JPH11104958A - 研磨装置 - Google Patents

研磨装置

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JPH11104958A
JPH11104958A JP10998298A JP10998298A JPH11104958A JP H11104958 A JPH11104958 A JP H11104958A JP 10998298 A JP10998298 A JP 10998298A JP 10998298 A JP10998298 A JP 10998298A JP H11104958 A JPH11104958 A JP H11104958A
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JP
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suction
polished
holding
polishing
substrate
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JP10998298A
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English (en)
Inventor
Yasunori Okubo
安教 大久保
Yoshihiro Miyazawa
芳宏 宮沢
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被研磨対象物の被吸着面を高精度な平坦度に
吸着保持し、被研磨面を高い平坦度に研磨することが可
能な研磨装置を提供する。 【解決手段】 ターンテーブル4に保持された研磨パッ
ド5と、この研磨パッド5に圧接される被研磨対象物で
ある基板1と、基板1を吸着保持する吸着面3bを有す
る多孔質材からなる吸着部材3と、多孔質材3を保持す
る保持部材である基板ホルダ2とを有し、研磨パッド5
と基板1を対向圧接させ他状態で相対移動させて基板1
の研磨を行なう研磨装置において、吸着部材3に基板1
の外縁をまたいでシール材を含浸したフランジ部3aを
形成し、フランジ部3aが基板1の被吸着面と密接する
シール部を構成するものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研磨装置に関し、
さらに詳しくは、基板ホルダに保持された多孔質材に基
板を吸着保持し、この基板を研磨パッドに圧接した状態
で相対移動させて研磨する研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、精密部品ではより高精度なものが
要求され、精密部品の表面の平坦度や平行度等をサブミ
クロン以下に研磨する研磨装置が重要な役割を果たして
いる。特に、半導体基板に供せられるウェハは大口径化
が進み、ウェハを研磨する研磨装置ではウェハを、たと
えば、多孔質セラミックス等で構成された多孔質材で吸
着保持する真空吸着方式が採用されている。この進級吸
着方式を採用した研磨装置では、ウェハを吸着保持する
吸着保持面が高精度の平坦度を有すること及びウェハ外
周部からの空気のリークが防止されることが、ウェハを
高精度の平坦度に研磨する観点から重要となっている。
【0003】図6は、従来の研磨装置の一構成例を示す
断面図である。図6に示す研磨装置は、研磨パッド5が
固着され外部からの駆動力により図中の矢印方向に回転
するターンテーブル4、被加工物である基板1を吸着保
持する多孔質材3を保持するとともに、研磨パッド5に
基板1をエアシリンダー等(図示せず)で付勢圧接さ
せ、外部からの駆動力により図中の矢印方向に回転する
基板ホルダ2から概略構成されている。そして、エアポ
ンプ(図示せず)により吸引孔2aからエアが排出さ
れ、被加工物である基板1が吸着面3bに吸着保持さ
れ、ターンテーブル4と基板ホルダ2とをいずれも回転
させるとともに、基板1と研磨パッド5との研磨スラリ
