JPH11104940A - ロールの研磨方法及び装置 - Google Patents

ロールの研磨方法及び装置

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JPH11104940A
JPH11104940A JP27232697A JP27232697A JPH11104940A JP H11104940 A JPH11104940 A JP H11104940A JP 27232697 A JP27232697 A JP 27232697A JP 27232697 A JP27232697 A JP 27232697A JP H11104940 A JPH11104940 A JP H11104940A
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JP
Japan
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roll
polishing
centerless
grinder
wheel
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JP27232697A
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English (en)
Inventor
Shinji Sasaki
伸二 佐々木
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
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  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課 題】センターレスロールグラインダーでの段取作
業や研磨作業を自動化して作業能率及び研磨能率を向上
させる。 【解決手段】センターレスロールグラインダーの研磨砥
石11に粗、中及び仕上砥石の組合砥石を用いて粗、中
及び仕上研磨を1パスで行う。研磨時の振動を少なくし
研磨精度を上げるため研磨砥石11とロール2と調整車
13が最適芯角で研磨できるようにし、そのためレーザ
測定装置でロール径を測定し、その測定値により制御装
置19が調整車13の位置制御を行う。調整車の位置制
御によって変位するロール位置に応じて制御装置19は
ローラガイドのロール位置を制御する。制御装置19は
またロールNo読取り装置で読取ったロールNoからロール
材質、ついでこれより砥石選択、砥石用モータ、調整車
用モータ、切込み用モータ12、傾斜用モータ、ナイフ
ブレード作動装置等の最適研磨条件に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、金属材料等を圧延
する圧延機の摩耗したロールをオフラインで研磨する方
法及び装置に関する。
【0002】
【従来技術】圧延機に用いられるロールは、圧延本数が
増加するのに伴い摩耗が進行する。そこで従来は通常、
一定本数圧延後、圧延を休止してロールを交換し、摩耗
したロールはオフラインで所要プロフィルとなるように
摩耗している。この研磨は一般に粗、中、仕上げの手順
で行われ、研磨機としては円筒研磨盤が多く用いられて
いるが、センターレスロールグラインダーも一部で用い
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】センターレスロールグ
ラインダーは円筒研磨盤に比べ、芯押し台、ロールを回
転駆動するケレー、ロールの撓み防止のためロールを支
持するレスト等が不要で、ロールのセットも容易である
ため段取りが比較的容易で、作業能率がよいこと、研磨
能力が高くて重研磨が可能であり、研磨時間が短くて研
磨能率がよく、また研磨精度も高いこと等の利点を有す
るが、従来のセンターレスロールグラインダーは段取り
作業や研磨作業が自動化されておらず、ロールのサイズ
や材質などで研磨条件が変わると、砥石選択、砥石の回
転数や切込量、調整車の回転数や角度、ナイフブレード
