JPH11100400A - インターロイキン−18受容体蛋白質 - Google Patents

インターロイキン−18受容体蛋白質

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JPH11100400A
JPH11100400A JP9366674A JP36667497A JPH11100400A JP H11100400 A JPH11100400 A JP H11100400A JP 9366674 A JP9366674 A JP 9366674A JP 36667497 A JP36667497 A JP 36667497A JP H11100400 A JPH11100400 A JP H11100400A
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JP
Japan
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interleukin
monoclonal antibody
receptor protein
protein
ser
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JP9366674A
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English (en)
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Kakuji Torigoe
角二 鳥越
Shinpei Ushio
真平 牛尾
Toshio Kunikata
敏夫 國方
Masashi Kurimoto
雅司 栗本
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Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
Original Assignee
Hayashibara Biochemical Laboratories Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インターロイキン−18を認識する受容体
及びその受容体に特異的なモノクローナル抗体並びにそ
れらの用途を提供することを課題とする。 【解決手段】インターロイキン−18を認識する受容体
蛋白質、その受容体蛋白質を有効成分として含んでなる
感受性疾患剤、該受容体蛋白質に特異的なモノクローナ
ル抗体、そのモノクローナル抗体を産生し得るハイブリ
ドーマ、同モノクローナル抗体を用いるインターロイキ
ン−18受容体蛋白質の精製方法及び検出方法、有効成
分として同モノクローナル抗体を含んでなるインターロ
イキン−18に対する阻害剤、同モノクローナル抗体を
インターロイキン18受容体蛋白質に作用させることを
特徴とするインターロイキン−18の阻害方法、有効成
分として同受容体蛋白質を含んでなるインターロイキン
−18に対する中和剤、そして、インターロイキン−1
8に同受容体蛋白質を作用させることを特徴とするイン
ターロイキン−18の中和方法により解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はサイトカインを認
識する新規な受容体蛋白質に関するものであり、詳細に
は、インターロイキン−18を認識する受容体(以下、
「IL−18R」と略記する。)を構成する蛋白質、す
なわち、IL−18R蛋白質と、IL−18R蛋白質に
特異的なモノクローナル抗体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インターロイキン−18(以下、「IL
−18」と略記する。)は、免疫系における情報伝達物
質であるサイトカインの一種である。IL−18は、特
開平8−27189号公報、特開平8−193098号
公報及びハルキ・オカムラら『ネイチャー』、第378
巻、第6,552号、88乃至91頁(1995年)に
見られるように、発見当初、インターフェロン−γ誘導
因子として記載されていたが、その後、シンペイ・ウシ
オら『ザ・ジャーナル・オブ・イムノロジー』、第15
6巻、4,274乃至4,279頁(1996年)にお
ける提案にしたがって、「IL−18」と呼称されるよ
うになった。成熟型のIL−18は157個のアミノ酸
からなり、免疫担当細胞において生理活性物質として有
用なインターフェロン−γ(以下、「IFN−γ」と略
記する。)の産生を誘導する性質と、キラー細胞の細胞
障害性を増強したり、キラー細胞の生成を誘導する性質
を兼備している。これらの性質故に、IL−18は抗ウ
イルス剤、抗菌剤、抗腫瘍剤、抗免疫疾患剤などの医薬
品として広範な用途が期待され、鋭意研究が進められて
いる。
【0003】前述のとおり、IL−18にかぎらず、サ
イトカインは、本来、免疫系における情報伝達を担う物
質として産生され、分泌される。したがって、サイトカ
インが哺乳類の体内で過剰に産生されたり、外部から過
剰に投与されたりすると、免疫系のバランスに片寄りを
生じる可能性がある。哺乳類の細胞の表面には、通常、
受容体と呼ばれるサイトカインを認識する部位があり、
分泌されたサイトカインは、この受容体に結合すること
によって、初めて所期の情報を細胞に伝達することがで
きる。正常な免疫系においては、サイトカインとサイト
カインを認識する受容体がある一定のバランスを保って
いると考えられる。したがって、斯界においては、IL
−18を医薬品として実用化するためにも、IL−18
そのものの生理作用の解明に加えて、IL−18R蛋白
質の性質・性状が一刻も早く解明され、量産されること
が期待されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】斯かる状況に鑑み、こ
の発明の第一の課題は、IL−18を認識する受容体を
提供することにある。
【0005】さらに、この発明の第二の課題は、斯かる
受容体の医薬としての用途を提供することにある。
【0006】加えて、この発明の第三の課題は、斯かる
受容体に対するモノクローナル抗体を提供することにあ
る。
【0007】さらに加えて、この発明の第四の課題は、
斯かるモノクローナル抗体を産生し得るハイブリドーマ
を提供することにある。
【0008】さらに加えて、この発明の第五の課題は、
斯かるモノクローナル抗体の製造方法を提供することに
ある。
【0009】さらに加えて、この発明の第六の課題は、
斯かるモノクローナル抗体を用いてIL−18を認識す
る受容体を精製する方法を提供することにある。
【0010】さらに加えて、この発明の第七の課題は、
斯かるモノクローナル抗体を用いてIL−18を認識す
る受容体を検出する方法を提供することにある。
【0011】さらに加えて、この発明の第八の課題は、
斯かるモノクローナル抗体を用いてIL−18を認識す
る受容体を検出するための試薬を提供することにある。
【0012】さらに加えて、この発明の第九の課題は、
斯かるモノクローナル抗体を用いるIL−18に対する
阻害剤を提供することにある。
【0013】さらに加えて、この発明の第十の課題は、
斯かるモノクローナル抗体によるIL−18の阻害方法
を提供することにある。
【0014】さらに加えて、この発明の第十一の課題
は、IL−18を認識する受容体を用いるIL−18に
対する中和剤を提供することにある。
【0015】さらに加えて、この発明の第十二の課題
は、IL−18を認識する受容体を用いてIL−18を
中和するIL−18の中和方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者がこれらの課題
を解決すべく鋭意研究したところ、ホジキン病患者に由
来するリンパ芽球様細胞の一種であるL428細胞中に
IL−18を認識する物質が存在していることを突き止
めた。本発明者がこの物質を分離し、性質・性状を調べ
たところ、その本質は蛋白質であり、分離された状態に
おいてもIL−18をよく認識し、結合することが判明
した。斯くして存在が確認されたIL−18R蛋白質
は、ヒトを含む哺乳類において、免疫系を活性化するI
L−18を認識・結合し、自己免疫疾患を始めとする過
剰な免疫反応に起因する種々の疾患の治療・予防に効果
を発揮することが判明した。さらに、このIL−18R
蛋白質を抗原に用いてIL−18R蛋白質に特異的なモ
ノクローナル抗体を産生し得るハイブリドーマを樹立す
るとともに、その産生するモノクローナル抗体がIL−
18R蛋白質の精製、検出に極めて有用であること、な
らびに、当該モノクローナル抗体がIL−18の生理作
用を効果的に阻害することを確認してこの発明を完成し
た。
【0017】すなわち、この発明は前記第一の課題を、
IL−18を認識するIL−18R蛋白質により解決す
るものである。
【0018】この発明は前記第二の課題を、有効成分と
してIL−18R蛋白質を含んでなる感受性疾患剤によ
り解決するものである。
【0019】この発明は前記第三の課題を、IL−18
R蛋白質に特異的なモノクローナル抗体により解決する
ものである。
【0020】この発明は前記第四の課題を、斯かるモノ
クローナル抗体を産生し得るハイブリドーマにより解決
するものである。
【0021】この発明は前記第五の課題を、IL−18
R蛋白質に特異的なモノクローナル抗体を産生し得るハ
イブリドーマを生体外又は生体内で培養する工程と、そ
の培養物又は体液からモノクローナル抗体を採取する工
程を含んでなるモノクローナル抗体の製造方法により解
決するものである。
【0022】この発明は前記第六の課題を、IL−18
R蛋白質に特異的なモノクローナル抗体をIL−18R
蛋白質と夾雑物質を含む混合物に接触せしめてモノクロ
ーナル抗体にIL−18R蛋白質を吸着せしめる工程
と、吸着したIL−18R蛋白質をモノクローナル抗体
から脱着させ、採取する工程を含んでなるIL−18R
蛋白質の精製方法により解決するものである。
【0023】この発明は前記第七の課題を、IL−18
R蛋白質に特異的なモノクローナル抗体を被検試料に接
触せしめ、免疫反応によりIL−18R蛋白質を検出す
るIL−18R蛋白質の検出方法により解決するもので
