JPH1110772A - 光制御機能を有する樹脂シ−ト - Google Patents
光制御機能を有する樹脂シ−トInfo
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- JPH1110772A JPH1110772A JP9165922A JP16592297A JPH1110772A JP H1110772 A JPH1110772 A JP H1110772A JP 9165922 A JP9165922 A JP 9165922A JP 16592297 A JP16592297 A JP 16592297A JP H1110772 A JPH1110772 A JP H1110772A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 不透明部分または光透過性が劣る部分が一定
のピッチで配置されている光制御板においてもモアレが
見えずかつ不透明部分または光透過性が劣る部分が目立
たない樹脂シ−トを提供する。 【解決手段】 X方向に所定の幅、Y方向に所定の厚
み、及びZ方向に所定の長さを有する基体樹脂層A中
に、複数の扁平形状の樹脂条BがZ方向を長手方向とし
て延在埋設された樹脂シートであって、これら複数の樹
脂条Bが、XY断面においてY方向に対して平行または
所定角度をもって配置されており、樹脂条B中に光拡散
剤が混在されてなる樹脂シート。前記の樹脂シートにお
いて樹脂条B中に光拡散剤と光吸収剤が同時に混在され
てなる樹脂シート。前記の各樹脂シートにおいて基体樹
脂層A中に光拡散剤が混在されてなる樹脂シート。前記
の各樹脂シ−トの少なくとも一方の表面が粗面化された
樹脂シート。
のピッチで配置されている光制御板においてもモアレが
見えずかつ不透明部分または光透過性が劣る部分が目立
たない樹脂シ−トを提供する。 【解決手段】 X方向に所定の幅、Y方向に所定の厚
み、及びZ方向に所定の長さを有する基体樹脂層A中
に、複数の扁平形状の樹脂条BがZ方向を長手方向とし
て延在埋設された樹脂シートであって、これら複数の樹
脂条Bが、XY断面においてY方向に対して平行または
所定角度をもって配置されており、樹脂条B中に光拡散
剤が混在されてなる樹脂シート。前記の樹脂シートにお
いて樹脂条B中に光拡散剤と光吸収剤が同時に混在され
てなる樹脂シート。前記の各樹脂シートにおいて基体樹
脂層A中に光拡散剤が混在されてなる樹脂シート。前記
の各樹脂シ−トの少なくとも一方の表面が粗面化された
樹脂シート。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一定方向の光を遮
蔽し又は視界を制御する遮光シ−ト、視界制御シ−ト、
ライトコントロ−ル等に適した光制御機能を有する樹脂
シ−トに関する。
蔽し又は視界を制御する遮光シ−ト、視界制御シ−ト、
ライトコントロ−ル等に適した光制御機能を有する樹脂
シ−トに関する。
【0002】
【従来の技術】太陽光等の一定方向から入射する光を遮
光可能な板としては、透明な熱可塑性樹脂シート中に着
色したポリエステルフィルム等のテープ状物を埋設した
透光板が知られている(特開昭60−83001号公
報)。またディスプレーカバー、車載用や計測器用等の
表示パネル、屋外表示灯器等の前面板としては、透明部
分と不透明部分とを交互に多数積層したライトコントロ
ールシートもしくはフィルムまたは防眩シートが知られ
ている(特開昭61ー125846号公報、特開平2ー
18503号公報、特開昭62ー284740号公
報)。
光可能な板としては、透明な熱可塑性樹脂シート中に着
色したポリエステルフィルム等のテープ状物を埋設した
透光板が知られている(特開昭60−83001号公
報)。またディスプレーカバー、車載用や計測器用等の
表示パネル、屋外表示灯器等の前面板としては、透明部
分と不透明部分とを交互に多数積層したライトコントロ
ールシートもしくはフィルムまたは防眩シートが知られ
ている(特開昭61ー125846号公報、特開平2ー
18503号公報、特開昭62ー284740号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
透光板、ライトコントロールシートまたはフィルム等の
光制御板をテレビ画面やLCD画面等の前面に配置して
使用した場合には、光制御板の透明部分と不透明部分の
