JPH11106594A - ポリビニルブチラール樹脂組成物 - Google Patents

ポリビニルブチラール樹脂組成物

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JPH11106594A
JPH11106594A JP26574597A JP26574597A JPH11106594A JP H11106594 A JPH11106594 A JP H11106594A JP 26574597 A JP26574597 A JP 26574597A JP 26574597 A JP26574597 A JP 26574597A JP H11106594 A JPH11106594 A JP H11106594A
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  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐寒性、機械的物性に優れ、合わせガラス用
の中間膜として用いた場合に耐貫通性、接着性に優れた
ポリビニルブチラール樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 本発明のポリビニルブチラール樹脂組成
物は、ポリビニルブチラール樹脂100重量部に、エー
テルエステル系可塑剤20〜80重量部を配合してな
り、該エーテルエステル系可塑剤が、重合度の異なる3
種以上からなり、かつ、平均重合度5〜10のポリエチ
レングリコールと2−エチルヘキシル酸とのジエステル
であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリビニルブチラー
ル樹脂組成物に関し、詳しくは、特定のエーテルエステ
ル系可塑剤を配合してなる可塑化されたポリビニルブチ
ラール樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、ポリビニルブチラール樹脂(以下、単に「ブチラー
ル樹脂」と略記することもある)は、優れた接着性、耐
寒性を有し、また無色透明で耐候性に優れているため、
合わせガラス(安全ガラス)の中間膜として常用されて
いる。
【0003】この合わせガラスは、2枚またはそれ以上
のガラスの間に可塑化ブチラール樹脂の膜をはさんだ積
層構造物であり、ガラスが破壊された際に破片が飛散し
ない構造としたものである。これは自動車、列車、航空
機等の風防ガラスとして、また高層建築物の窓ガラスと
して極めて有用である。
【0004】例えば、自動車事故が発生した場合、この
時の衝撃により風防ガラスが破壊、飛散して人体を著し
く傷つけたり、更には頭部がフロントガラスを貫通する
ことにより死に到ることもある。また地震等により建築
物の窓ガラスが破損した場合、ガラス片の落下が起こり
非常に危険である。
【0005】近年自動車において、このような風防ガラ
スの汎用化、高速化が進み、フロントガラスとしての安
全性の一層の向上が必要になってきている。しかしなが
ら、従来の合わせガラスでは、特に貫通性に劣りその性
能向上が業界の課題となっている。
【0006】従来、ブチラール樹脂用可塑剤としては、
トリエチレングリコール・ビス(2−エチルブチレー
ト)またはジラウレート、ジブチルセバケート、トリア
リールホスフェート、ジアルキルフタレートおよびリシ
ノレート等の化合物が使用されていた。しかしながら、
これらの化合物はいずれも合わせガラス中間膜用として
十分な性能を有するものではない。
【0007】例えば、代表的なトリエチレングリコール
・ビス(2−エチルブチレート)は、低温において比較
的良好な貫通性能を有するが、高温では軟らかくなりす
ぎ腰がなくなる。また、この可塑剤により可塑化された
ブチラール樹脂は常温下で相互粘着をする欠点を有し、
あるいはこの可塑剤とブチラール樹脂との相溶性が十分
ではなくブリードを起こしたり、合わせガラスに加工し
た場合に透明性が不十分となる。
【0008】また、ジブチルセバケートは常温以外では
その耐貫通性は著しく減少する。
【0009】また、これらの欠点を解消するために種々
の検討がなされ、多くのブチラール樹脂用可塑剤が提案
されている。例えば、特開昭56−36432号公報に
は、ポリビニルブチラール用の可塑剤として、テトラエ
チレングリコール・ビス(n−ヘプタノエート)が提案
されており、特開昭57−23648号公報には、トリ