ある。
【0024】この発明は前記第八の課題を、IL−18
R蛋白質に特異的なモノクローナル抗体を含むIL−1
8R蛋白質の検出試薬により解決するものである。
【0025】この発明は前記第九の課題を、有効成分と
してIL−18R蛋白質に特異的なモノクローナル抗体
を含んでなるIL−18に対する阻害剤により解決する
ものである。
【0026】この発明は前記第十の課題を、IL−18
R蛋白質に特異的なモノクローナル抗体をIL−18R
蛋白質に作用させることを特徴とするIL−18の阻害
方法により解決するものである。
【0027】この発明は前記第十一の課題を、有効成分
としてIL−18R蛋白質を含んでなるIL−18に対
する中和剤により解決するものである。
【0028】この発明は前記第十二の課題を、IL−1
8にIL−18R蛋白質を作用させることを特徴とする
IL−18の中和方法により解決するものである。な
お、この発明で用いるL428細胞は、平成8年12月
24日以降、茨城県つくば市東1丁目1番3号にある通
商産業省、工業技術院、生命工学工業技術研究所に受託
番号『FERM BP−5777』で寄託されている。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
き説明すると、この発明のIL−18R蛋白質は、IL
−18を認識する性質により特徴付けられる。前述のと
おり、IL−18は、すでに、ヒト及びマウスに由来す
るものが知られており、これらはいずれも157個のア
ミノ酸を含んでなり、それぞれ、配列表における配列番
号1に示すアミノ酸配列(ただし、符合「Xaa」を付
して示したアミノ酸は、イソロイシン又はトレオニンを
表すものとする。)、及び、配列表における配列番号2
に示すアミノ酸配列(ただし、符合「Xaa」を付して
示したアミノ酸は、メチオニン又はトレオニンを表すも
のとする。)を有する。この発明のIL−18R蛋白質
はIL−18を認識し、結合する部位を有し、免疫担当
細胞において、この部位にIL−18が結合すると、I
FN−γの産生が誘導される。この発明のIL−18R
蛋白質は、100℃で5分間加熱すると、これらの性質
を失い、また、IL−18が結合した状態で還元剤存在
下のドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル
電気泳動(以下、「SDS−PAGE」と略記する。)
を適用すると、見掛け上、分子量約50,000乃至2
00,000ダルトンを示す。さらに、この発明のIL
−18R蛋白質は、部分アミノ酸配列として、配列表に
おける配列番号3乃至10に示すアミノ酸配列の1又は
複数を有する。
【0030】この発明のIL−18R蛋白質は、斯かる
性質を指標にして、ヒトを含む哺乳類由来の細胞から得
ることができる。細胞の具体例としては、上皮細胞、内
皮細胞、間質細胞、軟骨細胞、単球、顆粒球、リンパ
球、神経細胞及びそれらを培養株化して得られる細胞株
であって、IL−18R蛋白質を発現している細胞が望
ましい。とりわけ、リンパ球を含む造血系細胞などを培
養株化して得られる、例えば、ジュン・ミノワダ『キャ
ンサー・レビュー』、第10巻、1乃至18頁(198
8年)に記載されているJM細胞、HDLM−2細胞、
MOLT−16細胞及びPEER細胞、さらには、L4
28細胞(FERM BP−5777)、KG−1細胞
(ATCC CCL−246)、U−937細胞(AT
CC CRL−1593.2)などのリンパ芽球様細胞
株は、増殖させ易く、IL−18R蛋白質が収量良く得
られるので、IL−18R蛋白質の給源として好適であ
る。これらの細胞からIL−18R蛋白質を採取するに
は、細胞の培養物に、例えば、超音波などを印加して細
胞を破砕した後、細胞破砕物を含む培養物からIL−1
8を認識する蛋白質の画分を採取する。細胞の培養に当
たって、培養培地に上述のごとき哺乳類由来の細胞にお
いてIL−18Rの発現を誘発する物質、とりわけ、I
L−12やIL−18を細胞1×106 個当り約0.0
1pg乃至1μg、望ましくは、約1pg乃至100n
g含有せしめると、IL−18R蛋白質の収量が著増す
る。これは造血系細胞において特に顕著であり、例え
ば、IL−12を共存させると、細胞によってはIL−
18R蛋白質の収量が2倍以上にも高まる。IL−18
R蛋白質の採取には、生理活性物質を精製するための慣
用の方法が採用され、具体的には、塩析、透析、濾過、
濃縮、分別沈澱、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル
濾過クロマトグラフィー、吸着クロマトグラフィー、等
電点クロマトグラフィー、疎水性クロマトグラフィー、
逆相クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラ
フィー、ゲル電気泳動、等電点電気泳動などを単独又は
適宜組合せて適用する。とりわけ、IL−18R蛋白質
が特異的に認識するIL−18そのもの、あるいは、I
L−18R蛋白質に特異的なこの発明のモノクローナル
抗体を用いるイムノアフィニティークロマトグラフィー
によるときには、高純度のIL−18R蛋白質が最少の
時間と労力で得られる。
【0031】この発明のIL−18R蛋白質は、ヒトを
含む哺乳類において、免疫系を活性化するIL−18を
認識・結合して免疫反応を抑制したり調節する性質を有
するので、過剰な免疫反応に起因する種々の疾患の治療
・予防に著効を発揮する。免疫系は、本来、有害な異物
から生体を防御するためのものであるが、ときとして、
その働き故に、却って、生体に有害な結果をもたらすこ
とがある。哺乳類に、例えば、皮膚、腎臓、肝臓、心
臓、骨髄などの臓器を移植すると、同種異系抗原に対す
る拒絶反応や免疫反応により、T細胞が活性化され、リ
ンパ球が増殖したり、炎症が生じることがある。症状の
程度こそ違え、同様の現象は、例えば、アレルゲンのよ
うに、宿主が固有のものと見做さない異種異系抗原が侵
入した場合にも観察される。自己免疫疾患においては、
本来、固有のものと見做されるべき成分がアレルギー反
応を惹起する。この発明のIL−18R蛋白質は、ヒト
を含む哺乳類に投与すると、斯かる拒絶反応や免疫反応
を抑制又は調節し、それらに起因する各種疾患の治療・
予防に著効を発揮する。したがって、この発明でいう感
受性疾患とは免疫反応の亢進に起因する疾患であって、
IL−18R蛋白質が直接又は間接に作用して治療又は
予防し得るすべての疾患ということになり、個々の感受
性疾患としては、例えば、上記のごとき臓器移植に伴う
拒絶反応や、悪性貧血、萎縮性胃炎、インスリン抵抗性
糖尿病、ウェジナー肉芽腫症、円板状エリテマトーデ
ス、潰瘍性大腸炎、寒冷凝集素症、グッドパスチャー症
候群、クローン病、原発性胆汁性肝硬変症、交感性眼
炎、甲状腺機能亢進症、若年性糖尿病、シェーグレン症
候群、自己免疫性肝炎、自己免疫性溶血性貧血、重症筋
無力症、進行性全身性硬化症、全身性エリテマトーデ
ス、多発性寒冷血色素尿症、多発性筋炎、多発性結節性
動脈炎、多発性硬化症、特発性アジソン病、特発性血小
板減少性紫班病、バセドウ病、白血球減少症、ベーチェ
ット病、早発性更年期、慢性関節リウマチ、リウマチ
熱、慢性甲状腺炎、ホジキン病、HIV感染症、喘息、
アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症及びハチ
毒アレルギーを含む自己免疫疾患及びアレルギー性疾患
が挙げられる。なお、この発明のIL−18R蛋白質
は、IFN−γの過剰産生や過剰投与などに起因する敗
血症ショックの治療や予防にも有効である。
【0032】斯くして、有効成分としてIL−18R蛋
白質を含んでなるこの発明の感受性疾患剤は、上記のご
とき感受性疾患を治療・予防するための抗自己免疫疾患
剤、抗アレルギー剤、抗炎症剤、免疫抑制剤、増血剤、
白血球増多剤、血小板増多剤、鎮痛剤、解熱剤などとし
て多種多様な用途を有することとなる。剤型並びに感受
性疾患の種類及び症状にもよるが、この発明の感受性疾
患剤は、通常、液状、懸濁状、ペースト状又は固形状に
調製され、この発明のIL−18R蛋白質を0.000
01乃至100%(w/w)、望ましくは、0.000
1乃至20%(w/w)含んでなる。
【0033】この発明の感受性疾患剤は、IL−18R
蛋白質単独の形態はもとより、IL−18R蛋白質とそ
れ以外の生理的に許容される、例えば、担体、賦形剤、
希釈剤、アジュバント、安定剤、さらには、必要に応じ
て、他の生理活性物質の1若しくは複数種類との組成物
としての形態をも包含する。安定剤としては、例えば、
血清アルブミンやゼラチンなどの蛋白質、グルコース、
シュークロース、ラクトース、マルトース、トレハロー
ス、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、ラク
チトールなどの糖質及びクエン酸塩若しくは燐酸塩を主
体とする緩衝剤が、また、併用し得る他の生理活性物質
としては、例えば、FK506、グルココルチコイド、
シクロフォスファミド、ナイトロゲンマスタード、トリ
エチレンチオフォスファミド、ブズルファン、フェニラ
ミンマスタード、クロランブシル、アザチオプリン、6
−メルカプトプリン、6−チオグアニン、6−アザグア
ニン、8−アザグアニン、フルオロウラシル、シタラビ
ン、メトトレキセート、アミノプテリン、マイトマイシ
ンC、塩酸ダウノルビシン、アクチノマイシンD、クロ
モマイシンA3、塩酸ブレオマイシン、塩酸ドキソルビ
シン、サイクロスポリンA、L−アスパラギナーゼ、ビ
ンクリスチン、ビンブラスチン、ヒドロキシウレア、塩
酸プロカルバジン、副腎皮質ホルモン、金製剤などの他
に、IL−18以外のサイトカインの受容体アンタゴニ
スト、例えば、インターロイキン−1受容体蛋白質、イ
ンターロイキン−2受容体蛋白質、インターロイキン−
5受容体蛋白質、インターロイキン−6受容体蛋白質、
インターロイキン−8受容体蛋白質及びインターロイキ
ン−12受容体蛋白質に対するそれぞれの抗体、さらに
は、TNF−α受容体、TNF−β受容体、インターロ
イキン−1受容体、インターロイキン−5受容体及びイ
ンターロイキン−8受容体に対するそれぞれのアンタゴ
ニストなどが挙げられる。
【0034】さらに、この発明の感受性疾患剤は、投薬
