中央部には、オイル13
を溜めるための凹所11が設けられている。凹所11
は、リテーナ6の上面に設けられた環状凸壁12によ
り、背が高められており、これによって、リテーナ6の
重量の増加を抑制しつつ、凹所11の容量を増大させて
いる。また、凹所11は、その内周面11aを拡径する
ことにより、その容積を大きくしている。さらに、凹所
11の底部においてリテーナ6とバルブ3のステム部4
との間にOリング14を挿入し、凹所11に溜まったオ
イル13が漏れないようにしている。このようにして、
凹所11内にオイル13を多くかつ長く溜めることがで
きるようになっている。
【0011】バルブリフタ10の端壁部の下面中央部に
はバルブ当り部15が突設されており、バルブ当り部1
5の下面はステム部4の上端面に当接している。本実施
形態では、バルブ当り部15が従来よりやや下方まで大
きく突設されているとともに、ステム部4の上端面がリ
テーナ6から突出しないように配設されているため、バ
ルブ当り部15とステム部4との当接面レベル16がリ
テーナ6の凹所11内に位置している。環状凸壁12は
凹所11の背を高めることで、この位置関係の実現を容
易にしている。
【0012】このように構成された直打式動弁機構は次
のように動作する。 (1)内燃機関の高回転時には、カム9の回転に伴って
バルブリフタ10が上下動すると、バルブスプリング8
が激しく伸縮動し、この伸縮動によって内部支持壁1c
上のオイル13が空間1dに掻き上げられる。この掻き
上げられたオイル13の一部がバルブリフタ10の端壁
部の下面に付着し、図2に示すように、バルブ当り部1
5及びステム部4へと流れ落ちて凹所11内に溜まる。
そして、バルブ当り部15とステム部4との当接面レベ
ル16はリテーナ6の凹所11内に位置しているのでオ
イル13に漬かり、その当接面間に凹所11内のオイル
が容易に浸潤して、十分に潤滑される。
【0013】(2)内燃機関の低回転時には、バルブス
プリング8の伸縮動によるオイル13の掻き上げが少な
くなる。しかし、高回転時に凹所11内に溜まったオイ
ル13によって、バルブ当り部15とステム部4との当
接面間は長時間潤滑され続ける。また、低回転時でも時
間が経てば、少ないながらも掻き上げられたオイル13
が上記と同様に凹所11内に流れ込んで溜まる。
【0014】なお、図2に鎖線で示すように、凹所11
へのオイル13の溜りが少なく、当接面レベル16がオ
イル13に漬かっていない場合であっても、凹所11内
のオイル13がステム部4の上下動によって動いて当接
面レベル16に浸潤するため、当接面間は潤滑される。
【0015】なお、本発明は前記実施形態の構成に限定
されず、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しな
い範囲で適宜変更して具体化することもできる。
【0016】(1)バルブ当り部15にインナーシムを
固定すること。 (2)バルブリフタ10の端壁部の下面をバルブ当り部
15に向かって僅かに傾斜させることによって略円錐台
状に形成し、該下面に付着したオイル13がバルブ当り
部15に向かって集まるようにすること。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
係る内燃機関の直打式動弁機構によれば、スペースを犠
牲にしたり、他部位での油圧低下を招いたりすることな
く、低回転でのバルブリフタとステム部との当接面間の
潤滑を単純な構造で安価に向上させることができる内燃
機関の直打式動弁機構を提供することにある。
【0018】上記効果に加え、請求項2及び3の発明に
よれば、バルブリフタとステム部との当接面が位置させ
られる凹所内にオイルがより多く溜まるようにして、潤
滑をより向上させることができる。
【0019】上記効果に加え、請求項4の発明によれ
ば、同凹所からのオイルの漏れを防止することにより、
凹所内にオイルがより長く溜まるようにし、もって潤滑
をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した実施形態の内燃機関の直打
式動弁機構を示す断面図である。
【図2】同直打式動弁機構の部分断面図である。
【図3】従来の内燃機関の直打式動弁機構を示す断面図
である。
【符号の説明】
3 バルブ 4 ステム部 6 リテーナ 10 バルブリフタ 11 凹所 11a 内周面 12 環状凸壁 13 オイル 14 Oリング 15 バルブ当り部 16 当接面レベル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブの上端部に取り付けられたリテー
    ナの上面中央部にオイルを溜めるための凹所を設け、バ
    ルブリフタの端壁部の下面中央部に突設したバルブ当り
    部とバルブとの当接面レベルを前記凹所内に位置させた
    内燃機関の直打式動弁機構。
  2. 【請求項2】 前記リテーナの上面に環状凸壁を設ける
    ことにより、前記凹所の背を高くした請求項1記載の内
    燃機関の直打式動弁機構。
  3. 【請求項3】 前記凹所の内周面を拡径することによ
    り、前記凹所の容積を大きくした請求項1記載の内燃機
    関の直打式動弁機構。
  4. 【請求項4】 前記凹所の底部においてリテーナとバル
    ブとの間にOリングを挿入した請求項1記載の内燃機関
    の直打式動弁機構。
JP9293598A 1997-10-08 1997-10-08 内燃機関の直打式動弁機構 Pending JPH11107730A (ja)

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JP9293598A JPH11107730A (ja) 1997-10-08 1997-10-08 内燃機関の直打式動弁機構

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JP9293598A JPH11107730A (ja) 1997-10-08 1997-10-08 内燃機関の直打式動弁機構

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JPH11107730A true JPH11107730A (ja) 1999-04-20

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ID=17796797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9293598A Pending JPH11107730A (ja) 1997-10-08 1997-10-08 内燃機関の直打式動弁機構

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7235759B2 (en) 2000-03-31 2007-06-26 Illinois Tool Works Inc. Method and apparatus for receiving a universal input voltage in a welding, plasma or heating power source

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7235759B2 (en) 2000-03-31 2007-06-26 Illinois Tool Works Inc. Method and apparatus for receiving a universal input voltage in a welding, plasma or heating power source

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