規則的な繰り返し模様と、画面の規則的な画素ピッチが
重なるために、モアレ模様が生じて見づらくなることが
多かった。
透光板、ライトコントロールシートまたはフィルム等の
光制御板をテレビ画面やLCD画面等の前面に配置して
使用した場合には、光制御板の透明部分と不透明部分の
規則的な繰り返し模様と、画面の規則的な画素ピッチが
重なるために、モアレ模様が生じて見づらくなることが
多かった。
【0004】またこれらの不透明部分は、黒色顔料等の
光吸収剤が添加されているために線状体として視認され
る場合があり、更に画面全体を暗くする点も問題であっ
た。
光吸収剤が添加されているために線状体として視認され
る場合があり、更に画面全体を暗くする点も問題であっ
た。
【0005】本発明の目的は、不透明部分または光透過
性が劣る部分が一定のピッチで配置されている光制御板
においてもモアレが見えずかつ不透明部分または光透過
性が劣る部分が目立たない樹脂シ−トを提供することに
ある。
性が劣る部分が一定のピッチで配置されている光制御板
においてもモアレが見えずかつ不透明部分または光透過
性が劣る部分が目立たない樹脂シ−トを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題は、X方向に所
定の幅、Y方向に所定の厚み、及びZ方向に所定の長さ
を有する基体樹脂層A中に、複数の扁平形状の樹脂条B
がZ方向を長手方向として延在埋設された樹脂シートで
あって、これら複数の樹脂条Bが、XY断面においてY
方向に対して平行または所定角度をもって配置されてお
り、樹脂条B中に光拡散剤が混在されてなる樹脂シート
によって解決される。
定の幅、Y方向に所定の厚み、及びZ方向に所定の長さ
を有する基体樹脂層A中に、複数の扁平形状の樹脂条B
がZ方向を長手方向として延在埋設された樹脂シートで
あって、これら複数の樹脂条Bが、XY断面においてY
方向に対して平行または所定角度をもって配置されてお
り、樹脂条B中に光拡散剤が混在されてなる樹脂シート
によって解決される。
【0007】また前記課題は、前記の樹脂シートにおい
て樹脂条B中に光拡散剤と光吸収剤が同時に混在されて
なる樹脂シートによって解決される。
て樹脂条B中に光拡散剤と光吸収剤が同時に混在されて
なる樹脂シートによって解決される。
【0008】更に前記課題は、前記の各樹脂シートにお
いて基体樹脂層A中に光拡散剤が混在されてなる樹脂シ
ートによって解決される。
いて基体樹脂層A中に光拡散剤が混在されてなる樹脂シ
ートによって解決される。
【0009】また前記課題は、前記の各樹脂シ−トの少
なくとも一方の表面が粗面化された樹脂シートによって
解決される。
なくとも一方の表面が粗面化された樹脂シートによって
解決される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の樹脂シートにおいてX、
Y及びZ方向は互いに直角方向であり、シートの表面は
XZ平面で表され、厚みはY方向で表される。
Y及びZ方向は互いに直角方向であり、シートの表面は
XZ平面で表され、厚みはY方向で表される。
【0011】基体樹脂層Aを構成する樹脂としては、広
範な熱可塑性樹脂が使用可能である。基体樹脂層Aはで
きるだけ透光性が高い樹脂が望ましく、例えばポリエチ
レンテレフタレ−ト、ポリカ−ボネ−ト、ポリメチルメ
タクリレ−ト等が例示される。
範な熱可塑性樹脂が使用可能である。基体樹脂層Aはで
きるだけ透光性が高い樹脂が望ましく、例えばポリエチ
レンテレフタレ−ト、ポリカ−ボネ−ト、ポリメチルメ
タクリレ−ト等が例示される。
【0012】樹脂条Bを構成する樹脂としては同様の樹
脂が使用される。樹脂シートにおいてA用とB用の樹脂
は同一であってもよい。
脂が使用される。樹脂シートにおいてA用とB用の樹脂
は同一であってもよい。
【0013】樹脂条Bは、基体樹脂層A中においてZ方
向に延在して埋設されており、XY断面においてY方向
と平行(0度)または90度以下の所定角度をもって配
置されている。これらの複数の樹脂条Bは互いにほぼ平
行に所定間隔をもって配置されている。樹脂条Bの間隔
のピッチは一定であるものが標準的であるが、ピッチが
若干ずれているものも含まれる。樹脂条Bのサイズは用
途に応じて適宜設定される。尚、Z方向の端部のXY平
面において樹脂条Bが露出した状態であってもよい。
向に延在して埋設されており、XY断面においてY方向
と平行(0度)または90度以下の所定角度をもって配
