JPH11105051A - 樹脂成形製品の成形方法及びその成形装置 - Google Patents

樹脂成形製品の成形方法及びその成形装置

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JPH11105051A
JPH11105051A JP9274309A JP27430997A JPH11105051A JP H11105051 A JPH11105051 A JP H11105051A JP 9274309 A JP9274309 A JP 9274309A JP 27430997 A JP27430997 A JP 27430997A JP H11105051 A JPH11105051 A JP H11105051A
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JP
Japan
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pressure
molding
resin
space
spaces
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JP9274309A
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English (en)
Inventor
Yuji Hashiguchi
勇二 橋口
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂成形製品の成形時の樹脂内への空気の巻
き込みをなくし、良質の樹脂成形製品を製造することが
できる樹脂成形製品の成形方法及びその成形装置を提供
する。 【解決手段】 樹脂を溶融し、その樹脂をある一定の加
圧力により任意の形に成形するための成形型と、この成
形型内に任意の形を形成するための空間を有し、樹脂を
加圧するときに前記空間の空気を外部に逃がすための開
口部を有し、加圧力により樹脂成形を行う樹脂成形製品
の成形方法において、前記開口部9から前記空間2内を
減圧にする減圧経路11と、減圧にする減圧機13と、
空間内を加圧機6による加圧力と減圧機13による減圧
力とを平均化した圧力に保つための調整弁12を有し、
前記空間2内の空気が加圧により成形用樹脂に巻き込ま
れないように空間2内の圧力を前記減圧機13より引
き、前記調整弁12により平均化を保ちながら成形す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂を成形し、任
意の形の製品を製造する樹脂成形製品の製造方法及びそ
の成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の樹脂成形製品の製造装置において
は、図8に示すように、樹脂を成形するための成形型1
01内に任意の形を形成するための空間102を有し、
この空間102に樹脂を注入するための樹脂注入経路1
03と、樹脂を入れる空間(収納部)104と、この空
間104に密接させ樹脂を注入するピストン105を有
しており、このピストン105に圧力をかける加圧機1
06と、圧力を調整する調整弁107を有している。
【0003】成形型101には、樹脂を溶融させるため
成形型101を一定温度に保つ加温機108が接続され
ている。また、空間102には樹脂注入時に空間102
内の空気を逃がすために、開口部109が設けられてい
る。その樹脂成形品の製造方法としては、一定温度に保
たれた成形型101の空間104に成形用樹脂110を
入れ、加圧機106の駆動と、ある圧力に調整された調
整弁107によりピストン105に圧力を加え、空間1
04内の成形用樹脂110を樹脂注入経路103を通し
て空間102内へ注入し、その際の注入圧力により空間
102内の空気を開口部109を通して逃がすことによ
り、樹脂成形を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の樹脂成形製品の製造方法では、樹脂の成形中に
成形型内の任意の形を形成するための空間部内に入った
樹脂が、空間内の空気を圧力により開口部へと逃がそう
とするが、空気の一部は樹脂内に巻き込まれ成形樹脂表
面や内部に気泡による巣状の空間ができてしまい、その
空間の大きさによっては製品に対して不良の要因となる
といった問題があった。
【0005】本発明は、樹脂成形製品の成形時における
