JPH11107278A - 圧入杭打抜工法および同装置 - Google Patents

圧入杭打抜工法および同装置

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JPH11107278A
JPH11107278A JP27285997A JP27285997A JPH11107278A JP H11107278 A JPH11107278 A JP H11107278A JP 27285997 A JP27285997 A JP 27285997A JP 27285997 A JP27285997 A JP 27285997A JP H11107278 A JPH11107278 A JP H11107278A
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JP
Japan
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pile
guide member
press
hydraulic cylinder
inclinometer
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JP27285997A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Yasuoka
和彦 安岡
Yukichi Suzuki
勇吉 鈴木
Kazuyuki Nagabuchi
和幸 永渕
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TOSA KIKAI KOGYO KK
Chowa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
TOSA KIKAI KOGYO KK
Chowa Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 静止ベース7に設置されたクランプ2で既設
杭3を把持して反力を支承しつつ、作業対象杭6を把持
したチャック5を油圧シリンダ4で上下に駆動して、該
作業対象杭6を地中へ圧入したり地中から引き抜いたり
する技術を改良し、前記作業対象杭6が鉛直線Zに比し
て傾斜している角度を迅速,容易に検知できるようにす
る。 【解決手段】 傾動フレーム8を枢支軸9の回りに回動
させて作業用杭6を鉛直ならしめた状態を想定し、この
状態における各種構成部材について鉛直なるべき線
z′、および/または水平なるべき線hを想定する。上
記の線z′の鉛直線に対する傾斜角を表示する傾斜計1
3B、および/または上記の線hの水平線に対する傾斜
角を表示する水準器14Aを設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤に固定された
構造物もしくは地盤中に打設された杭によって反力を支
承し、液圧シリンダの伸縮力を駆動源として、上記と別
体の杭を地盤中に圧入し、もしくは地盤中から引き抜く
工事の方法、および、同装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】既製の杭を地盤中に打設するには、オー
ガなどで穴を掘って既製杭を埋め込む方法と、地盤を構
成している土砂等を圧密しつつ杭を圧入する方法とが有
る。補助的手段としてウォータージェットが併用された
りするが、こうした補助的手段を除外して考えると、既
設杭の打設方法は以上に述べたように(イ)穴を掘って
植え込むか、(ロ)強制的に押し込むか、の二つに大別
される。上記の強制的な押し込みを実用技術面から見て
さらに分類すると、既設杭等で反力を支持しつつシリン
ダ手段で押し込む方法と、杭等の重量荷重に振動荷重を
重畳せしめて押し込む方式とに大別される。本発明は、
作業対象である杭に別段の振動を与えることなく、シリ
ンダ手段で該杭を地盤中に圧入する技術に関するもので
あるが、この技術はそのまま、地盤中に打設されている
杭を引き抜く作業にも適用されるので、これを圧入杭打
抜と呼ぶことにする。詳しくは「圧入式の杭打ち,杭抜
き」の意であり、さらに詳しくは「圧入式の杭打ち、お
よび/または引張り式の杭抜き」である。ここに、「反
力を支持するための杭」と「打,抜対象の杭」とが有る
が、上記の杭の内で「引抜き作業の対象である杭」は
「既設の杭」であり、「反力支持杭」も「既設の杭」で
あるから、これらを定義しておかないと紛らわしい。そ
こで、本発明において「既設杭」とは反力を支持するた
めの杭のみを意味するものとし、「引き抜こうとしてい
る杭」は、「圧入しようとしている杭」と併せて「作業
対象杭」と呼ぶことにする。
【0003】図4は、在来型の圧入杭打抜装置の1例を
示し、クランプで既設杭を把持して反力を支承しつつ、
チャックで把持した作業対象杭を地盤中に圧入している
状態を描いた側面図である。ただし、この図は作業対象
杭を引き抜いている状態と見ることもできる。本図4の
例では、多数のシートパイル3が相互に継手を組み合わ
せて、それぞれがほぼ垂直姿勢をなすように地盤中に打
設され、それぞれのシートパイルの頂面がほぼ水平に揃
えられて既設杭3を構成している。旋回台1aは、クラ
ンプ2によって既設杭3に取り付けられ、ガイド1bを
ほぼ垂直に支持している。油圧シリンダ4のシリンダ本
体部分は、前記のガイド1bによって上下方向に案内さ
れており、そのピストンロッド4aの先端は「前記の旋
回台1aに固定された二又アーム1d」の先端に取り付
けられている。この従来例において二又アーム1dが設
けられている理由は後述する。
【0004】作業対象杭6を把持するチャック5は、回
転機構5aを介して前記油圧シリンダ4のシリンダ本体
部と一体的に連設されている。前記の既設杭3を構成し
ている多数のシートパイルは、本図4の紙面と平行に配
列されている。前記作業対象杭6を上記シートパイルの
列設線の延長線上に打ち込む場合は、前記の旋回台1a
や回転機構5aを作動させなくても良いのであるが、杭
打設工事設計書の平面図に描かれているシートパイル打
設計画線が屈曲している角の箇所に差しかかると、既設
杭3のシートパイルに比して作業対象杭6のシートパイ
ルを、仮想の垂直軸周りに回動せしめた姿勢で打ち込む
か、または、既設杭3のシートパイルに比して異型のシ
ートパイルから成る作業対象杭6を打設しなければなら
ない。このような場合に、前記の旋回台1aを旋回作動
せしめるとともに回転機構5aを回転作動せしめて、シ
ートパイル列のコーナー部分の作業が遂行される。図示
の1cは、旋回台1aに搭載されてガイド1bを支承し
ているフレーム(図において隠れている)や、油圧弁な
どの付属機器類を覆っている本体カバーであり、図示の
