JPH11103937A - 歯ブラシ - Google Patents

歯ブラシ

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JPH11103937A
JPH11103937A JP27003697A JP27003697A JPH11103937A JP H11103937 A JPH11103937 A JP H11103937A JP 27003697 A JP27003697 A JP 27003697A JP 27003697 A JP27003697 A JP 27003697A JP H11103937 A JPH11103937 A JP H11103937A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者などの使用者1人に対して専用に使用で
き、吸引孔の内側に付着物が付着せず衛生上良好で操作
用のよく、しかも口腔内の汚れの洗浄を効果的に行い得
るようにしたブラシを提供することにある。 【解決手段】 先端にブラシ部5を備えた柄部3に、前
記ブラシ5部へ注入するための注水孔11を設けると共
に、前記ブラシ部5の水等を吸引するための吸引孔9を
設けてなる歯ブラシ1において、水タンク17および送
水ポンプ19を備えた把持部21を前記柄部3に着脱交
換可能に設け、前記ブラシ部5付近における吸引孔9の
断面積よりも前記柄部3付近における吸引孔9の断面積
を大とし、また、前記ブラシ部5の両側における柄部3
の先端に前記吸引孔9に連通した吸引口11を設けてな
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に重度の障害
者,在宅寝たきり老人,重症入院患者、集中治療室患者
などのいわゆる身体障害者の口腔内の清掃に使用する歯
ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】重度の障害者,在宅寝たきり老人,重症
入院患者,集中治療室患者などのいわゆる身体障害者
(以下、患者という)の口腔では、粘着性のプラークの
存在により、歯口清掃を行うのに困難を伴うことが多い
のが現状である。口腔の不潔な状態が原因となって呼吸
器合併症や重症の口腔疾患を生じることがあり、死亡に
至る危険すらあるので、医療従事者にとっては重大な問
題となっている。
【0003】また、患者などは、一般に自分で歯を磨く
ことができないと共に、口腔の唾液の分泌量が少ないた
め、介護者が患者の歯を磨いてやった場合に、口腔内が
乾燥してしまう傾向がある。そのために、口腔内に注水
してやる必要があるが、注水すると患者などは自分から
排出することができないため、注水と同時に口腔内に溜
った水(汚水)を吸引してやる必要がある。このような
患者の場合、咽頭の弁がコントロールできず、水分を飲
み込むと、誤って呼吸器へ吸入することもあり、非常に
危険である。
【0004】上述した必要性から、従来,例えば口腔内
の汚物等の吸入ができ、さらに口腔内への湯水等の注入
ができる歯ブラシは、例えば実開昭62−150926
号公報などでよく知られている。しかしながら、この公
報のような歯ブラシでは上述した必要性の事項が不充分
であった。
【0005】従来の歯ブラシでは、吸引口がブラシの中
心部にあるため、その部分にブラシの植毛を減少せざる
を得ないので、刷掃が充分な出来ない。また、図8に図
示されるように、頬と歯茎との間の窪み105に溜った
貯留水等の吸引がブラシ101の毛伝いに毛細管現象で
行われざるを得ず、吸引が満足にできないのみならず吸
引にあたってはブラシ101の毛を口腔粘膜に押しつけ
る等の動作が必要であり、刷掃がスムーズに行われず、
粘膜を傷つける恐れも大きかった。
【0006】なお、図8のブラシ101を備えたブラシ
部103に示すように、従来の歯ブラシでは吸引部と注
水部をコンパクトに収めることができず、ブラシ部10
3がかさばって頬や舌に干渉し細かい部分の刷掃も不完