樹脂内への空気の巻き込みをなくし、良質の樹脂成形製
品を製造することができる樹脂成形製品の成形方法及び
その成形装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕樹脂を溶融し、その樹脂をある一定の加圧力によ
り任意の形に成形するための成形型と、この成形型内に
任意の形を形成するための空間を有し、樹脂を加圧する
ときに前記空間の空気を外部に逃がすための開口部を有
し、加圧力により樹脂成形を行う樹脂成形製品の成形方
法において、前記開口部から前記空間内を減圧にする減
圧経路と、減圧にする減圧機と、前記空間内を加圧機に
よる加圧力と減圧機による減圧力とを平均化した圧力に
保つための調整弁を有し、前記空間内の空気が加圧によ
り前記樹脂に巻き込まれないように前記空間内の圧力を
前記減圧機より引き前記調整弁により平均化を保ちなが
ら成形するようにしたものである。
【0007】〔2〕樹脂を溶融し、その樹脂をある一定
の加圧力により任意の形に成形するための成形型と、こ
の成形型内に任意の形を形成するための空間を有し、前
記樹脂を加圧するときに前記空間の空気を外部に逃がす
ための開口部を有し、加圧力により樹脂成形を行う樹脂
成形製品の成形方法において、前記開口部から前記空間
内を減圧にする減圧経路と、減圧にする減圧機と、前記
空間内を加圧機による加圧力と減圧機による減圧力とを
平均化した圧力に保つための調整弁を有し、既に成形さ
れた製品の保護を目的とするために製品が固定された状
態で前記空間内の圧力を平均化を保ちながら成形するよ
うにしたものである。
【0008】〔3〕樹脂を溶融し、その樹脂をある一定
の加圧力により任意の形に成形するための成形型と、こ
の成形型内に任意の形を形成するための空間を有し、樹
脂を加圧するときに前記空間の空気を外部に逃がすため
の開口部を有し、加圧力により樹脂成形を行う樹脂成形
製品の成形装置において、前記開口部に接続される前記
空間内を減圧にする減圧経路と、この減圧経路に接続さ
れる第1の減圧機と、前記空間内を、加圧機による加圧
力と前記第1の減圧機による減圧力とを平均化した圧力
に保つための第1の調整弁とを具備するようにしたもの
である。
【0009】〔4〕上記〔3〕記載の樹脂成形製品の成
形装置において、前記成形型内の空間を複数個設け、こ
の複数個の空間の開口部にそれぞれ接続される減圧経路
を具備するようにしたものである。 〔5〕上記〔4〕記載の樹脂成形製品の成形装置におい
て、前記複数個の空間の開口部の近傍に第2の調整弁を
設け、予め前記減圧経路までの圧力を前記第1の調整弁
と減圧機により引き、前記複数個の空間内の圧力を前記
第2の調整弁により平均化を保ちながら成形するように
したものである。
【0010】〔6〕上記〔5〕記載の樹脂成形製品の成
形装置において、前記第1の調整弁と第2の調整弁の間
に第2の減圧機を設け、予め前記減圧経路までの圧力を
前記第1の調整弁と前記第1の減圧機により引き、前記
複数個の空間内の圧力を前記第2の減圧機と前記第2の
調整弁により平均化を保ちながら成形するようにしたも
のである。
【0011】〔7〕上記〔6〕記載の樹脂成形製品の成
形装置において、前記第2の調整弁を複数個の空間毎に
設け、予め前記減圧経路までの圧力を前記第1の調整弁
と前記第1の減圧機により引き、前記複数個の空間内の
圧力を前記第2の減圧機と前記複数個の第2の調整弁に
より平均化を保ちながら成形するようにしたものであ
る。
【0012】〔8〕上記〔7〕記載の樹脂成形製品の成
形装置において、前記複数個の空間内の圧力を減圧にす
るために前記複数個の空間毎に設けられた第2の調整弁
に加えて、更に第1の調整弁と第2の減圧機と第1の減
圧機とを設け、前記複数個の空間毎に予め前記減圧経路
までの圧力を前記第1の調整弁と第1の減圧機により引
き、前記複数個の空間内の圧力を第2の減圧機と複数個
の第2の調整弁により平均化を保ちながら成形するよう
にしたものである。
【0013】
〔9〕上記〔3〕〜〔8〕のいずれか1項
記載の樹脂成形製品の成形装置において、前記成形型内
の任意の形を成形するための空間内に、既に成形された
製品の保護を目的とするために製品を固定する手段を設
け、この製品が固定された状態で空間内の圧力の平均化
を保ちながら成形するようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1
実施例を示す樹脂成形製品の成形方法を説明するブロッ
ク図である。この図に示すように、樹脂成形製品を成形