7を介した相対移動により基板1を研磨するものであ
る。研磨スラリ7は、研磨パッド5の回転中心付近に配
設されたノズル6から滴下され、滴下された研磨スラリ
7はターンテーブル4の回転による遠心力により研磨パ
ッド5上に略均一に分散される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図6に示す構成の研磨
装置では、基板ホルダ2のターンテーブル4に対向する
対向面2fが基板1の外周部に密接してシールする機能
を有している。しかしながら、このような構成では、基
板ホルダ2の対向面2fおよび吸着部材3の吸着面3b
とで構成される面において高い平坦度を得ることが難し
い。すなわち、基板ホルダ2の対向面2fと吸着部材3
の吸着面3bを、たとえば、ダイアモンド等のバイトに
よって研削し、メカニカルな仕上げ研磨(またはラッ
プ)による一連の平坦化加工によって平坦化する際に、
基板ホルダ2と吸着部材3とは形成材料が異なることか
らそれぞれの研削および研磨レートが均一とはならない
ためである。基板ホルダ2の対向面2fおよび吸着部材
3の吸着面3bとで構成される面の平坦度が悪いと、基
板1の研磨パッド5による研磨精度も悪化するという不
利益が存在する。また、基板ホルダ2と吸着部材3との
形成材料が異なると、研磨パッド5による基板1の研磨
中に発生する熱の伝導もばらつくため、基板1の被研磨
面内における研磨速度のばらつきの原因となりうる。さ
らに、対向面2fと基板1との間にパーティクル等が侵
入すると、これが突起物となって基板1の研磨精度に重
大な影響を及ぼすことになる。
【0005】一方、研磨装置の基板吸着部の他の構造と
して、たとえば、図7に示す構造のものが知られてい
る。図7に示す研磨装置の基板吸着部は、吸着部材3の
吸着面3bが基板1の直径よりも大きく形成し、この吸
着部材3の外周部の吸着面3b側に、樹脂などのシール
材を含浸させた基板1の外縁を跨ぐシール部11を形成
している。図7に示す構造では、基板1の被吸着面に接
する面は、吸着部材3の吸着面3bのみであることか
ら、吸着部材3の吸着面3bは高い平坦度が得られるた
め、基板1の被吸着面に接する面の平坦度が悪いことに
よる基板1の研磨精度の悪化は解消される。また、基板
1の被吸着面に接するのは、吸着部材3のみであるた
め、基板1の研磨中に発生する熱の伝導にばらつきも発
生しにくい。
【0006】しかしながら、図7に示す構造では、シー
ル部11を形成する際に、シール材を吸着部材3の所定
の領域に均一にかつ緻密に含浸させることは難しく、シ
ール部11のシール性能が安定せず、基板1の研磨中に
吸着力が低下したり、研磨材や反応生成物が吸着部材3
に吸引されて吸着部材3が目詰まりを起こすなどの不利
益が存在した。
【0007】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
のであって、被研磨対象物の被研磨面を吸着保持する吸
着面が高精度な平坦度を有し、吸着部材が目詰まりを起
こしにくく安定した吸着が可能で、被研磨対象物の被研
磨面の研磨中に発生する熱の伝導のばらつきによる研磨
速度のばらつきを抑制でき、被研磨対象物の被研磨面を
高い平坦度で研磨可能な研磨装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、研磨パッド
と、被研磨対象物の被吸着面を吸着保持する吸着面を有
する多孔質で通気性を備えた材料からなる吸着部材と、
吸引孔と当該吸引孔と連通する前記吸着部材を気密に保
持する保持部とが形成された保持部材とを有し、前記吸
引孔を通じて前記保持部内を減圧することにより前記吸
着部材の吸着面に前記被研磨対象物の被吸着面を吸着さ
せ、前記研磨パッドと前記被研磨対象物の被研磨面とを
対向圧接させた状態で前記研磨パッドと前記保持部材と
を相対移動させて前記被研磨対象物の被研磨面の研磨を
行なう研磨装置において、前記吸着部材は、前記被研磨
対象の被吸着面の外縁を跨ぐ突縁状に所定の厚さで形成
されたフランジ部を有し、当該フランジ部にはシール材