の設定など段取が面倒で、時間がかゝること、粗、中、
仕上げの研磨手順のなかで仕上げ、とくに0カットによ
る最終仕上げは最も多くの時間がかゝるが、センターレ
スロールグラインダーは研磨砥石と調整車を傾斜させる
ことによりロール長手方向に研磨すると同時に推進力を
発生させて研磨する方式であるため、0カットできない
(0カットすると、推進力が発生せず、ロールが送られ
ない)。
【0004】本発明は、センターレスロールグラインダ
ーによる研磨を自動化して作業能率及び若しくは研磨能
率を向上させることができるロール研磨方法及び装置を
提供することを第1の目的とし、センターレスロールグ
ラインダーを用いて研磨能率を損なわずに0カットが行
えるようにすることを第2の目的とする。
【0005】
【課題の解決手段】第1の目的を達成するための発明
は、研磨砥石、調整車及びナイフブレードよりなるセン
ターレスロールグラインダーと、ロール位置制御手段を
備え、センターレスロールグラインダーへロールを位置
制御して供給するロール供給装置と、センターレスロー
ルグラインダーから研磨済みのロールを取出すロール取
出し装置とからなることを特徴とする。
【0006】本発明によると、ロール位置制御手段によ
りロール位置が制御されてセンターレスロールグライン
ダーに送込まれたロールは、該グラインダーでスルー研
磨されながらロール取出し装置によって取出される。好
ましい発明では、ロール供給装置がロール位置制御手段
を備え、ロールをセンターレスロールグラインダーへ送
込む第1のローラガイドと、ローラガイドへロールを一
本づゝ供給する搬入手段より構成され、ロール取出し装
置がセンターレスロールグラインダーよりロールを送出
す第2のローラガイドと、第2のローラガイドよりロー
ルを取出す搬出手段より構成され、搬入手段及び搬出手
段は例えばウォーキングビームより構成される。こうし
た搬入手段及び排出手段を設け、これら手段に10本程
度のロールをストックできるようにして第1のローラガ
イドにロールを一本づゝ供給したり、第2のローラガイ
ドからロールを取出すことによりセンターレスロールグ
ラインダーによるロール研磨を連続して行うことができ
る。
【0007】第1の目的を達成するための別の発明は、
上記発明に更にロール径測定装置と、ロール径測定装置
からの検出信号に基づいてセンターレスロールグライン
ダーの調整車を最適研磨位置、すなわち研磨時のロール
の振動が最も小さく、研磨精度のよい位置に制御する制
御装置を設け、好ましくはこの制御装置が更にロールが
上記最適研磨位置に位置するようにロール位置制御手段
を制御することを特徴とし、更に別の発明は、上記発明
に係わる研磨装置を用いた研磨方法に関するもので、ロ
ール径測定位置により測定された測定値により、制御装
置がセンターレスロールグラインダーの調整車を最適研
磨位置に、好ましくは更にロール位置制御手段を制御し
てロール位置が最適研磨位置となるように制御すること
を特徴とする。
【0008】上記各発明で用いられるロール位置制御手
段は、ロール位置を調整できるような手段であれば、ど
のようなものであっても差し支えがない。敢えて例示す
れば、対をなして、それぞれロールの搬送方向と平行な
軸線の回りを回転するローラの上記軸線を該軸線と直交
する面内で旋回させる手段、具体的には旋回用アーム
と、該アームを旋回させるサーボモータと、旋回用アー
ムの自由端に軸支されるローラよりなり、ロールを支承
する一対のローラを各サーボモータで旋回させることに
よりローラ上のロール位置を調整する手段が挙げられ
る。
【0009】本発明によると、ロール径に応じてロール
位置が制御され、センターレスロールグラインダーに供
給される。第1の目的を達成するための更に別の発明
は、研磨砥石、調整車及びナイフブレードよりなるセン
ターレスロールグラインダーと、センターレスロールグ
ラインダーへロールを供給するロール供給装置と、セン
ターレスロールグラインダーから研磨済のロールを取出
すロール取出し装置とからなる研磨装置において、ロー
ルNo読取装置と、該読取装置で読取ったロールNoから砥
