JPH11102344A - パスワード入力方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】指定時間以外はパスワードの入力要求画面が表
示されないようにし、パスワードの入力を要求すること
により、不正な利用者がパスワードを入力し、偶然、パ
スワードが一致し、プログラムが起動してしまうことを
防止する。 【解決手段】パスワード機能を持ったプログラムで、正
規な利用者が指定した時間はパスワード入力要求画面が
表示され、パスワード入力を行うことによりプログラム
は起動する。正規な利用者が指定した時間以外の場合の
パスワード入力画面・パスワード入力方法をあらかじめ
決定しておき、指定した時間以外にプログラムを起動し
ようとしたときはパスワード入力画面が表示されず、正
規な利用者が決定した画面で正規な利用者が決定したパ
スワード入力方法でパスワードを入力しなければ、プロ
グラムを起動しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パスワード機能を
もったプログラム（ＢＩＯＳ、ＯＳ、アプリケーション
等）に関する。

【０００２】

【従来の技術】パスワードの入力方法はパスワード入力
画面が表示され、ユーザがパスワードを入力し、そのパ
スワードが一致すると、プログラムが起動する。不正な
利用者がパスワードを入力して、偶然、パスワードが一
致し、プログラムが起動してしまうような場合があっ
た。

【０００３】特開平０８−９５６５９号公報に示される
ようにパスワード専用画面を一切表示せず、パスワード
を入力させるパスワード入力装置がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、曜日
や時間を指定し、指定時間内と指定時間外のプログラム
の起動とでパスワードの入力方法を変更しておき、尚、
不正な利用者が使用することになるであろう指定時間外
のプログラム起動時にはパスワード入力要求画面を表示
せず、パスワードの入力方法をわからないようにし、不
正な利用者が偶然にもパスワードが一致してしまい、プ
ログラムが起動してしまうことを防止し、セキュリティ
を向上することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、正規な利用者
が指定した時間はパスワード入力要求画面を表示し、パ
スワードを入力することにより、プログラムを起動す
る。正規な利用者が指定した時間以外のパスワード入力
画面やパスワード入力方法を正規な利用者が決定してお
き、指定した時間以外にプログラムを起動させると、パ
スワード入力要求画面が表示されずに正規な利用者が決
定した画面で正規な利用者が決定したパスワード入力方
法でパスワード入力されなければ、プログラムが起動し
ないパスワード入力方式である。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の実施例を詳細に説明す
る。図１はブロック図であり、図２は格納データエリア
であり、図３はプログラムの起動画面の例であり、図４
はパスワードの入力画面の説明文のデータの例であり、
図５はパスワードの入力方法の説明文のデータであり、
図６はパスワードの入力方式を決定するフローチャート
であり、図７は曜日指定サブルーチンのフローチャート
であり、図８は時間指定サブルーチンのフローチャート
であり、図９はパスワード入力画面決定サブルーチンの
フローチャートであり、図１０はパスワード入力方法決
定サブルーチンのフローチャートであり、図１１はパス
ワード制御のフローチャートであり、図１２は絵を表示
するサブルーチンのフローチャートである。

【０００７】図１のブロック図を説明する。１０１はパ
スワードの入力の要求画面の表示またはプログラムの起
動画面を表示する出力装置である。１０２は現在の曜日
・時間を判定するための時計であり、１０３はパスワー
ドを入力するキーボード・マウス等の入力装置である。
１０４はパスワード設定ビット・パスワードデータ・曜
日指定ビット・指定曜日・時間指定ビット・指定時間・
指定外時のパスワード入力画面・指定外時のパスワード
入力方法・指定外起動ビット・パスワードエラービット
を格納しておくデータエリア、１０５はパスワードの入
力方法と入力画面の説明文が格納されているデータであ
り、１０６はパスワードを設定するプログラムであり、
１０７はパスワードを解析するプログラムである。１０
８は１０４格納データエリアと１０５データと１０６パ
スワード設定プログラムと１０７パスワード解析プログ
ラムを含むプログラムである。１０９は１０２時計と１
０８プログラムからなるシステム装置である。

