JPH11102641A - 電界放射型素子の製造方法 - Google Patents
電界放射型素子の製造方法Info
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- JPH11102641A JPH11102641A JP20829098A JP20829098A JPH11102641A JP H11102641 A JPH11102641 A JP H11102641A JP 20829098 A JP20829098 A JP 20829098A JP 20829098 A JP20829098 A JP 20829098A JP H11102641 A JPH11102641 A JP H11102641A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 径が小さいゲートを制御することにより電子
の放出を行う電界放射型素子の製造方法を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 基板の表面に第1の犠牲膜を形成する工
程と、第1の犠牲膜にほぼ垂直な側壁を持ちかつ基板に
達する凹部を形成する工程と、第1の犠牲膜及び凹部の
表面に第2の犠牲膜を形成する工程と、第2の犠牲膜を
エッチバックし、凹部の側壁にサイドスペーサを残す工
程と、第1の犠牲膜、サイドスペーサ及び基板の露出部
分にゲート電極となる第1の導電膜を形成する工程と、
第1の導電膜をエッチバックして凹部の底に基板を露出
する工程と、第1の導電膜上に第1の絶縁膜を形成する
工程と、第1の絶縁膜上にエミッタ電極となる第2の導
電膜を形成する工程と、第1の導電膜及び第2の導電膜
の先端部を露出させる工程とを含む。
の放出を行う電界放射型素子の製造方法を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 基板の表面に第1の犠牲膜を形成する工
程と、第1の犠牲膜にほぼ垂直な側壁を持ちかつ基板に
達する凹部を形成する工程と、第1の犠牲膜及び凹部の
表面に第2の犠牲膜を形成する工程と、第2の犠牲膜を
エッチバックし、凹部の側壁にサイドスペーサを残す工
程と、第1の犠牲膜、サイドスペーサ及び基板の露出部
分にゲート電極となる第1の導電膜を形成する工程と、
第1の導電膜をエッチバックして凹部の底に基板を露出
する工程と、第1の導電膜上に第1の絶縁膜を形成する
工程と、第1の絶縁膜上にエミッタ電極となる第2の導
電膜を形成する工程と、第1の導電膜及び第2の導電膜
の先端部を露出させる工程とを含む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界放射型素子の
製造方法に関し、特にゲートの電位を制御することによ
り電子の放出を行う電界放射型素子の製造方法に関す
る。
製造方法に関し、特にゲートの電位を制御することによ
り電子の放出を行う電界放射型素子の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電界放射型素子は、電界集中を利用し
て、先鋭なエミッタ(電界放出陰極)の先端から電子を
放出させる素子である。例えば、フラットパネルディス
プレイは、多数のエミッタを配列した電界放射エミッタ
アレイ(FEA)を用いて構成される。それぞれのエミ
ッタは、ディスプレイの各画素の輝度等を制御する。
て、先鋭なエミッタ(電界放出陰極)の先端から電子を
放出させる素子である。例えば、フラットパネルディス
プレイは、多数のエミッタを配列した電界放射エミッタ
アレイ(FEA)を用いて構成される。それぞれのエミ
ッタは、ディスプレイの各画素の輝度等を制御する。
【0003】図11(A)〜(E)は、従来技術による
電界放射型素子の製造方法を示す。まず、熱酸化法によ
りシリコン基板の表面にSiO2 層を形成し、その後、
図11(A)に示すように、フォトリソグラフィにより
所定パターンのSiO2 層52をシリコン基板51上に
形成する。
電界放射型素子の製造方法を示す。まず、熱酸化法によ
りシリコン基板の表面にSiO2 層を形成し、その後、
図11(A)に示すように、フォトリソグラフィにより
所定パターンのSiO2 層52をシリコン基板51上に
形成する。
【0004】次に、SiO2 層52をマスクとしてシリ
コン基板51を等方性エッチングし、図11(B)に示
すように、SiO2 層52の下に凸部を有するシリコン
基板51aを形成する。この際、SiO2 層52が除去
される前に、エッチングを終了させる。
コン基板51を等方性エッチングし、図11(B)に示
すように、SiO2 層52の下に凸部を有するシリコン
基板51aを形成する。この際、SiO2 層52が除去
される前に、エッチングを終了させる。
【0005】次に、熱酸化法によりシリコン基板51a
の表面を酸化させ、図11(C)に示すように、シリコ
ン基板51c上にSiO2 層54を形成する。シリコン
基板51cはエミッタとして使用される。エミッタ51
cの先端は先鋭化される。
の表面を酸化させ、図11(C)に示すように、シリコ
ン基板51c上にSiO2 層54を形成する。シリコン
基板51cはエミッタとして使用される。エミッタ51
cの先端は先鋭化される。
【0006】次に、図11(D)に示すように、Nbを
斜め蒸着し、SiO2 層54及び52の表面にNbから
なるゲート電極層53b及び53aを形成する。
斜め蒸着し、SiO2 層54及び52の表面にNbから
なるゲート電極層53b及び53aを形成する。
【0007】次に、シリコン基板51cの先端部を覆う
SiO2 層54をエッチングにより除去し、図11
(E)に示すように、SiO2 膜54aで裾の部分が覆
われるシリコン基板(エミッタ)51cの先端を露出さ
せる。
SiO2 層54をエッチングにより除去し、図11
(E)に示すように、SiO2 膜54aで裾の部分が覆
われるシリコン基板(エミッタ)51cの先端を露出さ
せる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法に
より製造された電界放射型素子は、以下の理由により、
リーク電流やショートが発生し易い。
より製造された電界放射型素子は、以下の理由により、
リーク電流やショートが発生し易い。
【0009】第1に、図11(D)において、ゲート電
極層53a及び53bを斜め蒸着する際、SiO2 層5
2の下面及び側面にもゲート電極層53aが蒸着し易
い。
極層53a及び53bを斜め蒸着する際、SiO2 層5
2の下面及び側面にもゲート電極層53aが蒸着し易
い。
【0010】図12(A)に示すように、Nb50を基
板に対して垂直に入射すると、SiO2 層52の下面
(裏面)にNb層53aが蒸着しにくくなるが、ゲート
径R1が大きくなってしまい、好ましくない。ゲート径
R1は、SiO2 膜54上に蒸着されるNb層(ゲート
電極層)53bにできる円形の孔(ゲートホール)の直
径である。ゲート径R1が大きいと、エミッタ51cか
ら電子を放出する際にゲート53bに高い電圧を印加し
なければならない。その電圧を低くするため、図12