が含浸されており、前記被研磨対象物の被吸着面と密接
するシール部を構成している。
【0009】本発明では、被研磨対象物の被吸着面に
は、吸着部材の吸着面のみが接する。吸着部材の吸着面
は、研削および研磨加工からなる一連の平坦化加工の際
に、同一の材料なので研削および研磨レートが均一であ
り、高精度な平坦度を有する吸着面を得ることができ
る。また、吸着部材の突縁部にシール材を含浸する際に
は、突縁部は吸着部材の他の部分よりも厚さが薄くなっ
ており、シール材を突縁部全体に均一に含浸させること
が可能となる。このため、突縁部のエアシールとしての
機能を安定化させることができる。さらに、被研磨対象
物の被吸着面に接するのは吸着部材のみであるため、被
研磨対象物の研磨面を研磨中に発生する熱の伝導が被研
磨対象物の被吸着面に接する材質の違いよってばらつく
ことがなく、熱伝導のばらつきによる研磨速度のばらつ
きが発生しない。
【0010】本発明は、研磨パッドと、被研磨対象物の
被吸着面を吸着保持する吸着面を有する多孔質で通気性
を備えた材料からなる吸着部材と、吸引孔と当該吸引孔
と連通する前記吸着部材を気密に保持する保持部とが形
成された保持部材とを有し、前記吸引孔を通じて前記保
持部内を減圧することにより前記吸着部材の吸着面に前
記被研磨対象物の被吸着面を吸着させ、前記研磨パッド
と前記被研磨対象物の被研磨面とを対向圧接させた状態
で前記研磨パッドと前記保持部材とを相対移動させて前
記被研磨対象物の被研磨面の研磨を行なう研磨装置にお
いて、前記被研磨対象物の被吸着面に密接する所定の幅
のシール面を有し、前記吸着部材の外周に隣接して形成
されたシール部材と、前記被研磨対象物の外縁を跨いで
前記被研磨対象物の被吸着面と当接する、前記シール部
の外周に隣接して形成された前記吸着部材と同一の材料
からなる当接部材とを有する。
【0011】本発明では、シール部材が吸着部材と当接
部材とに挟まれて形成されており、シール部材のシール
面の幅を狭小化することにより、シール部材のシール面
の占める面積は、吸着部材の吸着面と当接部材の被研磨
対象との当接面とが占める面積に比べて小さくなる。こ
のため、シール部材のシール面と吸着部材の吸着面と当
接部材の被研磨対象との当接面とを一連の平坦化加工に
よって平坦化する際には、形成材料の同じ吸着部材およ
び当接部材の研削および研磨レートは略均一であり、形
成材料の異なるシール部材の研削および研磨レートの相
違による影響は最小限に抑えられる。この結果、被研磨
対象物の被吸着面と接する面の平坦度を高精度に仕上げ
ることが可能になる。また、被研磨対象物の被吸着面と
接する面のうち形成材料の異なるシール部材のシール面
が占める割合が小さいため、被研磨対象物の研磨面を研
磨中に発生する熱の伝導が被研磨対象物の被吸着面に接
する材質の違いによってばらつくことが最小限に抑制さ
れる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。第1実施形態 図1は、本発明の研磨装置の一実施形態を示す断面図で
ある。なお、図中の構成要素で図6に示した従来の研磨
装置と同様の構成要素については、同一の参照符号を付
すものとする。図1において、本実施形態に係る研磨装
置は、図示しない回転駆動手段からの駆動力により図中
の矢印方向に回転するターンテーブル4と、ターンテー
ブル4上に固着された研磨パッド5と、被研磨対象物で
ある基板1を吸着保持する吸着部材3と、吸着部材3を
保持するとともに、研磨パッド5に基板1を、図示しな
い、たとえば、エアシリンダー等の駆動手段によって付
勢圧接させ、図示しない回転駆動手段からの駆動力によ
り図中の矢印方向に回転する保持部材としての基板ホル
ダ2とを有している。また、基板ホルダ2の吸引孔2a
には、エアを排出する図示しないエアポンプが接続され
る。さらに、研磨パッド5の回転中心付近上には、研磨
スラリ(研磨砥粒)7を供給するノズル6が配設されて
おり、研磨パッド5上に研磨スラリ7を供給可能となっ
ている。
【0013】上記構成の研磨装置では、エアポンプによ
