JPH11104413A - 濾過装置 - Google Patents

濾過装置

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JPH11104413A
JPH11104413A JP9275961A JP27596197A JPH11104413A JP H11104413 A JPH11104413 A JP H11104413A JP 9275961 A JP9275961 A JP 9275961A JP 27596197 A JP27596197 A JP 27596197A JP H11104413 A JPH11104413 A JP H11104413A
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liquid
filter
filtration
backwash
discharge pipe
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JP9275961A
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Yoji Nagano
洋士 長野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濾過機能の寿命が伸長され、捕捉された微小
粉粒体の廃棄が容易で、かつ、廃棄頻度が削減される濾
過装置を提供する。 【解決手段】 原液吸入管2a,2bと濾過器Bから排
出される浄液を使用位置に導く浄液排出管2cとを含む
濾過流路を有し、濾過器の入口に接続された逆洗汚染液
排出管17a,17bの他端に接続され、逆洗汚染液の
微粉粒体を沈殿させて清澄液を得る沈殿槽Cと、一端が
沈殿槽に、他端が濾過器Bの出口6に接続された清澄液
吸入管17cとを含む逆洗流路を有し、沈殿槽容量≧濾
過器容量とした。原液吸入管から濾過器を経て浄液排出
管に至る濾過流通、代替的に、逆洗汚染液排出管、沈殿
槽及び清澄液吸入管を経て濾過器に至る逆洗流通をさせ
るポンプを有する。濾過流通停止後、逆洗流通をさせ、
沈殿槽内の清澄液が逆洗汚染液と置換される前に逆洗流
通を停止させる制御装置を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電加工機、研磨
機その他の工作機械で用いられる切削液(切削油)や研
磨液、又は製品洗浄機その他の洗浄機で用いられる洗浄
液などに適用される濾過装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械の中には、加工時に微細な粉粒
体を発生するものがあり、これは切削液や研磨液(以
下、処理液という)により除去されている。処理液は、
とくに純水を用いる場合などは、高価であるので、使用
後の処理液を濾過して再使用している。従来、放電加工
機や研磨機などから発生する微粉粒体の濾過には、ペー
パフィルタ材を円筒蛇腹状に形成してなるペーパフィル
タが用いられ、使用後の処理液(原液)を収容するタン
ク内にペーパフィルタを設置し、そのペーパフィルタ中
に濾過生成された清浄な処理液をポンプで吸入して、処
理液供給管により処理液使用位置に送給している。完成
品の品質性能に影響を与えるような微小粉塵を部品組込
み前に部品から除去するために、各種部品(製品)を洗
浄する洗浄機において用いられる洗浄液(これも便宜的
に処理液に含める)も、同様に、使用後、濾過して再使
用する場合がある。この濾過にも、通常は同様に円筒蛇
腹状のぺーパフィルタが用いられる場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】タンク内に収容された
使用後処理液(原液)に含まれる金属粒体やその他の比
重の比較的大きい微小粒体はタンク内で沈殿するが、微
細な微粉粒体は処理液中を白濁液状に分散浮遊し、フィ
ルタで捕捉されるため、フィルタが早期に目詰まりを生