16は上記油圧弁と油圧シリンダ4とを接続している油
圧ホースである。
【0005】前記の油圧シリンダ4が収縮作動すると、
既設杭3に対する上下方向の移動を固定されている二又
アーム1dに対して油圧シリンダ4の本体部分が引き寄
せられ、該シリンダ本体部分と一体的に連結されたチャ
ック5が下降する。これにより、該チャック5に把持さ
れた作業対象杭6は、地盤を構成している土砂等を圧密
せしめて排除しつつ、強制的に地盤内へ貫入される。上
述の作動から容易に理解されるように、シリンダ本体部
分とチャック5との連結状態は、容易に撓んだり容易に
分離したりしてはないないが、相互に回転することを禁
じるものではない。このような連結の形態を一体的連結
と呼ぶことにする。前記油圧シリンダ4の設置個数は2
個であるが、本図4の側面図においては2個の油圧シリ
ンダが重なって、1個のみ描かれている。本図4に示さ
れている圧入杭打抜機において発生させる打抜き方向の
力に比して、ガイド1b等に掛かる回転モーメントをな
るべく小さくして曲げ応力を軽減するには、作業対象杭
6をなるべくガイド1bに近づけることが望ましい。そ
こで本図4の従来例においては2本の油圧シリンダ4を
紙面と垂直方向に列設して、作業対象杭6と油圧シリン
ダ4との干渉を回避してある。これに伴い、2本のピス
トンロッド4aのそれぞれを取り付けるため、先に述べ
た二又状のアーム1dが設けられている。この二又アー
ム1dは、先に述べたフレーム(本体カバー1cに覆わ
れて隠れており、旋回台1aに対してガイド1bを固定
的に支持している)に固着されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前掲の図4に示した在
来型の圧入杭打抜装置によると、無振動,無騒音で作業
対象杭を打ち抜くことができるという長所が有るが、作
業対象杭6を正確に垂直な姿勢で地盤中に打ち込むに
は、高度の熟練と多大の労力とを要する。同様に、打ち
込まれている作業対象杭を無理なく効率良く引き抜くこ
ともなかなか容易では無い。その主な理由は次のとおり
である。地盤の表面は必ずしも水平ではない。その上、
地盤を形成している地層の硬さは一般に均一でない。従
って、既設杭3は必ずしも垂直に打設されているとは限
らない。さらに、多数の既設杭3の頂面は必ずしも水平
に揃ってはいない。このため、旋回台1aがクランプ2
によって既設杭3に取り付けられたとき、該旋回台1a
によって支持されているガイド1bは必ずしも鉛直姿勢
とならず、また、必ずしも既設杭3と平行にならない。
従って、チャック5で把持された作業対象杭6は必ずし
も鉛直姿勢とならず、また、既設杭3と平行に圧入・引
抜されない。このようにして作業対象杭6と既設杭との
平行度が狂うと、該作業対象杭6の打抜姿勢の精度が低
下する上に、作業対象杭6の継手(セクション)6a
と、この作業対象杭が接続される既設杭の継手との間に
著しい摩擦を生じ、円滑な圧入が不可能であるのみでな
く、該作業対象杭6の打込精度が低下する。
【0007】以上に説明した在来型圧入杭打抜装置(図
4)における角度狂いに因る不具合を解消するための最
新型圧入杭打抜装置として、旋回台に対するガイドの支
持姿勢(角度)を調節できるように改良された技術が公
知である(例えば特開平6−299555号公報)。図
5は、旋回台に対するガイドの支持角度を調節すること
により、チャックに把持された作業対象杭の鉛直度およ
び既設杭との平行度を調節できるように改良された、公
知の最新型圧入杭打抜装置の構造機能を説明するため模
式的に描いた側面図である。本図5に示された構成部材
のうち、前掲の図4(在来型)と同一の符号を付したク
ランプ2,既設杭3,油圧シリンダ4,ピストンロッド
4a,チャック5,回転機構5a,および作業対象杭6
は、それぞれ前記在来型の圧入杭打抜装置(図4)にお
けると同様の構成部分である。クランプ2によって静止
ベース7が既設杭3に固定され、上記静止ベース7に旋
回台10が搭載されている。該旋回台10に対して傾動
フレーム8が枢支軸9により傾動可能に支承されてい
て、上記の傾動フレーム8に対してガイド8aが固定さ
れている。8bは本体カバーであって、図4(在来型)
における本体カバー1cに対応する構成部材である。8
cは、前記傾動フレーム8に固定されるとともに、油圧
シリンダ4のピストンロッド4aの先端を接続されてい
る。チルトシリンダ11は、前記傾動フレーム8と旋回
台10との間に介装接続されており、該チルトシリンダ
11を伸縮操作することによって傾動フレーム8が旋回
台10に対して調節可能に傾動せしめられる。
【0008】前記の静止ベース7もしくは旋回台10に
は水準器12が設置されている。既設杭3の鉛直度、お
よび多数の既設杭3の頂面の揃い方、並びにクランプ2
による静止ベース7の取付状態などの誤差の総合が上記
の水準器12によって表示されるので、この水準器12
の水平表示が狂っているときは、前記のチルトシリンダ
11を伸縮操作して傾動フレーム8を傾動させる。これ
に伴ってガイド8aが傾動し、油圧シリンダ4が傾動せ
しめられる。これによりチャック5に把持された作業対
象杭6が、前掲姿勢6Fと後傾姿勢6Rとの間で、約±
5度傾動せしめられる。
【0009】上記の傾動、すなわち、既設杭3の列設方
向に直交する水平軸である枢支軸9周りの傾動操作が可
能になったことによって、既設杭3に対して作業対象杭
6を平行姿勢ならしめて平行に打ち,抜くことができ、
圧入杭打抜作業を円滑,迅速かつ高精度で遂行できるよ
うになり、図5に示した公知の改良型杭打抜装置によっ
て圧入杭打抜技術は著しく進歩した。作業対象杭6の把
持姿勢と打抜方向とを傾動調節し得ることの実用的価値
の大小は作業条件によって変化するから一概には言えな
いが、実際に作業を行なっている現場技術者の、一般的
条件下における評価は絶大である。
【0010】さらに、現場技術者からの要請として、作
業対象杭の傾動調節状態を計器表示可能ならしめること
が求められており、詳しくは次のとおりである。高度に
熟練した作業者によれば、目視の官能的判断によって作
業対象杭6の鉛直性は可成り高精度に測定判別すること
ができ、必ずしも計器表示を必要としない。しかし乍
ら、作業者の官能に依存する目視計測は、背景の如何に
よっては錯覚を生じる虞れが有る上に、作業者の身体的
条件によっても影響され、不安定である。さらに、計測
器と同レベルの高精度で目視判定するには硬度の熟練を
要し、このような高度熟練技術者が居ないと杭打抜作業
の質が低下する。未熟練者が作業対象杭6の鉛直度を高
精度で計測するには、例えばナットかボルトを糸で吊る
して作業対象杭6に隣接せしめて比較する方法も有る。
しかし乍ら、多数の作業対象杭を順次に圧入打設する場
