JPH11105406A - 厚膜印刷方法 - Google Patents

厚膜印刷方法

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JPH11105406A
JPH11105406A JP28627697A JP28627697A JPH11105406A JP H11105406 A JPH11105406 A JP H11105406A JP 28627697 A JP28627697 A JP 28627697A JP 28627697 A JP28627697 A JP 28627697A JP H11105406 A JPH11105406 A JP H11105406A
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JP
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ink
printing
filled
porous substrate
thick film
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JP28627697A
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Inventor
Satoshi Takeuchi
敏 武内
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/09Use of materials for the conductive, e.g. metallic pattern
    • H05K1/092Dispersed materials, e.g. conductive pastes or inks
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/10Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern
    • H05K3/20Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern by affixing prefabricated conductor pattern

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  • Printing Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 唯1回の印刷によって任意のインキ膜厚を形
成する。特に厚いインキ膜厚を形成する。 【解決手段】 ガス透過性を有する多孔性基板の一面
に、少なくともその底部を多孔性基板面とする所望のパ
ターン状のインキ充填部を形成し、該インキ充填部に厚
膜印刷用のインキを充填し、充填されたインキ全体を被
印刷体へ転写する印刷方法であって、インキが充填され
たインキ充填部を被印刷体に密着させた状態で、多孔性
基板と被印刷体とを真空引き用チャンバー内に置いて減
圧し、次いで、インキ充填部が形成されていない多孔質
性基板の面側のみ減圧を解除し、所定圧のガスにさら
し、多孔性基板を透過したガスの圧によりインキ充填部
に充填されていたインキ全体を押し出し、被印刷体へイ
ンキを転写する工程を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は厚膜印刷法に関し、
特に唯一回の印刷により、20μm以上の所望の厚さの
インキ膜厚を得ることができる厚膜印刷法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、厚膜印刷法とは、平版印刷法や凸
版印刷法では不可能な、被印刷体面にインキを厚く印刷
する方法を言い、通常スクリーン印刷による厚膜印刷法
が常用されている。スクリーン印刷による厚膜印刷法で
は、インキ膜厚を数ミクロンから30ミクロン程度まで
印刷することが出来、一般的には5〜20ミクロン膜厚
が安定的に印刷可能である。他の厚膜印刷方法として凹
版印刷法がある。凹版印刷法は印刷版に任意の深さの凹
部を形成し、その凹部にインキを充填した後、被印刷体
面に圧着転写して印刷する方法である。凹版印刷法によ
り印刷時に形成されるインキ膜厚は前記スクリーン印刷
法と同程度である。より厚いインキ膜を被印刷体面に形
成させようとする場合には、通常の凹版印刷法では不可
能であり、スクリーン印刷法では何回も刷り重ねて厚膜
化する方法が採られる。凹版印刷法でのより厚い印刷が
不可能な埋由は、如何に凹部を深く形成させた印刷版を
用いても、インキを転移させる場合に凹部充填インキの
一部しか被印刷体面に転移させることができないからで