石、砥石回転数、砥石切込量、調整車回転数、調整車角
度等よりなる最適研磨条件を選択し、これに基づいてセ
ンターレスロールグラインダーを制御する制御装置を設
けたことを特徴とし、更に別の発明は、上記発明に係わ
る研磨装置を用いた研磨方法に関するもので、ロールNo
読取装置で読取ったロールNoに応じて制御装置が最適研
磨条件を選択し、砥石の選択、砥石回転数、砥石切込
量、調整車回転数、調整車角度等を設定することを特徴
とする。
【0010】本発明によると、ロールNoを読取ることに
よって最適な研磨条件で研磨が自動的に行われる。ロー
ルNoの読取りによる最適研磨条件の選択は、ロールNoと
ロールの種類に関するテーブル及びロールの種類ごとに
砥石、砥石回転数、砥石切込量、調整車回転数、調整車
角度等よりなる最適研磨条件を設定したテーブルを作成
して、これらを制御装置に記憶させておき、ロールNo読
取装置で読取ったロールNoより制御装置がロールの種
類、ロールの種類から更に最適研磨条件を検索する方法
により行うことができるが、ロールNoごとに最適研磨条
件を設定し、読取ったロールNoから直接最適研磨条件を
検索できるようにしてもよい。
【0011】センターレスロールグラインダーによる
粗、中、仕上げ研磨は、シングルスタンドで砥石を交換
するとにより行うことができるが、好ましい発明では、
研磨砥石に粗、中及び仕上げ用の砥石を組込んで一体化
した組合せ砥石が用いられ、別の好ましい発明では、粗
研磨用、中研磨用及び仕上げ研磨用のセンターレスロー
ルグラインダーが好ましくはライン上に配置して設けら
れる。
【0012】上記各発明によると、砥石を交換する必要
がなく、また組合せ砥石を用い、或いは粗、中及び仕上
げ用のセンターレスロールグラインダーをライン上に設
けることにより、粗、中及び仕上げ研磨が1パスで行え
るようになる。センターレスロールグラインダーで用い
られる研磨砥石は、研磨が進行するのに伴い次第に目詰
まりを起こし、研磨力が低下すると共に、砥石の研磨粗
度が変わってロールの仕上面粗度が変化する。この問題
を解消するためにセンターレスロールグラインダーには
研磨砥石への接触位置と、研磨砥石から離脱した位置と
に切換え可能な回転ブラシを設け、研磨砥石への接触位
置で回転する研磨砥石に対し逆回転しながら砥石をブラ
ッシングする自動ドレス装置を設けるのが望ましい。
【0013】したがって別の好ましい発明は、研磨装置
に関する上記発明において、センターレスロールグライ
ンダーに研磨砥石の表面をブラッシングする自動ドレス
装置を設けたことを特徴とする。第2の目的を達成する
ための発明は、センターレスロールグラインダーと円筒
研磨盤をタンデムに配置し、粗、中及び仕上げ研磨をセ
ンターレスロールグラインダーで、0カットを円筒研磨
盤で行い、センターレスロールグラインダーと円筒研磨
盤の使い分けを行うことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係わる研磨装置
の全体構成を示すもので、センターレスロールグライン
ダー1と、センターレスロールグラインダー1へロール
2を位置制御して供給するロール供給装置3と、センタ
ーレスロールグラインダー1で研磨されたロール2を取
出すロール取出し装置4とからなっている。以下、これ
らについて順に詳述する。
【0015】センターレスロールグラインダー1は、図
2に示すように図示省略したモータによって回転駆動さ
れる研磨砥石11と、同じく図示省略したモータにより
回転駆動され、かつ切込み用モータ12によって研磨砥
石11に向かい進退して切込み量を変えると共に、図示
省略した傾斜用モータにより傾斜角が変えられる調整車
13と、図示省略した作動装置によって位置調整可能で
あり、ロール2を研磨砥石11に当てるナイフブレード
14と、回転ブラッシ15を有し、研磨砥石11の表面
をブラッシングする砥石自動ドレス装置16と、同じく
回転ブラシ17を有し、調整車13の表面をブラッシン
グする調整車ドレス装置18と、砥石自動交換機(図示
しない)とよりなっており、研磨砥石11には図3に示
