JPH11101157A - シリンダブロック及びその製造方法 - Google Patents

シリンダブロック及びその製造方法

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JPH11101157A
JPH11101157A JP26300197A JP26300197A JPH11101157A JP H11101157 A JPH11101157 A JP H11101157A JP 26300197 A JP26300197 A JP 26300197A JP 26300197 A JP26300197 A JP 26300197A JP H11101157 A JPH11101157 A JP H11101157A
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JP
Japan
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cylinder liner
cylinder
block
bore
bores
Prior art date
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Pending
Application number
JP26300197A
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English (en)
Inventor
Kenji Takahashi
建治 高橋
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シリンダブロックの全長を小さくでき、シリン
ダライナを短くすることによりその材料費を低減でき、
更に機械加工工数を低減できる。 【解決手段】ブロック本体12に所定の間隔をあけて互
いに平行に複数のボア12aが成形され、複数のボア1
2aの周壁12bの所定の位置に円筒状の複数のシリン
ダライナ13がそれぞれ埋設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、砂型鋳造法により
形成されるエンジンのシリンダブロック及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシリンダブロックとし
て、図4に示すように、ブロック本体2が砂型鋳造法に
より鋳造され、砂型の所定の中子によりブロック本体2
に所定の間隔をあけて互いに平行に複数のボア2aが成
形され、これらのボア2aに複数のシリンダライナ3が
それぞれ圧入されたものが知られている。シリンダライ
ナ3の上端周縁にはフランジ部3aがシリンダライナ3
と一体的に設けられる。このシリンダブロック1を製造
するには、先ず普通鋳鉄によりブロック本体2を鋳造し
た後に、このブロック本体2の複数のボア2aの内周面
を切削加工する。次に特殊鋳鉄により鋳造されたシリン
ダライナ3を所定の寸法に切削、研削及びホーニング加
工した後に、上記ボア2a内に圧入する。これによりシ
リンダブロック1が製造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のシ
リンダブロックでは、シリンダライナがこのライナより
大径のフランジ部を有するため、ボアの中心線と隣のボ
アの中心線との距離L2(図4)が大きくなる不具合が
った。この結果、シリンダブロックの全長が大きくなる
問題点があった。また上記従来のシリンダブロックで
は、シリンダライナがフランジ部を有するため、高価な
シリンダライナを必要以上に長く形成しなければなら
ず、材料費を増大する問題点もあった。更に上記従来の
シリンダブロックの製造方法では、シリンダライナをブ
ロック本体に圧入するため、ブロック本体のボアの内周
面及びフランジ部の挿入穴を機械加工し、かつシリンダ
ライナの内周面、外周面及びフランジ部を機械加工する
必要があり、機械加工工数が増大する問題点があった。
本発明の目的は、シリンダブロックの全長を小さくで
き、シリンダライナを短くすることによりその材料費を
低減でき、更に機械加工工数を低減できるシリンダブロ
ック及びその製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図3に示すように、ブロック本体12と、ブロ
ック本体12に所定の間隔をあけて互いに平行に成形さ
れた複数のボア12aと、複数のボア12aの周壁12
bの所定の位置にそれぞれ埋設された円筒状の複数のシ
リンダライナ13とを備えたシリンダブロックである。