ある。何故なら充填インキと凹部の壁面、底面の接着力
と、被印刷体面との接着力との引き合いになり、充填イ
ンキの一部が構造破壊を起こして被印刷体面に転移する
に過ぎず、従って凹部を一定の深さ以上に深くしても1
回の印刷膜厚は余り変化しない。
【0003】ここで、従来の通常の凹版印刷によりイン
キ膜形成する方法を図3に基づいて、説明しておく。第
3図(a)は凹部315を形成した基板(凹版印刷版と
も言う)310で、簡単には、図3(b)に示すよう
に、基板310の凹部315に粘性なインキ330を充
填させた後、図3(c)に示すように被印刷体350の
面350Sに密着させて、インキ330を被印刷体35
0へ転移させるものである。図3(b)のように凹部3
15のみにインキ330の充填を行うが、比較的低い粘
性のインキの場合には版面にインキを供給しながらドク
ターブレードで掻く(ドクタリングと言う)と、凹部3
15のみにインキが充填され表面部310Sのインキは
掻き取り除去されてインキ充填版が容易に完成する。一
方、高粘度のインキを用いる場合には、ドクタリング法
では細かい凹部315にインキを充填し難いので、通常
インキローラーやバフ様のものでインキを凹部315に
押し込む方法を用いて充填した後、基板310表面部3
10Sのインキを掻き取り除去してインキ充填版310
Aを形成する。図3(d)はインキ充填版(図3(b)
の310A)から被印刷体面350Sにインキを転移さ
せたときの転移状態を示すモデル図である。基板310
の凹部315に充填されたインキ330は、図3(c)
に示すように被印刷体350に圧着された後引き剥がす
と、充填インキ330の一部が被印刷体面350Sに転
移する。この時、図3(d)に示すように基板310の
凹部315内と被印刷体面350S上とにインキが分離
し凹部残留インキ330aと被印刷体面350Sへの転
移インキ330bとなる。このように転移が行われるの
が一般的な凹版印刷である。転移インキ330bの量は
使用インキの粘度や凹部315の壁面315Aと被印刷
体面350Sとの接着力、及びインキの構造破壊のし易
さなどによって決まるが、例え凹部315の深さが小さ
くても全てのインキ330が被印刷体面350S上に転
移することはない。この状態のまま出来るだけ転移イン
キ330bの量を多くする為に取られる対策としては、
インキの粘度を上げて構造破壊をし難くするか、又は凹
部315の壁面315Aにインキの接着性(又は摩擦
力)を低下させるような薄い剥離層を予め設けておくこ
とがよく取られる。例えばシリコーン樹脂などの剥離層
形成法などが利用される。尚、低粘度インキの使用では
本質的に厚いインキ膜が得られない。しかし、剥離性の
壁面315Aをもつと、特に構造破壊のし難い高粘性イ
ンキなどでは凹部に押し込むことが困難になると言う逆
効果を生むこととなる。これらの全てを考慮して実際の
凹版適用印刷による転移インキ量は限定され、利用範囲
が制限されてしまうのが現状の技術水準である。結局、
上記のインキ膜厚(5〜20μm)程度が適当となる。
【0004】又、スクリーン印刷法のように何回も反復
刷り重ねて厚膜化する事は、実用的に困難な条件設定が
伴うので通常は利用されることが少ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
〔発明が解決しようとする課題〕上記のように、従来の
図2に示す凹版印刷法や、スクリーン印刷法を用いて2
0μm以上の厚膜印刷をする場合には、それぞれ問題が
あり、この対応が求められていた。本発明は、これに対
応するもので、唯1回の印刷によって任意のインキ膜厚
を形成しようとするものである。特に、20μm以上の
厚いインキ膜厚を形成しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の厚膜印刷方法
は、ガス透過性を有する多孔性基板の一面に、少なくと
もその底部を多孔性基板面とする所望のパターン状のイ
ンキ充填部を形成し、該インキ充填部に厚膜印刷用のイ
ンキを充填し、充填されたインキ全体を被印刷体へ転写
する印刷方法であって、インキが充填されたインキ充填
部を被印刷体に密着させた状態で、多孔性基板と被印刷
体とを真空引き用チャンバー内に置いて減圧し、次い
で、インキ充填部が形成されていない多孔質性基板の面
側のみ減圧を解除し、所定圧のガスにさらし、多孔性基
板を透過したガスの圧によりインキ充填部に充填されて
いたインキ全体を押し出し、被印刷体へインキを転写す
る工程を有することを特徴とするものである。そして、
上記における所定圧のガスが大気圧の空気であることを
特徴とするものである。そしてまた、上記において、ガ
スの圧によるインキの押し出しを容易にするために、イ
ンキ充填部の壁面および多孔性基板からなる底面に転写
