JPH11101613A - 軌道検査装置 - Google Patents

軌道検査装置

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JPH11101613A
JPH11101613A JP27991397A JP27991397A JPH11101613A JP H11101613 A JPH11101613 A JP H11101613A JP 27991397 A JP27991397 A JP 27991397A JP 27991397 A JP27991397 A JP 27991397A JP H11101613 A JPH11101613 A JP H11101613A
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善久 下山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 継目板を基準にして的確に検測車からレール
遊間を撮影しうる軌道検査装置を実現する。 【解決手段】 撮像装置31によるレール遊間の撮像を
軌道構造物検出手段の検出結果に基づいて行う軌道検査
装置において、軌道構造物検出手段は、レール20側面
に付設された継目板23を検出する継目板検出手段90
であり、これ90は、継目板23に向けて斜め上から点
状の又はレール長手方向に線状の送光を行う手段91
と、レール長手方向と直交する方向における反射光の位
置を検出する手段92と、その検出位置の変化に基づい
て継目板23についての検出判別を行う手段93とを備
えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地上や地下に敷
設されたレールにおける遊間の撮像等に基づいて又はそ
の撮像等に伴ってなされる軌道状態の検査を行う軌道検
査装置に関し、詳しくは、走行する検測車から軌道検査
装置によって軌道状態を的確に検査するための改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】図12に概要模式図を示した軌道検査装
置30は、検測車10の車体11に搭載して用いられる
基本的なものであり、検測車10の車輪12間において
レール20のレール頂面21へ向けて車体11に取着さ
れた撮像装置としてのカメラ31と、カメラ31で撮っ
た画像データを処理してビデオテープに記録したり表示
部33へ送出して表示させたりする画像処理部32とを
備えたものである。そして、検測車10が走行するのに
伴って、検査対象のレールを次々に撮影するが、十分な
解像度・精度で撮影を継続するのはデータ量が膨大とな
って保存や検索に支障を来たすことから、検査対象とし
て特に重要なレール遊間22を選出しての断続的な撮像
が行われる。すなわち、軌道上に設けられた構造物を検
出する軌道構造物検出手段を設けて、この軌道構造物検
出手段の検出結果に基づいたタイミングで撮像装置によ
るレール遊間の撮像を行うのである。
【0003】従来、撮像装置と軌道構造物検出手段とを
具備した軌道検査装置として、特開平3−165207
号公報や,特開平3−225208号公報,特開平3−
225209号公報などに記載されたものが知られてい
る。いずれにも、軌道構造物検出手段としては、レール
遊間そのものを検出する手段が、設けられている。図1
3にその構造図を掲げたが、この軌道検査装置は、画像
処理部32と共にトリガ部43が車体11内に設置さ
れ、カメラ31がレール20へ向けて車体11の下部に
取着され、カメラ31の周りに照明用のストロボ51が
配置され、さらにストロボ51の左右外側に軌道構造物
検出手段としてのレーザ送光部41及びレーザ受光部4
2も設けられている。
【0004】これらは、車体11下面に取着された保護
カバー61によって覆われている。そして、その透明窓
62を介してレーザ送光部41,レーザ受光部42によ
るレール遊間22の検出と共にカメラ31によるレール
遊間22の撮像を行う。具体的には、レーザ送光部41
からレール頂面21へスリット状のレーザビーム44を
照射し、その反射光を反対側のレーザ受光部42によっ
て受けていて、ビーム照射位置がレール頂面21の途切
れるレール遊間22に来たときにレーザ光の反射が途切
れることに基づいてレール遊間22の存在を検出する。
レール遊間22が検出されると、トリガ部43からスト
ロボ51及びカメラ31に対して撮像処理実行のトリガ
が送出される。こうして、レール遊間の撮像がレール遊
間の検出に基づいて行われるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の軌道検査装置では、レール遊間におけるレー
ザ光の反射の喪失でレール遊間を検出し、この検出に基
づいてレール遊間の撮像が行われていたため、レーザ光
路上に草等の異物が存在していてこれによってレーザ光
が断たれる状況では検出の精度や信頼性を確保するのが
難かしいと思われる。また、レール遊間に向けてレール
が伸びてきてレール遊間が極めて狭くなったときも、同
様の難しさが有ると考えられる。これに対し、レール遊
間の検出に代えて継目板の検出を行うこと等も上述の公
報で触れられてはいるが、具体的な手段は開示されてい
ない。継目板は、レールの側面に付設されている上に、
上端の幅がレール頂面よりも狭いので、単純に反射光の
有無によって検出したのでは、レール遊間の場合より却
って不安定にも成りかねない。さらには継目板の長さに
数種類の異なる規格が存在するので一筋縄では納まらな
い。レールの継目板を検出することは言うほど容易では
ないのである。そこで、継目板の検出に基づいて的確に
検測車からレール遊間を撮影しうるような軌道検査装置
を案出することが課題となる。
【0006】また、レール遊間やレール温度などの軌道
構造物状態等を検出するに際し光学的な手段が用いられ
ているが、その場合、光路上に不透明な物体が存在する
と検出の妨げになる。さらに異物がカメラ等に衝突する
とカメラ等を損なうおそれもある。このため、従来は固
い保護カバーや透明窓で光学系が覆われていたが、固い
保護カバーはレールや軌道構造物等との接触を避けるた
めに十分にレール等からの距離を保つ必要があった。し
かしながら、鉄道等の軌道においては、レールの脇の直
ぐ近くまで雑草が生い茂っていることも有りうるし、レ
ール周りに紙屑や砂等の異物が舞っていて光路が遮られ
ることもしばしば起こりうる。このような場合、検出の
確度を十分に高めることは難しい。このことは、レール
の側面方向や斜め上から軌道構造物の検出を行う際に、
顕著な影響を与える。そこで、軌道構造物状態等を検出
するに際し、より確実に且つ柔軟に光路を確保しうるよ
うに工夫することも課題となる。
【0007】さらに、上方からレール遊間を撮影するこ
とでレール遊間の程度等は検知することが可能となる
が、これだけで段ちがいと呼ばれるレールの上下方向ず
れや食い違いと呼ばれるレールの横方向ずれまでが明確
になる訳ではない。そのような画像ではレールエッジが
鋭利でないので映像がはっきりしないため、ずれを検出
するには精度が不足しているのである。そこで、レール
遊間の撮像用の撮像装置等を利用して簡便にレールのず
