JPH11106867A - 高力ボルト摩擦接合添接用鋼材 - Google Patents

高力ボルト摩擦接合添接用鋼材

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JPH11106867A
JPH11106867A JP28626897A JP28626897A JPH11106867A JP H11106867 A JPH11106867 A JP H11106867A JP 28626897 A JP28626897 A JP 28626897A JP 28626897 A JP28626897 A JP 28626897A JP H11106867 A JPH11106867 A JP H11106867A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、建築用のボルト接合部に用いられ
る極めてすべり係数が高い添接用鋼材に関するものであ
る。 【解決手段】 主として、化学組成が重量比で、C :
0.1〜1%、Si:0.05〜1%、Mn:0.3〜
1.5%、の範囲にあって、その他残部Fe及び不可避
的不純物であることを特徴とし、鋼材の片側の表面すな
わち摩擦面に三角形の突起を有し、該突起高さが0.2
5〜2mm、隣接突起間間隔が0.5〜4mmの範囲に
あり、且つ突起谷底部に応力集中緩和形状を有し、さら
に突起部ビッカース硬さが400〜700である高力ボ
ルト摩擦接合添接用鋼材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高力ボルト摩擦接
合部に用いられる添接用鋼材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高力ボルトによる摩擦接合の多く
は、赤錆面あるいはショットブラスト面を有した添接板
を使用することが標準となっているが、これで得られる
すべり係数はたかだか0.45程度である。図1に、特
開平8−209809号公報の図15で示された鋼材ボ
ルト接合部に使用される添接板の模式図を示す。なお、
図1の(イ)は側面図、(ロ)は平面図である。
【0003】ここで、すべり係数を高めることを目的と
したいくつかの技術が開示され、たとえば特開平8−2
09809号公報では、添接板摩擦面に三角形の波形状
もしくは角錐状の突起を設け且つ添接板の硬さと他方の
鋼材の硬さ比が2.5以上であればすべり係数が0.9
以上の高摩擦接合面が得られることを明らかにした。ま
た、特開平8−81736号公報では、Ti及びBの添
加量を制限した高硬度鋼材に高低差0.2〜1.0mm
の凹凸を設けた高摩擦鋼材を提示している。これらの鋼
材は、基本的に、鋼材表面に凹凸を設けこれらの凸部が
骨材に食い込んで摩擦を得ようというものであり、高い
摩擦を得るためには優れた技術と言える。
【0004】しかるに、上記の鋼材は、凹部での技術配
慮、すなわち添接板使用中にかかる引張応力が凹部の谷
底部先端に集中した場合の切欠効果を全く考慮しておら
ず、ために、使用中に先端部から亀裂が生じ、低応力で
添接板が破断する可能性が考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑み成されたもので、凹部谷底部での応力集中を
軽減することに成功し且つ高い摩擦接合面を与えること
のできる高力ボルト摩擦接合構造部添接用鋼材に関する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の高力ボルト摩擦
接合構造部添接用鋼材の主たる特徴は、基本的に焼入れ
性と靭性に優れた鋼材を用い、その表面すなわち少なく
とも骨材(被添接材)との摩擦面に突起高さが0.25
〜2mm、隣接突起間間隔が0.5〜4mm、突起先端
部半径が0.1mm以下の三角形の突起を有することで
骨材への食い込み性が極めて強い高摩擦面を得ることに
加え、さらに重要な点として、図2に示す如く隣接突起
間の凹部谷底部に丸みを持たせ、そこでの応力集中を著
しく軽減することに成功したことにある。このときの丸
みは、円弧、楕円等が適当であるが、特に曲率半径0.
05mm以上の円弧が工作も容易で且つ応力集中軽減に
適切である。
【0007】本発明の要旨は以下の通りである。
【0008】(1) 化学組成が重量比で、C :0.
1〜1%、Si:0.05〜1%、Mn:0.3〜1.