合、それぞれの作業対象杭ごとに糸を垂らして傾斜角度
を計測することは甚だ煩わしい。実際問題においては、
作業者に対して煩雑な操作を強いると「手抜き」を生じ
る虞れが有るので好ましくない。さらに、作業の途中で
作業対象杭に接近することは危険防止の観点からも好ま
しくない。本発明は上述の事情に鑑みて為されたもので
あって、既設の杭などで反力を支持しつつ、液圧シリン
ダで作業対象杭を地盤中に圧入したり引き抜いたりする
場合、該作業対象杭に接近することなく、その鉛直度を
リアルタイムで判定し得る技術を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに創作した本発明の基本的原理について、その実施形
態に対応する図1を参照して略述すると次のおとりであ
る。すなちわ、チャック5で把持された状態の作業対象
杭6に対して、水平軸周りに回動しないように連結され
ている多数の構成部材の内の何れか一つに、傾斜計(例
えば13B)または水準器14Aを取り付ける。ただ
し、両方取り付けることを妨げない。本発明の構造機能
について考えるとき、水準器と傾斜計とに本質的な差は
無く、いずれも「地球を基準として姿勢を表示する機
器」、換言すれば「地球の引力の方向を検知する機器」
であって、説明の便宜上の区分である。本発明において
は便宜上、鉛直度を表示する計器を傾斜計と呼び、水平
度を表示する計器を水準器と呼ぶことにした。
【0012】以上に説明した原理に基づいて請求項1の
発明工法の構成は、作業対象である杭を把持したチャッ
クを液圧シリンダに対して一体的に連結するとともに、
静止部材であるベースを既設杭に対して固定し、前記液
圧シリンダを伸縮作動せしめてその反力を上記のベース
で支持しつつ、上記のベースで支持されているガイド部
材によって前記液圧シリンダの上下動を案内して、前記
の作業対象杭を地中に圧入したり引き抜いたりする圧入
杭打抜工法において、前記のガイド部材に対して固定的
に連結されている部材に傾斜計もしくは水準器を取り付
け、該傾斜計もしくは水準器によってガイド部材の鉛直
線に対する傾斜角度を検知し、この傾斜角を任意,所望
の角度ならしめるように、作業対象杭を打込み、および
/または引き抜く方向を制御することを特徴とする。
【0013】以上に説明した請求項1の発明工法による
と、作業対象杭を把持したチャックと一体的に連結され
ている液圧シリンダを案内するガイド部材の傾斜角度を
検知することができるので、間接的に、上記作業対象杭
の傾斜角度をリアルタイムで認識することができる。こ
れを利用すれば、該作業対象杭が所望の姿勢であるか否
かを判定することができ、さらに、該作業対象杭を所望
の姿勢ならしめるように修正することも可能になる。上
述の作用,効果を得るためには必ずしもガイド部材その
ものに傾斜計を取り付けなくても、該ガイド部材に対し
て固定的に連結されている多数の構成部材の内の何れか
に取り付ければ良い。また、鉛直線に対するガイド部材
の傾斜角を検知するためには、必ずしも傾斜計によらな
くても、水準器を取り付けることによっても果たされ
る。
【0014】請求項2に係る発明工法の構成は、作業対
象である杭を把持したチャックを液圧シリンダに対して
固定的に連結するとともに、静止部材であるベースを既
設杭に対して固定し、前記液圧シリンダを伸縮作動せし
めてその反力を上記のベースで支持しつつ、上記のベー
スで支持されているガイド部材によって前記液圧シリン
ダの上下動を案内して、前記の作業対象杭を地中に圧入
したり引き抜いたりする圧入杭打抜工法において、前記
の固定的に連結されている液圧シリンダおよびチャック
の少なくとも何れか片方、もしくはこれらの部材に対し
て固定的に装着されている部材、または、上記のチャッ
クで把持されている杭に傾斜計もしくは水準器を取り付
け、該傾斜計もしくは水準器によって、鉛直線に対する
杭の傾斜角度を直接的にもしくは間接的に検知して、作
業対象杭の打込方向および/または引抜方向を制御する
ことを特徴とする。
【0015】以上に説明した請求項2の発明工法による
と、作業対象である杭を把持しているチャック、およ
び、該チャックに対して固定的に連結されている液圧シ
リンダ、もしくはこれらの部材に対して固定されている
部材、または作業対象杭それ自体の傾斜角度を検知する
ことができるので、間接的もしくは直接的に作業対象杭
が所望の姿勢であるか否かを判定することができ、さら
に、所望の姿勢でない場合は所望の姿勢ならしめるよう
に修正することもできる。重錘(ナット等にても可)を
吊した糸で手で持って作業対象杭に近づけることは煩し
くもあり、危険でもあるが、該作業対象杭に対して例え
ば傾斜計をマグネットで吸着せしめて取り付けておく
と、これを離れた位置から目視することができるので比
較的手数を要せず、少なくとも、作業中に作業対象杭に
接近することの危険は回避される。上述した作業対象杭
の鉛直性の検知は、必ずしも傾斜計を取り付けなくて
も、水準器を取り付けて行なうこともできる。また、上
記傾斜計もしくは水準器の取付け箇所は、必ずしも作業
対象杭でなくても、該作業対象杭を把持しているチャッ
クであっても良く、また、該チャックと固定的に連結さ
れた液圧シリンダでも良く、さらに、これらの部材に固
着されている部材で有っても良い。
【0016】請求項3に係る発明工法の構成は、前記請
求項1,2の発明工法の構成要件に加えて、予め、前記
のガイド部材を、既設杭に固定されるベースに対して傾
動可能に支持するとともに、その傾動角を調節し得る機
能を設けておき、前記作業対象杭の方向制御に際して、
前記ガイド部材の傾動角調節機構を操作することによ
り、該作業対象杭の打込方向,引抜方向を制御すること
を特徴とする。以上に説明した請求項3の発明工法によ
ると、請求項1もしくは請求項2の発明を適用して検知
した作業対象杭の鉛直線に対する傾斜角が狂っていた場
合、および、該作業対象杭の既設杭に対する平行度が狂
っていた場合、ガイド部材の傾動角調節機構を用いて作
業対象杭の姿勢制御を容易にかつ安全に、しかも高精度
で行なうことができる。この請求項3の発明工法の技術
的意義は次のとおりである。先に説明した請求項1,2
の発明工法は、主として図4に示した在来型の圧入杭打
抜装置に適用して、作業対象杭6の傾斜角度・平行度の
正否を判定することができるものである。そして本請求
項3の発明工法は前掲の図5に示した改良型圧入杭打抜
装置に適用すべく創作したものであって、単に作業対象
杭の姿勢の良否を判定するのみでなく、判定結果が「不
良」であった場合、直ちにかつ安全,容易に作業対象杭
の姿勢を修正することができる。換言するならば、図5
に示した改良型圧入杭打抜装置は非常に優れた発明であ
るが、本請求項3の発明によって補完されることによ
り、実用的効果を充分に発揮できるようになる。
