JPH1110690A - 射出成形機の型締装置 - Google Patents

射出成形機の型締装置

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JPH1110690A
JPH1110690A JP16637497A JP16637497A JPH1110690A JP H1110690 A JPH1110690 A JP H1110690A JP 16637497 A JP16637497 A JP 16637497A JP 16637497 A JP16637497 A JP 16637497A JP H1110690 A JPH1110690 A JP H1110690A
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JP
Japan
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clamping device
mold clamping
injection molding
molding machine
toggle mechanism
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Application number
JP16637497A
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English (en)
Inventor
Wataru Sato
亘 佐藤
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Niigata Engineering Co Ltd
Original Assignee
Niigata Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低圧金型保護工程の感度を高める。 【解決手段】 転り軸受30を、トグル機構の互いに相
対的に回転する、関節部Kの2部材(5a、7)、(8
a、11)、(7、11)、(14、16a)、(7
a、14)のうちの一方の各部材7、11、14の軸孔
Hに装着し、各枢軸6、9、10、13、15を、転り
軸受30に回転自在に挿通させる。トグル機構の作動抵
抗が転り軸受30の働きで大幅に小さくされるので、低
圧金型保護工程でのトグル機構駆動手段の駆動力を低く
して感度を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機のトグ
ル式型締装置に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機の型締装置として、図3に示
すものが知られている。この型締装置は、トグル機構1
と駆動手段2を備える。トグル機構1は、エンドプレー
ト5のトグルブラケット5aに枢軸6で上下に回動自在
に取り付けられたトグルリンク7、7と、可動盤8のト
グルブラケット8aに枢軸9で上下に回動自在に取り付
けられ、その自由端をトグルリンク7、7の自由端に枢
軸10で屈曲自在に連結されたトグルリンク11、11
と、枢軸13でピースブラケット16aに上下に回動自
在に枢着されたトグルピース14、14をトグルリンク
7、7のピースブラケット7aに枢軸15で連結したク
ロスヘッド16とから成る。
【0003】また、駆動手段2は、エンドプレート5に
回転自在に設けられたボールナット21と、該ボールナ
ット21に螺着されたボールねじ軸22と、ボールナッ
ト21を伝動機構23を介して回転させるサーボモータ
24とから成る。ボールねじ軸22はトグル機構1のク
ロスヘッド16に結合され、サーボモータ24はエンド
プレート5に固定されている。
【0004】上記の構成とされた型締装置では、サーボ
モータ24でボールナット21を回転させてクロスヘッ
ド16を可動盤8側に移動させると、トグル機構1が図
3の上半分のように伸長して可動盤8が型締移動し、ま
たサーボモータ24を逆回転させて、クロスヘッド16
を逆方向に移動させると、トグル機構1が図3の下半分
のように屈曲して可動盤8が型開移動する。
【0005】ところで、従来のトグル式型締装置におい
ては、トグル機構1の各枢軸6、9、10、13、15
の部分、すなわち関節部Kに、図4と図5に示すブッシ
ュ18を装着し、これにグリース等の潤滑油を供給孔
(図示せず)を通じて供給したり、或いは特開昭62−
142061号公報に開示されているように、固形の潤
滑材を埋め込んだ特殊なブッシュを装着したりして、ト
グル機構1の作動抵抗を低減している。なお、図4と図
5には枢軸9、13、15の関節部Kが示されているだ
けで、他の枢軸6、10の関節部Kは示されていない
が、基本構造は図示の関節部Kと同一である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ブッシュ18