じ、濾過機能が顕著に低下する。例えば、ワイヤ放電加
工機の処理液の濾過に用いる、直径30cm程度の円筒
蛇腹状のペーパフィルタの寿命は、30時間前後であ
る。しかも、上記程度の大きさのペーパフィルタは、1
万円程度と高額であり、金属加工機用又は製品洗浄機用
の濾過コストが余りにも高くつき、加工又は洗浄に係る
製品の価格に占める割合が高いという問題があった。ま
た、従来のペーパフィルタのみを用いる濾過方法では、
使用後の処理液(原液)を収容するタンクにおいて、微
小金属粉粒体や粉塵の沈殿率が少ないため、ペーパフィ
ルタの寿命が短いものとされていたばかりでなく、寿命
がきたフィルタの廃棄処分の頻度が多く、かつ、処分に
多くの費用が掛かるという問題があった。さらに、更新
したフィルタの目詰まりを遅延させるために、タンクに
沈殿した微小金属粉粒体や粉塵の廃棄頻度を高くする必
要があるので、廃棄に多くの手間と費用が掛かるという
問題があった。
【0004】本発明は、上記の事情を背景になされたも
のであり、その課題は、微小粉粒体による目詰まりを極
力防止して、濾過機能の寿命を伸長させることができ、
また、捕捉された微小粉粒体の廃棄が容易になり、か
つ、廃棄の頻度が削減される濾過装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明による濾過装置は、原液吸入管と、その原液
吸入管に接続された入口から送り込まれる原液を濾過し
て、出口から浄液を排出する濾過器と、その濾過器から
排出される浄液を使用位置に導く浄液排出管とからなる
濾過流路を有し、前記濾過器の入口側に一端が接続され
た逆洗汚染液排出管と、その逆洗汚染液排出管の他端に
接続され、逆洗汚染液に含まれる微粉粒体を自然沈殿さ
せ、清澄液を得る沈殿槽と、その沈殿槽に一端が接続さ
れ、他端が前記濾過器の出口に接続された清澄液吸入管
とからなる逆洗流路を有し、前記沈殿槽は前記濾過器の
容量以上の容量を有し、前記原液吸入管から前記濾過器
を経て前記浄液排出管に至る方向の濾過のための流通を
させ、またこれに代えて、前記濾過器から前記逆洗汚染
液排出管、前記沈殿槽及び前記清澄液吸入管を経て前記
濾過器に至る逆洗のための流通をさせるポンプを有し、
濾過のための流通をさせるポンプを停止した後、逆洗の
ための流通をさせるポンプを起動させるとともに、前記
沈殿槽内の清澄液の全部が逆洗汚染液と置換される前に
前記逆洗のための流通をさせるポンプを停止させる制御
手段を有することを特徴としている。上記構成におい
て、制御手段により濾過のための流通をさせるポンプを
起動させ、逆洗のための流通をさせるポンプを停止させ
る場合は、原液吸入管から原液が濾過器に流通されて濾
過され、浄液が浄液排出管を経て処理液の使用位置に供
給される。使用位置において使用された処理液が原液吸
入管により吸入されると、処理液が循環して使用され
る。
【0006】浄液排出管の他端には、浄液排出管から排
出される浄液を収容する浄液タンクが設けられ、その浄
液タンク内に、浄液を使用位置に供給するための浄液供
給管の先端に接続された微細粉粒体濾過用のフィルタが
設けられていることが望ましい。このようにした場合
は、浄液タンクには濾過器で濾過して得られた浄液が収
容されるので、浄液になお含まれている少量の微小粉体
のみがフィルタにより捕捉されるので、フィルタの寿命
が著しく伸長する。
【0007】原液吸入管の中間に一つのポンプを設ける
とともに、そのポンプの前後において第一電磁3方弁及
び第二電磁3方弁を接続し、第一電磁3方弁の残り1ポ
ートに一端が濾過器の接続されている逆洗液汚染排出管
を、第二電磁3方弁の残り1ポートに一端が沈殿槽に接
続されている逆洗汚染液排出管をそれぞれ接続した構成
とすることができる。このような構成とした場合は、一
つのポンプを用いて、二つの電磁3方弁を切り換えるこ
とにより、濾過流通及び逆洗流通を行うことができる。
【0008】濾過流路においては浄液排出管に、逆洗流