するための成形型1内に任意の形を形成するための空間
2を有し、この空間2に樹脂を注入するための樹脂注入
経路3と、樹脂を入れる空間(収納部)4と、この空間
4に密接させ、樹脂を注入するピストン5を有してお
り、このピストン5に圧力をかける加圧機6と圧力を調
整する調整弁7を有している。
【0015】成形型1には、樹脂を溶融させるため成形
型1を一定温度に保つ加温機8が接続されている。ま
た、空間2には樹脂注入時に空間2内の空気を逃がすた
めの開口部9を通して、減圧経路11と調整弁(第1の
調整弁)12と減圧機(第1の減圧機)13が接続され
ている。そこで、一定温度に保たれた成形型1の空間4
に成形用樹脂10を入れ、加圧機6の駆動と、ある圧力
に調整された調整弁7によりピストン5に圧力を加え、
空間4内の成形用樹脂10を樹脂注入経路3を通して空
間2内へ注入するとき、空間2内の空気を開口部9と減
圧経路11を通して減圧機13の駆動と、ある圧力に調
整された調整弁12により真空圧力に近づけながら引く
ようにしてタイミングをとり、樹脂注入圧力と平均化を
保ち成形を行う。
【0016】このように、第1実施例によれば、成形型
1内の任意の形を形成する空間2内へ成形用樹脂10を
注入する圧力と、空間2内の空気を真空に近づける圧力
のタイミングをとりながら空間2内の圧力を平均化に保
ち成形することにより、空間2内に成形用樹脂10が注
入される時、空間2内にあった空気を成形用樹脂10内
に巻き込むことがなくなり、良質の樹脂成形製品を製造
することができる。
【0017】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図2は本発明の第2実施例を示す樹脂成形製品の成
形方法を説明するブロック図である。以下、第1実施例
と同じ部分には同じ符号を付してその説明は省略する。
この実施例では、複数個の樹脂成形製品を成形するため
の成形型1内に、任意の形を形成するための空間2A〜
2Cを設ける。すなわち、樹脂成形製品を成形するため
の成形型1内に、任意の形を形成するための空間を複数
個設け、それぞれの空間2A〜2Cの開口部9A〜9C
に減圧手段を設けるようにしたものである。
【0018】そこで、前記第1実施例と同様に、複数の
空間2A〜2C内の空気をそれぞれの開口部9A〜9C
とそれぞれの減圧経路11を通して、減圧機(第1の減
圧機)13の駆動と、ある圧力に調整された調整弁(第
2の調整弁)12により真空圧力に近づけながら引くよ
うにしてタイミングをとり、樹脂注入圧力と平均化を保
ち成形を行う。
【0019】このように、第2実施例によれば、成形型
1内の任意の形を形成する複数の空間2A〜2C内へ成
形用樹脂10を注入する圧力と、複数の空間2A〜2C
内の空気を真空に近づける圧力のタイミングをとりなが
ら、複数の空間2A〜2C内の圧力を平均化に保ち成形
することにより、複数の空間2A〜2C内に成形用樹脂
10が注入される時、複数の空間2A〜2C内にあった
空気を成形用樹脂10内に巻き込むことがなくなり、良
質の樹脂成形製品を製造することができる。
【0020】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。図3は本発明の第3実施例を示す樹脂成形製品の成
形方法を説明するブロック図である。この実施例では、
前記した第2実施例において、複数の空間2A〜2C内
の空気を逃がすための開口部9A〜9Cの近傍に新たに
第2の調整弁14を設けるようにしたものである。
【0021】そこで、一定温度に保たれた成形型1の空
間4に成形用樹脂10を入れ、加圧機6の駆動とある圧
力に調整された調整弁7によりピストン5に圧力を加
え、空間4内の成形用樹脂10を樹脂注入経路3を通し
て複数の空間2A〜2C内へ注入するとき、樹脂注入前
に予め減圧機13の駆動と第1の調整弁12より減圧経
路11までを真空圧力に近づけておき、複数の空間2A
〜2C内の空気を第2の調整弁14により真空圧力に近
づけながら引くようにしてタイミングをとり、樹脂注入
圧力と平均化を保ち成形を行う。
【0022】このように、第3実施例によれば、成形型
1内の任意の形を形成する複数の空間2A〜2C内へ成
形用樹脂10を注入する圧力と、複数の空間2A〜2C
内の空気を真空に近づける圧力のタイミングを減圧機1
3の駆動と第2の調整弁14によりとりながら、複数の
空間2A〜2C内の圧力を平均化に保ち成形することに
より、複数の空間2A〜2C内に成形用樹脂10が注入