(B)に示すように、Nb50を基板垂直方向に対して
角度θで入射する。この場合、ゲート径R1は小さくな
るが、SiO2 膜54上にNb層(ゲート電極層)53
bが蒸着し、さらにSiO2 層52の側面及び下面(裏
面)に厚いNb層53aが蒸着する。さらに、Nb層5
3aと53bをつなぐように、薄いNb層53cがSi
O2 層52とSiO2 膜54との境界付近に蒸着する。
板に対して垂直に入射すると、SiO2 層52の下面
(裏面)にNb層53aが蒸着しにくくなるが、ゲート
径R1が大きくなってしまい、好ましくない。ゲート径
R1は、SiO2 膜54上に蒸着されるNb層(ゲート
電極層)53bにできる円形の孔(ゲートホール)の直
径である。ゲート径R1が大きいと、エミッタ51cか
ら電子を放出する際にゲート53bに高い電圧を印加し
なければならない。その電圧を低くするため、図12
(B)に示すように、Nb50を基板垂直方向に対して
角度θで入射する。この場合、ゲート径R1は小さくな
るが、SiO2 膜54上にNb層(ゲート電極層)53
bが蒸着し、さらにSiO2 層52の側面及び下面(裏
面)に厚いNb層53aが蒸着する。さらに、Nb層5
3aと53bをつなぐように、薄いNb層53cがSi
O2 層52とSiO2 膜54との境界付近に蒸着する。
【0011】この後、SiO2 層54の上部をエッチン
グにより除去すると、図13(A)に示すように、厚い
Nb層53aがゲート53b及びエミッタ51cの上に
付着することがある。このNb層53aがエリア62で
ゲート53b及びエミッタ51cに接触し、ショートを
引き起こす。また、上記のエッチングにより、図13
(B)に示すように、薄いNb層53cがエミッタ51
c又はゲート53bの上に、又はその付近に付着するこ
とがある。Nb層53cは、エミッタ51cとゲート5
3bをショートさせないものの、リーク電流を流す原因
となる。
グにより除去すると、図13(A)に示すように、厚い
Nb層53aがゲート53b及びエミッタ51cの上に
付着することがある。このNb層53aがエリア62で
ゲート53b及びエミッタ51cに接触し、ショートを
引き起こす。また、上記のエッチングにより、図13
(B)に示すように、薄いNb層53cがエミッタ51
c又はゲート53bの上に、又はその付近に付着するこ
とがある。Nb層53cは、エミッタ51cとゲート5
3bをショートさせないものの、リーク電流を流す原因
となる。
【0012】第2に、図11(E)において、SiO2
膜54aの厚さが均一になるためである。すなわち、エ
ミッタ51cとゲート53bの間隔が先端部と裾部とで
均一になる。エミッタとゲートとの間隔を短くすると、
エミッタの先端部だけでなく裾の部分にも高電界が印加
されてしまい、絶縁破壊が起こり易い。
膜54aの厚さが均一になるためである。すなわち、エ
ミッタ51cとゲート53bの間隔が先端部と裾部とで
均一になる。エミッタとゲートとの間隔を短くすると、
エミッタの先端部だけでなく裾の部分にも高電界が印加
されてしまい、絶縁破壊が起こり易い。
【0013】第3に、SiO2 膜54aは薄い均一な層
であるので、エミッタ51cとゲート53bとの間の容
量が大きくなってしまう。
であるので、エミッタ51cとゲート53bとの間の容
量が大きくなってしまう。
【0014】本発明の目的は、ゲート径が小さい電界放
射型素子の製造方法を提供することである。
射型素子の製造方法を提供することである。
【0015】本発明の他の目的は、絶縁破壊が発生しに
くい電界放射型素子の製造方法を提供することである。
くい電界放射型素子の製造方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、(a)基板の表面に第1の犠牲膜を形成する工程
と、(b)前記第1の犠牲膜にほぼ垂直な側壁を持ちか
つ前記基板に達する凹部を形成する工程と、(c)前記
第1の犠牲膜及び前記凹部の表面に第2の犠牲膜を形成
する工程と、(d)前記第2の犠牲膜をエッチバック
し、前記凹部の側壁にサイドスペーサを残す工程と、
(e)前記第1の犠牲膜、前記サイドスペーサ及び前記
基板の露出部分にゲート電極となる第1の導電膜を形成
する工程であって、該第1の犠牲膜上に厚く該基板上に
薄く第1の導電膜を形成する工程と、(f)前記第1の
導電膜をエッチバックして前記凹部の底に前記基板を露
出する工程と、(g)前記第1の導電膜上に第1の絶縁
膜を形成することによりカスプを形成する工程と、
(h)前記第1の絶縁膜上にエミッタ電極となる第2の
導電膜を形成する工程と、(i)前記第1の導電膜と前
記第2の導電膜の先端部を露出させる工程とを含む電界
放射型素子の製造方法が提供される。
ば、(a)基板の表面に第1の犠牲膜を形成する工程
と、(b)前記第1の犠牲膜にほぼ垂直な側壁を持ちか
つ前記基板に達する凹部を形成する工程と、(c)前記
第1の犠牲膜及び前記凹部の表面に第2の犠牲膜を形成
する工程と、(d)前記第2の犠牲膜をエッチバック
し、前記凹部の側壁にサイドスペーサを残す工程と、
(e)前記第1の犠牲膜、前記サイドスペーサ及び前記
基板の露出部分にゲート電極となる第1の導電膜を形成
する工程であって、該第1の犠牲膜上に厚く該基板上に
薄く第1の導電膜を形成する工程と、(f)前記第1の
導電膜をエッチバックして前記凹部の底に前記基板を露
出する工程と、(g)前記第1の導電膜上に第1の絶縁
膜を形成することによりカスプを形成する工程と、
(h)前記第1の絶縁膜上にエミッタ電極となる第2の
導電膜を形成する工程と、(i)前記第1の導電膜と前
記第2の導電膜の先端部を露出させる工程とを含む電界
放射型素子の製造方法が提供される。
【0017】
【発明の実施の形態】図1(A)〜(C)、図2(D)
〜(F)、図3(G)〜(J)は、本発明の第1の実施
例による電界放射型素子の製造工程を示す図である。以
下、エミッタ(電界放出陰極)とゲートとからなる2電
極構造の電界放射型素子の製造工程を示す。
〜(F)、図3(G)〜(J)は、本発明の第1の実施
例による電界放射型素子の製造工程を示す図である。以
下、エミッタ(電界放出陰極)とゲートとからなる2電
極構造の電界放射型素子の製造工程を示す。
【0018】図1(A)において、基板20は、例えば
Siである。反応性スパッタ法により、基板20の表面
に、例えばSiNx からなる第1犠牲膜22を形成す
る。第1犠牲膜22は、膜厚が約0.2μmである。第
1犠牲膜22の成膜条件は、例えば、DCスパッタ装置
を用いて、ターゲットとしてSiを用い、ワークガスと
してN2 +Arを導入しながら行う。SiNx の成膜は
減圧CVD法やプラズマCVD法を用いてもよい。
Siである。反応性スパッタ法により、基板20の表面
に、例えばSiNx からなる第1犠牲膜22を形成す
る。第1犠牲膜22は、膜厚が約0.2μmである。第
1犠牲膜22の成膜条件は、例えば、DCスパッタ装置
を用いて、ターゲットとしてSiを用い、ワークガスと
してN2 +Arを導入しながら行う。SiNx の成膜は
減圧CVD法やプラズマCVD法を用いてもよい。
【0019】基板20は、Siの他、Alでもよい。基