すように粗研磨砥石11a、中研磨砥石11b及び仕上
げ研磨砥石11cよりなる幅広の組合砥石が用いられて
いる。図2において、19はセンターレスロールグライ
ンダー1の上記各種モータ、ロール供給装置3及びロー
ル取出し装置4を制御する制御装置であり、20は操作
盤である。
【0016】ロール供給装置3は、図1に示すように一
対の駆動ローラ22aと従動ローラ22bをロール搬送
方向に交互に配置した第1のローラガイド23と、該ロ
ーラガイド23にロール2を一本づゝ供給する搬入手段
としてのウォーキングビームよりなっており、ロール2
を挟んでロール2の各側に交互に配置される駆動ローラ
22aと従動ローラ22bはそれぞれ、図4に示すよう
に共通の軸25に一定間隔で平行に、かつ位相を共通に
して固定されるアーム26の自由端に回転自在に軸支さ
れ、軸25を駆動するローラ旋回用サーボモータ(図示
省略)がアーム26及び駆動ローラ22a、従動ローラ
22bを軸25の回りに図の矢印方向に旋回させ、ロー
ラ22a及び22bで支承するロール位置を制御できる
ようになっている(これらローラ旋回用サーボモータ、
軸25及びアーム26はロール位置制御手段を構成す
る)。そして上記ローラ22a及び22bのうち、駆動
ローラ22aは図示省略した駆動モータより回転駆動さ
れる軸27よりベルト伝動機構28を介して回転駆動さ
れるようになっている。ローラ22a及び22bには更
に図5に示すように、ローラガイド23上に供給された
ロール2を検出するセンサー29と、図6に示すように
ロール下でエアシリンダー30によって昇降するロール
径測定装置としてのレーザ測定装置31を有している。
【0017】ウォーキングビーム24は図6に示すよう
に、固定のフレーム33と、油圧シリンダー34によっ
て昇降可能に支持される昇降台35と、昇降台35に平
行リンク36によって連結されるビーム39と、昇降台
35に取着の取付台38に軸着され、ビーム37を図6
の左右方向に進退させる油圧シリンダー39よりなり、
フレーム上端とビーム37とにはそれぞれロール2が嵌
合する円弧状の嵌合溝40が同一ピッチで形成されてい
る。図中、41は昇降台35に取着のロールNo読取り装
置である。
【0018】上述するウォーキングビーム24による第
1のローラガイド上へのロール2の供給は次のようにし
て行われる。油圧シリンダー39の作動によりロッド3
9aが突出すると、平行リンク36の旋回による起き上
がりに伴い先ずビーム37が上向きに動いてロール2を
フレーム上に持上げながら(図7)平行移動して前進す
る(図8)。油圧シリンダー39のストローク限までビ
ーム37が前進しながら降下したのち(図9)、油圧シ
リンダー34の作動により昇降台35及びビーム37が
降下し、その途上でビーム先端に支持されるロール2を
ローラガイド23上に載置する(図10)。昇降台35
が下限位置まで降下したのち、油圧シリンダー39の復
動によりビーム37が平行移動して後退する。後退限に
達したのち油圧シリンダー39の作動により昇降台35
及びビーム37を上昇させる。図6〜図9は、油圧シリ
ンダー39がストローク限に達し、昇降台35が上限位
置に達した状態を示す。ビーム37が図5の位置に達す
ると、クレーン等により吊り下げられた新たなロール2
が後端の嵌合溝40に嵌合装着される。以後は同様にし
てロールが順次一本づゝローラガイド上に供給される。
【0019】ロール取出し装置4もロール供給装置3と
同様、第2のローラガイド43と、該ローラガイド43
よりロールを取出す搬出手段としてのウォーキングビー
ム44よりなっており、これらローラガイド43及びウ
ォーキングビーム44は前述のローラガイド23及びウ
ォーキングビーム24と同じ構成であるため、これ以上
の説明は省略する。
【0020】センターレスロールグラインダー1による
研磨は、図11に示す研磨砥石11とロール2と調整車
13がなすα+βの芯角が最適芯角となるようにして行
われる。この最適芯角は研磨時のロールの振動が最も少
なく研磨精度がよい経験値から求められる角度である。
上述の最適芯角となるようにするためにはロール径に応