って基板ホルダ2の吸引孔2aからエアを排出すること
によって、基板1を吸着面3bに吸着保持する。研磨ス
ラリ7をノズル6から滴下することにより、滴下された
研磨スラリ7はターンテーブル4の回転による遠心力に
より研磨パッド5上に略均一に分散される。同時に、基
板1の被研磨面を研磨パッド5に上述した図示しないエ
アシリンダによって圧接し、ターンテーブル4と基板ホ
ルダ2とをいずれも回転させるとともに、基板1と研磨
パッド5との研磨スラリ7を介して相対移動することに
より、基板1を研磨する。
【0014】基板ホルダ2には、凹状の保持部2bが形
成されており、この保持部2bの内周に吸着部材3の外
周が気密に嵌合固着されている。また、基板ホルダ2に
は、保持部2bに連通して吸引孔2aが形成されてい
る。基板ホルダ2は、たとえば、非通気性の緻密なセラ
ミックス等の材料から形成される。
【0015】吸着部材3は、たとえば、多孔質セラクス
等の多孔質で通気性を有する均質な多孔質材料から形成
されている。吸着部材3は、板状の部材からなり、吸着
面3b側の外周に基板1の外縁をまたぐ突縁状に形成さ
れたフランジ部3a(同図中において、ハッチングを施
した部分)が形成されている。フランジ部3aは、基板
1と対向する方向の厚さが所定となるように形成されて
いる。フランジ部3aの厚さは、1mm以上5mm以下
とすることが好ましい。このフランジ部3aには、たと
えば樹脂からなるシール材が含浸されており、基板1を
吸着面3bに吸着保持する際のエアシールとして機能す
る。すなわち、吸着部材3は、図示を省略するエアポン
プにより吸引孔2aからエアを排出すると、被加工物で
ある基板1の外縁部においてシール材を含浸したフラン
ジ部3aがエアシールとして機能し、基板1が吸着面3
bに保持される。
【0016】本実施形態では、基板1を吸着保持する吸
着部材3を上記のように構成しているため、基板1の被
吸着面と接するのは、吸着部材3のみである。吸着部材
3は均質な多孔質材料から形成されており、吸着面3b
を一連の研削および研磨によって平坦化加工して平面と
する際の研削および研磨レートは均一であり、高精度な
平坦度を有する吸着面3bを容易に得ることができる。
このため、基板1の被吸着面と接する面の平坦度を高精
度とすることができる。また、基板1の被吸着面と接す
るのは、吸着部材3のみであるため、研磨中に発生する
熱の伝導に材料に違いによるばらつきが発生することが
なく、熱伝導の違いによる基板1の被研磨面内における
研磨速度のばらつきの発生を防止することができる。
【0017】また、吸着部材3にフランジ部3aを形成
して、このフランジ部3a全体にシール材を含浸させる
ため、フランジ部3aは吸着部材3の他の部分よりも比
較的薄いことからシール材を均一に含浸させることがで
きる。特に、フランジ部3aの厚さを、1mm以上5m
m以下とすれば突縁部3aの部分にシール材をより均一
にかつ緻密に含浸させることができる。このため、フラ
ンジ部3aのエアシールとしての機能を安定化させ、完
全なものとすることができる。したがって、基板1の被
吸着面と吸着部材3のフランジ部3aとの密接部分は、
確実にシールされ、高精度に平坦化された吸着面3bに
吸着保持され、エアのリークを完全に防止することがで
きる。さらに、フランジ部3aと基板1の被吸着面との
間から研磨スラリ(研磨砥粒)7や反応生成物が侵入す
ることを確実に防止でき、吸着部材3の目詰まりを防止
することができる。
【0018】第2実施形態 図2は、本発明の第2の実施形態に係る研磨装置の基板
吸着部を示す断面図であり、図3は、図2の円A内の拡
大図である。なお、本実施形態に係る研磨装置の他の構
成は、上述の第1の実施形態と同様である。図2および
図3に示す本実施形態に係る研磨装置の基板吸着部は、
基板ホルダ2と、吸着部材3と、当接部材12とを有し
ている。
【0019】基板ホルダ2には、上述の実施形態と同様
に、吸引孔2aおよび保持部2bが形成されているとと
もに、吸着部材3の外周に隣接して所定の幅δを有する
シール部2dが一体に形成されている。シール部2d
