JPH11105963A - 偏平物品の収納ケース - Google Patents

偏平物品の収納ケース

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JPH11105963A
JPH11105963A JP26896097A JP26896097A JPH11105963A JP H11105963 A JPH11105963 A JP H11105963A JP 26896097 A JP26896097 A JP 26896097A JP 26896097 A JP26896097 A JP 26896097A JP H11105963 A JPH11105963 A JP H11105963A
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JP26896097A
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Yasushi Shoji
靖史 庄司
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Elecom Co Ltd
Original Assignee
Elecom Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納量の低下を抑えながら、収納されたミニ
ディスクD…等の偏平物品の検索、取り出しを容易にす
る。 【解決手段】 ケース本体1に所定間隔ごとに設けられ
た、それぞれ1枚の偏平物品D1 を保持する偏平物品保
持手段3…と、扉2に設けられた同様の偏平物品保持手
段4…とを、扉2を閉じたときには、これらに収納され
た偏平物品D1 …,D2 …が交互に積層し、扉2を開い
たときには、これらに収納された偏平物品D1 ,D2 …
の隣り合うもの同士がその積層方向に非重合部分を形成
するように配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミニディスク、フ
ロッピーディスク、コンパクトディスク、カセットテー
プまたはビデオテープ等の偏平物品を収納するための収
納ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ミニディスク等の偏平物品を収納
する収納ケースとしては、その前面または上面に開口が
設けられた箱型のケース本体内に、偏平物品を上下方向
または水平方向に積層した状態とすることによって、効
率的に収納するものが一般的である。
【0003】このような従来の収納ケースとして、図1
2に示すような、前面に開口が設けられたケース本体9
1内に、ミニディスク(以下、単に「ディスク」とい
う。)D…を、本箱に本を並べるように立てて並べた状
態で収納するものを例にとって説明すると、この従来の
ディスク収納ケースは、ケース本体91の上下壁内面に
複数のレール93…を一定間隔をおいて設け、このレー
ル93…間にディスクD…を立てた状態で挿入して収納
するように構成されている。なお、扉92は、主とし
て、開口からケース本体91内にほこり等が進入するこ
とを防止するために付設されているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のディ
スク収納ケースにおいて、所望のディスクD…は、その
両側に指を差し込み、つまみ出すことによって取り出さ
れる。
【0005】しかし、ディスクD …の両側に形成され
る隙間Sはレールの厚み分dしかないため、指を差し込
むにはせまく、ディスクD…を取り出しにくいという欠
点があった。また、収納されたディスクD…を検索する
場合においても、ディスクD…間の隙間Sが狭いため、
ラベル面が見えにくく、ディスクD…を識別しづらかっ
た。
【0006】一方、これらの欠点を解消するためにレー
ル93…を十分な厚みをもって形成し、ディスクD…間
の隙間Sを大きくすれば、ディスクD…の取り出しや検
索は容易になるものの、ディスク収納量の低下という欠
点を生じてしまう。
【0007】本発明は、上記のような課題に鑑みてなさ
れたものであり、ミニディスク等の偏平物品を積層した
状態で効率的に収納する偏平物品の収納ケースにおい
て、偏平物品の収納量の低下を招くことなく、収納され
た偏平物品等の中から所望のものを容易に見つけ出し、