路においては清澄液給入管にそれぞれポンプを設けるこ
とが望ましい。上記構成にした場合は、各ポンプの処理
液に含まれる異物による故障が有効に防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の濾過装置の実施の
形態について、図面に基づいて説明する。図1は、本発
明の一つの実施の形態を示す概略構成図である。図2
は、従来技術による濾過性能と本発明の濾過装置による
濾過性能を比較して示すグラフである。図1において、
Aは処理液を使用する処理機である。このような処理機
には、例えば、放電加工機、旋盤、研磨機、切削機など
の工作機械あるいは製品洗浄機が該当する。工作機械に
おいては、放電加工位置に供給される純水、あるいは、
旋盤位置や研磨位置や切削位置に供給される研磨液(研
磨油)や切削液(切削油)などが前記処理液に該当す
る。製品洗浄機においては、製品の洗浄のために製品を
浸漬させる、又は製品に吹き付けられる洗浄液が上記処
理液に該当する。
【0010】処理機Aにおいて処理のために使用され、
工作機械の被加工物から発生した金属粉粒体を含む処理
液(汚染液)又は製品洗浄機の被洗浄製品などから排除
された粉塵などを含む処理液(汚染液)は、処理機Aの
排出管1により、原液タンク(以下、第一タンクとい
う)T1に一旦溜められる。第一タンクT1内には、原
液吸入管2aの一端部が挿入されている。好ましくは、
原液吸入管の先端にストレーナ3が設けられている。原
液吸入管2aの他端部は、濾過器Bに接続されている。
原液吸入管2の中間部にはポンプPが設けられ、そのポ
ンプの前後に第一3方弁V1及び第二3方弁V2が設け
られている。二つの3方弁には周知の電磁切換え弁が用
いられる。第一3方弁V1の第1ポートp1は汚染液タ
ンクT1側に、第2ポートp2は濾過器B側に、第3ポ
ートp3はポンプP側に結合されている。また、第二3
方弁V2の第1ポートp1はポンプP側に、第2ポート
p2は濾過器Bの入口5に、第3ポートp3は、後述さ
れる沈殿槽C側に結合されている。
【0011】濾過器Bは、筐体4の入口5と出口6の間
に濾材FMを備えた簡単な構造のものでも良い。しか
し、好ましい実施の形態においては、図示の例のよう
に、筐体4の高さ方向中間部において筐体の中を上下二
分する仕切り板7を取り付けて、下半部に沈殿室8を、
上半部に濾過室9をそれぞれ形成し、仕切り板7の下面
中央に頂点を下方に突出させた多孔円錐板10を設け、
仕切り板7の中央及び又は多孔円錐板10よりも外側に
おいて、沈殿室8と濾過室9を連通させる孔11を設
け、筐体4の沈殿室8の側部に設けられた入口5に一端
を接続された導入管12の他端部を多孔円錐板10の頂
点に向けて開口させてある。そして、濾過器Bの入口5
には原液吸入管2bの他端部が結合されている。濾過器
Bの濾過室9の上端部に設けられた出口6には、接続管
13が結合され、その接続管13に第三3方弁V3の第
1ポートp1が接続されている。第2ポートp2には、
浄液排出管2cの一端が結合され、その浄液排出管2c
の他端は、清浄液タンク(以下、第二タンクという)T
2内に開口されている。
【0012】第二タンクT2内には蛇腹状ペーパフィル
タ材を円筒状に形成してなるペーパフィルタ14が静置
され、そのフィルタ内に一端部を挿入された清浄液供給
管15の他端部は、処理機Aの使用位置に清浄液を供給
するためのポンプ(図示省略)に結合されている。ポン
プにより使用位置に供給されて、放電加工、切削又は研
磨などにより発生する金属粉粒体又は製品から剥離され
た異物などを含んだ処理液は、排出管1を介して第一タ
ンクT1に排出されるようになっている。本発明の炉か
装置と併用されるフィルタ14は、ペーパフィルタに限
らず、処理機Aによる処理対象に応じて適切なものを用
いることができる。
【0013】こうして、排出管1と、第一タンクT2
と、原液吸入管2a,2bと、ポンプPと、第一及び第
二3方弁V1,V2と、濾過器Bと、第三3方弁V3