全で、異物を口中に挿入することによって患者に与える
恐怖感も大きかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の歯ブラシは、柄部の先端にブラシ部を有した刷掃部
を備え、この刷掃部に通じるべく前記柄部に吸引部と注
水部を設け、しかも、前記刷掃部が柄部に対して交換可
能な構造となっている。また、前記吸引部,注水部の他
端はそれぞれ、ホースなどに接続される負圧接続部、給
水接続部を介して負圧源,給水源に接続されている。
【0008】上記の構造では、負圧源のポンプを停止せ
しめると、負圧接続部に接続されるホース内に水が残留
することがあった。この残留水がホース操作によって逆
流したり、ホース内に付着して、悪臭等の発生を招き、
衛生上問題があった。
【0009】また、刷掃部が柄部に対して交換自在であ
って刷掃部は使用する患者1人1人に対するものである
が、柄部は複数の患者に対して共通となっているため、
前記吸引部の内側に詰ったり、あるいは付着した汚物が
完全に除去しきれずに、他の患者にも使われるため、衛
生上よくないと共に、付着物に含有している病原菌によ
って別の合併症を起してしまうということも考えられ
る。
【0010】また、患者の口腔洗浄にあたっては、のど
の弁の機能が充分でないために不用意に水を使用する
と、水を気管支、肺等へ誤吸入する恐れがあった。さら
に、従来のバキューム送水機能付歯ブラシは、ブラシ部
(刷掃部)の高さが高いので、次のような不具合があ
る。
【0011】(A)、頬の粘膜が邪魔になり、臼歯を磨
くのが困難であると共に頬粘膜を傷つける恐れが大であ
る。
【0012】(B)、唇と歯の間にブラシ部が入らない
ので、前歯の表面を磨くのが困難であると共に頬粘膜を
傷つける恐れが大である。
【0013】(C)、特に、歯の裏側を磨くときは、舌
との干渉が強くなり、不快感を与え、また誤噛、誤飲の
恐れが大である。
【0014】この発明の目的は、例えば患者などの使用
者1人に対して専用に使用でき、吸引孔の内側に汚物が
詰ることなく、あるいは付着せずに衛生上良好で操作用
がよく、しかも口腔内の汚れの洗浄を効果的に行い得る
ようにした歯ブラシを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の歯ブラシは先端にブラシ部
を備えた柄部に、前記ブラシ部へ注水するための注水孔
を設けると共に、水等を吸引するために吸引孔を設けて
なる歯ブラシにおいて、水タンクおよび送水ポンプを備
えた把持部を前記柄部に着脱交換可能に設けてなること
を特徴とするものである。
【0016】したがって、柄部に水タンクおよび送水ポ
ンプを備えた把持部が着脱可能に設けられているから、
例えば介護者などが手で把持部を握って例えば患者など
の使用者の口腔内にブラシ部を入れ、把持部に備えた送
水ポンプを作動せしめると、水タンクから水が注水孔を
経てブラシ部へ伝わり、口腔内特に歯がきれいに清掃さ
れる。そして口腔内の汚物などを含有した汚水は吸引孔
を経て外部へ排出されるので、従来よりも操作性がよ
く、しかも患者などの使用者1人に対して専用として使
われるので、他の使用者に対して害を与えることがなく
なる。また、把持部は柄部に対して着脱可能であるか
ら、水タンク内への水の補給が容易に行われる。
【0017】請求項2によるこの発明の歯ブラシは、請
求項1の歯ブラシにおいて、前記ブラシ部付近における
吸引孔の断面積よりも前記柄部付近における吸引孔の断
面積が大であることを特徴とするものである。
【0018】したがって、ブラシ部付近における吸引孔
の断面積よりも柄部付近における吸引孔の断面積を大に
して、なおかつこの断面積は汚物(吸引物)を搬送する
に適した風速が常に予め得られるように設定してある。
而して、吸引孔内に汚水の残留がなく心配がない。その
結果、吸引孔の内部に汚物などが付着することも軽減さ
れる。
【0019】請求項3によるこの発明の歯ブラシは、請