かつ、容易に取り出すことができるものを提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
枚の偏平物品を積層状態で収納する偏平物品の収納ケー
スにおいて、隣り合って収納された偏平物品を、その積
層方向に垂直な面内で相対的にずらすことにより、前記
積層方向において、隣り合って収納された偏平物品間に
非重合部分を形成する非重合部分形成手段が備えられた
ものである。
【0009】この発明では、複数枚の偏平物品が積層状
態で収納されるため、効率的な収納がなされるととも
に、隣り合って収納された偏平物品間に非重合部分を形
成する非重合部分形成手段が備えられているため、この
非重合部分形成手段によって形成された非重合部分に指
を差し込むことができ、所望の偏平物品をつまみ出すこ
とが容易である。また、この非重合部分から、収納され
た各偏平物品の側面が見えるため、収納された偏平物品
の検索も容易である。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、開口が設けられたケース本体と、前記開口を開閉可
動する扉とを備え、前記非重合部分形成手段は、前記扉
の開閉動作に連動して動作するように構成されているも
のである。
【0011】この発明では、扉の開閉動作に連動するよ
うに非重合部分形成手段が構成されているため、収納さ
れた偏平物品を取り出すため、または、検索するために
扉を開けることにより、これと同時に、収納された各偏
平物品に非重合部分が形成され、容易に所望の偏平物品
を取り出し、または、検索することができる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載の偏平物品の収納ケースにおいて、収納される偏平物
品はそれぞれ異なる偏平物品保持手段によって保持さ
れ、前記非重合部分形成手段は、それぞれ複数の前記偏
平物品保持手段が設けられた、相対的に運動しうる複数
の支持部材によって構成されてなり、さらに、隣り合っ
て収納される偏平物品を保持する前記偏平物品保持手段
は異なる前記支持部材に設けられてなるものである。
【0013】この発明では、隣り合って収納される偏平
物品を保持する偏平物品保持手段が異なる支持部材に設
けられてなり、かつ、これらの支持部材は相対的に運動
しうるため、この支持部材の相対的な運動に伴って、隣
り合って収納される偏平物品も相対的に運動し、これら
の間に非重合部分が形成される。
【0014】請求項4の発明は、請求項3の構成におい
て、前記ケース本体および前記扉が、ともに前記支持部
材として構成されているものである。
【0015】この発明では、ケース本体および扉が偏平
物品保持手段の設けられた支持部材として構成されてい
るため、扉を開ける動作が、そのまま隣り合って収納さ
れる偏平物品間の非重合部分を形成する動作となる。
【0016】請求項5の発明は、請求項4の構成におい
て、前記扉が、前記ケース本体に対して、偏平物品の積
層方向に平行な軸を中心に回動することにより、前記開
口を開閉するように前記ケース本体に連結されたもので
ある。
【0017】この発明では、扉の開閉動作が、偏平物品
の積層方向に平行な軸を中心とする回動動作によるた
め、扉に設けられた偏平物品保持手段に保持された偏平
物品は、扉の開閉動作に伴って、収納された偏平物品の
積層方向に垂直な面内で運動する。
【0018】請求項6の発明は、請求項5の構成におい
て、前記扉の回動軸が、収納される偏平物品の幅の半分
程度、前記開口より奥まった位置であって、かつ、前記
ケース本体に収納された偏平物品を貫通する直線上に設
けられたものである。
【0019】この発明では、扉の回動軸が、収納される
偏平物品の幅の半分程度、開口より奥まった位置で、ケ
ース本体に収納された偏平物品を貫通する直線上に設け
られているため、扉が開いた状態においても、この扉に
収納された偏平物品の重心位置はケース本体内に残り、
収納ケースは転倒することなく安定した状態が保たれ
る。
【0020】請求項7の発明は、請求項6の構成におい
て、前記開口は前記ケース本体の前面に設けられ、前記
扉には、前記扉が前記開口を開いた状態では水平位置で
制止するように制止手段が設けられ、前記ケース本体に
設けられた複数の前記偏平物品保持手段は、それぞれ1
枚の偏平物品を立てた状態で保持するように、所定間隔