単位形態の薬剤をも包含し、その投薬単位形態の薬剤と
は、IL−18R蛋白質を、例えば、1回当りの用量又
はその整数倍(4倍まで)若しくはその約数(1/40
まで)に相当する量を含んでなり、投薬に適する物理的
に一体の剤型にある薬剤を意味する。このような投薬単
位形態の薬剤としては、注射剤、液剤、散剤、顆粒剤、
錠剤、カプセル剤、舌下剤、点眼剤、点鼻剤、坐剤など
が挙げられる。この発明の感受性疾患剤は経口的に投与
しても非経口的に投与してもよく、いずれの場合にも、
感受性疾患の治療・予防に効果を発揮する。感受性疾患
の種類や症状にもよるが、具体的には、患者の症状や投
与後の経過を観察しながら、成人当り約1μg乃至1g
/回、通常、約10μg乃至100mg/回のIL−1
8R蛋白質を1乃至4回/日又は1乃至5回/週の用量
で1日乃至1年間に亙って経口投与するか、皮内、皮
下、筋肉内又は静脈内に非経口投与すればよい。
【0035】ところで、この発明はIL−18R蛋白質
に特異的なモノクローナル抗体に関するものでもある。
この発明のモノクローナル抗体は、IL−18R蛋白質
又はその抗原性フラグメントを抗原として用いることに
より得ることができる。具体的には、例えば、斯かる抗
原で免疫感作しておいた哺乳動物より採取した抗体産生
細胞と無限増殖可能な哺乳類由来の細胞とのハイブリド
ーマを作製し、これよりこの発明のモノクローナル抗体
を産生し得るハイブリドーマのクローンを選択し、得ら
れたクローンを生体内外で培養することにより得ること
ができる。抗原としてのIL−18R蛋白質は、通常、
完全精製又は部分精製した状態で用いられ、これらは、
例えば、前述したIL−18R蛋白質の製造方法によっ
ても得ることができる。抗原性フラグメントを得るに
は、これらの完全精製品又は部分精製品を化学的又は酵
素的に分解するか、ペプチド合成すればよい。また、I
L−18R蛋白質を発現している細胞は、そのまま抗原
として用いることができる。
【0036】免疫感作は慣用の方法によればよく、例え
ば、上記のごとき抗原を単独又は適宜アジュバントとと
もに哺乳動物の静脈、皮内、皮下又は腹腔内に注射接種
し、一定期間飼育する。哺乳動物に特に限定はなく、所
期の抗体産生細胞が得られるかぎり、種類、大きさ、雌
雄は問わない。通常はラット、マウス、ハムスターなど
のげっ歯類が用いられ、後記無限増殖可能な哺乳類由来
の細胞との適合性も勘案しながら、最適のものが選択さ
れる。用いる哺乳動物の種類や大きさにもよるが、抗原
の接種量は、通常、総接種量を約5乃至500μg/匹
とし、これを約1乃至2週間の間隔を置いて2乃至20
回に分けて接種する。そして、最終接種から3乃至5日
後に脾臓を摘出し、分散して抗体産生細胞としての脾細
胞を得る。
【0037】次に、斯くして得られた抗体産生細胞と無
限増殖可能な哺乳類由来の細胞とを融合させて目的のハ
イブリドーマを含む細胞融合産物を得る。無限増殖可能
な哺乳類由来の細胞には、通常、P3/NSI/1−A
g4−1細胞(ATCC TIB−18)、P3X63
Ag8細胞(ATCC TIB−9)及びSp2/O−
Ag14細胞(ATCC CRL−1581)などのマ
ウス骨髄腫由来の細胞株又はその変異株が用いられる。
細胞融合は、例えば、ポリエチレングリコールやセンダ
イウイルスを始めとする融合促進剤や電気パルスによる
慣用の方法が用いられ、一例を挙げると、融合促進剤を
含む融合培地に抗体産生細胞と無限増殖可能な哺乳類由
来の細胞を約1:1乃至1:10の割合で浮遊させ、こ
の状態のまま約30乃至40℃で約1乃至5分間インキ
ュベートする。融合培地には、例えば、MEM培地、R
PMI−1640培地及びイスコフ改変ダルベコ培地を
始めとする通常一般のものを用い得るが、ウシ血清など
の血清類は除いておくのが望ましい。
【0038】目的のハイブリドーマを選択するには、先
ず、上記のようにして得た細胞融合産物をHAT培地な
どの選択用培地に移し、約30乃至40℃で約3日乃至
3週間培養してハイブリドーマ以外の細胞を死滅させ
る。次に、ハイブリドーマを常法により培養し、培養物
中に分泌された抗体につき、IL−18R蛋白質との結
合性を試験する。試験には、例えば、エンザイムイムノ
アッセイ、ラジオイムノアッセイ及びバイオアッセイな
どの抗体を検出するための慣用の方法が用いられ、例え
ば、富山朔二、安東民衛編『単クローン抗体実験マニュ
アル』、1991年、講談社サイエンティフィック発
行、105乃至152頁にはそのための方法が種々詳述
されている。IL−18R蛋白質に特異的な抗体を産生
するハイブリドーマは、限界希釈法などにより直ちにク
ローニングされ、単一クローン化されたこの発明のハイ
ブリドーマを得る。
【0039】この発明のモノクローナル抗体は、斯かる
ハイブリドーマを生体内外で培養することにより得るこ
とができる。培養には、哺乳類由来の細胞を培養するた
めの慣用の方法が用いられ、例えば、生体外の培養培地
で培養するときには、その培養物から、一方、ヒト以外
の温血動物に移植して生体内で培養するときには、その
腹水及び/又は血液からモノクローナル抗体を採取す
る。後述のハイブリドーマ#117−10Cはこの発明
のモノクローナル抗体の産生能が高く、しかも、生体内
外における培養が容易であるという特徴がある。培養物
又は腹水若しくは血液からモノクローナル抗体を採取す
るには、抗体一般を精製するための斯界における慣用の
方法が用いられる。個々の方法としては、例えば、塩
析、透析、濾過、濃縮、分別沈澱、イオン交換クロマト
グラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、吸着クロマ
トグラフィー、等電点クロマトグラフィー、疎水性クロ
マトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、アフィニテ
ィークロマトグラフィー、ゲル電気泳動、等電点電気泳
動が挙げられ、これらは必要に応じて組合せて適用され
る。精製したモノクローナル抗体は、その後、濃縮・乾
燥し、用途に応じて液状又は固状とする。
【0040】なお、サイトカインの一種であるインター
ロイキン−6(以下、「IL−6」と略記する。)は、
この発明のモノクローナル抗体の製造に極めて有用であ
る。すなわち、抗原により哺乳動物を免疫感作する際
に、抗原接種と同時又は抗原接種の前後にIL−6を注
射投与すると、哺乳動物における抗体価が著しく上昇す
る。さらに、抗体産生細胞と無限増殖可能な哺乳類由来
の細胞を細胞融合させるための融合培地にIL−6を共
存させると、細胞融合における抗体陽性率が飛躍的に上
昇し、ハイブリドーマのクローニングが極めて容易とな
り、一方、単一クローン化されたハイブリドーマを増殖
させるための培養培地にIL−6を共存させると、ハイ
ブリドーマの増殖が促進され、この発明のモノクローナ
ル抗体の収量が著増する。IL−6としては、それが哺
乳動物や無限増殖可能な哺乳類由来の細胞と同一の種に
由来するものであれば、天然型であるか組換え型である
かは問わない。
【0041】この発明のモノクローナル抗体は、通常、
蛋白質工学の手法によって調製される、いわゆる、「ヒ
ト化抗体」をも包含する。ヒト化抗体を調製するには、
例えば、上述のようにして得た哺乳動物由来のハイブリ
ドーマからmRNAを採取し、逆転写酵素を作用させて
cDNAとし、PCR反応により増幅した後、クローニ
ングして、この発明のモノクローナル抗体における重鎖
及び軽鎖の塩基配列、とりわけ、重鎖及び軽鎖における
可変領域の塩基配列をそれぞれ決定する。そして、それ
らの可変領域とヒト抗体の定常領域を融合させたポリペ
プチドをコードするキメラ遺伝子を作製する。このキメ
ラ遺伝子は、適宜宿主中で発現させると、元のモノクロ
ーナル抗体と同様の結合特異性を示しつつ、ヒトに対す
る抗原性が顕著に低減したモノクローナル抗体を産生す
る。
【0042】さらに、その重鎖及び軽鎖における抗原結
合部位を構成する「相補性決定部位(CDR)」のアミ
ノ酸配列を解明し、このアミノ酸配列と、必要に応じ
て、可変領域におけるCDR周辺のアミノ酸数個ととも
に、元のモノクローナル抗体と同様の三次元構造を有す
るヒト抗体に移植するときには、ヒト抗体に共通する定
常領域と可変領域の枠組構造を有し、本質的にCDRの
みが哺乳動物に由来するヒト化抗体を得ることができ
る。ちなみに、後述するこの発明のハイブリドーマ#1
17−10Cが産生するモノクローナル抗体MAb#1
17−10Cは、重鎖及び軽鎖の可変領域において、そ
れぞれ配列表における配列番号11及び12に示すアミ
ノ酸配列を含有しており、ハイブリドーマ#117−1
0Cにおいては、その配列番号11及び12に示すアミ
ノ酸配列は、それぞれ、配列表における配列番号19及
び20に示す塩基配列によりコードされている。また、
モノクローナル抗体MAb#117−10Cにおいて
は、配列表における配列番号13乃至15に示すアミノ
酸配列が、それぞれ、重鎖における3種類のCDR、す
なわち、CDR1、CDR2及びCDR3のアミノ酸配
列に相当し、また、配列表における配列番号16乃至1
8に示すアミノ酸配列が、それぞれ、軽鎖における3種
類CDR、すなわち、CDR1、CDR2及びCDR3
のアミノ酸配列に相当する。なお、哺乳動物由来の抗体
をヒト化する方法自体は公知であり、例えば、エス・ポ
ール監修『メソッズ・イン・モレキュラー・バイオロジ
ー』、第51巻、1995年、ヒューマナ・プレス発行
には関連する種々の技法が記載されている。
【0043】この発明のモノクローナル抗体は、イムノ
アフィニティークロマトグラフィーによるIL−18R
蛋白質の精製に極めて有用である。斯かる精製方法は、
この発明のモノクローナル抗体をIL−18R蛋白質と
それ以外の夾雑蛋白質を始めとする夾雑物質との混合物
に接触させてモノクローナル抗体にIL−18R蛋白質
を吸着させる工程と、吸着したIL−18R蛋白質をモ
ノクローナル抗体から脱着させ、採取する工程を含んで
なり、両工程は、通常、水性媒体中で行なわれる。この
発明のモノクローナル抗体は、通常、ゲル状の水不溶性
担体に結合した状態で用いられ、その水不溶性担体を円
筒管などにカラム状に充填し、これに、例えば、細胞培
養液又はその部分精製品を通液すると、実質的にIL−