れを検出できれば好都合である。
【0008】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたものであり、継目板を基準にして的確に検
測車からレール遊間を撮影しうる軌道検査装置を実現す
ることを目的とする。また、本発明は、検出光路を確実
かつ柔軟に確保しうる軌道検査装置を実現することを目
的とする。さらに、本発明は、レールのずれを検出しう
る軌道検査装置を実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために発明された第1乃至第6の解決手段について、
その構成および作用効果を以下に説明する。
【0010】[第1の解決手段]第1の解決手段の軌道
検査装置は(、出願当初の請求項1に記載の如く)、撮
像装置と軌道構造物検出手段とを具備し前記撮像装置に
よるレール遊間の撮像を前記軌道構造物検出手段の検出
結果に基づいて行う軌道検査装置において、前記軌道構
造物検出手段は、レール側面に付設された継目板を検出
する継目板検出手段であり、この継目板検出手段は、前
記継目板に向けて斜め上から点状の(又はレール長手方
向に線状の)送光を行う手段と、レール長手方向と直交
する方向における反射光の位置を検出する手段と、その
検出位置の変化に基づいて前記継目板についての検出判
別を行う手段とを備えたものであることを特徴とするも
のである。
【0011】このような第1の解決手段の軌道検査装置
にあっては、通常、検測車に搭載されて用いられ、レー
ル状態の検査のため、検測車走行中に撮像装置によるレ
ール遊間の撮像が軌道構造物検出手段の検出結果に基づ
いて行われるのであるが、この軌道構造物の検出につい
ては、継目板検出手段によって、レール側面に付設され
た継目板の検出が行われる。しかも、その際に、点状の
送光が継目板に向けて斜め上から行なわれるが、あるい
はレール長手方向に線状に延びた送光が継目板に向けて
斜め上から行なわれるが、このような光の当たるところ
は、継目板が有ればそこのところになり、継目板が無け
ればレール側面のところとなる。これにより、反射光は
原則として常に存在することとなる。レール遊間のとこ
ろには継目板が存在するはずなのでそこでも反射光は観
測される。
【0012】そして、このような反射光について、レー
ル長手方向と直交する方向における位置が検出され、そ
の検出位置の変化に基づいて継目板についての検出判別
が行なわれる。このとき、その反射光の検出位置は継目
板の有無に応じて明確に変化する。レール長手方向と直
交する方向には特に明確に変化する。そこで、レール遊
間の広狭に左右されることなく、確実な検出が行われ
る。また、レール頂面より厚さの薄い継目板であって
も、斜め上から送光することにより、それを確実に捉え
ることが出来る。
【0013】また、振動状態や異物介在等によって例え
反射光が喪失したとしても、それが瞬間的・一時的なも
のであれば何ら差し支えない。正常状態では喪失するこ
との無い反射光の検出位置に基づいて継目板を検出して
いるので、反射光の一時的喪失は単純なノイズと見なし
て除去したり無視して済ませられる。これにより、反射
光の喪失によるレール遊間の検出手法をそのまま継目板
の検出に用いたときよりも、検出の精度や信頼性が向上
する。
【0014】このように、常に存在する反射光の位置変
化による継目板の検出手法を用いることにより、レール
遊間の検出に代えて継目板の検出を行うに際して、確実
な検出を行うことができる。したがって、この発明によ
れば、継目板を基準にして的確に検測車からレール遊間
を撮影しうる軌道検査装置を実現することができる。
【0015】[第2の解決手段]第2の解決手段の軌道
検査装置は(、出願当初の請求項2に記載の如く)、上
記の第1の解決手段の軌道検査装置であって、前記撮像
装置から前記レール遊間の撮像データを受けて複数個を
記憶する一時記憶手段と、これら複数個のうちから一の
撮像データを選出して出力する選択手段とを備え、前記
継目板検出手段は、前記継目板の前縁を検出してから所
定期間経過後に前記レール遊間の撮像を行わせる手段
と、前記継目板の後縁検出に基づいて前記選択手段に選
出処理を行わせる手段とを具えたものであることを特徴
とするものである。
【0016】このような第2の解決手段の軌道検査装置
にあっては、継目板の検出結果に基づくタイミングでレ
ール遊間を撮像するに際し、継目板検出手段によって継
目板の前縁が検出されてから所定期間経過後に撮像装置
によるレール遊間の撮像が行われ、複数個の撮像データ
が一時記憶手段に記憶される。このときの所定期間は各
種の継目板の長さとレール遊間位置との規格値に基づい
て事前に定まっており、複数個が有る。そこで、一時記
憶手段に記憶された複数個の撮像データは、それぞれ、
数種類の継目板の何れかに対応したレール遊間の画像に
一致するはずである。
【0017】そして、その後に、継目板検出手段によっ
て継目板の後縁が検出されるが、この後縁検出がなされ
るとこれに基づいて選択手段による選出処理も行われ
る。すなわち、一時記憶手段に記憶されている複数個の
撮像データうちから一の撮像データが選出・出力され
る。この時点では、既に継目板の前縁も後縁も判明して
いるので、そのときの継目板が規格上の何れに該当して
いたかは明白である。さらに、その結果として、レール
遊間像の候補である複数個の撮像データうち何れがその
ときの継目板に対応しているのかも明白となっている。
【0018】これにより、その時々の継目板に適合した
正しいレール遊間の撮像データが確実に選出されること
となる。なお、継目板の長さ規格は数種類に限られてい
るので、たまたま石等の異物が継目板該当位置に存在し
ていても、通常は継目板と長さが異なるので、誤検出す
ることもほとんど無い。したがって、この発明によれ
ば、継目板の長さが統一されてなくても継目板を基準に
して的確に検測車からレール遊間を撮影しうる軌道検査
装置を実現することができる。
【0019】[第3の解決手段]第3の解決手段の軌道
検査装置は(、出願当初の請求項3に記載の如く)、撮
像装置と軌道構造物検出手段とを具備し前記撮像装置に
よるレール遊間の撮像を前記軌道構造物検出手段の検出
結果に基づいて行う軌道検査装置において、前記撮像装
置から前記レール遊間の撮像データを受けて複数個を記
憶する一時記憶手段と、これら複数個のうちから一の撮
像データを選出して出力する選択手段とを備え、前記軌
道構造物検出手段は、レール側面に付設された継目板を
検出する継目板検出手段であり、この継目板検出手段
は、検出部に磁気利用の近接センサを用いたものであっ
て、前記継目板の前縁を検出してから所定期間経過後に
前記レール遊間の撮像を行わせる手段、及び前記継目板
の後縁検出に基づいて前記選択手段に選出処理を行わせ
る手段を具えたものであることを特徴とする。
【0020】このような第3の解決手段の軌道検査装置
にあっては、第2の解決手段とほぼ同様の構成であるこ
とから、同様の作用効果を発揮するが、特に、光学的手
段に代えて磁気利用の近接センサを検出部に用いたこと
により、センサと継目板との間に草や紙くず等の非磁性
体が存在してしても影響されないで検出を行うことがで
