JPH11105308A - 画像形成方法および画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法および画像形成装置

Info

Publication number
JPH11105308A
JPH11105308A JP9287582A JP28758297A JPH11105308A JP H11105308 A JPH11105308 A JP H11105308A JP 9287582 A JP9287582 A JP 9287582A JP 28758297 A JP28758297 A JP 28758297A JP H11105308 A JPH11105308 A JP H11105308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
image forming
liquid composition
head
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9287582A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Takahashi
勝彦 高橋
Shinichi Sato
真一 佐藤
Mikifumi Ogasawara
幹史 小笠原
Shinya Mishina
伸也 三品
Eriko Saitou
絵里子 斉藤
Yutaka Kurabayashi
豊 倉林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9287582A priority Critical patent/JPH11105308A/ja
Publication of JPH11105308A publication Critical patent/JPH11105308A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット方式を利用したブリーディン
グ、耐水性、階調記録、文字品位も良好なカラー画像形
成方法を提供する。 【解決手段】 同一色につき少なくとも2種類以上の色
材濃度の異なるインクを用いてカラー画像を形成するイ
ンクジェット記録方法であって、少なくともカチオン性
物質を含有する液体組成物を記録媒体上に付着させる工
程(A)と、アニオン性染料を含有する染料インクを記
録媒体上に付着させる工程(B)と、少なくとも色材と
して顔料を含む顔料インクを付着させる工程(C)を有
し、同一色において、工程(C)に用いられるインクの
色材濃度が工程(B)に用いられるインクの色材濃度よ
り低く、また工程(B)に対しては工程(A)を行い、
工程(C)に対しては工程(A)を行わない画像形成方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成方法およ
び画像形成装置に関し、特にインクによるカラー画像の
形成において生じるブリーディングを低減し、耐水性の
ある画像を得る技術に関し、とりわけインクジェット方
式を利用した階調記録において高品位階調記録を目的と
する画像形成方法及びそれに用いる画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、インクの小
滴を飛翔させ、紙等の記録媒体に付着させて記録を行う
ものである。特に、特公昭61−59911号公報、特
公昭61−59912号公報、特公昭61−59914
号公報において開示された吐出エネルギー供給手段とし
て電気熱変換体を用い熱エネルギーをインクに与えて気
泡を発生させることにより液滴を吐出させる方法によれ
は、記録ヘッドの高密度マルチオリフィス化が容易に実
現でき、高解像度、高品質の面像を高速で記録できる。
【0003】しかしながら、従来のインクジェット記録
に用いられるインクは一般に水を主成分とし、これに乾
燥防止、目詰まり防止等の目的でグリコール等の水溶性
高沸点溶剤を含有したものが一般的で、このようなイン
クを用いて普通紙に記録を行った場合、十分な定着性が
得られなかったり、記録紙表面の填料やサイズ剤の不均
一な分布によると推定される不均一面像が発生したりし
た。また特にカラー画像を得ようとした場合には、複数
の色のインクが紙に定着する以前に次々と重ねられるこ
とから、異色の画像の境界部分では色が滲んだり、不均
一に混ざり合って(以下、この現象をブリーディングと
呼ぶことにする)満足すべき画像が得られなかった。
【0004】定着性を高める手段として特開昭55−6
5269号公報には、インク中に界面活性剤等の浸透性
を高める化合物を添加することが開示されている。又特
開昭55−66976号公報には揮発性溶剤を主体とし
たインクを用いることが開示されている。
【0005】しかし、前者の方法ではインクの記録紙へ
の浸透佳が高まる結果、定着性、ブリーディングについ
てはある程度向上するものの、インクとともに色材も記
録紙の奥深くまで浸透してしまうために画像濃度、彩度
が低下したりするなどの不都合が発生するほか、インク
の横方向に対する広がりも発生し、その結果、エッジの
シャープさが低下したり、解像度が低下したりする問題
も発生した。一方、後者の場合には、前者の不都合に加
え、記録ヘッドのノズル部での溶剤の蒸発による目詰ま
りが発生しやすく好ましくないものであった。
【0006】さらに、上述した問題点を改善するため
に、記録インクの噴射に先だって記録媒体上に画像を良
好にせしめる液体を付着させる方法が提案されている。
【0007】例えば、特開昭63−60783号公報に
は、塩基性ポリマーを有する液体を付着させた後、アニ
オン染料を含有するインクを記録する方法が開示されて
おり、特開昭63−22681号公報には、反応性化学
種を含む第1の液体と核反応性化学種と反応を起こす化
合物を含む液体を記録媒体上で混合する記録方法が開示
されており、更に、特開昭63−299971号公報に
は1分子あたり2個以上のカチオン性基を有する有機化
合物を含有する液体を付着させた後、アニオン染料を含
有したインクを記録する方法が開示されている。
【0008】又特開昭64−9279号公報には、コハ
ク酸等を含有した酸性液体を付着させた後、アニオン性
染料を含有したインクを記録する方法が開示されてい
る。さらに特開昭64−63185号公報には、染料を
不溶化させる液体をインクの記録に先だって付与すると
いう方法が開示されている。
【0009】しかし上記いずれの方法も染料自体の析出
により画像のにじみの抑制や耐水性を向上させようとす
るものであり、前述したカラーインク間のブリーディン
グ抑制効果も不十分であり、又析出した染料が記録紙上
で不均一に分布しやすいために記録紙のパルプ繊維に対
する被覆性が悪く画像の均一感が低下することになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みて下記の課題を解決するためになされたものであ
る。すなわち、普通紙に対して、同一色につき少なくと
も2種類以上の色材濃度の異なるインクを用いてカラー
画像を形成する画像形成方法(以下濃淡インク法と称
す)、特にインクジェット記録方法において、 (1)良好な定着性を有しながら文字品位も良好である
こと。 (2)十分な画像濃度が得られ、ベタ均一性が高いこ
と。 等の画像を得ることを目的とする。
【0011】また、特に普通紙にたいして濃淡インク法
によるカラー画像形成を行うにおいて、 (3)ブリーディングを防止すること。 (4)色再現性が良好で、高精細な画像が得られるこ
と。 (5)記録画像の耐水性が完全であること。 (6)粒状感の低減した、階調性に優れた画像が得られ
ること。 等の画像を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第一の発
明は、同一色につき少なくとも2種類以上の色材濃度の
異なるインクを用いてカラー画像を形成する画像形成方
