JPH11103439A - 再生装置、記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可搬型テ゛ィスク型記憶媒体などを交換する際
に、できる限り映像が途切れないようにし、また、テ゛ィス
ク型記憶媒体に対して映像テ゛ータを記録中に、記録時間が
延びた場合、できる限り記録前に予め設定していた記録
領域に収まるような記録再生装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】 制御部が、可搬型テ゛ィスク型記憶媒体を交
換する直前のファイルの再生時には、ファイルの終端から先頭に
向かって、映像テ゛ータを前記バッファ部へ先読みする。ま
た、記録終了時間が延びた場合、記録時間延長検知後
は、映像テ゛ータを適当な間隔で間引いて記録し、さらに、
予め設定していた記録領域一杯に映像テ゛ータを記録した後
には、既に記録している映像テ゛ータに対して、その映像テ゛
ータがその適当な間隔で間引いて記録されたと仮定した場
合に不要となる映像フレームに対して上書きするような制御
を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、記録・再生装置、
例えば、ハードディスク、光ディスク等といった、主に
ディスク型記憶媒体を使用した映像ディスクレコーダー
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】以下、従来の技術について、図面を参照
しながら説明する．図１３は従来例における構成図を示
たもので、１３０１は映像データを入力し、映像データ
の圧縮を行なう映像データ入力部、１３０２は映像デー
タを一時的に保持するバッファ部、１３０３はディスク
型記憶媒体を有し、バッファ部１３０３からディスク型
記憶媒体への映像データの書き込み、ディスク型記憶媒
体からバッファ部１３０３への映像データの読み込みを
行なう記録部、１３０４は圧縮された映像データを伸長
し、表示する映像データ表示部、１３０５は記録・再生
など記録再生装置に対する指示を入力する指示入力部、
１３０６は指示入力部１３０５の指示に応じて、映像デ
ータ入力部１３０１とバッファ部１３０２間、バッファ
部１３０２と記録部１３０３間及びバッファ部１３０２
と映像データ表示部１３０４間のデータ転送を調整する
調整部である。

【０００３】以上のように構成された記録再生装置につ
いて、以下その動作を説明する．まず、ディスク型記憶
媒体が光ディスクなどの可搬型記憶媒体であり、その複
数の可搬型ディスク型記憶媒体にまたがって記録されて
いる映像データを再生する場合、再生中、空き時間を利
用してできる限り、図９のように、順次再生すべき映像
データをバッファ部１３０２に先読みする。このとき
の、バッファ部１３０２に保持されている映像データ量
は、例えば、図１０のようになる。

【０００４】次に、映像データの記録中に、記録終了時
間が延びた場合、図１２に示すフレーム情報テーブルの
フレームの位置情報に基づき、図１１のように、既に記
録している映像データを間引いてバッファに読み込み、
ディスク型記憶媒体の別の領域に退避しつつ、既に記録
している映像データ領域に記録すべき映像データを上書
きしていく。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】この映像ディスクレコ
ーダーにおいては、複数の可搬型ディスク型記憶媒体に
またがって記録されている映像データを再生する場合、
可搬型ディスク型記憶媒体を交換する際に、バッファに
十分なデータを先読みできていない場合には、映像が途
切れてしまうという課題があった。また、映像データの
記録中に、記録時間が延びた場合、記録前に予め設定し
ていた記録領域に収まらない、つまり別の記録領域への
退避後の上書きしか方法がなく、当該別の記録領域に空
き容量がない場合の有効な対処ができていないという課
題があった。

【０００６】従って、本発明は、第１に、複数の可搬型
ディスク型記憶媒体にまたがって記録されている映像デ
ータを再生する場合、可搬型ディスク型記憶媒体を交換
する際に、できる限り、映像が途切れないような記録再
生装置を提供することを目的とする。

【０００７】また、第２に、ディスク型記憶媒体に対し
て映像データを記録中に、記録時間が延びた場合、でき
る限り、記録前に予め設定していた記録領域に収まるよ
うな記録再生装置を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、映像データを入力する映像データ入力部
と、前記映像データ入力部から入力された映像データを
一時的に保持するバッファ部と、映像データの前記バッ
ファ部からの書き込み、前記バッファ部への読み込みを
行なう記録部と、前記バッファ部に保持されている映像
データを表示する映像データ表示部と、前記映像データ
入力部と前記バッファ部間、前記バッファ部と前記記録
部間及び前記バッファ部と前記映像データ表示部間のデ
ータ転送を制御する制御部とを備え、前記制御部は、第
１に、複数の記憶媒体にまたがって記録されている映像
データを再生する場合、記憶媒体を交換する直前のファ
イルの再生時には、当該ファイルの終端から先頭に向か
って、映像データを前記バッファ部へ先読みする。

