JPH11101020A - 制震装置及びこれを用いた制震壁 - Google Patents
制震装置及びこれを用いた制震壁Info
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- JPH11101020A JPH11101020A JP28135797A JP28135797A JPH11101020A JP H11101020 A JPH11101020 A JP H11101020A JP 28135797 A JP28135797 A JP 28135797A JP 28135797 A JP28135797 A JP 28135797A JP H11101020 A JPH11101020 A JP H11101020A
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- plate
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- Pending
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- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
裕をもって設置することができる制震装置及びこの制震
装置を用いた制震壁を提供すること。 【解決手段】 制震装置1は、容器2と、容器2の内周
面3に外縁4が固定されて、ほぼ中央部に貫通孔5が形
成された複数枚の固定板6と、固定板6及び容器2に対
して間隔をもって容器2内に可動に配された複数枚の可
動板7と、固定板6の貫通孔5を規定する内縁8に対し
て間隔をもって貫通孔5を通って容器2内に伸長してお
り、可動板7が固定された可動板支持体9と、容器2内
に収容された高粘性体10とを具備している。
Description
して、当該壁を制震構造にするために好適であって、特
に、粘性体の粘性剪断抵抗を利用した制震装置及びこの
制震装置を用いた制震壁に関する。
を埋め込んで、当該壁を制震構造とし、而して、建物全
体を制震構造にする技術が既に提案されている。
容器内に配し、可動板を容器内の粘性体に浸漬させて容
器に対して可動に配されてなるものが知られており、こ
の制震装置では、地震等による容器に対する可動板の移
動において、容器と可動板との間の粘性体に粘性剪断を
生じさせ、この粘性剪断における粘性剪断抵抗により制
震効果を得るようにしている。
性体との接触面の大きな抵抗板を用いない限り、大きな
抵抗を得ることが困難である。このため、容器内に固定
板を複数枚間隔をもって配し、この各固定板の間に可動
板を間隔をもって配して、大きな大きな粘性剪断抵抗を
得るようにした制震装置では、可動板を支持するための
支持体を、可動板の可動方向に対して直交する方向の可
動板の各縁にそれぞれ固着している。
むようにして一対設けると、可動板の可動方向に対して
直交する方向の制震装置の幅が必然的に広くなり、した
がって、このような制震装置を薄い壁等には適用し難
く、また、制震装置の設置後に当該制震装置を覆って配
される化粧壁自体を薄くしなければならない。薄い化粧
壁で建物の壁を仕切ると、隣接する部屋に対する騒音の
遮蔽効果、外部の断熱効果等が低下し、好ましくない。
であって、その目的とするところは、幅を狭くすること
ができて、狭幅の壁にも余裕をもって設置することがで
きる制震装置及びこの制震装置を用いた制震壁を提供す
ることにある。
器と、この容器の内周面に外縁が固定されて、そのほぼ
中央部に貫通孔が形成された固定板と、固定板及び容器
に対してそれぞれ間隔をもって容器内に可動に配された
可動板と、固定板の貫通孔を規定する内縁に対して間隔
をもって当該貫通孔を通って容器内に伸長しており、可
動板が固定された可動板支持体と、容器内に収容された
粘性体とを具備している。
からなり、固定板間に且つこれらに間隔をもって可動板
が配されており、また、これに代えて又はこれと共に、
可動板は、複数枚からなり、可動板間に且つこれらに間
隔をもって固定板が配されている。
ており、この制震壁において、容器外に配される可動板
支持体の一端には、取付板が固定されており、容器下面
には、基板が固定されており、取付板及び基板のうちの
いずれか一方は、一の取付手段を介して天井側に固定さ
れており、取付板及び基板のうちのいずれか他方は、他
の一の取付手段を介して床側に固定されている。
段を介して天井側に固定されており、基板は、他の一の
取付手段を介して床側に固定されている。
た上部基台と、一端が、上部基台の可動板の可動方向に
おける一端側に固着されており、他端が、壁を規定する
天井側の根太及び一の柱の交差部に固着された一の斜部
材と、一端が、上部基台の可動板の可動方向における他
端側に固着されており、他端が、壁を規定する天井側の
根太及び一の柱に隣接する他の柱の交差部に固着された
他の一の斜部材とを具備しており、また、他の一の取付
手段は、上面に基板が固着されており、下面が床側の根
太に固着された下部基台を具備しているとよい。
外に配されてもよいが、好ましい例では、壁内に配され
る。
示す好ましい実施例に基づいて更に詳細に説明する。な
お、本発明はこれら実施例に何等限定されないのであ
る。
は、箱型の容器2と、容器2の内周面3に夫々の外縁4
が固定されて、夫々のほぼ中央部に矩形状の貫通孔5が
形成された複数枚の矩形状の固定板6と、夫々が固定板
6及び容器2に対してそれぞれ間隔をもって容器2内に
略水平方向Aに可動に配された複数枚の矩形状の可動板
7と、各固定板6の貫通孔5を規定する内縁8に対して
間隔をもって当該貫通孔5を通って容器2内に伸長して
おり、各可動板7が固定された板状の可動板支持体9
と、容器2内に充填、収容された粘性体、本例では高粘
性体10とを具備している。
7間に且つこれらに間隔をもって配されている。
建物の壁21を規定する一対の柱22及び23と、天井
側及び床側の根太24及び25によって規定される空間
に、取付手段26及び27を介して配される。
9の一端には、取付板31が溶接等により固定され、容
器2下面には、基板32が溶接等により固定される。そ
して、容器2の両側面と基板32との間には、補強リブ
33が溶接等により固着されている。
より上面に固着された上部基台41と、一端42が、上
部基台41の可動板7の可動方向Aおける一端側に固着
されており、他端43が、壁21を規定する天井側の根
太24及び柱22の交差部に溶接等により固着された斜
部材44と、一端45が、上部基台41の可動板7の可
動方向Aにおける他端側に固着されており、他端46
が、壁21を規定する天井側の根太24及び柱22に隣
接する他の柱23の交差部に固着された他方の斜部材4
7とを具備している。斜部材44及び47の夫々の他端
