JPH11102633A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JPH11102633A
JPH11102633A JP26302897A JP26302897A JPH11102633A JP H11102633 A JPH11102633 A JP H11102633A JP 26302897 A JP26302897 A JP 26302897A JP 26302897 A JP26302897 A JP 26302897A JP H11102633 A JPH11102633 A JP H11102633A
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JP
Japan
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contact
circuit breaker
fixed contact
movable
fixed
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Pending
Application number
JP26302897A
Other languages
English (en)
Inventor
Takumi Fujihira
巧 藤平
Koji Asakawa
浅川  浩司
Tatsunori Takahashi
龍典 高橋
Katsunori Kuboyama
勝典 久保山
Naoji Uchida
直司 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11102633A publication Critical patent/JPH11102633A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】過電流が回路に流れたときに急速に接点が開成
されるとともに固定接触子の加工が容易な装置を提供す
る。 【解決手段】前記過電流検出用コイル4と連続する通電
導体14で形成された磁気駆動コイル部14Aが前記可
動導体部2Bの隣に並設されるとともに、磁気駆動コイ
ル部14Aと固定・可動接点2A,3Aとの間に絶縁性
の隔壁部が介装され、可動導体部2Bが磁気駆動コイル
部14Aと固定接触子3との間に来るように置かれ、磁
気駆動コイル部14Aと可動導体部2Bとを流れる回路
電流の向きが互いに同じ方向になるように通電導体14
が結線される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、過電流が回路に
流れたときに急速に接点を開離させる回路遮断器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の回路遮断器の構成を示す
一部破砕側面図である。絶縁性のケース1内に固定接点
3Aを備えU字状に形成された固定接触子3と、この固
定接点3Aと接離する可動接点2Aを可動導体部2Bの
端部に備えた可動接触子2とが収納されている。可動接
触子2は、可動接点2Aから可動導体部2Bが右方へ長
く伸び、可動接触子2を回動させる開閉機構6に連結さ
れている。過電流検出用コイル4には回路電流が流さ
れ、固定接点3Aと可動接点2Aとの接離部の左側には
複数の磁性鋼板が互いに間隙を介して積層されたグリッ
ド装置9が配されている。
【0003】図7は、固定接点3Aと可動接点2Aとが
閉成している状態の構成であり、回路の電流は、端子1
0から固定接触子3、可動接触子2、過電流検出用コイ
ル4、導体5の順に流れ、導体5の右側に接続された図
示されていないもう一方の端子に流れている。可動導体
部2Bと固定接触子3の固定接点3A側の導体とでは、
回路電流の流れる方向が矢印8と7のように互いに逆の
方向になる。回路に事故電流が流れた場合、過電流検出
用コイル4によって開閉機構6が動作し、可動接触子2
が開極して接点2A,3A間にアークが発生する。この
アークはグリッド装置9側へ湾曲するようにして引き伸
ばされるが、アークがグリッド装置9まで到達すると、
複数の磁性鋼板の介在によってアークが冷却され消弧さ
れる。また、矢印7,8のように逆方向の電流路が形成
されるため、特に大きな短絡電流が流れた場合には、過
電流検出用コイル4によって開閉機構6が動作するより
も早く接触子2,3が電磁反発して可動接点2Aが開離
する。過電流耐量の小さい負荷を短絡電流から保護する
ためには、可動接点2Aの開離を可能な限り早くしてす
みやかにアークを消弧装置内に導くことが重要である。