される時、複数の空間2A〜2C内にあった空気を成形
用樹脂10内に巻き込むことがなくなり、良質の樹脂成
形製品を製造することができる。
【0023】次に、本発明の第4実施例について説明す
る。図4は本発明の第4実施例を示す樹脂成形製品の成
形方法を説明するブロック図である。この実施例では、
前記した第3実施例において、複数の空間2A〜2C内
の空気を逃がすための開口部9A〜9C近傍の第2の調
整弁14と第1の調整弁12との間の減圧経路の途中に
さらにもう一つの減圧機(第2の減圧機)15を設ける
ようにしたものである。
【0024】そこで、一定温度に保たれた成形型1の空
間4に成形用樹脂10を入れ、加圧機6の駆動と、ある
圧力に調整された調整弁7によりピストン5に圧力を加
え、空間4内の成形用樹脂10を樹脂注入経路3を通し
て複数の空間2A〜2C内へ注入するとき、樹脂注入前
に予め減圧機13の駆動と第1の調整弁12より減圧経
路11までを真空圧力に近づけておき、複数の空間2A
〜2C内の空気を第2の調整弁14の調整と、第2の減
圧機15により更に真空圧力に近づけながら引くように
してタイミングをとり、樹脂注入圧力と平均化を保ち成
形を行う。
【0025】このように、第4実施例によれば、成形型
1内の任意の形を形成する複数の空間2A〜2C内へ成
形用樹脂10を注入する圧力と、複数の空間2A〜2C
内の空気を真空に近づける圧力のタイミングを第2の調
整弁14と第2の減圧機15によりとりながら、複数の
空間2A〜2C内の圧力を平均化に保ち成形することに
より、複数の空間2A〜2C内に成形用樹脂10が注入
される時、複数の空間2A〜2C内にあった空気を成形
用樹脂10内に巻き込むことがなくなり、良質の樹脂成
形製品を製造することができる。
【0026】次に、本発明の第5実施例について説明す
る。図5は本発明の第5実施例を示す樹脂成形製品の成
形方法を説明するブロック図である。この実施例では、
前記した第4実施例において、複数の空間2A〜2C内
の空気を逃がすために、開口部9A〜9C近傍の第2の
調整弁14A〜14Cを、複数の空間2A〜2C毎に設
けるようにしたものである。
【0027】そこで、一定温度に保たれた成形型1の空
間4に成形用樹脂10を入れ、加圧機6の駆動と、ある
圧力に調整された調整弁7によりピストン5に圧力を加
え、空間4内の樹脂を樹脂注入経路3を通して複数の空
間2A〜2C内へ注入するとき、樹脂注入前に予め減圧
機13の駆動と第1の調整弁12より減圧経路11まで
を真空圧力に近づけておき、複数の空間2A〜2C内の
空気を複数の空間2A〜2C毎の複数の第2の調整弁1
4A〜14Cの調整と第2の減圧機15により更に真空
圧力に近づけながら引くようにしてタイミングをとり、
樹脂注入圧力と平均化を保ち成形を行う。
【0028】このように、第5実施例によれば、成形型
1内の任意の形を形成する複数の空間2A〜2C内へ成
形用樹脂10を注入する圧力と、複数の空間2A〜2C
内の空気を真空に近づける圧力のタイミングを、複数の
空間2A〜2C毎の複数の第2の調整弁14A〜14C
と第2の減圧機15によりとりながら、複数の空間2A
〜2C内の圧力を平均化に保ち成形することにより、複
数の空間2A〜2C内に成形用樹脂10が注入される
時、複数の空間2A〜2C内にあった空気を成形樹脂1
0内に巻き込むことがなくなり、良質の樹脂成形製品を
製造することができる。
【0029】次に、本発明の第6実施例について説明す
る。図6は本発明の第6実施例を示す樹脂成形製品の成
形方法を説明するブロック図である。この実施例では、
前記した第5実施例において、複数の空間2A〜2C内
の空気を逃がすための開口部9A〜9Cに設けた複数の
第2の調整弁14A〜14Cに続き、第1の調整弁12
A〜12Cと第2の減圧機15A〜15Cと第1の減圧
機13A〜13Cを設けるようにしたものである。
【0030】そこで、一定温度に保たれた成形型1の空
間4に成形用樹脂10を入れ、加圧機6の駆動とある圧
力に調整された調整弁7によりピストン5に圧力を加
え、空間4内の成形用樹脂10を樹脂注入経路3を通し
て複数の空間2A〜2C内へ注入するとき、樹脂注入前
に予め第1の減圧機13A〜13Cの駆動と第1の調整
弁12A〜12Cより減圧経路11A〜11Cまでを真
空圧力に近づけておき、複数の空間2A〜2C内の空気
を第2の調整弁14A〜14Cと第1の調整弁12A〜
12Cと第2の減圧機15A〜15Cと第1の減圧機1
3A〜13Cとの調整により更に真空圧力に近づけなが