5%、のであり、その他残部Fe及び不可避的不純物で
ある鋼材の少なくとも片面に突起を有し、該突起高さが
0.25〜2mm、隣接突起間間隔が0.5〜4mmの
範囲にあり、且つ突起谷底部に応力集中緩和形状を有
し、さらに突起部ビッカース硬さが400〜700であ
ることを特徴とする高力ボルト摩擦接合添接用鋼材。
【0009】(2) 応力集中緩和形状として谷底部曲
率半径が0.05〜8.125mmであることを特徴と
する(1)に記載の高力ボルト摩擦接合添接用鋼材。
【0010】(3) (1)に記載の鋼組成に、更に、
P :0.015〜0.05%、S :0.015〜
0.05%、の1種または2種を含有せしめたことを特
徴とする(1)または(2)に記載の高力ボルト摩擦接
合添接用鋼材。
【0011】(4) (1)または(3)記載の鋼組成
に、更に、Ni:0.1〜1%、Cr:0.1〜2%、
Mo:0.1〜1%、V :0.01〜0.1%の1種
または2種以上を含有せしめたことを特徴とする(1)
または(2)、または(3)に記載の高力ボルト摩擦接
合添接用鋼材。
【0012】(5) (1)または(3)、または
(4)に記載の鋼組成に、更に、Nb:0.01〜0.
5%、を含有せしめたことを特徴とする(1)または
(2)または(3)、または(4)に記載の高力ボルト
摩擦接合添接用鋼材。
【0013】(6) (1)または(3)または
(4)、または(5)に記載の鋼組成に、更に、Al:
0.01〜0.1%、Ti:0.005〜0.1%の1
種または2種、または更に、B :0.0003〜0.
005%を含有せしめたことを特徴とする(1)または
(2)または(3)または(4)、または(5)に記載
の高力ボルト摩擦接合構造部添接用鋼材。
【0014】(7) (1)または(3)または(4)
または(5)、または(6)に記載の鋼組成に、更に、
Ca:0.001〜0.01%、REM:0.01〜
0.05%の1種または2種を含有せしめたことを特徴
とする(1)または(2)または(3)または(4)ま
たは(5)、または(6)に記載の高力ボルト摩擦接合
添接用鋼材。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の各成分の限定理由
を説明する。なお、%は全て重量%である。
【0016】鋼組成は、基本的に焼入れ性に富むことに
よって容易に突起部(例えば三角形もしくは三角錐)先
端の硬さを確保でき、且つ突起谷底部での応力集中で生
じた亀裂の進展を抑制するための鋼材靭性も優れていな
ければならない。
【0017】Cの制御は本発明上極めて重要である。突
起先端部での硬度を得るため最低0.01%以上が必要
であるが、1%を超えると突起谷底部応力集中緩和形状
を有していても谷底部から割れが生じ易くなる場合があ
る。よってCの添加範囲は0.01〜1%である。
【0018】Siは、脱酸及び硬度確保の点から最低
0.05%を必要とするが、1%を越えると突起谷底部
応力集中緩和形状を有していても谷底部から割れが生じ
易くなる場合がある。よってSiの添加範囲は0.05
〜1%とする。
【0019】Mnは、Sを固定して熱間加工時の粒界割
れを防止するとともに、硬度確保の点から最低0.3%
を必要とするが、1.5%を越えると突起谷底部応力集