【０００９】これにより、例えば、複数の可搬型ディス
ク型記憶媒体にまたがって記録されている映像データを
再生する場合、可搬型ディスク型記憶媒体を交換する際
に、できる限り、映像が途切れないようにすることがで
きる。

【００１０】また、前記制御部の機能として、第２に、
ディスク型記憶媒体に対して映像データを記録中に、記
録終了時間が延びた場合、記録時間延長検知後は、映像
データを適当な間隔で間引いて記録し、さらに、予め設
定していた記録領域一杯に映像データを記録した後に
は、既に記録している映像データに対して、その映像デ
ータがその適当な間隔で間引いて記録されたと仮定した
場合に不要となる映像フレームに対して上書きするよう
な制御を行なう。

【００１１】これにより、ディスク型記憶媒体に対して
映像データを記録中に、記録時間が延びた場合、できる
限り、記録前に予め設定していた記録領域に収まるよう
にすることができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図１から図８を用いて説明する。なお、本発明はこ
れら実施の形態に何等限定されるものではなく、その要
旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得
る。

【００１３】（実施の形態１）図１は、本発明の第１の
実施の形態における構成図を示したものであり、そのよ
うに構成された記録再生装置について、以下、複数の可
搬型ディスク型記憶媒体にまたがって記録されている映
像データを再生する場合の動作を説明する。

【００１４】まず、ディスク型記憶媒体が可搬型記憶媒
体であり、その複数の可搬型ディスク型記憶媒体にまた
がって記録されている映像データを再生する場合、再生
中、空き時間を利用してできる限り、図２のように、フ
ァイルの終端から先頭に向かって、映像データをバッフ
ァ部１０２に先読みする。次に、バッファ部に保持され
ている映像データの再生を開始した時点で可搬型ディス
ク型記憶媒体の交換を行ない、交換後、連続した映像デ
ータを記録しているファイルの先頭部分をバッファ部１
０２に読み込む。このときの、バッファ部１０２に保持
されている映像データ量は、例えば、図３のようにな
る。

【００１５】以上のように、本実施の形態では、複数の
可搬型ディスク型記憶媒体にまたがって記録されている
映像データを再生する場合、従来のデータの先頭から行
う方法の場合、図１０に示すように先読み容量が細切れ
になり、バッファ容量の使用効率が非常に悪いのに対
し、バッファへのデータの先読みを当該データの終端か
ら逆方向へ行うことにより、図３に示すように、バッフ
ァ容量の使用効率が大幅に向上されるので、映像再生が
途切れることなくスムーズに行われ、その実用的効果は
大きい。

【００１６】（実施の形態２）次に、実施の形態２にお
ける構成も、実施の形態１のおける構成と同様である
が、制御部１０６の機能として、後述のような制御を特
徴とするものである。以下、映像データの記録中に、記
録終了時間が延びた場合の動作を説明する。

【００１７】まず、第１の記録方式では、図４のよう
に、記録終了時間が延びたことを検知後、映像データを
ある適当な間隔で間引いて記録する。さらに、予め設定
していたデータ記録領域一杯に映像データを記録した後
に、さらに映像データを記録する必要がある場合に、既
に記録している映像データに対して、図５に示すフレー
ム情報テーブルのフレームの位置情報に基づき、その映
像データがある適当な間隔で間引いて記録されたと仮定
した場合に不要となる映像フレーム領域に対して、映像
データをある適当な間隔で間引きつつ、上書きして記録
する。

【００１８】具体例として図４で説明すると、ある適当
な間隔で間引いて記録されたと仮定した場合、１，４，
７．．．の領域が記録内容として有効であり、それを除
いた２，３，５，６．．．の領域は、その間引きによっ
て記録されていない領域と見なせるので、ここに上書き
をしていくことになる。その際、上書きするデータも適
当な間隔で間引いたものとするので、M+1,M+2,M+3...
から２サイズづつ間引いたデータである、M+3,M+6,M+
9... を記録していくことになる。

【００１９】更に、第２の記録方式では、第１の記録方
式において、記録終了時間が延びたことを検知後、記録
する映像データの圧縮率を高く変更する。

【００２０】次に、第３の記録方式では、図５のよう
に、記録終了時間が延びたことを検知後、映像データを
ある適当な間隔で間引いて記録する。さらに、予め設定
していたデータ記録領域一杯に映像データを記録した後
に、さらに映像データを記録する必要がある場合に、既
に記録している映像データに対して、図８に示すフレー
ム情報テーブルのフレームの位置情報に基づき、その映
像データがある適当な間隔で間引いて記録されたと仮定
した場合に不要となる映像フレーム領域に対して、映像
データを間引かずに上書きして記録する。