補助層として、その融点が充填するインキやインキ充填
部を形成する材質よりも低い低融点材料からなる薄膜を
形成し、その後にインキを充填して、転写時に熱をか
け、該低融点材料からなる薄膜を融解させて、被印刷体
にインキを転写することを特徴とするものである。ま
た、上記において、インキ充填部の深さが20μm以上
であることを特徴とするものである。また、上記におい
て、厚膜印刷用のインキとして、硬化性のインキを用
い、半硬化又は硬化後転写することを特徴とするもので
ある。また、上記において、インキ充填部に充填するイ
ンキの被印刷体と接する側の版面又は被印刷体面に接着
剤層を形成しておくことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明の厚膜印刷方法は、このような構成にす
ることにより、唯1回の印刷によって任意のインキ膜厚
の形成を可能としている。即ち、インキ充填部の深さを
所望の深さとすることにより、その深さに対応した厚さ
のインキ膜厚で、印刷することを可能としている。20
μm以上の厚さにインキ膜厚を形成する厚膜印刷をする
場合の、従来の図3に示す凹版印刷法や、スクリーン印
刷法に於ける問題を解決しており、20μm以上の所望
の厚いインキ膜厚を形成する場合には有効である。詳し
くは、インキが充填されたインキ充填部を被印刷体に密
着させた状態で、多孔性基板と被印刷体とを真空引き用
チャンバー内に置いて減圧し、次いで、インキ充填部が
形成されていない多孔質性基板の面側のみ減圧を解除
し、所定圧のガスにさらし、多孔性基板を透過したガス
の圧によりインキ充填部に充填されていたインキ全体を
押し出し、被印刷体へインキを転写する工程を有するこ
とにより、これを達成している。そして、所定圧のガス
が大気圧の空気であることにより、簡単にこれを達成し
ている。
【0008】また、インキ充填部の壁面および多孔性基
板からなる底面に転写補助層としての低融点材料からな
る薄膜を形成し、その後にインキを充填して、転写時に
熱をかけ、該低融点材料からなる薄膜を融解させて、被
印刷体にインキを転写することにより、インキとインキ
充填部の底面、壁面との接着力ないし摩擦力を小さいも
のとし、ガス圧によるインキの押し出しを一層容易なも
のとしている。
【0009】また、厚膜印刷用のインキとして、硬化性
のインキを用い、半硬化又は硬化後転写することによ
り、その作業性を良いものとでき、且つ品質的にも良い
ものとししている。そして、厚膜印刷用のインキは、数
万〜数十万センチポイズの高粘度であることにより、2
0μm以上のインキ膜厚を可能としていると同時に、解
像性の良いものとしている。更に、インキ充填部に充填
するインキの被印刷体と接する側の版面又は被印刷体面
に接着剤層を形成しておき、転写を行うことにより、転
写性の良いものとしている。
【0010】
【実施の形態】本発明の厚膜印刷方法の実施の形態を挙
げて図に基づいて説明する。図1は、本発明の厚膜印刷
方法の実施の形態の1例を示した処理工程図である。
尚、図1(a)、図1(b)は、多孔性基板の一面にン
キ充填部としての凹部の形成工程で要部の一部拡大断面
図であり、図1(c)は形成された凹部にインキを充填
した図であり、図1(d)は凹部にインキを充填した
後、被印刷体と多孔性基のインキ側を密着させて、イン
キを被印刷体に転写する工程を説明するための概略図
で、図1(e)は転写後の状態を示した断面図である。
図1中、110は多孔性基板、120はインキ充填部作
成基材、125は凹部(インキ充填部)、125Aは壁
面、125Bは底面、130は低融点材料層(転写補助
層)、140はインキ、160は被印刷体、160Sは
被印刷体面、180は真空引き用チャンバー、181は
載置台、182は耐圧容器、183はバッキング材、1
83Aは貫通孔、185はゴム(バッキング材)、19
1、192、193は弁、195、196、197、1
98は配管である。図1に示す実施の形態の例は、ガス
透過性を有する多孔性基板の一面に、少なくともその底
部を多孔性基板面とする所望のパターン状のインキ充填
部を形成し、該インキ充填部に厚膜印刷用のインキを充
填し、充填されたインキ全体を被印刷体へ転写する印刷
方法である。そして、インキが充填されたインキ充填部
を被印刷体に密着させた状態で、多孔性基板と被印刷体
とを真空引き用チャンバー内に置いて減圧し、次いで、
インキ充填部が形成されていない多孔質性基板の面側の
み減圧を解除し、所定圧のガスにさらし、多孔性基板を
透過したガスの圧によりインキ充填部に充填されていた
インキ全体を押し出し、被印刷体へインキを転写する工
程を有するものである。この例においては、所定圧のガ
スとして大気圧の空気を用いている。
【0011】先ず、図1(a)に示すように、ガス透過
