JPH11105077A - 樹脂成形品の成形方法 - Google Patents

樹脂成形品の成形方法

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JPH11105077A
JPH11105077A JP28913497A JP28913497A JPH11105077A JP H11105077 A JPH11105077 A JP H11105077A JP 28913497 A JP28913497 A JP 28913497A JP 28913497 A JP28913497 A JP 28913497A JP H11105077 A JPH11105077 A JP H11105077A
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JP
Japan
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core
resin
mold
molding
adhesive tape
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JP28913497A
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English (en)
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Toshio Nakamura
俊夫 中村
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Publication date
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンダーカット部の成形に用いられる中子を
砂を用いることなく容易に製作し、しかも固化後の樹脂
から容易且つ迅速に除去できるようにした樹脂成形品の
成形方法を提供する。 【解決手段】 ジシクロペンタジェンを主原料とする樹
脂を用い、反応射出成形法で樹脂成形品を成形するにあ
たり、成形型11,13内に配置する中子10として発
泡材料製のものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば大型の樹脂
製パネルやポンプケーシング等のアンダーカット部を有
する樹脂成形品の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂成形品は、鋼材等に比べ軽量で耐食
性に優れているという利点を有し、しかも、例えばジシ
クロペンタジエン(DCPD)を主原料とする樹脂によ
る反応射出成形法(Reaction Injection Molding)によ
って、かなり大きな構造物も成形できるようになってき
ている。ここに、反応射出成形法は、2種類以上の低分
子量かつ低粘度の液体原料を圧力下で混合室に導入し、
混合すると同時に密閉された成形型内に射出するように
した成形法である。
【0003】この成形法でアンダーカット部を有する樹
脂成形品を成形するには、このアンダーカット部の形状
に沿った外形の中子を予め製作し、この中子を成形型の
所定の位置にセットした後、この成形型と中子との間で
画定されるキャビティ内に前記液体原料(樹脂)を充填
し、この樹脂が固定した後に、型を開き中子を崩して除
去するようにしている。
【0004】従来、上記アンダーカット部を形成するた
めの中子は、前述のように、樹脂が固化した後にこれを
崩して固化後の樹脂の成形品から除去する必要があるた
め、一般に砂に粘結材を混入したものを所定の形状に固
めることによって製作されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のように、砂に粘結材を混入して製作した、いわゆ
る砂中子を使用して反応射出成形を行うと、中子の製作
及び固化後の樹脂からの除去作業がかなり面倒で、手間
が掛かるという問題があった。又、砂を全部回収できず
に、一部廃却しているため、この廃棄処分にも問題があ
った。このため、いわゆる砂中子からの脱却が強く望ま
れていた。
【0006】本発明は上記事情に鑑みて為されたもの
で、アンダーカット部の成形に用いられる中子を砂を用
いることなく容易に製作し、しかも固化後の樹脂から容
易且つ迅速に除去できるようにした樹脂成形品の成形方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の樹脂成形品の成
形方法は、ジシクロペンタジェンを主原料とする樹脂を
用い、反応射出成形法で樹脂成形品を成形するにあた
り、成形型内に配置する中子として発泡材料製のものを
用いることを特徴とする。
【0008】これにより、発泡材料製の中子は、その製
作が比較的容易で、しかもジシクロペンタジエンを主原
料とする樹脂の反応固化時に発生する熱でその体積が収
縮するため、固化後の樹脂から容易且つ迅速に除去する
ことができる。
