JPH1110107A - 防水性貯蔵凹所に敷設される遮水シートの現場点検方法及びそのための装置 - Google Patents

防水性貯蔵凹所に敷設される遮水シートの現場点検方法及びそのための装置

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JPH1110107A
JPH1110107A JP17915197A JP17915197A JPH1110107A JP H1110107 A JPH1110107 A JP H1110107A JP 17915197 A JP17915197 A JP 17915197A JP 17915197 A JP17915197 A JP 17915197A JP H1110107 A JPH1110107 A JP H1110107A
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smoke
water
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impervious
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JP17915197A
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Shuichi Matsumoto
修一 松本
Yoshiro Ideguchi
義郎 井手口
Yoshimasa Furukawa
義政 古川
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GEOTECS KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/30Landfill technologies aiming to mitigate methane emissions

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物処分場等に利用される貯蔵凹所に敷設
される遮水シートを現場において、穴あき等の欠陥部の
有無の点検を容易かつ迅速に行うとともに点検作業の能
率化を図ることのできる遮水シートの現場点検方法及び
そのための装置を提供すること。 【解決手段】 地面2を開削して形成した廃棄物等を収
容する貯蔵凹所の開削面に敷設される遮水シート3のシ
ート部3cの欠陥部の有無の点検に際し、シートの端部
6をシート押え8で固定して開削面との間に密閉空間1
0を形成し、シート部3cに設けた煙注入口17に配管
16を介して現場点検装置12を接続する。煙発生器1
4より目視可能な煙を発生して送風機13により送出し
て密閉空間10に注入し、この煙がシート部の外部に漏
出するか否かを目視することにより欠陥部の有無を点検
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地面を開削して形
成した廃棄物等を貯蔵するための貯蔵凹所の開削面の全
面又はその一部に防水のために敷設される遮水シートの
欠陥部の有無を現場における敷設状態で点検するための
遮水シートの現場点検方法及びそのための装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】このような遮水シートを敷設して防水性
の貯蔵凹所を構成したものは、廃棄物処分場や農業用等
の貯水池、あるいは遊泳用プールなどとして利用され
る。特に、廃棄物処分場の場合には、周囲環境を配慮し
て住居地区より離れた山間部や内陸部の地面に貯蔵凹所
を開削し、この貯蔵凹所に廃棄物を貯蔵し、これを埋め
る方式で廃棄物の最終処分を行っている。この場合、廃
棄物からの浸出水が地盤や地下水などに混入して二次公
害が生ずることがないように、貯蔵凹所の表面には、予
め合成ゴム又は合成樹脂製の遮水シートが敷設される。
【0003】遮水シートは、通常、1枚が100〜20
0m2程度のものを単位として工場で生産され、これを
現場搬入後、工事業者が各単位のシートを周縁部等で継
ぎ合せて敷設スペースに応じたサイズにセットして貯蔵
凹所の所要部位に敷設される。各単位のシートは工場内
で穴あきなどの欠陥部がないように十分に点検される