板20がAlの場合、第1犠牲膜22はAl2 O3 で形
成することもできる。第1犠牲膜22は、絶縁膜に限定
されず、導電膜でもよい。
板20がAlの場合、第1犠牲膜22はAl2 O3 で形
成することもできる。第1犠牲膜22は、絶縁膜に限定
されず、導電膜でもよい。
【0020】次に、第1犠牲膜22の上に所定パターン
のレジスト膜23(図1(B))を形成し、当該レジス
ト膜23をマスクとして第1犠牲膜22を選択的にかつ
異方的にエッチングし、図1(B)に示すように、ほぼ
垂直な側壁をもつ凹部21を有する第1犠牲膜22aを
形成する。凹部21は直径dが約0.5μmであり、深
さが約0.2μmである。残された第1犠牲膜22a
は、断面形状が左右の2パートからなる。
のレジスト膜23(図1(B))を形成し、当該レジス
ト膜23をマスクとして第1犠牲膜22を選択的にかつ
異方的にエッチングし、図1(B)に示すように、ほぼ
垂直な側壁をもつ凹部21を有する第1犠牲膜22aを
形成する。凹部21は直径dが約0.5μmであり、深
さが約0.2μmである。残された第1犠牲膜22a
は、断面形状が左右の2パートからなる。
【0021】次に、図1(C)に示すように、第1犠牲
膜22a及び露出した基板20の表面に、例えばSiO
2 からなる第2犠牲膜24aを形成する。第2犠牲膜2
4aは、ステップカバレッジの良い堆積方法で堆積され
る。例えば、O3 及びTEOSを原料として、基板温度
を400℃にして常圧CVDを行う。第2犠牲膜24a
の膜厚は、約0.15μmである。第2犠牲膜24aの
表面には、下地表面の凹部を反映し縮小された凹部が形
成される。第2犠牲膜24aは、後に述べるゲート電極
に対し、エッチング選択性を有する材料で形成されれば
よく、SiO2の他、他の絶縁体、半導体又は導電体で
もよい。
膜22a及び露出した基板20の表面に、例えばSiO
2 からなる第2犠牲膜24aを形成する。第2犠牲膜2
4aは、ステップカバレッジの良い堆積方法で堆積され
る。例えば、O3 及びTEOSを原料として、基板温度
を400℃にして常圧CVDを行う。第2犠牲膜24a
の膜厚は、約0.15μmである。第2犠牲膜24aの
表面には、下地表面の凹部を反映し縮小された凹部が形
成される。第2犠牲膜24aは、後に述べるゲート電極
に対し、エッチング選択性を有する材料で形成されれば
よく、SiO2の他、他の絶縁体、半導体又は導電体で
もよい。
【0022】次に、SiO2 からなる第2犠牲膜24a
を全面エッチング(エッチバック)して、図2(D)に
示すように、第1犠牲膜22aの側壁に第2犠牲膜24
bをサイドスペーサとして残す。このエッチバックは、
異方性ドライエッチングにより行う。例えば、マグネト
ロンRIE装置を用いて、エッチングガスとしてCHF
3 +CO2 +Arの混合ガスを用い、反応室内圧力を5
0mTorrにしてエッチングを行う。
を全面エッチング(エッチバック)して、図2(D)に
示すように、第1犠牲膜22aの側壁に第2犠牲膜24
bをサイドスペーサとして残す。このエッチバックは、
異方性ドライエッチングにより行う。例えば、マグネト
ロンRIE装置を用いて、エッチングガスとしてCHF
3 +CO2 +Arの混合ガスを用い、反応室内圧力を5
0mTorrにしてエッチングを行う。
【0023】次に、図2(E)に示すように、例えばT
iNX からなるゲート電極25aを反応性スパッタ法に
より基板全面に0.1μm(広い平坦面上での厚さ)堆
積する。スパッタは、DCスパッタ装置を用い、ターゲ
ットとしてTiを用い、ワークガスとしてN2 +Arガ
スを導入して行う。ゲート電極25aは、上方平坦面上
で厚く、凹部内の下方平坦面上で薄く堆積する。凹部
は、深さに対して直径が小さいので、凹部内にはゲート
電極25aが堆積されにくい。凹部の側壁上では、ゲー
ト電極25aの厚さが徐々に変化する。TiNX ターゲ
ットを用い、ワークガスとしてArを導入した通常のス
パッタ法、蒸着法を用いることもできる。
iNX からなるゲート電極25aを反応性スパッタ法に
より基板全面に0.1μm(広い平坦面上での厚さ)堆
積する。スパッタは、DCスパッタ装置を用い、ターゲ
ットとしてTiを用い、ワークガスとしてN2 +Arガ
スを導入して行う。ゲート電極25aは、上方平坦面上
で厚く、凹部内の下方平坦面上で薄く堆積する。凹部
は、深さに対して直径が小さいので、凹部内にはゲート
電極25aが堆積されにくい。凹部の側壁上では、ゲー
ト電極25aの厚さが徐々に変化する。TiNX ターゲ
ットを用い、ワークガスとしてArを導入した通常のス
パッタ法、蒸着法を用いることもできる。
【0024】次に、ゲート電極25aを約0.05μm
全面エッチング(エッチバック)して、図2(F)に示
すように、凹部(ゲートホール)の底に基板20を露出
させる。サイドスペーサ24bの側面及び第1犠牲膜2
2aの上面にゲート電極25bを残す。このエッチバッ
クは、異方性ドライエッチングにより行う。例えば、マ
グネトロンRIE装置を用いて、エッチングガスとして
Cl2 を用い、反応室内圧力を125mTorrにして
エッチングを行う。
全面エッチング(エッチバック)して、図2(F)に示
すように、凹部(ゲートホール)の底に基板20を露出
させる。サイドスペーサ24bの側面及び第1犠牲膜2
2aの上面にゲート電極25bを残す。このエッチバッ
クは、異方性ドライエッチングにより行う。例えば、マ
グネトロンRIE装置を用いて、エッチングガスとして
Cl2 を用い、反応室内圧力を125mTorrにして
エッチングを行う。
【0025】実際の工程では、凹部(ゲートホール)の
底の直径d’を0.06μmまで小さくすることができ
た。図1(B)において、凹部21の直径dを解像度限
界まで小さくし、サイドスペーサ24bを形成した後に
(図2(D))、ゲート電極25bを形成することによ
り、ゲートホールの直径d’を極めて小さくすることが
できる。
底の直径d’を0.06μmまで小さくすることができ
た。図1(B)において、凹部21の直径dを解像度限
界まで小さくし、サイドスペーサ24bを形成した後に
(図2(D))、ゲート電極25bを形成することによ
り、ゲートホールの直径d’を極めて小さくすることが
できる。
【0026】次に、図3(G)に示すように、例えばS
iO2 からなる第3犠牲膜26を基板全面に常圧CVD
法により0.15μm成膜することにより、カスプを形
成する。第3犠牲膜26は、エミッタの成形型となる。
成膜条件は、例えば、原料ガスがO3 及びTEOSであ
り、基板温度が400℃である。
iO2 からなる第3犠牲膜26を基板全面に常圧CVD
法により0.15μm成膜することにより、カスプを形
成する。第3犠牲膜26は、エミッタの成形型となる。
成膜条件は、例えば、原料ガスがO3 及びTEOSであ
り、基板温度が400℃である。
【0027】次に、図3(H)に示すように、例えばT
iNX からなるエミッタ電極27を反応性スパッタ法に
より約0.2μm基板全面に堆積する。スパッタは、D
Cスパッタ装置を用い、ターゲットとしてTiを用い、
ワークガスとしてN2 +Arガスを導入して行う。
iNX からなるエミッタ電極27を反応性スパッタ法に