置されている。これらの複数の樹脂条Bは互いにほぼ平
行に所定間隔をもって配置されている。樹脂条Bの間隔
のピッチは一定であるものが標準的であるが、ピッチが
若干ずれているものも含まれる。樹脂条Bのサイズは用
途に応じて適宜設定される。尚、Z方向の端部のXY平
面において樹脂条Bが露出した状態であってもよい。
【0014】光拡散剤としては、光反射機能を有するも
のや、光反射機能と光屈折機能を有するもの等が含ま
れ、公知の有機充填剤や無機充填剤等を用いることがで
きる。光反射機能と光屈折機能を有する光拡散剤として
は、シリコーンビーズ等の樹脂ビーズ、ガラスビーズ、
酸化チタン等の白色顔料等が挙げられる。光反射機能を
有する光拡散剤としては、アルミニウム粉等の金属粉等
が挙げられる。
のや、光反射機能と光屈折機能を有するもの等が含ま
れ、公知の有機充填剤や無機充填剤等を用いることがで
きる。光反射機能と光屈折機能を有する光拡散剤として
は、シリコーンビーズ等の樹脂ビーズ、ガラスビーズ、
酸化チタン等の白色顔料等が挙げられる。光反射機能を
有する光拡散剤としては、アルミニウム粉等の金属粉等
が挙げられる。
【0015】光拡散剤の平均粒径は0.1〜200μm
程度であることが好ましく、0.5〜50μm程度であ
ることがより好ましい。粒径分布はできるだけ狭いこと
が好ましい。また、基体樹脂100重量部当たりの混在
量は20重量部以下の範囲であって、シ−トの透光性を
高くするためにはできるだけ少ない方が好ましく、5重
量部以下であることがより好ましい。
程度であることが好ましく、0.5〜50μm程度であ
ることがより好ましい。粒径分布はできるだけ狭いこと
が好ましい。また、基体樹脂100重量部当たりの混在
量は20重量部以下の範囲であって、シ−トの透光性を
高くするためにはできるだけ少ない方が好ましく、5重
量部以下であることがより好ましい。
【0016】反射・屈折機能を有する光拡散剤として
は、モアレ低減と画質向上の点から、樹脂条Bの樹脂と
の屈折率差が0.01以上であって屈折率差ができるだ
け大きいものを用いることが好ましい。屈折率差が小さ
すぎる場合は、光拡散剤を樹脂条B中に多量に混在させ
ることが必要となり、樹脂シ−トの光線透過率が低くな
るので好ましくない。
は、モアレ低減と画質向上の点から、樹脂条Bの樹脂と
の屈折率差が0.01以上であって屈折率差ができるだ
け大きいものを用いることが好ましい。屈折率差が小さ
すぎる場合は、光拡散剤を樹脂条B中に多量に混在させ
ることが必要となり、樹脂シ−トの光線透過率が低くな
るので好ましくない。
【0017】前記の樹脂シートには、液晶画面等のコン
トラストの向上を目的として、樹脂条B中に光拡散剤と
光吸収剤とを同時に混在させることができる。このよう
な光吸収剤としては黒色顔料や青色顔料等の着色顔料が
挙げられる。具体的には、樹脂条B中にはシリコーンビ
ーズや酸化チタン等の光拡散剤と黒色顔料や青色顔料等
の光吸収剤を同時に混在させた樹脂シートが例示され
る。両者の混在割合は目的に応じて適宜定められる。
トラストの向上を目的として、樹脂条B中に光拡散剤と
光吸収剤とを同時に混在させることができる。このよう
な光吸収剤としては黒色顔料や青色顔料等の着色顔料が
挙げられる。具体的には、樹脂条B中にはシリコーンビ
ーズや酸化チタン等の光拡散剤と黒色顔料や青色顔料等
の光吸収剤を同時に混在させた樹脂シートが例示され
る。両者の混在割合は目的に応じて適宜定められる。
【0018】更に前記の各樹脂シートにおいては、液晶
画面等のモアレをより確実に見えなくすることを目的と
して、基体樹脂層A中に光拡散剤を混在させることがで
きる。光拡散剤としては光反射機能と光屈折機能を有す
る、シリコーンビーズ等の樹脂ビーズ、ガラスビーズ、
酸化チタン等の白色顔料等を用いることが好ましい。
画面等のモアレをより確実に見えなくすることを目的と
して、基体樹脂層A中に光拡散剤を混在させることがで
きる。光拡散剤としては光反射機能と光屈折機能を有す
る、シリコーンビーズ等の樹脂ビーズ、ガラスビーズ、
酸化チタン等の白色顔料等を用いることが好ましい。
【0019】また前記の各樹脂シートにおいては、液晶
画面等のモアレをより確実に見えなくすることを目的と
して、樹脂シ−トの少なくとも一方の表面を粗面化状態
にすることができる。樹脂シ−ト自体の表面を粗面化し
たもの、樹脂シ−トにフィルムを積層した状態でフィル