エチレングリコール・ビス(n−ヘプタノエート)とテ
トラエチレングリコール・ビス(n−ヘプタノエート)
とからなる可塑剤およびアルカリ(土類)金属蟻酸塩か
らなる接着調節剤を含有してなるポリビニルブチラール
シートが提案されており、特開昭57−38846号公
報には、テトラエチレングリコール・ビス(2−エチル
ヘキサノエート)を含有してなるポリビニルブチラール
組成物が提案されており、特開昭59−213750号
公報には、脂肪族エーテルエステル系可塑剤とヒンダー
ドアミン化合物とを含有してなるポリブチラール樹脂組
成物が提案されているが、未だ満足できる性能のものは
得られていない。
【0010】従って、本発明の目的は、耐寒性、機械的
物性に優れ、合わせガラス用の中間膜として用いた場合
に耐貫通性、接着性に優れたポリビニルブチラール樹脂
組成物を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、種々検討
を重ねた結果、ポリビニルブチラール樹脂に、特定のエ
ーテルエステル系可塑剤を配合することにより、上記目
的を達成し得ることを知見した。
【0012】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、ポリビニルブチラール樹脂100重量部に、エーテ
ルエステル系可塑剤20〜80重量部を配合してなるビ
ニルブチラール樹脂組成物において、該エーテルエステ
ル系可塑剤が、重合度の異なる3種以上からなり、か
つ、平均重合度5〜10のポリエチレングリコールと2
−エチルヘキシル酸とのジエステルであることを特徴と
するポリビニルブチラール樹脂組成物を提供するもので
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のポリビニルブチラ
ール樹脂組成物について詳述する。
【0014】本発明に使用されるエーテルエステル系可
塑剤は、重合度の異なる3種以上からなり、かつ、平均
重合度5〜10のポリエチレングリコールと2−エチル
ヘキシル酸とのジエステルである。このエーテルエステ
ル系可塑剤を構成しうる該ジエステルとしては、具体的
には、モノエチレングリコール・ビス(2−ヘキチルヘ
キサノエート)、ジエチレングリコール・ビス(2−エ
チルヘキサノエート)、トリエチレングリコール・ビス
(2−エチルヘキサノエート)、テトラエチレングリコ
ール・ビス(2−エチルヘキサノエート)、ペンタエチ
レングリコール・ビス(2−エチルヘキサノエート)、
ヘキサエチレングリコール・ビス(2−エチルヘキサノ
エート)、ヘプタエチレングリコール・ビス(2−エチ
ルヘキサノエート)、オクタエチレングリコール・ビス
(2−エチルヘキサノエート)、ノナエチレングリコー
ル・ビス(2−エチルヘキサノエート)、デカエチレン
グリコール・ビス(2−エチルヘキサノエート)、ウン
デカエチレングリコール・ビス(2−エチルヘキサノエ
ート)、ドデカエチレングリコール・ビス(2−エチル
ヘキサノエート)、トリデカエチレングリコール・ビス
(2−エチルヘキサノエート)、テトラデカエチレング
リコール・ビス(2−エチルヘキサノエート)、ペンタ
デカエチレングリコール・ビス(2−エチルヘキサノエ
ート)、ヘキサデカエチレングリコール・ビス(2−エ
チルヘキサノエート)、ヘプタデカエチレングリコール
・ビス(2−エチルヘキレート)、オクタデカエチレン
グリコール・ビス(2−エチルヘキレート)などがあげ
られる。
【0015】上記エーテルエステル系可塑剤として、ペ
ンタエチレングリコール・ビス(2−エチルヘキサノエ
ート)10〜40重量%、ヘキサエチレングリコール・
ビス(2−エチルヘキサノエート)10〜40重量%お
よびヘプタエチレングリコール・ビス(2−エチルヘキ
サノエート)10〜40重量%を含有し、かつ、これら
の合計が40〜90重量%であるもの、特に、テトラエ
チレングリコール・ビス(2−エチルヘキサノエート)
5〜25重量%、ペンタエチレングリコール・ビス(2
−エチルヘキサノエート)10〜40重量%、ヘキサエ
チレングリコール・ビス(2−エチルヘキサノエート)
10〜40重量%、ヘプタエチレングリコール・ビス
(2−エチルヘキサノエート)10〜40重量%、オク
タエチレングリコール・ビス(2−エチルヘキサノエー
ト)5〜25重量%を含有し、かつ、これらの合計が5
0〜95重量%であるものを用いることで、より耐寒性
に優れたものが得られるため好ましい。