きるので、草等に起因しての誤検出が無い又は少ない。
【0021】[第4の解決手段]第4の解決手段の軌道
検査装置は(、出願当初の請求項4に記載の如く)、光
学的な検出素子が軌道構造物の斜め上に配置された軌道
構造物検出手段または軌道構造物状態検出手段を具備し
た軌道検査装置において、前記検出素子の光路を覆うと
ともに前記軌道構造物に向けて開口した弾性保護カバー
(と、望ましくは前記弾性保護カバーによって覆われた
空間に空気等の透明気体を送給する手段と)を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0022】このような第4の解決手段の軌道検査装置
にあっては、検査に必要な光路が弾性保護カバー及びそ
の開口によって確保されるが、その保護カバーが弾性を
有しているので、例えレールや軌道構造物等と接触した
としても、容易に変形し、簡単に元に戻るので、カバー
が破損に至ることは滅多に無い。そこで、レールの脇の
直ぐ近くまで保護カバーで覆うことが可能となる。これ
により、レール等の脇の直ぐ近くに雑草が生い茂ってい
ても、これが保護カバーで薙ぎ倒されるので、そのよう
な場合でも、検査に必要な光路が確保される。また、レ
ールの周り近くに紙屑や砂等の異物が舞っている場合も
同様である。したがって、この発明によれば、検出光路
を確実かつ柔軟に確保しうる軌道検査装置を実現するこ
とができる。
【0023】[第5の解決手段]第5の解決手段の軌道
検査装置は(、出願当初の請求項5に記載の如く)、レ
ール頂面に向けた撮像装置を具備した軌道検査装置にお
いて、レール長手方向に傾斜して設けられ前記撮像装置
の撮影範囲内の前記レール頂面に対して前記レール頂面
の幅を超す線状の送光を行う第1傾斜線状送光手段と、
レール長手方向に前記第1傾斜線状送光手段と異なる角
度で傾斜して設けられ前記撮像装置の撮影範囲内の前記
レール頂面であって前記第1傾斜線状送光手段の送光箇
所と異なるところに対して前記レール頂面の幅を超す線
状の送光を行う第2傾斜線状送光手段とを備えたことを
特徴とするものである。
【0024】このような第5の解決手段の軌道検査装置
にあっては、撮像装置の撮影範囲内のレール頂面に対し
てレール頂面の幅を超す線状の送光がレール長手方向に
傾斜して行われる。そうすると、その画像には、レール
長手方向に直交する直線パターンがレール頂面のところ
に現われるとともに、レール長手方向に対して傾斜する
僅かな曲がりで概ね直線のパターンがレール頂面の縁お
よびその外側の頭部傾斜部のところに現われる。これら
のパターンは、傾斜した送光の性質に従って、レール頂
面が横方向に変位したとき及び上下方向に変位したとき
には、その変位量に応じてパターン位置が変化する。し
かも、この装置の場合、2つの第1,第2傾斜線状送光
手段で異なる条件の送光がなされることから、両者でパ
ターン位置の変化する方向等が相違する。そこで、両パ
ターンの相対位置が両送光箇所の間における相対変位に
対応して定まる。
【0025】これにより、撮像装置の撮像データに対
し、両送光箇所に該当するレール位置の相対変位情報を
含ませることが可能となるのである。そして、この情報
を次のパターン処理等で取り出せば、レールの上下方向
ずれや横方向ずれを検出することができる。したがっ
て、この発明によれば、レールのずれを検出しうる軌道
検査装置を実現することができる。
【0026】[第6の解決手段]第6の解決手段の軌道
検査装置は(、出願当初の請求項6に記載の如く)、上
記の第5の解決手段の軌道検査装置であって、前記第1
傾斜線状送光手段および前記第2傾斜線状送光手段の送
光に対する前記撮像装置による画像に対し、レール長手
方向と直交する直線パターン、及びレール長手方向に傾
斜する直線パターンを抽出するパターン処理を施す手段
と、これで抽出されたパターンに基づいてレールのずれ
量を演算する手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0027】このような第6の解決手段の軌道検査装置
にあっては、両送光箇所に該当するレール位置の相対変
位情報を含んだパターンが撮像データから抽出され、さ
らにこれらのパターンからレールのずれ量が求められる
が、その際に、レール長手方向に直交あるいは傾斜する
直線パターンを抽出し、これに基づいて処理が行われ
る。直線パターンの処理は、他の形状のパターンに較べ
て扱い易い。また、直線または概ね直線となっているこ
とが既に判明していることから、パターンマッチング等
の精度も比較的高いので、パターンに多少の切れや掠れ
が有っても、明確に直線パターンを判別することが可能
である。したがって、この発明によれば、レールのずれ
を容易かつ明確に検出する軌道検査装置を実現すること
ができる。
【0028】
【発明の実施の形態】このような解決手段で達成された
本発明の軌道検査装置について、これを実施するための
形態を説明する。
【0029】本発明の第1の実施形態は、上述した解決
手段の軌道検査装置であって、前記撮像装置および前記
軌道構造物検出手段のうち少なくとも1つが搭載された
独立のレール追随機構を備えたことを特徴とする。ここ
で、上記の「独立の」とは、左右のレールのうち該当す
るレールに追随するに際して他方のレールの存在によっ
て又は他のレール追随機構が設けられていればこれによ
って追随機能を阻害されること無くという意味であり、
発停車時や,分岐器通過時,非常時等の非定常状態は別
として少なくとも通常のレール遊間撮影時には他のレー
ル追随機構等によって動作阻止されないで該当レールを
追随する。この場合、レール遊間の撮像に際して、独立
のレール追随機構によって該当のレールが個別に追従さ
れる。そして、このようなレール追随機構に搭載された
撮像装置又は/及び軌道構造物検出手段も該当レールを
的確に追跡することとなる。これにより、左右のレール
間における幅が変動しても少なくともレール追随機構搭
載の装置等はその影響を受けることなくレール遊間の撮
像を行うことができる。したがって、レール追随機構の
採用等によりレール遊間を的確に撮影しうる軌道検査装
置を実現することができる。
【0030】本発明の第2の実施形態は、上述した解決
手段および実施形態の軌道検査装置であって、前記レー
ル追随機構の追随動作を(手動で又は自動的に制御し
て)停止させる追随停止手段を備えたことを特徴とす
る。この場合、軌道上の分岐器等のポイントに検測車が
差し掛かったときには、追随停止手段が作動して又はこ
れを作動させることで、レール追随機構の追随動作が停
止させられる。そして、レール追随機構は自然に検測車
に伴ってこれと同じ方向へ進行する。これにより、レー
ル追随機構が独立して不所望な分岐方向へ追随してしま
うのを防止することができる。したがって、不所望なレ
ール追随を回避してレール遊間を的確に撮影しうる軌道
検査装置を実現することができる。
【0031】本発明の第3の実施形態は、上述した解決
手段および実施形態の軌道検査装置であって、前記レー
ル追随機構は、レール長手方向の前後に設けられた複数
の追随車輪と、前記撮像装置又は前記軌道構造物検出手
段を載置する設置台とを有したものであり、前記設置台
は、前記複数の追随車輪の(車軸を軸支等している)支