が、現場で敷設した後においても、敷設工事の際にシー
ト面に誤って穴をあけたり、継ぎ目部分が不十分であっ
たり等の恐れがあるために、欠陥部の点検を要する。
【0004】遮水シートの欠陥部の有無の点検におい
て、従来においては、継ぎ目部分に関しては、該部分を
検査棒等でつついたりして点検する以外に圧力変化の異
常により欠陥部の有無を検出する方法も採用されてい
る。すなわち、シートの継ぎ目領域の両端に沿って溶着
等で密封固定し、その両側の間に密封された空間部分を
加圧ないし減圧して圧力変化の異常があれば継ぎ目部分
に欠陥があると判定する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、遮水シ
ートを敷設した状態において、現場でシートの欠陥部の
点検を行うことが必要とされるが、継ぎ目部以外のシー
ト面全体については、目視による点検以外に方法がな
く、従って、シート面上のごく小さな穴等の欠陥部は点
検時に見落される恐れが多分にあった。特に敷設される
シート面積が大きくなれば、目視に頼る点検作業では全
く不十分であった。又、継ぎ目部分の点検も上述のごと
く、圧力を利用して行えば一応の点検精度は得られる
が、継ぎ目部分全体について逐一、点検作業を要するの
で、作業が面倒となる問題があった。
【0006】本発明は、上記従来の諸問題に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、遮水シートの継ぎ目部分のみ
ならず、シート面全体にわたって、欠陥部の有無を現場
における敷設状態で簡便に点検でき、点検作業の軽減化
を図ることのできる遮水シートの現場点検方法ならび
に、そのための装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、地面を開削して形成した廃棄物等を貯蔵
するための貯蔵凹所の開削面の全面又はその一部に防水
のために敷設される遮水シートの欠陥部の有無を現場に
おける敷設状態で点検するための遮水シートの現場点検
方法において、該遮水シートを開削面に対して実質的に
密閉状態に設置し、設置された該遮水シートと開削面と
の間の密閉空間に目視可能な検出用煙を注入し、注入し
た検出用煙が該密閉空間から該遮水シートの外部へ漏出
するか否かを目視することにより遮水シートの欠陥部の
有無を点検してなる遮水シートの現場点検方法を提案す
るものである。
【0008】又、上記提案方法を実施するための装置と
して、本発明においては、遮水シートを、開削面に対し
て実質的に密閉状態に設置するために該遮水シートの端
部又は、その一部を開削面に固定する手段と、目視可能
な検出用煙を発生させる煙発生手段と、該検出用煙を前
記遮水シートを介して該シートと開削面との間の密閉空
間に注入するために、前記煙発生手段に接続されるとと
もに該シートに設けられた煙注入口手段と、よりなり、
前記煙注入口手段を通して該密閉空間に注入された煙が
該シートの外部へ漏出するか否かを目視して遮水シート
の欠陥部の有無を点検してなる遮水シートの現場点検装
置を提案するものである。
【0009】上記の提案方法ならびに装置のごとく、本
発明においては、目視可能な煙を利用し、これを点検す
べき遮水シート全面にわたって付与するようにして、シ
ート面に穴あき等の欠陥部があれば、そこを通って煙が
排出されることにより欠陥部を検出できるようにしたも
のである。煙は密閉空間に注入することにより、該密閉
空間を区画する遮水シートの面全体に隈無く行き渡り、
ごく小さな穴でも通過し得るので、欠陥部の検出を極め
て簡単に、かつ正確に行うことができる。
【0010】又、本発明は、地面を開削して形成した廃
棄物等を貯蔵するための貯蔵凹所の開削面の全面又はそ
の一部に防水のために敷設され、該開削面に接して配置
される下側遮水シートと、該下側遮水シートに重ね合わ
されるとともに貯蔵される廃棄物等と接する側に配置さ
れた上側遮水シートとよりなり、これら両シート間にセ
パレート層を形成する二重遮水シートの欠陥部を現場に
おいて敷設状態で点検するための現場点検方法におい
て、前記上側及び下側遮水シートを任意の間隔をおいて
相互に接合して該セパレート層に実質的な密閉空間を区
画し、該区画された密閉空間に目視可能な検出用煙を注
入し、注入した検出用煙が該密閉空間から遮水シートの
外部へ漏出するか否かを目視することにより遮水シート