より約0.2μm基板全面に堆積する。スパッタは、D
Cスパッタ装置を用い、ターゲットとしてTiを用い、
ワークガスとしてN2 +Arガスを導入して行う。
【0028】次に、基板20及びサイドスペーサ24b
の全部と第3犠牲膜26の一部とをエッチングにより除
去し、図3(I)に示すように、第3犠牲膜26aを残
す。Siからなる基板20のエッチングにはHF+HN
O3 +CH3 COOHを用い、SiO2 からなるサイド
スペーサ24b及び第3犠牲膜26のエッチングにはH
F+NH4 Fを用いる。
の全部と第3犠牲膜26の一部とをエッチングにより除
去し、図3(I)に示すように、第3犠牲膜26aを残
す。Siからなる基板20のエッチングにはHF+HN
O3 +CH3 COOHを用い、SiO2 からなるサイド
スペーサ24b及び第3犠牲膜26のエッチングにはH
F+NH4 Fを用いる。
【0029】以上で電界放射型素子が完成する。この電
界放射型素子は、エミッタ電極27とゲート電極25b
を有する。エミッタ電極27には負電位が印加され、図
示しないアノード電極には正電位が印加される。ゲート
電極25bに正電位を印加することにより、エミッタ電
極27からアノード電極に向けて電子を放出させること
ができる。
界放射型素子は、エミッタ電極27とゲート電極25b
を有する。エミッタ電極27には負電位が印加され、図
示しないアノード電極には正電位が印加される。ゲート
電極25bに正電位を印加することにより、エミッタ電
極27からアノード電極に向けて電子を放出させること
ができる。
【0030】本実施例によれば、ゲートホールの直径
d’(図2(F))を小さくすることができる。ゲート
ホールの直径d’を小さくすれば、ゲート電極25bに
印加する電位が低くても、エミッタ電極27周囲に強電
界を発生させ、エミッタ電極27から電子を放出させる
ことができる。
d’(図2(F))を小さくすることができる。ゲート
ホールの直径d’を小さくすれば、ゲート電極25bに
印加する電位が低くても、エミッタ電極27周囲に強電
界を発生させ、エミッタ電極27から電子を放出させる
ことができる。
【0031】次に、リーク電流及びショートの発生を防
止するための電界放射型素子の製造方法を示す。
止するための電界放射型素子の製造方法を示す。
【0032】図3(G)では、第3犠牲膜26を厚さが
均一になるようにステップカバレッジのよい堆積方法で
堆積した。ここでは、それに代えて、図3(J)に示す
ように、CVD法による膜堆積のステップカバレッジを
制御して、第3犠牲膜26の厚さを局所的に変える。す
なわち、ステップカバレッジが悪い堆積法により第3犠
牲膜26を堆積し、第3犠牲膜26を平坦部で厚くし凹
部で薄くする。成膜条件は、例えば、原料ガスがSiH
4 及びO2 であり、基板温度が500℃である。常圧C
VD炉又は減圧CVD炉を用いることができる。常圧C
VD炉の方がステップカバレッジが悪い。
均一になるようにステップカバレッジのよい堆積方法で
堆積した。ここでは、それに代えて、図3(J)に示す
ように、CVD法による膜堆積のステップカバレッジを
制御して、第3犠牲膜26の厚さを局所的に変える。す
なわち、ステップカバレッジが悪い堆積法により第3犠
牲膜26を堆積し、第3犠牲膜26を平坦部で厚くし凹
部で薄くする。成膜条件は、例えば、原料ガスがSiH
4 及びO2 であり、基板温度が500℃である。常圧C
VD炉又は減圧CVD炉を用いることができる。常圧C
VD炉の方がステップカバレッジが悪い。
【0033】その後、図3(H)、(I)と同様な工程
を行うことにより、図3(I)においてエミッタ電極2
7とゲート電極25bの間隔を所望の値にすることがで
きる。すなわち、エミッタ電極27の先端では、エミッ
タ電極27とゲート電極25bの間隔を狭くし、エミッ
タ電極27の裾の部分ではエミッタ電極27とゲート電
極25bの間隔を広くすることができる。
を行うことにより、図3(I)においてエミッタ電極2
7とゲート電極25bの間隔を所望の値にすることがで
きる。すなわち、エミッタ電極27の先端では、エミッ
タ電極27とゲート電極25bの間隔を狭くし、エミッ
タ電極27の裾の部分ではエミッタ電極27とゲート電
極25bの間隔を広くすることができる。
【0034】ゲート電極25bに正電位を印加した際、
エミッタ電極27の先端部に印加される電界を高くし、
エミッタ電極27の裾の部分に印加される電界を低くす
ることができる。これにより、エミッタ電極27とゲー
ト電極25bとの間の絶縁破壊を防止することができ
る。
エミッタ電極27の先端部に印加される電界を高くし、
エミッタ電極27の裾の部分に印加される電界を低くす
ることができる。これにより、エミッタ電極27とゲー
ト電極25bとの間の絶縁破壊を防止することができ
る。
【0035】また、エミッタ電極27の先端部でのみエ
ミッタ電極27とゲート電極25bとの間隔を狭くする
ことにより、エミッタ電極27とゲート電極25bの間
の容量を小さくすることができる。
ミッタ電極27とゲート電極25bとの間隔を狭くする
ことにより、エミッタ電極27とゲート電極25bの間
の容量を小さくすることができる。
【0036】図4(A)、(B)は、エミッタ電極27
を支持基板28で補強する方法を2種類示す。エミッタ
電極27は、膜厚が約0.2μmと薄いので、支持基板
28でエミッタ電極27を補強することが望ましい。
を支持基板28で補強する方法を2種類示す。エミッタ
電極27は、膜厚が約0.2μmと薄いので、支持基板
28でエミッタ電極27を補強することが望ましい。
【0037】図4(A)は、第1の方法を示す。図3
(H)の状態まで製造された電界放射型素子において、
エミッタ電極27の凹部を、例えばSOG膜からなる平
坦化膜29aで埋める。その後、平坦化膜29aを異方
性ドライエッチング法又はCMP法でエッチバックし、
エミッタ電極27の表面を平坦化する。平坦化膜29a
は、SOG膜の他、PSG(フォスフォシリケートガラ
ス)やBPSG(ボロフォスフォシリケートガラス)を
リフローして形成してもよい。
(H)の状態まで製造された電界放射型素子において、
エミッタ電極27の凹部を、例えばSOG膜からなる平
坦化膜29aで埋める。その後、平坦化膜29aを異方
性ドライエッチング法又はCMP法でエッチバックし、
エミッタ電極27の表面を平坦化する。平坦化膜29a
は、SOG膜の他、PSG(フォスフォシリケートガラ
ス)やBPSG(ボロフォスフォシリケートガラス)を
リフローして形成してもよい。
【0038】続いて、エミッタ電極27の上に支持基板
28を静電接着又は接着剤により接着する。支持基板2
8は、例えば、ガラス、石英またはAl2 O3 である。
その後、図3(I)と同様の工程で、基板20及びサイ
ドスペーサ24bの全部と第3犠牲膜26の一部を除去
する。
28を静電接着又は接着剤により接着する。支持基板2
8は、例えば、ガラス、石英またはAl2 O3 である。
その後、図3(I)と同様の工程で、基板20及びサイ
ドスペーサ24bの全部と第3犠牲膜26の一部を除去
する。
【0039】図4(B)は、第2の方法を示す。図3