【0009】ここに、前記中子の表面を粘着テープで覆
って成形型内に配置することが望ましく、これにより、
樹脂が反応固化時に発泡材料製の中子の内部に入り込ん
でしまうことを防止して、樹脂成形品のアンダーカット
部の表面を平滑にすることができる。
【0010】また、前記中子の表面に、ジシクロペンタ
ジェンモノマーと接触した時に反応しない、又接着しな
い塗料を塗布して成形型内に配置することが好ましく、
これにより、樹脂が反応固化時に発泡材料製の中子の内
部に入り込んでしまうことを防止して、樹脂成形品のア
ンダーカット部の表面を平滑にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。この実施の形態は、例えば、図1
及び図2に示す樹脂製パネル1をジシクロペンタジエン
を主原料とする反応射出成形法で成形する時の例を示
す。
【0012】即ち、樹脂成形品としての樹脂製パネル1
は、例えば幅Wと長さL(W×L)が一定の規格(60
0mm×1800mm)に設定されている。そして、肉
厚t1 が3.5mmの矩形平板状の板状部2と、この板
状部2の周囲をこの裏面側から包囲する、例えば高さh
が60mmで肉厚t2 が6mmの枠体3と、前記板状体
2をこの裏面から格子状に補強する、例えば高さが前記
枠体2の高さhと同じで、肉厚t3 が4mmのリブ4と
から構成されている。これにより、板状体2の裏面側
に、枠体3とリブ4、或いはリブ4同士で矩形状に包囲
されたアンダーカット部5を有している。
【0013】次に、前記構築用パネル(樹脂成形品)1
の成形方法を図3を参照して説明する。
【0014】先ず、前記アンダーカット部5の形状に沿
った外形を有する矩形ブロック状の中子10を、例えば
発泡倍率が30倍の発泡スチロール等の発泡材料で作製
し、この発泡材料製中子10を上型(成形型)11の所
定の位置に両面接着テープ12等により固定する。この
時、前記発泡材料製中子10の表面を、アルミ粘着テー
プ等の粘着テープ13で覆っておく。
【0015】そして、前記上型(成形型)11と下型
(成形型)14との型締めを行って、この下型14と前
記発泡材料製中子10との間に前記建築用パネル1の形
状に沿った形状を有し、前記上型11で密閉したキャビ
ティ15を形成する。
【0016】次に、前記キャビティ15内に、ジシクロ
ペンタジエンを主原料とする樹脂を注型する。即ち、ジ
シクロペンタジエンやヒドロジシクロペンタジエンなど
のごとき三環体ノルボルネン系モノマー、テトラシクロ
ドデセンなどのごとき四環体ノルボルネン系モノマー、
トリシクロペンタジエンなどのごとき五環体ノルボルネ
ン系モノマー、テトラシクロペンタジエンなどのごとき
七環体ノルボルネン系モノマー、更にはこれらのアルキ
ル置換体やアルキリデン置換体のうちの2種類以上を、
ジシクロペンタジエンを主成分とする液状原料として使
用し、この2種類以上の液状原料を混合して樹脂を構成
し、この樹脂をキャビティ15内に注入する。
【0017】ここに、ジシクロペンタジエンを主原料と
する樹脂は、低粘度の液状であるため、流し込みによっ
て注型を行うことができ、しかも樹脂を成形型に対して
均一に充填させることができる。また、前記原料成分に
は高度な化学的活性があり、これらの液状原料は、キャ
ビティ15内で急速に重合固化して弾性力または剛性の
あるポリマーを形成する。
【0018】前記ノルボルネン系モノマーは、例えば天
然ゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−
ブタジエン共重合体、スチレンブタジエンスチレンブロ
ック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロッ
ク共重合体、これらのブロック共重合体の水素化物、エ
チレン−プロピレン−ブタジエン共重合体、ポリクロロ
プレン、アクリルニトリル−ブタジエン共重合体などの
エラストマー、好ましくは炭化水素エラストマーによっ
て改質されている。
【0019】これらのエラストマーの配合割合は、適宜
定め得るが、通常はモノマー100重量部に対し、3〜
12重量%、好ましくは5〜10重量%である。エラス
トマーの配合量が少ないと伸びが減少し、一方、エラス
トマーの配合量が増加すると伸びは大きくなるが、反
面、曲げ弾性率が低下して必要な剛性を保てなくなる。
【0020】また、上記ノルボルネン系モノマーの1種
以上と共に開環重合し得る2−ノルボルネンや5−メチ
ル−2−ノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボル
ネン系モノマー、あるいはシクロブテン、シクロペンテ
ン、シクロペンタジエン、シクロオクテン、シクロドデ
センなどの単環シクロオレフィンなどを、本発明の目的
を損なわない範囲で使用することもできる。
【0021】反応に際しては、充填剤、顔料、着色剤、
酸化防止剤等の種々の添加剤を配合することにより、特
性を改質することができる。これらの添加剤は、予め反