持体によって鉛直方向に支承され、且つ水平面内におい
て(少なくとも前記複数の追随車輪のレール短手方向移
動量に対応した範囲内で)双方向回転可能なことを特徴
とする。この場合、設置台を介在させてカメラ等は前後
双方から追従輪によって支承される。これにより、カメ
ラ等に働く重力と、前後追従輪による支持力の合力と
が、近づいて又は重なって、偶力が無くなる又は小さく
なる。そこで、カメラの揺れ等が抑制されることとな
る。したがって、振動等の少ない安定した状態でレール
遊間を的確に撮影しうる軌道検査装置を実現することが
できる。
【0032】本発明の第4の実施形態は、上述した解決
手段および実施形態の軌道検査装置であって、前記レー
ル追随機構は、バネ力または空気圧を利用した付勢機構
を有し、その付勢力に基づいて該当レールに追随するも
のであることを特徴とする。この場合、レール追随機構
が該当レールに追随するに際し付勢機構によって付勢さ
れることで、明示的・積極的に追随が行われる。これに
より、レール追随機構の追随能力に加えて安定力も増大
する。また、付勢機構に空気圧を利用した場合、一定圧
力を作用させるのが容易なので、簡素な機構でも付勢力
が一定となって安定する。一方、付勢機構にバネ力を利
用した場合、エアポンプ等の付帯設備が不要なのでレー
ル追随機構を安価に具体化することが可能である。した
がって、レール追随機構を採用してレール遊間を的確に
撮影しうる軌道検査装置を安価に又は簡素な構成で実現
することができる。
【0033】本発明の第5の実施形態は、上述した解決
手段および実施形態の軌道検査装置であって、前記軌道
構造物検出手段は、(レール横断面を基準正面として)
斜め上から該当レールの継目板を検出する継目板検出手
段であることを特徴とする。この場合、該当レールの継
目板検出が脱輪防止レールを避けて斜め上から行われる
が、継目板検出手段が検測車の車体にでなくレール追随
機構に搭載されていて、左右のレール間における幅が変
動してもそれによって影響されることなくレールと継目
板検出手段との相対位置が一定に維持される。これに伴
って、レール側面に付設の継目板とその検出手段との相
対位置も一定に維持されることとなる。これにより、斜
め上から検出がなされても、継目板を確実に検出するこ
とが可能となる。レール遊間がレールの無いところに生
じる空虚な存在であるのに対し、継目板は規定の長さで
実体が存在することから、実存に基づく明示的な検出が
可能となるので、軌道構造物検出の確度が向上する。そ
して、レール遊間の撮影も一層適切なタイミングで確実
に行われることとなる。したがって、継目板を基準にし
て的確に検測車からレール遊間を撮影しうる軌道検査装
置を実現することができる。
【0034】
【実施例】本発明の軌道検査装置の一実施例について、
その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1
は、そのレール追随機構等の要部模式図であり、図2
は、その継目板検出手段の構成図であり、図3は、その
継目板検出に基づいたレール遊間像の画像処理部であ
り、図4は、そのレール追随機構の追随停止手段のブロ
ック図であり、図5は、そのレール追随機構の側面図で
あり、図6は、そのレール追随機構の駆動部等の模式図
であり、図7は、その弾性保護カバーの構造図であり、
図8は、そのレールずれ検出手段の構造図であり、図9
は、そのレールずれ検出手段の動作状態図である。
【0035】この軌道検査装置は、画像処理部32やト
リガ部43等の後方ユニットが従来同様に検測車10の
車体11に乗載されているのに対し、新たにレール追随
機構70が設けられ、しかも、軌道構造物検出手段とし
て従来のレール遊間検出手段が新たな継目板検出手段9
0によって置換され、さらに、撮像装置としてのカメラ
31と共に継目板検出手段90のうちのレーザ送光部9
1,レーザ受光部92がそのレール追随機構70に搭載
されている点で従来と相違する。また、従来のカバー6
1等が弾性保護カバーであるゴムマット110によって
置換された点、及びレーザ送光部121,レーザ送光部
122を用いたレールずれ検出手段が追加された点で
も、従来と相違する。以下、重複する再度の説明は割愛
し、これらの相違点を中心に述べる。
【0036】レール追随機構70は、車体11の下側に
おいて左右それぞれ別個に設けられている。左側のレー
ル追随機構70は(図1参照)、車輪12よりも小形で
あってレール頂面21上で接触回転する小径部とその内
側でレール20の側面に当接する大径部とからなる追随
車輪71と、これを下方A及び左方Bへ付勢する後述の
駆動機構とを有して、追随車輪71をレール20の頭頂
部へ押しつけることで追随するようになっている。
【0037】そして、追随車輪71の可動範囲は、少な
くともレール間の幅の許容変動範囲内であればその追随
車輪71が右のレール追随機構70によって妨げられる
ことなく自由に左方のレール20を追跡移動しうるよう
に設定されている。右側のレール追随機構も左右対称な
だけで同じ構造をしており、少なくともレール間の幅の
許容変動範囲内であればその追随車輪71は左の追随車
輪71等によって妨げられることなく自由に右方のレー
ル20を追跡移動しうる。これにより、左右のレール追
随機構70は相互に独立したものとなっている。
【0038】レール追随機構70は、カメラ31及びレ
ーザ送光部91,レーザ受光部92を載置するために、
設置台としての設置板72も有している。設置板72
は、水平な状態で追随車輪71の車軸上に軸受けを介し
て設けられていて、追随車輪71の上下左右方向への移
動力だけが伝達され、回転力は伝わらない。これによ
り、追随車輪71がレール20上を回転移動するとき、
設置板72及びカメラ31等がレール20に対して一定
の相対位置を保って追随しうるようになっている。
【0039】継目板検出手段90の主要部として従来の
レーザ送光部41,レーザ受光部42に代えて新たに設
けられたレーザ送光部91及びレーザ受光部92は、レ
ーザビームが斜め上から継目板23に当たって反射して
くるように設置板72の開口部に傾斜して取着されてい
る。レーザ送光部91は、点状に絞ったスポットビーム
を発するものであって、継目板23が存在すればその頭
頂部にビームが当たり、継目板23が存在しなければレ
ール20の側面にビームが当たるのである。これによ
り、継目板検出手段90のレーザ送光部91は、継目板
に向けて斜め上から点状の送光を行うものとなってい
る。なお、この送光ビームは外乱光との弁別のために数
KHz〜数百KHzにおける所定周波数で変調されてい
る。
【0040】一方、レーザ受光部92は(図2参照)、
反射光を集光して結像させるレンズ92aと、その結像
を受けるPSD92bとを具えたものである。PSD9
2bは、反射光の結像位置が変化し得る範囲に亘って延
びたライン状の検出部を持つ受光素子である。具体的に
は、レンズ92a側から順に、受光透明電極としてのI
TO膜92cと、線状に分布したフォトダイオードとな
るPN接合ライン92dと、連続分布抵抗のライン抵抗
92eとが積層されたものである。ITO膜92cは継
目板検出回路93によって接地され、ライン抵抗92e