43及び46において、これらと根太24並びに柱22
及び23との間に、補強リブ48が溶接等により固着さ
れている。
接等により固着されており、下面が床側の根太25に溶
接等により固着されている下部基台51を具備してい
る。
は、地震等により根太25に対して根太24が略水平方
向Aに振動されて、同時に、制震装置1の可動板7が同
じく固定板6に対して略水平方向Aに振動されると、可
動板7と固定板6との間の高粘性体10が粘性剪断さ
れ、可動板7の固定板6に対する略水平方向Aの振動に
対して粘性剪断抵抗が生じ、これにより、根太25に対
する根太24の略水平方向Aの振動が制震される。同時
に、粘性剪断における熱の発生により、根太25に対す
る根太24の略水平方向Aの振動エネルギが消費され
て、この振動が可及的に速やかに減衰されることにな
る。
に直交する方向においてほぼ中央に配された可動板支持
体9により支持されているため、可動板7を略水平方向
Aに直交する方向における両縁で支持した場合と比較し
て、略水平方向Aに直交する方向における装置幅を狭く
することができ、したがって、幅の狭い壁にも余裕をも
って配すことができる。換言すれば、制震装置1の設置
後、厚い化粧壁で制震装置1等を覆うことができ、隣接
する部屋に対する騒音の遮蔽効果、外部の断熱効果等を
犠牲にすることなしに、好ましい免震壁21とし得る。
きて、狭幅の壁にも余裕をもって設置することができ、
而して、好ましい制震壁等を提供し得る。
である。
い一実施例の正面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 容器と、この容器の内周面に外縁が固定
されて、そのほぼ中央部に貫通孔が形成された固定板
と、固定板及び容器に対してそれぞれ間隔をもって容器
内に可動に配された可動板と、固定板の貫通孔を規定す
る内縁に対して間隔をもって当該貫通孔を通って容器内
に伸長しており、可動板が固定された可動板支持体と、
容器内に収容された粘性体とを具備した制震装置。 - 【請求項2】 固定板は、複数枚からなり、固定板間に
且つこれらに間隔をもって可動板が配されている請求項
1に記載の制震装置。 - 【請求項3】 可動板は、複数枚からなり、可動板間に
且つこれらに間隔をもって固定板が配されている請求項
1又は2に記載の制震装置。 - 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載の
制震装置を具備しており、容器外に配される可動板支持
体の一端には、取付板が固定されており、容器下面に
は、基板が固定されており、取付板及び基板のうちのい
ずれか一方は、一の取付手段を介して天井側に固定され
ており、取付板及び基板のうちのいずれか他方は、他の
一の取付手段を介して床側に固定されている制震壁。 - 【請求項5】 取付板は、一の取付手段を介して天井側
に固定されており、基板は、他の一の取付手段を介して
床側に固定されている請求項4に記載の制震壁。 - 【請求項6】 一の取付手段は、取付板が固着された上
部基台と、一端が、上部基台の可動板の可動方向におけ
る一端側に固着されており、他端が、壁を規定する天井
側の根太及び一の柱の交差部に固着された一の斜部材
と、一端が、上部基台の可動板の可動方向における他端
側に固着されており、他端が、壁を規定する天井側の根
太及び一の柱に隣接する他の柱の交差部に固着された他
の一の斜部材とを具備している請求項4又は5に記載の
制震壁。 - 【請求項7】 他の一の取付手段は、上面に基板が固着
されており、下面が床側の根太に固着されている下部基
台を具備している請求項4から6のいずれか一項に記載
の制震壁。 - 【請求項8】 制震装置は、壁内に配されている請求項
4から7のいずれか一項に記載の制震壁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28135797A JPH11101020A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 制震装置及びこれを用いた制震壁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28135797A JPH11101020A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 制震装置及びこれを用いた制震壁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11101020A true JPH11101020A (ja) | 1999-04-13 |
Family
ID=17637993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28135797A Pending JPH11101020A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 制震装置及びこれを用いた制震壁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11101020A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016109236A (ja) * | 2014-12-09 | 2016-06-20 | オイレス工業株式会社 | 制振装置 |
CN110424256A (zh) * | 2019-06-21 | 2019-11-08 | 江苏鸿基节能新技术股份有限公司 | 一种基于stf可抗冲滑移隔震器 |
JP2020153499A (ja) * | 2019-03-22 | 2020-09-24 | 株式会社フジタ | 滑り支承 |
-
1997
- 1997-09-29 JP JP28135797A patent/JPH11101020A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016109236A (ja) * | 2014-12-09 | 2016-06-20 | オイレス工業株式会社 | 制振装置 |
JP2020153499A (ja) * | 2019-03-22 | 2020-09-24 | 株式会社フジタ | 滑り支承 |
CN110424256A (zh) * | 2019-06-21 | 2019-11-08 | 江苏鸿基节能新技术股份有限公司 | 一种基于stf可抗冲滑移隔震器 |
CN110424256B (zh) * | 2019-06-21 | 2021-03-02 | 江苏鸿基节能新技术股份有限公司 | 一种基于剪切增稠液可抗冲滑移隔震器 |
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