ら引くようにしてタイミングをとり、樹脂注入圧力と平
均化を保ち成形を行う。
【0031】このように、第6実施例によれば、成形型
1内の任意の形を形成する複数の空間2A〜2C内へ成
形用樹脂10を注入する圧力と、複数の空間2A〜2C
内の空気を真空に近づける圧力のタイミングを、複数の
空間2A〜2C毎の第2の調整弁14A〜14Cと第1
の調整弁12A〜12Cと第2の減圧機15A〜15C
と第1の減圧機13A〜13Cによりとりながら、複数
の空間2A〜2C内の圧力を平均化に保ち成形すること
により、複数の空間2A〜2C内に樹脂が注入される
時、複数の空間2A〜2C内にあった空気を成形用樹脂
10内に巻き込むことがなくなり、良質の樹脂成形製品
を製造することができる。
【0032】次に、本発明の第7実施例について説明す
る。図7は本発明の第7実施例を示す樹脂成形製品の成
形方法を説明するブロック図である。この実施例では、
前記した第1実施例において、成形型1内の任意の形を
成形するための空間2内に、樹脂成形製品の保護を目的
とするために製品16が固定された状態に設置してい
る。
【0033】そこで、一定温度に保たれた成形型1の空
間4に成形用樹脂10を入れ、加圧機6の駆動と、ある
圧力に調整された調整弁7によりピストン5に圧力を加
え、空間4内の成形用樹脂10を樹脂注入経路3を通し
て製品16が固定された空間2内へ注入するとき、製品
16が固定された空間2内の空気を開口部9と減圧経路
11を通して、減圧機13の駆動とある圧力に調整され
た調整弁12により真空圧力に近づけながら引くように
してタイミングをとり、樹脂注入圧力と平均化を保ち成
形を行う。
【0034】このように、第7実施例によれば、成形型
1内の任意の形を形成する製品16が固定された空間2
内へ成形用樹脂10を注入する圧力と、製品16が固定
された空間2内の空気を真空に近づける圧力のタイミン
グをとりながら、製品16が固定された空間2内の圧力
を平均化に保ち成形することにより、製品16が固定さ
れた空間2内に成形用樹脂10が注入される時、製品1
6が固定された空間2内にあった空気を成形用樹脂10
内に巻き込むことがなくなり、良質の樹脂成形製品を製
造することができる。
【0035】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0036】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、次のような効果を奏することができる。 (1)請求項1又は3記載の発明によれば、成形型内の
任意の形を形成する空間内へ成形用樹脂を注入する圧力
と、空間内の空気を真空に近づける圧力のタイミングを
とりながら空間内の圧力を平均化に保ち成形することに
より、空間内に成形用樹脂が注入される時、空間内にあ
った空気を成形用樹脂内に巻き込むことがなくなり、良
質の樹脂成形製品を製造することができる。
【0037】(2)請求項4記載の発明によれば、成形
型内の任意の形を形成する複数の空間内へ成形用樹脂を
注入する圧力と、複数の空間内の空気を真空に近づける
圧力のタイミングをとりながら、複数の空間内の圧力を
平均化に保ち成形することにより、複数の空間内に成形
用樹脂が注入される時、複数の空間内にあった空気を成
形用樹脂内に巻き込むことがなくなり、良質の樹脂成形
製品を製造することができる。
【0038】(3)請求項5記載の発明によれば、成形
型内の任意の形を形成する複数の空間内へ成形用樹脂を
注入する圧力と、複数の空間内の空気を真空に近づける
圧力のタイミングを減圧機の駆動と調整弁によりとりな
がら、複数の空間内の圧力を平均化に保ち成形すること
により、複数の空間内に成形用樹脂が注入される時、複
数の空間内にあった空気を成形用樹脂内に巻き込むこと
がなくなり、良質の樹脂成形製品を製造することができ
る。
【0039】(4)請求項6記載の発明によれば、成形
型内の任意の形を形成する複数の空間内へ成形用樹脂を
注入する圧力と、複数の空間内の空気を真空に近づける
圧力のタイミングを第2の調整弁と第2の減圧機により
とりながら、複数の空間内の圧力を平均化に保ち成形す
ることにより、複数の空間内に成形用樹脂が注入される
時、複数の空間内にあった空気を成形用樹脂内に巻き込
むことがなくなり、良質の樹脂成形製品を製造すること
ができる。
【0040】(5)請求項7記載の発明によれば、成形
型内の任意の形を形成する複数の空間内へ成形用樹脂を