は両端が継目板検出回路93によって電源電圧Vccの供
給を受けるように駆動されている。
【0041】さらに、レーザ受光部92は、PN接合ラ
イン92dがレール長手方向と直交するラインに一致す
るような向きで、設置される。その状態では、継目板2
3からの反射光(図2における光H参照)を受けるとそ
の結像位置のPN接合が導通してライン抵抗92eの両
端にはそれぞれその導通箇所までの分割抵抗に見合った
電流が流れる。また、レール20からの反射光(図2に
おける光I参照)を受けたときには異なる結像位置のP
N接合が導通するのでライン抵抗92eの両端には異な
る分割抵抗に見合った電流が流れる。これにより、継目
板検出手段90のレーザ受光部92は、レール長手方向
と直交する方向における反射光の位置を電流状態で検出
するものとなっている。なお、このようなレーザ受光部
92の配置条件下ではレーザ光がレール長手方向に延び
たスリット状になっていても同様の検出が行われるもの
となる。
【0042】継目板検出回路93は(図2参照)、ライ
ン抵抗92eの一端側の電流を電圧信号に変換するため
の抵抗と、この電圧信号を増幅するアンプと、送光ビー
ムの変調周波数に該当する帯域成分だけを抽出して太陽
光等の外乱を抑圧・除去するとともに一時的な遮光によ
る単発ノイズ成分を除去するために平滑化も行うBPF
93aとを具えて、反射光の検出位置に応じて変化する
一方の信号を得る。継目板検出回路93は、ライン抵抗
92eの他端側に対しても、同様のBPF93b等を具
えていて、反射光の検出位置に応じて変化する他方の信
号を得る。これら一対の信号は、反射光の検出位置に応
じて変化する際に逆特性を示すものである。そして、継
目板検出回路93は、これら一対の信号を入力するコン
パレータ93cも設けられていて、反射光がライン抵抗
92eの一端側に近いときに(図2のH参照)有意とな
り、反射光がライン抵抗92eの他端側に近いときに
(図2のI参照)非有意となる継目板有無信号Jを生成
するものである。
【0043】これにより、継目板検出手段90の継目板
検出回路93は、反射光の検出位置の変化に基づいて継
目板についての検出判別を行うものとなっている。つま
り、継目板検出手段90は、軌道構造物検出手段として
斜め上から該当レールの継目板を検出するが、正常状態
である限りは反射光が途切れることなく継続することに
基づいて、その検出に際して、継目板からの反射光およ
びレール側面からの反射光の双方を検出するとともに、
それらを検出位置の相違に基づいて区別して検出するこ
とで、確実に軌道構造物を検出するものとなっている。
【0044】また、継目板検出回路93は、図示は割愛
したが、検測車10の車体11に搭載済みのものである
又は追随車輪71の車軸に装着されたエンコーダを主体
とするものである車速検出部13から走行速度信号Vを
入力する。そして、継目板有無信号Jの立ち上がりエッ
ジ検出後に、継目板長さの各規定に対応して決まってい
る式[レール遊間位置/走行速度]で、カメラ31がレ
ール遊間22の直上に達するタイミングを演算回路等の
処理によって推定し、それぞれのタイミング毎に制御回
路等の制御によってトリガ部43経由でカメラ31へト
リガを送って撮像を行わせる。これにより、継目板検出
手段90は、継目板の前縁を検出してから所定期間経過
後にレール遊間の撮像を複数回行わせるものとなってい
る。
【0045】このような継目板検出手段90の導入に伴
って従来の画像処理部32は新たな画像処理部320に
よって置換されている(図3参照)。この画像処理部3
20は、カメラ31からレール遊間またはその候補とな
る撮像データを受けて複数フレームを記憶する一時記憶
手段としてのランダムアクセス可能なフレームメモリ3
21と、これら複数フレームのうちから継目板検出回路
93の選択制御信号に従って一の撮像データを選出して
大容量メモリ323へ出力する選択回路322と、記録
時に1コマ送りが可能なVTR等の大容量メモリ323
とが設けられている。そして、継目板検出回路93のト
リガに応じて継目板有無信号Jの有意期間内にカメラ3
1によって撮像されたレール遊間の撮像データをカメラ
31から受けると順次領域を変えてフレームメモリ32
1に取りあえず記憶しておくものとなっている。
【0046】さらに、継目板検出回路93は、継目板有
無信号Jの立ち下がりエッジを検出すると、式[継目板
有無信号Jの有意期間/走行速度]の演算を行って継目
板の長さを求め、規定に従って何番目のフレーム画像が
レール遊間に最も良く対応しているかを判別し、このフ
レームの番号を選択制御信号として選択回路322へ送
出する処理も行う。これにより、継目板検出手段90
は、継目板の後縁検出に基づいて所定の選出処理を行わ
せるものとなっている。
【0047】また、この軌道検査装置は、後に詳述する
追随停止機構80も設けられていて(図4参照)、手動
で又は自動的に、レール追随機構の追随動作を停止させ
るものとなっている。そのために、追随停止機構80は
追随停止時に左方B等への付勢力よりも強い右方B*等
への対抗力を出せる機構が採用されるが、その制御信号
の発生は、手動スイッチ81を押すことで、非常時等の
必要時には随時行えるようになっている(図4(a)参
照)。
【0048】さらに、軌道における分岐器の近くに敷設
された枕木24等の所定位置に、分岐器についてのデー
タを保持したデータ記憶体82が設置されるとともに、
車体11の下面であってデータ記憶体82に対応した部
位に、電磁誘導結合等に基づき非接触でデータ記憶体8
2のデータを読み取ることが可能なデータ読取装置83
が設置される。いわゆるデータデポシステムである(図
4(b)参照)。そして、データ読取装置83がデータ
記憶体82のデータを読み取って分岐器の存在を検知す
ると、追随停止機構80へ制御信号が送出される。これ
により、この軌道検査装置は、データ記憶体82の設置
された分岐のポイント等に差し掛かるとその手前で自動
的に不所望な追随動作を停止させるものとなっている。
【0049】レール追随機構70は、横から即ちレール
短手方向から側面を見ると明らかなように(図5参
照)、設置板72を挟んで一対の追随車輪71が設けら
れたものである。すなわち、複数の追随車輪がレール長
手方向の前後に設けられたものとなっている。そして、
設置板72は、前後で軸受けを介して各追随車輪71と
連結されていて、複数の追随車輪の支持体によって鉛直
方向に支承されたものとなっている。その軸受けは、図
示は割愛したが、追随車輪71の水平な車軸を支持する
第1軸受けと、一端が設置板72の下面に植設され他端
が鉛直下方に向けて伸びたステムを双方向回転可能に軸
支する第2軸受けとが組み合わせられものである。これ
により、設置板72は、水平面内において双方向回転可
能なようになっていて、前後の追随車輪71を個別にレ
ール20へ追従させうるものとなっている。
【0050】レール追随機構70における駆動機構は
(図6参照)、バネ73の弾撥力を利用して追随車輪7
1を左方へ付勢するために、一端が追随車輪71の車軸
支持の軸受けに取着され中間部左半分がバネ73に遊挿
された水平ロッド74と、これの他端側半分を左右移動
自在に軸支する水平のスライダ75とを具有している。