【０００８】図２の格納データエリアを説明する。２０
１はパスワード設定ビットの格納エリアで、２０２は指
定内のパスワードのデータ格納エリアで、２０３は曜日
指定ビットの格納エリアで、２０４は指定曜日の格納エ
リアで、２０５は時間指定ビットの格納エリアで、２０
６は指定時間（Ａ：Ｂ〜Ｃ：Ｄ）のデータの格納エリア
で、２０７は指定外時のパスワード入力画面（ｎ）のデ
ータの格納エリアで、２０８は指定外時のパスワード入
力方法（ｍ）のデータの格納エリアである。２０９は指
定外起動ビットの格納エリアで、２１０は指定外起動時
のパスワードエラービットの格納エリアである。

【０００９】それぞれのエリアごとに設定されたデータ
が格納される。例えば、指定曜日が木曜日に設定される
と、指定曜日の木曜日のエリアに１が設定される。

【００１０】図３のプログラムの起動画面の例を説明す
る。例えば、起動画面中に太陽の絵（３０１）、雲の絵
（３０２）、家の絵（３０３）、・・・・・・、プログラムの
タイトル（３０Ｎ）の順番に表示し、Ｎ回に分割して絵
を表示して起動するプログラムがあったとする。

【００１１】図４のパスワードの入力画面の説明文のデ
ータの例を説明する。図３の順番に絵を表示しながら、
起動するアプリケーションがあったときに図４に示すＮ
種類のパスワード入力画面の説明文をプログラム内にデ
ータとして格納しておく。

【００１２】ｎは入力画面の説明文に対応する番号であ
り、設定したい入力画面の番号を選択すると図２の２０
７の指定外のパスワード入力画面の格納エリアに選んだ
番号が設定される。

【００１３】図５のパスワードの入力方法の説明文のデ
ータの例を説明する。図５に示すＭ種類のパスワード入
力方法の説明文をプログラム内のデータとして格納して
おく。

【００１４】ｍは入力方法の説明文に対応する番号であ
り、設定したい入力方法の番号を選択すると図２の２０
８の指定外のパスワード入力方法の格納エリアに選んだ
番号が設定される。

【００１５】図６はパスワード入力方式を決定するフロ
ーチャートである。パスワード設定するかをユーザに決
定させる（６０１）。パスワード設定をしなければ、格
納データエリア（１０４）のパスワード設定ビット（２
０１）を０クリアし（６０２）、終了する。パスワード
設定するならば、曜日指定のサブルーチンをコールし
（６０３）、時間指定のサブルーチンをコールし（６０
４）、パスワード入力画面決定サブルーチンをコールし
（６０５）、パスワード入力方法決定サブルーチンをコ
ールし（６０６）、指定時間内のパスワード（入力要求
画面を表示してパスワード入力する）を決定し（６０
７）、そのパスワードを格納データエリア（１０４）の
指定曜日・時間内のパスワードエリア（２０２）に格納
し（６０８）、格納データエリア（１０４）のパスワー
ド設定ビット（２０１）に１をセットし（６０９）、終
了する。

【００１６】図７は図６の曜日指定のサブルーチン（６
０３）のフローチャートである。曜日指定するかユーザ
に決定させる（７０１）。もし、曜日指定しなければ、
格納データエリア（１０４）の曜日指定ビット（２０
３）を０にセットし（７０２）、終了する。もし、曜日
指定するならば、ユーザが曜日指定する（７０３）。指
定された曜日は格納データエリア（１０４）の指定曜日
（２０４）に１をセットし、指定さなかった曜日は格納
データエリア（１０４）の指定曜日（２０４）に０をセ
ットする（７０４）。格納データエリア（１０４）の曜
日指定ビット（２０３）に１をセットし（７０５）、終
了する。

【００１７】図８は図６の時間指定のサブルーチン（６
０４）のフローチャートである。時間指定するかユーザ
に決定させる（８０１）。もし、時間指定しなければ、
格納データエリア（１０４）の時間指定ビット（２０
５）を０にセットし（８０２）、終了する。もし、時間
指定するならば、ユーザが時間指定する（８０３）。指
定された時間（Ａ：Ｂ〜Ｃ：Ｄ）を格納データエリア
（１０４）の指定時間（２０６）に格納する（８０
４）。格納データエリア（１０４）の時間指定ビット
（２０５）に１をセットし（８０５）、終了する。