中緩和形状を有していても谷底部から割れが生じ易くな
る場合がある。したがってMnの添加範囲は0.3〜
1.5%とする。
【0020】P、Sは粒界脆化元素であり靭性上制限さ
れねばならないが、鋼材の快削性を向上させる作用を有
する。快削性向上の観点からはP、Sともに0.015
%以上の添加が望ましいが、0.05%を超える添加は
鋼材基本靭性の低下をまねく。よってP、Sを添加する
場合はその範囲を0.015〜0.05%とする。
【0021】Ni、Cr、Mo、Vはともに突起部硬度
改善の観点から添加することができる。
【0022】Niは、所望の硬度確保及び鋼材基本靭性
を向上させる効果により、添加する場合は最低0.1%
を必要とするが、1%を超える添加では焼入れ性過剰の
ため、本発明の応力緩和形状を有していても、突起谷部
応力集中部に割れを生じ易くなるので好ましくない。よ
って添加する場合のNiの添加範囲は0.1〜1%とす
る。
【0023】Crは、所望の硬度確保の点から、添加す
る場合は最低0.1%を必要とするが、2%を超える添
加では焼入れ性過剰のため、本発明の応力緩和形状を有
していても、突起谷部応力集中部に割れを生じ易くな
る。よって添加する場合のNiの添加範囲は0.1〜2
%とする。
【0024】Mo及びVもCr同様に所望の硬度確保上
望ましい元素であり、添加する場合は、それぞれ最低
0.1%及び0.01%を必要とするが、それぞれ1%
及び0.1%を超える添加では焼入れ性過剰のため、本
発明の応力緩和形状を有していても、突起谷部応力集中
部に割れを生じ易くなる。よって添加する場合のMo及
びVの添加範囲は、Moが0.1〜1%、Vが0.01
〜0.1%とする。
【0025】Nbは、細粒化効果を通して鋼材の母材靭
性を向上させる効果により、添加する場合は最低0.0
1%を必要とするが、0.5%を超える添加でNbC等
の粗大析出物の生成によりかえって靭性低下をまねく。
よってNbの添加範囲は、0.01〜0.5%とする。
【0026】Al及びTiは脱酸剤として添加すること
が好ましく、更にAl及びTiはNとの化合物を作るこ
とによってBNの生成を抑えるはたらきをも有する。こ
れにより固溶B濃度が増し、これがオーステナイト粒界
へ偏析することにより焼入れ性を向上させるため、結果
的に硬度が上昇する。この効果のためには、Alが0.
01%以上、Tiが0.005%以上の添加を必要とす
るが、ともに0.1%を超える添加で粗大窒化物を形成
し鋼材の母材靭性の低下をまねく。よってAlの添加範
囲は0.01〜0.1%、Tiの添加範囲は0.005
〜0.1%が好ましい。尚Alは、鋼溶製時に合金や耐
火物から不純物として混入する場合があり、0.008
%程度混入しても不可避不純物とみなせる。
【0027】Bは上述のように焼入れ性を通して硬度上
昇をもたらす。この目的のためにはAlおよび/又はT
iを添加し、更に最低0.0003%の添加を必要とす
るが、0.005%を超える添加でBNの粗大析出物の
形成をまねきかえって靭性が低下する。よってBの添加
範囲は、0.0003〜0.005%である。
【0028】Ca及びREMは介在物微細化制御により
鋼材の異方性を改善し、母材靭性を向上させるはたらき
を有するが、過剰の添加によりかえって介在物の粗大化
をまねき靭性を低下させる。添加の範囲は、Caが0.
