JPH1110528A - 両面同時研磨方法 - Google Patents

両面同時研磨方法

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Publication number
JPH1110528A
JPH1110528A JP16133897A JP16133897A JPH1110528A JP H1110528 A JPH1110528 A JP H1110528A JP 16133897 A JP16133897 A JP 16133897A JP 16133897 A JP16133897 A JP 16133897A JP H1110528 A JPH1110528 A JP H1110528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carrier
polishing
substrate
recording medium
magnetic recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16133897A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Yoshino
邦彦 吉野
Masao Kondo
正雄 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAGAMI OPT KK
Nikon Corp
Original Assignee
SAGAMI OPT KK
Nikon Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by SAGAMI OPT KK, Nikon Corp filed Critical SAGAMI OPT KK
Priority to JP16133897A priority Critical patent/JPH1110528A/ja
Publication of JPH1110528A publication Critical patent/JPH1110528A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気記録媒体用基板の平坦度、表面粗さにつ
いて、維持向上を図る。 【解決手段】 磁気記録媒体用基板の両面同時研磨にお
いて、該基板を保持するキャリアー2の自転方向を所定
の回数の研磨工程毎に逆転する。所定の回数としては、
1〜10回が望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体用基板
の研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体用基板は、近年、情報記録
の高密度化の要求にともない、その表面の平滑性、平面
性を向上させることを要求されている。この磁気記録媒
体用基板を得るためには、素材を所定の板厚に加工する
とともに、所定の平滑度、平坦度を満たすようにラッピ
ング加工を施す。加工時間を短縮するためには、製品の
板厚にできる限り近い板厚の素材を準備することとな
る。
【0003】磁気記録媒体用基板の研磨工程には、平滑
性、平面性を向上させるだけではなく、基板表面のピッ
トやスクラッチの除去により外観基準も満たすことが要
求される。ラッピング加工には、湿式と乾式の2種類が
ある。磁気記録媒体用基板を研磨するラッピング加工
は、ポリウレタン製研磨パッドが固定された研磨工具を
磁気記録媒体用基板の両面に加圧、密着させるととも
に、研磨パッドと基板研磨面との間に研磨液を供給し
て、回転、摺動することによって、磁気記録媒体用基板
の両面を同時に加工する。
【0004】図2は、従来から用いられている両面同時
研磨機の構成を説明するための上面図である。被加工物
たる磁気記録媒体用基板1は、キャリアー2によって保
持され、通常キャリアー一枚当たり複数の基板が保持さ
れる。キャリアー2の外周に設けられた歯車2aは、太
陽ギア3及びインターナルギア4とそれぞれ噛み合って
おり、これによってキャリアー2の自転、公転運動が実
現される。磁気記録媒体用基板1は、下ラップ盤5と上
ラップ盤(不図示)の間に位置し、両面同時に研磨され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】キャリアー2の公転方
向は、太陽ギア3及びインターナルギア4の回転方向と
同じ方向になる。一方、キャリアー2の自転方向は、時
計回りも反時計回りもある。しかし、従来からキャリア
ー2の自転方向は一度設定されると、その後は変更しな
いのが通例となっている。このような状態で、キャリア
ー2の自転を常に同じ方向で行っていると、加工回数を
重ねていくうちに、被加工物の平坦度、表面粗さ、外
観、寸法精度等が所定の要求範囲から外れてくる現象が
起きてしまい、良品率が低下するという問題が生じ易く
なる。
【0006】本発明の目的は、磁気記録媒体用基板の研
磨加工において、その平坦度、表面粗さ、外観、寸法精
度等の維持向上にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気記録媒体
用基板の両面を同時に研磨する両面同時研磨方法につい
て改善を施したもので、キャリアーの自転方向を所定の
回数の研磨終了後に逆転する方法である。所定の回数と
は、1〜10回の範囲の任意の回数であることが望まし
い。
【0008】
【発明の実施の形態】磁気記録媒体用基板の研磨工程に
おいて、キャリアーの自転を常に同じ方向で行っていく
と、加工回数を重ねていくうちに、被加工物の平坦度、
表面粗さが所定の要求範囲から外れてくる現象が起きる
ことは、表1に示されている。表1は、 2.5インチ磁気
記録媒体用基板の研磨工程において、キャリアーの自転
を常に同じ方向で行った場合の加工回数と、製品(加工
終了後の基板)の平坦度および表面粗さRaを示した一
例である。加工回数が10回を越えた製品については平坦
度の値が増大してゆくことがわかる。また、表面粗さR
aの値は減少してゆくことがわかる。ここで、Raは、
表面粗さ(Roughness) の一つの指標で、平均表面粗さを
表す。
【0009】
【表1】