は、基板1の被吸着面と密接し、基板1を吸着面3bに
吸着保持する際のエアシールとして機能する。シール部
2dの幅δは、0.5〜5.0mmのいずれかとするの
が好ましい。また、シール部2dの外周には、当接部材
12が埋め込み固着されている。基板ホルダ2の形成材
料としては、たとえば、非通気性の緻密なセラミックス
等の材料を用いる。
【0020】吸着部材3は、たとえば、多孔質セラミッ
クス等の多孔質で通気性を有する均質な多孔質材料から
形成されている。また、吸着部材3の吸着面3bの外径
は、基板1の直径よりも小さい。
【0021】当接部材12は、当接面12aが基板1の
外縁を跨ぎ、当接面12aの一部が基板1の被吸着面に
当接するように形成される。また、当接部材12は、吸
着部材3と同一の材料で形成されている。
【0022】本実施形態では、基板1の被吸着面と接す
る面は、吸着部材3の吸着面3bとシール部2dと当接
部材12の当接面12aで構成されている。これらの面
は、一連の研削および研磨からなる平坦化加工によって
平坦化される。このとき、基板1の被吸着面と接する面
におけるシール部2dの占める割合は、比較的小さい。
このため、シール部2dの研削および研磨レートが吸着
部材3および当接部材12の研削および研磨レートと異
なったとしても、研削および研磨レートの違いの基板1
の被吸着面と接する面の平坦度への影響は比較的小さ
い。このため、シール部2dのシール性能を確保しつ
つ、シール部2d、吸着部材3の吸着面3bおよび当接
部材12の当接面12aによって構成される基板1の被
吸着面と接する面の平坦度を高精度にすることが可能と
なる。
【0023】特に、シール部2dの幅δを0.5〜5.
0mmの範囲のいずれかにすることにより、シール部2
dの研削および研磨レートの相違による影響を極小化し
つつ、確実なシール性能も確保することができる。
【0024】また、本実施形態では、基板1の被吸着面
と接する面における材料の異なるシール部2dの占める
割合が比較的小さいため、基板1の被研磨面の研磨中に
発生する熱の吸着部材3、当接部材12およびシール部
2dへの伝導のばらつきが最小化され、熱伝導のばらつ
きに起因する基板1の被研磨面内における研磨速度のば
らつきを最小限に抑制できる。
【0025】この結果、高平坦度の基板の研磨加工を安
定して行なうことが可能になり、たとえば、SOI基板
の膜厚の均一化、薄膜化、グローバル平坦化の精度向上
が可能となり、半導体装置における微細パターンの形
成、多層配線の形成等が容易となる。なお、本実施形態
では、シール部2dを基板ホルダ2と一体に形成する構
成としたが、シール部2dを別の部材で形成することも
可能である。
【0026】第3実施形態 図4は、本発明の研磨装置の第2の実施形態を示す断面
図であり、図5は、図4の円A内の拡大図である。な
お、本実施形態に係る研磨装置の他の構成は、上述の第
1の実施形態と同様である。図4および図5に示す本実
施形態に係る研磨装置の基板吸着部は、上述の第2の実
施形態と略同様の構成となっているが、本実施形態で
は、当接部材12が基板ホルダ2の外周端縁まで形成さ
れている。このため、基板1の被吸着面と接する面を構
成する吸着部材3の吸着面3b、シール部2dおよび当
接部材12の当接面12aを一連の研磨加工によって平
坦化する際に、吸着部材3および当接部材12とは形成
材料の異なる基板ホルダ2の影響をさらに低減すること
ができ、平坦度をさらに高めることが可能となる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、被研磨対象物の被吸着
面と接する研磨装置の吸着面を高い平坦度とすることが
可能となる。このため、被研磨対象物の被吸着面を高精
度な平坦度で吸着保持でき、高い平坦度で被研磨対象物
の被研磨面を研磨することができる。また、本発明によ
れば、吸着部材にフランジ部を形成し、これにシール材
を含浸するため、フランジ部を高いシール性能を有する
シール部とすることが可能となる。この結果、エアのリ
ークを完全に防止することができるとともに、基板の吸