求項1,2の歯ブラシにおいて、前記ブラシ部の両側に
前記吸引孔に連通した吸引口を設けてなることを特徴と
するものである。
【0020】したがって、ブラシ部の両側に設けた吸引
口が前記吸引孔に連通されているから、口腔内の特に歯
などから除去された汚物などを含有した汚水,唾液など
は、両側の吸引口のどちらからでも吸引孔に吸引され
る。また、ブラシ部全体の高さを低くすることができる
ので、頬側,舌側などのいかなる部位の刷掃も容易であ
ると共に、様々な体位での使用も可能となる。臼歯、前
歯表面および歯の裏側が容易に磨かれて頬粘膜を傷つけ
る恐れがなくなる。さらに、ブラシ部におけるブラシの
植毛を吸引用に抜去することがないので、ブラシすべて
が使用されると共に、注水孔からの注水を両側の吸引口
より吸引することで頬と歯茎との間の窪みに貯留するも
のを効率よく吸引でき、水等の誤飲の危険性が少な
い。。
【0021】請求項4によるこの発明の歯ブラシは、請
求項1,2,3の歯ブラシにおいて、前記水タンクおよ
び送水ポンプが、付勢部材により圧力をかけるピストン
を装着したシリンダと、前記注水孔に一端を接続すると
共に他端を前記シリンダに接続した管と、この管を開閉
せしめる開閉弁とで構成されていることを特徴とするも
のである。
【0022】したがって、管と柄部における注水孔との
接続を外し、しかも開閉弁を開かせた状態で水タンクの
シリンダに水を溜める。このシリンダ内に水が溜まった
ら開閉弁を閉じると共に管を注水孔に接続する。次い
で、開閉弁を開かせると、付勢部材の付勢力によりピス
トンが移動してシリンダ内の水が管、注水孔を経てブラ
シ部へ流れる。その結果、歯ブラシ使用時のタンクにお
ける角度に規制されることなく、どのような刷掃角度に
おいても必要時常に注水できる状態が保たれる。
【0023】請求項5によるこの発明の歯ブラシは、請
求項1,2,3,4の歯ブラシにおいて、前記注水孔の
先端とブラシ部との間における柄部に注水孔からの水が
前記ブラシ部のブラシ先端に流れるように、誘導手段を
設けてなることを特徴とするものである。
【0024】したがって、注水孔の先端とブラシ部との
間における柄部に注水孔からの水がブラシ部の先端に流
れるように、誘導手段を設けたことにより、注水孔から
の水は歯ブラシ部の先端に流れるので、刷掃部に水が供
給された患者の唾液分泌が少ないときでも、口腔内特に
歯の清掃が容易に行われる。
【0025】請求項6によるこの発明の歯ブラシは、請
求項1,2,3,4,5の歯ブラシにおいて、前記柄部
が合成樹脂からなると共に柄部内の長手方向へ補強物質
を埋設してなることを特徴とするものである。
【0026】したがって、柄部が合成樹脂からなると共
に柄部内の長手方向へ補強物質が埋設されているから、
患者などの使用者が歯ブラシを使用し、例えば歯でもっ
て歯ブラシを噛んでも、折れるようなことはなく、使用
上安全である。
【0027】請求項7によるこの発明の歯ブラシは、請
求項4の歯ブラシにおいて、前記ピストンの裏面側に牽
引部材の一端が接続されていると共に、この牽引部材が
前記シリンダの後端を通って外部へ延伸され、牽引部材
の他端につまみを設けてなることを特徴とするものであ
る。
【0028】したがって、介護者がつまみを持って牽引
部材を引っ張ることにより、付勢部材の付勢力に抗して
ピストンがシリンダの後側へ移動することにより、シリ
ンダ内に管を経て水が貯留される。この状態において介
護者がつまみを離すと、牽引部材が部材自身とつまみの
重さにより垂れさがる。従って、水タンクの総延長が長
くなって操作性を悪くすることはない。
【0029】請求項8によるこの発明の歯ブラシは、請
求項4,7の歯ブラシにおいて、前記シリンダが透明部
材からなっていることを特徴とするものである。
【0030】したがって、シリンダが透明部材からなっ
ているので、シリンダ内を外から目視できるので、シリ
ンダに溜められた水の貯留程度が常にチェックされる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0032】図1を参照するに、歯ブラシ1は、例えば