の欠陥部の有無を点検してなる遮水シートの現場点検方
法を提案するものである。
【0011】又、上記提案方法を実施するための装置と
して、本発明においては、上側及び下側遮水シートを任
意の間隔をおいて相互に接合して該セパレート層に実質
的な密閉空間を形成する接合手段と、目視可能な検出用
煙を発生させる煙発生手段と、該検出用煙を前記上側遮
水シートを介してセパレート層の密閉空間に注入するた
めに、前記煙発生手段に接続されるとともに該上側遮水
シートに設けられた煙注入口手段とよりなり、前記煙注
入口手段を通して該密閉空間に注入された煙が該シート
の外部へ漏出するか否かを目視して遮水シートの欠陥部
の有無を点検してなる遮水シートの現場点検装置を提案
するものである。
【0012】上記の提案方法ならびに装置のごとく、本
発明は、貯蔵凹所の防水のために敷設される遮水シート
が単体のシートに限らず、二重シート構成となってい
て、その間に砂等を充填してセパレート層を形成した態
様の遮水シートについても、目視可能な煙を利用するこ
とによって、単体のシートの場合と同様に欠陥部の有無
を簡単かつ正確に点検することができるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る遮水シートの現場点検方法及びそのための現場点検装
置の実施形態を説明する。
【0014】図1ないし図5は、本発明を廃棄物処分場
において具体化した第1の実施形態を示すものである。
図1において断面図で示すように、1は地面2を開削し
て形成した貯蔵凹所、3は、その貯蔵凹所1の開削面上
に敷設された遮水シートであり、該シート3の敷設によ
って防水性の貯蔵凹所が構成される。そして、この凹所
部分に図示のように廃棄物4が収容される。
【0015】遮水シート3は合成ゴムあるいは合成樹脂
製で、厚さ約1.5〜3.0mm程度のシート材料で、
予め工場において所定サイズにパート分けされて生産さ
れ、現場において相互に継ぎ合わせられる。例えば、図
2に示すごとく、遮水シート3は貯蔵凹所1の底面部に
対応するシート部3a,3b,3c、その周囲の傾斜し
た法面部に対応するシート部3d,3e,3f,3gに
パート分けされて、それぞれ工場で各単位として製作さ
れ図1に示すごとく継ぎ部5において溶着等により一体
状態に連結されて1枚の遮水シート3に構成される。こ
の継ぎ部5は図2において各シート部を区画する直線と
して表われている。
【0016】このように継ぎ合された遮水シート3を貯
蔵凹所1の開削面に沿って配置した状態において、本発
明においては、該遮水シート3の欠陥部の有無の点検の
ために該遮水シート3と開削面との間に密閉空間を設け
る。大抵の場合に、遮水シート面積が大きいので、この
密閉空間を区分して形成する。すなわち、図1に示すよ
うに各シート部の両端部あるいは、その一端部6を図3
に示すごとく地面2に形成した溝7に差込むとともに、
この上にシート押え8を嵌入して固定する。この溝7及
びシート押え8がシート3の固定手段を構成する。これ
によって、遮水シート3と開削面との間に、それぞれ区
分された密閉空間10が形成される。
【0017】次に、図4について遮水シート3の欠陥部
の有無を点検する態様につき説明する。図においては、
図1に示すシート部3cの部分の点検を例示するもの
で、12は現場点検装置を示す。該装置12は、送風機
13及びこれに接続された煙発生器14よりなる煙発生
手段15を備える。シートの欠陥部の有無の点検に当っ
て、この煙発生器14により発生した可視可能な検出用
煙を送風機13によって配管16を介して送出し、これ
を煙注入口手段をなす逆止弁付き煙注入口17を介して
シート部3c内の密閉空間10内へと注入する。注入さ
れた煙は密閉空間10内に隈無く行き渡るので、図4に
例示のごとく、このシート部3cに穴開き等の欠陥部1
8があれば、その欠陥部18を通って煙がシートの外部
へ漏出するので、これを目視することにより欠陥部の存
在を検出することができる。尚、本発明の現場点検装置
12には、シートに密閉空間10を形成する固定手段
7,8を含むものと解される。
【0018】逆止弁付き煙注入口17は合成樹脂等の材
料で形成し得、工場において各シート部を製作する際
に、これと一緒に製作し得る。内部に設けた逆止弁17
aにより、注入される煙は密閉空間10内への流入のみ