また、バネ76の弾撥力を利用して追随車輪71を下方
へ付勢するために、下端がスライダ75に固着され中間
部の下半分がバネ76に遊挿された鉛直ロッドと、これ
の上側半分を上下移動自在に軸支するスライダ77も具
有している。このスライダ77が検測車10の車体11
下部に固設されていて、レール追随機構70は、検測車
10の走行中にバネ力利用した付勢力に基づいて該当レ
ール20に追随するものとなっている。
【0051】追随停止機構80は、車体11の下面に固
設された電磁モータ84と、一端が電磁モータ84の回
転軸に連結したアーム85と、一端がアーム85の解放
端に結ばれ他端が水平ロッド74の自由端に結ばれたワ
イヤ86とで構成され、手動スイッチ81の押下等に応
じた制御信号を受けて電磁モータ84が所定角度だけ回
転・揺動することで、アーム85及びワイヤ86を介し
て水平ロッド74をバネ73の弾撥力以上の力で強く引
いて追随車輪71のレール20への追随を停止させるも
のとなっている。
【0052】ゴムマット110は、略三角形のゴムシー
ト製のものであり(図7参照)、三角形の一辺が弛んだ
状態でレール20側に向けられ、残りの二辺が設置板7
2の下面に貼着されて、レーザ送光部91の送光及びそ
の反射光の光路を包み込む。これにより、ゴムマット1
10は、弾性保護カバーとして、軌道構造物の斜め上に
配置された光学的な検出素子の光路を覆うとともに軌道
構造物に向けて開口したものとなっている。なお、ゴム
マット110及び設置板72によって覆われた空間に
は、開口から見て奥になる隅部にエアホース111を介
して圧搾空気が送給されるようになっている(図7のK
aを参照)。この空気は、ゴムマット110内を流れて
(図7のKbを参照)、ゴムマット110を膨らませよ
うとすることで変形に対抗する復元力を与えるととも
に、ゴムマット110の開口からレール20側へ吹き付
けられることで(図7のKcを参照)、屑や砂等の異物
を除去する役割も担うものとなっている。
【0053】レーザ送光部121及びレーザ送光部12
2は、レールずれを検出するためにレール20に対して
送光するものであるが、レーザ送光部91,レーザ受光
部92や,従来のレーザ送光部41,レーザ受光部42
とはカメラ31を基準としたときの設置位置が90゜異
なるものである。レーザ送光部121は、第1傾斜線状
送光手段として、設置板72に取着されてスリット状の
送光L1を出すものであるが、その取着に際してレール
20上の鉛直面内で鉛直軸から左側に傾けられ、スリッ
ト光L1がカメラ31の撮影範囲内でレール20を横断
するように調整してから固定される。このスリット光L
1はスリット長がレール頂面の幅よりも長い。これによ
り、レーザ送光部121は、レール長手方向に傾斜して
設けられ撮像装置の撮影範囲内のレール頂面に対してレ
ール頂面の幅を超す線状の送光を行うものとなってい
る。
【0054】レーザ送光部122は、第2傾斜線状送光
手段として、同様に設置板72に取着されてスリット状
の送光L2を出すものであるが、その取着に際してレー
ル20上の鉛直面内で鉛直軸から右側に傾けられ、スリ
ット光L2がカメラ31の撮影範囲内でレール20を横
断するように調整してから固定される。このスリット光
L2もスリット長がレール頂面の幅よりも長いが、スリ
ット光L1からはレール遊間22の上限よりも少し離れ
たところでレール20を横断する。これにより、レーザ
送光部122は、レール長手方向に第1傾斜線状送光手
段と異なる角度で傾斜して設けられ撮像装置の撮影範囲
内のレール頂面であって第1傾斜線状送光手段の送光箇
所と異なるところに対してレール頂面の幅を超す線状の
送光を行うものとなっている。
【0055】なお、レーザ送光部121,レーザ送光部
122は、同様のスリット状送光を行うものであれば発
光ダイオードが用いられていてもよい。また、これらの
発光波長は、カメラ31による撮像との干渉を防ぐため
に、ストロボ51の発光波長と分離容易な、異なるもの
となっている。
【0056】画像処理部320には、カメラ31で撮っ
たスリット光L1,L2の画像に対するパターン処理を
行うために、DSP324も設けられている。このDS
P324は、カメラ31から画像データを受けて、これ
に細線化処理を行うとともに、レール頂面21の中央部
に現出する直線パターン及びレール頂面21の縁部から
外側の頭部側面にかけて現出する「ハ」の字状の僅かに
曲がった略直線のパターンをパターンマッチング処理に
よって抽出する。これにより、DSP324は、撮像装
置による画像に対してレール長手方向と直交する直線パ
ターン及びレール長手方向に傾斜する直線パターンを抽
出するパターン処理を施すものとなっている。なお、D
SP324は、これで抽出されたパターンに基づいてレ
ールのずれ量も演算するが、これについては後述する。
【0057】この実施例の軌道検査装置について、その
使用態様及び動作を説明する。
【0058】この軌道検査装置も従来通り検測車10に
搭載してレール遊間の撮像に用いられるが、カメラ31
等を搭載したレール追随機構70が車体11の下面外部
に設けられているので、検測車10の車体11には画像
処理部320等の後方ユニットを積み込んでこれらとカ
メラ31等とを同軸ケーブル等で接続する。レーザ受光
部92と継目板検出回路93も同様に接続する。通常、
レール追随機構70及びカメラ31等は、左右のレール
それぞれに対応して2組を検測車10に装着する。これ
で、使用準備が調う。
【0059】次に、軌道検査装置を電源投入等して作動
させてから、検測車10を走行させる。そうすると、検
測車10が走行するに連れてレール遊間22の上を通過
する度に、カメラ31がレール遊間に差し掛かかるが、
その前にレーザ送光部91,レーザ受光部92,及び継
目板検出回路93によって継目板が検出される。レーザ
送光部91からのレーザ光が継目板23に当たると、そ
の反射光(図2のH参照)によるPSD92b上の結像
位置がレール20側面の反射光(図2のI参照)による
結像位置から変位して、継目板有無信号Jの値が変わる
ので、継目板の前縁から後縁まで総てが検出される。そ
して、継目板23の前縁を検出した後に所定時間経過す
ると、数回ほどトリガ部43を介してカメラ31等に対
して撮像処理実行のトリガが送出される。これらの画像
データはフレームメモリ321にフレーム1,フレーム
2,…の如く順に一時記憶される。
【0060】さらに、時間が経過して、継目板23の後
縁が検出されると、継目板検出回路93から選択回路3
22に選出すべき画像データのフレーム番号が送出さ
れ、これに応じて選択された画像データだけが大容量メ
モリ323へ出力されて記録される。この選出フレーム
の画像には、レール遊間の像が中央に映っている。こう
して、次々に、レール遊間の撮像が継目板の検出に基づ
いて行われる。その画像データは画像処理部320へ送
られて記録や表示等の処理が施される。
【0061】このとき、画像処理部320のDSP32
4によって画像データに基づくレールずれ検出の処理も
次にようにして行われる。図9は、そのときの状態を例
示したものであり、(a)〜(c)それぞれについて、
下段にレール側面図を示し、中段にレール頂面の平面図