着保持力が減少することや、エアがリークする部位に研
磨剤の砥粒や反応生成物が侵入する等の不利益を確実に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る研磨装置の構成を示
す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る研磨装置の基板
吸着部の構成を示す断面図である。
【図3】図2の円A内の拡大図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る研磨装置の基板
吸着部の構成を示す断面図である。
【図5】図4の円A内の拡大図である。
【図6】従来の研磨装置の一構成例を示す断面図であ
る。
【図7】従来の研磨装置の基板吸着部の他の構成例を示
す断面図である。
【符号の説明】
1…基板、2…基板ホルダ、2a…吸引孔、3…吸着部
材、3a…フランジ部、4…ターンテーブル、5…研磨
パッド、6…ノズル、7…研磨スラリ、12…当接部
材、12a…当接面。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】研磨パッドと、被研磨対象物の被吸着面を
    吸着保持する吸着面を有する多孔質で通気性を備えた材
    料からなる吸着部材と、吸引孔と当該吸引孔と連通する
    前記吸着部材を気密に保持する保持部とが形成された保
    持部材とを有し、前記吸引孔を通じて前記保持部内を減
    圧することにより前記吸着部材の吸着面に前記被研磨対
    象物の被吸着面を吸着させ、前記研磨パッドと前記被研
    磨対象物の被研磨面とを対向圧接させた状態で前記研磨
    パッドと前記保持部材とを相対移動させて前記被研磨対
    象物の被研磨面の研磨を行なう研磨装置において、 前記吸着部材は、前記被研磨対象の被吸着面の外縁を跨
    ぐ突縁状に所定の厚さで形成されたフランジ部を有し、
    当該フランジ部にはシール材が含浸されており、前記被
    研磨対象物の被吸着面と密接するシール部を構成してい
    る研磨装置。
  2. 【請求項2】研磨パッドと、被研磨対象物の被吸着面を
    吸着保持する吸着面を有する多孔質で通気性を備えた材
    料からなる吸着部材と、吸引孔と当該吸引孔と連通する
    前記吸着部材を気密に保持する保持部とが形成された保
    持部材とを有し、前記吸引孔を通じて前記保持部内を減
    圧することにより前記吸着部材の吸着面に前記被研磨対
    象物の被吸着面を吸着させ、前記研磨パッドと前記被研
    磨対象物の被研磨面とを対向圧接させた状態で前記研磨
    パッドと前記保持部材とを相対移動させて前記被研磨対
    象物の被研磨面の研磨を行なう研磨装置において、 前記被研磨対象物の被吸着面に密接する所定の幅のシー
    ル面を有し、前記吸着部材の外周に隣接して形成された
    シール部材と、 前記被研磨対象物の外縁を跨いで前記被研磨対象物の被
    吸着面と当接する、前記シール部の外周に隣接して形成
    された前記吸着部材と同一の材料からなる当接部材とを
    有する研磨装置。
  3. 【請求項3】前記シール部材は、前記保持部材と一体に
    形成されている請求項2に記載の研磨装置。
  4. 【請求項4】前記シール部材は、非通気性の緻密な材料
    から形成されている請求項2に記載の研磨装置。
  5. 【請求項5】前記保持部材は、非通気性の緻密な材料か
    ら形成されている請求項3に記載の研磨装置。
  6. 【請求項6】前記当接部材は、前記保持部材に埋め込み
    形成されている請求項2に記載の研磨装置。
  7. 【請求項7】前記吸着部材の吸着面と、前記シール部材
    のシール面と、前記当接部材の被研磨対象との当接面と
    は、一連の研磨加工によって形成されている請求項2に
    記載の研磨装置。
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