性の多孔性基板110の一面にインキ充填部作成基材1
20により、インキを充填するための凹部125を形成
する。多孔性基板110は、ガス透過性を有する多孔性
のもので、例えば薄いセラミック基板やメッシュ基板
(金属線、ナイロンメッシュ等を枠に張ったもの)ある
いは紙、織布等を張った同様の基板その他が挙げられ
る。凹部125を形成するためのインキ充填部作成基材
120としては、樹脂、金属その他が使用可能であり、
凹部125の作成は、従来から使用されているフォトリ
ソグラフィーのエッチング法や、精密な機械切削やレー
ザー切削などによって物埋的に正確な凹部を形成させる
方法が用いられる。また、容易に所望パターン状に凹部
125を形成でき、且つ凹部形成後、多孔性基板110
との密着性が凹部125に充填されるインキよりも良
い、市販のレジスト類を製版して用いることも可能であ
る。例えば市販のドライフィルムレジスト(例えば商品
名リストン:デュポンMRCドライフィルム株式会社)
を数層重ねてインキ充填部作成基材120とし製版によ
り凹部を形成する。凹部125の深さは、本発明の場
合、特に制限はされない。例えば数ミクロンから数百ミ
クロンの深さに容易に適用可能である。インキ充填部作
成基材120として金属を用いる場合、比較的浅い凹部
125を形成する為には、従来から使用されているフォ
トリソグラフィーのエッチング法が有利である。しか
し、このエッチング法の場合、数10から100ミクロ
ン以上の深さになると、サイドエッチなどが起こって凹
部の形状が不正確になること、及びエッチングの断面形
状は凹レンズ型になるので凹部内容量が不安定となるな
ど正確なインキ転移量を定めることが難しくなる。金属
基板の精密な機械切削やレーザー切削などによって物埋
的に正確な凹部を形成させる方法が存在するので、これ
らの方法を利用するとかなり深い凹部を持つ凹版を作成
することが出来る。凹部125の深さは数百ミクロンク
ラスが可能である。別に金属めっき法を利用して凹部1
15を作成する方法もある。ドライフィルムの発達によ
り数10ミクロンの厚さの転写型感光性樹脂フィルム複
数枚を同一基板に重ねて転写し、例えば200ミクロン
程度の膜厚の感光性樹脂層を作り、適当なマスクパター
ンを密着した後、強力な平行光源(又は点光源)を用い
て露光、現像、乾燥すると厚い凹凸の正確な感光性樹脂
パターンが得られる。この凹凸樹脂パターン面に公知の
無電解めっき法により金属無電解めっき層(一般にA
g,Cu,Niなどの汎用金属が適する)を形成させ、
更にこの金属層を利用して通常の電気めっきにより金属
層(汎用金属で可)を数10ミクロン〜数1000ミク
ロン厚付けした後、基板から引き剥がすと金属凹版基板
を得ることが出来る。この金属凹版基板の凹部側とは反
対側を多孔性基板の一面に貼り合わせた後、凹部の底が
多孔性基板となるように加工し、多孔性基板面を露出さ
せて、図1(a)に示す凹部125を得ることができ
る。
【0012】次いで、凹部125の壁面125Aおよび
多孔性基板からなる底面125Bに、その融点が凹部1
25を形成するための基材や凹部125に充填するイン
キよりも低い、低融点物質(好ましくは40℃〜150
℃の軟化点を有する)を含む低粘度インキを充填させた
後、そのまま乾燥させたり、或いは凹部125を下向き
にしてドクタリングしたり、更には紙などに印刷操作で
一部吸収させたりしてから乾燥し、薄い低融点材料層
(転写補助層)130を凹部125の壁面125Aや底
面125Bに残留形成させる。(図1(b)) この低融点物質は転写補助層として後述するガス圧によ
るインキの押し出しを容易にするためのもので、必要に
応じて設ける。インキ充填部作成基材120として金属
を用いた場合、凹部125の壁面125Aは機械的切削
又は金属めっき法等の如何に関わらず微細な凹凸があ
り、この凹凸が従来法におけるインキと壁面との接着力
(摩擦力)を増加させているのであるが、その微細な凹
凸は1〜2ミクロン程度或いはそれ以下であるので、低
融点材料層130の厚さはそれを平滑化する程度、即ち
2〜4ミクロン程度で良い。しかし実際には完全に平滑
化できなくても接着力(摩擦力)を低減する効果がある
から必ずしもこれに限定されるものではない。
【0013】次いで低融点材料層130をその壁面12
5Aや底面125Bに設けた凹部125に、高粘度なイ
ンキ140を凹部125に充填する。(図1(c)) 高粘度なインキ140の凹部125への充填は、インキ
ローラーやバフ様のものでインキを凹部125に押し込
む方法を用いて行う。
【0014】続いて、図1(d)に示すようにインキ1
40側(版面側)を被印刷体面160Sに密着させた状
態で、真空引き用チャンバー180内の載置台181上
に載せ置き、一方を開放した耐圧容器182を多孔性基