じて調整車13の位置調整が制御装置19によって行わ
れる。
【0021】すなわち制御装置は、図12に示すよう
に、レーザ測定装置31で測定されたロール径から最適
芯角となるような調整車13の位置を演算して求めるセ
ンターレスロールグラインダー設定手段51を有し、該
設定手段51で求めた演算値に基づいて調整車13が上
記位置となるように切込み用モータ12を制御する。ロ
ール2の研磨に当たっては第1のローラガイド23から
センターレスロールグラインダー1へ一旦ロール2を送
り込み、上述するように最適芯角となるように調整車1
3の位置調整を行う。調整車13の位置調整に伴いロー
ル位置も変化し、最適研磨位置になったときのロール位
置に応じて第1及び第2のローラガイド23及び43の
ロール位置調整手段を構成するローラ旋回用サーボモー
タを制御し、駆動ローラ22a及び従動ローラ22bの
位置調整を行って両ローラ22a、22bを最適研磨位
置にあるロール2に当て、ロール搬送位置に設定する。
このときのローラ旋回用サーボモータの制御データ或い
はエンコーダ等よりなる回動量検出手段の検出値が制御
装置19に出力され、記憶装置52に記憶される。
【0022】最適研磨位置に応じた上述の駆動ローラ2
2a及び従動ローラ22bの位置調整が終わったのち、
第1のローラガイド23によりセンターレスロールグラ
インダー1からロール2が一旦引き出される。その後、
ロール2が再びセンターレスロールグラインダー1に送
られ、研磨が行われる。ロール径の異なる新たなロール
2の研磨を行うときにも上述するようにしてロールを最
適研磨位置で研磨するためのデータが記憶装置52に次
々と記憶され、蓄積される。同じロール径のロール2に
対し、センターレスロールグラインダー1の調整車13
については、上述するように最適芯角となるような位置
調整が行われるが、第1及び第2のローラガイド23及
び43については、記憶装置52に記憶されたデータに
基づいてローラ旋回用サーボモータが制御され、駆動ロ
ーラ22a及び従動ローラ22bの位置設定が行われ
る。このとき両ローラ22a及び22bの位置調整を行
う必要があり、位置調整を行ったときには、記憶装置5
2に記憶されたデータが修正される。こうした学習を積
んでいくことにより精度が高められ、データの修正がな
くなるか、ほゞなくなったときにはロール径に応じて第
1及び第2のローラガイド23及び43の両ローラ22
a、22b及びセンターレスロールグラインダー1の調
整車13の位置設定が行われ、第1及び第2のローラガ
イドの上述する位置調整を行うことなくロール2がセン
ターレスロールグラインダー1に送られ研磨される。
【0023】制御装置19の記憶装置52にはまた、操
作盤20から入力され、ロールNoに対応するロール材質
に関するデータと、各ロール材質ごとに経験値から求め
られた最適研磨条件、すなわち砥石の種類、砥石回転
数、砥石切込量、調整車回転数、調整車角度及びナイフ
ブレード設定等に関するデータが記憶されている。制御
装置19のセンターレスロールグラインダー設定手段5
1はまた、上述する調整車13の位置設定のほかロール
No読取装置41で読取られたロールNoから記憶装置52
よりロール材質を、ついでこのロール材質より上記最適
研磨条件に関するデータを読出し、このデータに基づい
て切込み用モータ12を制御して調整車13の位置制御
及び切込み量の制御を行い、かつ砥石自動交換機、砥石
用モータ、調整車用モータ、切込み用モータ12、傾斜
用モータ及びナイフブレード作動装置をそれぞれ制御し
て砥石の交換を行うと共に、砥石用モータ及び調整車用
モータの回転数が設定回転数となるように、また切込み
用モータ12及び傾斜用モータの回動量が設定値に達す
ると停止するように制御し、更にはナイフブレードが設
定位置となるように制御する機能を有している。
【0024】本装置は以上のように構成され、ロール2
のセンターレスロールグラインダー1への供給、研磨及
び取出しは次のようにして行われる。図10の状態より
復動したビーム後端の空いた嵌合溝40にクレーン等に