ごとに前記ケース本体の底壁上面に平行に設けられた2
本のレールによって構成され、前記扉に設けられた複数
の前記偏平物品保持手段は、それぞれ1枚の偏平物品を
立てた状態で保持するように、所定間隔ごとに前記扉の
内面にその一辺で接合された平行な2枚の略L字形状の
板部材と、この2枚の板部材の前記扉との非接合辺を横
断面が略コの字形状となるように接合する底板とによっ
て構成され、前記ケース本体に設けられた前記偏平物品
保持手段と前記扉に設けられた前記偏平物品保持手段と
が、交互に積層するように、それぞれ前記ケース本体お
よび前記扉に設けられているものである。
【0021】この発明では、扉に設けられた偏平物品保
持手段が平行な2枚の略L字形状の板部材と、この2つ
の辺を接合する扉の内面と底板によって構成されている
ため、ここに保持される偏平物品は、扉を閉じた状態に
おいては底板に載って保持され、扉を開いた状態におい
ては扉の内面上に載って保持される。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る偏平物品の
収納ケースの第1の実施形態を示す斜視図であり、図2
はその一部を切欠いて示した組立構成図である。これら
の図に示すように、この第1の実施形態はミニディスク
D…を収納するための収納ケースであるが、本発明はこ
れに限らず、フロッピーディスク、コンパクトディス
ク、カセットテープまたはビデオテープ等の偏平物品を
収納物とする種々の収納ケースに適用することが可能で
ある。
【0023】この収納ケースは、ディスクD…を立てた
状態で左右方向に並べて積層することにより収納するも
のであり、前面に開口が設けられた直方体形状のケース
本体1と、この開口を開閉する扉2とから構成されてい
る。
【0024】ケース本体1は、図2に示すように、左右
の側壁13,13、天壁14および底壁15からなる本
体10の背面に、裏板11がネジ12で取り付けられる
ことにより構成されている。
【0025】図3に、このケース本体1を下から見た底
面図を示す。この収納ケースの底壁15は、前後方向の
幅が左右両側壁13,13のそれの約半分に形成され、
左右両側部は、側壁13,13に接合している。また、
この底壁15の中央部には脚16が形成されており、こ
の収納ケースが床面上に置かれたときには、この脚16
と左右の側壁13,13とが床面に接地する。したがっ
て、底壁15は床面より所定高さに位置している(図2
切欠き部参照)。
【0026】図2に戻って、この底壁15の上面には、
偏平物品保持手段である本体側ディスクホルダー3…が
所定間隔ごとに並べられた状態で取り付けられている。
すなわち、この底壁15、ひいてはケース本体1は、偏
平物品保持手段が設けられた支持部材である。本体側デ
ィスクホルダー3…は、それぞれ底壁15上で、ディス
クDの厚み程度の間隙をもって対向する2本のレール3
1,31によって形成されており、ディスクDは、1枚
ずつこの間隙に挿し込まれ、立てた状態で保持される。
【0027】この本体側ディスクホルダー3…の手前部
分は、図2の切欠き部分に示すように、底壁15より前
方に突出している。この部分は、装飾的効果を得るた
め、中央に垂下部32を有する略H字の断面形状に形成
されている。
【0028】また、ケース本体1の左右の側壁13,1
3の内面には、所定深さの溝部17が背面から前方に向
かって幅狭まりに形成され、裏板11の両側縁部には、
この溝部17に嵌まり込む差込部18が形成されてい
る。これら溝部17の前縁部171および差込部18の
先端部181はともに半円状の欠けが形成されており、
これらによって、ケース本体1を組み立てた状態ではケ
ース本体1の側壁13,13の内面に軸穴19が形成さ
れる。この軸穴19の位置については、後に述べる。
【0029】一方、扉2は、上縁部21が設けられた前
板20上に、偏平物品保持手段である扉側ディスクホル
ダー4…が、所定間隔ごとに並べられた状態で取り付け
られて構成されている。すなわち、扉2は、偏平物品保
持手段が設けられた支持部材である。
【0030】図4に1つの扉側ディスクホルダー4を拡
大して示す。この図に示すように、各扉側ディスクホル
ダー4は、ディスクDの厚み程度の間隙をもって対向す
る略L字形状の2枚の枠板41,41が、略L字形状の
長辺411側で前板20上に接合されることにより形成