板110側に被せ、大気(空気)に通じる弁192、1
93を閉じ、且つ弁191を開いて、排気し真空引き用
チャンバー180内を減圧する。耐熱圧容器182内へ
も排気用の配管195が配設されているため、多孔性基
板110と耐熱圧容器182とで形成される空間部も排
気されて減圧状態となる。この状態で、低融点材料層1
30が軟化もしくは融解する温度に加熱しつつ、弁19
1を閉じ、弁192のみを開き、多孔性基板110と耐
熱圧容器182とで形成される空間部を大気(空気)圧
に戻す。大気(空気)圧により充填されたインキ140
と被印刷体160とを十分密着させるとともに、多孔性
基板110の微小孔(図示していない)を通過した大気
(空気)がインキ140を被印刷体160側に押し出
す。これにより、被印刷体160へのインキ140の転
移が行われる。次いで、弁193を真空引き用チャンバ
ー180内全体を大気(空気)圧に戻し、転写された被
印刷体160を取り出す。(図1(e)) この場合に充填インキ140は全て容易に転移するが、
低融点材料層130は一部凹部壁面に残留する。しか
し、この残留物は新たに低融点材料層を形成させるとき
にそのまま利用できるので何らの支障も起こさない。図
1(e)は概要形態図なので低融点材料層130と転移
した充填インキ140との状態を示していない。実際に
は低融点材料層130が薄膜であるから不明確な状態と
なる。いわば転移したインキ層を薄く覆っていると見れ
ばよい。
【0015】上記説明のように高粘度なインキを使用し
て被印刷体160へのインキの転移ができるが、図1
(c)において、必要に応じ、凹部125の形状を正確
に再現する為に熱や放射線による硬化性のインキを用い
て転移前に硬化させる硬化処理を行い、次いで熱転移さ
せることもできる。このような硬化後にインキを転移す
る方法では凹部125の形状を正確に再現することが出
来るので転移形状とともにインキの転移量も安定させる
ことができる。
【0016】一方、図1(c)において硬化処理を施し
た後の充填インキ140は一般に粘着性が低下するか或
いは皆無となり、被印刷体160に転移しにくくなる
か、あるいは転移しなくなるから、予め被印刷体面16
0Sに接着剤(粘着剤)層(図示していない)を通常法
で形成させておくか、インキ表面部を接着剤により接着
性を付与しておくことにより、上記転写を更に容易する
ことができる。この場合、転写後、更に焼成することに
より、インキを転移した所定の領域以外の不要の有機接
着剤層は容易に除去できる。
【0017】本発明に用いる低融点材料層130は一般
に低分子有機化合物及び高分子有機化合物が用いられ、
特に高分子化合物の利用が推奨される。低分子有機化合
物の利用も可能であるが、一般に多くの溶剤に溶け易い
ので印刷インキに含まれる溶媒にも可溶な物が多く、又
被膜性が乏しいため低融点材料層130が容易に形成で
きる材料選択の幅が狭い。一方、高分子有機化合物(樹
脂類或いはプラスチック類)の軟化温度は150℃以下
のものが多く、インキ化に際し溶媒可溶性や塗布時の被
膜性に富んでいる。しかも安価な汎用材料が多く利用に
際し材料選択幅が非常に広いので適性材料の選別が技術
的、経済的に容易である。例えばPVC、PAC、その
他のビニール系樹脂類、PMA.PMMAその他のアク
リル系樹脂類、ポリエステル樹脂類、ポリアミド樹脂
類、ポリイミド樹脂類、エポキシ樹脂類、ポリオレフィ
ン樹脂類、ポリスチレン樹脂類、シリコーン樹脂類、合
成ゴム類、その他多くの樹脂類か使用できる。又、天然
高分子物質としてレジン類、ワックス類、ゴム類、その
他が存在する。選択する低融点材料は被膜形成後印刷イ
ンキに含まれる溶媒に不溶であるか又は少なくとも一定
時間難溶性であることが望まれる。これは低融点材料層
120をインキ充填後も維持させる為に必要である。従
って膨潤状態になっても印刷時までに層が存続できるな
ら使用可能である。
【0018】厚膜印刷用のインキ140については通常
スクリーン印刷や凹版印刷に使用する無機物または有機
物を主成分とする市販インキを使用することか出来る。
担し、これらのインキは比較的低粘度(他の平版用等の
インキに比べて高粘度ではある。)なので、厚いインキ
パターンを印刷すると僅かに流動して「だれ」と称する
パターンの流れを生じ、解像性が低下すると同時に厚膜
パターンのインキ膜厚が低下する現象を起こす。より高
粘度インキを用いるとある程度の解像性劣化を防止でき
るので一般には高粘度インキを用いるのが好ましい。通
常のスクリーン厚膜印刷における印刷膜厚をより厚く印
刷する目的は、上記高粘度インキを使用することでほぼ
達成できるが、一定の線幅で100〜200ミクロンの
膜厚に印刷する為には、凹版(基板110)の凹部12
5を充填するインキ140を予め硬化させることが推奨
される。硬化性インキは熱重合性材料を用いて短時間で