法であって、少なくともカチオン性物質を含有する液体
組成物を記録媒体上に付着させる工程(A)と、アニオ
ン性染料を含有する染料インクを記録媒体上に付着させ
る工程(B)と、少なくとも色材として顔料を含む顔料
インクを付着させる工程(C)を有し、同一色におい
て、工程(C)に用いられるインクの色材濃度が工程
(B)に用いられるインクの色材濃度より低く、また工
程(B)に対しては工程(A)を行い、工程(C)に対
しては工程(A)を行わないことを特徴とする画像形成
方法である。
【0013】前記カラー画像を形成する画像形成方法が
インクジェット記録方法であるのが好ましい。前記工程
(A)を行った後、工程(B)を行なうのが好ましい。
【0014】本発明の第二の発明は、上記の画像形成方
法に用いる記録ユニットであって、液体組成物またはイ
ンクを収容したインク収容部、該液体組成物またはイン
クを吐出させるためのヘッド部を備えていることを特徴
とする記録ユニットである。
【0015】前記ヘッド部が液体組成物またはインクに
熱エネルギーを作用させてインクを吐出させるヘッドで
あるのが好ましい。前記ヘッド部が液体組成物またはイ
ンクに力学的エネルギーを作用させてインクを吐出させ
るヘッドであるのが好ましい。前記インク収容部がポリ
ウレタン、セルロース、ポリビニルアセテート又はポリ
オレフィン系樹脂で形成されているのが好ましい。
【0016】本発明の第三の発明は、上記の画像形成方
法に用いるインクカートリッジであって、液体組成物ま
たはインクを収容したインク収容部を備えていることを
特徴とするインクカートリッジである。前記インク収容
部がポリオレフィンで形成された接液面を有するのが好
ましい。
【0017】本発明の第四の発明は、上記の画像形成方
法に用いる画像形成装置であって、液体組成物またはイ
ンクを収容したインク収容部、該液体組成物またはイン
クを吐出させるためのヘッド部を有する記録ユニットを
備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0018】前記ヘッド部が液体組成物またはインクに
熱エネルギーを作用させて液体組成物またはインクを吐
出させるヘッドであるのが好ましい。前記ヘッド部が液
体組成物またはインクに力学的エネルギーを作用させて
液体組成物またはインクを吐出させるヘッドであるのが
好ましい。前記インク収容部がポリウレタン、セルロー
スまたはポリビニルアセテート又はポリオレフィン系樹
脂で形成されているのが好ましい。前記画像形成装置が
インクジェット記録装置であるのが好ましい。
【0019】本発明の第五の発明は、上記の画像形成方
法に用いる画像形成装置であって、液体組成物またはイ
ンクを吐出するための記録ヘッド、液体組成物またはイ
ンクを収容したインク収容部を備えたインクカートリッ
ジ及びインクカートリッジから記録ヘッドに液体組成物
またはインクを供給するためのインク供給部を備えたこ
とを特徴とする画像形成装置である。
【0020】前記記録ヘッドが、液体組成物またはイン
クに熱エネルギーを作用させて液体組成物またはインク
を吐出させるヘッドであるのが好ましい。前記記録ヘッ
ドが、液体組成物またはインクに力学的エネルギーを作
用させて液体組成物またはインクを吐出させるヘッドで
あるのが好ましい。前記インク収容部がポリオレフィン
で形成された接液面を有するのが好ましい。前記画像形
成装置がインクジェット記録装置であるのが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の画像形成方法は、同一色につき少なくとも2種
類以上の色材濃度の異なるインクを用いてカラー画像を
形成する画像形成方法、特にインクジェット記録方法で
あって、少なくともカチオン性物質を含有する液体組成
物を記録媒体上に付着させる工程(A)と、アニオン性
染料を含有する染料インクを記録媒体上に付着させる工
程(B)と、少なくとも色材として顔料を含む顔料イン
クを付着させる工程(C)を有し、同一色において、工
程(C)に用いられるインクの色材濃度が、工程(B)
に用いられるインクの色材濃度より低く、また、工程
(B)に対しては工程(A)を行い、工程(C)に対し
ては工程(A)を行わないことを特徴とする。
【0022】本発明は色材濃度のより低いインク(以下
淡インクと称し、色材濃度のより高いインクを濃インク
と称す)に顔料インクを用い、このインクに対しては液
体組成物を付与しないことが大きな特徴である。こうす
ることによって、普通紙に対するカラー画像形成におい
て1.液体組成物の使用量を低減することができる。
2.付与される液体組成物の量が低減するため被記録紙
のコックリング、カールといった記録紙の繊維の膨潤現
象を軽減できる。3.完全耐水性が得られる。といった
効果が得られる。
【0023】次に、本発明の好ましい実施態様について
述べ、本発明をさらに詳細に説明する。まず、工程
(A)に用いられる、少なくともカチオン性物質を含有
する液体組成物(A)について説明する。本発明におけ
るカチオン性物質は、記録インクに存在するアニオン性
染料と反応し染料との凝集体を形成する機能を有するも
のが用いられる。
【0024】次にカチオン性物質の具体例としては、1
級、2級及び3級アミン塩型の化合物、具体的にはラウ
リルアミン、ヤシアミン、ステアリルアミン、ロジンア
ミン等の塩酸塩、酢酸塩等の他、第4級アンモニウム塩
型の化合物、具体的にはラウリルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウム
クロライド、ベンジルトリブチルアンモニウムクロライ
ド、塩化ベンザルコニウム、セチルトリメチルアンモニ
ウムクロライド等があり、更にピリジニウム塩型化合
物、具体的にはセチルピリジニウムクロライド、セチル
ピリジニウムブロマイド等、更には、イミダゾリン型カ
チオン性化合物、具体的には2−ヘプタデセニル−ヒド
ロキシエチルイミダゾリン等があり、更に第二級アルキ
ルアミンのエチレンオキシド付加物、具体的にはジヒド
ロキシエチルステアリルアミン等が好ましい例として挙
げられる。
【0025】さらに本発明では、あるpH領域において
カチオン性を示す両性界面活性剤も使用でき、具体的に
は、アミノ酸型両性界面活住剤、RNHCH2 −CH2
COOH型の化合物があり、ベタイン型の化合物、例え
ばステアリルジメチルベタイン、ラウリルジヒドロキシ
エチルベタイン等が挙げられる。もちろんこれらの両性
界面活性剤を使用する場合には、それらの等電点以下の
pHになるように液体組成物を調整するか、記録媒体上
でインクと混合した場合に該等電点以下のpHになるよ
うに調整するかのいずれかの方法をとることが好まし
い。
【0026】以上カチオン性物質の低分子成分の例を挙
げたが、本発明にて使用することのできる化合物は必ず
しもこれらに限定されないことはいうまでもない。他の
カチオン性化合物の低分子成分の例としては、例えばカ
チオン性高分子物質のモノマーやオリゴマーが挙げられ
る。
【0027】カチオン性高分子物質の具体例としては、
ポリアリルアミン、ポリアミンスルホン、ポリビニルア
ミン、キトサン及びこれらの塩酸、酢酸等の酸による中
和物又は部分中和物を挙げることが出来る。また、カチ
オン性高分子物質の別の具体例として、ノニオン性高分
子物質の一部をカチオン化した化合物を用いても良い。
【0028】具体的には、ビニルピロリドンとアミノア
ルキルアルキレート4級塩との共重合体、アクリルアマ
イドとアミノメチルアクリルアマイド4級塩との共重合
体等を挙げることができるが、もちろんこれらの化合物
に限定されないことは言うまでもない。
【0029】更に、上述したカチオン性の高分子物質は
水溶性のものが好ましいが、ラテックスやエマルション
の様な分散体であってもかまわない。
【0030】上記の液体組成物中のカチオン性物質の含
有量は、材料に応じて適宣決定することが出来るが、例
えば重量基準で0.05〜20重量%、特に0.5〜5
重量%とした場合、インクジェット記録に適した液体組