この請求項1に記載されたシリンダブロックでは、隣同
士のボア12a,12a間の周壁12bの肉厚を薄くで
きるので、シリンダブロック11の全長を小さくでき
る。またシリンダライナ13の長さを必要最小限に抑え
たので、シリンダライナ13の材料費を低減できる。
【0005】請求項2に係る発明は、図1及び図3に示
すように、砂型鋳造法によりブロック本体12を鋳造
し、ブロック本体12の鋳造時に砂型17の所定の中子
21aによりブロック本体12に所定の間隔をあけて互
いに平行に複数のボア12aを成形するシリンダブロッ
クの製造方法の改良である。その特徴ある構成は、上記
ブロック本体12とは別に砂型鋳造法により鋳造された
シリンダライナ材26を上記中子21aに嵌着する工程
と、シリンダライナ材26とともにブロック本体12を
鋳造する工程とを含むところにある。この請求項2に記
載されたシリンダブロックの製造方法では、ボア12a
の内周面とシリンダライナ材26の内周面を同時に所定
の寸法に機械加工できるので、シリンダブロック11の
機械加工工数を低減できる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1及び図2に示すように、シリン
ダブロック11はブロック本体12と、ブロック本体1
2に所定の間隔をあけて互いに平行に形成された6個の
ボア12aと、これらのボア12aの周壁12bの所定
の位置にそれぞれ埋設された円筒状の6個のシリンダラ
イナ13とを備える。ブロック本体12は普通鋳鉄によ
り形成され、シリンダライナ13はリンの添加を低く抑
え、かつニッケル、クロム、モリブデン等を添加した合
金鋳鉄により形成される。シリンダライナ13はブロッ
ク本体12より高い融点を有し、耐磨耗性に優れ、かつ
高価である。
【0007】ボア12a内にはピストンリング16が嵌
着されたピストン14が往復動するように構成される。
ピストンリング16はこの実施の形態では3本であり、
上から順に第1コンプレッションリング16a、第2コ
ンプレッションリング16b及びオイルリング16cに
より構成される。上記シリンダライナ13が埋設される
上記ボア12aの周壁12bの所定の位置は第1及び第
2コンプレッションリング16a,16bが摺動する位
置である。即ち、シリンダライナ13はピストン14が
上死点に達したときに(図1の左側のピストン14が実
線で示す位置に達したとき)第1コンプレッションリン
グ16aが当接する位置と、ピストン14が下死点に達
したときに(図1の左側のピストン14が二点鎖線で示
す位置に達したとき)第2コンプレッションリング16
bが当接する位置との間のボア12aの周壁12bに埋
設される。
【0008】このように構成されたシリンダブロックの
製造方法を図1〜図3に基づいて説明する。先ずブロッ
ク本体12を鋳造する砂型17を作製する。この砂型1
7は図3に詳しく示すように、下型18と上型19と中
子21とを有する。中子21は6個のボア12aを成形
する6本のボア成形用中子21aと、クランク軸収容部
を成形する軸収容部成形用中子21bとからなり、ボア
成形用中子21a及び軸収容部成形用中子21bは一体
的に形成される。図3の符号22は溶湯を注入する湯口
であり、符号23及び24は不純物の除去、ガス抜き及
び湯圧の増加による鋳物の均等緻密化を目的とする押し
湯口である。
【0009】一方、上記ブロック本体12を鋳造する砂
型17とは別の砂型(図示せず)によりシリンダライナ
材26(図3)を鋳造する。このシリンダライナ材26
を機械加工せずにそのまま上記砂型17のボア形成用中
子21aの所定の位置、即ちボア形成用中子21aのう
ち第1及び第2コンプレッションリング16a,16b
が摺動するボア12aの内周面となる部分に嵌着する。
この状態で湯口22から溶湯を注入してシリンダライナ
材26とともにブロック本体12を鋳造する。次にブロ
ック本体12のボア12aの内周面を切削、研削及びホ
ーニング加工を施す。このようにボア12aの内周面と
シリンダライナ材26の内周面を同時に所定の寸法に機
械加工できるので、機械加工工数を低減できる。
【0010】このように製造されたシリンダブロックで
は、ボア12aの内周面のうち第1及び第2コンプレッ
ションリング16a,16bが強い圧力で摺動する部分
に耐磨耗性に優れるシリンダライナ13が埋設されてい
るので、ボア12aの内周面が磨耗することはない。オ
イルリング16cもボア12aの内周面を摺動するけれ
ども、このリング16cのボア12aの内周面に対する
圧力は小さいので、シリンダライナ13以外のボア12
aの内周面を摺動してもボア12aの内周面が磨耗する