【0004】図8は、従来の異なる回路遮断器の構成を
示す一部破砕側面図である。固定接触子30が磁気駆動
コイル部3Bを備え、この磁気駆動コイル部3Bの下部
に固定接点3Aが設けられている。さらに、閉成時の可
動導体部2Bが磁気駆動コイル部3Bと固定接触子30
との間に来るように置かれている。図8のその他の構成
は、図7と同じである。
【0005】図8において、固定接触子30を流れる回
路電流は、磁気駆動コイル部3Bを矢印15の方向に流
れた後に固定接点3Aの下部の導体で電流の向きが矢印
12の方向になり、さらに、固定接点3Aと可動接点2
Aとを通過して可動導体2Bを矢印7の方向に流れて行
く。可動導体2Bと固定接点3Aの下部の導体とでは、
回路電流の流れる方向がそれぞれ矢印7と12のように
互いに逆の方向になり、図7の場合と同様に可動導体部
2Bが固定接触子30から反発される。一方、磁気駆動
コイル部3Bと可動導体部2Bとでは、回路電流の流れ
る方向がそれぞれ矢印15と7のように互いに同じ方向
になり、可動導体2Bが磁気駆動コイル部3Bに吸引さ
れる。そのために、可動導体2Bが固定接触子30から
反発される力が図7の場合より大きくなる。したがっ
て、過電流が回路に流れたときに、図8の装置は図7の
場合よりさらに急速に接点を開成することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような図8の装置は、過電流が回路に流れたときに急
速に接点を開成することができるが、固定接触子30の
幅が大きく、形状が複雑であるという問題があった。す
なわち、図8において、固定接触子30を加工して磁気
駆動コイル部3Bを形成させる必要があるので、固定接
触子30の幅が図7の場合より広がり、遮断器本体の小
形化の妨げになる。また、固定接触子30の加工に時間
がかかり、製作コストが高くなっていた。
【0007】この発明の目的は、過電流が回路に流れた
ときに急速に接点が開成されるとともに固定接触子の加
工が容易で小形の回路遮断器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、固定接点を備えた固定接触子
と、前記固定接点と接離する可動接点を備えた可動接触
子と、固定接点と可動接点とが開離するときに発生する
アークを消弧するグリッド装置と、回路の過電流検出用
コイルとにより構成された回路遮断器において、閉極時
の可動接触子に開極方向の電磁力を与える磁気駆動コイ
ル部を前記過電流検出用コイルと連続する通電導体で形
成するとよい。それによって、磁気駆動コイル部が過電
流検出用コイルと連続する通電導体で形成されるので、
固定接触子に磁気駆動コイル部を形成する加工が不要に
なり、固定接触子3は、図7の形状のままでも接点が急
速に開成するようになる。
【0009】また、かかる構成において、磁気駆動コイ
ル部と固定・可動接点との間に絶縁性の隔壁部を配設し
てもよい。それによって、磁気駆動コイル部と固定・可
動接点との絶縁が確実になる。また、かかる構成におい
て、前記隔壁部が回路遮断器を収納する外周のケースと
一体に形成してもよい。それによって、隔壁部を絶縁性
のケースと同時に成型することができ、隔壁部の製作コ
ストが低減される。
【0010】また、かかる構成において、前記隔壁部は
水素/炭素比の高い化学構造を持ち、アークで熱分解し
水素ガスを発生する消弧性の材料としてもよい。それに
よって、接点開離時に水素ガス発生するので、アークが
冷却され消弧がより急速になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明を実施例に基づい
て説明する。図1は、この発明の実施例にかかる回路遮
断器の構成を示す一部破砕側面図である。磁気駆動コイ
ル部14Aが、過電流検出用コイル4と連続する通電導
体14で形成されている。磁気駆動コイル部14Aは、
可動導体部2Bの隣に並設され、可動導体部2Bが磁気
駆動コイル部14Aと固定接触子3との間に来るように
置かれている。通電導体14は磁気駆動コイル部14A
を介して導体13に結線され、右側の図示されていない
端子へ接続されている。図1のその他は、図7の従来の
構成と同一であり、同じ部分には同一参照符号を付け詳
細な説明は省略する。
【0012】図2は、図1の要部拡大側面図である。回
路の電流は、固定接触子3、可動接触子2、過電流検出
用コイル4、磁気駆動コイル部14A、導体13の順に
流れる。図2において、固定接触子3を流れる回路電流
は、固定接点3Aの下部の導体を矢印8の方向に流れた
後に、固定・可動接点3A,2Aを介して可動導体部2
Bを矢印7のように矢印8とは逆の方向に流れる。その