されている。一方、この短辺412側は、横断面Aが略
コの字形状になるように、底板42によって2枚の枠板
41,41が接合されている。各扉側ディスクホルダー
4において、ディスクDは、2枚の枠板41,41間
で、前板20および底板42に当接し、立てた状態で保
持される。
【0031】図2に戻って、このように構成された扉側
ディスクホルダー4…のうち、扉2の左右両側端に位置
する扉側ディスクホルダー4,4の外側の枠板43,4
3は、他の枠板41…より略L字形状の長辺431部分
の幅が広く形成され、略L字形状の長辺431部分の先
端433が前板20の上縁部21に接合して、扉2の側
縁部をなしている。
【0032】この側縁部をなす枠板43,43には、略
L字形状の短辺432側の略中央位置に断面円形の軸部
22が形成されている。この軸部22の周囲には、略L
字形状の長辺431側に開いたU字形状のスリット23
が形成されている。このスリット23によって、軸部2
2を枠板43より内側に弾性的に押し込むことができ
る。
【0033】こうして、この軸部22を一時的に内側に
押し込んだ状態で、扉2をケース本体1の開口に挿入
し、この軸部22を上述したケース本体1の側壁13内
面に形成された軸穴19に嵌め込むことにより、扉2は
ケース本体1に取り付けられる。このようにケース本体
1に取り付けられた扉2は、ケース本体1に対して軸部
22および軸穴19を中心として回動することができ
る。
【0034】なお、本体側ディスクホルダー3…および
扉側ディスクホルダー4…は、ケース本体1と扉2とが
組み立てられた状態で、互いに干渉せず、交互に積層す
るように、これらの位置および間隔が設定されている。
【0035】次に、この扉2を閉じた状態および開いた
状態について、図5および図6を用いて説明する。図6
は、図1のI−I線断面図、すなわち、扉2を開けた状
態における側面断面図であり、図5は、扉2を閉じた状
態を同じ断面により示したものである。なお、これらの
図において、収納されたディスクD1 ,D2 ならびにケ
ース本体1の軸穴19および扉2の軸部22は破線で示
している。
【0036】まず、図5に示す、扉2を閉じた状態から
説明する。
【0037】この状態においては、扉2の前板20に取
り付けられたつまみ24に連動する係止突片241と、
ケース本体1の開口上縁部に取り付けられた係止片14
1とが係合し、扉2の前板20によってケース本体1前
面の開口が閉じられている。
【0038】この状態において、扉側ディスクホルダー
4の底板42はケース本体1の底壁15上面に載ってお
り、ここに収納されるディスクD2 は、この底板42上
に位置している。一方、本体側ディスクホルダー3に収
納されるディスクD1 は、ケース本体1の底壁15上に
位置している。したがって、このように本体側ディスク
ホルダー3に収納されるディスクD1 および扉側ディス
クホルダー4に収納されるディスクD2 は、同図に示す
ように、これらの積層方向(ケース本体1の横幅方向)
においてほぼ重なり合っており、この状態において、ス
ペースの無駄が少なく効率的に収納されている。
【0039】この扉2を閉じた状態から、扉2を手前に
倒すように、軸部22および軸穴19を中心にして回動
させることにより、扉2が開いた状態となる。この動作
に伴い扉側ディスクホルダー4も回動するため、このと
き、これに保持されたディスクD2 は、その積層方向に
垂直な面内で回動し、扉2を閉じた状態における位置に
対してずれが形成されることとなる。そして、この結
果、扉側ディスクホルダー4に収納されたディスクD2
と本体側ディスクホルダー3に収納されたディスクD1
との間に非重合部分が形成される。以下、こうして形成
される非重合部分について、扉2を開けた状態を示す図
6により説明する。
【0040】既に述べたように、底壁15は、側壁13
の前後方向の約半分の幅に形成され、床面Gの上方で裏
板11に接合して配置されている。この扉2を開けた状
態では、同図に示すように、扉側ディスクホルダー4の
底板42がこの底壁15に当接して、かつ、扉2の前板
20に取り付けられたつまみ24が床面Gに接地して、
前板20が床面G近傍に水平な状態で制止される。この
ため、床面G近傍に位置する扉2の前板20に対して、
ケース本体1の底壁15は、その床面Gからの高さ程度
だけ上方に位置している。また、扉側ディスクホルダー