より運んだロール2を置くと共に、図6に示すビーム中
央に位置するロール2のNoをロールNo読取り装置41で
読み取って制御装置19に出力する。制御装置19のセ
ンターレスロールグラインダー設定手段51は読み取っ
たロールNoから記憶装置52よりロール材質、ついで上
記最適研磨条件を読出し、次の次に研磨されるロールの
最適研磨条件として記憶装置52に記憶させておく。
【0025】ビーム中央のロール2はウォーキングビー
ム24の作動によりビーム先端側、ついで第1のロ−ラ
ガイド23上に移動される。ローラガイド上に移され、
それをセンサー29が検出すると、その検出信号によっ
て制御装置19がエアシリンダー30を作動し、レーザ
測定装置31を測定位置まで上昇させる。そしてレーザ
測定装置31によりローラ径を測定し、その測定値を制
御装置19に出力する。制御装置19はこのロール径に
応じて研磨砥石11とロール2と調整車13がなすα+
βの芯角が最適芯角となるような調整車13の位置計算
を行い、その結果を記憶装置52に一時的に記憶させて
おく。同時に記憶装置52から読み出されたロール材質
に対応する最適研磨条件に関するデータに基づいてセン
ターレスロールグラインダー1の砥石交換が行われる。
【0026】次にローラガイド上のロール2が駆動ロー
ラ22aの駆動により搬送され、先端の一部をセンター
レスロールグラインダー1に送り込んで停止する。制御
装置19は記憶装置52に記憶された上記データに基づ
いて切込み用モータ12、傾斜用モータ及びナイフブレ
ード作動装置を制御し、調整車13の位置及び角度設定
を行うと共に、ナイフブレード14を動かしてロール2
を最適研磨位置にセットする。このロール位置に応じて
第1及び第2のローラガイド23及び43のローラ旋回
用サーボモータを制御し、駆動ローラ22a及び従動ロ
ーラ22bの位置調整を行う。
【0027】その後、第1のローラガイド23の駆動ロ
ーラ22aを逆回転し、センターレスロールグラインダ
ー1よりロール2を一旦引き出す。ついで上記駆動ロー
ラ22aを駆動し、再度センターレスロールグラインダ
ー1へ送り込んで研磨を行う。この研磨は、記憶装置5
2から読み出されたロール材質に対応する最適研磨条件
に関するデータに基づいて制御装置19が砥石用モータ
及び調整車用モータを制御して研磨砥石11及び調整車
13の回転数をそれぞれ制御し、かつ切込み用モータ1
2を制御して所定の切込み量となるようにして行われ
る。しかもこの研磨は、研磨砥石11に図3に示すよう
に粗研磨砥石11a、中研磨砥石11b、仕上研磨砥石
11cの幅広の組合砥石が用いられることにより、粗、
中及び仕上げ研磨が1パスで行われ、研磨されながら推
進力を与えられて第2のローラガイド43に送られる。
そして第2のローラガイド43からウォーキングビーム
44によって搬出される。
【0028】以上のようにしてローラの研磨が行われ、
ローラ研磨後、砥石自動ドレス装置16により研磨砥石
11のドレッシングが、また調整車ドレス装置18によ
り調整車13のドレッシングが行われる。以上のサイク
ルがロール2の研磨ごとに次々と繰返して行われる。な
お、研磨を行うのに先立って最適研磨位置にセットされ
たロールに対して駆動ローラ22a及び従動ローラ22
bの位置調整が行われ、そのときのローラ旋回用サーボ
モータの制御データ或いはエンコーダ等の回動量検出手
段の検出値が制御装置19の記憶装置52に記憶され
る。そして研磨が進行するにつれ、次々に各ロール経に
対応するローラ旋回用サーボモータの制御データが蓄積
されていき、同一サイズのロール経に対しては、データ
の修正が行われるが、データの修正がないかほとんどな
い状態に達したときは、同一サイズのロールに対して
は、第1及び第2のローラガイド23及び43の各ロー
ラ22a、22bの位置設定及び調整車13の位置及び
角度設定、ナイフブレード14の位置設定が予め行わ
れ、ウォーキングビーム24により第1のローラガイド
上に移されたロール2が直ちにセンターレスロールグラ
インダー1に送られ、上述する研磨が行われる。
【0029】図13は、ライン上に粗研磨、中研磨及び