ために、可動導体部2Bが固定接触子3から反発される
のは、図7の場合と全く同じである。一方、回路電流
は、磁気駆動コイル部14Aを流れる向きが矢印18の
方向になり、可動導体部2Bを流れる方向が矢印7の方
向になる。矢印18と7とでは互いに同じ方向になり、
可動導体部2Bが磁気駆動コイル部14Aに吸引され
る。そのために、可動導体部2Bが固定接触子3から反
発される力が図7の場合より大きくなるとともに、図8
の場合とは、ほぼ同等になる。
【0013】図3は、図2の装置が開成している途中の
要部拡大側面図である。固定接点3Aと可動接点2Aと
の間にアーク16が発生しているが、この場合でも、回
路電流の向きは、矢印18と7のように互いに同じ方向
であり、可動導体部2Bが固定接触子3から反発されて
いる。このように、図2から図3への過程、すなわち、
開成の初期において、磁気駆動コイル部14Aを可動導
体2Bより上部に配置すると接点開離を早くするのに有
利である。
【0014】過電流が回路に流れたときに、図1の装置
は図7の場合よりさらに急速に接点を開成することがで
き、図8の場合とは接点の開成時間は同等である。しか
し、固定接触子3に磁気駆動コイル部を形成する必要が
ないので、固定接触子3の製作コストが図8の場合より
低減される。磁気駆動コイル部14Aは、過電流検出用
コイル4と連続する通電導体14で形成されるので製作
が容易である。
【0015】図4は、図2のA矢視図である。ただし、
磁気駆動コイル部14Aと固定・可動接点2A,3Aの
周辺だけが示されている。絶縁性の隔壁部20が、磁気
駆動コイル部14Aと固定・可動接点2A,3Aとの間
に介装されている。この隔壁部20は、外周のケース1
と一体に形成されるととともに、アークで熱分解し水素
ガスを発生する消弧性の材料よりなる。
【0016】図5は、図3のB矢視図である。固定接点
3Aと可動接点2Aとの間にアーク16が発生してい
る。図1ないし図3は側面図なので、実際には隔壁部2
0で遮蔽されて磁気駆動コイル部14Aは見えない。し
かし、説明のために図1ないし図3では隔壁部20が除
外されて示されている。隔壁部20は、磁気駆動コイル
部14Aと固定・可動接点2A,3Aとの間を絶縁する
ためのものであり、一般には、隔壁部20の材料は絶縁
性があればよい。しかし、アーク16で熱分解し水素ガ
スを発生し易いする消弧性の材料で隔壁部20を形成す
ることによって、固定・可動接点2A,3Aの開離時に
水素ガスが発生するので、アークが冷却され消弧がより
急速になる。消弧性の材料は、水素/炭素比のなるべく
大きいものがよい。消弧性の材料の具体例としては、メ
ラミン樹脂(水素/炭素比が2)やポリメチルペンテン
樹脂(水素/炭素比が2)などがよい。また、隔壁部2
0を外周のケース1と同時に成型することによって、隔
壁部の製作コストが低減される。
【0017】図6は、この発明の異なる実施例にかかる
回路遮断器の構成を示す一部破砕側面図である。これ
は、2接点橋絡形の回路遮断器の例である。固定接点3
1Aを備えU字形の固定接触子31が2個向き合うよう
にして配されている。この固定接点31Aのそれぞれに
接離する可動接点40Aを両端部に備えた可動接触子4
0が圧接ばね19を介してケース23の底部に平行に配
されている。可動接触子40の両側には、複数の磁性鋼
板が互いに間隙を介して積層されたグリッド装置26が
配され、固定接触子31の上部には過電流検出用コイル
25が配されている。過電流検出用コイル25に過電流
が流れると、図示されていない開閉機構によって、可動
接触子40が圧接ばね19に打ち勝って下方へ移動す
る。それによって、両側に配された可動接点40Aと固
定接点31Aとが開離する。可動接点40Aと固定接点
31Aとが開離するときに発生するアークは、グリッド
装置26側へ湾曲して消弧される。
【0018】図6において、回路電流は、左側の図示さ
れていない端子から左側の固定接触子31を矢印41の
方向に流れ、左側の接点を介して可動接触子40へ流れ
る。回路電流は、さらに可動接触子40を矢印28の方
向に流れ、右側の接点を介して右側の固定接触子31へ
流れる。さらに、回路電流は、右側の固定接触子31を
矢印42の方向に流れた後、過電流検出用コイル25に
流れ、過電流検出用コイル25と連続する通電導体22
で形成された磁気駆動コイル部22Aに流れ、さらに、
右側の図示されていない端子へ流れる。回路電流の向き
が矢印28と41,42とで逆の方向になるので、可動
導体部40Bが固定接触子31に反発され、接点の開離
時間が短くなる。また、回路電流の向きが矢印29と2
8とで同じ方向になるので、可動導体部40Bが磁気駆