半硬化又は硬化を達成するのが好ましいが、酸化重合型
材料を用いて一定時間放置して半硬化又は硬化を完成さ
せることも出来る。この方法は一種のモールド法(形成
法)であるから凹版(基板110)の凹部125の形状
に応じた厚膜の成形ができ、これを転移させると凹部1
25の形状を再現した厚膜印刷が完成する。粘性インキ
はそれ自体粘着性を持つが硬化インキは粘着性が消滅し
転移が難しくなる。しかし半硬化状態では比較的型崩れ
なく、且つ粘着性もある程度保持できるのでこの半硬化
状態を利用するのが有利である。完全硬化後は粘着性を
持たないのでインキ充填部に接着剤(市販品で可)を塗
布するか、又は被印刷体面に接着剤を塗布しておき硬化
インキの転移接着を補助することが望ましい。
【0019】尚、図1に示す実施の形態の1例におけ
る、薄い低融点材料層(転写補助層)130を凹部11
5の壁面115Aや底面115Bに形成させる方法とし
ては、上記に限定されない。例えば、静電的に低融点ト
ナー被膜を付着堆積させて、低融点材料層(転写補助
層)130として形成させても良い。
【0020】
【実施例】更に、プラズマディスプレイに用いる背面板
(ガラス基板)に必要な高さのリブ(障壁)を作成する
印刷方法(転写方法)の実施例を以下に挙げる。 〔実施例1〕図1に基づき実施例1を説明する。先ず、
以下のようにして印刷版(図1(a)に相当)を作成し
たが、印刷版作成工程を図2に基づいて説明しておく。
尚、図2は一部断面を示したものである。はじめに、3
00メッシュのステンレススクリーン213をスクリー
ン印刷用の金属枠(図示していない)に張力を掛けて貼
り付け、次いで細い繊維からなる緻密なナイロン織布2
11を接着剤215で貼り付けて多孔性基板210を作
成した。(図2(a)) 次いで、定法によって織布211の面に無電解Cuめっ
きを行って約2ミクロンのCu薄膜220を形成し(図
2(b))、この薄膜面に200ミクロンの厚さのドラ
イフィルムレジストパターン230を形成した。(図2
(c)) 200ミクロン厚のドライフィルムレジスト層は50ミ
クロン厚さのリストンFRA−517(商品名、デュポ
ンMRCドライフィルム(株)製)を4枚横層したもの
で、積層、露光、現像、乾燥の一連の処埋は同社資料の
指示にしたがって行った。露光用パターンは線幅100
ミクロン、ピッチ300ミクロンの平行線を用いた。得
られたレジストパターンは非常に切り立っており良好な
アスペクト比を示した。次いで、スルファミン酸ニッケ
ル浴を用いて180ミクロンの厚さにめっきして露出し
ているCu薄膜220上にNi層240を形成し(図2
(d))、更に非粘着性で低摩擦性を示す含フッ素樹脂
電着塗料250(商品名エレコートナイスロン、(株)
シミズ製)を指定処方に従って20ミクロンの厚さに電
着し、全厚さを200ミクロンとした。(図2(e)) 次いで、ドライフィルムレジスト230を剥離液を用い
て剥離し(図2(f)、過硫酸アンモン液で肌出してい
るCu薄膜220をエッチング除去して凹版印刷版とし
た。(図2(g))
【0021】この凹版印刷版の凹部に電子回路用厚膜印
刷に用いる一般的市販品の電気絶縁性ガラスぺ一ストイ
ンキを充填し、充填後表面の余分なインキを硬質ゴムス
キージで掻き取った。(図1(c)で低融点材料層13
0が無い状態に相当)
【0022】次いで、図1(d)に示すように、本印刷
用に作成した真空装置(真空引き用チャンバー)の剛体
定板上に被印刷体として5mmのガラス板を固定し、こ
のガラス板面と凹版印刷版面を重ねて凹版印刷版も固定
した後、装置内を減圧させほぽ真空状態とした。(図1
(d))で、弁192、弁193を閉じ、弁191を開
放した状態に相当) 真空操作完了後、真空装置内の印刷版の印刷領域を含む
限定領域外周を囲む真空遮蔽部を印刷版の背面部に押し
付け(遮蔽部の印刷版との接触部は硬質ゴム製でやや弾
力性を持たせてある)、次いで、印刷版の背面部の真空
を空気導入によって解除した。(図1(d)で、弁19
1、弁193を閉じ、弁192を開放した状態に相当) この操作によって真空装置内の印刷版は定板(図1
(d)の181載置台に相当)上のガラス板面に大気圧
によって強く圧着され、同時に多孔性基板を通過した空
気は印刷版凹部のインキに強い圧力を与え、インキを凹
部からガラス面に押し出して印刷面とインキを強力に密
着させた。この操作時間は真空解除の瞬間に行われるの
でごく短時間で完了する。
【0023】次に、真空装置全体の一部減圧状態にある
部分を含めて真空解除し(図1(d)で弁191を閉
じ、弁192、弁193を開放した状態に相当)、装置
内の印刷版をガラス板(ガラス基板)と引き離すとガラ
ス板面に印刷版凹部に充填されていたほぽ全量のインキ
が転写され印刷が完了した。(図1(e)に相当)