ことはない。またシリンダライナがフランジ部を有する
従来のシリンダブロックと比較して、本実施の形態のシ
リンダブロック11では、シリンダライナ13がフラン
ジ部を有さないので、隣同士のボア12a,12a間の
周壁12bの肉厚を小さくできる、即ちボア12aの中
心線とこのボア12aの隣のボア12aの中心線との距
離L1を小さくできる。この結果、シリンダブロック1
1の全長を小さくできるので、エンジンを小型化でき
る。更にシリンダライナ13の長さを第1及び第2コン
プレッションリング16a,16bが摺動する範囲に短
く抑えたので、高価なシリンダライナ13の使用量を少
なくでき、材料費を低減できる。
【0011】なお、この実施の形態では、シリンダライ
ナをボアの周壁のうち第1及び第2コンプレッションリ
ングが摺動する位置に埋設したが、第2コンプレッショ
ンリングのボア内周面に対する圧力が大きくない場合に
は、第1コンプレッションリングのみが摺動する位置に
シリンダライナを埋設してもよい。また、この実施の形
態では、ボア及びシリンダライナの数をそれぞれ6個と
したが、5個以下又は7個以上でもよい。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ブ
ロック本体に所定の間隔をあけて互いに平行に複数のボ
アを成形し、複数のボアの周壁の所定の位置に円筒状の
複数のシリンダライナをそれぞれ埋設したので、ボア内
周面を磨耗させることなくシリンダライナの長さを必要
最小限に抑えることができる。この結果、シリンダライ
ナの材料費を低減できる。またシリンダライナがフラン
ジ部を有する従来のシリンダブロックと比較して、本発
明ではシリンダライナがフランジ部を有さないので、隣
同士のボア間の周壁の肉厚を薄くできる。この結果、シ
リンダブロックの全長を小さくできるので、エンジンを
小型化できる。更にブロック本体とは別に砂型鋳造法に
より鋳造されたシリンダライナ材を中子に嵌着し、この
シリンダライナ材とともにブロック本体を鋳造すれば、
ボアの内周面とシリンダライナ材の内周面を同時に所定
の寸法に機械加工できるので、シリンダブロックの機械
加工工数を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態のシリンダブロックを示す図2
のA−A線断面図。
【図2】そのシリンダブロックの斜視図。
【図3】そのシリンダブロックを鋳造する砂型にシリン
ダライナ材を配置した状態を示す砂型の断面図。
【図4】従来例を示す図1に対応する断面図。
【符号の説明】
11 シリンダブロック 12 ブロック本体 12a ボア 12b ボアの周壁 13 シリンダライナ 17 砂型 21a ボア形成用中子 26 シリンダライナ材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロック本体(12)と、 前記ブロック本体(12)に所定の間隔をあけて互いに平行
    に成形された複数のボア(12a)と、 前記複数のボア(12a)の周壁(12b)の所定の位置にそれぞ
    れ埋設された円筒状の複数のシリンダライナ(13)とを備
    えたシリンダブロック。
  2. 【請求項2】 砂型鋳造法によりブロック本体(12)を鋳
    造し、前記ブロック本体(12)の鋳造時に砂型(17)の所定
    の中子(21a)により前記ブロック本体(12)に所定の間隔
    をあけて互いに平行に複数のボア(12a)を成形するシリ
    ンダブロックの製造方法において、 前記ブロック本体(12)とは別に砂型鋳造法により鋳造さ
    れたシリンダライナ材(26)を前記中子(21a)に嵌着する
    工程と、 前記シリンダライナ材(26)とともに前記ブロック本体(1
    2)を鋳造する工程とを含むことを特徴とするシリンダブ
    ロックの製造方法。
JP26300197A 1997-09-29 1997-09-29 シリンダブロック及びその製造方法 Pending JPH11101157A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103946606A (zh) * 2011-10-28 2014-07-23 Ks科尔本施密特有限公司 气缸套的功能优化的构造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103946606A (zh) * 2011-10-28 2014-07-23 Ks科尔本施密特有限公司 气缸套的功能优化的构造

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