【００１８】図９は図６のパスワード入力画面決定サブ
ルーチン（６０５）のフローチャートである。格納デー
タエリア（１０４）の曜日指定ビット（２０３）または
時間指定ビット（２０５）に１が設定されているか判定
する（９０１）。もし、曜日指定ビット（２０３）と時
間指定ビット（２０５）の両方が０ならば、何もせずに
終了する。もし、曜日指定ビット（２０３）または時間
指定ビット（２０５）のどちらか一方でも１にセットさ
れているならば、データエリア（１０５）のパスワード
の入力画面の説明文のデータを表示装置（１０１）に表
示し（９０２）、ユーザが選択した数字（ｎ）を入力装
置（１０３）から入力する（９０３）。ユーザが選択し
た数字（ｎ）を格納データエリア（１０４）の指定時間
以外のパスワード入力画面（２０７）に格納する（９０
４）。

【００１９】図１０は図６のパスワード入力方法決定サ
ブルーチン（６０６）のフローチャートを用いて説明す
る。格納データエリア（１０４）の曜日指定ビット（２
０３）または時間指定ビット（２０５）に１が設定され
ているか判定する（１００１）。もし、曜日指定ビット
（２０３）と時間指定ビット（２０５）の両方が０なら
ば、何もせずに終了する。もし、曜日指定ビット（２０
３）または時間指定ビット（２０５）のどちらか一方で
も１にセットされているならば、データエリア（１０
５）のパスワードの入力方法の説明文のデータを表示装
置（１０１）に表示し（１００２）、ユーザが選択した
数字（ｍ）を入力装置（１０３）から入力する（１００
３）。ユーザが選択した数字（ｍ）を格納データエリア
（１０４）の指定時間以外のパスワード入力方法（２０
８）に格納し（１００４）、終了する。

【００２０】図１１はパスワード制御を示すフローチャ
ートを用いて説明する。格納データエリア（１０４）の
パスワード設定ビット（２０１）が１か判定する（１１
０１）。パスワード設定ビットが１に設定されていた
ら、指定曜日ビットが１にセットされているか判定する
（１１０２）。もし、指定曜日ビットが０にセットされ
ていたら、指定時間を調べる処理にいく。もし、指定曜
日ビットが１にセットされていたら、時計（１０２）か
ら現在の曜日を取得し（１１０３）、格納データエリア
（１０４）の指定曜日エリア（２０４）と比較し、指定
された曜日か判定する（１１０４）。指定された曜日な
らば、時間指定ビットが１か判定する（１１０５）。指
定時間内ならば、時計（１０２）から現在の時間を取得
し（１１０６）、格納データエリア（１０４）の指定時
間エリア（２０６）と比較する（１１０７）。

【００２１】パスワード設定ビットが０でパスワードが
設定されていなかったとき、又は指定曜日ビットが１で
指定曜日でないとき、又は曜日指定ビットと時間指定ビ
ットが０で曜日指定も時間指定もされていなかったと
き、又は指定曜日ビットが１で指定曜日だけど指定時間
外であったときは、格納データエリア（１０４）の指定
外起動ビット（２０９）を１に設定しておき（１１０
８）、絵を表示する処理にいく。

【００２２】もし、指定時間内ならば、格納データエリ
ア（１０４）の指定外起動ビット（２１０）を０にセッ
トする（１１０９）。指定内起動ならば、パスワード入
力要求画面を表示装置（１０１）に表示し（１１１
０）、ユーザがキーボード等の入力装置（１０３）より
パスワードを入力する（１１１１）。もし、一致しなか
ったら、表示装置（１０１）にエラー表示し（１１１
９）、プログラムを起動せず、終了する。一致した場合
は絵を表示する処理にいく。ループカウンタ数をＮにセ
ットし（１１１３）、カウンタ値の初期値を１にセット
し（１１１４）、絵を表示するサブルーチンをコールす
る（１１１５）。サブルーチンから戻ってきたときに格
納データエリア（１０４）のパスワードエラービット
（２１１）が１にセットされてエラーか判定する（１１
１６）。もし、パスワードエラービット（２１１）が１
にセットされていてパスワードエラーならば、表示装置
（１０１）にエラー表示し（１１１９）、プログラム起
動せず終了する。パスワードエラービット（２１１）が
１にセットされていなかったらＮ回終了したか判定する
（１１１７）。Ｎ回終了していなかったらカウンタ値に
１を加算し（１１１８）、再度、絵を表示するサブルー
チンをコールする処理にいく。パスワードエラービット
（２１１）が１にセットされず、Ｎ回終了したならば、
プログラムを正常に起動する。