18R蛋白質のみが水不溶性担体上のモノクローナル抗
体に吸着する。吸着したIL−18R蛋白質は、モノク
ローナル抗体周囲の水素イオン濃度を変えることによ
り、容易に脱着させることができ、例えば、イムノグロ
ブリンGのクラスに属するモノクローナル抗体を用いる
場合は酸性側のpH、通常、pH2乃至3で、一方、イ
ムノグロブリンMのクラスに属するモノクローナル抗体
を用いる場合はアルカリ側のpH、通常、pH10乃至
11で脱着・溶出させる。この発明の精製方法によると
きには、IL−18R蛋白質を最少の時間と労力で高度
に精製できる。
【0044】この発明のモノクローナル抗体は、IL−
18R蛋白質を検出するための試薬としても広範な用途
を有する。すなわち、この発明のモノクローナル抗体に
よるラジオイムノアッセイ、エンザイムイムノアッセ
イ、蛍光イムノアッセイなどの標識イムノアッセイを適
用するときには、被検試料中のIL−18R蛋白質を迅
速且つ正確に定性又は定量分析することができる。斯か
る標識イムノアッセイにおいて、この発明のモノクロー
ナル抗体は、例えば、放射性物質、酵素及び/又は蛍光
物質により標識して用いられる。この発明のモノクロー
ナル抗体はIL−18R蛋白質に特異的に反応し、免疫
反応を呈するので、その免疫反応を標識物質を指標に測
定すれば、被検試料中のごく微量のIL−18R蛋白質
を精度良く検出することができる。標識イムノアッセイ
は、バイオアッセイと比較して、一度に数多くの被検試
料を分析できるうえに、分析に要する時間と労力が少な
くてすみ、しかも、分析が高精度であるという特徴があ
る。したがって、この発明による検出方法は、IL−1
8R蛋白質を製造する際の工程管理や製品の品質管理、
さらには、組織や体液におけるIL−18及び/又はI
L−18R蛋白質のレベルを指標とする種々の感受性疾
患の診断に極めて有用である。この発明はモノクローナ
ル抗体の標識や標識イムノアッセイそのものに係わるも
のではないので詳細な説明は省くが、例えば、ピー・テ
ィッセン著、石川栄治訳『エンザイムイムノアッセ
イ』、1989年、東京化学同人発行、196乃至34
8頁などにはそのための方法が種々詳述されている。
【0045】なお、この発明のモノクローナル抗体は、
ヒトを含む哺乳類において、IL−18R蛋白質を発現
している細胞へのIL−18の結合に対して拮抗的に働
き、IL−18の生理作用を阻害するので、当該モノク
ローナル抗体をIL−18R蛋白質に作用させるこの発
明の阻害剤及び阻害方法は、IL−18が直接又は間接
的に関与する、例えば、炎症性疾患、アレルギー性疾患
及び自己免疫疾患を初めとする種々の疾患の治療や、臓
器移植に伴う拒絶反応や過剰な免疫反応の抑制にも有効
である。一方、この発明のIL−18R蛋白質には、I
L−18を認識し、結合して、その生理作用を中和する
性質があるので、IL−18に当該IL−18R蛋白質
を作用させるこの発明の中和剤及び中和方法は、生体内
で過剰産生されたIL−18や生体内に過剰投与された
IL−18の中和に有用である。さらに、この発明のI
L−18R蛋白質は、IL−18を認識し、結合する性
質があるので、当然のことながら、IL−18を精製し
たり検出するためのアフィニティークロマトグラフィー
や標識アッセイにおいて、上記したこの発明のモノクロ
ーナル抗体と同様の用途を有する。なお、この発明のI
L−18R蛋白質及びモノクローナル抗体並びにそれら
の断片は、IL−18Rに対する作動薬や拮抗薬を検索
するための試薬としても有用であることを付言してお
く。
【0046】以下、実施例に基づきこの発明を説明する
が、斯界の技術水準においては、斯かる実施例は多種多
様に改変可能である。斯かる技術水準に鑑み、この発明
がこれらの実施例のみに限定されるべきでないことは言
うまでもない。
【0047】
【実施例1】 〈IL−18R蛋白質の調製〉常法により、生後間もな
いハムスター新生児の腹腔内にウサギ由来の抗リンパ球
抗体を注射して免疫反応を減弱させた後、背部皮下にホ
ジキン病患者に由来するリンパ芽球様細胞株の一種であ
るL428細胞(FERM BP−5777)を約5×
105 個/匹注射移植し、通常の方法で3週間飼育し
た。皮下に生じた腫瘍塊(約10g/匹)を摘出し、常
法により血清無含有のRPMI−1640培地(pH
7.4)により分散させ、洗浄して増殖細胞を得た。
【0048】この増殖細胞に対して0.83%(w/
v)塩化アンモニウムと170mMトリス−塩酸緩衝液
(pH7.7)との混液(容量比9:1)を細胞湿重量
の10倍量加え、撹拌した後、2,000rpmで10
分間遠心分離して細胞を回収した。次に、細胞を適量の
燐酸緩衝食塩水(以下、「PBS」と言う。)に浮遊さ
せ、撹拌し、2,000rpmで遠心分離して再度回収
し、1mM塩化マグネシウムを含む10mMトリス−塩
酸緩衝液(pH7.2)に細胞密度約1×108個/m
lになるように浮遊させ、キネマティカ製細胞破砕機
『ポリトロン』により破砕し、1mM塩化マグネシウム
及び1Mシュークロースをそれぞれ含む10mMトリス
−塩酸緩衝液(pH7.2)をシュークロースの最終濃
度が0.2Mになるように加えた後、1,000rpm
で遠心分離して上清を採取し、これを25,000rp
mでさらに60分間遠心分離し、沈澱部を採取した。こ
の沈澱に12mM 3−[(3−コラミドプロピル)ジ
メチルアンモニオ]−1−プロパンスルフォネート(以
下、「CHAPS」と言う。)、10mM EDTA及
び1mMフェニルメチルスルフォニルフルオライドをそ
れぞれ適量加え、4℃で16時間撹拌した後、25,0
00rpmで60分間遠心分離し、上清を採取した。
【0049】この上清を12mM CHAPSを含むP
BSにより平衡化しておいたファルマシア製アフィニテ
ィークロマトグラフィー用ゲル『ウィート・ジャーム・
レクチン・セファロース6B』のカラムに負荷し、カラ
ムを12mM CHAPSを含むPBSにより洗浄した
後、溶出液の蛋白質含量を波長280nmの紫外線に対
する吸光度でモニターしながら、0.5M N−アセチ
ル−D−グルコサミン及び12mM CHAPSをそれ
ぞれ含むPBSを通液した。そして、吸光度が0.16
乃至0.20の画分を採取し、合一したところ、蛋白質
含量約1mg/mlの水溶液が原料細胞1012個当り約
25l得られた。
【0050】この水溶液の一部を小分し、常法にしたが
って 125Iで標識したヒトIL−18を4ngずつ加
え、4℃で1時間インキュベートし、担体としてγ−グ
ロブリンと平均分子量6,000ダルトンのメルク製ポ
リエチレングリコール『ポリエチレングリコール600
0』をそれぞれ適量加え、氷冷下で30分間静置して結
合反応させた後、反応物を6,000rpmで5分間遠
心分離し、生じた沈澱を採取し、放射能強度を測定し
た。同時に、 125I標識ヒトIL−18に加えて未標識
のヒトIL−18を3μg用いる系を設け、これを上記
と同様に処置して対照とした。対照と比較したところ、
被検水溶液から生じた沈澱の放射能強度は有意に高かっ
た。このことは、上記で得た水溶液が正にIL−18R
蛋白質を含有するものであり、IL−18に作用させる
と、このIL−18R蛋白質がIL−18を認識し、結
合したことを示している。
【0051】
【実施例2】 〈ハイブリドーマ#117−10Cの調製〉常法にした
がって、BALB/cマウスの腹腔内にL428細胞
(FERMBP−5777)を5×107 個/匹/回の
接種量で6箇月間に13回注射してマウスを免疫感作し
た。脾臓摘出の6日前と3日前に、マウスの腹腔内に実
施例1の方法により得たIL−18R蛋白質を1μg/
匹それぞれ注射接種し、最後の接種から3日目にマウス
から脾臓を摘出し、分散させて抗体産生細胞としての脾
細胞を得た。
【0052】この脾細胞とマウス骨髄腫由来のSp2/
O−Ag14細胞(ATCC CRL−1581)を3
7℃に予温しておいた血清無含有のRPMI−1640
培地(pH7.2)にそれぞれ3×104個/ml及び
1×104個/mlになるように浮遊させ、遠心分離し
た後、沈澱部を採取した。この沈澱に平均分子量1,5
00ダルトンの50%(w/v)ポリエチレングリコー
ルを含む血清無含有のRPMI−1640培地(pH
7.2)1mlを1分間かけて滴々加え、37℃で1分
間インキュベートし、全量が50mlになるまで血清無
含有のRPMI−1640培地(pH7.2)を滴々加
え、遠心分離した後、沈澱部を採取した。この沈澱をH
AT培地に浮遊させ、96ウェルマイクロプレートに2
00μl/ウェルずつ分注し、37℃で1週間インキュ
ベートして約1,200種類のハイブリドーマを得た。
これらのハイブリドーマの培養上清に後記実施例3−2
(a)で述べる2種類の結合試験法をそれぞれ適用し、
IL−18のIL−18R蛋白質及びL428細胞への
結合を顕著に阻害する培養上清を与えたハイブリドーマ
を選別し、これに通常の限界希釈法を繰返し適用し、こ
の発明のモノクローナル抗体を産生し得るハイブリドー
マのクローン#117−10Cを得た。
【0053】
【実施例3】 〈モノクローナル抗体MAb#117−10Cの調製と
性質〉
【0054】
【実施例3−1】 〈モノクローナル抗体MAb#117−10Cの調製〉
10%(v/v)ウシ胎児血清を補足したRPMI−1
640培地(pH7.2)に実施例2の方法により得た
ハイブリドーマ#117−10Cを細胞密度約1×10
6個/mlになるように浮遊させ、培養規模を拡大しな
がら5%CO2インキュベーター中、37℃で培養し
た。所期の細胞密度に達した時点で、プリスタンを0.
5ml/匹腹腔内注射しておいたBALB/cマウスの
腹腔内にハイブリドーマ#117−10Cを1×107
個/匹接種し、通常の方法で1週間飼育した。
【0055】マウスから腹水を採取し、硫酸アンモニウ
ムを60%飽和になるように加え、4℃で5時間静置し
た後、遠心分離し、沈澱部を採取した。この沈澱を50
mM燐酸二水素カリウム溶液(pH6.8)に溶解し、
新鮮な同一溶液に対して一晩透析した後、50mM燐酸
二水素カリウム溶液(pH6.8)により平衡化してお
いたヒドロキシアパタイトのカラムに負荷し、先ず、1
00mMの燐酸二水素カリウム溶液(pH6.8)を、
次に、300mMの燐酸二水素カリウム溶液(pH6.