は、所詮滑り軸受に過ぎず、その摩擦係数、とりわけ静
摩擦係数が大きく、また摩耗しやすいため、次のような
問題点がある。
【0007】射出成形機の型締装置においては、金型の
間に異物が挟み込まれて金型が損傷するのを防止するた
めに、可動盤8が固定盤(図示せず)に近づいたところ
でその移動速度と移動力とを低下させ、金型が所定時間
内に閉まらなければ、異物を挟んでいると判断して警報
を発生させている。これは、一般に「低圧金型保護」と
呼ばれているが、その感度は、可動盤8の移動力、つま
り駆動手段2の駆動力が小さければ小さい程良好にな
る。しかし、前記のようにトグル機構1等の作動抵抗が
比較的大きいため、駆動手段2の駆動力を低下させて感
度を上げることには限界があり、したがって、異物が小
さいとこれを感知することができず、金型を損傷させる
おそれがある。なお、駆動源に電動機24を用いた電動
式型締装置の方が、油圧シリンダでクロスヘッド16を
直接動かす油圧式型締装置に比較して、伝動機構23や
ねじ機構(21、22)の摩擦抵抗が余分にかかるの
で、上記の欠点はより顕著である。
【0008】また、ブッシュ18は比較的摩耗しやす
く、正確な寿命予測が難しいため、交換時期の遅延によ
り金型の平行度を損い、成形不良を生じたり、金型のガ
イドピンを損傷するなどの支障が出やすい。
【0009】駆動源のサーボモータ24は、その平均等
価トルクが100%を超えるようなことがあると、加熱
して運転に支障をきたしやすいので、高サイクルでの連
続運転ができない。
【0010】本発明は、低圧金型保護の感度を高めるこ
とができる射出成形機の型締装置を提供することを目的
とする。本発明の他の目的は、金型の平行度を長期間に
わたって正常に保つことができる射出成形機の型締装置
を提供することである。本発明の別の目的は、高サイク
ルでの連続運転が可能な電動式型締装置を提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の少なくとも1つの
目的を達成するために、請求項1記載の発明は、駆動手
段でトグル機構を介して可動盤を動かす射出成形機の型
締装置において、上記トグル機構の1個以上の関節部に
転り軸受を装着した構成とした。
【0012】この手段によれば、トグル機構の作動抵抗
が低減し、また耐摩耗性が高まる。このため、低圧金型
保護の感度を向上させることが容易になり、また金型の
平行度を長期間にわたって正常に保つことができるよう
になる。
【0013】駆動手段は、電動機でねじ機構を介してト
グル機構のクロスヘッドを動かす構成とすることも(請
求項2)、油圧シリンダでトグル機構のクロスヘッドを
動かす構成とすることもできる(請求項3)。電動機を
駆動源とする電動式型締装置の場合には、電動機をサー
ボモータとすることが好ましい(請求項4)。電動機を
サーボモータとした場合、その過負荷率を低くして高サ
イクルでの連続運転が可能となる。転り軸受はローラベ
アリングとすることが望ましい(請求項5)。
【0014】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図面を参照し
て説明する。図1と図2は本発明の実施の形態を示す。
この実施の形態は、図3の各枢軸6、9、10、13、
15の部分の関節部Kにローラベアリングよりなる転り
軸受30を装着したものである。
【0015】転り軸受30は、円筒状のシェル30a内
に、その内周面に沿って多数のローラ30b(図2では
一部のローラ30bが省略されている。)を回転自在に
嵌め込んで成り、互いに相対的に回転する、関節部Kの
2部材(5a、7)、(8a、11)、(7、11)、
(14、16a)、(7a、14)のうちの一方の各部
材7、11、14の軸孔Hにそれぞれ嵌挿され、C字状
の止め輪31によって軸孔H内に固定されている。
【0016】また、各枢軸6、9、10、13、15
は、その外周面を各ローラ30bに接して転り軸受30
に相対的に回転自在に挿通され、他方の各部材5a、8
a、7、7a、16aにキーやボルト等の固定手段(図
示せず)でそれぞれ固定されている。各枢軸6、9、1
0、13、15には、転り軸受30にグリース等の潤滑
油を供給するための供給孔hが穿設されている。
【0017】なお、エンドプレート5と可動盤8のトグ
ルブラケット5a、8aは、通常、二股状或いは三股状
とされ、トグルリンク7、11の関節部Kの構造や並設
本数はトグルブラケット5a、8aの構造に合わせられ
る。また、トグルピース14の並設本数やピースブラケ
ット7a、16aの構造は、トグルリンクの並設本数等
に合わせられる。
【0018】上記の構成とされた射出成形機の型締装置
においては、トグル機構1の作動抵抗が転り軸受30の
働きで大幅に小さくされているので、低圧金型保護工程
でのサーボモータ24の駆動力(出力トルク)を低くし