ムを粗面化したもの、樹脂シ−トに表面を粗面化したフ
ィルムを積層したもの等が例示される。粗面化状態は液
晶画面等の状態を考慮して最適な条件に設定される。
画面等のモアレをより確実に見えなくすることを目的と
して、樹脂シ−トの少なくとも一方の表面を粗面化状態
にすることができる。樹脂シ−ト自体の表面を粗面化し
たもの、樹脂シ−トにフィルムを積層した状態でフィル
ムを粗面化したもの、樹脂シ−トに表面を粗面化したフ
ィルムを積層したもの等が例示される。粗面化状態は液
晶画面等の状態を考慮して最適な条件に設定される。
【0020】モアレ模様は、2つの周期的な強度分布を
もつ模様を重ね合わせたときに生じる、それらの交点を
結ぶ目の粗い模様のことである。したがって、重ね合わ
される模様の少なくとも一方の模様のピッチを不規則に
することによってモアレを見えにくくすることができ
る。本発明ではこの原理が利用されている。
もつ模様を重ね合わせたときに生じる、それらの交点を
結ぶ目の粗い模様のことである。したがって、重ね合わ
される模様の少なくとも一方の模様のピッチを不規則に
することによってモアレを見えにくくすることができ
る。本発明ではこの原理が利用されている。
【0021】一般に、繰り返し模様のピッチがP1およ
びP2の重ね合わせたときに生じるモアレ模様のピッチ
Pは(1)式で定義される。但し、式中nは自然数であ
る。
びP2の重ね合わせたときに生じるモアレ模様のピッチ
Pは(1)式で定義される。但し、式中nは自然数であ
る。
【0022】 P=(P1×P2)÷(|P1−nP2|) (1) 基体樹脂層中に樹脂条Bが一定のピッチP1で埋設され
た図4のシ−トを、テレビ画面やLCD画面等の繰り返
しピッチP2の模様の上に重ねると(1)式で示されるピ
ッチPのモアレ模様が生じる。しかし、図1のように樹
脂条B中に光拡散剤が存在すると樹脂シートを透過する
光が適度に拡散されるので、樹脂条のピッチを不規則に
した場合と同じ効果が得られ、その結果モアレが見えに
くくなる。
た図4のシ−トを、テレビ画面やLCD画面等の繰り返
しピッチP2の模様の上に重ねると(1)式で示されるピ
ッチPのモアレ模様が生じる。しかし、図1のように樹
脂条B中に光拡散剤が存在すると樹脂シートを透過する
光が適度に拡散されるので、樹脂条のピッチを不規則に
した場合と同じ効果が得られ、その結果モアレが見えに
くくなる。
【0023】
【実施例】以下に、実施例により本発明を説明する。 (実施例1)基体樹脂層及び樹脂条用の樹脂としてポリ
メチルメタクリレート樹脂(三菱レイヨン(株)製 アク
リヘ゜ットMD#001、屈折率1.49、以下「MMA樹脂」
と称す)を用いた。樹脂条用として、MMA樹脂100
重量部に対して酸化チタン(石原産業(株)製R82
0、屈折率2.58以上)を2重量部添加した混合物を
調製した。
メチルメタクリレート樹脂(三菱レイヨン(株)製 アク
リヘ゜ットMD#001、屈折率1.49、以下「MMA樹脂」
と称す)を用いた。樹脂条用として、MMA樹脂100
重量部に対して酸化チタン(石原産業(株)製R82
0、屈折率2.58以上)を2重量部添加した混合物を
調製した。
【0024】基体樹脂層用の樹脂及び樹脂条用の混合物
を各押出機に供給して溶融押出し、透光性樹脂中に厚み
0.01mmの白色の樹脂条が0.3mmのピッチで埋
め込まれた幅500mm(X方向)、厚さ3mm(Y方
向)の樹脂シートを連続的に得た(図1)。
を各押出機に供給して溶融押出し、透光性樹脂中に厚み
0.01mmの白色の樹脂条が0.3mmのピッチで埋
め込まれた幅500mm(X方向)、厚さ3mm(Y方
向)の樹脂シートを連続的に得た(図1)。
【0025】この樹脂シートを幅200mm(X方
向)、長さ100mm(Z方向)に切断し、画素ピッチ
の異なる3種類の市販ノート型パソコンの液晶画面上に
置いたところ、いずれの場合も優れた視界制御性を示
し、モアレは見えず、樹脂条は視認されず、画質は良好
であった。
向)、長さ100mm(Z方向)に切断し、画素ピッチ
の異なる3種類の市販ノート型パソコンの液晶画面上に
置いたところ、いずれの場合も優れた視界制御性を示
し、モアレは見えず、樹脂条は視認されず、画質は良好
であった。
【0026】(実施例2)樹脂条用として、MMA樹脂
100重量部に対して酸化チタン(石原産業(株)製R
820、屈折率2.58以上)2重量部及びカーボンブ
ラック0.5重量部を添加した混合物を調製した。それ