(H)の状態でエミッタ電極27の上に、例えば低融点
ガラス又はエポキシ樹脂からなる接着剤29bを流し込
み、エミッタ電極27と支持基板28を接着する。接着
剤29bは、エミッタ電極27の表面を平坦化する役目
も有する。その後、図3(I)と同様の工程で、基板2
0及びサイドスペーサ24bの全部と第3犠牲膜26の
一部を除去する。
(H)の状態でエミッタ電極27の上に、例えば低融点
ガラス又はエポキシ樹脂からなる接着剤29bを流し込
み、エミッタ電極27と支持基板28を接着する。接着
剤29bは、エミッタ電極27の表面を平坦化する役目
も有する。その後、図3(I)と同様の工程で、基板2
0及びサイドスペーサ24bの全部と第3犠牲膜26の
一部を除去する。
【0040】接着剤29bは、Alを用いてもよい。そ
の場合、温度400〜500℃を保ち、支持基板28と
接着剤29b(又はエミッタ電極27)との間に1kV
の高電圧をかけ、静電気力によりエミッタ電極27と支
持基板28を陽極接合してもよい。接着剤29bにAl
を用いれば、接着剤29bをエミッタ配線として用いる
こともできる。
の場合、温度400〜500℃を保ち、支持基板28と
接着剤29b(又はエミッタ電極27)との間に1kV
の高電圧をかけ、静電気力によりエミッタ電極27と支
持基板28を陽極接合してもよい。接着剤29bにAl
を用いれば、接着剤29bをエミッタ配線として用いる
こともできる。
【0041】以上は、エミッタ電極とゲート電極を有す
る2電極素子の電界放射型素子の製造工程を示した。次
に、電界放射型素子の他の例として、3電極素子の製造
工程を示す。3電極素子は、エミッタ電極とゲート電極
とアノード電極の3電極からなる。
る2電極素子の電界放射型素子の製造工程を示した。次
に、電界放射型素子の他の例として、3電極素子の製造
工程を示す。3電極素子は、エミッタ電極とゲート電極
とアノード電極の3電極からなる。
【0042】図5(A)〜(C)、図6(D)〜
(F)、図7(G)、(H)は、本発明の第2の実施例
による電界放射型素子(3電極素子)の製造工程を示す
図である。
(F)、図7(G)、(H)は、本発明の第2の実施例
による電界放射型素子(3電極素子)の製造工程を示す
図である。
【0043】図5(A)において、出発基板20は、例
えばSiO2 からなる絶縁膜20a上に、アノード電極
20b、第1犠牲膜20c、及び凹部21を有する第2
犠牲膜21aを順次積層してなる。
えばSiO2 からなる絶縁膜20a上に、アノード電極
20b、第1犠牲膜20c、及び凹部21を有する第2
犠牲膜21aを順次積層してなる。
【0044】アノード電極20bは、例えばP又はBを
ドープした多結晶Siからなり、膜厚が約0.15μm
である。第1犠牲膜20cは、例えばSiO2 からな
り、膜厚が0.3μmである。第2犠牲膜21aは、例
えばP又はBをドープした多結晶Siからなり、膜厚が
約0.3μmである。
ドープした多結晶Siからなり、膜厚が約0.15μm
である。第1犠牲膜20cは、例えばSiO2 からな
り、膜厚が0.3μmである。第2犠牲膜21aは、例
えばP又はBをドープした多結晶Siからなり、膜厚が
約0.3μmである。
【0045】凹部21を有する第2犠牲膜21aは、膜
厚が均一な第2犠牲膜を形成した後にフォトリソグラフ
ィ及びエッチング技術を用いて形成することができる。
凹部21は、直径が約0.5μmであり、深さが約0.
3μmである。このエッチングは、異方性ドライエッチ
ングにより行う。例えば、マグネトロンRIE装置を用
い、エッチングガスとしてHBrを用い、反応室内圧力
を100mTorrにしてエッチングを行う。
厚が均一な第2犠牲膜を形成した後にフォトリソグラフ
ィ及びエッチング技術を用いて形成することができる。
凹部21は、直径が約0.5μmであり、深さが約0.
3μmである。このエッチングは、異方性ドライエッチ
ングにより行う。例えば、マグネトロンRIE装置を用
い、エッチングガスとしてHBrを用い、反応室内圧力
を100mTorrにしてエッチングを行う。
【0046】次に、図5(B)に示すように、図2
(D)と同様な方法により、例えばSiO2 からなるサ
イドスペーサ22aを第2犠牲膜21aの側壁に形成す
る。
(D)と同様な方法により、例えばSiO2 からなるサ
イドスペーサ22aを第2犠牲膜21aの側壁に形成す
る。
【0047】次に、図5(C)に示すように、例えばT
iNX からなるゲート電極25aを反応性スパッタ法に
より基板全面に0.1μm(広い平坦面上での厚さ)堆
積する。スパッタは、DCスパッタ装置を用い、ターゲ
ットとしてTiを用い、ワークガスとしてN2 +Arガ
スを導入して行う。ゲート電極25aは、上方平坦面上
で厚く、凹部内の下方平坦面上で薄く堆積する。凹部の
側壁上では、ゲート電極25aの厚さが徐々に変化す
る。ターゲットとしてTiNX を用い、ワークガスとし
てArを導入した通常のスパッタ法、蒸着法を用いるこ
ともできる。
iNX からなるゲート電極25aを反応性スパッタ法に
より基板全面に0.1μm(広い平坦面上での厚さ)堆
積する。スパッタは、DCスパッタ装置を用い、ターゲ
ットとしてTiを用い、ワークガスとしてN2 +Arガ
スを導入して行う。ゲート電極25aは、上方平坦面上
で厚く、凹部内の下方平坦面上で薄く堆積する。凹部の
側壁上では、ゲート電極25aの厚さが徐々に変化す
る。ターゲットとしてTiNX を用い、ワークガスとし
てArを導入した通常のスパッタ法、蒸着法を用いるこ
ともできる。
【0048】次に、ゲート電極25aを約0.05μm
全面エッチング(エッチバック)して、図6(D)に示
すように、凹部(ゲートホール)の底に基板20cを露
出させ、サイドスペーサ22aの側面及び第2犠牲膜2
1aの上面にゲート電極25bを残す。凹部(ゲートホ
ール)の底の直径d’を極めて小さくすることができ
る。このエッチバックは、異方性ドライエッチングによ
り行う。例えば、マグネトロンRIE装置を用いて、エ
ッチングガスとしてCl2 を用い、反応室内圧力を12
5mTorrにしてエッチングを行う。
全面エッチング(エッチバック)して、図6(D)に示
すように、凹部(ゲートホール)の底に基板20cを露
出させ、サイドスペーサ22aの側面及び第2犠牲膜2
1aの上面にゲート電極25bを残す。凹部(ゲートホ
ール)の底の直径d’を極めて小さくすることができ
る。このエッチバックは、異方性ドライエッチングによ
り行う。例えば、マグネトロンRIE装置を用いて、エ
ッチングガスとしてCl2 を用い、反応室内圧力を12
5mTorrにしてエッチングを行う。
【0049】次に、図6(E)に示すように、例えばS
iO2 からなる第4犠牲膜26を基板全面に常圧CVD
法により0.15μm成膜する。成膜条件は、例えば、
原料ガスがO3 及びTEOSであり、基板温度が400
℃である。
iO2 からなる第4犠牲膜26を基板全面に常圧CVD
法により0.15μm成膜する。成膜条件は、例えば、
原料ガスがO3 及びTEOSであり、基板温度が400
℃である。
【0050】次に、図6(F)に示すように、例えばT