001〜0.01%、REMが0.01〜0.05%で
ある。
【0029】ここで、鋼板の摩擦面特性を支配する因子
について述べる。建築骨材に食い込んで摩擦をもたらす
形状として図2に示す三角形状の突起が最も好ましく、
その突起先端部1が90°の角度を有した先鋭なのもの
であることが望ましい。突起は三角形状以外でも、三角
錐や四角錐状でも良い。突起部高さtは0.25mm未
満であると十分な食い込みが得られず、また、2mmを
超えると、隣接する突起間の間隔wが広がり過ぎるため
骨材(被添接材)へのトータルの食い込み点数が少なく
なりすべり係数が得られない。よって突起の高さtの範
囲は0.25〜2mmである。さらに隣接突起間隔は小
さい方が良く、この値は4mmを超えてはならないが、
一方で0.5mmを下回ると突起高さが小さくなり食い
込みが得られなくなる。よって、隣接突起間隔wの範囲
は0.5〜4mmである。突起部の硬さは、図3で示す
斜線部分(0.4×t以下であることが好ましいが、こ
れに限定されるものでない)が食い込み上最も大切であ
り、この部分のビッカース硬さが400以上必要である
が、700を超えると突起谷底部2に割れを生じやすく
なる。したがって、突起部硬さの範囲は400〜700
である。
【0030】さらに、本発明において重要である突起谷
底部2の形状は、これが先鋭なもの(例えば切欠状)で
あると添接用鋼材使用中の引張応力により応力集中を生
み、結果的に添接用鋼材を破断させてしまうおそれがあ
る。そこで谷底部は丸みを有した断面形状(楕円、円ほ
か)が必要であり、特に以下に述べるように、曲率半径
が0.05mm以上であるとその効果を発揮する。図4
(a)は、本発明の第6発明の鋼組成における突起谷底
部曲率半径と引張最大応力σmaxの関係を示す。図4
(b)に示す幅W及び谷底から裏面までの高さAの形状
を有す添接用鋼材に、引張荷重Pを加えた場合の応力σ
をσ=P/(A×W)と定義する。この引張における最
大応力σmaxと、図4(c)に示す板幅W、板厚Aの
平板を引張った時の引張強さσBを比較し、これらがほ
ぼ等しければ谷底部の切欠効果が無かったと考えられる
一方、σmax<σBであると切欠部応力集中による強
度低下と考えられる。谷部形状が先鋭でなく、わずかな
密度の転位増殖を起こす程度であれば、むしろ加工硬化
により強度が上昇し、わずかではあるがσmax>σB
という好ましい結果も期待できる。そこで、図4(a)
では、種々のA及びWの形状を有する鋼板を用いて引張
試験を行ない、横軸の曲率半径に対し、縦軸にσmax
/σBをとった。これが1を下回れば応力集中が作用し
たと考えることができる。特に曲率半径0.05mm未
満で1を大きく下回る結果が得られた。一方で、前記の
突起高さの最小値未満且つ突起間隔の最大値超となり食
い込み効果が得にくくなってしまうため、特にその上限
は8.125mmである。よって突起谷底部の曲率半径
の範囲は0.05〜8.125mmとする。
【0031】本発明の高力ボルト摩擦接合添接用鋼材と
しては、厚板(例えば板厚6〜25mm)、薄板(例え
ば板厚3〜6mm未満)骨材(被添接材)の表面形状に
合わせて板を成形加工したもの等、いずれでもかまわな
い。例えば、断面略コ型の形状でも良い。
【0032】
【実施例】表1及び表2に示す成分範囲の鋼を板厚9m
mの供試鋼板とした。No.1〜14は本発明鋼、N
o.15〜41は比較鋼である。表3及び表4に、各供
試鋼板の突起形状(突起高さ、隣接突起形状、突起谷底
部形状、突起谷底部曲率半径)、突起部硬度を示す。さ
らに、製造したそれぞれの鋼板表面に種々の表面加工を
行ない、すべり係数μを測定した。すべり係数μの測定
は、図5に示す試験体を製作しこれの両端を引張り、ず
れ量dと荷重Pの関係から求める。特にd=0.2mm
のときの荷重P0.2を用いると、μ=P0.2/Nで表され
る。ここでNは使用したボルトの導入軸力であり、公称
10T(10tonf/cm2)であるが、試験ではボ
ルト頭部に歪ゲージを貼り、実効軸力を測定した。さら
に表3及び表4には、本発明においてもっとも重要な点
である突起谷底部の応力緩和状況判定のため、引張試験
で測定した添接用鋼材及び平板の強度比σmax/σB
を示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】 比較鋼No.21〜29は成分系は本発明範囲内である
ものの、No.21〜23及びNo.26は突起高さ及
び隣接突起間隔が不適切であるためすべり係数が低く、
No.24〜25は突起谷底部が切欠状であるためσm
ax/σBが1を大きく下回っている。さらにNo.2
7は突起谷底部曲率半径が本発明を上回るためすべり係
数が低く、No.28は突起部硬度が本発明を下回って
いるためすべり係数が低く、逆にNo.29は突起部硬
度が本発明を上回っているためσmax/σBが1を大