以外は実施例1と同様にして透光性樹脂中に厚み0.0
1mmの灰色の樹脂条が0.3mmのピッチで埋め込ま
れた厚さ3mmの樹脂シートを連続的に得た。
100重量部に対して酸化チタン(石原産業(株)製R
820、屈折率2.58以上)2重量部及びカーボンブ
ラック0.5重量部を添加した混合物を調製した。それ
以外は実施例1と同様にして透光性樹脂中に厚み0.0
1mmの灰色の樹脂条が0.3mmのピッチで埋め込ま
れた厚さ3mmの樹脂シートを連続的に得た。
【0027】実施例1と同様にしてこの樹脂シートを液
晶画面上に置いたところ、いずれの場合も優れた視界制
御性を示し、モアレは見えず、樹脂条は視認されず、画
質は良好であった。
晶画面上に置いたところ、いずれの場合も優れた視界制
御性を示し、モアレは見えず、樹脂条は視認されず、画
質は良好であった。
【0028】(実施例3)基体樹脂層用の樹脂として、
MMA樹脂100重量部に対してシリコーンビーズ(東
芝シリコ−ン(株)製、トスパール145、屈折率1.
42)を1重量部添加したものを調製した。それ以外は
実施例1と同様にして透光性樹脂中に厚み0.01mm
の白色の樹脂条が0.3mmのピッチで埋め込まれた厚
さ3mmの樹脂シートを連続的に得た。
MMA樹脂100重量部に対してシリコーンビーズ(東
芝シリコ−ン(株)製、トスパール145、屈折率1.
42)を1重量部添加したものを調製した。それ以外は
実施例1と同様にして透光性樹脂中に厚み0.01mm
の白色の樹脂条が0.3mmのピッチで埋め込まれた厚
さ3mmの樹脂シートを連続的に得た。
【0029】実施例1と同様にしてこの樹脂シートを液
晶画面上に置いたところ、いずれの場合も優れた視界制
御性を示し、モアレは見えず、樹脂条は視認されず、画
質は良好であった。
晶画面上に置いたところ、いずれの場合も優れた視界制
御性を示し、モアレは見えず、樹脂条は視認されず、画
質は良好であった。
【0030】(実施例4)艶消しフィルムとしてメタク
リル酸メチルを主成分とする重合体中に平均粒径10μ
mのマイカが分散された厚み15μmのフィルム(三菱
レイヨン(株)製アクリプレンHBC025)を準備した。
リル酸メチルを主成分とする重合体中に平均粒径10μ
mのマイカが分散された厚み15μmのフィルム(三菱
レイヨン(株)製アクリプレンHBC025)を準備した。
【0031】次いで実施例1と同様にして得られた樹脂
シ−ト表面にこの艶消しフィルムを貼り付けて、加熱プ
レス成形方法によって、表面が艶消し状で、透光性樹脂
中に厚み0.01mmの白色の樹脂条が0.3mmピッ
チで埋め込まれた厚さ3mmの樹脂シートを得た。
シ−ト表面にこの艶消しフィルムを貼り付けて、加熱プ
レス成形方法によって、表面が艶消し状で、透光性樹脂
中に厚み0.01mmの白色の樹脂条が0.3mmピッ
チで埋め込まれた厚さ3mmの樹脂シートを得た。
【0032】実施例1と同様にしてこの樹脂シートを液
晶画面上に置いたところ、いずれの場合も優れた視界制
御性を示し、モアレは見えず、樹脂条は視認されず、画
質は良好であった。
晶画面上に置いたところ、いずれの場合も優れた視界制
御性を示し、モアレは見えず、樹脂条は視認されず、画
質は良好であった。
【0033】(比較例1)樹脂条用として、MMA樹脂
100重量部に対してカーボンブラック5重量部を添加
した混合物を調製した。それ以外は実施例1と同様にし
て透光性樹脂中に厚み0.01mmの黒色の樹脂条が
0.3mmのピッチで埋め込まれた厚さ3mmの樹脂シ
ートを連続的に得た。この樹脂シートを実施例1と同様
にしてノート型パソコンの液晶画面上に置いたところ、
モアレが発生すると共に黒色の樹脂条が視認され、画質
は悪かった。
100重量部に対してカーボンブラック5重量部を添加
した混合物を調製した。それ以外は実施例1と同様にし
て透光性樹脂中に厚み0.01mmの黒色の樹脂条が
0.3mmのピッチで埋め込まれた厚さ3mmの樹脂シ
ートを連続的に得た。この樹脂シートを実施例1と同様
にしてノート型パソコンの液晶画面上に置いたところ、
モアレが発生すると共に黒色の樹脂条が視認され、画質
は悪かった。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば遮光性や視界制御性が良
好であってモアレが見えにくい樹脂シートが提供され
る。またこの樹脂シートは、樹脂条Bによる光の吸収少