を示し、上段左にL1像およびL2像を示し、上段右に
は、DSP324によるマッチング処理後の直線パター
ンを示した。
【0062】レール遊間22を挟む両側のレール20に
レールずれが全く無い場合(図9(a)参照)、L1像
の中央部直線n1とL2像の中央部直線n2とのレール
短手方向すなわちレール長手方向と直交する方向におけ
る相対位置は一致しており、中央部直線n1,n2間の
距離mも所定の既定値となっている。
【0063】これに対し、レール遊間22を挟む両側の
レール20に横方向のずれが有る場合(図9(b)参
照)、中央部直線n1,n2間の距離mは所定の既定値
となるが、L1像の中央部直線n1とL2像の中央部直
線n2とのレール短手方向における相対位置にレールず
れ量に対応した大きさの差が発現する。この差がDSP
324によって算出されて、横方向のレールずれが検出
される。
【0064】他方、レール遊間22を挟む両側のレール
20に上下方向のずれが有る場合(図9(c)参照)、
L1像の中央部直線n1とL2像の中央部直線n2との
レール短手方向における相対位置は一致しているが、中
央部直線n1,n2間の距離mは所定の既定値に較べて
レールずれ量に対応した大きさだけ伸縮する。この差が
DSP324によって算出されて、上下方向のレールず
れが検出される。こうして、レール20が上下左右にず
れている場合も、両検出成分に分解してそのずれ量が検
出される。
【0065】なお、このような検査のための検測車走行
中に左右のレール間の幅が変化した場合、各レール追随
機構70が該当のレール20に対してバネ付勢等によっ
て確実に追随するので、そのようなレール間幅の変化が
あっても、レール遊間の画像は常に全体画像のほぼ中央
の同じ所に収まる。また、カメラ31の前後の追随車輪
71が多少跳ねたりしても、中央のカメラ31はあまり
揺れたり振動したりしないので、画像の鮮明度も良い。
さらに、検測車10が分岐器に差し掛かると、手動スイ
ッチ81の操作によって、あるいはデータ記憶体82と
の交信に基づいたデータ読取装置83の制御によって追
随停止機構80が作動する。そして、レール追随機構7
0が、一時的にレール20の追随を停止して、車体11
と同じ方向に移動する。こうして、分岐のポイントも無
事に通過できる。なお、分岐器等のところには撮るべき
レール遊間が存在しないので実用上不都合はない。
【0066】図10に示したレール追随機構の駆動部
は、空気圧を利用した付勢機構の変形例である。これ
は、一端が左の水平ロッド74に対して或る程度双方向
回転可能に連結された第1のリンクと一端が右の水平ロ
ッド74に対して或る程度双方向回転可能に連結された
第2のリンクとからなる「へ」の字状の一対のリンク7
8と、少し上方の中央でロッドが下向きで両リンク78
の他端に対して或る程度双方向回転可能に連結されヘッ
ドが上向きで車体11の下面に対して或る程度双方向回
転可能に連結されたエアシリンダ79とを具えたもので
ある。
【0067】さらに手動スイッチ81からの制御信号を
受けて切り換え状態が変わる切換弁87が設けられてい
て、切換弁87の切換状態によってエアシリンダ79の
ヘッド側に空気圧が送給されると、ロッドの押し出し力
がリンク78を介して左右両方の水平ロッド74に対し
外下側へ斜めに掛かる。そして、左右のレール間の幅が
変化して追随車輪71及び水平ロッド74が横に動く
と、リンク78の開き角が幾分変化したり(図10の矢
印G参照)、エアシリンダ79のロッドが少し進退した
りすることで(図10の矢印F参照)、位置変動に適応
して変形しながら常にほぼ一定の押しつけ力を水平ロッ
ド74及び追随車輪71に対して与えるようになってい
る。
【0068】なお、手動スイッチ81の操作等に応じて
切換弁87が切り替わってエアシリンダ79のロッド側
に空気圧が送給されると、ロッドが引き上げられ、これ
に伴って両リンク78さらに両水平ロッド74が内側へ
引き込まれる。そして、追随車輪71がレール20の側
面に対して追随することが止められる。これにより、こ
の付勢機構は、追随停止手段も兼ねたものとなってい
る。
【0069】図11に示したレール追随機構は、上述し
た機械的な接触に基づく構造のものと異なり、光学的な
検出に基づいてレールと非接触でこれに追随する構成の
ものである。このレール追随機構は、設置板72に代わ
る設置板101と、これの下面に取着されレール20の
頭部位置を両方の斜め上から検出する一対のレーザユニ
ット102,103と、これらの検出信号を入力して設
置板101が常にレール20上方の一定位置に来るよう
なサーボ制御信号を生成するサーボコントローラ104
と、サーボ制御信号に従ってボールネジ106を回転駆
動して設置板101を水平移動させるサーボモータ10
5とを具えて、レール追随機構70を置換可能なものと
なっている。
【0070】また、図示は割愛したが、レーザ受光部9
2等に代えて磁気利用の近接センサを設ける場合は、上
述した反射光の光路に沿って出来るだけ継目板23の近
くに配設するのが望ましい。さらに、車体11下面に取
着した軌道構造物状態検出手段としての放射温度計でレ
ール20側面の温度を計測するような場合にも、ゴムマ
ット110と同様の構成の弾性保護カバーを車体11下
面にも取着して、放射温度計等を保護するのが望まし
い。
【0071】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段の軌道検査装置にあっては、常に存在
する反射光の位置変化による継目板の検出手法を用いる
ようにしたことにより、継目板を基準にして的確に検測
車からレール遊間を撮影しうる軌道検査装置を実現する
ことができたという有利な効果が有る。
【0072】また、本発明の第2の解決手段の軌道検査
装置にあっては、レール遊間像の候補となる複数個の撮
像データを一時記憶しておいてその時々の継目板に適合
した撮像データを選出するようにしたことにより、継目
板の長さが統一されてなくても継目板を基準にして的確
に検測車からレール遊間を撮影しうる軌道検査装置を実
現することができたという有利な効果を奏する。
【0073】さらに、本発明の第3の解決手段の軌道検
査装置にあっては、継目板の長さが統一されてなくても
継目板を基準にして的確に検測車からレール遊間を撮影
しうるという効果に加えて、草等に起因しての誤検出が
無い又は少ないという有利な効果が有る。
【0074】また、本発明の第4の解決手段の軌道検査
装置にあっては、レールの脇の直ぐ近くまで覆うことが
可能な保護カバーを採用したことにより、検出光路を確
実かつ柔軟に確保しうる軌道検査装置を実現することが
できたという有利な効果を奏する。
【0075】さらに、本発明の第5の解決手段の軌道検
査装置にあっては、両送光箇所に該当するレール位置の
相対変位情報を撮像データに含ませるようにしたことに
より、レールのずれを検出しうる軌道検査装置を実現す
ることができたという有利な効果がある。
【0076】また、本発明の第6の解決手段の軌道検査
装置にあっては、処理が容易で判別も明確な直線パター
ンに基づいて画像処理を行うようにしたことにより、レ
ールのずれを容易かつ明確に検出する軌道検査装置を実