が許容される。そして、シートの点検が終了した後は、
この煙注入口17の外部へ突出した部分17bを適宜つ
ぶしてシート面に溶着等によって固定し密閉しておくこ
とができる。
【0019】煙発生手段15の煙発生器14は、可視可
能な検出用煙を発生させる構成のものでもよく、白色煙
あるいは、その他の有色煙が望ましい。又、白色煙に相
当するものとして、ドライアイスのスモーク微粒子を発
生させるドライアイススモーク発生器を適用し得る。
【0020】又、発生手段15の送風機13は、検出用
煙をシート内の密閉空間10内に注入し、かつ、該シー
トを膨らませる程度の気体圧を密閉空間10内に生じさ
せるものでよく、通常の市販の送風機を適用し得る。
尚、密閉空間10は、そこに気体圧を付与することによ
ってシートが若干膨らむ程度の気密性を有するものでよ
い。
【0021】このようにして、1つのシート部分3cの
欠陥部の有無の点検が終了した後は他のシート部分の点
検を上述と同様にして行えばよく、これによって、遮水
シート3全体の点検を簡単かつ迅速に行うことができ
る。特に密閉空間10内に注入された煙は該シートの全
面に隈無く行き渡るので、シート上の微小の欠陥部でも
容易かつ正確に発見することができ、点検作業に要する
時間を大幅に短縮できるものである。
【0022】尚、上記第1の実施形態においては、各シ
ート部分3a〜3cがそれぞれ工場において製作されて
現場において相互に接合して全体のシートを構成する態
様で説明したが、これら各シート部分を更に小サイズの
シート部分にパート分けして工場にて製作し、これを現
場にて相互に接合して、まず各シート部分3a〜3cを
製作し、次いで上記のように全体のシートに構成する場
合もある。このような場合には各シート部分の接合部分
が多くなるが本発明の現場点検方法を用いれば、これら
の多くの接合部分を一度に点検できるので、より一層本
発明を有効に適用できる。
【0023】図6及び図7は、二重遮水シートを用いた
防水製貯蔵凹所を第1の実施形態と同様に廃棄物処分場
において具体化した本発明の第2の実施形態を示すもの
である。これらの図において第1の実施形態と対応する
部分には同一の参照番号を付して詳細説明を省略する。
【0024】図6及び図7において、30は二重遮水シ
ートで地面2を開削して形成された貯蔵凹所1の開削面
に接して配置される下側遮水シート30aと、この下側
遮水シート30aに重ね合わされるとともに貯蔵される
廃棄物4と接する側に配置された上側遮水シート30b
とよりなり、その両端部6が地面2の開削面の上端位置
で第1の実施形態と同様の態様でシート押え8を含む固
定手段によって固定される。これら各上下の遮水シート
30a,30bも第1の実施形態と同様に工場で製作さ
れた所定サイズの単位シートを現場において溶着等によ
り相互に連結して構成される。
【0025】この上下の遮水シート30a,30bの間
には砂等を充填したセパレート層31が形成され、これ
によって該遮水シート30が敷設状態において風などに
よる位置ずれを起こすことなく安定状態を保つことがで
きる。尚、貯蔵凹所1の傾斜面に沿うシート部分につい
てはセパレート層31として砂等の重量のあるものに代
えて不織布等を充填するのが望ましい。
【0026】上記態様の二重遮水シートについて敷設状
態で、その欠陥部の有無を点検する場合も図7に示すご
とく第1の実施形態と同様の現場点検装置12が用いら
れる。この現場点検装置12を用いるに先立って、煙を
注入する密閉空間10を形成する必要があるので、この
場合においては、図7に示すごとく、接合手段をなす仕
切り部材32によって上下の遮水シート30a,30b
を任意の間隔をおいて互いに気密状態に接合する。この
仕切り部材32は、遮水シートと同材料で構成し得、図
示のように横断面がZ字形とされ、その上下の折曲部が
対応する上下のシートに接着剤又は熱による溶着で固定
される。又、図7では横断面がZ字形のものを開示した
が、横断面がコ字形をなす仕切り部材も可能である。こ
の仕切り部材32によって、二重遮水シート30内のセ
パレート層31がいくつかの密閉空間10に区分される
ので、これらの各区分毎に現場点検装置12によって点
検作業が遂行される。尚、本発明における現場点検装置
12には、二重遮水シート内に密閉空間10を区画する