4の底板42は、ケース本体1の底壁15に当接してい
るので、ケース本体1の裏板11に対して、この底壁1
5の幅だけ前方に位置している。
【0041】したがって、扉2の前板20と底板42間
に形成される扉側ディスクホルダー4は、ケース本体1
の底壁15と裏板11間に形成される本体側ディスクホ
ルダー3に対して、前方かつ下方に位置している。
【0042】このことから、本体側ディスクホルダー3
…に収納されたディスクD1 …と、扉側ディスクホルダ
ー4…に収納されたディスクD2 …とは、上下方向およ
び前後方向ともに大きくずれており、ディスクD1 …,
D2 …の積層方向において、すなわち左右方向からみて
重なり合っていない非重合部分が形成されている。この
収納ケースにおいては、左右方向に本体側ディスクホル
ダー3…と扉側ディスクホルダー4…が1つずつ交互に
配置されているため、本体側ディスクホルダー3…に収
納されたディスクD1 …と、扉側ディスクホルダー4…
に収納されたディスクD2 …とに非重合部分が形成され
ることにより、図1に示すように、隣り合うディスクD
1 ,D2 ,D1 ,…間に非重合部分、すなわち、隣り合
うディスクに対する突出部分が形成されることとなる。
【0043】したがって、本体側ディスクホルダー3…
に収納されるディスクD1 …間および扉側ディスクホル
ダー4…に収納されるディスクD2 …間には、ディスク
1枚とディスクホルダー3…,4…の厚みに対応する隙
間Sが形成される。
【0044】このような隙間Sが形成されれば、ここに
指を差し込むことができるため、ディスクD1 …,D2
…の非重合部分、すなわち、突出部分である同図右上隅
部分をつまんで同図右上方向に引き出すことによって、
所望のディスクD1 …,D2…を容易に取り出すことが
できる。また、この隙間Sから収納されたディスクD1
…,D2 …の表面に貼り付けられたラベル面等を読み取
ることができるため、所望のディスクD1 …,D2 …を
容易に検索することができる。
【0045】なお、図5および図6に破線の円で示した
ケース本体1の軸穴19および扉2の軸部22は、扉2
がこれを中心として回動することにより、図4に示す扉
2を閉じた状態および図5に示す扉2を開いた状態をと
りうる位置に設けられている。具体的には、ケース本体
1の軸穴19は底壁15の前縁上部に対してやや上方か
つ前方位置に、すなわち、ケース本体1の開口からディ
スクD1 ,D2 の幅である一辺の長さの半分程度奥まっ
た位置であり、かつ、本体側ディスクホルダー3…に収
納されたディスクD1 …を貫通する直線上に設けられて
いる。これに対応して、扉2の軸部22は底板42近傍
のほぼ中央位置に設けられている。
【0046】このような位置に扉2の回動軸を設けるこ
とにより、扉2を開けた状態においても、扉側ディスク
ホルダー4…に収納されたディスクD2 …の重心がケー
ス本体1内に残ることとなり、扉側ディスクホルダー4
…にのみディスクD2 …が収納されているような場合で
あっても、ディスク収納ケースは転倒することなく、安
定して使用しうるものとすることができる。
【0047】なお、この明細書において、偏平物品の幅
とは、ミニディスクのような略正方形形状の場合は1辺
の長さをいうが、長方形形状の場合は短辺の長さを、円
盤形状の場合は直径をいう。
【0048】また、この収納ケースにおいては、ケース
本体1の天壁14上面、側壁13,13の外側面等は、
ディスク収納の機能に直接には関係しないものであるた
め、これらを任意の形状に構成することが可能である。
そこで、例えば、ケース本体1の天壁14や側壁13,
13等に、このような収納ケースを複数個、上下方向に
積み上げるため、または、左右方向に並べるための連結
手段を形成してもよい。あるいはまた、ケース本体1の
天壁14上面に、図7に示すようなディスク立て5を設
けてもよい。このディスク立て5は、所定間隔で設けら
れたディスク支持突起51間に、1枚用のディスクケー
スに収納されたディスクD…を挿し込んで収納するもの
で、出し入れの多いディスクを一時的に収納する場合等
には便利である。さらにまた、扉2の前板20前面に装
飾を施してもよい。
【0049】上述の第1実施形態では、収納するディス
クを立てた状態で左右方向に並べて積層するように構成
したが、例えば収納するディスクをねかせた状態で上下