成物の物性、例えば粘度や表面張力などを制御する上で
好ましい。
【0031】次に、前記液体組成物を構成するその他の
成分について具体的に述べる。前記液体組成物は前述し
たカチオン性物質の他に、水、水溶性有機溶剤及びその
他の添加剤を含んでもよい。
【0032】水溶性有機溶剤としては、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類、アセトン
等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエ
ーテル類、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール等のポリアルキレングリコール類、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサント
リオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、
ジエチレングリコール等のアルキレングリコール類、エ
チレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメ
チルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテ
ル類、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ブチ
ルアルコール、イソブチルアルコール等の1価のアルコ
ール類の他、グリセリン、N−メチル−2−ピロリド
ン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、トリエタノー
ルアミン、スルホラン、ジメチルサルホキサイド等が用
いられる。
【0033】上記水溶性有機溶剤の含有量について特に
制限はないが、液体組成物の全重量の5〜60重量%、
さらに好ましくは5〜40重量%が好適な範囲である。
【0034】水としては、イオン交換水(脱イオン水)
を用いるのが好ましい。水の含有量は液体組成物の全重
量の50〜95重量%、さらに好ましくは60〜90重
量%が好適な範囲である。
【0035】この他、必要に応じて、添加剤として例え
ば粘度調整剤、pH調整剤、防腐剤、界面活性剤、酸化
防止止剤、蒸発促進剤等を配合してもよい。界面活性剤
の選択はインクの表面張力が30dyne/cm以上に
なる様に決定するのが好ましい。
【0036】本発明に用いられる液体組成物は、記録イ
ンクの色調を変えない範囲の色調を有するものが好まし
い。この液体組成物の物性として好適な範囲は25℃付
近で、pHは3〜12、好ましくは3〜8、より好まし
くは3〜5であり、表面張力はl0〜60dyn/c
m、好ましくは10〜40dyn/cmであり、粘度は
1〜30cpsである。
【0037】次に、本発明の工程(B)で用いる、アニ
オン性染料を含有する染料インクについて説明する。本
発明の工程(B)でに用いる染料インクは、アニオン性
基を有する水溶性染料と水、水溶性有機溶剤及びその他
の成分、例えば粘度調整剤、pH調整剤、防腐剤、界面
活性剤、酸化防止剤等を必要に応じて含有するインクで
ある。
【0038】本発明で使用するアニオン性基を有する水
溶性染料としては、カラーインデックス(COLOUR
INDEX)に記載されている水溶性の酸性染料、直
接染料、反応性染料であれば特に限定はない。又、カラ
ーインデックスに記載のないものでも、アニオン性基、
例えばスルホン基、カルボキシル基等を有するものであ
れば特に制限はない。ここで言う水溶性染料の中には、
溶解度のpH依存性があるものも含まれる。
【0039】インクに使用する水溶性有機溶剤として
は、前記液体組成物に使用される水溶性有機溶剤が同様
に使用できる。該水溶性有機溶剤の含有量の好適な範囲
についても同様である。又、インクの好適な物性範囲に
ついても、前記液体組成物の場合とまったく同様であ
る。
【0040】インクに使用する水としては、前記液体組
成物に使用される水と同様に脱イオン水を用いるのが好
ましく、水の含有量の範囲も50〜95重量%、さらに
好ましくは60〜90重量%が好ましい。
【0041】又、さらに本発明の効果を一層効果的に実
施するために、インクに以上説明した成分の他に、アニ
オン性の界面活性剤あるいはアニオン性の(好ましくは
分子量:1000以上の)高分子物質を添加してもよ
い。あるいは、前記両性界面活性剤をその等電点以上の
pHに調整して使用しても良い。アニオン性界面活性剤
の例としては、カルボン酸塩型、硫酸エステル型、スル
ホン酸塩型、燐酸エステル型等、一般に使用されている
ものを使用出来る。又、アニオン性高分子の例として
は、アルカリ可溶型の樹脂、具体的には、ポリアクリル
酸ソーダ、あるいは高分子の一部にアクリル酸を共重合
したもの等を挙げることが出来るが、もちろんこれらに
限定されない。
【0042】次に、本発明の工程(C)で用いる、色材
として顔料を含む顔料インクについて説明する。本発明
の工程(C)でに用いる顔料インクは、顔料及びアニオ
ン性化合物の他、水、水溶性有機溶剤及びその他の成
分、例えば粘度調整剤、pH調整剤、防腐剤、界面活性
剤、酸化防止剤等を必要に応じて含有するインクであ
る。
【0043】ここでアニオン性化合物は、顔料の分散剤
であっても良いし、顔料の分散剤がアニオン性化合物で
ない場合、分散剤とは別のアニオン性化合物を添加して
もよい。勿論、分散剤が、アニオン性化合物である場合
でも、更に他のアニオン性化合物を添加してもよい。
【0044】本発明で使用することがでさる顔料は特に
限定はないが、例えは以下に説明する顔料が好適に使用
される。まず、ブラック顔料インクに使用されるカーボ
ンブラックとしては、ファーネス法、チャネル法で製造
されたカーボンブラックで、一次粒径が、15〜40ミ
リミクロン(mμ)、BET法による比表面積が、50
〜300m2 /g、DBP吸油量が、40〜150m1
/100g、揮発分が0.5〜10%、pH値が2〜9
を有し、例えば、No.2300、No.900、MC
F88、No.40、No.52、MA7、MA8、N
o.2200B(以上三菱化成社製)、RAVENl2
55(コロンビア製)、REGAL400R、REGA
L660R、MOGUL(キャボット製)、Co1or
Black FWl、Co1or Black FW
l8、Co1or Black Sl70、Color
Black S150、Printex 35、Pr
intex U(デグッサ)等の市販品を使用すること
が出来る。また、本発明のために新たに試作されたもの
でもよい。
【0045】イエローインクに使用される顔料として
は、C.I.Pigment Yel1ow l、C.
I.Pigment Yel1ow 2、C.I.Pi
gment Yel1ow 3、C.I.Pigmen
t YelloW l3、C.I.Pigment Y
ellow l6、C.I.Pigment Yel1
ow 83、マゼンタインクとして使用される顔料とし
ては、C.I.Pigment Red 5、C.I.
Pigment Red 7、C.I.Pigment
Red l2、C.I.Pigment Red 4
8(Ca)、C.I.Pigment Red 48
(Mn)、C.I.Pigment Red 57(C
a)、C.I.Pigment Red ll2、C.
I.Pigment Red l22、シアンインクと
して使用される顔料としては、C.I.Pigment
Blue l、C.I.Pigment Blue
2、C.I.PigmentBlue 3、C.I.P
igment Blue l5:3、C.I.Pigm
ent Blue l6、C.I.Pigment B
lue 22、C.I.Vat Blue 4、C.
I.Vat Blue 6等が挙げられるが、本発明の
ために新たに製造されたものでも使用可能である。
【0046】上述した顔料はインク全量に対して、0.