【0017】請求項4に係る発明工法の構成は前記請求
項1〜3の発明工法の構成要件に加えて、前記の傾斜計
もしくは水準器として、(イ)振子形重錘の重心が支点
の真下に安定することを利用して鉛直方向を検知する機
器、もしくは、(ロ)液体の気泡が高い位置で安定する
ことを利用して水平方向を検知する機器、または、
(ハ)電気,電子部品が姿勢によって電気的特性を変化
させることを利用して鉛直・水平方向を検知する機器の
内の何れか一つ、もしくは二つ以上を用いることを特徴
とする。以上に説明した請求項4の発明工法によると、
作業条件に応じて振子式傾斜計もしくは気泡式水準器、
または電気,電子式センサの何れかを選定して作業対象
杭の傾斜を適正に検知することができる。振子式傾斜計
は劣悪な環境条件の中でも耐久性を有し、適宜の減衰性
を与えて指針が触れ続けないようにすることができ、傾
斜の大小を直感的に認識することができ、明視距離以上
の中距離(たとえば3メートル)から視認することがで
き、しかも電源や信号伝送手段(例えば電気コード)を
必要としないので、一般的条件下において使用するに適
し、気泡式水準器は本来的に気泡位置が安定していて
(表示値の減衰性が良く)作業対象杭の傾動が停止する
とほぼ同時に気泡位置が停止し、電源や信号伝送手段を
必要とせず、しかも水平(鉛直)検知精度が高いという
長所を有し、電気、電子式センサは、計器の指針を目視
できないような遠距離(例えば10メートル)を隔てて
も正確に水平・鉛直検知が可能であって、遠隔操作に好
適であるから、作業条件に応じて適正な検知機器を用い
れば良い。
【0018】請求項5の発明装置の構成は、既設杭を把
持し、もしくは地盤に固定された構築物を把持する構造
のクランプを備えた静止ベースと、上記静止ベースによ
ってほぼ垂直な姿勢に支持されるガイド部材と、シリン
ダ本体部を上記ガイド部材によって上下に案内されると
ともに、ピストンロッドの先端を前記静止ベースに取り
付けられた液圧シリンダと、上記液圧シリンダの本体部
に対して一体的に連結されて、打抜作業の対象である杭
をほぼ垂直姿勢に把持するチャックとを具備してなる圧
入杭打抜装置において、前記ガイド部材に対して固定的
に結合されている部材に、該ガイド部材が仮想の鉛直線
に対して傾斜している角度を表示する傾斜計が装着され
ていることを特徴とする。以上に説明した請求項5の発
明装置によると、作業対象杭を把持したチャックと一体
的に連結されている液圧シリンダを案内するガイド部材
の傾斜角度を検知することができるので、間接的に、上
記作業対象杭の傾斜角度をリアルタイムで認識すること
ができる。これを利用すれば、該作業対象杭が所望の姿
勢であるか否かを判定することができ、さらに、該作業
対象杭を所望の姿勢ならしめるように修正することも可
能になる。上述の作用,効果を得るためには必ずしもガ
イド部材そのものに傾斜計を取り付けなくても、該ガイ
ド部材に対して固定的に連結されている多数の構成部材
の内の何れかに取り付ければ良い。また、鉛直線に対す
るガイド部材の傾斜角を検知するためには、必ずしも傾
斜計によらなくても、水準器を取り付けることによって
も果たされる。
【0019】請求項6の発明装置の構成は、既設杭を把
持し、もしくは地盤に固定された構築物を把持する構造
のクランプを備えた静止ベースと、上記静止ベースによ
ってほぼ垂直な姿勢に支持されているガイド部材と、シ
リンダ本体部を上記ガイド部材によって上下に案内され
るとともに、ピストンロッドの先端を前記静止ベースに
取り付けられた液圧シリンダと、上記液圧シリンダの本
体部に対して一体的に連結されて、打抜作業の対象であ
る杭をほぼ垂直姿勢に把持するチャックとを具備してな
る圧入杭打抜装置において、前記の液圧シリンダと一体
的に連結されたチャックの少なくとも何れか1箇所に、
チャックによって支持されている杭の傾斜角度を表示す
る傾斜計が装着されていることを特徴とする。以上に説
明した請求項6の発明装置によると、作業対象杭を把持
するチャックに傾斜計が取り付けられているので該作業
対象杭の鉛直線に対する傾斜角を容易に検知することが
でき、もしくは上記のチャックと一体的に連結された部
材である液圧シリンダに傾斜計が装着されているので、
液圧シリンダの傾斜角を検知することによって一義的に
作業対象杭の傾斜角を即時に、かつ容易に検知すること
ができる。本請求項における傾斜計は水準器で代替する
こともでき、チャックもしくは液圧シリンダ、またはこ
れらの部材に対して固定的に連設されている部材の任意
の箇所に装着することができるので設計的自由度が大き
い。
【0020】請求項7の発明装置の構成は、既設杭を把
持し、もしくは地盤に固定された構築物を把持する構造
のクランプを備えた静止ベースと、上記静止ベースによ
ってほぼ垂直な姿勢に支持されるガイド部材と、シリン
ダ本体部を上記ガイド部材によって上下に案内されると
ともに、ピストンロッドの先端を前記静止ベースに取り
付けられた液圧シリンダと、上記液圧シリンダの本体部
に対して一体的に連結されて、打抜作業の対象である杭
をほぼ垂直姿勢に把持するチャックとを具備してなる圧
入杭打抜装置において、上記のチャックで把持された杭
が鉛直に保持された状態において、当該圧入杭打抜装置
を構成している各種の部材の内の少なくとも一つについ
て仮想の水平線から成る基準線を設定し、上記のチャッ
クで把持された杭が鉛直線に対して傾斜した場合、前記
の基準線が水平線に対して傾斜している角度を表示する
水準器が設けられていることを特徴とする。
【0021】以上に説明した請求項7の発明装置による
と、「杭がチャックによって鉛直に保持された状態にお
いて、いずれかの部材に仮想の水平線から成る基準線」
という新規な概念を導入して、この基準線の傾斜角度を
表示する水準器を設けたので、上記の水準器が表示する
「水平線に対する傾斜角」は、「作業対象杭が鉛直線に
対して為す傾斜角」を意味する。このため、上記の水準
器の傾斜角がゼロである場合は作業対象杭が鉛直に支持
されているものと判定することができ、該水準器の傾斜
角がゼロでない場合は作業対象杭が鉛直に保持されてい
ないと判定することができる。その結果、作業対象杭に
接近することなく、離隔的に、その鉛直度を高精度で即
時的に計測することができ、該作業対象杭を鉛直ならし
めるように姿勢修正したり、該作業対象杭を既設杭に対
して平行ならしめるように姿勢修正したりすることを可
能ならしめる。
【0022】請求項8に係る発明装置の構成は前記請求
項5〜7の発明装置の構成要件に加えて、前記のガイド
部材が、ほぼ水平な枢支軸により、静止ベースに対して
傾動可能に支持されるとともに、調節可能に往復傾動さ
せる駆動手段が設けられており、かつ、前記の傾斜角度
を表示する傾斜計もしくは水準器は、前記の枢支軸周り