ポリプロピレンなどの合成樹脂からなる柄部3を備えて
おり、この柄部3は柄部本体3Aと先端部3Bとで構成
されており、先端部3Bにはブラシ部5が備えられてい
る。このブラシ部5には多数の例えば合成樹脂からなる
ブラシ(毛)7が適宜な間隔でもって植毛されている。
【0033】前記柄部3の図1において上部,下部にお
ける長手方向(左右方向)にはそれぞれ吸引孔9,注水
孔11が形成されている。この吸引孔9の先端は、図2
(A),(B)に示されているように、ブラシ部5を備
えた柄部3の先端部3Bの左右両側に形成された吸引口
13に連通されていると共に、吸引孔9の後端は、図示
省略のホースの一端に着脱可能に接続される負圧接続部
15に一体化されている。この負圧接続部15に接続さ
れるホースの他端は負圧源としてのポンプに接続されて
いる。
【0034】前記注水孔11の先端は、図1,図2
(A)に示されているように、前記ブラシ部5の近傍に
配置されていると共に、注水孔11の後端に、水タンク
17の前部に設けられた送水ポンプ19の先端が着脱可
能に接続されている。この水タンク17と送水ポンプ1
9とで把持部21を構成している。前記ポンプ19の下
部には水タンク17から前記注水孔11へ水を流すため
の開閉用ボタン23が備えられている。
【0035】上記構成により、水タンク17を送水ポン
プ19より外し、水を必要な量だけ水タンク17内に収
納せしめた後、水タンク17を送水ポンプ19に取付け
る。そして、例えば介護者が把持部21の水タンク17
を手に持って柄部3の先端部3Bに備えたブラシ部5を
例えば患者の口腔内に入れ、予め、吸引源のスイッチを
入れ負圧源のポンプを作動せしめる。水タンク17内の
水が開閉用ボタン23を押すとポンプ19内を通り注水
孔11を経て注水孔11の先端からブラシ部5のブラシ
7全体へ向けて流れて、口腔内特に歯がきれいに清掃さ
れる。
【0036】口腔内の汚物などを含有した汚水は吸引口
13より吸引孔9並びにホースを経て外部へ排出される
ので、従来よりも操作性がよく、しかも患者など使用者
1人ずつに対して専用として使うことができるので、他
の使用者に対して害を与えることをなくすことができ、
衛生上非常に良好である。また、水タンク17は送水ポ
ンプ19より例えばねじなどで着脱可能であるから、水
タンク17内への水の補給を容易に行うことができる。
【0037】前記柄部の柄部本体3A,先端部3Bの吸
引孔9の断面形状は、図3(A),(B)および図4
(A),(B)に示されているように、例えば円形状や
楕円状をしていて、柄部本体3Aにおける吸引孔9の断
面積S1 が先端部3Bにおける吸引孔9の断面積S2
り大きく(S1 >S2 )し、かつこの断面積S2 は汚物
(吸引物)を搬送するのに適した風速が常に予め得られ
るように設定してあり、、負圧源のポンプを停止せしめ
た際にも、口腔内特に歯などから除去された汚物を含有
した汚水が吸引孔9内へ戻ることを防止することができ
る。また、固型物を吸引した場合でも、吸引孔の断面積
が次第に大きくなるため、固型物が吸引孔9に詰まるこ
となく、容易に外部へ排出される。而して、吸引孔9の
内部に汚物などが付着するのを軽減せしめることにな
り、使用後の清掃を簡単にすることができる。
【0038】前記吸引口13は図2(A),(B)に示
されているように、吸引孔9に連通され、しかもブラシ
部5の両側における柄部3の先端3Bに設けられている
から、口腔内特に歯などから除去された汚物などを含有
した汚水,唾液などは両側の吸引口13のどちらからで
も容易に吸引孔9に吸引することができる。また、ブラ
シ部5全体の高さを低くすることによって、頬側,舌側
などのいかなる部位の刷掃が容易であると共に、様々な
体位での使用も可能となる。また、臼歯、前歯表面およ
び歯の裏側を容易に磨くことができ、しかも頬粘膜を傷
つける恐れがなくなる。また、ブラシ部5におけるブラ