01〜10重量%、好ましくは、0.1〜5重量%の範
囲で用いることが好ましい。
【0047】本発明で使用する顔料インク中の顔料の分
散剤は、水溶性樹脂なら如何なるものでも使用可能だ
が、重量平均分子量は1000〜30000の範囲が好
ましい。さらに、好ましくは、3000〜15000の
範囲である。具体的には、スチレン、スチレン誘導体、
ビニルナフタレン、ビニルナフタレン誘導体、α、β−
エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステ
ル等の疎水性単量体、または、アクリル酸、アクリル酸
誘導体、マレイン酸、マレイン酸誘導体、イタコン酸、
イタコン酸誘導体、フマール酸、フマール酸誘導体から
選ばれる二つ以上の単量体からなるブロック共重合体、
グラフト共重合体、あるいはランダム共重合体、また、
これらの塩等が挙げられる。これらの樹脂は、塩基を溶
解させた水溶液に可溶でアルカリ可溶型樹脂である。さ
らに、親水性単量体からなるホモポリマーまた、それら
の塩でも良い。また、ポリビニルアルコール、カルボキ
シメチルセルロース、ナフタレンスルホン酸ホルムアル
デヒド縮合物等の水溶性樹脂も使用することが可能であ
る。しかし、アルカリ可溶型の樹脂を用いた場合の方
が、分散液の低粘度化が可能で、分散も容易であるとい
う利点がある。前記、水溶性樹脂は、インク全量に対し
て、0.01から5重量%の範囲で使用されることが好
ましい。
【0048】更に本発明の顔料インクは、好ましくは、
インク全体が中性又は、アルカリ性に調製されているこ
とが、前記水溶性樹脂の溶解性を向上させ、一層の長期
保存安定性に優れたインクとすることができるので望ま
しい。pHが7から10の範囲にあれは更に好ましい。
【0049】また、pH調整剤としては、例えば、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン等の各種有機ア
ミン、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリ
ウム等のアルカリ金属の水酸化物等の無機アルカリ剤、
有機酸や、鉱酸があげられる。
【0050】以上のごとき、顔料及び水溶性樹脂は水性
媒体中に分散または溶解される。上記の本発明に用い得
る顔料系インクにおいて好適な水性媒体は、水及び水溶
性有機溶剤の混合溶媒であり、水としては種々のイオン
を含有する一般の水ではなく、イオン交換水(脱イオン
水)を使用するのが好ましい。
【0051】また、その他、水と混合して使用される水
溶性有機溶剤としては、例えば、メチルアルコール、エ
チルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチル
アルコール、tert−ブチルアルコール等の炭素数1
〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド等のアミド類:アセトン、ジアセ
トンアルコール等のケトンまたはケトアルコール類;テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリ
アルキレングリコール類;エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブチレングリコール、トリエチレング
リコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグ
リコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコー
ル等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキ
レングリコール類;グリセリン、エチレングリコールモ
ノメチル(またはエチル)エーテル、ジエチレングリコ
ールメチル(またはエチル)エーテル、トリエチレング
リコールモノメチル(またはエチル)エーテル等の多価
アルコールの低級アルキルエーテル類;N−メチル−2
−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2
−イミダゾリジノン等があげられる。これらの多くの水
溶性有機溶剤の中でもジエチレングリコール等の多価ア
ルコール、トリエチレングリコールモノメチル(または
エチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエ
ーテルが好ましい。
【0052】さらに、吐出安定性を得るためにはエタノ
ールあるいはイソプロピルアルコールを1%以上添加す
ることが効果的である。これはこれら溶剤を添加するこ
とによってインクの薄膜抵抗体上での発泡をより安定に
行うことができるからと考えられる。しかし、これら溶
剤を過剰に加えると印字物の印字品位が損なわれるとい
う欠点が生じるため、これら溶剤の適切な濃度は3〜1
0重量%であることが好ましい。さらにこれら溶剤の効
果として、分散液にこれら溶剤を添加することにより、
分散時における泡の発生を押え、効率的な分散を行える
ことがあげられる。
【0053】本発明の顔料インク中の上記水溶性有機溶
剤の含有量は、一般にはインク全重量の3〜50重量%
の範囲であり、好ましくは3〜40重量%の範囲であ
り、使用する水はインク全重量の10〜90重量%、好
ましくは30〜80重量%の範囲である。
【0054】分散剤が、アニオン性高分子ではない場
合、上述した顔料を含むインクに更に、アニオン性化合
物を添加する必要がある。本発明で好適に使用されるア
ニオン性化合物としては、顔料分散剤の項で説明したア
ルカリ可溶性樹脂等の高分子物質の他、低分子アニオン
性界面活性剤が挙げられる。
【0055】低分子アニオン性界面活性剤の具体的な例
としては、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、スル
ホコハク酸ポリオキシエチレンラウロイルエタノールア
ミドエステル二ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキ
ルスルホコハク酸二ナトリウム、カルボキシル化ポリオ
キシエチレンラウリルエーテルナトリウム塩、カルボキ
シル化ポリオキシエチレントリデシルエーテルナトリウ
ム塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリ
ウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエ
タノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
硫酸ナトリウム、アルキル硫酸ナトリウム、アルキル硫
酸トリエタノールアミン等が挙げられるがこれらに限定
されるわけではない。
【0056】以上のようなアニオン性物質の好適な使用
量としては、インク全量に対して、0.05〜10重量
%の範囲であり、更に好適には、0.05〜5重量%で
ある。
【0057】また、本発明における顔料インクは、上記
の成分のほかに必要に応じて所望の物性値を持つインク
とするために、界面活性剤、消泡剤、防腐剤等を添加す
ることができ、さらに、市販の水浴性染料などを添加す
ることもできる。
【0058】界面活性剤としては、脂肪酸塩類、高級ア
ルコール硫酸エステル塩類、液体脂肪油硫酸エステル塩
類、アルキルアリルスルホン酸塩類等の陰イオン界面活
性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオ
キシエチレンアルキルエステル類、ポリオキシエチレン
ソルビタンアルキルエステル類、アセチレンアルコー
ル、アセチレングリコール等の非イオン性界面活性剤が
あり、これらの1種または2種以上を適宜選択して使用
できる。その使用量は分散剤により異なるがインク全量
に対して0.0l〜5重量%が望ましい。この際、イン
クの表面張力は30dyne/cm以上になるように界
面活性剤の添加量を決定することが好ましい。なぜな
ら、インクの表面張力がこれより小さい値を示すこと
は、本発明のような記録方式においてはノズル先端のぬ
れによる印字ヨレ(インク滴の着弾点のズレ)等好まし
くない事態を引き起こしてしまうからである。
【0059】以上に説明したような顔料インクの作成方
法としては、はじめに、分散樹脂、水を少なくとも含有
する水溶液に顔料を添加し、撹拌した後、後述の分散手
段を用いて分散を行い、必要に応じて遠心分離処理を行
い、所望の分散液を得る。次に、この分散液に上記に掲
げたような成分を加え、撹拌してインクとする。
【0060】又、アルカリ可溶型樹脂を使用する場合、
樹脂を溶解させるために塩基を添加することが必要であ
る。樹脂を溶解させるアミンあるいは塩基の量は、樹脂
の酸価から計算によって求めたアミンあるいは塩基量の
1倍以上添加することが必要である。このアミンあるい
は塩基の量は以下の式によって求められる。 アミンあるいは塩基の量(g)=(樹脂の酸価×アミン
あるいは塩基の分子量×樹脂量(g))/5600