応原液のいずれか一方または双方に混合される。充填剤
には、ガラス短繊維、ガラス粒子、カーボンブラック、
タルク、炭酸カルシウム、雲母などの無機質充填剤があ
る。
【0022】酸化防止剤としては、フェノール系、リン
系、アミン系など各種のプラスチック・ゴム用酸化防止
剤がある。これらの酸化防止剤は、単独で用いてもよい
が、併用することもできる。配合割合は、ノルボルネン
系ポリマーに対し0.5重量%以上、好ましくは1〜3
重量%程度である。
【0023】そして、この樹脂をキャビティ15内で固
化させるのであるが、この反応固化時に発生する熱で発
泡材料製中子10が収縮する。この収縮率は、寸法を調
査した結果、全て中子10で1000分の14〜16の
範囲に入っていて、全体の寸法も1000分の15とな
っていた。
【0024】樹脂が固化した後、前記下型11と上型1
4とを開いて固化後の樹脂を取出し、この固化後の樹脂
から前記発泡材料製中子10を除去するであるが、前述
のように、発泡材料製中子10は、1000分の14〜
16の収縮率で収縮して、図1及び図2に示すアンダー
カット部5の内形よりその外形が小さくなっているた
め、この除去を容易且つ迅速に行うことができる。
【0025】ここに、前述のように、発泡材料製中子1
0の表面に貼着テープ13を貼り付けておくことによ
り、樹脂がこの反応固化時に発泡材料製中子10の内部
に入り込んでしまうことを防止して、樹脂成形品のアン
ダーカット部の表面を平滑にすることができる。
【0026】なお、この貼着テープの代わりに、ジシク
ロペンタジェンモノマーと接触した時に反応したり接着
しない、例えばエポキシ系塗料を、好ましくは2度以上
塗布して発泡材料製中子の表面に塗膜を形成することに
より、樹脂成形品のアンダーカット部の表面を平滑にす
ることもできる。
【0027】また、前述のような処理を施さない場合に
は、樹脂がその反応固化時に発泡材料製中子の内部に入
り込んでしまうが、このような時には、表面処理を施せ
ば良いことは勿論である。
【0028】前記実施の形態にあっては、発泡材とし
て、発泡倍率が30倍の発泡スチロールを使用した例を
示しているが、異なる発泡倍率の発泡スチロールを使用
しても良い。この場合、発泡倍率が小さい程、樹脂の発
泡材製中子の内部への差し込みが少ないことが判ってい
る。また、薄い中子の場合には、その変形が少ないこと
も判っている。
【0029】更に、発泡材として、発泡ウレタンを用い
ても良い。このように、発泡ウレタンを使用すると、発
泡ウレタンは、熱硬化性樹脂なので耐熱性が高く、成形
後の熱収縮が小さくて、除去作業に発泡スチロールより
も時間がかかるが、表面が緻密になるために、綺麗な肌
の樹脂成形品を得ることができる。このため、注入圧が
掛かり、発泡スチロールでは、表面処理をしても差し込
みや潰れが発生してしまうような場合に特に有効であ
る。
【0030】また、前記実施の形態は、樹脂製パネルに
適用した例を示しているが、樹脂製ポンプケーシング
等、アンダーカット部を有する樹脂成形品の成形に適用
できることは勿論である。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、発泡材料製の中子は、その製作が比較的容易で、し
かもジシクロペンタジエンを主原料とする樹脂の反応固
化時に発生する熱でその体積を収縮して、固化後の樹脂
から容易且つ迅速に除去することができる。これによっ
て、中子を用いる射出反応成形品の成形工数を低減する
ことができる。しかも、砂から脱却することにより、廃
棄物量の低減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態で成形される樹脂成形品を
示す裏面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1及び図2に示す樹脂成形品の成形の説明に
付する要部拡大断面図。
【符号の説明】
1 樹脂製パネル(樹脂成形品) 5 アンダーカット部 10 発泡材料製中子 11 上型(成形型) 12 両面接着テープ 13 貼着テープ 14 下型(成形型) 15 キャビティ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジシクロペンタジェンを主原料とする樹
    脂を用い、反応射出成形法で樹脂成形品を成形するにあ
    たり、成形型内に配置する中子として発泡材料製のもの
    を用いることを特徴とする樹脂成形品の成形方法。
  2. 【請求項2】 前記中子の表面を粘着テープで覆って成
    形型内に配置することを特徴とする請求項1記載の樹脂
    成形品の成形方法。
  3. 【請求項3】 前記中子の表面に、ジシクロペンタジェ
    ンモノマーと接触した時に反応しない、又、接着しない
    塗料を塗布して、前記成形型内に配置することを特徴と
    する請求項1記載の樹脂成形品の成形方法。
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