接合手段をなす仕切り部材32を含むものと解される。
【0027】すなわち、図7に示すごとく、各区分のシ
ート部分にそれぞれ取付けられた逆止弁付き煙注入口1
7に配管16を接続し、煙発生手段15の煙発生器14
より可視可能な検出用煙を発生させ、これを送風機13
によって送出するとともに煙注入口17を介して密閉空
間10内に注入される。煙はセパレート層31の砂等が
あっても区分された遮水シートの全面に隈無く行き渡
り、シートに穴あきなどの欠陥部18があれば、その欠
陥部18を通ってシート外部へ排出されるので、この排
出された煙を目視することにより欠陥部を直ちに確認す
ることができる。
【0028】そして、上記点検作業を他の区分のシート
についても同様にして行うことにより遮水シート全体の
点検を簡単かつ迅速に行うことができる。又、煙注入口
17は第1の実施形態で説明した通り、点検作業終了後
に、該部分をつぶして密閉しておけばよい。
【0029】尚、二重遮水シートの点検において、その
点検は主として廃棄物に直接触れる上側遮水シート30
bにつき行われるが、下側遮水シート30aの点検を行
うとすれば、上側遮水シート30bを重ね合わせる前に
第1の実施形態の方法で行うことができる。
【0030】図8は、図7において示した接合手段をな
す仕切り部材32の変形例を示すものであり、図7と対
応する部分に同一の参照番号を付して以下説明する。す
なわち、図7においては、仕切り部材32を上下のシー
ト30a,30bとは別部材で構成した態様を示した
が、図示のごとく、上側遮水シート30bのパート分け
されたシート部の一端部を下側遮水シート30aに接合
部34で固定し、かつ、上側遮水シートの他のシート部
の一端部を隣接する前記シート部上に接合部34で固定
して、その間に仕切り部材32を構成する態様である。
接合部34におけるシート相互の接合は接着剤又は熱に
よる溶着により行なわれる。図8に示す構成の場合に
は、仕切り部材32を介する上下の遮水シートの接合作
業とセパレート層31への砂等の充填作業を順次交互に
行なう上で作業がし易い利点がある。
【0031】以上、本発明の第1及び第2の実施形態を
廃棄物処分場において具体化した態様を説明したが、本
発明は、その他、農業用等の貯水池、あるいは遊泳用プ
ールなどにおける遮水シートの点検にも同様に適用し得
る。又、点検される遮水シートは貯蔵凹所の全面のみな
らず、その一部に敷設される場合も同様に点検し得る。
更に、遮水シート構成は第1の実施形態における単一の
シート、第2の実施形態における二重シートの構成以外
に、より多重のシート構成においても同様に本発明を適
用し得るものであり、これらの実施形態に限定されるも
のではない。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、可視
可能な検出用煙を利用することにより、遮水シート上の
穴あき等の欠陥部の有無を敷設状態の現場で簡単かつ迅
速にでき、しかも、煙はシート全面に隈無く行き渡り、
微小の穴あき部分をも通過するので、作業者の単なる目
視による点検では見落し易い微小の欠陥部をも容易に確
認でき、点検精度の向上とともに点検作業に要する時間
を大幅に短縮できるものである等、種々の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態における廃棄物処
分場の概略断面図である。
【図2】図1に示す遮水シートの各シート部の継ぎ合わ
せ状態を示す平面図である。
【図3】遮水シートの端部の固定状態を示す要部拡大断
面図である。
【図4】図1に示す貯蔵凹所に敷設した遮水シートの欠
陥部の有無を点検する現場点検装置の態様を示す説明図
である。
【図5】図4に示す煙注入口の要部拡大断面図である。
【図6】本発明に係る第2の実施形態における廃棄物処
分場の概略断面図である。
【図7】図6に示す二重遮水シートの欠陥部の有無を点
検する現場点検装置の態様を示す説明図である。
【図8】図7に示す仕切り部材の変形例を示す要部拡大
説明図である。
【符号の説明】
2 貯蔵凹所 3 遮水シート 4 廃棄物 8 シート押え 10 密閉空間 12 現場点検装置 14 煙発生器 15 送風機 17 逆止弁付き煙注入口 18 欠陥部 30 二重遮水シート 31 セパレート層 32 仕切り部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地面を開削して形成した廃棄物等を貯蔵す