方向に積層するように構成してもよい。そこで、次に、
第2実施形態として、図7に示す、ディスクD3 …,D
4 …を上下方向に積層して収納する収納ケースについて
説明する。この実施形態もミニディスクを収納するもの
であるが、第1実施形態と同様に他の偏平物品の収納ケ
ースとしてもよい。
【0050】この収納ケースは、前面および一側面が開
口した直方体形状の本体61に、この開口の一方の側端
部に設けられた鉛直方向の軸65を中心として回動する
ことにより、この開口を開閉する扉62とから構成され
ている。
【0051】これら本体61および扉62の内側には、
偏平物品保持手段である本体側棚板63…および扉側棚
板64…が設けられており、ディスクD3…,D4 …
は、これらの棚板63…,64…上に載せられて収納さ
れる。この本体側棚板63…と扉側棚板64…とは、扉
62を閉めた状態において、本体側棚板63…上に収納
されたディスクD3 …と扉側棚板64…上に収納された
ディスクD4 …とが互いに干渉せず、交互に積層するよ
うに所定間隔ごとに配置されている。また、各棚板63
…,64…の開口側は円弧状に形成され、各棚板63
…,64…上に収納されたディスクD3 …,D4 …の隅
部を突出させている。
【0052】このような構成の収納ケースによっても、
扉62を閉じた状態では、収納されたディスクD3 …,
D4 …の積層方向において、すべてのディスクD3 …,
D4…が重なり合うため、効率的に収納することができ
るとともに、扉62を開いた状態では、本体側棚板63
…上に収納されたディスクD3 …間および扉側棚板64
…上に収納されたディスクD4 …間に隙間Sが形成さ
れ、かつ、各棚板63…,64…上のディスクD3 …,
D4 …の隅部が突出しているため、この隅部をつまんで
所望のディスクD3 …,D4 …を容易に取り出すことが
できる。また、この隙間Sにより、所望のディスクD3
…、D4 …を容易に検索することもできる。
【0053】図8は、本発明にかかる第3の実施形態に
かかる偏平物品の収納ケースの一部切欠き斜視図であ
る。この収納ケースは、斜面部が開口した直角三角柱形
状に構成された本体71および扉72とが、これらの開
口の一側辺近傍に設けられた水平方向の軸75を中心と
して回動することにより、開口を開閉するように構成さ
れている。
【0054】この収納ケースにおいては、偏平物品保持
手段であるディスクホルダー73…が、ディスクD5 …
の厚みよりやや狭い間隔で配置された2本のレール73
1,731によって構成されている。このディスクホル
ダー73…によれば、ディスクD5 …はこの2本のレー
ル731,731間に押し込まれて、挟み込まれること
によって保持される。このようなディスクホルダー73
…が、本体71および扉72の内壁の一面に、扉72を
閉じた状態で交互になるように配置されている。
【0055】このような構成の収納ケースによっても、
ディスクD5 …を効率的に収納しながら、所望のディス
クD5 …を容易に取り出し、また検索することができ
る。
【0056】以上、実施形態に即してこの発明を説明し
たが、この発明は上記実施形態に限定されるものではな
く、以下のように構成してもよい。
【0057】(1)上述の実施形態では、収納される偏
平物品としてのミニディスクは、いわゆる裸の状態で収
納したが、それぞれ1枚用のケースに収納した状態で、
収納ケースに収納してもよい。
【0058】(2)上記実施形態では、ケース本体と扉
を支持部材として、これら2つの部材に偏平物品保持手
段を設けた構成としたが、相対的に異なる運動をする3
つ以上の部材に偏平物品保持手段を設けた構成としても
よい。
【0059】(3)上記実施形態では、偏平物品保持手
段が設けられる支持部材の一方を床面に固定されて可動
しない本体として構成したが、支持部材のすべてを床面
等に固定された部材に対して可動するように構成しても
よい。
【0060】(4)上記実施形態では、偏平物品保持手
段の設けられた支持部材である扉を90°回動させる開
閉動作に伴って、ここに収納された偏平物品を90°回
動させて非重合部分を形成するように構成したが、回動
角度は90°に限定されるものではない。
【0061】(5)上記実施形態では、扉の回動軸は、
扉側に収納される偏平物品の中心からはずれた位置に設
けたが、円形でない偏平物品、例えば、略正方形の偏平