8)を通液したところ、燐酸二水素カリウム濃度が30
0mMのときにこの発明のモノクローナル抗体MAb#
117−10Cが溶出した。収量は、マウス1匹当り約
5mgであった。常法にしたがって分析したところ、モ
ノクローナル抗体MAb#117−10Cはイムノグロ
ブリンMのクラスに属していた。
【0056】
【実施例3−2】 〈モノクローナル抗体MAb#117−10Cの性質〉
【0057】
【実施例3−2(a)】 〈IL−18R蛋白質に対する結合性〉L428細胞
(FERM BP−5777)を0.1%(w/v)ア
ジ化ナトリウムを含み、0.1%(v/v)ウシ血清ア
ルブミンを補足したRPMI−1640培地(pH7.
4)に細胞密度4×107 個/mlになるように浮遊さ
せる一方、実施例3−1の方法により得たモノクローナ
ル抗体MAb#117−10Cを濃度0.019μg/
ml、0.209μg/ml、2.3μg/ml、2
5.3μg/ml又は139.5μg/mlになるよう
に0.1%(v/v)ウシ血清アルブミンを補足した別
のRPMI−1640培地(pH7.4)に溶解した。
【0058】次に、上記で調製した細胞浮遊液を50μ
lずつとり、これに濃度の相違する上記モノクローナル
抗体溶液のいずれかを50μlずつ加え、4℃で2時間
振盪した後、常法にしたがって 125Iにより標識したヒ
トIL−18を4ng含み、0.1%(v/v)ウシ血
清アルブミンを補足したRPMI−1640培地(pH
7.5)を50μlずつ加え、同じ温度でさらに30分
間振盪した。その後、各細胞浮遊液にジブチルフタレー
ト/ジオクチルフタレート混液(容量比1:1)を20
0μlずつ加え、20℃、10,000rpmで5分間
遠心分離した後、細胞を含む沈澱部を採取し、アロカ製
ガンマカウンター『ARC−300型』を用いて放射能
強度を測定した。
【0059】同時に、モノクローナル抗体を省略する一
方、 125I標識ヒトIL−18を4ngとともに未標識
ヒトIL−18を4μg加える系(非特異的結合区)と
未標識ヒトIL−18を加えない系(総結合区)をそれ
ぞれ設け、これらを試験区と同様に処置した。そして、
「総結合区」及び「非特異的結合区」において観察され
た放射能強度と、試験区において観察された放射能強度
をそれぞれ数1に示す式に代入し、阻害率(%)を計算
した。結果を図1に示す。
【0060】
【数1】
【0061】さらに、実施例1の方法により得たIL−
18R蛋白質を含む水溶液を50μlずつとり、これに
上記と同様の濃度に調整したモノクローナル抗体MAb
#117−10Cを50μl加え、4℃で2時間振盪し
た後、 125I標識ヒトIL−18を4ngずつ加え、同
じ温度でさらに30分間振盪した。その後、4mg/m
l γ−グロブリンを50μl加え、氷冷下で30分間
静置した後、20%(w/v)ポリエチレングリコール
を含むPBSを250μl加え、氷冷下でさらに30分
間静置し、4℃、6,000rpmで5分間遠心分離
し、沈澱部を採取し、その放射能強度を上記と同様にし
て測定した。
【0062】同時に、モノクローナル抗体を省略する一
方、 125I標識ヒトIL−18を4ngとともに未標識
ヒトIL−18を4μg加える系(非特異的結合区)と
未標識ヒトIL−18を加えない系(総結合区)をそれ
ぞれ設け、これらを試験区と同様に処置した。そして、
「総結合区」及び「非特異的結合区」において観察され
た放射能強度と、試験区において観察された放射能強度
をそれぞれ数1に示す式に代入し、阻害率(%)を計算
した。結果を図1に併記する。
【0063】図1に見られるように、L428細胞を用
いる場合も、溶液状のIL−18R蛋白質を用いる場合
も、モノクローナル抗体MAb#117−10Cの濃度
が上昇するにしたがって、IL−18のL428細胞及
びIL−18R蛋白質への結合がより強く阻害された。
このことは、モノクローナル抗体MAb#117−10
Cが溶液中のIL−18R蛋白質及びL428細胞の表
面に存在すると考えられるIL−18RにIL−18と
競合して結合したことを示すと同時に、実施例1の方法
により得た水溶液がIL−18を認識する性質ある蛋白
質、すなわち、IL−18R蛋白質を含有し、そして、
モノクローナル抗体MAb#117−10CがそのIL
−18R蛋白質に特異的に反応するモノクローナル抗体
であることを示している。
【0064】
【実施例3−2(b)】 〈ウェスタン・ブロッティング分析〉実施例1の方法に
より得たIL−18R蛋白質溶液の一部をとり、これに
2.5%(w/v)ドデシル硫酸ナトリウム及び50%
(v/v)グリセリンからなる混液を2/3容量加え、
37℃で1時間インキュベートした後、常法にしたがっ
て、還元剤非存在下においてゲル濃度10乃至20%の
グラジエントSDS−PAGEを適用して蛋白質成分を
分離した。常法によりゲルをニトロセルロース膜上に移
取り、適量の大日本製薬製固定化剤『ブロックエース』
に1時間浸漬し、実施例3−1の方法により得たモノク
ローナル抗体MAb#117−10C、『ブロックエー
ス』及びツイーン20をそれぞれ10μg/ml、10
%(v/v)及び0.05%(v/v)の濃度で含む5
0mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)に1時間浸漬
した後、0.05%(v/v)ツイーン20を含む50
mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)で洗浄して過剰
の抗体を除いた。ニトロセルロース膜を西洋ワサビパー
オキシダーゼで標識したウサギ由来の抗マウスイムノグ
ロブリン抗体の適量と10%(v/v)ブロックエース
及び0.05%(v/v)ツイーン20をそれぞれ含む
トリス−塩酸緩衝液(pH7.5)に1時間浸漬して反
応させ、0.05%(v/v)ツイーン20を含む50
mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)により洗浄した
後、アマシャム製染色キット『ECLkit』を用いて
発色させた。
【0065】同時に、モノクローナル抗体MAb#11
7−10Cを省略した系を設け、上記と同様に処置して
対照とした。なお、分子量マーカーには、ウシ血清アル
ブミン(67,000ダルトン)、オボアルブミン(4
5,000ダルトン)、カルボニックアンヒドロラーゼ
(30,000ダルトン)、トリプシンインヒビター
(20,100ダルトン)及びα−ラクトアルブミン
(14,400ダルトン)を用いた。結果を図2に示
す。
【0066】図2のゲル電気泳動像において、モノクロ
ーナル抗体無添加のレーン3には見られないバンドが、
モノクローナル抗体添加のレーン2には観察されるが、
このバンドはIL−18R蛋白質に相当するバンドであ
る。
【0067】
【実施例3−2(c)】 〈IL−18に対する活性阻害〉ヒト急性骨髄性白血病
患者に由来する株化細胞の一種であるKG−1細胞(A
TCC CCL−246)を100μg/mlカナマイ
シンと18.8mM燐酸水素二ナトリウムをそれぞれ含
み、10%(v/v)ウシ胎児血清を補足したRPMI
−1640培地(pH7.2)に細胞密度1×107
/mlになるように浮遊させ、実施例3−1の方法によ
り得たモノクローナル抗体MAb#117−10Cを濃
度10μg/mlになるように加えた後、37℃で30
分間インキュベートした。
【0068】次に、96ウェルマイクロプレートに上記
KG−1細胞浮遊液を50μl/ウェルずつ分注し、そ
れに、ヒトIL−18を上記と同一の新鮮な培地に濃度
0ng/ml、1.56ng/ml、3.12ng/m
l、6.25ng/ml、12.5ng/ml、25n
g/ml又は50ng/mlになるように溶解したもの
を50μl/ウェルずつ加え、さらに、上記と同一の新
鮮な培地に濃度5μg/mlになるように溶解したリポ
多糖を50μl/ウェルずつ加え、37℃で24時間イ
ンキュベートした後、培養上清を採取し、そのIFN−
γ含量を通常の酵素免疫アッセイにより調べた。並行し
て、各々のヒトIL−18濃度につき、ヒトIL−18
モノクローナル抗体MAb#117−10Cを省略した
系をそれぞれ設け、これらを上記と同様に処置して対照
とした。結果を図3に示す。なお、図3に示すIFN−
γ含量は、米国国立衛生研究所(NIH)から入手した
IFN−γ標準品(Gg23−901−530)に基づ
き国際単位(IU)に換算して表示している。
【0069】図3に示す結果は、モノクローナル抗体M
Ab#117−10Cが共存すると、免疫担当細胞とし
てのKG−1細胞におけるIL−18によるIFN−γ
産生の誘導が阻害されることを示している。このこと
は、モノクローナル抗体MAb#117−10CがIL
−18と競合してKG−1細胞の表面に存在するIL−
18Rを封鎖し、結果として、IL−18によるKG−
1細胞への情報伝達を妨げたことを示している。
【0070】
【実施例3−3】 〈可変領域のアミノ酸配列と相補性決定部位の決定〉
【0071】
【実施例3−3(a)】 〈重鎖における可変領域のアミノ酸配列〉常法にしたが
って、ハイブリドーマ#117−10Cを10%(v/
v)ウシ胎児血清を補足したRPMI−1640培地
(pH7.2)に浮遊させ、培養規模を拡大しながら、
37℃で増殖させた。所期の細胞密度に達した時点で増
殖細胞を採取し、これを6Mグアニジンイソチオシアナ
ート及び0.5%(w/v)ザルコシルをそれぞれ含む
10mMクエン酸ナトリウム水溶液(pH7.0)に浮
遊させ、ホモジナイザーで破砕した。
【0072】次に、35ml容遠心管に5.7M塩化セ
シウムを含む0.1M EDTA(pH7.5)を注入
し、その上部に上記で得られた細胞破砕物を重層し、こ
の状態のまま、20℃、25,000rpmで20時間
超遠心分離し、RNA画分を採取した。このRNA画分
を15ml容遠心管にとり、クロロホルム/1−ブタノ
ール混液(容量比4:1)を等容量加え、5分間振盪
し、4℃,10,000rpmで10分間遠心分離した
後、水層部を採取し、これにエタノールを2.5倍容加
え、−20℃で2時間静置して全RNAを沈澱させた。
この沈澱を採取し、75%(v/v)水性エタノールで
洗浄した後、滅菌蒸留水0.5mlに溶解してハイブリ
ドーマ#117−10C由来の全RNAを含む水溶液を
得た。
【0073】斯くして得られた水溶液に1mM EDT
A及び0.1%(w/v)ザルコシルをそれぞれ含む1
0mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)を0.5ml
加え、全量を1mlとした。この混液に日本ロシュ製オ
リゴ(dT)30ラテックス『オリゴテックスdT30
スーパー』を1ml加え、65℃で5分間反応させた
後、氷浴中で急冷した。次いで、反応物に5M塩化ナト
リウムを0.2ml加え、37℃で10分間インキュベ
ートした後、25℃、10,000rpmで10分間遠
心分離し、生成したペレット状の沈澱を採取し、これを
滅菌蒸留水0.5mlに懸濁し、65℃で5分間インキ
ュベートしてラテックスからmRNAを溶離させた。得
られた水溶液に適量のエタノールを加え、生成した沈澱