【００２１】更に、第４の記録方式では、第３の記録方
式において、記録終了時間が延びたことを検知後、記録
する映像データの圧縮率を高く変更する。

【００２２】次に、第５の記録方式では、図６のよう
に、記録終了時間が延びたことを検知後、映像データを
間引かずに記録する。さらに、予め設定していたデータ
記録領域一杯に映像データを記録した後に、さらに映像
データを記録する必要がある場合に、既に記録している
映像データに対して、図８に示すフレーム情報テーブル
のフレームの位置情報に基づき、その映像データがある
適当な間隔で間引いて記録されたと仮定した場合に不要
となる映像フレーム領域に対して、映像データをある適
当な間隔で間引きつつ、上書きして記録する。

【００２３】更に、第６の記録方式では、第５の記録方
式において、記録終了時間が延びたことを検知後、記録
する映像データの圧縮率を高く変更する。

【００２４】次に、第７の記録方式では、図７のよう
に、記録終了時間が延びたことを検知後、映像データを
間引かずに記録する。さらに、予め設定していたデータ
記録領域一杯に映像データを記録した後に、さらに映像
データを記録する必要がある場合に、既に記録している
映像データに対して、図８に示すフレーム情報テーブル
のフレームの位置情報に基づき、その映像データがある
適当な間隔で間引いて記録されたと仮定した場合に不要
となる映像フレーム領域に対して、映像データを間引か
ずに上書きして記録する。

【００２５】更に、第８の記録方式では、第７の記録方
式において、記録終了時間が延びたことを検知後、記録
する映像データの圧縮率を高く変更する。

【００２６】以上のように、本実施の形態では、映像デ
ータの記録中に、記録時間が延びた場合、残りの領域に
対して記録を続け、それでも記録続行が必要な場合、既
に記録済みの領域に対して上書きしてはならない領域を
決め、それとは別の上書きしても構わない領域に対して
記録を続行する。これら記録は記録対象データを間引く
・間引かない、圧縮・非圧縮をそれぞれ組み合わせて行
うので、従来のように、わざわざ別の記録媒体への退避
後の上書きという手法をとることなく、予め設定してい
た記録領域に収まるように記録することが可能となり、
その実用的効果は大きい。

【００２７】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、映像デー
タを入力する映像データ入力部と、前記映像データ入力
部から入力された映像データを一時的に保持するバッフ
ァ部と、映像データの前記バッファ部からの書き込み、
前記バッファ部への読み込みを行なう記録部と、前記バ
ッファ部に保持されている映像データを表示する映像デ
ータ表示部と、前記映像データ入力部と前記バッファ部
間、前記バッファ部と前記記録部間及び前記バッファ部
と前記映像データ表示部間のデータ転送を制御する制御
部とを備え、前記制御部は、第１に、複数の記憶媒体に
またがって記録されている映像データを再生する場合、
記憶媒体を交換する直前のファイルの再生時には、当該
ファイルの終端から先頭に向かって、映像データを前記
バッファ部へ先読みする。

【００２８】これにより、複数の可搬型ディスク型記憶
媒体にまたがって記録されている映像データを再生する
場合、可搬型ディスク型記憶媒体を交換する際に、でき
る限り、映像が途切れないようにすることができる。

【００２９】また、第２に、前記制御部の機能として、
ディスク型記憶媒体に対して映像データを記録中に、記
録終了時間が延びた場合、記録時間延長検知後は、映像
データを適当な間隔で間引いて記録し、さらに、予め設
定していた記録領域一杯に映像データを記録した後に
は、既に記録している映像データに対して、その映像デ
ータがその適当な間隔で間引いて記録されたと仮定した
場合に不要となる映像フレームに対して上書きするよう
な制御を行なう。

【００３０】これにより、ディスク型記憶媒体に対して
映像データを記録中に、記録時間が延びた場合、できる
限り、記録前に予め設定していた記録領域に収まるよう
にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態における記録再生装置の構成
図