の傾斜角度を表示する構造であることを特徴とする。以
上に説明した請求項8の発明装置によると、請求項5な
いし請求項7の発明を適用して検知した作業対象杭の鉛
直線に対する傾斜角が狂っていた場合、および、該作業
対象杭の既設杭に対する平行度が狂っていた場合、ガイ
ド部材の傾動角調節機構を用いて作業対象杭の姿勢制御
を容易にかつ安全に、しかも高精度で行なうことができ
る。この請求項8の発明装置の技術的意義は次のとおり
である。先に説明した請求項5〜7の発明装置は、主と
して図4に示した在来型の圧入杭打抜装置に適用して、
作業対象杭6の傾斜角度・平行度の正否を判定すること
ができるものである。そして本請求項8の発明装置は前
掲の図5に示した改良型圧入杭打抜装置に適用すべく創
作したものであって、単に作業対象杭の姿勢の良否を判
定するのみでなく、判定結果が「不良」であった場合、
直ちにかつ安全,容易に作業対象杭の姿勢を修正するこ
とができる。換言するならば、図5に示した改良型圧入
杭打抜装置は非常に優れた発明であるが、本請求項8の
発明によって補完されることにより、実用的効果を充分
に発揮できるようになる。
【0023】請求項9の発明装置の構成は、前記請求項
5〜8の構成要件に加えて、前記のガイド部材が、ほぼ
水平な枢支軸により、静止ベースに対して傾動可能に支
持されるとともに、調節可能に傾動せしめる駆動手段が
設けられており、かつ、前記の傾斜角度を表示する傾斜
計もしくは水準器が複数個設けられていて、少なくとも
1個の水準器もしくは傾斜計は、前記の枢支軸を含む垂
直面内の傾斜角度を表示する構造であることを特徴とす
る。以上に説明した請求項9の発明装置によると、作業
対象杭が鉛直線に比して東西南北,四方八方(360度
全方位)について傾斜しているかいないかを検知するこ
とができる(図1参照)例えば傾斜計13Bは、紙面と
垂直な枢支軸9の周りの傾斜角を検知できる(すなわち
紙面と平行な面内での回動を検知できる)。しかし、作
業対象杭6が紙面の手前方向に傾いたり紙面の奥行方向
に傾いたりしても検知できない。すなわち、枢支軸9を
含む垂直面内での傾斜を検知することはできない。そこ
で本請求項9は(図3参照)、枢支軸9の中心線9′を
含む垂直面内の傾動を検知し得る傾斜計(例えば符号1
3c)を設けることにより、先に述べた傾斜計13Bと
請求項9に係る傾斜計13cとを協働せしめて、作業対
象杭の360度全方位傾斜を検出することができる。作
業対象杭が鉛直線に比して、枢支軸を含む垂直面内で傾
いていることが検知された場合、その修正は容易でない
が、許容限度を越えて傾いている場合は少なくとも作業
を一時中止しなければならない。迅速,容易な修正手段
が無いということは、傾斜を検知することの必要性を否
定したり、傾斜を検知することの価値を減殺したりする
ものではない。本出願人においても、作業対象杭の全方
位傾斜修正技術を発明して、別途出願手続を進めてい
る。
【0024】請求項10の発明装置の構成は前記請求項
9の発明装置の構成要件に加えて、前記のガイド部材
は、前記の枢支軸周りに傾動可能に支持されるとともに
調節可能に傾動を駆動されており、かつ、該ガイド部材
が、上記枢支軸と直交する傾動軸周りに傾動せしめ得る
構造であることを特徴とする。以上に説明した請求項1
0の発明装置によると、請求項9の発明を適用して枢支
軸を含む垂直面内における作業対象杭の傾斜を検知した
とき、該作業対象杭の「枢支軸を含む垂直面」に沿わせ
て傾動させ、傾動角を所望の値ならしめることができ
る。先に述べた請求項8の発明装置を適用して枢支軸周
りに作業対象軸の傾動を可能ならしめるとともに請求項
10の発明によって該枢支軸と直交する傾動軸周りの傾
動を可能ならしめると、作業対象杭は前記枢支軸周りの
傾動と傾動軸周りの傾動との総合作用として、360度
全方位の傾動が可能となる。この全方位傾動を駆動する
こと、および該全方位傾動を制動,固定することは容易
でないが、迅速,容易な駆動・固定手段が無いというこ
とは、「全方位傾動角を検出するとともに、全方位傾動
可能なように支持すること」の価値を否定するものでは
なく、全方位傾動修正手段を開発するための基礎として
の意義と価値が有る。上記の全方位傾動修正手段につい
ては本出願人も発明して、別途出願手続を進めている。
【0025】請求項11に係る発明装置の構成は前記請
求項5〜10の発明の構成要件に加えて、前記の傾斜計
もしくは水準器が、指針形状部を有する重錘を振子状の
揺動可能に吊持した構造、もしくは、透明な凸曲面を有
する密閉容器の中に液体を気泡と共に封入した構造、ま
たは、重力の方向を感知する機能を有する電気的,電子
的センサを収納したケースに信号出力用の電線が接続さ
れた構造であることを特徴とする。以上に説明した請求
項11の発明装置によると、前述した請求項5〜10の
発明装置を実施する際、作業条件に応じて適正な形式の
傾斜計もしくは水準器を選択することができる。すなわ
ち、本請求項を実施する場合に選択し得る傾斜計・水準
器の3種類の型式の中で、指針形振子状重錘は構造が簡
単であって中距離(例えば5メートル)からの視認が容
易であり、電源を必要としない上に、実用上不足を感じ
ない精度を有している。また気泡入り液体形の水準器は
近距離(例えば1メートル)からの視認が可能であって
圧入杭打抜装置に接触しなくても良いので安全であり、
検出精度が非常に高い。その上、液体の流動抵抗のため
気泡の移動が過敏でなく、指示値(気泡位置)の振動は
感知されない程度に減衰するので、作業対象杭を傾動さ
せたときその傾斜角の変化を読み取るに好適である。さ
らに電気,電子センサは、検出値を電気信号として出力
するので、遠隔検知・遠隔操作に好適である。そして、
目視読み取りでなく電気信号を得るので、この電気信号
をアナログ表示することもでき、デジタル表示すること
もでき、自動制御用の入力として利用することも可能で
ある。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る圧入杭打抜
方法を実施するために構成した圧入杭打抜装置の1実施
形態を示し、既設杭をクランプして反力を支持しつつ作
業対象杭を油圧シリンダで圧入している状態を描いた側
面図である。ただし、打設された作業対象杭を引き抜い
ている状態として見ることもできる。この実施形態(図
1)は、前掲の図5に示した公知の改良形圧入杭打抜装
置に本発明を適用して改良した1例である。次に、本図
1の実施形態に係る圧入杭打抜装置を図5の改良形圧入
杭打抜装置と比較して、異なる点(すなわち本発明を適
用して改良した点について説明する。図示のZは仮想の
鉛直線である。先に述べたごとく既設杭3は必ずしも鉛
直に打設されているとは限らず、該既設杭3の頂面が水