と、浄液排出管2cと、第二タンクT2と、清浄液供給
管15とによって、処理機Aから排出される処理液が濾
過器Bを通って濾過された後、清浄液が再び処理機Aに
供給される濾過流路が構成されている。
【0014】濾過器Bには、沈殿室8に連通するもう一
つの出口16が設けられている。この出口は、濾過器B
を逆洗する場合の逆流液を取り出すためのものである。
沈殿室8に生じた沈殿物を逆流液と一緒に流出させない
ような位置に出口16を設けることが望ましい。その出
口16には、第一逆洗汚染液排出管17aの一端が接続
され、第一逆洗汚染液排出管17aの他端は、第一3方
弁V1の第2ポートp2に結合されている。 また、第
二3方弁V3の第3ポートp3には、第二逆流汚染液排
出管17bの一端部が結合され、第二逆流液排出管17
bの他端は、沈殿槽Cの入口18に結合されている。
【0015】沈殿槽Cは、上部に入口18と出口19を
有し、その間に上下方向に少なくとも一回、好ましくは
複数回蛇行する槽20a〜20dを連結してなり、各槽
をそれぞれの流路の下端部よりも僅かに高い位置で接続
することにより、沈殿槽Cの各槽の下端部に処理液(汚
染液)に含まれる金属粉粒体が沈降した場合にこれを収
容するための沈殿物収容部21a〜21dが形成されて
いる。各沈殿物収容部21a〜21dに沈殿して溜まっ
た金属粉粒体又は粉塵などの汚染物質は、各沈殿物収容
部21a〜21dの底部に取付けられている廃棄弁(図
示省略)を開放し、又はキャップを取外すことにより、
逆洗流路から廃棄することができる。
【0016】沈殿槽Cの出口21は清澄液吸入管17c
により第三3方弁V3の第3ポートp3に結合されてい
る。
【0017】沈殿槽Cの容量VCは、濾過器Bの容量V
B、すなわち、濾過室9の容量と沈殿室8の容量の和と
等しいか、それ以上(VC≧VB)とされている。その
理由は、沈殿槽Cにおける自然沈殿により得られた清澄
液の全部が濾過器Bの逆洗に利用され、沈殿槽にそれま
で存在した清澄液が濾過器Bから逆流されてきた汚染液
と置換されるに必要な容量以上でなければならないから
である。
【0018】上記濾過器B、第一逆洗汚染液排出管17
a、第一3方弁V1、ポンプP、第二3方弁V2、第二
逆洗汚染液排出管17b、沈殿槽C、清澄液吸入管17
c、第三3方弁V3、接続管13によって、沈殿槽C内
に貯留されている清澄液を濾過器Bに送り込み、濾材F
Mに捕捉集積した汚染物質(金属粉粒体や粉塵)を逆洗
により分離させ、沈殿槽Cまで移送するための逆洗流路
が構成されている。
【0019】上記ポンプP、第一3方弁V1及び第二3
方弁V2、並びに第三3方弁V3は、制御装置Dにより
駆動され、切換えられる。すなわち、制御装置Dには、
濾過運転と逆洗運転を選択するための切換えスイッチ2
2,23が設けてあり、切換えスイッチ22をONした
場合は、制御装置Dの駆動回路(図示せず)は、第一3
方弁V1のスプールが第1ポートp1と第3ポートp3
を連通させ、第二3方弁V2のスプールが第1ポートp
1と第2ポートp2を連通させ、また、第三3方弁V3
のスプールが第1ポートp1と第2ポートp2を連通さ
せるように、各3方弁を制御した後、ポンプPを起動す
る。これにより、濾過運転が実行される。 図1の各3
方弁V1〜V3は、濾過運転時のスプール位置を示して
いる。
【0020】また、切換えスイッチ23をONした場合
は、一旦、ポンプPを止めた後、上記駆動回路(図示せ
ず)が、第一3方弁V1のスプールが第2ポートp2と
第3ポートp3を連通させ、第二3方弁V2のスプール
が第1ポートp1と第3ポートp3を連通させ、また、
第三3方弁V3のスプールが第1ポートp1と第3ポー
トp3を連通させるように各3方弁を制御した後、ポン
プPを起動する。これにより、逆洗運転が実行される。
【0021】制御装置Dは、逆洗運転においては、ポン
プPの駆動時間が、とくに次の点を考慮して設定されて
いる。すなわち、沈殿槽Cに収容されている清澄液の全
部が濾過器Bに逆洗液として供給された後は、沈殿槽で