【図２】本発明の実施形態１におけるデータの先読み方
式を示す図

【図３】本発明の実施形態１における映像データ再生中
の先読みデータ量の変化を示す図

【図４】本発明の実施形態２における記録時間延長時の
第１、第２の記録方式を示す図

【図５】本発明の実施形態２における記録時間延長時の
第３、第４の記録方式を示す図

【図６】本発明の実施形態２における記録時間延長時の
第５、第６の記録方式を示す図

【図７】本発明の実施形態２における記録時間延長時の
第７、第８の記録方式を示す図

【図８】本発明の実施形態２におけるフレーム情報テー
ブルを示す図

【図９】従来例におけるデータの先読み方式を示す図

【図１０】従来例における映像データ再生中の先読みデ
ータ量の変化を示す図

【図１１】従来例における記録時間延長時の記録方式を
示す図

【図１２】従来例におけるフレーム情報テーブルを示す
図

【図１３】従来例における記録再生装置の構成図

【符合の説明】

１０１ 映像データ入力部 １０２ バッファ部 １０３ 記録部 １０４ 映像データ表示部 １０５ 指示入力部 １０６ 制御部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 幡野 浩司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 映像データを入力する映像データ入力部
   と、前記映像データ入力部から入力された映像データを
   一時的に保持するバッファ部と、映像データの前記バッ
   ファ部からの書き込み、前記バッファ部への読み込みを
   行なう記録部と、前記バッファ部に保持されている映像
   データを表示する映像データ表示部と、前記映像データ
   入力部と前記バッファ部間、前記バッファ部と前記記録
   部間及び前記バッファ部と前記映像データ表示部間のデ
   ータ転送を制御する制御部とを備え、 前記制御部が、複数の記憶媒体にまたがって記録されて
   いる映像データを再生する場合、記憶媒体を交換する直
   前のファイルの再生時には、当該ファイルの終端から先
   頭に向かって、映像データを前記バッファ部へ先読みす
   ることを特徴とする再生装置。
2. 【請求項２】 映像データを入力する映像データ入力部
   と、前記映像データ入力部から入力された映像データを
   一時的に保持するバッファ部と、映像データの前記バッ
   ファ部からの書き込み、前記バッファ部への読み込みを
   行なう記録部と、前記バッファ部に保持されている映像
   データを表示する映像データ表示部と、前記映像データ
   入力部と前記バッファ部間、前記バッファ部と前記記録
   部間及び前記バッファ部と前記映像データ表示部間のデ
   ータ転送を制御する制御部とを備え、 前記制御部が、映像データの記録中に、記録終了時間が
   延びたとき、予め設定していたデータ記録領域一杯に映
   像データを記録した後に、さらに映像データを記録する
   必要がある場合には、既に記録している映像データに対
   して、その映像データがある適当な間隔で間引いて記録
   されたと仮定した場合に不要となる映像フレーム領域に
   対して、映像データを上書きして記録することを特徴と
   する記録装置。
3. 【請求項３】 制御部が、記録終了時間が延びたことを
   検知してから予め設定していたデータ記録領域一杯に映
   像データを記録するまで、及び、予め設定していたデー
   タ記録領域一杯に映像データを記録した後に、さらに映
   像データを記録する必要があるとき、既に記録している
   映像データを上書きして記録する場合、映像データをあ
   る適当な間隔で間引いて記録することを特徴とする請求
   項２に記載の記録装置。
4. 【請求項４】 制御部が、記録終了時間が延びたことを
   検知してから予め設定していたデータ記録領域一杯に映
   像データを記録するまでは、映像データをある適当な間
   隔で間引いて記録し、予め設定していたデータ記録領域
   一杯に映像データを記録した後に、さらに映像データを
   記録する必要があるとき、既に記録している映像データ
   を上書きして記録する場合は、映像データを間引かずに
   記録することを特徴とする請求項２に記載の記録装置。
5. 【請求項５】 制御部が、記録終了時間が延びたことを
   検知してから予め設定していたデータ記録領域一杯に映
   像データを記録するまでは、映像データを間引かずに記
   録し、予め設定していたデータ記録領域一杯に映像デー
   タを記録した後に、さらに映像データを記録する必要が
   あるとき、既に記録している映像データを上書きして記
   録する場合、映像データをある適当な間隔で間引いて記
   録することを特徴とする請求項２に記載の記録装置。
6. 【請求項６】 制御部が、記録終了時間が延びたことを
   検知してから予め設定していたデータ記録領域一杯に映
   像データを記録するまで、及び、予め設定していたデー
   タ記録領域一杯に映像データを記録した後に、さらに映
   像データを記録する必要があるとき、既に記録している
   映像データを上書きして記録する場合、映像データを間
   引かずに記録することを特徴とする請求項２に記載の記
   録装置。
7. 【請求項７】 制御部が、記録終了時間が延びたことを
   検知後は、映像データの圧縮率を高く変更することを特
   徴とする請求項３から６のいずれかに記載の記録装置。