平であるとは限らず、これらの既設杭3群にクランプさ
れた静止ベース7のベース面が水平であるとは限らず、
種々の誤差が累積される。しかし、傾動フレーム8は枢
支軸9を中心として回動調節できるので、作業対象杭6
が前記鉛直線Zと平行になった状態を考える。この考察
は実験的に行なっても良く、設計段階における想定でも
良い。説明の便宜上、この状態を基準状態と呼ぶ。この
基準状態で、油圧シリンダ4もガイド8aも垂直になっ
ている。
【0027】上記の基準状態において、ガイド8aに対
して一体的に連結されている部材、例えば本体カバー8
bの適宜の箇所に、前記の鉛直線Zに平行な線z′を設
定する。前記のZが仮想の鉛直線であったのに比して、
この線z′は本体カバー8bに従属する線である。すな
ちわ、当該圧入杭打抜装置の移動や回動に拘らず鉛直線
Zは地球に固定された座標軸であるのに比して、前記の
線z′は、本体カバー8bが傾動すると、これに伴って
傾動する。上記の線z′が、仮想の鉛直線に比して傾い
ているか否かを表示する傾斜計13Bを、「ガイド8a
と一体的に連結された部材」(本実施形態においては本
体カバー8b)に装着する。同様に、基準状態(作業対
象杭が鉛直)において、本体カバー8bに従属する水平
線hを設定し、この線hが水平線に対して傾斜している
か否かを表示する水準器14Aを設ける。後に述べるよ
うに、本発明において水準器と傾斜計とは実質的に同様
に機能して同様の効果を奏するので、両者を置換して実
施することもできる。
【0028】先に述べたように、油圧シリンダ4とチャ
ック5とは一体的に連結されている。このように構成さ
れている一体の組立部材の何れかに、傾斜計もしくは水
準器を、前記の傾斜計13Bもしくは水準器14Aと同
様にして設置する。本実施形態においては油圧シリンダ
4のシリンダ本体部に傾斜計13Aを設置し、または、
チャック5に傾斜計13Cを設置する。図1に示した傾
斜計13A,傾斜計13B,傾斜計13C、もしくは水
準器14Aは、いずれか1個を設ければ足りるが、複数
個設けることを妨げるものではない。また、水準器の代
りに傾斜計を用いたり、傾斜計の代りに水準器を用いる
こともできる。
【0029】図2は、本発明の実施形態における水準器
および傾斜計の内の4例を示したものであって、(A)
は全方位の球面形水準器の外観斜視図、(B)は上記球
面形水準器の垂直断面図、(C)は重錘振子形傾斜計の
外観斜視図、(D)は1方位の曲管形水準器の外観側面
図、(E)は重力の方向を検知するセンサエレメントを
設けた電子式傾斜センサの外観側面図である。 (A),(B)図に示した球面形水準器は、皿状のケー
ス12aの上方開口部を球面ガラスカバー12bで覆っ
てホルダ12cで固定し、その中に液体12dと気泡1
2eとを封入して成る。この水準器12は、東西南北,
四方八方360度全方位の傾斜を検知できる利点は有る
が、比較的接近しないと視認しにくい。このため、例え
ば図1に示した水準器12のように、静止ベース7の取
付状態を確認するといった作業準備段階で使用するに好
適である。 (C)図に示した重錘振子形の傾斜計は、指針形の重錘
13aが支点ピン13bで吊持した構造で、鉛直姿勢に
対する傾斜角は目盛13cで読み取られる。13dは取
付ネジである。図2(A)〜(D)の気泡式および振子
形重錘式は、電源を必要としない簡単な構造で作動信頼
性が高い。そして(C)図の重錘振子形傾斜計は、構造
的に大形の指針形状重錘を作ることが容易であるから、
中距離(例えば3メートル)を隔てて充分な精度で傾斜
角の大小を直感的に認識することができ、しかも液漏れ
などのトラブルを生じる虞れが無い。
【0030】(D)図に示した水準器14は、円弧状の
ガラス管よる成る曲管14aを計器のベース部材14b
に固定し、上記の曲管14a内に気泡14cを有する液
体を封入した構造であって、水平に比しての傾斜は気泡
14cの偏りとして読み取られるが、この水準器14に
よって、鉛直に比しての傾斜を読み取ることも容易に可
能である。前記のベース14bが激しく往復傾動した場
合も、曲管14a内の液体の流動には流体抵抗が作用す
るので、気泡14cは激しく振動しない。このように、
計器表示に減衰性が有るので圧入杭打抜装置における作
業対象杭の傾斜を検知するに好適である。(E)図に示
した電気・電子式の傾斜センサ15は、取付ネジ15a
を設けたプラグ15bに、電子的に重力の方向を検知す
るセンサエレメント15cが取り付けられ、該センサエ
レメント15cの出力信号を伝送するための電線15d
が接続されている。このような電気,電子的センサを用
いると、電線15dを接続しなければならないという不
便は有るが、長距離リモートコントロールが可能である
上に、電気的な信号出力が得られるので、これを入力と
して圧入杭打抜装置の自動制御を可能ならしめる。
【0031】図3は、前掲の図1に示した実施形態をさ
らに改良した圧入杭打抜装置の1例を示し、図1に示し
た矢印Fに対応する方向から見たところを模式化して描
いた正面外観図である。図1について先に説明した実施
形態におけるガイド8aは傾動フレーム8に対して固定
されていたが、本実施形態においてはこのガイド8aを
傾動フレーム8に対して「基準状態で枢支軸9に直交す
る水平な傾動軸(図1において中心線H−Hで示す)」
によって、枢支軸9を含む垂直面内で傾動可能に支持し
てある。上記の枢支軸9を含む垂直面内での傾動は、正
面図を描いた図3においては紙面と平行な面内での傾動
に相当する。この傾動を検知するよう、図3に示したよ
うに傾斜計13Cもしくは水準器14Bを設置する。上
記の傾斜計13Cもしくは水準器14Bを設置すること
は、必ずしも前記の傾動軸(枢支軸9に直交する水平軸
H−H)を設けなくても意義が有る。すなわち該傾動軸
周りの傾斜を迅速かつ容易に修正することは出来なくて
も、作業対象杭がこの仮想の中心線H−H周り方向につ
いて、作業指示書で許容された限界を越えて傾いたなら
ば、少なくとも圧入杭打作業を中止して何らかの処置を
とらねばならないので、作業対象杭の傾動軸回り傾斜角
の変化を常時把握しておくことは必要である。すなわ
ち、傾動軸周り傾斜角を容易に修正できる手段が設けら
れていれば該修正手段を操作するための指標として傾斜
角を検知することが必要であり、傾動軸周りの傾斜角を
容易に修正する手段が設けられていなければ該傾斜角が
許容範囲の中央位置を保つように留意するための指標と
して傾斜角を検知することが必要である。
【0032】
【発明の効果】以上に本発明の実施形態を挙げてその構
成・機能を明らかならしめたように、請求項1の発明工
法によると、作業対象杭を把持したチャックと一体的に
連結されている液圧シリンダを案内するガイド部材の傾
斜角度を検知することができるので、間接的に、上記作