ないので、テレビ画面や液晶画面等の明るい画面上にお
いた状態で樹脂シート面に対して斜め方向から見たとき
に、樹脂条自体が視認され難いという優れた効果を奏す
る。
好であってモアレが見えにくい樹脂シートが提供され
る。またこの樹脂シートは、樹脂条Bによる光の吸収少
ないので、テレビ画面や液晶画面等の明るい画面上にお
いた状態で樹脂シート面に対して斜め方向から見たとき
に、樹脂条自体が視認され難いという優れた効果を奏す
る。
【図1】樹脂条中に光拡散剤が混在されてなる樹脂シー
トの部分断面図である。
トの部分断面図である。
【図2】樹脂条が厚み方向(Y方向)に対して所定角度
θをなす樹脂シートの部分断面図である。
θをなす樹脂シートの部分断面図である。
【図3】一方の表面が粗面化された樹脂シートの部分断
面図である。
面図である。
【図4】基体樹脂層に樹脂条が埋設された従来の樹脂シ
ートの部分断面図である。
ートの部分断面図である。
1・・・基体樹脂層A 2・・・樹脂条B 3・・・光拡散剤 4・・・粗面化表面 P1・・樹脂条のピッチ θ・・・樹脂条BがY方向となす角度
Claims (4)
- 【請求項1】 X方向に所定の幅、Y方向に所定の厚
み、及びZ方向に所定の長さを有する基体樹脂層A中
に、複数の扁平形状の樹脂条BがZ方向を長手方向とし
て延在埋設された樹脂シートであって、これら複数の樹
脂条Bが、XY断面においてY方向に対して平行または
所定角度をもって配置されており、樹脂条B中に光拡散
剤が混在されてなる樹脂シート。 - 【請求項2】 請求項1の樹脂シートにおいて樹脂条B
中に更に光吸収剤が混在されてなる樹脂シート。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2の樹脂シートに
おいて基体樹脂層A中に光拡散剤が混在されてなる樹脂
シート。 - 【請求項4】 樹脂シ−トの少なくとも一方の表面が粗
面化されていることを特徴とする請求項1〜請求項3に
記載の樹脂シ−ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9165922A JPH1110772A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | 光制御機能を有する樹脂シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9165922A JPH1110772A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | 光制御機能を有する樹脂シ−ト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1110772A true JPH1110772A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=15821569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9165922A Pending JPH1110772A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | 光制御機能を有する樹脂シ−ト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1110772A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011048286A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-10 | Victor Co Of Japan Ltd | 立体映像表示用光学部材及び立体映像表示装置 |
-
1997
- 1997-06-23 JP JP9165922A patent/JPH1110772A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011048286A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-10 | Victor Co Of Japan Ltd | 立体映像表示用光学部材及び立体映像表示装置 |
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