を採取し、凍結乾燥して、mRNAの固状物を得た。
【0074】0.5ml容反応管に25mM塩化マグネ
シウムを4μl、500mM塩化カリウムを含む100
mMトリス−塩酸緩衝液(pH8.3)を2μl、25
mMdNTPミツクスを1μl、40単位/μlのリボ
ヌクレアーゼインヒビターを0.5μl、そして、20
0単位/μlの逆転写酵素を1μlそれぞれ加えた後、
50μMランダムヘキサヌクレオチドの適量と上記で得
られたmRNAの固状物を10ng加え、滅菌蒸留水で
全量を20μlとした。得られた混合物を42℃で20
分間インキュベートし、さらに、99℃で5分間インキ
ュベートすることにより反応を終結させて第一ストラン
ドcDNAを含む反応物を得た。
【0075】この反応物を20μlとり、これに2.5
単位/μlのストラタジーン製DNAポリメラーゼ『ク
ローンドPfuポリメラーゼ』を1μl、ストラタジー
ン製専用緩衝液を10μl、そして、25mM dNT
Pミックス1μlをそれぞれ加え、さらに、センスプラ
イマー及びアンチセンスプライマーとして、ケイゾウ・
イノウエら『ジャーナル・オブ・イムノロジカル・メソ
ッズ』、第195巻、27乃至32頁(1996年)に
記載されたPCRプライマーに基づき化学合成した5´
−GGGAATTCATGRAATGSASCTGGG
TYWTYCTCTT−3´及び5´−CCCAAGC
TTAGAGGGGGAAGACATTTGGGAA−
3´で表される塩基配列のオリゴヌクレオチドをそれぞ
れ適量加え、滅菌蒸留水で全量を100μlとした後、
94℃で1分間、50℃で2分間、72℃で2分間この
順序でインキュベートするサイクルを35回繰返してP
CR反応させて、配列表における配列番号21に示す塩
基配列を含むDNA断片を得た。
【0076】
【実施例3−3(b)】 〈軽鎖における可変領域のアミノ酸配列〉実施例3−3
(a)の方法により得た第一ストランドDNAを含む反
応物を、センスプライマー及びアンチセンプライマーと
して、それぞれ、エス・タラン・ジョーンズら『バイオ
テクノロジー』、第9巻、88乃至89頁(1991
年)に記載されたPCRプライマーに基づき化学合成し
た5´−ACTAGTCGACATGAGTGTGCT
CACTCAGGTCCTGGSGTTG−3´及び5
´−GGATCCCGGGTGGATGGTGGGAA
GATG−3´で表される塩基配列のオリゴヌクレオチ
ドを用いた以外は実施例3−3(a)と同様に処理し
て、配列表における配列番号22に示す塩基配列を含む
DNA断片を得た。
【0077】
【実施例3−3(c)】 〈相補性決定部位の決定〉抗体における重鎖及び軽鎖の
可変領域は、通常、4種類の枠組構造が3種類の相補性
決定部位(CDR)を介して連結してなる、互いに類似
した構造を有している。また、同種抗体同士の場合、一
般に、枠組構造のアミノ酸配列は比較的よく保存されて
いるのに対して、CDRのアミノ酸配列は抗体ごとに顕
著な変異が見られる。そこで、実施例3−3(a)及び
実施例3−3(b)で決定したアミノ酸配列と、マウス
抗体についてすでに報告されている可変領域のアミノ酸
配列とを比較・照合したところ、モノクローナル抗体M
Ab#117−10Cにおいては、重鎖における可変領
域のCDRは、配列表における配列番号13(CDR
1)、配列番号14(CDR2)及び配列番号15(C
DR3)に示すアミノ酸配列を有し、また、軽鎖におけ
る可変領域のCDRは、配列表における配列番号16
(CDR1)、配列番号17(CDR2)及び配列番号
18(CDR3)に示すアミノ酸配列を有しているもの
と結論された。
【0078】
【実施例3−3(d)】 〈可変領域をコードする組換えDNAの構築〉重鎖にお
ける可変領域をコードする実施例3−3(a)の方法に
より得たDNA断片を10ngとり、これに2.5単位
/μlのストラタジーン製DNAポリメラーゼ『クロー
ンドPfuポリメラーゼ』を1μl、ストラタジーン製
専用緩衝液を10μl、そして、25mM dNTPミ
ックス1μlをそれぞれ加え、さらに、センスプライマ
ー及びアンチセンスプライマーとして、それぞれ、5´
−TCACTCGAGGCCACCATGAAATGC
AGCTGGGTT−3´及び5´−GAGGATCC
TCCTCCTCCCGATCCTCCTCCACCT
GCAGAGACAGTGAC−3´で表される塩基配
列のオリゴヌクレオチドをそれぞれ適量加え、滅菌蒸留
水を加えて全量を100μlとした。この混合物を94
℃で1分間、42℃で2分間、72℃で3分間この順序
でインキュベートするサイクルを3回繰返した後、さら
に、94℃で1分間、60℃で2分間、72℃で3分間
この順序でインキュベートするサイクルを35回繰返し
てPCR反応させたところ、配列表における配列番号2
1に示す塩基配列、その塩基配列の5´末端に連結され
た制限酵素XhoIによる切断部位とコザック配列、そ
して、3´末端に連結された制限酵素BamHIにより
切断部位とリンカーの一部をコードする塩基配列からな
るDNA断片を得た。
【0079】並行して、軽鎖における可変領域をコード
する実施例3−3(b)の方法により得たDNA断片を
10ngとり、センスプライマー及びアンチセンスプラ
イマーとして、それぞれ、5´−TCGGATCCGG
AGGAGGAGGATCGGACATCCAGATG
ACTCAG−3´及び5´−GAAGCGGCCGC
ATCATTAGTGATGGTGATGGTGATG
CCGTTTTATTTCCAG−3´で表される塩基
配列のオリゴヌクレオチドを用いた以外は上記と同様に
処理して、配列表における配列番号20に示す塩基配
列、その塩基配列の5´末端に連結された制限酵素Ba
mHIによる切断部位とリンカーの一部をコードする塩
基配列、そして、3´末端に連結された制限酵素Not
Iによる切断部位と(His)6タグをコードする塩基
配列からなるDNA断片を得た。
【0080】斯くして得られた2種類のDNA断片を制
限酵素BamHI及び制限酵素NotI若しくはXho
Iによりそれぞれ処理し、あらかじめ制限酵素XhoI
及びNotIにより切断しておいたインビトロジェン製
プラスミドベクター『pCDM8』を10ng加えた
後、宝酒造製ライゲーションキット『ライゲーション・
キット・バージョン2』を用いて16℃で2時間反応さ
せてプラスミドベクター内に上記2種類のDNA断片を
挿入した。次いで、常法にしたがって、このプラスミド
DNAを用いてインビトロジェン製大腸菌『MC106
1/P3』を形質転換する一方、得られた形質転換体
『CDM/117−VL−VH』を調べたところ、形質
転換体『CDM/117−VL−VH』に導入された組
換えDNA『pCDM/117−VL−VH』において
は、図6に示すように、モノクローナル抗体MAb#1
17−10Cにおける重鎖及び軽鎖の可変領域を共にコ
ードするcDNA『117−VL−VH cDNA』が
サイトメガロウイルス・プロモーターPcmvの下流に
連結されていた。
【0081】
【実施例3−3(e)】 〈形質転換体の調製とDNAの発現〉実施例3−3
(d)の方法により得た形質転換体『CDM/117−
VL−VH』をアンピシリン20μg/mlとテトラサ
イクリン10μg/mlをそれぞれ含むLB培地(pH
7.5)に接種し、37℃で18時間培養した後、培養
物から菌体を採取し、これを常法により処理してプラス
ミドDNAを得た。別途、アフリカミドリザルの腎臓に
由来する線維芽細胞株の1種であるCOS−1細胞(A
TCC CRL−1650)を常法にしたがって増殖さ
せる一方、上記で得たプラスミドDNAを20μgと
り、これを通常一般のエレクトロポレーション法により
1×107 個のCOS−1細胞に導入して形質転換体を
得た。平底培養瓶に味の素製無血清培地『ASF10
4』をとり、これに形質転換したCOS−1細胞を1×
105個/mlの割合で接種し、常法にしたがって5%
CO2インキュベーター中、37℃で4日間培養し、配
列表における配列番号23に示すアミノ酸配列を含むポ
リペプチドを発現させた。培養物から培養液を採取し、
キアジェン製アフィニティークロマトグラフィー用ゲル
『Ni−NTA』のカラムに負荷し、20mMイミダゾ
ールを含むPBSを通液して非吸着画分を除去した後、
カラムに250mMイミダゾールを含むPBSを通液
し、溶出液を一定量ずつ分画した。
【0082】次に、L428細胞(FERM BP−5
777)を細胞密度1×108 個/mlになるように浮
遊させた、0.1%(w/v)アジ化ナトリウムを含
み、0.1%(v/v)ウシ胎児血清を補足したRPM
I−1640培地(pH7.4)を50μlずつ小分
し、これに上記で得られた溶出液の画分のいずれかを5
0μlずつ加えた後、4℃で1時間振盪した。その後、
上記と同様のRPMI−1640培地に溶解した 125
標識ヒトIL−18を4ngずつ加え、全量を150μ
lとし、同じ温度でさらに30分間振盪し、ジブチルフ
タレート/ジオクチルフタレート混液(容量比1:1)
200μlに重層し、20℃、10,000rpmで5
分間遠心分離した後、生じた沈澱を採取し、その放射能
強度をアロカ製ガンマカウンター『ARC−300型』
を用いて測定した。その結果、発現させたポリペプチド
を含む画分から生じた沈澱は、その余の画分と比較した
ところ、放射能強度が有意に低かった。このことは、配
列表における配列番号11及び12に示すアミノ酸配列
が、それぞれ、モノクローナル抗体MAb#117−1
0Cにおける重鎖及び軽鎖の可変領域のアミノ酸配列で
あることを裏付けている。
【0083】
【実施例4】 〈IL−18R蛋白質の精製と部分アミノ酸配列〉
【0084】
【実施例4−1】 〈IL−18R蛋白質の精製〉実施例3−1の方法によ
り調製したモノクローナル抗体MAb#117−10C
78mgを適量の蒸留水に溶解し、溶液を0.5M塩
化ナトリウムを含む硼酸緩衝液(pH8.5)に対して
4℃で16時間透析した。その後、常法にしたがって、
透析内液にファルマシア製臭化シアン活性化ゲル『CN
Br−アクティベーテッド・セファロース4B』を適量
加え、穏やかに撹拌しながら4℃で18時間反応させて
ゲルにモノクローナル抗体MAb#117−10Cを固
定化した。
【0085】次に、プラスチック製円筒管に上記のゲル
をカラム状に充填し、2mM CHAPSを含むPBS
により平衡化した後、実施例1の方法により得たIL−
18R蛋白質を含む水溶液を負荷し、12mM CHA
PSを含むPBSを通液して非吸着成分を除いた。その
後、カラムに2mM CHAPS含む35mMエチルア
ミン(pH10.8)を通液しつつ、溶出液を8mlず
つ採取し、それぞれの画分におけるIL−18R蛋白質
の有無を実施例1の 125I標識ヒトIL−18を用いる
方法により判定した。このとき得られたクロマトグラム
を図4に示す。
【0086】図4に見られるように、実施例1のIL−
18R蛋白質を含む水溶液のようなIL−18R蛋白質
と夾雑物質を含む混合物にこの発明のモノクローナル抗
体を用いるイムノアフィニティークロマトグラフィーを
適用すると、IL−18R蛋白質がシャープな単一ピー
クとなって溶出した。この単一ピークに相当する画分を
採取し、合一し、凍結乾燥して、精製IL−18R蛋白