iNX からなるエミッタ電極27を反応性スパッタ法に
より約0.2μm基板全面に堆積する。スパッタは、D
Cスパッタ装置を用い、ターゲットとしてTiを用い、
ワークガスとしてN2 +Arガスを導入して行う。
iNX からなるエミッタ電極27を反応性スパッタ法に
より約0.2μm基板全面に堆積する。スパッタは、D
Cスパッタ装置を用い、ターゲットとしてTiを用い、
ワークガスとしてN2 +Arガスを導入して行う。
【0051】次に、エミッタ電極27の上に所定パター
ンのレジスト膜を形成し(図示せず)、当該レジスト膜
をマスクとしRIEを行い、図7(G)に示すように、
エミッタ電極27aの両側にスリット開口28を作る。
エミッタ電極27bは、スリット開口28の外側のエミ
ッタ電極である。RIEは、例えばマグネトロンRIE
装置を用いて、エッチングガスとしてCl2 を用い、反
応室内圧力を125mTorrにして行う。
ンのレジスト膜を形成し(図示せず)、当該レジスト膜
をマスクとしRIEを行い、図7(G)に示すように、
エミッタ電極27aの両側にスリット開口28を作る。
エミッタ電極27bは、スリット開口28の外側のエミ
ッタ電極である。RIEは、例えばマグネトロンRIE
装置を用いて、エッチングガスとしてCl2 を用い、反
応室内圧力を125mTorrにして行う。
【0052】次に、上方よりスリット開口28を通し
て、第4犠牲膜26及び第1犠牲膜20cの一部と、サ
イドスペーサ22aの全部を等方的ウェットエッチング
により除去し、図7(H)に示すように、第4犠牲膜2
6aと第1犠牲膜20dとの周辺部を残す。例えば、S
iO2 からなる第4絶縁膜26、第1犠牲膜20c及び
サイドスペーサ22aをウェットエッチングするには、
HF+NH4 Fを用いればよい。
て、第4犠牲膜26及び第1犠牲膜20cの一部と、サ
イドスペーサ22aの全部を等方的ウェットエッチング
により除去し、図7(H)に示すように、第4犠牲膜2
6aと第1犠牲膜20dとの周辺部を残す。例えば、S
iO2 からなる第4絶縁膜26、第1犠牲膜20c及び
サイドスペーサ22aをウェットエッチングするには、
HF+NH4 Fを用いればよい。
【0053】上記のエッチングにより、エミッタ電極2
7a、ゲート電極25b及びアノード電極20bを露出
させることができる。第2犠牲膜21aは、ゲート電極
25bに電気的に接続されているので、ゲート配線の抵
抗を低くすることができる。
7a、ゲート電極25b及びアノード電極20bを露出
させることができる。第2犠牲膜21aは、ゲート電極
25bに電気的に接続されているので、ゲート配線の抵
抗を低くすることができる。
【0054】図8は、図7(H)に示す3電極素子の斜
視図である。エミッタ電極27aは、エミッタ電極27
bに接続され支持される。ゲート電極25bは、エミッ
タ電極27aの先端付近に円形の孔(ゲートホール)を
有する。エミッタ電極27aの先端は、ゲート電極25
bの孔付近で針状に尖っている。
視図である。エミッタ電極27aは、エミッタ電極27
bに接続され支持される。ゲート電極25bは、エミッ
タ電極27aの先端付近に円形の孔(ゲートホール)を
有する。エミッタ電極27aの先端は、ゲート電極25
bの孔付近で針状に尖っている。
【0055】3電極素子は、陰極であるエミッタ電極2
7aと陽極であるアノード電極20bを有し、ゲート電
極25bに正電位を印加することにより、エミッタ電極
27aからアノード電極20bに向けて電子を放出させ
ることができる。
7aと陽極であるアノード電極20bを有し、ゲート電
極25bに正電位を印加することにより、エミッタ電極
27aからアノード電極20bに向けて電子を放出させ
ることができる。
【0056】3電極素子の場合も、ゲートホールの直径
(ゲート径)を極めて小さくすることができる。
(ゲート径)を極めて小さくすることができる。
【0057】なお、ゲート電極25b、エミッタ電極2
7、及びゲート電極25bの下に形成される第2犠牲膜
21aは、多結晶Si、非晶質Si等の半導体、WSi
X 、TiSiX 、MoSiX 等のシリサイド化合物、A
l、Cu、W、Mo、Ni、TiNX 等の金属の材料を
用いることができる。サイドスペーサ22aは、SiO
2 の他、他の絶縁体、半導体又は導電体(金属)でもよ
い。
7、及びゲート電極25bの下に形成される第2犠牲膜
21aは、多結晶Si、非晶質Si等の半導体、WSi
X 、TiSiX 、MoSiX 等のシリサイド化合物、A
l、Cu、W、Mo、Ni、TiNX 等の金属の材料を
用いることができる。サイドスペーサ22aは、SiO
2 の他、他の絶縁体、半導体又は導電体(金属)でもよ
い。
【0058】図9(A)は、3電極素子の他の例を示
す。上記の3電極素子(図7(H))では、第2犠牲膜
21aを例えば多結晶Siからなる導電膜で形成した
が、図9(A)の3電極素子では、第2犠牲膜21aを
例えばSiNx からなる絶縁膜で形成する。その他の部
分は、両者とも同じである。第2犠牲膜21aは、電極
を露出するためのエッチング工程(図7(H))でエッ
チング速度の遅い材料を選択する必要がある。そのエッ
チング後にも、第2犠牲膜21aを残す必要がある。第
2犠牲膜21aを絶縁膜で形成することにより、ゲート
電極25bとアノード電極20bとの間の絶縁強度を高
めることができる。
す。上記の3電極素子(図7(H))では、第2犠牲膜
21aを例えば多結晶Siからなる導電膜で形成した
が、図9(A)の3電極素子では、第2犠牲膜21aを
例えばSiNx からなる絶縁膜で形成する。その他の部
分は、両者とも同じである。第2犠牲膜21aは、電極
を露出するためのエッチング工程(図7(H))でエッ
チング速度の遅い材料を選択する必要がある。そのエッ
チング後にも、第2犠牲膜21aを残す必要がある。第
2犠牲膜21aを絶縁膜で形成することにより、ゲート
電極25bとアノード電極20bとの間の絶縁強度を高
めることができる。
【0059】図9(B)は、3電極素子の他の例を示
す。図5(B)において、エッチングを行うことにより
サイドスペーサ22aを形成し、さらに、エッチングを
続けると(オーバエッチングを行うと)、サイドスペー
サ22aの表面が削られ、小さなサイドスペーサが形成
される。そのサイドスペーサは、第2犠牲膜21aの側
壁の中部及び下部を覆う。第2犠牲膜21aの側壁の上
部は露出する。また、上記のエッチングにより、基板2
0内の第1犠牲膜20cに凹部が形成される。
す。図5(B)において、エッチングを行うことにより
サイドスペーサ22aを形成し、さらに、エッチングを
続けると(オーバエッチングを行うと)、サイドスペー
サ22aの表面が削られ、小さなサイドスペーサが形成
される。そのサイドスペーサは、第2犠牲膜21aの側
壁の中部及び下部を覆う。第2犠牲膜21aの側壁の上
部は露出する。また、上記のエッチングにより、基板2
0内の第1犠牲膜20cに凹部が形成される。
【0060】その後、図5(C)、図6(D)〜
(F)、図7(G)、(H)と同様な工程を行えば、図
9(B)に示す3電極素子を形成することができる。エ
ミッタ電極27aとゲート電極25bの位置を下に下げ