清澄液と置換した汚染液が濾過器Bに供給される前に、
ポンプの駆動が停止されるようになっている。そのた
め、制御装置Dは、図示されていないタイマ回路(図示
せず)を用いて、沈殿槽内の清澄水の全部が沈殿槽から
送り出されるに要する時間が経過した時点で、ポンプP
のモータを停止するようになっている。
【0022】図1の切換えスイッチ22,23による二
つの押しボタンの選択的操作に代えて、トグルスイッチ
を用いても良い。
【0023】上記構成による作用を説明すると、今、制
御装置Dの切換えスイッチ22を操作して濾過運転を指
定したときは、ポンプPにより第一タンクT1から原液
(汚染液)が吸引され、原液吸入管2を経てプレフィル
タとしての濾過器Bの入口5に送り込まれ、導入管12
の先端から沈殿室8内において多孔円錐板10の頂点に
向けて排出される。これにより、原液は360度の範囲
に分散され、かつ、多孔円錐板10の傾斜面により沈殿
室8の下方に旋回される。そして、多孔円錐板により旋
回された原液に含まれる処理液よりも比重が大きい金属
粉粒体又は粉塵は、沈殿室の底部に沈降する。沈殿室の
下方に至る原液ほど混入物の分離沈殿しやすい。沈降し
ない汚染物質を含む原水は、多孔円錐板10の多数の孔
11aを経て仕切り板7の中央側の孔11bを経て、又
は仕切り板7の周囲側の孔11cを経て、仕切り板7を
濾過室9側に通過する。
【0024】そして、粒径の大きい汚染物質は濾材FM
に捕捉される。このような沈殿濾過と濾材濾過により高
い捕捉率で濾過された後の処理液は、第三3方弁V3及
び浄液排出管2cを経て第2タンクT2に送られる。第
2タンクT2に収容された清浄液は、ペーパフィルタ1
4及び浄液供給管15を経て処理機Aの使用位置に供給
される。これにより、第2タンクT2の清浄液にさらに
微小な粉粒体が混入されている場合は、このペーパフィ
ルタ14により捕捉される。
【0025】図2は、放電加工機による加工時間(経過
時間)とペーパフィルタの寿命を表すフィルタ圧力の関
係を示すグラフである。L1は上記プレフィルタである
濾過器Bを用いずに、フィルタ15を単独使用した従来
の濾過方法による場合のペーパフィルタの寿命、L2
は、本発明装置によりプレフィルタである濾過器Bと、
ペーパフィルタ15とを併用した場合のペーパフィルタ
の寿命を示している。従来のペーパフィルタ単独使用の
場合は、約36時間でフィルタ圧力が、限界である2.
50Kgf/cm2 に達したのに対して、本発明による
濾過装置では、限界圧力に達したのは、約228時間後
である。すなわち、ペーパフィルタの寿命が約6倍伸長
され、その効果が顕著であることが確認された。
【0026】次に、制御装置の切換えスイッチ23を操
作して濾過運転を指定した時は、制御装置は、ポンプP
により沈殿槽C内に得られている清澄液が清澄液吸入管
17c及び第三3方弁V3を経て濾過器Bの出口6から
過濾室9に供給され、その清澄液は逆洗液として濾過室
9を逆流され、その間に濾材FMに捕捉集積されていた
汚染物質が分離され、仕切り板7の孔11b,11c及
び多孔円錐板10の孔11aから沈殿室8に排出され
る。そして、沈殿室8のもう一つの出口16から第一逆
洗排出管17a及び第一3方弁V1を経てポンプPに吸
引され、第二逆洗排出管17bを経て沈殿槽Cに回収さ
れる。ポンプPの駆動開始から所定時間の経過前まで
は、沈殿槽C内の清澄液が順次出口19方向に移動し、
これと同時に濾過器Bからの汚染液が入口18から流入
し、沈殿槽内の清澄液は汚染液によって置換される。所
定時間の経過と共に清澄液の全部の汚染液との置換が終
了し、ポンプPが停止される。
【0027】そして、沈殿槽C内に流入した汚染液に含
まれる汚染物質は、その後、自然沈殿により底部に沈降
する。汚染物質により白濁状態になっていた処理液は、
所要時間の沈殿により、清澄液になる。沈殿所要時間
は、汚染物資の種類、すなわち、比重により決定される
沈降速度により異なる。アルミニウム、鉄などの金属粉