質の固状物を得た。
【0087】その後、このようにして精製したIL−1
8R蛋白質の一部をとり、PBS中、100℃で5分間
インキュベートした後、実施例3−2(a)の方法によ
り残存活性を測定したところ、IL−18に対する結合
性が全く観察されず、加熱により失活したことが判明し
た。このことは、この受容体の本質が蛋白質であること
を裏付けている。
【0088】さらに、上記のようにして得た精製IL−
18R蛋白質を適量のPBSに溶解し、室温下、PBS
に対して一晩透析し、実施例1の方法により 125I標識
ヒトIL−18の適量とピアース製架橋試薬『BS3
を1mMそれぞれ加えた後、0℃で2時間静置してIL
−18R蛋白質と 125I標識ヒトIL−18との複合体
を形成させた。反応物にトリス−塩酸緩衝液(pH7.
5)を濃度50mMになるように加え、0℃でさらに1
時間静置して反応を停止させ、常法にしたがって、反応
物に分子量マーカーとともに還元剤としてジチオトレイ
トールを用いるSDS−PAGEを適用して蛋白質成分
を分離した後、オートラジオグラム分析した。
【0089】得られたオートラジオグラムにおける分子
量マーカーの易動度に基づき計算したところ、このIL
−18R蛋白質と 125I標識ヒトIL−18との複合体
の分子量は、見掛け上、約50,000乃至200,0
00ダルトンであることが判明した。ヒトIL−18の
分子量は約20,000ダルトンであるから、IL−1
8R蛋白質にヒトIL−18が1分子結合したと仮定す
ると、IL−18R蛋白質の分子量は、約30,000
乃至180,000ダルトンということになる。
【0090】
【実施例4−2】 〈IL−18R蛋白質のペプチド・マッピング〉実施例
4−1の方法により得た精製IL−18R蛋白質を、還
元剤としての2%(w/v)ジチオトレイトール存在
下、ゲル濃度7.5%(w/v)のSDS−PAGEに
よりゲル電気泳動し、ゲルを0.1%(w/v)クーマ
シーブリリアントブルーを含む40%(v/v)水性メ
タノールと1%(v/v)酢酸水溶液の混液に5分間浸
漬して染色し、40%(v/v)水性メタノールと1%
(v/v)酢酸水溶液の混液に2時間浸漬した後、ゲル
における分子量約80,000乃至110,000ダル
トンに相当する染色部分を切出し、0.2M炭酸アンモ
ニウムを含む50%(v/v)水性アセトニトリルを加
え、室温下で繰返し振盪した。次いで、ゲルを真空乾燥
し、0.2M炭酸アンモニウム(pH8.0)を加え、
5分間静置して膨潤させた後、プロメガ製トリプシン製
剤『シーケンシング・グレード・モディファイッド・ト
リプシン』を0.1μg/μl含む1mM塩酸と0.2
M炭酸アンモニウム(pH8.9)をそれぞれ適量加
え、37℃で一晩反応させた。10%(v/v)トリフ
ルオロ酢酸水溶液により反応を停止させ、反応物に0.
1%(v/v)トリフルオロ酢酸水溶液と60%(v/
v)水性アセトニトリルの混液を加え、室温下で振盪し
た後、上清を採取し、真空乾燥し、遠心濾過してペプチ
ド断片を含む濃縮物を得た。
【0091】この濃縮物を予め0.065%(v/v)
トリフルオロ酢酸水溶液により平衡化しておいたファル
マシア製高速液体クロマトグラフィー用カラム『μRP
CC2/C18 SC2.1/10』に負荷し、通液開
始から160分間でアセトニトリル濃度が0%(v/
v)から80%(v/v)まで直線的に上昇するアセト
ニトリルの濃度勾配下、80%(v/v)水性アセトニ
トリルを含む0.055%(v/v)トリフルオロ酢酸
水溶液を100μl/分の流速で通液した。波長214
nmにおける溶出液の吸光度をモニターしながら溶出液
を分画し、溶出開始から約45分後、約50分後、約5
5分後、約58分後、約62分後、約72分後、約75
分後及び約77分後に溶出したペプチド断片をそれぞれ
別々に採取した。常法にしたがって、これらのペプチド
断片(以下、溶出時間の早い順に「ペプチド断片1」、
「ペプチド断片2」、「ペプチド断片3」、「ペプチド
断片4」、「ペプチド断片5」、「ペプチド断片6」、
「ペプチド断片7」及び「ペプチド断片8」と言う。)
のアミノ酸配列をパーキン・エルマー製プロテイン・シ
ーケンサー『473A型』により調べたところ、ペプチ
ド断片1乃至8は、それぞれ、配列表における配列番号
3乃至10に示すアミノ酸配列を有することが判明し
た。このとき得られたペプチド・マップを図5に示す。
【0092】
【実施例5】 〈液剤〉安定剤として林原製結晶トレハロース粉末『ト
レハオース』を1%(w/v)含む生理食塩水に実施例
4の方法により得た精製IL−18R蛋白質を1mg/
mlになるように溶解し、常法にしたがって精密濾過に
より除菌して液剤を得た。
【0093】安定性に優れた本品は、自己免疫疾患を含
む感受性疾患を治療・予防するための注射剤、点眼剤、
点鼻剤などとして有用である。
【0094】
【実施例6】 〈乾燥注射剤〉安定剤としてシュークロースを1%(w
/v)含む生理食塩水100mlに実施例4の方法によ
り得た精製IL−18R蛋白質を100mg溶解し、常
法にしたがって精密濾過により除菌した後、バイアル瓶
に1mlずつ分注し、凍結乾燥した後、密栓した。
【0095】安定性に優れた本品は、自己免疫疾患を含
む感受性疾患を治療・予防するための乾燥注射剤として
有用である。
【0096】
【実施例7】 〈軟膏剤〉滅菌蒸留水に和光純薬工業製カルボキシビニ
ルポリマー『ハイビスワコー104』と林原製結晶トレ
ハロース粉末『トレハオース』をそれぞれ濃度1.4%
(w/w)及び2.0%(w/w)になるように溶解
し、実施例1の方法により得たIL−18R蛋白質を均
一に混合した後、pH7.2に調整して、1g当りIL
−18R蛋白質を約1mg含むペースト状物を得た。
【0097】延展性と安定性に優れた本品は、自己免疫
疾患を含む感受性疾患を治療・予防するための軟膏剤と
して有用である。
【0098】
【実施例8】 〈錠剤〉林原製無水結晶α−マルトース粉末『ファイン
トース』に実施例4の方法により得たIL−18R蛋白
質と細胞賦活剤としてのルミンを均一に混合し、得られ
た混合物を常法により打錠して製品1錠(約200m
g)当りIL−18R蛋白質及びルミンをそれぞれ約1
mg含む錠剤を得た。
【0099】摂取性、安定性に優れ、細胞賦活作用も有
する本品は、自己免疫疾患を含む感受性疾患を治療・予
防するための錠剤として有用である。
【0100】
【実験】
〈急性毒性試験〉常法にしたがって、8週齢のマウスに
実施例5乃至8の方法により得た種々剤型の感受性疾患
剤を経皮、経口又は腹腔内に注射投与した。その結果、
被検試料のLD50は、IL−18R蛋白質の量に換算
すると、いずれの投与経路によっても約1mg/マウス
体重以上であった。このことは、この発明のIL−18
R蛋白質がヒトを含む哺乳類に投与する医薬品に配合し
て安全であることを裏付けている。
【0101】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明はIL−
18を認識する新規な受容体蛋白質の発見に基づくもの
である。この発明のIL−18R蛋白質は、ヒトを含む
哺乳類において免疫反応を抑制したり調節する性質を有
するので、臓器移植に伴う拒絶反応の緩和や、過剰な免
疫反応に起因する種々の疾患の治療・予防に著効を発揮
する。さらに、この発明のIL−18R蛋白質はIL−
18の生理作用の解明や、IL−18R蛋白質に特異的
なモノクローナル抗体を産生し得るハイブリドーマの樹
立にも有用である。
【0102】この発明のモノクローナル抗体は、IL−
18R蛋白質に特異的に反応するので、IL−18R蛋
白質の精製及び検出に極めて有用である。この発明のモ
ノクローナル抗体を用いるイムノアフィニティークロマ
トグラフィーをIL−18R蛋白質と夾雑物質を含む混
合物に適用するときには、高純度のIL−18R蛋白質
が最少の時間と労力で得られ、また、この発明のモノク
ローナル抗体を用いる検出方法によるときには、微量の
IL−18R蛋白質を短時間で精度良く検出することが
できる。さらに、この発明のモノクローナル抗体を用い
る阻害剤及び阻害方法は、IL−18が直接又は間接に
関与する種々の疾患の治療や、臓器移植に伴う拒絶反応
や過剰な免疫反応の抑制にも有効である。斯くも有用な
るモノクローナル抗体は、この発明の製造方法により、
所望量を容易に製造することができる。加えて、この発
明のIL−18R蛋白質及びモノクローナル抗体並びに
それらの断片は、IL−18Rに対する作動薬や拮抗薬
を検索するための試薬としても有用である。
【0103】この発明は斯くも顕著な作用効果を奏する
発明であり、斯界に貢献すること誠に多大な意義のある
発明であると言える。
【0104】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:157 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ポリペプチド 配列 Tyr Phe Gly Lys Leu Glu Ser Lys Leu Ser Val Ile Arg Asn Leu Asn 1 5 10 15 Asp Gln Val Leu Phe Ile Asp Gln Gly Asn Arg Pro Leu Phe Glu Asp 20 25 30 Met Thr Asp Ser Asp Cys Arg Asp Asn Ala Pro Arg Thr Ile Phe Ile 35 40 45 Ile Ser Met Tyr Lys Asp Ser Gln Pro Arg Gly Met Ala Val Thr Ile 50 55 60 Ser Val Lys Cys Glu Lys Ile Ser Xaa Leu Ser Cys Glu Asn Lys Ile 65 70 75 80 Ile Ser Phe Lys Glu Met Asn Pro Pro Asp Asn Ile Lys Asp Thr Lys 85 90 95 Ser Asp Ile Ile Phe Phe Gln Arg Ser Val Pro Gly His Asp Asn Lys 100 105 110 Met Gln Phe Glu Ser Ser Ser Tyr Glu Gly Tyr Phe Leu Ala Cys Glu 115 120 125 Lys Glu Arg Asp Leu Phe Lys Leu Ile Leu Lys Lys Glu Asp Glu Leu 130 135 140 Gly Asp Arg Ser Ile Met Phe Thr Val Gln Asn Glu Asp 145 150 155