シ7の植毛を吸引用に抜去することなくブラシ7がすべ
てを使用することができると共に注水孔11からの注水
を両側の吸引口13より吸引することで、図7に実線お
よび2点鎖線で示されているように刷掃時に同時に歯M
の側部や、頬側と歯茎との間の窪み51に溜った水(汚
水)を効率よく吸引せしめることができる。
【0039】図5に示されているように、前記注水孔1
1の先端11Aとブラシ部5との間における柄部本体3
Aに、注水孔11からの水がブラシ部5の先端であるブ
ラシ7の先端7Aに流れるように図5において右斜めの
傾斜面を備えた誘導手段としての例えば突起部29を設
けたことにより、注水孔11からの水は突起部29の傾
斜面に沿ってブラシ7の先端7Aへスムーズに流れるの
で、口腔内特に歯の清掃を容易に行うことができる。上
記突起部29の代り、注水孔11を延ばして環状にして
傾斜させるようにしても構わない。
【0040】図6には図1における水タンク17と送水
ポンプ19に代る他の実施の形態が示されている。図6
において、水タンク17および送水ポンプ19は透明部
材としての例えば樹脂からなる中空円筒状のシリンダ3
1を備えており、このシリンダ31内にはピストン33
が装着されている。このピストン33とシリンダヘッド
との間には付勢部材としてのスプリング35が介在され
ており、このスプリング35の付勢力によりピストン3
3が常時前側(図6において右側)へ付勢されている。
また、ピストン33の左側中央にはワイヤなどの牽引部
材37の一端が接続されていると共に、この牽引部材3
7はシリンダ31の後端(図6において左端)中央を通
って外部へ引き出されていて牽引部材37の他端はつま
み39に接続されている。
【0041】前記シリンダ31の前端(図6において右
端)中央には送水ポンプ19の一部を構成するケーシン
グ41の中央に前記注水孔9に一端が接続された柔かい
管43の他端が接続されている。この管43を拡縮せし
める開閉弁としての例えばコック45が前記ケーシング
41の上方に設けられている。前記コック45は前記管
43を上下より挾んだコック胴47の上部に一体化され
ている。しかも、コック45とケーシング41との間に
スプリング49が介在され、このスプリング49の付勢
力により常時上方へ付勢されている。前記ケーシング4
1の前側はジョイント部材53で柄部3に着脱可能に設
けられている。なお、コック45,スプリング49を下
方に設けるようにしてもよい。
【0042】上記構成により、ジョイント部材53を柄
部3より外し、コック45をスプリング49の付勢力に
抗して下方へ押して図6に示した状態(開状態)とし、
つまみ39を介護者が手に持って引っ張ってピストン3
3をスプリング35の付勢力に抗して引く。そのとき、
水は管43の一端(吸引口)より吸水されてシリンダ3
1内に溜まる。シリンダ31内に水が溜まったら、コッ
ク45をスプリング49の付勢で上方へ持ち上げること
により閉める。すなわち、管43が押しつぶされて閉ま
る。
【0043】この状態でジョイント部材53を柄部3に
接続した後、コック45を開けることにより、ピストン
33がスプリング31の付勢力で押されて図6において
右側へ移動することにより、水が管43を通り、さらに
注水孔11を経てブラシ7へ流れることになる。この方
式を採用することにより、歯ブラシ1の使用時の水タン
ク17の角度に規制されることなく、どの刷掃角度にお
いても必要時に常に水を注水できる状態に保つことがで
きる。
【0044】牽引部材37の他端にはつまみ39が設け
られているから、牽引部材37は部材自身とつまみ39
の重さにより垂れさがっているので、水タンク17の総
延長が長くなって操作性を悪くすることはなくなる。
【0045】また、シリンダ31が樹脂などの透明部材
からなっているので、シリンダ31内を外から監視でき
るから、シリンダ31内に溜められた水の貯留程度を常
にチェックすることができる。
【0046】図1に示されているように、柄部3全体が