現することができたという有利な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の軌道検査装置の一実施例について、
そのレール追随機構に載せられた継目板検出手段等の要
部模式図である。
【図2】 その継目板検出手段の構成図である。
【図3】 その継目板検出に基づいたレール遊間像の画
像処理部である。
【図4】 そのレール追随機構の追随停止手段のブロッ
ク図である。
【図5】 そのレール追随機構の側面図である。
【図6】 そのレール追随機構の駆動部等の模式図であ
る。
【図7】 その弾性保護カバーの構造図である。
【図8】 そのレールずれ検出手段の構造図である。
【図9】 そのレールずれ検出手段の動作状態図であ
る。
【図10】 レール追随機構の駆動部の変形例である。
【図11】 レール追随機構の他の構成例である。
【図12】 軌道検査装置の概要図である。
【図13】 従来の軌道検査装置である。
【符号の説明】
10 検測車 11 車体 12 車輪 13 車速検出部 20 レール(軌道構造物) 21 レール頂面 22 レール遊間 23 継目板(軌道構造物) 30 軌道検査装置 31 カメラ(撮像装置) 32 画像処理部(データ処理部) 33 表示部 41 レーザ送光部(遊間検出部;軌道構造物検出手
段) 42 レーザ受光部(遊間検出部;軌道構造物検出手
段) 43 トリガ部(撮像時期判定手段) 44 レーザビーム 51 ストロボ(照明手段) 61 カバー 62 透明窓 70 レール追随機構 71 追随車輪 72 設置板(設置台) 73 バネ(付勢機構;駆動機構) 74 水平ロッド(駆動機構) 75 スライダ(駆動機構) 76 バネ(付勢機構;駆動機構) 77 スライダ(駆動機構) 78 リンク(駆動機構) 79 エアシリンダ(付勢機構;駆動機構;追随停止
機構) 80 追随停止機構(追随停止手段) 81 手動スイッチ(追随停止手段) 82 データ記憶体(追随停止手段) 83 データ読取装置(追随停止手段) 84 電磁モータ(追随停止機構) 85 アーム(追随停止機構) 86 ワイヤ(追随停止機構) 87 切換弁(付勢手段;追随停止手段) 90 継目板検出手段(軌道構造物検出手段) 91 レーザ送光部(継目板検出手段;軌道構造物検
出手段) 92 レーザ受光部(継目板検出手段;軌道構造物検
出手段) 92a レンズ 92b PSD 92c ITO膜(透明電極) 92d PN接合ライン 92e ライン抵抗 93 継目板検出回路(継目板検出手段;軌道構造物
検出手段) 93a BPF(バンドパスフィルタ) 93b BPF(バンドパスフィルタ) 93c コンパレータ 101 設置板 102 レーザユニット 103 レーザユニット 104 サーボコントローラ 105 サーボモータ 106 ボールネジ 110 ゴムマット(弾性保護カバー) 111 エアホース 121 レーザ送光部(第1傾斜線状送光手段;レール
ずれ検出手段) 122 レーザ送光部(第2傾斜線状送光手段;レール
ずれ検出手段) 320 画像処理部(データ処理部) 321 フレームメモリ(一時記憶手段) 322 選択回路(選択手段) 323 大容量メモリ 324 DSP(線状パターン処理部;レールずれ検出
手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像装置と軌道構造物検出手段とを具備し
    前記撮像装置によるレール遊間の撮像を前記軌道構造物
    検出手段の検出結果に基づいて行う軌道検査装置におい
    て、前記軌道構造物検出手段は、レール側面に付設され
    た継目板を検出する継目板検出手段であり、この継目板
    検出手段は、前記継目板に向けて斜め上から点状の又は
    レール長手方向に線状の送光を行う手段と、レール長手
    方向と直交する方向における反射光の位置を検出する手
    段と、その検出位置の変化に基づいて前記継目板につい
    ての検出判別を行う手段とを備えたものであることを特
    徴とする軌道検査装置。
  2. 【請求項2】前記撮像装置から前記レール遊間の撮像デ
    ータを受けて複数個を記憶する一時記憶手段と、これら
    複数個のうちから一の撮像データを選出して出力する選
    択手段とを備え、前記継目板検出手段は、前記継目板の
    前縁を検出してから所定期間経過後に前記レール遊間の
    撮像を行わせる手段と、前記継目板の後縁検出に基づい
    て前記選択手段にその選出処理を行わせる手段とを具え
    たものであることを特徴とする請求項1記載の軌道検査
    装置。
  3. 【請求項3】撮像装置と軌道構造物検出手段とを具備し
    前記撮像装置によるレール遊間の撮像を前記軌道構造物
    検出手段の検出結果に基づいて行う軌道検査装置におい
    て、前記撮像装置から前記レール遊間の撮像データを受
    けて複数個を記憶する一時記憶手段と、これら複数個の
    うちから一の撮像データを選出して出力する選択手段と
    を備え、前記軌道構造物検出手段は、レール側面に付設
    された継目板を検出する継目板検出手段であり、この継
    目板検出手段は、検出部に磁気利用の近接センサを用い
    たものであって、前記継目板の前縁を検出してから所定
    期間経過後に前記レール遊間の撮像を行わせる手段、及
    び前記継目板の後縁検出に基づいて前記選択手段に選出
    処理を行わせる手段を具えたものであることを特徴とす
    る軌道検査装置。
  4. 【請求項4】光学的な検出素子が軌道構造物の斜め上に
    配置された軌道構造物検出手段または軌道構造物状態検
    出手段を具備した軌道検査装置において、前記検出素子
    の光路を覆うとともに前記軌道構造物に向けて開口した
    弾性保護カバーを備えたことを特徴とする軌道検査装
    置。
  5. 【請求項5】レール頂面に向けた撮像装置を具備した軌
    道検査装置において、レール長手方向に傾斜して設けら
    れ前記撮像装置の撮影範囲内の前記レール頂面に対して
    前記レール頂面の幅を超す線状の送光を行う第1傾斜線
    状送光手段と、レール長手方向に前記第1傾斜線状送光
    手段と異なる角度で傾斜して設けられ前記撮像装置の撮
    影範囲内の前記レール頂面であって前記第1傾斜線状送
    光手段の送光箇所と異なるところに対して前記レール頂
    面の幅を超す線状の送光を行う第2傾斜線状送光手段と
    を備えたことを特徴とする軌道検査装置。
  6. 【請求項6】前記第1傾斜線状送光手段および前記第2
    傾斜線状送光手段の送光に対する前記撮像装置による画
    像に対し、レール長手方向と直交する直線パターン、及
    びレール長手方向に傾斜する直線パターンを抽出するパ
    ターン処理を施す手段と、これで抽出されたパターンに
    基づいてレールのずれ量を演算する手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項5記載の軌道検査装置。
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