物品を収納する場合であれば、図10に示すように、9
0°以外の回動角度(ここでは45°)を設定すること
により、回動軸を偏平物品の中心に設けてもよい。
【0062】(6)上記実施形態では、開口の設けられ
たケース本体と、この開口を開閉する扉によって収納ケ
ースを構成し、扉の開閉動作に連動して収納された偏平
物品に非重合部分を設けるものとしたが、扉の開閉動作
とは別個に、収納された偏平物品の非重合部分を形成す
る手段を設ける構成としてもよい。さらに、このように
構成した場合には、扉を有しない収納ケースとしてもよ
い。
【0063】(7)上記実施形態では、偏平物品保持手
段の設けられた支持部材である扉の回動動作によって、
偏平物品の非重合部分の形成をするように構成したが、
図11に示すように、扉を引き出す構成としてもよい。
【0064】(8)上記実施形態では、偏平物品保持手
段の設けられた支持部材であるケース本体と扉とを回動
可能に結合し、これらを離間させることなく、収納され
た偏平物品に非重合部分を形成する構成としたが、非重
合部分を形成するときには、これらの支持部材が離間す
るように構成してもよい。図9に示した第3実施形態を
例とすれば、ケース本体71と扉72とを軸75で結合
せず、着脱可能な結合手段によって結合したものとして
構成してもよい。このように構成すれば、これらケース
本体71と扉72とを結合した状態で偏平物品(ディス
ク)を保管し、これらを離間させた状態で偏平物品(デ
ィスク)の検索や取り出しを行うことができる。
【0065】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、複数
枚の偏平物品が積層状態で効率的な収納がなされるとと
もに、非重合部分形成手段によって、隣り合って収納さ
れた偏平物品間に非重合部分が形成されるため、この部
分に指を差し込んでつまみだすことにより、収納された
偏平物品の中から、所望の偏平物品を容易に取り出すこ
とができる。また、この非重合部分から偏平物品に付さ
れたラベル面等を見ることができるため、所望の偏平物
品を容易に検索することができる。
【0066】特に、請求項2のように、扉の開閉動作に
連動するように非重合部分形成手段を構成すれば、収納
された偏平物品を取り出すため、または、検索するため
に扉を開けることにより、これと同時に、収納された各
偏平物品に非重合部分が形成され、さらに容易に所望の
偏平物品を取り出し、または、検索することができる。
【0067】また、請求項4の発明によれば、ケース本
体および扉が偏平物品保持手段の設けられた支持部材と
して構成されているため、扉を開ける動作に伴い、隣り
合って収納される偏平物品間に非重合部分が形成される
偏平物品の収納ケースを、少ない部材数で、組み立ての
容易なものとして構成することができる。
【0068】さらに、請求項6の発明によれば、扉の開
閉動作のための回動軸が、収納される偏平物品の幅の半
分程度だけ開口より奥まった位置で、ケース本体に収納
された偏平物品を貫通する直線上に設けられているの
で、扉が開いた状態においても、この扉に収納された偏
平物品の重心位置はケース本体内に残り、収納ケースは
転倒することなく安定した状態を保つことができるた
め、偏平物品の取り出し作業や検索作業をさらに容易な
ものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる偏平物品(ミニディスク)の収
納ケースの第1の実施形態を示す斜視図である。
【図2】同収納ケースの一部に切欠きを設けて示した組
立構成図である。
【図3】同収納ケース本体の底面図である。
【図4】扉側ディスクホルダーの拡大図である。
【図5】同収納ケースの扉を閉じた状態の横断面図であ
る。
【図6】同収納ケースの扉を開いた状態の横断面図であ
る。
【図7】同収納ケースの天壁上に形成したディスク立て
の斜視図である。
【図8】本発明にかかる偏平物品(ミニディスク)の収
納ケースの第2の実施形態を示す斜視図である。
【図9】本発明にかかる偏平物品(ミニディスク)の収
納ケースの第3の実施形態を示す斜視図である。
【図10】本発明にかかる偏平物品(ミニディスク)の
収納ケースの変形例を示す斜視図である。
【図11】本発明にかかる偏平物品(ミニディスク)の
収納ケースの第2変形例を示す斜視図である。
【図12】従来の偏平物品(ミニディスク)の収納ケー