注入する圧力と、複数の空間内の空気を真空に近づける
圧力のタイミングを、複数の空間ごとの第2の調整弁
と、第2の減圧機によりとりながら、複数の空間内の圧
力を平均化に保ち成形することにより、複数の空間内に
成形用樹脂が注入される時、複数の空間内にあった空気
を成形用樹脂内に巻き込むことがなくなり、良質の樹脂
成形製品を製造することができる。
【0041】(6)請求項8記載の発明によれば、成形
型内の任意の形を形成する複数の空間内へ成形用樹脂を
注入する圧力と、複数の空間内の空気を真空に近づける
圧力のタイミングを、複数の空間ごとの第2の調整弁と
第1の調整弁と第2の減圧機と第1の減圧機によりとり
ながら、複数の空間内の圧力を平均化に保ち成形するこ
とにより、複数の空間内に成形用樹脂が注入される時、
複数の空間内にあった空気を成形用樹脂内に巻き込むこ
とがなくなり、良質の樹脂成形製品を製造することがで
きる。
【0042】(7)請求項2又は9記載の発明によれ
ば、成形型内の任意の形を形成する製品が固定された空
間内へ成形用樹脂を注入する圧力と、製品が固定された
空間内の空気を真空に近づける圧力のタイミングをとり
ながら、製品が固定された空間内の圧力を平均化に保ち
成形することにより、製品が固定された空間内に成形用
樹脂が注入される時、製品が固定された空間内にあった
空気を成形用樹脂内に巻き込むことがなくなり、良質の
樹脂成形製品を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す樹脂成形製品の成形
方法を説明するブロック図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す樹脂成形製品の成形
方法を説明するブロック図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す樹脂成形製品の成形
方法を説明するブロック図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す樹脂成形製品の成形
方法を説明するブロック図である。
【図5】本発明の第5実施例を示す樹脂成形製品の成形
方法を説明するブロック図である。
【図6】本発明の第6実施例を示す樹脂成形製品の成形
方法を説明するブロック図である。
【図7】本発明の第7実施例を示す樹脂成形製品の成形
方法を説明するブロック図である。
【図8】従来の樹脂成形製品の成形方法を説明するブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 成形型 2,2A〜2C 空間 3 樹脂注入経路 4 空間(収納部) 5 ピストン 6 加圧機 7 調整弁 8 加温機 9,9A〜9C 開口部 10 成形用樹脂 11,11A〜11C 減圧経路 12,12A〜12C 調整弁(第1の調整弁) 13,13A〜13C 減圧機(第1の減圧機) 14,14A〜14C 調整弁(第2の調整弁) 15,15A〜15C 減圧機(第2の減圧機) 16 製品

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂を溶融し、該樹脂をある一定の加圧
    力により任意の形に成形するための成形型と、該成形型
    内に任意の形を形成するための空間を有し、樹脂を加圧
    するときに前記空間の空気を外部に逃がすための開口部
    を有し、加圧力により樹脂成形を行う樹脂成形製品の成
    形方法において、 前記開口部から前記空間内を減圧にする減圧経路と、減
    圧にする減圧機と、前記空間内を加圧機による加圧力と
    減圧機による減圧力とを平均化した圧力に保つための調
    整弁を有し、前記空間内の空気が加圧により前記樹脂に
    巻き込まれないように、前記空間内の圧力を前記減圧機
    より引き、前記調整弁により平均化を保ちながら成形す
    ることを特徴とする樹脂成形製品の成形方法。
  2. 【請求項2】 樹脂を溶融し、該樹脂をある一定の加圧
    力により任意の形に成形するための成形型と、該成形型
    内に任意の形を形成するための空間を有し、樹脂を加圧
    するときに前記空間の空気を外部に逃がすための開口部
    を有し、加圧力により樹脂成形を行う樹脂成形製品の成
    形方法において、 前記開口部から前記空間内を減圧にする減圧経路と、減
    圧にする減圧機と、前記空間内を加圧機による加圧力と
    減圧機による減圧力とを平均化した圧力に保つための調