【0024】(比較例)実施例1における印刷版の凹部
にインキを充填した後、ガラス板面とインキ充填凹版面
を密着し、硬質ゴムローラーを用いて凹版背面から加圧
したが、インキ面がスキージによって凹版面よりやや凹
んでいるのでガラス板面とインキが接触せすほとんどイ
ンキ転移が起こらず、一部接触して転移したインキも転
移量が不均一且つ少量で、大部分のインキは凹版凹部内
に残留した。
【0025】〔実施例2〕本実施例は、実施例1におい
て、被印刷体(ガラス板)面に転写を容易にするための
接着剤を設けたものである。実施例1において、インキ
充填終了後24時間放置してインキ溶剤を乾燥し(加熱
乾燥でもよい)、インキバインダーの接着性を殆ど或い
は完全に失わせた後、被印刷体(ガラス板)面にアクリ
ル系接着剤(一般市販品)の溶剤溶液を薄く塗布(5〜
10ミクロン)して乾燥させた。そして、実施例と同様
にして、真空処理を伴う転写(印刷)を行ったが、接着
剤が凹版面と接着しても凹版面の含フッ素樹脂電着塗料
250(商品名エレコートナイスロン、(株)シミズ
製)の非接着性によって強固な接着が避けられ、容易に
剥離できる状態となっているので、転写後凹版とガラス
板を引き剥がす時に何の支障もなく良好な転写(印刷)
ができた。
【0026】〔実施例3〕実施例1において、真空装置
内にガラス板と凹版印刷版を設置する場合に、ガラス板
面と凹版面とを密着せずに2〜3mmの距離を隔てて固
定し、図1(d)で弁192、弁193を閉じ、弁19
1を開放し、全体を真空に減圧した後、図1(d)で弁
191、弁193を閉じ、弁192を開放し、真空遮蔽
部を凹版背面に押し付けて密着して第l次真空解除を行
った。次いで、弁192からの真空遮蔽部の押し付け圧
をゆるめ、弁193を開放し、全体の真空解除(第2次
真空解除)を行った。この方法によって印刷版はガラス
面から自動的に離れようとする力が働き、第2次真空解
除を徐々に行うと印刷版とガラス板の按触面の外周から
徐々に自動的に剥離し、第2次真空解除完了と同時にガ
ラス板面にインキが完全に転移していた。本実施例の場
合、印刷済みガラス板を直ちに取り出し、凹版面に再度
インキ充填操作を行い次の印刷に供することにより連続
印刷操作が行えた。
【0027】〔実施例4〕実施例2において、真空装置
内にガラス板と凹版印刷版を設置する場合に、ガラス板
面と凹版面とを密着せずに2〜3mmの距離を隔てて固
定し、図1(d)で弁192、弁193を閉じ、弁19
1を開放し、全体を真空に減圧した後、図1(d)で弁
191、弁193を閉じ、弁192を開放し、真空遮蔽
部を凹版背面に押し付けて密着して第l次真空解除を行
った。次いで、弁192からの真空遮蔽部の押し付け圧
をゆるめ、弁193を開放し、全体の真空解除(第2次
真空解除)を行った。本実施例の場合も、良好な転写
(印刷)ができ、印刷済みガラス板を直ちに取り出し、
凹版面に再度インキ充填操作を行い次の印刷に供するこ
とにより連続印刷操作が行えた。
【0028】〔実施例5〕本実施例は、実施例3におい
て、印刷版形成時にレジスト除去後低融点物質層を凹版
端面に薄く(約5ミクロン)塗布形成した(図1(b)
に相当)ものである。低融点物質層の塗布は低融点アク
リル系樹脂のトルエン溶液を凹版面に与えスキージする
と同時に背面に染み出した溶液を布や紙で除去して乾燥
することによって凹版端面と多孔性基板面に膜形成が出
来た。次いで実施例3と同様に真空減圧及び真空解除を
行ったが、第1次真空解除のとき120〜150℃の加
熱空気を送り込むことによって低融点物質層を融解し、
その液状化物と共に大気圧で押出して印刷した。勿論、
加熱前には多孔性基板内にも浸透し孔を塞いで仕舞う
が、加熱空気によって融解して大気圧によって孔から押
出されるので印刷操作には支障がなく、凹版底部及ぴ壁
面端部がその流動性により摩擦がなくなり、結果的に容
易にインキ全体が被印刷体(ガラス板)に転写した。
【0029】〔実施例6〕本実施例は、実施例4におい
て、印刷版形成時にレジスト除去後低融点物質層を凹版
端面に薄く(約5ミクロン)塗布形成した(図1(b)
に相当)ものである。実施例5と同様に、低融点物質層
の塗布、真空減圧及び真空解除を行い印刷した。本実施
例の場合も、実施例5の場合と同様、インキ全体が被印
刷体(ガラス板)に転写できた。
【0030】尚、上記実施例1〜実施例6により得られ
た、リブ(障壁)が印刷されたガラス板は、いずれも、
約600℃の電気炉を用いて焼成し、有機物を除去焼結
して約200ミクロンの切り立ったプロファイルのリブ
を得ることができた。これは、プラズマディスプレイ用
に十分耐えるものである。
【0031】
【発明の効果】本発明は、上記のように、唯1回の印刷
によって任意のインキ膜厚を形成することを可能として