【0010】表2は、 2.5インチ磁気記録媒体用基板の
研磨工程において、キャリアーの自転方向を加工回数5
回毎に逆転させた場合の加工回数と、製品の平坦度およ
び表面粗さRaを示したものである。加工回数が10回を
越えた製品についても、平坦度および表面粗さの値は一
定していることがわかる。
【0011】
【表2】
【0012】この様に、磁気記録媒体用基板の研磨工程
で、キャリアーの回転方向を数回加工を行った毎に逆転
させることで、被加工物の平坦度、表面粗さの維持向上
を図ることができる。以下、本発明の研磨方法について
より具体的に説明する。図1は、本発明の実施形態に係
る両面同時研磨機の構成部品の運動を説明するための上
面図である。なお、両面同時研磨機の構成については、
先に図2により説明したのでここでは説明を省略する。
【0013】鋳鉄製の上ラップ盤(不図示)と下ラップ
盤5にはポリウレタン製の研磨パッドを貼り付け、この
研磨パッドの間に磁気記録媒体用基板を密着させるとと
もに所定の圧力をかけ、研磨液を供給しながら回転、摺
動することによって、基板の両面が同時に研磨される。
図1に示すように、磁気記録媒体用基板1をキャリアー
1枚当たり4個保持させ、キャリアー2を太陽ギア3と
インターナルギア4に噛み合わせる。キャリアー2の自
転方向については、太陽ギア3の回転数とインターナル
ギア4の回転数を変化させることで、時計回りか反時計
回りかを選択できる。
【0014】例えば、図1のように両面同時研磨機を上
方から見た場合、太陽ギア3、インターナルギア4及び
下ラップ盤5はいずれも反時計回りに回転し、不図示の
上ラップ盤は時計回りに回転し、キャリアー2は、反時
計回りに太陽ギア3の回りを公転する。このときのキャ
リアー2の自転方向を+Aで表す。太陽ギア3の回転数
をインターナルギア4の回転数に対して上昇させると、
キャリアー2の自転方向を逆転させて−Aで表される自
転方向とすることができる。
【0015】本実施形態では、キャリアー2の自転方向
を5回加工を行った毎に逆転させた。キャリアーの自転
方向の逆転の周期については、研磨工程回数10回以内が
適切であり、望ましくは5回以内がよい。次に研磨条件
について述べる。研磨液に酸化セリウムの懸濁液を使用
し、研磨加工圧力30〜 120g/cm2、研磨時間70分、下
ラップ盤回転数5〜40rpm、上ラップ盤回転数5〜40
rpmとしたとき、研磨除去量は 0.4〜1μm /min で
あった。この研磨加工によって作製した磁気記録媒体基
板の表面粗さRaは30Å以下であった。なお、表面粗さ
測定には接触型のディスク専用の表面粗さ・微細形状測
定装置(Tencor社製テンコールPー12)を用いた。
【0016】
【発明の効果】磁気記録媒体用基板の研磨工程におい
て、キャリアーの自転方向を所定回数の研磨を行った毎
に逆転させることで、製品の平坦度、表面粗さの維持向
上を図ることができる。平坦かつ平滑な磁気記録媒体用
基板の製造が可能になることによって、磁気ヘッドの低
浮上量化が可能となり、磁気ディスクの高密度化特に線
記録密度の向上が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る両面同時研磨機の構成
部品の運動を説明するための上面図である。
【図2】両面同時研磨機の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
1・・・・磁気記録媒体用基板 2・・・・キャリアー 3・・・・太陽ギア 4・・・・インターナルギア 5・・・・下ラップ盤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体用基板を遊星回転運動を行
    うキャリアーによって保持し、前記磁気記録媒体用基板
    の両面を同時に研磨する両面同時研磨方法において、 前記キャリアーの自転方向を所定の回数の研磨工程毎に
    逆転することを特徴とする両面同時研磨方法。
  2. 【請求項2】 前記所定の回数は1〜10回であること
    を特徴とする、請求項1に記載の両面同時研磨方法。
JP16133897A 1997-06-18 1997-06-18 両面同時研磨方法 Pending JPH1110528A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16133897A JPH1110528A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 両面同時研磨方法

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JP16133897A JPH1110528A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 両面同時研磨方法

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Publication Number Publication Date
JPH1110528A true JPH1110528A (ja) 1999-01-19

Family

ID=15733191

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JP16133897A Pending JPH1110528A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 両面同時研磨方法

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JP (1) JPH1110528A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106584266A (zh) * 2016-11-29 2017-04-26 湖南省新化县长江电子有限责任公司 一种新能源汽车陶瓷件双面研磨用工装

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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