【0016】また、上記エーテルエステル系可塑剤とし
て、オクタエチレングリコール・ビス(2−エチルヘキ
サノエート)10〜40重量%、ノナエチレングリコー
ル・ビス(2−エチルヘキサノエート)10〜40重量
%およびデカエチレングリコール・ビス(2−エチルヘ
キサノエート)10〜40重量%を含有してなり、か
つ、これらの合計が40〜90重量部であるものを用い
ることで、相溶性に優れたものが得られるため好まし
い。
【0017】上記エーテルエステル系可塑剤は、その製
造方法に関しては特に限定されるものではないが、2−
エチルヘキシル酸とエーテルグリコールとをモル比で
2:1で反応させることにより容易に得られるものであ
り、例えば、ペンタエチレングリコール、ヘキサエチレ
ングリコールあるいはヘプタエチレングリコールなどを
所定量含む混合エーテルグリコールと2−エチルヘキシ
ル酸とを常法により反応させて得ることができるが、ペ
ンタエチレングリコール、ヘキサエチレングリコールあ
るいはヘプタエチレングリコール等をそれぞれ別々に2
−エチルヘキシル酸と常法により反応させて得られたジ
エステルを、用いたポリエチレングリコールの平均重合
度が5〜10となるように、混合することによっても製
造できる。
【0018】上記エーテルエステル系可塑剤の使用量
は、ブチラール樹脂100重量部に対し、20〜80重
量部、好ましくは30〜70重量部である。該可塑剤の
使用量が20重量部未満では十分な物性改善効果が得ら
れず、80重量部を超える場合には硬度が低下するなど
の欠点を生じる。
【0019】本発明のブチラール樹脂組成物には、上記
エーテルエステル系可塑剤とともに、公知の他の可塑剤
を併用することもでき、該他の可塑剤としては、例え
ば、2−エチルヘキシル酸以外の脂肪族カルボン酸とモ
ノ/ジ/ポリ(3〜20)エチレングリコールとより得
られるエーテルエステル系可塑剤、あるいは、ジヘプチ
ルフタレート、ジオクチルフタレート、ジイソノニルフ
タレートなどのフタレート系可塑剤、ジオクチルアジペ
ート、ジイソノニルアジペート、ジ(ブチルジグリコー
ル)アジペートなどのアジペート系可塑剤、トリメリテ
ート系可塑剤、ピロメリテート系可塑剤、ビフェニルテ
トラカルボキシレート系可塑剤、ホスフェート系可塑
剤、ポリエステル系可塑剤、塩素化パラフィン系可塑剤
などがあげられる。
【0020】これらの他の可塑剤の使用量は、本発明に
係る上記エーテルエステル系可塑剤の使用量を超えず、
かつ、この特性を打ち消すことのない範囲で、目的に応
じて適宜決定されるものである。
【0021】本発明に使用されるブチラール樹脂は、通
常のものが用いられるが、特にビニルブチラール成分5
0〜85モル%、ビニルアルコール成分10〜50モル
%およびビニルアセテート成分10モル%未満からなる
ものが好適に使用される。
【0022】また、本発明のブチラール樹脂組成物は、
以下に示す諸種添加剤を配合することにより、耐衝撃性
及び諸性質をさらに増大せしめることができる。かかる
添加剤としては、ポリオキシエチレンソルビタンモノパ
ルミテート、ジエチレングリコールモノリシノレート、
グリセリンモノリシノレート等の非イオン界面活性剤;
ポリオキシエチレンドデシルアミン、ヘキサデシルトリ
メチルアンモニウムクロライド等のカチオン系界面活性
剤;ステアリルベタイン等の両性界面活性剤;ジブチル
錫ラウレート、ジブチル錫マレート、ジブチル錫マレー
トトリマー、ステアリン酸錫等の有機錫化合物;カプロ
ン酸、デカノン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、琥珀
酸、アジピン酸、セバシン酸、酒石酸、グリミン酸、グ
ルタミン酸、アスパラギン酸、くえん酸、樹脂酸等の有
機カルボン酸/ドデカノール、ラウリルアルコール、ス
テアリルアルコール、トリデカノール等の高級アルコー
ル/グリシドオキシプロピルトリメトキシシラン、ベー
タ(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメト
キシシラン等の有機シラン化合物/水酸化マグネシウ
ム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、酢酸カドミウ
ム、酢酸カルシウム、酢酸鉛、酢酸亜鉛、酢酸カリウ
ム、ステアリン酸鉛、オレイン酸鉛、フタル酸カリウ
ム、酢酸マグネシウム、酢酸アルミニウム、フッ化リチ
ウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化珪酸
ナトリウム、フッ化硼酸ナトリウム、樹脂酸マグネシウ
ム等の含金属化合物等が好適である。これらの各添加剤
は、ブチラール樹脂100重量部に対して、好ましくは
0.01〜10重量部の範囲内で使用される。
【0023】また、本発明のブチラール樹脂組成物にお
いては、上記ブチラール樹脂とともに他の樹脂を混合し
て用いることもでき、該他の樹脂としては、例えば、ロ
ジン、セラック等の天然樹脂;フェノール樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等の合成樹脂などがあ
げられる。
【0024】その他必要に応じて、本願発明のブチラー
ル樹脂組成物には、例えば、エポキシ化安定剤、有機キ
レーター、顔料、充填剤、発泡剤、帯電防止剤、防曇
剤、シランカップリング剤、プレートアウト防止剤、表
面処理剤、滑剤、酸化防止剤、難燃剤、光安定剤、紫外
線吸収剤、赤外線吸収剤、蛍光剤、防黴剤、殺菌剤、金
属不活性化剤、光劣化剤、非金属安定剤、硼酸エステ
ル、チオ尿素誘導体、離型剤、加工助剤、塩基性物質な
どを包含させることができる。
【0025】本発明のブチラール樹脂組成物は、上述し
た必須成分及び必要に応じ任意成分を用いて、通常の方
法により調製される。
【0026】本発明のブチラール樹脂組成物は、特に、
合わせガラスの中間膜として有用であるが、これに限定
されず、例えば、各種接着剤、各種塗料、ウオッシュプ
ライマー、各種バインダー、繊維処理剤等に使用するこ
とができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明は下記の実施例によって制限を受け
るものではない。
【0028】下記〔表1〕に、以下の実施例に使用され
る可塑剤を示す。
【0029】
【表1】
【0030】実施例1 下記配合物を70℃、5分ロール混練してシート厚1.
5mmのシートを作成し、これを180℃、6分プレス
して1mm厚のプレスシートを作成した。プレスシート
を用いて、JIS K 6745に準じて柔軟温度を測
定し、JISK 6301に準じて、JIS−A硬度
(5℃、25℃および40℃)を測定し、引張試験を行
い、100%モジュラス(MPa)、抗張力(MPa)
および伸長率(%)を測定した。(25℃、1号試験
片、200mm/min、標線間4cm)
【0031】また、プレスシートを常温で1カ月放置後
のブリードの有無を確認し、1(ブリードなし)〜5
(ブリード大)の5段階で評価した。
【0032】それらの結果を下記〔表2〕に示す。
【0033】 〔配合〕 重量部 ポリビニルブチラール樹脂 100 (ブチラール化度65モル%) 可塑剤(下記〔表2〕参照) 〔表2〕
【0034】
【表2】
【0035】実施例2 下記配合物をヘンシェルミキサーにて混合し、押出機に
て押し出し、0.8mmのフィルムを作成した。これを
300mm×300mm×3mmの2枚のガラス板に介
挿し、積層体を作成した。これをオートクレーブ中にて
13.4kg/cm2 ×135℃×10分プレスして合
わせガラスを作成し、これを以下の試験に用いた。
【0036】(破壊貫通強さ)合わせガラスを23℃に
温度調節し、これを枠内に並行に置き、2.26kgの
鋼鉄球をこの合わせガラスの中心に自由落下させて、貫
通しない高さ(m)を求めた。
【0037】(パンメル値)合わせガラスを−18℃に
温度調節し、表面を特殊なハンマーで強打して、中間膜
に接着したままのガラス片の面積によって0〜10
(0:接着性ナシ〜10:完全に接着している)で評価
した。
【0038】それらの結果を下記〔表3〕に示す。
【0039】 〔配合〕 重量部 ポリビニルブチラール樹脂 100 (ブチラール化度65モル%) 酢酸カリウム 0.04 可塑剤(下記〔表3〕参照) 〔表3〕
【0040】
【表3】
【0041】以上の結果から明らかなように、トリエチ
レングリコール・ビス(2−エチルヘキサノエート)あ
るいはこれとテトラエチレングリコール・ビス(2−エ
チルヘキサノエート)を併用してブチラール樹脂用の可
塑剤として用いた場合(比較例1−1、1−2)には、
相溶性が劣るためブリードを生じやすく、温度変化に伴
う硬度の変化が著しく、これを配合したブチラール樹脂
組成物を中間膜として合わせガラスを作成した場合(比
較例2−1、2−2)には、耐貫通性も不十分で、接着
性が極めて不十分である。また、本発明に係るエーテル