【0061】更に、顔料を含む水溶液を分散処理する前
にプレミキシングを30分間以上行うと分散効率が良
い。このプレミキシング操作は、顔料表面の濡れ性を改
善し、顔料表面への分散剤の吸着を促進するものであ
る。
【0062】アルカリ可溶型樹脂を使用した場合の分散
液に添加される塩基類としては、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミ
ンメチルプロパノール、アンモニア等の有機アミン、あ
るいは水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の無機塩基
が好ましい。
【0063】一方、本発明に使用する分散機は、一般に
使用される分散機なら如何なるものでも良いが、例え
ば、ボールミル、サンドミルなどが挙げられる。その中
でも、高速型のサンドミルが好ましく、例えば、スーパ
ーミル、サンドグラインダー、ビーズミル、アジテータ
ミル、グレンミル、ダイノールミル、パールミル、コボ
ルミル(いずれも商品名)等が挙げられる。
【0064】本発明を実施するにあたって使用する記録
媒体については特に制限されるものではなく、従来から
使用されているコピー用紙、ボンド紙等のいわゆる普通
紙が好適に使用される。もちろんインクジェット記録用
に特別に作成したコート紙やOHP用透明フィルムも好
適に使用されるし、一般の上質紙や光沢紙にも好適に使
用可能である。
【0065】本発明の画像形成方法としては、記録媒体
上で前記液体組成物とインクが共存できる方法であれば
良く、液体組成物とインクのいずれを先に記録媒体に付
与するかは問題ではない。
【0066】本発明で言う画像の形成領域とは、インク
のドットが付着する領域のことであり、画像形成領域の
近傍とは、インクのドットが付着する領域の外側の1か
ら5ドット程度離れた領域のことを指す。
【0067】本発明の画像形成方法は、少なくともカチ
オン性物質を含有する液体組成物を記録媒体上に付着さ
せる工程(A)と、アニオン性染料を含有する染料イン
クを記録媒体上に付着させる工程(B)と、少なくとも
色材として顔料を含む顔料インクを付着させる工程
(C)を、工程(B)に対しては工程(A)を行い、工
程(C)に対しては工程(A)を行わない様に適宜組み
合わせて行なうことができる。その具体的な方法として
は、前記工程(A)を行った後、工程(B)を行なうこ
とが好ましい。
【0068】液体組成物を記録媒体に付着せしめる方法
としては、スプレー、ローラー等によって、記録媒体の
全面に付着せしめる方法が考えられるが、インクが付着
する画像形成領域及び画像形成領域の近傍にのみ選択的
且つ均一に付着せしめることが可能なインクジェット方
式により行われるのが好ましい。
【0069】液体組成物を記録媒体に付着せしめてか
ら、インクを付着させるまでの時間については特に制限
されるものではないが、本発明をより一層効果的に実施
するためには、数秒以内、特に好ましくは1秒以内であ
ることが好ましい。これは、インクを先に記録媒体に付
着させてから、液体組成物を付着させる場合についても
同様である。
【0070】無色又は淡色の液体組成物を記録媒体に付
着せしめる方法としては、種々のインクジェット方式を
用いることができるが、特に好ましいのは、熱エネルギ
ーによって発生した気泡を用いて液滴を吐出する、いわ
ゆるオンデマンド型のサーマルインクジェット方式であ
る。
【0071】次いで、本発明に用いる記録装置について
説明する。なお、以下の記録装置の説明において、記録
ヘッドより吐出する、染料インク、顔料インクおよび液
体組成物をインクと総称して説明する。本発明には記録
ヘッドの記録インクに記録信号を与え、発生した熱エネ
ルギーにより液滴を吐出する、いわゆるオンデマンド型
のサーマルインクジェット方式が好ましい。
【0072】その装置の主要部である記録ヘッドの構成
例を図1、図2及び図3に示す。ヘッド13はインクを
通す溝14を有するガラス、セラミック、シリコン又は
プラスチック板等と、感熱記録に用いられる発熱抵抗体
を有する発熱ヘッド15(図ではヘッドが示されている
が、これに限定されるものではない)とを接着して得ら
れる。発熱ヘッド15は酸化シリコン、窒化シリコン、
炭化シリコン等で形成される保護膜16、アルミニウム
電極17−1及び17−2、ニクロム等で形成される発
熱抵抗体層18、蓄熱層19、アルミナ等の放熱性の良
い基板20より成っている。
【0073】インク21は吐出オリフィス(微細孔)2
2迄来ており、不図示の圧力によりメニスカス23を形
成している。
【0074】今、電極17−1、17−2に電気信号が
加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激に
発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生し、
その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が吐出
し、オリフィス22より記録小滴24となり、被記録材
25に向かって飛翔する。
【0075】図3には図1に示したノズルを多数並べた
マルチヘッドの外観図を示す。該マルチヘッドはマルチ
溝26を有するガラス板27と、図1に説明したものと
同様な発熱ヘッド28を密着して製作される。
【0076】尚、図1は、インク流路に沿ったヘッド1
3の断面図であり、図2は図1のA−B線での切断面で
ある。図4に、かかるヘッドを組み込んだインクジェッ
ト記録装置の1例を示す。図4において、61はワイピ
ング部材としてのブレードであり、その一端はブレード
保持部材によって保持されて固定端となり、カンチレバ
ーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドによる記録
領域に隣接した位置に配設される。
【0077】又、本例の場合、記録ヘッドの移動経路中
に突出した形態で保持される。62はキャップであり、
ブレード61に隣接するホームポジションに配設され、
記録ヘッドの移動方向と垂直な方向に移動して吐出口面
と当接し、キャッピングを行う構成を具備する。更に6
3はブレード61に隣接して配設されるインク吸収体で
あり、ブレード61と同様、記録ヘッドの移動経路中に
突出した形態で保持される。上記ブレード61、キャッ
プ62、インク吸収体63によって吐出回復部64が構
成され、ブレード61及びインク吸収体63によってイ
ンク吐出口面の水分、塵埃等の除去が行われる。
【0078】65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐
出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッドであり、66はこの記録ヘ
ッド65を搭載して記録ヘッド65の移動を行う為のキ
ャリッジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動
可能に係合し、キャリッジ66の一部はモータ68によ
って駆動されるベルト69と接続(不図示)している。
これによりキャリッジ66はガイド軸67に沿って移動
が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその
隣接した領域の移動が可能となる。
【0079】51は被記録材を挿入する為の給入部であ
り、52は不図示のモータにより駆動される送りローラ
である。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口面と
対向する位置へ被記録材が給送され、記録が進行するに
つれて排出ローラ53を配した排出部へ排出される。
【0080】上記の構成において、記録ヘッド65が記
録終了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部6
4のキャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避
しているが、ブレード61は移動経路中に突出してい
る。この結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピング
される。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に
当接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録
ヘッドの移動経路中に突出する様に移動する。
【0081】記録ヘッド65がホームポジションから記
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は、上記したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても、記録ヘッド65の
吐出口面はワイピングされる。
【0082】上記の記録ヘッドのホームポジションへの