て、アノード電極20bに近づけることができる。ま
た、エミッタ電極27aの先端の頂角及び曲率半径を小
さくすることも可能である。
(F)、図7(G)、(H)と同様な工程を行えば、図
9(B)に示す3電極素子を形成することができる。エ
ミッタ電極27aとゲート電極25bの位置を下に下げ
て、アノード電極20bに近づけることができる。ま
た、エミッタ電極27aの先端の頂角及び曲率半径を小
さくすることも可能である。
【0061】図10は、上記の電界放射型素子を用いた
フラットパネルディスプレイの断面図である。
フラットパネルディスプレイの断面図である。
【0062】電界放射型素子は、上述の実施例に示した
方法により製造された2電極素子である。絶縁体からな
る支持基板61の上に、AlまたはCu等からなる配線
層62と多結晶Si等からなる抵抗層63を形成する。
抵抗層63の上には、頂角および曲率半径の小さい先端
を持つエミッタ電極64を多数配列し、電界放射エミッ
タアレイ(FEA)を形成する。ゲート電極65は、各
エミッタ電極64の先端付近に小さな開口を有し、図示
しないが開口ごとに独立して電圧を印加することができ
る。複数のエミッタ電極64も、それぞれ独立して電圧
を印加することができる。
方法により製造された2電極素子である。絶縁体からな
る支持基板61の上に、AlまたはCu等からなる配線
層62と多結晶Si等からなる抵抗層63を形成する。
抵抗層63の上には、頂角および曲率半径の小さい先端
を持つエミッタ電極64を多数配列し、電界放射エミッ
タアレイ(FEA)を形成する。ゲート電極65は、各
エミッタ電極64の先端付近に小さな開口を有し、図示
しないが開口ごとに独立して電圧を印加することができ
る。複数のエミッタ電極64も、それぞれ独立して電圧
を印加することができる。
【0063】エミッタ電極64およびゲート電極65を
含む電子源に対向して、ガラスまたは石英等からなる透
明基板66を含む対向基板を配置する。対向基板は、透
明基板66の下にITO等からなる透明電極(アノード
電極)67を配置し、さらにその下に蛍光材68を配置
する。
含む電子源に対向して、ガラスまたは石英等からなる透
明基板66を含む対向基板を配置する。対向基板は、透
明基板66の下にITO等からなる透明電極(アノード
電極)67を配置し、さらにその下に蛍光材68を配置
する。
【0064】電子源と対向基板とは、透明電極67とエ
ミッタ電極64の間の距離が0.1〜5mm程度に保た
れるように、接着剤を塗布したガラス基板からなるスペ
ーサ70を介して接合される。接着剤には、例えば低融
点ガラスを用いることができる。
ミッタ電極64の間の距離が0.1〜5mm程度に保た
れるように、接着剤を塗布したガラス基板からなるスペ
ーサ70を介して接合される。接着剤には、例えば低融
点ガラスを用いることができる。
【0065】なお、スペーサ70としてガラス基板を用
いず、エポキシ樹脂等の接着剤中にガラスビーズ等を分
散させてスペーサ70を構成することもできる。
いず、エポキシ樹脂等の接着剤中にガラスビーズ等を分
散させてスペーサ70を構成することもできる。
【0066】ゲッター材71は、例えばTi、Al、M
g等で形成され、放出ガスがエミッタ電極64の表面に
再付着するのを防止する。
g等で形成され、放出ガスがエミッタ電極64の表面に
再付着するのを防止する。
【0067】対向基板には、予め排気管69が形成され
ている。排気管69を利用して、フラットパネルディス
プレイの内部を10-5〜10-9Torr程度まで真空排
気した後、バーナー等で排気管69を封止する。その
後、アノード電極(透明電極)67、エミッタ電極6
4、ゲート電極65の配線を行い、フラットパネルディ
スプレイを完成させる。
ている。排気管69を利用して、フラットパネルディス
プレイの内部を10-5〜10-9Torr程度まで真空排
気した後、バーナー等で排気管69を封止する。その
後、アノード電極(透明電極)67、エミッタ電極6
4、ゲート電極65の配線を行い、フラットパネルディ
スプレイを完成させる。
【0068】アノード電極(透明基板)67は、常に正
電位に保持されている。表示画素は、エミッタ配線とゲ
ート配線とにより2次元的に選択される。つまり、電圧
が印加されたエミッタ配線とゲート配線の交点に配置さ
れる電界放射型素子が選択される。
電位に保持されている。表示画素は、エミッタ配線とゲ
ート配線とにより2次元的に選択される。つまり、電圧
が印加されたエミッタ配線とゲート配線の交点に配置さ
れる電界放射型素子が選択される。
【0069】エミッタ電極およびゲート電極には、それ
ぞれ負電位および正電位が与えられ、エミッタ電極から
アノード電極に向けて電子が放出される。電子が蛍光材
68に照射されると、その部分(画素)が発光する。
ぞれ負電位および正電位が与えられ、エミッタ電極から
アノード電極に向けて電子が放出される。電子が蛍光材
68に照射されると、その部分(画素)が発光する。
【0070】上記の複数の実施例によれば、凹部21の
直径dを解像度限界まで小さくし(図1(B))、サイ
ドスペーサ24bを形成した後に(図2(D))、ゲー
ト電極25bを形成することにより、ゲートホールの直
径(ゲート径)d’を極めて小さくすることができる。
特に、ゲート径d’が0.3μm以下の電界放射型素子
を容易に製造することができる。また、0.06μmの
世界最小のゲート径d’を有する電界放射型素子を製造
することができた。
直径dを解像度限界まで小さくし(図1(B))、サイ
ドスペーサ24bを形成した後に(図2(D))、ゲー
ト電極25bを形成することにより、ゲートホールの直
径(ゲート径)d’を極めて小さくすることができる。
特に、ゲート径d’が0.3μm以下の電界放射型素子
を容易に製造することができる。また、0.06μmの
世界最小のゲート径d’を有する電界放射型素子を製造
することができた。
【0071】また、エミッタ電極とゲート電極を所定の
形状に制御して位置精度を向上させることができる。電
界放射型素子を製造する際、エミッタ電極、ゲート電極
の材料の選択の幅が広い。また、その製造の際、犠牲膜
にクラックが入りにくい。
形状に制御して位置精度を向上させることができる。電
界放射型素子を製造する際、エミッタ電極、ゲート電極
の材料の選択の幅が広い。また、その製造の際、犠牲膜
にクラックが入りにくい。
【0072】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
凹部を有する第1の犠牲膜を形成し、その後に凹部の側
壁にサイドスペーサを形成し、その後にゲート電極とな
る第1の導電膜を形成することにより、ゲート径が小さ
な電界放射型素子を得ることができる。ゲート径を小さ
くすることにより、ゲート電極に印加する電位が低くて
も、エミッタ電極から電子を放出させることができる。
凹部を有する第1の犠牲膜を形成し、その後に凹部の側
壁にサイドスペーサを形成し、その後にゲート電極とな
る第1の導電膜を形成することにより、ゲート径が小さ
な電界放射型素子を得ることができる。ゲート径を小さ
くすることにより、ゲート電極に印加する電位が低くて