粒体の場合は、24〜30時間程度である。濾過器Cの
逆洗を必要とする頻度がこの沈殿所要時間を下回ること
がないように、濾過器の濾材の捕捉密度や容積などが決
定される。
【0028】上記沈殿濾過及び濾材濾過による濾過器B
とペーパフィルタ14の組合わせにより、すでにペーパ
フィルタの寿命は、従来のペーパフィルタを単独使用す
る場合の6倍近くも伸長される。しかし、逆洗流路を設
けて濾過器Bの逆洗を行わない場合は、定期的に濾過運
転を停止し、濾過器Bを濾過流路から取外して、濾過室
及び沈殿室に集積した汚染物質を除去するための洗浄を
行わなければならない。従って、処理機Aの運転もその
間は休止しなければならないので、処理機による精算効
率が低下する。
【0029】これに対して、逆洗流路を設け、沈殿槽C
に清澄液を準備しておき、濾過器Bの汚染物質の集積量
が増えた場合は、沈殿槽から清澄液を濾過器Bの出口か
ら逆流させて逆洗し、濾過器Bの汚染物質を含む処理液
を沈殿槽Cに逆流させて清澄液と置換させるようにした
場合は、濾過器Bの逆洗を自動的に行うことができるば
かりでなく、沈殿槽に回収された汚染物質を含む処理液
は、次の逆洗が行われるまでに自然沈殿して再び清澄液
が生成されるので、濾過器の洗浄のために行う処理機の
運転休止は短時間で済み、沈殿槽の汚染物質収容能力が
限界になるまで、汚染物質の廃棄作業が不要である。従
って、濾過機能の維持更新のための手間、暇及びコスト
が著しく軽減される。図2のL3は、本発明による上記
沈殿槽を備えて濾過器の逆洗を行った後の経過時間とペ
ーパフィルタの圧力、すなわち、フィルタの寿命を示
す。逆洗を1回行った後も、ペーパフィルタ単独使用の
場合の約3倍に寿命が伸長された。
【0030】上記実施の形態においては、処理液を再使
用する場合の流路の一例を示したが、本発明は、第二タ
ンクT2に供給される清浄液を、ペーパフィルタを用い
ずに処理機の使用位置に直接供給し、処理機から排出さ
れる使用済み処理液を第一タンクT1に排出する使用形
態にも適用可能である。
【0031】図1の例のようにした場合は、ポンプが1
個で良いので、コストを低減することができる。しか
し、濾過流路と逆洗流路にそれぞれ別個のポンプを用い
て、第一電磁3方弁V1及び第二電磁3方弁を不要にす
ることもできる。この場合、濾過流路においてはポンプ
を浄液排出管2cに、逆洗流路においては清澄液吸引管
17cに、それぞれ設けることが望ましい。これによ
り、各ポンプの処理液に含まれる異物(金属粉粒体等)
による故障率が格段に低減される。
【0032】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、濾過器
に濾過流路と逆洗流路を形成するとともに、逆洗流路に
沈殿槽を設け、通常は濾過流路を介して洗浄液を使用位
置に供給し、濾過器に汚染物質が集積した時は、逆洗流
路を介して、沈殿槽に得られた清澄液を濾過器に供給し
て逆洗するとともに、濾過器から排出された汚染物質を
沈殿槽に収容して沈殿させるようにしたので、従来と異
なり、濾過器の濾過性能を維持するために濾過器を取り
外す必要がなく、沈殿槽の沈殿滞積量が増えた時にのみ
廃棄すれば良いので、濾過対象液を用いる処理機の利用
効率が顕著に増進される。
【0033】また、上記濾過装置を従来のペーパフィル
タと併用して、濾過装置をプレフィルタとして用いる場
合は、ペーパフィルタの寿命が従来の単独で使用する場
合の十数倍にも伸長する効果が得られる。
【0034】原液吸入管の中間に一つのポンプを設ける
とともに、そのポンプの前後において前記原液吸入管に
第一電磁3方弁及び第二電磁3方弁をそれぞれ接続し、
第一電磁3方弁の残り1ポートに一端が濾過器に接続さ
れている逆洗汚染液排出管を、第二電磁3方弁の残り1
ポートに一端が沈殿槽に接続されている逆洗液排出管を
それぞれ接続した場合は、少ないポンプ数で濾過流路と
逆洗流路の構成及び切換えができ、設備コストの削減効
果が得られる。