移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘ
ッドが記録の為に記録領域を移動する間に所定の間隔で
記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移
動に伴って上記ワイピングが行われる。
【0083】図5は、ヘッドにインク供給部材、例え
ば、チューブを介して供給されるインクを収容したイン
クカートリッジの一例を示す図である。ここで40は供
給用インクを収容したインク収容部、例えば、インク袋
であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられてい
る。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、
インク袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめ
る。44は廃インクを受容するインク吸収体である。イ
ンク収容部としては、インクとの接液面がポリオレフフ
ィン、特にポリエチレンで形成されているのが本発明に
とって好ましい。
【0084】本発明で使用されるインクジェット記録装
置としては、上記の如きヘッドとインクカートリッジと
が別体となったものに限らず、図6に示す如きそれらが
一体となったものにも好適に用いられる。
【0085】図6において、70は記録ユニットであっ
て、この中にはインクを収容したインク収容部、例え
ば、インク吸収体が収納されており、かかるインク吸収
体中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71
からインク滴として吐出される構成になっている。イン
ク吸収体の材料としては、ポリウレタン、セルロース又
はポリビニルアセテートを用いることが本発明にとって
好ましい。
【0086】72は、記録ユニット内部を大気に連通さ
せる為の大気連通口である。この記録ユニット70は、
図4で示す記録ヘッドに代えて用いられるものであっ
て、キャリッジ66に対し着脱自在になっている。
【0087】尚、本発明に使用する記録装置において、
上記ではインクに熱エネルギーを作用させてインク滴を
吐出するインクジェット記録装置を例に挙げたが、その
ほか圧電素子を使用するピエゾ方式のインクジェット記
録装置でも同様に利用できる。
【0088】次に、図7は、本発明の画像形成方法を実
施する方法の一例を示す説明図である。本発明の画像形
成方法を実施する場合には、例えば図7のように3個の
記録ヘッド80,81,82をキャリッジ上に並べた記
録装置を使用する。各記録ヘッドはそれぞれブラック、
イエロー、シアン、マゼンタの濃インク(染料インク)
用ヘッド80、淡インク(顔料インク)用ヘッド81、
そして液体組成物を吐出するための液体組成物用ヘッド
82である。記録インクの濃淡各ヘッド80,81はブ
ラック(Bk)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼ
ンタ(M)色の各インクに液流路が分割されており、記
録信号に応じて各色の各濃度のインクが吐出される。
【0089】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。なお、「部」は特に説明のないかぎり、重量基準
である。
【0090】 [淡インク(顔料インク)セット1の作成] (イエロー淡インク1)アニオン系高分子P−1(スチ
レン−アクリル酸−メチルメタアクリレート酸価28
0、重量平均分子量11000、固形分20重量%の水
溶液 中和剤:ジエタノールアミン)を分散剤として用
いて、以下のイエロー分散体Y−1を作成した。
【0091】分散体Y−1 P−1水溶液(固形分20重量%) 35部 ピグメントイエロー86 24部 水 135部 これらの材料をバッチ式縦型サンドミル(アイメックス
社製)に仕込み、1mm径のガラスビーズをメデイアと
して充填し、水冷しつつ3時間分散処理を行った。この
分散液を遠心分離機にかけ粗大粒子を除去し、平均粒径
100ミリミクロン(mμ)の分散体Y−1を得た。
【0092】イエロー淡インク1 次に下記成分を混合しpH9.5のイエロー淡インク1
を得た。 分散体Y−1 4.2部 トリエチレングリコール 10部 ジエチレングリコール 10部 エチレングリコールモノブチルエーテル 1.0部 イソプロピルアルコール 0.5部 イオン交換水 74.3部
【0093】(シアン淡インク1)アニオン系高分子P
−1を[イエロー]と同様に分散剤として用い、以下の
シアン色分散体C−1を作成した。
【0094】 分散体C−1 P−1水溶液(固形分20重量%) 30部 ピグメントブルー15:3 24部 (ファストゲンブルーFGF大日本インキ化学社) 水 135部 これらを[イエロー]と同様にして分散処理を行い、平
均粒径120ミリミクロンの分散体C−1を得た。
【0095】シアン淡インク1 次に下記成分を混合しpH9.5のシアン淡インク1を
得た。 分散体C−1 3.2部 グリセリン 15部 ジエチレングリコールモノブチルエーテル 0.5部 イソプロピルアルコール 3部 イオン交換水 78.3部
【0096】(マゼンタ淡インク1)アニオン系高分子
P−1を[イエロー]と同様に分散剤として用いて以下
のマゼンタ色分散体M−1を作成した。
【0097】 分散体M−1 P−1水溶液(固形分20重量%) 20部 ピグメントレッド122(大日本インキ化学社) 24部 水 135部 以下[イエロー]と同様にして分散処理を行い、平均粒
径115ミリミクロンの分散体M−1を得た。
【0098】マゼンタ淡インク1 次に下記成分を混合しpH9.5のマゼンタ淡インク1
を得た。 分散体M−1 3.0部 グリセリン 15部 イソプロピルアルコール 3部 イオン交換水 79部
【0099】(ブラック淡インク1)アニオン系高分子
P−1を[イエロー]と同様に分散剤として用い以下の
ブラック色分散体Bk−1を作成した。
【0100】分散体Bk−1 P−1水溶液(固形分20重量%) 20部 カーボンブラックMCF88 24部 水 135部 以下[イエロー]と同様にして分散処理を行い、平均粒
径115ミリミクロンの分散体Bk−1を得た。
【0101】ブラック淡インク1 次に下記成分を混合しpH9.5のブラック淡インク1
を得た。 分散体Bk−1 2.2部 グリセリン l0部 エチレングリコール 5部 N−メチルピロリドン 5部 イソプロピルアルコール 2部 イオン交換水 75.8部
【0102】[淡インク(顔料インク)セット2の作
成]淡インクセット1における分散剤(アニオン系高分
子P−1)を同量のポリビニルピロリドンPVPK−1
5(インターナショナルスペシャリティケミカルズ社
製、Mw=7000)に置き換えた以外は全く同様にし
てイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各インクを
作成した。
【0103】[淡インク(顔料インク)セット3の作
成]淡インクセット1における分散剤(アニオン系高分
子P−1)を同量の下記に述べるカチオン性分散剤P−
2に置き換えた以外は全く同様にしてイエロー、シア
ン、マゼンタ、ブラックの各インクを作成した。
【0104】カチオン性分散剤P−2の作成 スチレン50部、N,N−ジメチルアミノエチルメタク
リレート40部、エチルアクリレート10部をトルエン
とイソプロピルアルコールの混合溶媒中で常法によって
溶液重合した。重合終了後、クロルメチル化を行い数平
均分子量9600、重量平均分子量15600の分散剤
を得た。
【0105】 [濃インク(染料インク)セット1の作成] (イエロー濃インク1) AY−23(C.I.アシッドイエロー23) 2.5部 ジエチレングリコール 10部 水 87.5部
【0106】 (マゼンタ濃インク1) AR−52(C.I.アシッドレッド52) 2.5部 ジエチレングリコール 10部 水 87.5部
【0107】 (シアン濃インク1) DBL−199(C.I.ダイレクトブルー199) 3.5部 ジエチレングリコール 10部 水 86.5部
【0108】 (ブラック濃インクl) FB−2(C.I.フードブラック2) 3部 ジエチレングリコール 10部 IPA(イソプロピルアルコール) 4部 水 83部 上記の各成分を混合し、更にポアサイズが0.2ミクロ
ンのメンブレンフィルター(商品名:フロロポアフィル
ター、住友電工社製)にて加圧ろ過して各インクを作成
した。
【0109】 [液体組成物の作成] (液体組成物1) PAS−A5(商品名、日東紡績社製) 5部 (ポリアミンスルホン塩酸塩、Mw=3500) ジエチレングリコール 10部 水 85部
【0110】 (液体組成物2) PAA−HCL(商品名、日東紡績社製) 4部 (ポリアリルアミン塩酸塩、Mw=10000) G50(商品名、三洋化成社製) 1部 (塩化ベンザルコニウム) ジエチレングリコール 10部 水 85部 上記の各成分を混合し、上記の濃インク(染料インク)