例えばポリプロピレンなどの合成樹脂からなっているの
で、例えば使用者などの患者が使用時に柄部を噛んだ場
合に折れるのを防ぐために、柄部本体3A,先端部3B
まで入れた補強物質としての例えば芯金55が柄部の長
手方向へ埋設されているので、柄部3が折れるのを防止
することができ、使用上安全である。
【0047】なお、この発明は、前述した発明の実施の
形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによ
り、その他の態様で実施し得るものである。
【0048】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態より理解
されるように、請求項1の発明によれば、柄部に水タン
クおよび送水ポンプを備えた把持部が着脱可能に設けら
れているから、例えば介護者などが手で把持部を握って
例えば患者などの使用者の口腔内にブラシ部を入れ、把
持部に備えた送水ポンプを作動せしめると、水タンクか
ら水が注入孔を経てブラシ部へ伝わり、口腔内特に歯を
きれいに清掃することができる。そして口腔内の汚物な
どを含有した汚水は吸引孔を経て外部へ排出されるの
で、従来よりも操作性がよく、しかも患者などの使用者
1人に対して専用として使われるので、他の使用者に対
して害を与えることをなくすることができる。また、把
持部は柄部に対して着脱可能であるから、水タンク内へ
の水の補給を容易に行うことができる。
【0049】請求項2発明によれば、ブラシ部付近にお
ける吸引孔の断面積よりも柄部付近における吸引孔の断
面積を大にして、なおかつこの断面積は汚物(吸引物)
を搬送するのに適した風速が常に得られるよう予め設定
されている。而して、吸引孔内に汚水の残留がなく逆流
の心配がない。その結果、吸引孔の内部に汚物などが付
着することを軽減せしめることかできる。
【0050】請求項3の発明によれば、ブラシ部の両側
に設けた吸引口が前記吸引孔に連通されているから、口
腔内の特に歯などから除去された汚物などを含有した汚
水,唾液などは、両側の吸引口のどちらからでも吸引孔
に吸引せしめることができる。また、ブラシ部全体の高
さを低くすることによって、頬側,舌側などのいかなる
部位の刷掃も容易であると共に、様々な体位での使用も
可能となる。臼歯、前歯表面および歯の裏側など、従来
刷掃の困難となっていた箇所を容易に磨くことができ、
しかも頬粘膜を傷つける恐れがなくなる。また、ブラシ
部における植毛を吸引用に抜去することなく、ブラシす
べてを使用することができると共に、注水孔からの注水
を両側の吸引口より吸引することで頬と歯茎との間にお
ける窪みに貯留するものを効率よく吸引せしめることが
できる。
【0051】請求項4の発明によれば、送水ポンプの管
を注水孔より外し、しかも開閉弁を開かせた状態で水タ
ンクのシリンダに水を溜める。このシリンダ内に水が溜
まったら開閉弁を閉じると共に管の一端を注水孔の他端
に接続する。次いで、開閉弁を開かせると、付勢部材の
付勢力によりピストンが移動してシリンダ内の水が管、
注水孔を経てブラシ部へ流れる。その結果、歯ブラシ使
用時のタンクにおける角度に規制されることなく、どの
ような刷掃角度においても必要時常に注水できる状態を
保つことができる。
【0052】請求項5の発明によれば、注水孔の先端と
ブラシ部との間における柄部に注水孔からの水がブラシ
部の先端に流れるように、誘導手段を設けたことによ
り、注水孔からの水は歯ブラシ部の先端に流れるので、
刷掃部に水が供給され、患者の唾液分が少ないときで
も、口腔内特に歯の清掃を容易に行うことができる。
【0053】請求項6の発明によれば、柄部が合成樹脂
からなると共に柄部内の長手方向へ補強物質が埋設され
ているから、患者などの使用者が歯ブラシを使用し、例
えば歯でもって歯ブラシを噛んでも、折れるようなこと
はなく、使用上に安全である。
【0054】請求項7の発明によれば、介護者がつまみ
を持って牽引部材を引っ張ることにより、付勢部材の付