仕上げ研磨用のセンターレスロールグラインダー1を複
数配置すると共に、各グラインダー間に第1及び第2の
ローラガイド23及び43と同一構造のローラガイド6
1を配置し、各グラインダーで粗研磨、中研磨及び仕上
げ研磨が順次行われるようにしたものである。別の実施
形態では、図1に示す研磨装置或いは図13に示す研磨
装置に円筒研磨盤が配置される。すなわちセンターレス
ロールグラインダー1と円筒研磨盤がタンデムに配置さ
れ、0カットが行われるときにはロールが円筒研磨盤に
セットされ、それ以外の研磨はセンターレスロールグラ
インダーで行われるようにする。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、ロールが
ロール位置制御手段により所定位置に位置決めされてセ
ンターレスロールグラインダーに送られ、スルー研磨さ
れながら取り出されるようになり、段取作業や研磨作業
を自動化できるため作業能率及び研磨能率が向上する。
【0031】請求項2記載の発明によると、センターレ
スロールグラインダーによる研磨を連続して行うことが
できる。請求項3及び5記載の発明によると、どのよう
な経のロールに対しても研磨時の振動が最も小さく、研
磨精度のよい最適研磨条件でロール研磨を行うことがで
きる。
【0032】請求項4及び6記載の発明によると、ロー
ルをセンターレスロールグラインダーに最適研磨条件で
研磨が行える位置にセットして送ることができる。請求
項7及び8記載の発明によると、ロール材質に適した最
適研磨条件でロール研磨を行うことができる。請求項9
記載の発明のような研磨砥石を用いることにより、或い
は請求項10記載の発明のようにセンターレスロールグ
ラインダーをライン上に複数設けることにより、粗、中
及び仕上研磨を1パスで行うことができる。
【0033】請求項11記載の発明のような自動ドレス
装置を設けると、研磨力の低下を防ぎ、ロールの仕上面
粗度を一定に保つことができる。請求項12記載の発明
によると、粗、中及び仕上研磨のなかで、0カットなど
必要なもののみが円筒研磨盤で研磨され、他はセンター
レスロールグラインダーで研磨するため研磨能率が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】研磨装置全体の概略図。
【図2】センターレスロールグラインダーの正面図。
【図3】組合砥石の正面図。
【図4】ロール位置制御手段の正面図。
【図5】センターレスロールグラインダーとローラガイ
ドの位置関係を示す図。
【図6】ウォーキングビームの側面図。
【図7】ビームが上向きに動き始めた状態を示す図。
【図8】ビームが上昇して水平移動するときの状態を示
す図。
【図9】ビームが降下するときの状態を示す図。
【図10】ロールをローラガイド上に移したときの状態
を示す図。
【図11】研磨砥石とローラと調整車がなす芯角を示す
図。
【図12】制御装置のブロック図。
【図13】センターレスロールグラインダーを複数配置
した研磨装置の概略図。
【符号の説明】
1・・センターレスロールグラインダー 2・・ロール 3・・ロール供給装置 4・・ロール取出装置 11・・研磨砥石 12・・切込み用モータ 13・・調整車 14・・ナイフブレード 15、17・・回転ブラシ 16・・砥石自動ドレス装置 18・・調整車ドレス装置 19・・制御装置 20・・操作盤 22a・・駆動ローラ 22b・・従動ローラ 23、43、61・・ローラガイド 24・・ウォーキングビーム 25、27・・軸 26・・アーム 29・・センサー 30・・エアシリンダー 31・・レーザ測定装置 34、39・・油圧シリンダ
ー 35・・昇降台 36・・平行リンク 37・・ビーム 38・・取付台 40・・嵌合溝 41・・ロールNo読取装置 51・・センターレスロールグラインダー設定手段 52・・記憶装置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】研磨砥石、調整車及びナイフブレードより
    なるセンターレスロールグラインダーと、ロール位置制