業対象杭の傾斜角度をリアルタイムで認識することがで
きる。これを利用すれば、該作業対象杭が所望の姿勢で
あるか否かを判定することができ、さらに、該作業対象
杭を所望の姿勢ならしめるように修正することも可能に
なる。上述の作用,効果を得るためには必ずしもガイド
部材そのものに傾斜計を取り付けなくても、該ガイド部
材に対して固定的に連結されている部材に取り付ければ
同様の効果が得られて、作業対象杭の姿勢を適正に制御
することができる。
【0033】請求項2の発明工法によると、前記ガイド
部材によって直線的に移動するように案内されている部
材(すなわち相対的に回動しない部材)に傾斜計もしく
は水準器を取り付けることによって、請求項1の発明工
法と同様に作業対象杭の姿勢を適正に制御することがで
きる。請求項3の発明工法によると、請求項1もしくは
請求項2の発明を適用して作業対象杭の傾斜角度を検出
したとき、その検出値が許容範囲を越えていれば、迅速
かつ容易に傾斜角度を修正することができる。請求項4
の発明工法によると、作業条件に応じて適正な特性を有
する傾斜計もしくは水準器を選択して、請求項1〜3の
発明の効果を充分に発揮せしめることができる。
【0034】請求項5の発明装置によると、チャックと
一体的に連結されている液圧シリンダを案内するガイド
部材の傾斜角を検知することにより、間接的に作業対象
杭の傾斜角度をリアルタイムで認識することができる。
請求項6の発明装置によると、チャック、もしくはこれ
と一体的に連設された部材(例えば液圧シリンダ)に傾
斜計が取り付けられているので、作業対象杭の傾斜角度
を即時に、かつ容易に検知することができる。請求項7
の発明装置によると、作業対象杭が鉛直をなす状態(基
準状態)において水平であるべき部分に水準器を装着し
たので、この水準器の指度によって上記作業対象杭の鉛
直度を一義的に判定することができる。請求項8の発明
装着によると、前記請求項5〜7の発明を適用して作業
対象杭の鉛直度が許容範囲を越えていることを知ったと
き、ガイド部材の傾動角調節機構を操作して作業対象杭
の姿勢を容易にかつ安全に修正することができる。
【0035】請求項9の発明装置によると、作業対象杭
の傾斜方向の検知が、枢支軸回りの傾動方向のみでな
く、鉛直線に比して360度全方位の傾斜を検知するこ
とができる。請求項10の発明装置によると、前記請求
項9の発明によって検知した360度全方位の傾斜が何
れかの方向に偏っている場合、何れの方向の傾斜であっ
ても鉛直に戻すように、もしくは所定の姿勢ならしめる
ように修正すべく傾動せしめることができる。請求項1
1の発明装置によると、前記請求項5〜10の発明装置
を実施する際作業条件に応じた適正な機能を備えた傾斜
計,水準器を選択して適用することができる。すなわ
ち、本請求項11で選択できる傾斜計・水準器の3種類
の型式の中で、指針形振子状重錘は電源不要で中距離か
らの視認が可能であり、気泡式水準器は電源不要で高精
度の傾斜角度検出が可能であり、電気・電子センサは検
出値を電気信号として出力するので、遠隔検知・遠隔操
作に好適である。そして、目視読取りでなく電気信号を
得るので、この電気信号をアナログ表示することもで
き、デジタル表示することもでき、自動制御用の入力と
して利用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧入杭打抜方法を実施するために
構成した圧入杭打抜装置の1実施形態を示し、既設杭を
クランプして反力を支持しつつ作業対象杭を油圧シリン
ダで圧入している状態を描いた側面図である。ただし、
打設された作業対象杭を引き抜いている状態として見る
こともできる。
【図2】本発明の実施形態における水準器および傾斜計
の内の4例を示したものであって、(A)は全方位の球
面形水準器の外観斜視図、(B)は上記球面形水準器の
垂直断面図、(C)は重錘振子形傾斜計の外観斜視図、
(D)は1方位の曲管形水準器の外観側面図、(E)は
重力の方向を検知するセンサエレメントを設けた電子式
傾斜センサの外観側面図である。
【図3】前掲の図1に示した実施形態をさらに改良した
圧入杭打抜装置の1例を示し、図1に示した矢印Fに対
応する方向から見たところを模式化して描いた正面外観
図である。
【図4】在来型の圧入杭打抜装置の1例を示し、クラン
プで既設杭を把持して反力を支承しつつ、チャックで把
持した作業対象杭を地盤中に圧入している状態を描いた
側面図である。ただし、この図は作業対象杭を引き抜い
ている状態と見ることもできる。
【図5】旋回台に対するガイドの支持角度を調節するこ
とにより、チャックに把持された作業対象杭の鉛直度お
よび既設杭との平行度を調節するように改良された、公
知の最新型圧入杭打抜装置の構造機能を説明するため模
式的に描いた側面図である。
【符号の説明】
1…ベース、1a…旋回台、1b…ガイド、1c…本体
カバー、1d…二又アーム、2…クランプ、3…既設
杭、4,4A,4B…油圧シリンダ、4a…ピストンロ
ッド、5…チャック、5a…回転機構、6…作業対象
杭、6a…継手、6F…前掲姿勢の作業対象杭、6R…
後傾姿勢の作業対象杭、7…静止ベース、8…傾動フレ
ーム、8a…ガイド、8b…本体カバー、8c…傾動二
又アーム、9…枢支軸、9′…枢支軸の中心線、10…
旋回台、11…チルトシリンダ、12…水準器、13,
13A,13B,13C…傾斜計、14,14A,14
B…水準器、15…傾斜センサ、16…油圧ホース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永渕 和幸 東京都品川区大崎1丁目6番4号 調和工 業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業対象である杭を把持したチャックを
    液圧シリンダに対して一体的に連結するとともに、静止
    部材であるベースを既設杭に対して固定し、 前記液圧シリンダを伸縮作動せしめてその反力を上記の
    ベースで支持しつつ、上記のベースで支持されているガ
    イド部材によって前記液圧シリンダの上下動を案内し
    て、前記の作業対象杭を地中に圧入したり引き抜いたり
    する圧入杭打抜工法において、 前記のガイド部材に対して固定的に連結されている部材
    に傾斜計もしくは水準器を取り付け、該傾斜計もしくは
    水準器によってガイド部材の鉛直線に対する傾斜角度を
    検知し、この傾斜角を任意,所望の角度ならしめるよう
    に、作業対象杭を打込み、および/または引き抜く方向
    を制御することを特徴とする圧入杭打抜工法。
  2. 【請求項2】 作業対象である杭を把持したチャックを
    液圧シリンダに対して固定的に連結するとともに、静止