勢力に抗してピストンがシリンダの後側へ移動すること
により、シリンダ内に管を経て水が貯留される。この状
態において介護者がつまみを離すと、牽引部材が部材自
身とつまみの重さにより垂れさがる。而して、水タンク
の総延長が長くなって操作性を悪くすることをなくする
ことができる。
【0055】請求項8の発明によれば、シリンダが透明
部材からなっているので、シリンダ内を外から目視でき
るので、シリンダに溜められた水の貯留程度を常にチェ
ックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の歯ブラシの側面断面図である。
【図2】(A)は柄部先端部分における斜視図で、
(B)は(A)におけるB−B線に沿った吸引孔の断面
図である。
【図3】(A),(B)は図1におけるIII −III 線に
沿った吸引孔の断面形状を示す図である。
【図4】(A),(B)は図1におけるIV−IV線に沿っ
た吸引孔の断面形状を示す図である。
【図5】別の柄部の先端部分を示す側面図である。
【図6】水タンクと送水ポンプの別の実施の形態を示す
側面図である。
【図7】ブラシ部で頬と舌との間を清掃する状態を説明
する説明図である。
【図8】従来のブラシ部で頬と舌との間を清掃する状態
を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 歯ブラシ 3 柄部 3A 柄部本体 3B 先端部 5 ブラシ部 7 ブラシ 9 吸引孔 11 注水孔 17 水タンク 19 送水ポンプ 21 把持部 23 スイッチ 29 突起部(誘導手段) 31 シリンダ 33 ピストン 35 スプリング(付勢部材) 37 牽引部材 39 つまみ 41 ケーシング 43 管 45 コック(開閉弁) 49 スプリング 55 芯金(補強物質)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端にブラシ部を備えた柄部に、前記ブ
    ラシ部へ注水するための注水孔を設けると共に、水等を
    吸引するための吸引孔を設けてなる歯ブラシにおいて、
    水タンクおよび送水ポンプを備えた把持部を前記柄部に
    着脱交換可能に設けてなることを特徴とする歯ブラシ。
  2. 【請求項2】 前記ブラシ部付近における吸引孔の断面
    積よりも前記柄部付近における吸引孔の断面積が大であ
    ることを特徴とする請求項1記載の歯ブラシ。
  3. 【請求項3】 前記ブラシ部の両側に前記吸引孔に連通
    した吸引口を設けてなることを特徴とする請求項1,2
    記載の歯ブラシ。
  4. 【請求項4】 前記水タンクおよび送水ポンプが、付勢
    部材により圧力をかけるピストンを装着したシリンダ
    と、前記注水孔に一端を接続すると共に他端を前記シリ
    ンダに接続した管と、この管を開閉せしめる開閉弁とで
    構成されていることを特徴とする請求項1,2,3記載
    の歯ブラシ。
  5. 【請求項5】 前記注水孔の先端とブラシ部との間にお
    ける柄部に注水孔からの水が前記ブラシ部のブラシ先端
    に流れるように、誘導手段を設けてなることを特徴とす
    る請求項1,2,3,4記載の歯ブラシ。
  6. 【請求項6】 前記柄部が合成樹脂からなると共に柄部
    内の長手方向へ補強物質を埋設してなることを特徴とす
    る請求項1,2,3,4,5記載の歯ブラシ。
  7. 【請求項7】 前記ピストンの裏面側に牽引部材の一端
    が接続されていると共に、この牽引部材が前記シリンダ
    の後端を通って外部へ延伸され、牽引部材の他端につま
    みを設けてなることを特徴とする請求項4記載の歯ブラ
    シ。
  8. 【請求項8】 前記シリンダが透明部材からなっている
    ことを特徴とする請求項4,7記載の歯ブラシ。
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