いる。特に20μm以上の厚さのインキ膜厚の形成を可
能としている。このため、一般画像印刷におけるより厚
い印刷膜厚で立体感を有する高級印刷(シート面への印
刷や建築材料等構造材の自然感の豊富な印刷など)に利
用すると効果がある。また、本発明により、電子部品に
おける導体、抵抗体、絶縁体印刷における高解像性厚膜
細線印刷が、従来の厚膜スクリーン印刷以上の容易さと
精度で可能となる。更に、プラズマディスプレイパネル
におけるリブの形成にはガラス基板面に幅数10ミクロ
ン、高さ約200ミクロンが必要だが、従来スクリーン
印刷法で先刷り画線に目合わせしながら10回前後の重
複印刷をして作成している現状に対し、本発明の方法で
は唯l回の印刷でリブ形成を可能としている。また、セ
ラミック基板の電子部品印刷やプラズマディスプレイの
リブ形成では低融点ガラスバインダーを用いて印刷後、
数100℃で焼成し、有機物を除去するのであるが、本
発明の方法においては、用いたインキ内や後天的に塗布
された有機接着剤は容易に焼成除去されるので、本発明
の方法は極めて効果的な利用方法となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の厚膜印刷方法の実施の形態の1例を示
した図
【図2】実施例1の印刷版の製造工程図
【図3】通常の凹版印刷を説明するための工程図
【符号の説明】
110 多孔性基板 120 インキ充填部作成基材 125 凹部(インキ充填部) 125A 壁面 125B 底面 130 低融点材料層(転写補助層) 140 インキ 160 被印刷体 160S 被印刷体面 180 真空引き用チャンバー 181 載置台 182 耐圧容器 183 バッキング材 183A 貫通孔 185 ゴム(バッキング材) 191、192、193 弁 195、196、197 198 配管 210 多孔性基板 211 織布 213 ステンレススクリーン 215 接着剤 220 Cu薄膜 230 レジストパターン 240 Niめっき膜 250 電着塗料 310 基板(凹版) 310S 面 315 凹部 315A 壁面 330 インキ 350 被印刷体 350S 被印刷体面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス透過性を有する多孔性基板の一面
    に、少なくともその底部を多孔性基板面とする所望のパ
    ターン状のインキ充填部を形成し、該インキ充填部に厚
    膜印刷用のインキを充填し、充填されたインキ全体を被
    印刷体へ転写する印刷方法であって、インキが充填され
    たインキ充填部を被印刷体に密着させた状態で、多孔性
    基板と被印刷体とを真空引き用チャンバー内に置いて減
    圧し、次いで、インキ充填部が形成されていない多孔質
    性基板の面側のみ減圧を解除し、所定圧のガスにさら
    し、多孔性基板を透過したガスの圧によりインキ充填部
    に充填されていたインキ全体を押し出し、被印刷体へイ
    ンキを転写する工程を有することを特徴とする厚膜印刷
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1における所定圧のガスが大気圧
    の空気であることを特徴とする厚膜印刷方法。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし2において、ガスの圧に
    よるインキの押し出しを容易にするために、インキ充填
    部の壁面および多孔性基板からなる底面に転写補助層と
    して、その融点が充填するインキやインキ充填部を形成
    する材質よりも低い低融点材料からなる薄膜を形成し、
    その後にインキを充填して、転写時に熱をかけ、該低融
    点材料からなる薄膜を融解させて、被印刷体にインキを
    転写することを特徴とする厚膜印刷方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3において、インキ充填
    部の深さが20μm以上であることを特徴とする厚膜印
    刷方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4において、厚膜印刷用
    のインキとして、硬化性のインキを用い、半硬化又は硬
    化後転写することを特徴とする厚膜印刷方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5において、インキ充填
    部に充填するインキの被印刷体と接する側の版面又は被
    印刷体面に接着剤層を形成しておくことを特徴とする厚
    膜印刷方法。
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