スを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ケース本体 11 裏板 13,13 側壁 14 天壁 15 底壁 16 脚 19 軸穴 2 扉 20 前板 22 軸部 24 つまみ 3 本体側ディスクホルダー 31 レール 4 扉側ディスクホルダー 41 枠板 42 底板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の偏平物品を積層状態で収納する
    偏平物品の収納ケースにおいて、 隣り合って収納された偏平物品を、その積層方向に垂直
    な面内で相対的にずらすことにより、前記積層方向にお
    いて、隣り合って収納された偏平物品間に非重合部分を
    形成する非重合部分形成手段が備えられたことを特徴と
    する偏平物品の収納ケース。
  2. 【請求項2】 開口が設けられたケース本体と、前記開
    口を開閉可動する扉とを備え、 前記非重合部分形成手段は、前記扉の開閉動作に連動し
    て動作するように構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の偏平物品の収納ケース。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の偏平物品の収
    納ケースにおいて、 収納される偏平物品はそれぞれ異なる偏平物品保持手段
    によって保持され、 前記非重合部分形成手段は、それぞれ複数の前記偏平物
    品保持手段が設けられた、相対的に運動しうる複数の支
    持部材によって構成されてなり、 さらに、隣り合って収納される偏平物品を保持する前記
    偏平物品保持手段は異なる前記支持部材に設けられてな
    ることを特徴とする偏平物品の収納ケース。
  4. 【請求項4】 前記ケース本体および前記扉が、ともに
    前記支持部材として構成されていることを特徴とする請
    求項3記載の偏平物品の収納ケース。
  5. 【請求項5】 前記扉が、前記ケース本体に対して、偏
    平物品の積層方向に平行な軸を中心に回動することによ
    り、前記開口を開閉するように前記ケース本体に連結さ
    れたことを特徴とする請求項4記載の偏平物品の収納ケ
    ース。
  6. 【請求項6】 前記扉の回動軸が、収納される偏平物品
    の幅の半分程度、前記開口より奥まった位置であって、
    かつ、前記ケース本体に収納された偏平物品を貫通する
    直線上に設けられたことを特徴とする請求項5記載の偏
    平物品の収納ケース。
  7. 【請求項7】 前記開口は前記ケース本体の前面に設け
    られ、 前記扉には、前記扉が前記開口を開いた状態では水平位
    置で制止するように制止手段が設けられ、 前記ケース本体に設けられた複数の前記偏平物品保持手
    段は、それぞれ1枚の偏平物品を立てた状態で保持する
    ように、所定間隔ごとに前記ケース本体の底壁上面に平
    行に設けられた2本のレールによって構成され、 前記扉に設けられた複数の前記偏平物品保持手段は、そ
    れぞれ1枚の偏平物品を立てた状態で保持するように、
    所定間隔ごとに前記扉の内面にその一辺で接合された平
    行な2枚の略L字形状の板部材と、この2枚の板部材の
    前記扉との非接合辺を横断面が略コの字形状となるよう
    に接合する底板とによって構成され、 前記ケース本体に設けられた前記偏平物品保持手段と前
    記扉に設けられた前記偏平物品保持手段とが、交互に積
    層するように、それぞれ前記ケース本体および前記扉に
    設けられていることを特徴とする請求項6記載の偏平物
    品の収納ケース。
JP26896097A 1997-10-01 1997-10-01 偏平物品の収納ケース Withdrawn JPH11105963A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002012092A1 (fr) * 2000-08-08 2002-02-14 Masateru Hasemi Coffret de stockage de disques

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