【0035】濾過流路においては浄液排出管に、逆洗流
路においては清澄液給入管にそれぞれポンプを設けた場
合は、各ポンプの処理液に含まれる異物による故障が有
効に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施例の効果を従来技術と比較して
示すグラフである。
【符号の説明】
A 処理機 B 濾過器 C 沈殿槽 D 制御装置 T1 第一タンク(原液タンク) T2 第二タンク(浄液タンク) 2a,2b 原液吸入管 2c 清浄液排出管 17a,17b 逆洗汚染液排出管 17 清澄液吸入管 V1,V2,V3 電磁切換え弁 P ポンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えた濾過装置。イ)原液
    吸入管と、その原液吸入管に接続された入口から送り込
    まれる原液を濾過して、出口から浄液を排出する濾過器
    と、その濾過器から排出される浄液を使用位置に導く浄
    液排出管とからなる濾過流路を有する。 ロ)前記濾過器の入口側に一端が接続された逆洗汚染液
    排出管と、その逆洗汚染液排出管の他端に接続され、逆
    洗汚染液に含まれる微粉粒体を沈殿させ、清澄液を得る
    沈殿槽と、その沈殿槽に一端が接続され、他端が前記濾
    過器の出口に接続された清澄液吸入管とからなる逆洗流
    路を有する。 ハ)前記沈殿槽は前記濾過器の容量以上の容量を有す
    る。 ニ)前記原液吸入管から前記濾過器を経て前記浄液排出
    管に至る濾過流通をさせ、またこれに代えて、前記濾過
    器から前記逆洗汚染液排出管、前記沈殿槽及び前記清澄
    液吸入管を経て前記濾過器に至る逆洗流通をさせるポン
    プを有する。 ホ)濾過流通を停止した後、逆洗流通をさせるポンプを
    起動させるとともに、前記沈殿槽内の清澄液の全部が逆
    洗汚染液と置換される前に前記逆洗流通をさせるポンプ
    を停止させる制御手段を有する。
  2. 【請求項2】 浄液排出管の他端には、これから排出さ
    れる浄液を収容する浄液タンクが設けられ、その浄液タ
    ンク内に、浄液を使用位置に供給するための浄液供給管
    の先端に接続された、ペーパフィルタなどの微細粉粒体
    濾過用のフィルタが設けられていることを特徴とする請
    求項1に記載された濾過装置。
  3. 【請求項3】 原液吸入管の中間に一つのポンプを設け
    るとともに、そのポンプの前後において前記原液吸入管
    に第一電磁3方弁及び第二電磁3方弁をそれぞれ接続
    し、第一電磁3方弁の残り1ポートに一端が濾過器に接
    続されている逆洗汚染液排出管を、第二電磁3方弁の残
    り1ポートに一端が沈殿槽に接続されている逆洗液排出
    管をそれぞれ接続したことを特徴とする請求項1又は2
    に記載された濾過装置。
  4. 【請求項4】 濾過流路においては浄液排出管に、逆洗
    流路においては清澄液給入管にそれぞれポンプを設けた
    ことを特徴とする請求項1,2又は3に記載された濾過
    装置。
JP9275961A 1997-10-08 1997-10-08 濾過装置 Pending JPH11104413A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103212241A (zh) * 2012-01-19 2013-07-24 昆山思拓机器有限公司 一种激光湿切内部水循环方法
CN103830959A (zh) * 2014-03-10 2014-06-04 济钢集团国际工程技术有限公司 一种可在线清理旋转喷雾浆液精滤装置
CN114768351A (zh) * 2022-05-20 2022-07-22 青岛高测科技股份有限公司 一种线切割机的切割液循环系统的自动清洗方法

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