エステル系可塑剤を構成する成分であるヘキサエチレン
グリコール・ビス(2−エチルヘキサノエート)を単独
で用いた場合(比較例1−3)においては、耐寒性が不
十分であり、これを配合したブチラール樹脂組成物を中
間膜として合わせガラスを作成した場合(比較例2−
3)には、耐貫通性、接着性も満足できるものではな
い。また、平均重合度が10を越えるポリエチレングリ
コールの2エチルヘキシル酸ジエステルを可塑剤をして
用いた場合(比較例1−4)には、耐寒性が劣り、これ
を配合したブチラール樹脂組成物を中間膜として合わせ
ガラスを作成した場合(比較例2−1)には、耐貫通性
が全く不十分である。
【0042】これに対して、本発明に係る、重合度の異
なる3種以上からなり、かつ、平均重合度が5〜10の
ポリエチレングリコールの2−エチルヘキシル酸ジエス
テルをブチラール樹脂用の可塑剤として用いた場合(実
施例1−1〜1−6)には、相溶性、耐寒性に優れ、か
つ温度変化に伴う硬度変化も少なく、機械的物性にも優
れ、これを配合したブチラール樹脂組成物を中間膜とし
て合わせガラスを作成した場合(実施例2−1〜2−
4)には、耐貫通性および接着性に優れたものが得られ
る。
【0043】
【発明の効果】本発明のポリビニルブチラール樹脂組成
物は、耐寒性、機械的物性に優れたものである。従っ
て、本発明のビニルブチラール樹脂組成物を用いること
により、耐貫通性および接着性に優れた合わせガラスを
提供することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルブチラール樹脂100重量部
    に、エーテルエステル系可塑剤20〜80重量部を配合
    してなるビニルブチラール樹脂組成物において、該エー
    テルエステル系可塑剤が、重合度の異なる3種以上から
    なり、かつ、平均重合度5〜10のポリエチレングリコ
    ールと2−エチルヘキシル酸とのジエステルであること
    を特徴とするポリビニルブチラール樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 上記エーテルエステル系可塑剤が、ペン
    タエチレングリコール・ビス(2−エチルヘキサノエー
    ト)10〜40重量%、ヘキサエチレングリコール・ビ
    ス(2−エチルヘキサノエート)10〜40重量%およ
    びヘプタエチレングリコール・ビス(2−エチルヘキサ
    ノエート)10〜40重量%を含有してなり、かつ、こ
    れらの合計が40〜90重量%であることを特徴とする
    請求項1記載のポリビニルブチラール樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 上記エーテルエステル系可塑剤が、テト
    ラエチレングリコール・ビス(2−エチルヘキサノエー
    ト)5〜25重量%、ペンタエチレングリコール・ビス
    (2−エチルヘキサノエート)10〜40重量%、ヘキ
    サエチレングリコール・ビス(2−エチルヘキサノエー
    ト)10〜40重量%、ヘプタエチレングリコール・ビ
    ス(2−エチルヘキサノエート)10〜40重量%およ
    びオクタエチレングリコール・ビス(2−エチルヘキサ
    ノエート)5〜25重量%を含有してなり、かつ、これ
    らの合計が50〜95重量%であることを特徴とする請
    求項1または2記載のポリビニルブチラール樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】 上記エーテルエステル系可塑剤が、オク
    タエチレングリコール・ビス(2−エチルヘキサノエー
    ト)10〜40重量%、ノナエチレングリコール・ビス
    (2−エチルヘキサノエート)10〜40重量%および
    デカエチレングリコール・ビス(2−エチルヘキサノエ
    ート)10〜40重量%を含有してなり、かつ、これら
    の合計が40〜90重量%であることを特徴とする請求
    項1記載のポリビニルブチラール樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 合わせガラスの中間膜として用いること
    を特徴とする請求項1〜4記載のポリビニルブチラール
    樹脂組成物。
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