セット1と同様の方法で各液体組成物を作成した。
【0111】実施例1 上記のようにして得られた液体組成物1、淡インクセッ
ト1および濃インクセット1を用いて、キヤノンPPC
用紙に記録を行った。使用したインクジェット記録装置
としては図4に示したものと同様の装置を用い、図7に
示した記録ヘッドを用いてカラー画像を形成した。
【0112】ここで用いた記録ヘッドは、360dpi
の記録密度を有し、駆動周波数は5kHzとした。ま
た、1ドット当たりの吐出体積はブラック、イエロー、
マゼンタ、シアンインクおよび液体組成物とも40pl
/dotのヘッドを使用した。
【0113】画像の形成法は、液体組成物用ヘッド82
によって液体組成物を被記録媒体上に付与した後に、そ
の同一画素上に淡インク用ヘッド81および濃インク用
ヘッド80によって各色の画像濃度信号に応じてインク
を付与した。
【0114】実施例1〜6 下記の表1に示す淡インクセット、濃インクセットおよ
び液体組成物の組合わせで、実施例1と同様の条件にて
画像形成を行った。
【0115】 比較例1 [淡インクセット4の作成] (イエロー淡インク4) AY−23(C.I.アシッドイエロー23) 0.6部 ジエチレングリコール 10部 純水 89.4部
【0116】 (マゼンタ淡インク4) AR−52(C.I.アシッドレッド52) 0.6部 ジエチレングリコール 10部 純水 89.4部
【0117】 (シアン淡インク4) DBL−199(C.I.ダイレクトブルー199) 0.8部 ジエチレングリコール 10部 純水 89.2部
【0118】 (ブラック淡インク4) FB−2(C.I.フードブラック2) 0.7部 ジエチレングリコール 10部 IPA(イソプロピルアルコール) 4部 純水 85.3部
【0119】上記の各成分を混合し、更にポアサイズが
0.2ミクロンのメンブレンフィルター(商品名:フロ
ロポアフィルター、住友電工社製)にて加圧ろ過して各
インクを作成した。
【0120】比較例1においては、液体組成物を用いな
いで、濃インクセット1と淡インクセット4を使用し、
各色の画像濃度信号に応じてインクを付与し、画像形成
を行った。
【0121】
【表1】
【0122】記録画像の評価は以下の方法で行った。そ
の結果を表2に示す。 1.階調性 イエロー、シアン、マゼンタの各濃淡インク計6色及び
液体組成物を用いて、中間調の画像を形成し、その画像
の粒状感を目視にて評価した。濃インクのみにて中間調
の画像を形成した時と比較して粒状感が軽減していれば
○、同等なら×とした。
【0123】2.耐水性 イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各濃インクと
液体組成物および各淡インクをそれぞれに用いて各色の
ベタ画像及び英数文字を印字し、1時間放置した後、水
温20℃の水道水中へ10秒間浸漬した。その後水から
取り出し風乾し目視にて耐水性を評価した。イエロー、
シアン、マゼンタ、ブラックのうち、耐水性の最も低い
インクを耐水性の評価結果とした。 ◎:余白部分への記録剤の流れだしがなく、地汚れがほ
とんどみられない。英数文字の滲みもほとんど発生して
いない。 ○:余白部分への流れだしがやや発生し英数文字がやや
滲んではいるが実使用上問題ないレベルである。 ×:余白部分への記録剤の流れだしがひどく、地汚れが
ひどい。英数文字の滲みもひどい。
【0124】3.ブリーディング 液体組成物とイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの
各濃インクおよび各淡インクを用いて各色のベタ画像を
隣接して印字し、各色での境界部でのブリーディングの
程度を目視評価した。 ◎:ブリーディングがほとんど発生しない。 ○:ややブリーディングが発生するが実質上問題ない。 ×:それ以外のレベルのもの。
【0125】4.文字品位 液体組成物とブラックインクの濃インクを用いて、ブラ
ックの英数文字を印字し、目視にて評価した。 ◎:フェザリングがほとんど目立たない。 ○:フェザリングがやや発生するが実質上問題ない。 ×:それ以外のレベルのもの。
【0126】
【表2】
【0127】
【発明の効果】以上説明したように、普通紙に対する濃
淡インク法によるカラーインクジェット記録を行う場合
に、本発明を実施することで (1)良好な定着性を有しながら文字品位も良好である
こと。 (2)十分な画像濃度が得られ、ベタ均一性が高いこ
と。 (3)ブリーディングを防止する。 (4)色再現性が良好で、高精細な画像が得られる。 (5)記録画像の耐水性が完全である。 (6)粒状感の低減した、階調性に優れた画像が得られ
る。 等の特徴を有する画像を得ることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置のヘッド部の縦断面図
である。
【図2】インクジェット記録装置のヘッド部の横断面図
である。
【図3】インクジェット記録装置のヘッド部の外観斜視
図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図で
ある。
【図5】インクカートリッジの縦断面図である。
【図6】記録ユニットの一例を示す斜視図である。
【図7】本発明の画像形成方法を実施する方法の一例を
示す説明図である。
【符号の説明】 13 ヘッド 14 インク溝 15、28 発熱ヘッド 16 保護膜 17−1、17−2 アルミニウム電極 18 発熱抵抗体層 19 蓄熱層 20 基板 21 インク 22 吐出オリフィス(微細孔) 23 メニスカス 24 記録小滴 25 被記録材 26 マルチ溝 27 ガラス板 28 発熱ヘッド 40 インク収容部 42 栓 44 インク吸収体 45 インクカートリッジ 51 給入部 52 送りローラ 53 排出ローラ 61 ブレード 62 キャップ 63 インク吸収体 64 吐出回復部 65 記録ヘッド 66 キャリッジ 70 記録ユニット 71 ヘッド部 72 大気連通口 80 濃インク(染料インク)用ヘッド 81 淡インク(顔料インク)用ヘッド 81 液体組成物用ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三品 伸也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 斉藤 絵里子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 倉林 豊 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一色につき少なくとも2種類以上の色
    材濃度の異なるインクを用いてカラー画像を形成する画
    像形成方法であって、少なくともカチオン性物質を含有
    する液体組成物を記録媒体上に付着させる工程(A)
    と、アニオン性染料を含有する染料インクを記録媒体上
    に付着させる工程(B)と、少なくとも色材として顔料
    を含む顔料インクを付着させる工程(C)を有し、同一
    色において、工程(C)に用いられるインクの色材濃度
    が工程(B)に用いられるインクの色材濃度より低く、
    また工程(B)に対しては工程(A)を行い、工程
    (C)に対しては工程(A)を行わないことを特徴とす
    る画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記カラー画像を形成する画像形成方法
    がインクジェット記録方法である請求項1記載の画像形
    成方法。
  3. 【請求項3】 前記工程(A)を行った後、工程(B)
    を行なう請求項1記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかの項に記載の
    画像形成方法に用いる記録ユニットであって、液体組成
    物またはインクを収容したインク収容部、該液体組成物
    またはインクを吐出させるためのヘッド部を備えている
    ことを特徴とする記録ユニット。
  5. 【請求項5】 前記ヘッド部が液体組成物またはインク
    に熱エネルギーを作用させてインクを吐出させるヘッド
    である請求項4に記載の記録ユニット。
  6. 【請求項6】 前記ヘッド部が液体組成物またはインク
    に力学的エネルギーを作用させてインクを吐出させるヘ
    ッドである請求項4に記載の記録ユニット。
  7. 【請求項7】 前記インク収容部がポリウレタン、セル
    ロース、ポリビニルアセテート又はポリオレフィン系樹
    脂で形成されている請求項4に記載の記録ユニット。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至3のいずれかの項に記載の
    画像形成方法に用いるインクカートリッジであって、液
    体組成物またはインクを収容したインク収容部を備えて