【００２３】図１２の絵を表示するサブルーチンを示す
フローチャートを用いて説明する。このルーチンの入力
値はカウンタ値と格納データエリア（１０４）の指定外
起動ビット（２０９）で、出力値は格納データエリア
（１０４）のパスワードエラービット（２１０）であ
る。カウンタ値の絵を出力装置（１０１）に表示し（１
２０２）、格納データエリア（１０４）の指定外起動ビ
ット（２０９）が１か判定する（１２０２）。もし、指
定外起動ビット（２０９）が０ならば、格納データエリ
ア（１０４）のパスワードエラービット（２１０）を０
にセットし（１２０５）、本来の処理に返る。もし、格
納データエリア（１０４）の指定外起動ビット（２１
０）が１ならば、カウンタ値が格納データエリア（１０
４）のｎ（指定外のパスワード入力画面）かどうか判定
する（１２０３）。もし、カウンタ値がｎでなければ、
格納データエリア（１０４）のエラービット（２１１）
を０にセットし（１２０５）、本来の処理に返る。も
し、カウンタ値がｎならば、格納データエリア（１０
４）の指定外のパスワード入力方法ｍ（２０８）とユー
ザが行ったパスワード入力が一致したか判定し（１２０
４）、一致したならば、格納データエリア（１０４）の
パスワードエラービット（２１０）を０にセットし（１
２０５）、本来の処理に返る。もし、指定外のパスワー
ド入力方法ｍと一致しなければ、格納データエリア（１
０４）のパスワードエラービット（２１０）を１にセッ
トし（１２０６）、本来の処理に返る。

【００２４】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、正
規な利用者が曜日・時間を指定し、指定曜日・指定時間
以外のパスワード入力画面・パスワード入力方法を決定
することにより、指定曜日・指定時間以外に不正な利用
者が使用した場合はパスワード入力要求画面が表示され
ないために悪意の利用者の使用を防止することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のブロック図を示す。

【図２】本発明の格納データエリアを示す。

【図３】本発明のアプリケーションの起動画面の例を示
す。

【図４】本発明のパスワードの入力画面の説明文のデー
タを示す。

【図５】本発明のパスワードの入力方法の説明文のデー
タを示す。

【図６】本発明のパスワードの入力方式を決定するフロ
ーチャートを示す。

【図７】本発明の曜日指定サブルーチンのフローチャー
トを示す。

【図８】本発明の時間指定サブルーチンのフローチャー
トを示す。

【図９】本発明のパスワード入力画面決定サブルーチン
のフローチャートを示す。

【図10】本発明のパスワード入力方法決定サブルーチン
のフローチャートを示す。

【図11】本発明のパスワード制御のフローチャートを示
す。

【図12】本発明の絵を表示するサブルーチンのフローチ
ャートを示す。

【符号の説明】

１０１…出力装置、 １０２…時計、 １０３
…入力装置、１０４…格納データエリア、 １０
５…データ、１０６…パスワード設定プログラム、１０
７…パスワード解析プログラム、１０８…プログラム、
１０９…システム装置。

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【手続補正書】

【提出日】平成９年１２月１６日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

【図７】

【図８】

【図９】

【図１０】

【図１１】

【図１２】

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】パスワード入力方式において、 パスワードを入力する入力装置と、 パスワード入力を要求するための出力装置と、 時計と、 パスワード入力要求画面を表示する期間と指定期間外で
   パスワードを入力する画面と入力方法を設定するための
   パスワード入力方式決定手段と、 パスワード入力方式情報を格納するデータエリアと、 指定期間外では設定した入力画面に設定した入力方法で
   パスワードが入力された時のみプログラムを起動する処
   理手段を持つパスワード入力方式。
2. 【請求項２】上記パスワード入力方式においてパスワー
   ド入力画面は画面状況が変化し、 設定された画面状況においてパスワードを入力すること
   を特徴とするパスワード入力方式。