きく下回っている。
【0037】比較鋼No.30、32、34は、それぞ
れC、Si、Mnが本発明を下回っているためすべり係
数が低い。
【0038】比較鋼No.31、33、35、36〜4
7は、それぞれ、C、Si、Mn、P、S、Ni、C
r、Mo、V、Nb、Ti、Al、B、Ca、REMが
本発明を上回っているため、すべり係数は十分であるも
ののσmax/σBが1を大きく下回っている。
【0039】それに対し、本発明鋼No.1〜20は、
すべり係数が十分に高いうえ、本発明で重要な耐突起谷
底部応力集中指標σmax/σBが満足いくレベルであ
る。
【0040】
【発明の効果】本発明により高いすべり係数を有する高
力ボルト摩擦接合添接用鋼材が得られる。これにより、
ボルト本数の著しい削減や安全な低力ボルトの適用など
が可能となり、コスト削減や安全性などの観点から産業
界に果たす役割は極めて大きいと言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の添接板を説明する図であり、(イ)は側
面図、(ロ)は平面図である。
【図2】添接用鋼材突起形状を示す図である。
【図3】突起部硬さ必要範囲を示す図である。
【図4】(a)は突起谷底部曲率半径とσmax/σB
の関係の1例を示す図であり、(b)は添接用鋼材引張
試験片外観、(c)は比較平板引張試験片外観を示す図
である。
【図5】 すべり係数測定用試験体を示す図である。
【符号の説明】
1 突起先端部 2 突起谷底部 3 ボルト孔 4 鋼材 5 添板(添接用鋼材) t 突起部高さ w 突起部間隔 A 板厚 W 板幅

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学組成が重量比で、C :0.1〜1
    %、Si:0.05〜1%、Mn:0.3〜1.5%、
    であり、その他残部Fe及び不可避的不純物である鋼材
    の少なくとも片面に突起を有し、該突起高さが0.25
    〜2mm、隣接突起間間隔が0.5〜4mmの範囲にあ
    り、且つ突起谷底部に応力集中緩和形状を有し、さらに
    突起部ビッカース硬さが400〜700であることを特
    徴とする高力ボルト摩擦接合添接用鋼材。
  2. 【請求項2】 応力集中緩和形状として谷底部曲率半径
    が0.05〜8.125mmであることを特徴とする請
    求項1に記載の高力ボルト摩擦接合添接用鋼材。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の鋼組成に、更に、P:
    0.015〜0.05%、S:0.015〜0.05
    %、の1種または2種を含有せしめたことを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の高力ボルト摩擦接合添
    接用鋼材。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項3記載の鋼組成
    に、更に、Ni:0.1〜1%、Cr:0.1〜2%、
    Mo:0.1〜1%、V :0.01〜0.1%の1種
    または2種以上を含有せしめたことを特徴とする請求項
    1または請求項2、または請求項3に記載の高力ボルト
    摩擦接合添接用鋼材。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項3、または請求項
    4に記載の鋼組成に、更に、Nb:0.01〜0.5
    %、を含有せしめたことを特徴とする請求項1または請
    求項2または請求項3、または請求項4に記載の高力ボ
    ルト摩擦接合添接用鋼材。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項3または請求項
    4、または請求項5に記載の鋼組成に、更に、Al:
    0.01〜0.1%、Ti:0.005〜0.1%の1
    種または2種、または更に、B :0.0003〜0.
    005%を含有せしめたことを特徴とする請求項1また
    は請求項2または請求項3または請求項4、または請求
    項5に記載の高力ボルト摩擦接合構造部添接用鋼材。
  7. 【請求項7】 請求項1または請求項3または請求項4
    または請求項5、または請求項6に記載の鋼組成に、更
    に、Ca:0.001〜0.01%、REM:0.01
    〜0.05%の1種または2種を含有せしめたことを特
    徴とする請求項1または請求項2または請求項3または
    請求項4または請求項5、または請求項6に記載の高力
    ボルト摩擦接合添接用鋼材。
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