    整弁を有し、既に成形された製品の保護を目的とするた
    めに製品が固定された状態で前記空間内の圧力を平均化
    を保ちながら成形することを特徴とする樹脂成形製品の
    成形方法。
  3. 【請求項3】 樹脂を溶融し、該樹脂をある一定の加圧
    力により任意の形に成形するための成形型と、該成形型
    内に任意の形を形成するための空間を有し、樹脂を加圧
    するときに前記空間の空気を外部に逃がすための開口部
    を有し、加圧力により樹脂成形を行う樹脂成形製品の成
    形装置において、(a)前記開口部に接続される前記空
    間内を減圧にする減圧経路と、(b)該減圧経路に接続
    される第1の減圧機と、(c)前記空間内を加圧機によ
    る加圧力と前記第1の減圧機による減圧力とを平均化し
    た圧力に保つための第1の調整弁とを具備することを特
    徴とする樹脂成形製品の成形装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の樹脂成形製品の成形装置
    において、前記成形型内の空間を複数個設け、該複数個
    の空間の開口部にそれぞれ接続される減圧経路を具備す
    ることを特徴とする樹脂成形製品の成形装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の樹脂成形製品の成形装置
    において、前記複数個の空間の開口部の近傍に第2の調
    整弁を設け、予め前記減圧経路までの圧力を前記第1の
    調整弁と減圧機により引き、前記複数個の空間内の圧力
    を前記第2の調整弁により平均化を保ちながら成形する
    ことを特徴とする樹脂成形製品の成形装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の樹脂成形製品の成形装置
    において、前記第1の調整弁と第2の調整弁の間に第2
    の減圧機を設け、予め前記減圧経路までの圧力を前記第
    1の調整弁と前記第1の減圧機により引き、前記複数個
    の空間内の圧力を前記第2の減圧機と前記第2の調整弁
    により平均化を保ちながら成形することを特徴とする樹
    脂成形製品の成形装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の樹脂成形製品の成形装置
    において、前記第2の調整弁を複数個の空間毎に設け、
    予め前記減圧経路までの圧力を前記第1の調整弁と前記
    第1の減圧機により引き、前記複数個の空間内の圧力を
    前記第2の減圧機と前記複数個の第2の調整弁により平
    均化を保ちながら成形することを特徴とする樹脂成形製
    品の成形装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の樹脂成形製品の成形装置
    において、前記複数個の空間内の圧力を減圧にするため
    に前記複数個の空間毎に設けられた第2の調整弁に続
    き、第1の調整弁と第2の減圧機と第1の減圧機とを設
    け、前記複数個の空間毎に予め前記減圧経路までの圧力
    を前記第1の調整弁と第1の減圧機により引き、前記複
    数個の空間内の圧力を第2の減圧機と複数個の第2の調
    整弁により平均化を保ちながら成形することを特徴とす
    る樹脂成形製品の成形装置。
  9. 【請求項9】 請求項3〜8のいずれか1項記載の樹脂
    成形製品の成形装置において、前記成形型内の任意の形
    を成形するための空間内に、既に成形された製品の保護
    を目的とするために製品を固定する手段を設け、該製品
    が固定された状態で空間内の圧力の平均化を保ちながら
    成形することを特徴とする樹脂成形製品の成形装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6153122U (ja) * 1984-09-11 1986-04-10
JPH04341812A (ja) * 1991-05-18 1992-11-27 Murata Mfg Co Ltd 射出成形方法
JPH06310533A (ja) * 1992-10-15 1994-11-04 Fujitsu Ltd 薄膜トランジスタ・マトリクスの製造方法

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