    御手段を備え、センターレスロールグラインダーへロー
    ルを位置制御して供給するロール供給装置と、センター
    レスロールグラインダーから研磨済みのロールを取出す
    ロール取出し装置とからなることを特徴とするロールの
    研磨装置。
  2. 【請求項2】ロール供給装置及びロール取出し装置がそ
    れぞれロール位置制御手段によりロール位置が調整可能
    なロール搬送用のロールガイドと、ロールを一本づゝロ
    ールガイドに供給し、或いはロールガイドから取り外す
    搬入或いは搬出手段とからなる請求項1記載のロールの
    研磨装置。
  3. 【請求項3】ロール径測定装置と、ロール径測定装置か
    らの検出信号に基づいてセンターレスロールグラインダ
    ーの調整車を最適研磨位置に制御する制御装置を設けた
    ことを特徴とする請求項1又は2のいづれかの請求項に
    記載のロールの研磨装置。
  4. 【請求項4】上記制御装置が更にロールが上記最適研磨
    位置に位置するようにロール位置制御手段を制御する請
    求項3記載のロールの研磨装置。
  5. 【請求項5】ロール径測定装置により測定された測定値
    により制御装置がセンターレスロールグラインダーの調
    整車を最適位置に制御する請求項3記載のロールの研磨
    装置による研磨方法。
  6. 【請求項6】制御装置が更にロール位置制御手段を制御
    してロール位置が最適研磨装置となるように制御する請
    求項5記載のロールの研磨装置による研磨方法。
  7. 【請求項7】研磨砥石、調整車及びナイフブレードより
    なるセンターレスロールグラインダーと、センターレス
    ロールグラインダーへロールを供給するロール供給装置
    と、センターレスロールグラインダーから研磨済のロー
    ルを取出すロール取出し装置とからなる研磨装置におい
    て、ロールNo読取装置と、該読取装置で読取ったロール
    Noから砥石、砥石回転数、砥石切込量、調整車回転数、
    調整車角度等よりなる最適研磨条件を選択し、これに基
    づいてセンターレスロールグラインダーを制御する制御
    装置を設けたことを特徴とする研磨装置。
  8. 【請求項8】ロールNo読取装置で読取ったロールNoに応
    じて制御装置が最適研磨条件を選択し、砥石の選択、砥
    石回転数、砥石切込量、調整車回転数、調整車角度等を
    設定することを特徴とする請求項7記載の研磨装置によ
    る研磨方法。
  9. 【請求項9】研磨砥石に粗、中及び仕上げ用の砥石を組
    込んで一体化した組合せ砥石が用いられる請求項1ない
    し4又は7のいづれかの請求項に記載の研磨装置。
  10. 【請求項10】粗研磨用、中研磨用及び仕上げ研磨用の
    センターレスロールグラインダーが好ましくはライン上
    に配置して設けられる請求項1記載の研磨装置。
  11. 【請求項11】センターレスロールグラインダーに研磨
    砥石の表面をブラッシングする自動ドレス装置を設けた
    ことを特徴とする請求項1ないし4又は7、9又は10
    のいづれかの請求項に記載の研磨装置。
  12. 【請求項12】センターレスロールグラインダーと円筒
    研磨盤をタンデムに配置し、粗、中及び仕上げ研磨をセ
    ンターレスロールグラインダーで、0カットを円筒研磨
    盤で行い、センターレスロールグラインダーと円筒研磨
    盤の使い分けを行うことを特徴とする研磨方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020045643A (ko) * 2000-12-09 2002-06-20 이구택 압연기용 롤의 직경 및 원호측정 장치
US7695353B2 (en) 2004-11-19 2010-04-13 Toyoda Van Moppes Ltd. Grinding wheel

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