動コイル部22Aに吸引され、接点の開離時間がさらに
短くなる。なお、図示されていないが、図6の可動・固
定接点40A,31Aと磁気駆動コイル部22Aとの間
には、図4と同様な隔壁部20が介装されている。ま
た、図6の可動・固定接点40A,31Aが開成される
ときも、上述と同様に、可動導体部40Bが磁気駆動コ
イル部22Aに吸引され続け、接点の開離時間を短くし
ている。このように、この発明は、図6のような2接点
橋絡形の回路遮断器にも有効に適用することができる。
【0019】
【発明の効果】この発明は前述のように、閉極時の可動
接触子の開極方向の電磁力を与える磁気駆動コイル部を
前記過電流検出用コイルと連続する通電導体で形成した
ことにより、固定接触子の加工が容易になる。したがっ
て、固定接触子の形状は従来のままでも接点が急速に開
成するようになり、固定接触子の製作コストが低減され
る。
【0020】また、かかる構成において、磁気駆動コイ
ル部と固定・可動接点との間に絶縁性の隔壁部を配設し
たことにより、磁気駆動コイル部と固定・可動接点との
絶縁が確実になり、回路遮断器の信頼性が向上する。ま
た、かかる構成において、前記隔壁部が回路遮断器を収
納する外周のケースと一体に形成したことにより、隔壁
部を絶縁性のケースと同時に成型することができ、隔壁
部の製作コストが低減される。
【0021】また、かかる構成において、前記隔壁部は
水素/炭素比の高い化学構造を持ち、アークで熱分解し
水素ガスを発生する消弧性の材料としたことにより、ア
ークが冷却されやすくなり消弧がより急速になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかる回路遮断器の構成を
示す一部破砕側面図
【図2】図1の要部拡大側面図
【図3】図2の装置が開成している途中の要部拡大側面
【図4】図2のA矢視図
【図5】図3のB矢視図
【図6】この発明の異なる実施例にかかる回路遮断器の
構成を示す一部破砕側面図
【図7】従来の回路遮断器の構成を示す一部破砕側面図
【図8】従来の異なる回路遮断器の構成を示す一部破砕
側面図
【符号の説明】
1,23:ケース、2,40:可動接触子、2A,40
A:可動接点、2B,40B:可動導体部、3,31:
固定接触子、3A,31A:固定接点、4,25:過電
流検出用コイル、9,26:グリッド装置、16:アー
ク、20:隔壁部、14,22:通電導体、14A,2
2A:磁気駆動コイル部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保山 勝典 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 内田 直司 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定接点を備えた固定接触子と、前記固定
    接点と接離する可動接点を備えた可動接触子と、固定接
    点と可動接点とが開離するときに発生するアークを消弧
    するグリッド装置と、回路の過電流検出用コイルとによ
    り構成された回路遮断器において、閉極時の可動接触子
    に開極方向の電磁力を与える磁気駆動コイル部を前記過
    電流検出用コイルと連続する通電導体で形成したことを
    特徴とする回路遮断器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の回路遮断器において、磁
    気駆動コイル部と固定・可動接点との間に絶縁性の隔壁
    部を配設したことを特徴とする回路遮断器。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の回路遮断器において、前
    記隔壁部が回路遮断器を収納する外周のケースと一体に
    形成されてなることを特徴とする回路遮断器。
  4. 【請求項4】請求項2または3に記載の回路遮断器にお
    いて、前記隔壁部は水素/炭素比の高い化学構造を持
    ち、アークで熱分解し水素ガスを発生する消弧性の材料
    よりなることを特徴とする回路遮断器。
JP26302897A 1997-09-29 1997-09-29 回路遮断器 Pending JPH11102633A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019188582A1 (ja) * 2018-03-28 2019-10-03 パナソニックIpマネジメント株式会社 電路遮断装置
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