    るための貯蔵凹所の開削面の全面又はその一部に防水の
    ために敷設される遮水シートの欠陥部の有無を現場にお
    ける敷設状態で点検するための遮水シートの現場点検方
    法であって、 該遮水シートを開削面に対して実質的に密閉状態に設置
    し、 設置された該遮水シートと開削面との間の密閉空間に目
    視可能な検出用煙を注入し、 注入した検出用煙が該密閉空間から該遮水シートの外部
    へ漏出するか否かを目視する、ことにより遮水シートの
    欠陥部の有無を点検してなる遮水シートの現場点検方
    法。
  2. 【請求項2】地面を開削して形成した廃棄物等を貯蔵す
    るための貯蔵凹所の開削面の全面又はその一部に防水の
    ために敷設される遮水シートの欠陥部の有無を現場にお
    ける敷設状態で点検するための遮水シートの現場点検装
    置であって、 該遮水シートを開削面に対して実質的に密閉状態に設置
    するために該遮水シートの端部又はその一部を開削面に
    固定する手段と、 目視可能な検出用煙を発生させる煙発生手段と、 該検出用煙を前記遮水シートを介して該シートと開削面
    との間の密閉空間に注入するために、前記煙発生手段に
    接続されるとともに該シートに設けられた煙注入口手段
    と、よりなり、前記煙注入口手段を通して該密閉空間に
    注入された煙が該シートの外部へ漏出するか否かを目視
    して遮水シートの欠陥部の有無を点検してなる遮水シー
    トの現場点検装置。
  3. 【請求項3】地面を開削して形成した廃棄物等を貯蔵す
    るための貯蔵凹所の開削面の全面又はその一部に防水の
    ために敷設され、該開削面に接して配置される下側遮水
    シートと、該下側遮水シートに重ね合わされるとともに
    貯蔵される廃棄物等と接する側に配置された上側遮水シ
    ートとよりなり、これら両シート間にセパレート層を形
    成する二重遮水シートの欠陥部を現場において敷設状態
    で点検するための現場点検方法であって、 前記上側及び下側遮水シートを任意の間隔をおいて相互
    に接合して該セパレート層に実質的な密閉空間を区画
    し、 該区画された密閉空間に目視可能な検出用煙を注入し、 注入した検出用煙が該密閉空間から遮水シートの外部へ
    漏出するか否かを目視する、ことにより遮水シートの欠
    陥部の有無を点検してなる遮水シートの現場点検方法。
  4. 【請求項4】地面を開削して形成した廃棄物等を貯蔵す
    るための貯蔵凹所の開削面の全面又はその一部に防水の
    ために敷設され、該開削面に接して配置される下側遮水
    シートと、該下側遮水シートに重ね合わされるとともに
    貯蔵される廃棄物等と接する側に配置された上側遮水シ
    ートとよりなり、これら両シート間にセパレート層を形
    成する二重遮水シートの欠陥部を現場において敷設状態
    で点検するための現場点検装置であって、 前記上側及び下側遮水シートを任意の間隔をおいて相互
    に接合して該セパレート層に実質的な密閉空間を形成す
    る接合手段と、 目視可能な検出用煙を発生させる煙発生手段と、 該検出用煙を前記上側遮水シートを介してセパレート層
    の密閉空間に注入するために、前記煙発生手段に接続さ
    れるとともに該上側遮水シートに設けられた煙注入口手
    段と、よりなり、前記煙注入口手段を通して該密閉空間
    に注入された煙が該シートの外部へ漏出するか否かを目
    視して遮水シートの欠陥部の有無を点検してなる遮水シ
    ートの現場点検装置。
  5. 【請求項5】前記煙発生手段は、煙発生器及びこれに接
    続された送風機を含んでなる請求項2または4に記載の
    遮水シートの現場点検装置。
  6. 【請求項6】前記煙注入口手段は、検出用煙の、遮水シ
    ートの外部から内部の密閉空間への流入のみを許容する
    逆止弁を含んでなる請求項2または4に記載の遮水シー
    トの現場点検装置。
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