    部材であるベースを既設杭に対して固定し、 前記液圧シリンダを伸縮作動せしめてその反力を上記の
    ベースで支持しつつ、上記のベースで支持されているガ
    イド部材によって前記液圧シリンダの上下動を案内し
    て、前記の作業対象杭を地中に圧入したり引き抜いたり
    する圧入杭打抜工法において、 前記の固定的に連結されている液圧シリンダおよびチャ
    ックの少なくとも何れか片方、もしくはこれらの部材に
    対して固定的に装着されている部材、または、上記のチ
    ャックで把持されている杭に傾斜計もしくは水準器を取
    り付け、該傾斜計もしくは水準器によって、鉛直線に対
    する杭の傾斜角度を直接的にもしくは間接的に検知し
    て、作業対象杭の打込方向および/または引抜方向を制
    御することを特徴とする圧入杭打抜工法。
  3. 【請求項3】 予め、前記のガイド部材を、既設杭に固
    定されるベースに対して傾動可能に支持するとともに、
    その傾動角を調節し得る機能を設けておき、 前記作業対象杭の方向制御に際して、前記ガイド部材の
    傾動角調節機構を操作することにより、該作業対象杭の
    打込方向,引抜方向を制御することを特徴とする、請求
    項1もしくは請求項2に記載した圧入杭打抜工法。
  4. 【請求項4】 前記の傾斜計もしくは水準器として、
    (イ)振子形重錘の重心が支点の真下に安定することを
    利用して鉛直方向を検知する機器、もしくは、(ロ)液
    体の気泡が高い位置で安定することを利用して水平方向
    を検知する機器、または、(ハ)電気,電子部品が姿勢
    によって電気的特性を変化させることを利用して鉛直・
    水平方向を検知する機器の内の何れか一つ、もしくは二
    つ以上を用いることを特徴とする、請求項1ないし請求
    項3の内の何れかに記載した圧入杭打抜工法。
  5. 【請求項5】 既設杭を把持し、もしくは地盤に固定さ
    れた構築物を把持する構造のクランプを備えた静止ベー
    スと、 上記静止ベースによってほぼ垂直な姿勢に支持されるガ
    イド部材と、 シリンダ本体部を上記ガイド部材によって上下に案内さ
    れるとともに、ピストンロッドの先端を前記静止ベース
    に取り付けられた液圧シリンダと、 上記液圧シリンダの本体部に対して一体的に連結され
    て、打抜作業の対象である杭をほぼ垂直姿勢に把持する
    チャックとを具備してなる圧入杭打抜装置において、 前記ガイド部材に対して固定的に結合されている部材
    に、該ガイド部材が仮想の鉛直線に対して傾斜している
    角度を表示する傾斜計が装着されていることを特徴とす
    る圧入杭打抜装置。
  6. 【請求項6】 既設杭を把持し、もしくは地盤に固定さ
    れた構築物を把持する構造のクランプを備えた静止ベー
    スと、 上記静止ベースによってほぼ垂直な姿勢に支持されてい
    るガイド部材と、 シリンダ本体部を上記ガイド部材によって上下に案内さ
    れるとともに、ピストンロッドの先端を前記静止ベース
    に取り付けられた液圧シリンダと、 上記液圧シリンダの本体部に対して一体的に連結され
    て、打抜作業の対象である杭をほぼ垂直姿勢に把持する
    チャックとを具備してなる圧入杭打抜装置において、 前記の液圧シリンダと一体的に連結されたチャックの少
    なくとも何れか1箇所に、チャックによって支持されて
    いる杭の傾斜角度を表示する傾斜計が装着されているこ
    とを特徴とする圧入杭打抜装置。
  7. 【請求項7】 既設杭を把持し、もしくは地盤に固定さ
    れた構築物を把持する構造のクランプを備えた静止ベー
    スと、 上記静止ベースによってほぼ垂直な姿勢に支持されるガ
    イド部材と、 シリンダ本体部を上記ガイド部材によって上下に案内さ
    れるとともに、ピストンロッドの先端を前記静止ベース
    に取り付けられた液圧シリンダと、 上記液圧シリンダの本体部に対して一体的に連結され
    て、打抜作業の対象である杭をほぼ垂直姿勢に把持する
    チャックとを具備してなる圧入杭打抜装置において、 上記のチャックで把持された杭が鉛直に保持された状態
    において、当該圧入杭打抜装置を構成している各種の部
    材の内の少なくとも一つについて仮想の水平線から成る
    基準線を設定し、 上記のチャックで把持された杭が鉛直線に対して傾斜し
    た場合、前記の基準線が水平線に対して傾斜している角
    度を表示する水準器が設けられていることを特徴とする
    圧入杭打抜装置。
  8. 【請求項8】 前記のガイド部材が、ほぼ水平な枢支軸
    により、静止ベースに対して傾動可能に支持されるとと
    もに、調節可能に往復傾動させる駆動手段が設けられて
    おり、 かつ、前記の傾斜角度を表示する傾斜計もしくは水準器
    は、前記の枢支軸周りの傾斜角度を表示する構造である
    ことを特徴とする、請求項5ないし請求項7の何れかに
    記載した圧入杭打抜装置。
  9. 【請求項9】 前記のガイド部材が、ほぼ水平な枢支軸
    により、静止ベースに対して傾動可能に支持されるとと
    もに、調節可能に往復傾動せしめる駆動手段が設けられ
    ており、 かつ、前記の傾斜角度を表示する傾斜計もしくは水準器
    が複数個設けられていて、少なくとも1個の水準器もし
    くは傾斜計は、前記の枢支軸を含む垂直面内の傾斜角度
    を表示する構造であることを特徴とする、請求項5ない
    し請求項8の何れかに記載した圧入杭打抜装置。
  10. 【請求項10】 前記のガイド部材は、前記の枢支軸周
    りに傾動可能に支持されるとともに調節可能に傾動を駆
    動されており、かつ、該ガイド部材が、上記枢支軸と直
    交する傾動軸周りに傾動せしめ得る構造であることを特
    徴とする、請求項9に記載した圧入杭打抜装置。
  11. 【請求項11】 前記の傾斜計もしくは水準器が、指針
    形状部を有する重錘を振子状の揺動可能に吊持した構
    造、もしくは、透明な凸曲面を有する密閉容器の中に液
    体を気泡と共に封入した構造、または、重力の方向を感
    知する機能を有する電気的,電子的センサを収納したケ
    ースに信号出力用の電線が接続された構造であることを
    特徴とする、請求項5ないし請求項10の内の何れかに
    記載した圧入杭打抜装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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