て感度を向上させることができる。したがって異物が小
さくても感知することができるようになり、異物の挟込
みに起因する金型の損傷防止効果を高めることができ
る。また、型閉(締)速度の立上り時の応答性が向上す
る。
【0019】また、サーボモータ24の過負荷率が低下
することとなり、この結果、高サイクルの連続運転がで
きるようになって生産性が向上する。
【0020】更に、転り軸受30は耐摩耗性に優れ、正
確な寿命予測ができるので、金型の平行度を長期間にわ
たって正常に保つことができ、平行度の狂いによって生
じる成形不良や金型の損傷を低減することができる。
【0021】本発明において、トグル機構1は図示のも
のに限られるものではなく、細部構造を変更した図示以
外のトグル機構を使用することができる。また図は横型
射出成形機の電動式型締装置であるが、油圧シリンダで
クロスヘッド16を動かす油圧式型締装置や竪型射出成
形機の電動式或いは油圧式型締装置に実施することも可
能である。
【0022】また、ボールナット21とボールねじ軸2
2とから成る図のねじ機構は、ボールナット21を定位
置で回転させてボールねじ軸22をクロスヘッド16と
一緒に移動させる構造となっているが、ボールねじ軸を
定位置で回転させてボールナットをクロスヘッドと一緒
に移動させる構造としてもよい。
【0023】転り軸受30を部材5a、8a、7、7
a、16aに装着して枢軸6、9、10、13、15を
部材7、11、14に固定する場合もある。転り軸受3
0には、図のころ軸受(ローラベアリング、ニートリレ
ベアリング)の他に玉軸受もあり、これも使用可能であ
る。転り軸受30はすべての関節部Kに装着する必要は
なく、重要な1個以上の関節部Kだけに装着するように
してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
低圧金型保護工程での駆動手段の駆動力を小さくして感
度を上げ、異物による金型の損傷をより効果的に防止す
ることができる。また、金型の平行度を長期間にわたっ
て正常に保ち、平行度の狂いによる成形障害を防止して
良好な成形を行うことができる。
【0025】また、駆動源がサーボモータである場合で
も、高サイクルの連続運転が可能になり、生産性を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す関節部の断面図で
ある。
【図2】 図1の(II−II)部分の断面図である。
【図3】 射出成形機の型締装置の一部分を破断した図
である。
【図4】 従来の型締装置の関節部の断面図である。
【図5】 同じく、他の関節部の断面図である。
【符号の説明】
1 トグル機構 2 駆動手段 21 ボールナット 22 ボールねじ軸 24 サーボモータ 30 転り軸受 K 関節部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動手段でトグル機構を介して可動盤を
    動かす射出成形機の型締装置において、 上記トグル機構の1個以上の関節部に転り軸受が装着さ
    れたことを特徴とする射出成形機の型締装置。
  2. 【請求項2】 駆動手段は、電動機でねじ機構を介して
    トグル機構のクロスヘッドを動かす構成とされたことを
    特徴とする請求項1記載の射出成形機の型締装置。
  3. 【請求項3】 駆動手段は、油圧シリンダでトグル機構
    のクロスヘッドを動かす構成とされたことを特徴とする
    請求項1記載の射出成形機の型締装置。
  4. 【請求項4】 電動機はサーボモータとされたことを特
    徴とする請求項2記載の射出成形機の型締装置。
  5. 【請求項5】 転り軸受はローラベアリングとされたこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の射
    出成形機の型締装置。
JP16637497A 1997-06-23 1997-06-23 射出成形機の型締装置 Pending JPH1110690A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003039537A (ja) * 2001-08-02 2003-02-13 Tahara:Kk 中空成形機の型締装置
JP2007301792A (ja) * 2006-05-10 2007-11-22 Toyo Mach & Metal Co Ltd 射出成形機

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JP4739595B2 (ja) * 2001-08-02 2011-08-03 株式会社タハラ 中空成形機の型締装置
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Effective date: 20010410