も、エミッタ電極から電子を放出させることができる。
【図1】 図1(A)〜(C)は、本発明の第1の実施
例による電界放射型素子(2電極素子)の製造工程を示
す図である。
例による電界放射型素子(2電極素子)の製造工程を示
す図である。
【図2】 図2(D)〜(F)は、図1(C)に続く電
界放射型素子の製造工程を示す図である。
界放射型素子の製造工程を示す図である。
【図3】 図3(G)〜(J)は、図2(F)に続く電
界放射型素子の製造工程を示す図である。
界放射型素子の製造工程を示す図である。
【図4】 図4(A)、(B)は、電界放射型素子を支
持基板で補強する方法を2種類示す図である。
持基板で補強する方法を2種類示す図である。
【図5】 図5(A)〜(C)は、本発明の第2の実施
例による電界放射型素子(3電極素子)の製造工程を示
す図である。
例による電界放射型素子(3電極素子)の製造工程を示
す図である。
【図6】 図6(D)〜(F)は、図5(C)に続く電
界放射型素子の製造工程を示す図である。
界放射型素子の製造工程を示す図である。
【図7】 図7(G)、(H)は、図6(F)に続く電
界放射型素子の製造工程を示す図である。
界放射型素子の製造工程を示す図である。
【図8】 図7(H)に示す電界放射型素子の斜視図で
ある。
ある。
【図9】 図9(A)、(B)は、本発明の他の実施例
による電界放射型素子を示す図である。
による電界放射型素子を示す図である。
【図10】 電界放射型素子を用いたフラットパネルデ
ィスプレイの断面図である。
ィスプレイの断面図である。
【図11】 図11(A)〜(E)は、従来技術による
電界放射型素子の製造方法を示す図である。
電界放射型素子の製造方法を示す図である。
【図12】 図12(A)はNbを垂直入射してゲート
電極層を形成する工程図であり、図12(B)はNbを
斜め入射してゲート電極層を形成する工程図である。
電極層を形成する工程図であり、図12(B)はNbを
斜め入射してゲート電極層を形成する工程図である。
【図13】 図13(A)はショートした電界放射型素
子の断面図であり、図13(B)はリーク電流が流れる
電界放射型素子の断面図である。
子の断面図であり、図13(B)はリーク電流が流れる
電界放射型素子の断面図である。
20 基板、 21 凹部、 22、22a 第1
犠牲膜、 23 レジスト膜、 24a、24b
第2犠牲膜、 25a、25b ゲート電極、 2
6 第3犠牲膜、 27、27a エミッタ電極、
28 支持基板、 29a 平坦化膜、 29b
接着剤、 51 シリコン基板、52 SiO
2 層、 53a 厚いNb層、 53b ゲート電
極層、53c 薄いNb層、 54、54a SiO
2 層、 61 支持基板、62 配線層、 63
抵抗層、 64 エミッタ電極、 65 ゲート電
極、 66 透明基板、 67 透明電極、 6
8 蛍光材、69 排気管、 70 スペーサ、
71 ゲッター材
犠牲膜、 23 レジスト膜、 24a、24b
第2犠牲膜、 25a、25b ゲート電極、 2
6 第3犠牲膜、 27、27a エミッタ電極、
28 支持基板、 29a 平坦化膜、 29b
接着剤、 51 シリコン基板、52 SiO
2 層、 53a 厚いNb層、 53b ゲート電
極層、53c 薄いNb層、 54、54a SiO
2 層、 61 支持基板、62 配線層、 63
抵抗層、 64 エミッタ電極、 65 ゲート電
極、 66 透明基板、 67 透明電極、 6
8 蛍光材、69 排気管、 70 スペーサ、
71 ゲッター材
Claims (6)
- 【請求項1】 (a)基板の表面に第1の犠牲膜を形成
する工程と、 (b)前記第1の犠牲膜にほぼ垂直な側壁を持ちかつ前
記基板に達する凹部を形成する工程と、 (c)前記第1の犠牲膜及び前記凹部の表面に第2の犠
牲膜を形成する工程と、 (d)前記第2の犠牲膜をエッチバックし、前記凹部の
側壁にサイドスペーサを残す工程と、 (e)前記第1の犠牲膜、前記サイドスペーサ及び前記
基板の露出部分にゲート電極となる第1の導電膜を形成
する工程であって、該第1の犠牲膜上に厚く該基板上に
薄く第1の導電膜を形成する工程と、 (f)前記第1の導電膜をエッチバックして前記凹部の
底に前記基板を露出する工程と、 (g)前記第1の導電膜上に第1の絶縁膜を形成するこ
とによりカスプを形成する工程と、 (h)前記第1の絶縁膜上にエミッタ電極となる第2の
導電膜を形成する工程と、 (i)前記第1の導電膜と前記第2の導電膜の先端部を
露出させる工程とを含む電界放射型素子の製造方法。 - 【請求項2】 さらに、(j)前記工程(h)の後に前
記第2の導電膜を支持基板に固定する工程を含む請求項
1記載の電界放射型素子の製造方法。 - 【請求項3】 前記基板はアノード電極となる導電層を
有し、 前記工程(i)は、前記第1の導電膜と第2の導電膜の
先端部及び前記導電層の表面を露出させる工程である請
求項1記載の電界放射型素子の製造方法。 - 【請求項4】 前記第1及び第2の犠牲膜が絶縁体で形
成される請求項1〜3のいずれかに記載の電界放射型素
子の製造方法。 - 【請求項5】 前記第1の犠牲膜及び前記第2の犠牲膜
のうち少なくとも一方が導電体又は半導体で形成される
請求項1〜3のいずれかに記載の電界放射型素子の製造
方法。 - 【請求項6】 前記第1の犠牲膜、前記第1の導電膜及
び前記第2の導電膜が多結晶Si、非晶質Si、WSi
X 、TiSiX 、MoSiX 、Al、Cu、W、Mo、
Ni、TiNX の中から選択される請求項5記載の電界
放射型素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20829098A JPH11102641A (ja) | 1997-07-31 | 1998-07-23 | 電界放射型素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20683697 | 1997-07-31 | ||
JP9-206836 | 1997-07-31 | ||
JP20829098A JPH11102641A (ja) | 1997-07-31 | 1998-07-23 | 電界放射型素子の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11102641A true JPH11102641A (ja) | 1999-04-13 |
Family
ID=26515909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20829098A Withdrawn JPH11102641A (ja) | 1997-07-31 | 1998-07-23 | 電界放射型素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11102641A (ja) |
-
1998
- 1998-07-23 JP JP20829098A patent/JPH11102641A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20051004 |