    いることを特徴とするインクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 前記インク収容部がポリオレフィンで形
    成された接液面を有する請求項8に記載のインクカート
    リッジ。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至3のいずれかの項に記載
    の画像形成方法に用いる画像形成装置であって、液体組
    成物またはインクを収容したインク収容部、該液体組成
    物またはインクを吐出させるためのヘッド部を有する記
    録ユニットを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記ヘッド部が液体組成物またはイン
    クに熱エネルギーを作用させて液体組成物またはインク
    を吐出させるヘッドである請求項10に記載の画像形成
    装置。
  12. 【請求項12】 前記ヘッド部が液体組成物またはイン
    クに力学的エネルギーを作用させて液体組成物またはイ
    ンクを吐出させるヘッドである請求項10に記載の画像
    形成装置。
  13. 【請求項13】 前記インク収容部がポリウレタン、セ
    ルロースまたはポリビニルアセテート又はポリオレフィ
    ン系樹脂で形成されている請求項10に記載の画像形成
    装置。
  14. 【請求項14】 前記画像形成装置がインクジェット記
    録装置である請求項10乃至13のいずれかの項に記載
    の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至3のいずれかの項に記載
    の画像形成方法に用いる画像形成装置であって、液体組
    成物またはインクを吐出するための記録ヘッド、液体組
    成物またはインクを収容したインク収容部を備えたイン
    クカートリッジ及びインクカートリッジから記録ヘッド
    に液体組成物またはインクを供給するためのインク供給
    部を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記記録ヘッドが、液体組成物または
    インクに熱エネルギーを作用させて液体組成物またはイ
    ンクを吐出させるヘッドである請求項15に記載の画像
    形成装置。
  17. 【請求項17】 前記記録ヘッドが、液体組成物または
    インクに力学的エネルギーを作用させて液体組成物また
    はインクを吐出させるヘッドである請求項15に記載の
    画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記インク収容部がポリオレフィンで
    形成された接液面を有する請求項15に記載の画像形成
    装置。
  19. 【請求項19】 前記画像形成装置がインクジェット記
    録装置である請求項15乃至18のいずれかの項に記載
    の画像形成装置。
JP9287582A 1997-10-06 1997-10-06 画像形成方法および画像形成装置 Pending JPH11105308A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9287582A JPH11105308A (ja) 1997-10-06 1997-10-06 画像形成方法および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9287582A JPH11105308A (ja) 1997-10-06 1997-10-06 画像形成方法および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11105308A true JPH11105308A (ja) 1999-04-20

Family

ID=17719184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9287582A Pending JPH11105308A (ja) 1997-10-06 1997-10-06 画像形成方法および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11105308A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6698875B2 (en) 2000-03-06 2004-03-02 Seiko Epson Corporation Ink set and ink cartridge and recording method, recording material and recording apparatus
JP2020019180A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録方法、インクジェット記録装置およびインクジェットヘッド

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6698875B2 (en) 2000-03-06 2004-03-02 Seiko Epson Corporation Ink set and ink cartridge and recording method, recording material and recording apparatus
JP2020019180A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録方法、インクジェット記録装置およびインクジェットヘッド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3618825B2 (ja) 液体組成物、インクセット、画像形成方法、画像形成装置及びブリーディングの低減方法
US5985975A (en) Liquid composition, ink set and method and apparatus for image by using the composition and ink set
US5549740A (en) Liquid composition, ink set and image forming method and apparatus using the composition and ink set
EP0724968B1 (en) Image forming method employing ink-jet recording system
JPH0881611A (ja) 液体組成物、インクセット及びこれを用いた画像形成方法と装置
JPH0880665A (ja) インクセット及びこれを用いたインクジェットカラー記録方法
JPH0872393A (ja) 液体組成物、インクセット、及びこれらを用いた画像形成方法と装置
JP3689444B2 (ja) 液体組成物、インクセット及びこれを用いた画像形成方法と装置
JP3624014B2 (ja) 液体組成物、インクセット及びこれを用いた画像形成方法と画像形成装置
JPH0820720A (ja) 液体組成物、インクセット及びこれを用いた画像形成方法
JP3673582B2 (ja) 黒色顔料インク、インクセット、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジ、インクジェット記録装置及びブリード抑制方法
JP4111103B2 (ja) 反応液、インクセット及びインクジェット記録方法
JP3461202B2 (ja) 液体組成物、インクセット及びインクジェット記録方法
JP3825891B2 (ja) インクジェット記録方法
JPH09188062A (ja) 画像形成方法
JP3559637B2 (ja) 画像形成方法、インクセット、インク、インクの調製方法及びカラー画像の異色境界滲みの低減方法
JP3817388B2 (ja) インクジェット記録用インクセット、印刷方法、およびインクジェット記録用淡インク
JPH0880664A (ja) 液体組成物、インクセット、及びこれらを用いた画像形成方法と装置
JPH0820159A (ja) 液体組成物、インクセット及びこれを用いた画像形成方法
JPH08216498A (ja) 画像形成方法、これを用いた画像形成装置及び画像形成物
JP3697046B2 (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JPH11314449A (ja) 画像形成方法
JP3576582B2 (ja) インクセット、インクジェット記録方法、ブリード低減方法及びインクジェット記録装置
JPH11105308A (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JPH0825801A (ja) カラー画像の形成方法及びそれに使用する液体組成物