【0105】配列番号:2 配列の長さ:157 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ポリペプチド 配列 Asn Phe Gly Arg Leu His Cys Thr Thr Ala Val Ile Arg Asn Ile Asn 1 5 10 15 Asp Gln Val Leu Phe Val Asp Lys Arg Gln Pro Val Phe Glu Asp Met 20 25 30 Thr Asp Ile Asp Gln Ser Ala Ser Glu Pro Gln Thr Arg Leu Ile Ile 35 40 45 Tyr Met Tyr Lys Asp Ser Glu Val Arg Gly Leu Ala Val Thr Leu Ser 50 55 60 Val Lys Asp Ser Lys Xaa Ser Thr Leu Ser Cys Lys Asn Lys Ile Ile 65 70 75 80 Ser Phe Glu Glu Met Asp Pro Pro Glu Asn Ile Asp Asp Ile Gln Ser 85 90 95 Asp Leu Ile Phe Phe Gln Lys Arg Val Pro Gly His Asn Lys Met Glu 100 105 110 Phe Glu Ser Ser Leu Tyr Glu Gly His Phe Leu Ala Cys Gln Lys Glu 115 120 125 Asp Asp Ala Phe Lys Leu Ile Leu Lys Lys Lys Asp Glu Asn Gly Asp 130 135 140 Lys Ser Val Met Phe Thr Leu Thr Asn Leu His Gln Ser 145 150 155
【0106】配列番号:3 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント
【0107】配列番号:4 配列の長さ:7 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント
【0108】配列番号:5 配列の長さ:13 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 配列 Ser Ser Gly Ser Gln Glu His Val Glu Leu Asn Pro Arg 1 5 10
【0109】配列番号:6 配列の長さ:4 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント
【0110】配列番号:7 配列の長さ:10 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント
【0111】配列番号:8 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント
【0112】配列番号:9 配列の長さ:15 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 配列 Thr Val Lys Pro Gly Arg Asp Glu Pro Glu Val Leu Pro Val Leu 1 5 10 15
【0113】配列番号:10 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント
【0114】配列番号:11 配列の長さ:119 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ポリペプチド 配列 Glu Val Gln Leu Gln Gln Ser Gly Ala Glu Leu Val Lys Pro Gly Ala 1 5 10 15 Ser Val Lys Leu Ser Cys Thr Thr Ser Gly Phe Asn Ile Lys Asp Ile 20 25 30 Tyr Ile Tyr Trp Val Lys Gln Arg Pro Glu Gln Gly Leu Glu Trp Val 35 40 45 Gly Arg Ile Asp Pro Ala Asn Gly Asp Thr Lys Tyr Gly Pro Asn Phe 50 55 60 Gln Asp Lys Ala Thr Ile Thr Ala Asp Thr Ser Ser Asn Thr Ala Tyr 65 70 75 80 Leu Gln Leu Arg Ser Leu Thr Ser Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys 85 90 95 Ala Arg Arg Gly Asn Tyr Gly Ala Gly Phe Gly Tyr Trp Gly Gln Gly 100 105 110 Thr Leu Val Thr Val Ser Ala 115
【0115】配列番号:12 配列の長さ:108 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ポリペプチド 配列 Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ala Ser Leu Ser Ala Ser Val Gly 1 5 10 15 Glu Thr Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser Gly Asn Ile His Asn Tyr 20 25 30 Leu Ala Trp Tyr Gln Gln Arg Gln Gly Lys Ser Pro Gln Ile Leu Val 35 40 45 Tyr Asn Ala Lys Thr Leu Ala Asp Gly Val Ser Ser Arg Phe Ser Gly 50 55 60 Ser Gly Ser Gly Thr Gln Tyr Ser Leu Asn Ile Asn Ser Leu Gln Pro 65 70 75 80 Glu Asp Phe Gly Thr Tyr Phe Cys Gln His Phe Trp Ser Thr Pro Tyr 85 90 95 Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys Leu Glu Ile Lys Arg 100 105
【0116】配列番号:13 配列の長さ:10 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ポリペプチド フラグメント型:中間部フラグメント
【0117】配列番号:14 配列の長さ:18 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ポリペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 配列 Arg Ile Asp Pro Ala Asn Gly Asp Thr Lys Tyr Gly Pro Asn Phe Gln 1 5 10 15 Asp Lys
【0118】配列番号:15 配列の長さ:10 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ポリペプチド フラグメント型:中間部フラグメント
【0119】配列番号:16 配列の長さ:11 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ポリペプチド フラグメント型:中間部フラグメント
【0120】配列番号:17 配列の長さ:7 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ポリペプチド フラグメント型:中間部フラグメント
【0121】配列番号:18 配列の長さ:9 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ポリペプチド フラグメント型:中間部フラグメント
【0122】配列番号:19 配列の長さ:357 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列の特徴 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置:1..357 特徴を決定した方法:E 配列 GAG GTT CAG CTG CAG CAG TCT GGG GCA GAG CTT GTG AAG CCA GGG GCC 48 Glu Val Gln Leu Gln Gln Ser Gly Ala Glu Leu Val Lys Pro Gly Ala 1 5 10 15 TCA GTC AAA TTG TCC TGC ACA ACT TCT GGC TTC AAC ATC AAA GAC ATA 96 Ser Val Lys Leu Ser Cys Thr Thr Ser Gly Phe Asn Ile Lys Asp Ile 20 25 30 TAT ATC TAC TGG GTG AAA CAG AGG CCT GAA CAG GGC CTG GAG TGG GTT 144 Tyr Ile Tyr Trp Val Lys Gln Arg Pro Glu Gln Gly Leu Glu Trp Val 35 40 45 GGA AGG ATT GAT CCT GCG AAT GGT GAT ACT AAA TAT GGC CCG AAT TTC 192 Gly Arg Ile Asp Pro Ala Asn Gly Asp Thr Lys Tyr Gly Pro Asn Phe 50 55 60 CAG GAC AAG GCC ACT ATA ACA GCA GAC ACA TCC TCC AAC ACA GCC TAC 240 Gln Asp Lys Ala Thr Ile Thr Ala Asp Thr Ser Ser Asn Thr Ala Tyr 65 70 75 80 CTG CAG CTT CGT AGC CTG ACA TCT GAG GAC ACT GCC GTC TAT TAC TGT 288 Leu Gln Leu Arg Ser Leu Thr Ser Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys 85 90 95 GCT AGA CGG GGT AAC TAC GGG GCG GGG TTT GGT TAC TGG GGC CAA GGG 336 Ala Arg Arg Gly Asn Tyr Gly Ala Gly Phe Gly Tyr Trp Gly Gln Gly 100 105 110 ACT CTG GTC ACT GTC TCT GCA 357 Thr Leu Val Thr Val Ser Ala 115
【0123】配列番号:20 配列の長さ:324 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列の特徴 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置:1..324 特徴を決定した方法:E 配列 GAC ATC CAG ATG ACT CAG TCT CCA GCC TCC CTA TCT GCA TCT GTG GGA 48 Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ala Ser Leu Ser Ala Ser Val Gly 1 5 10 15 GAA ACT GTC ACC ATC ACA TGT CGA GCA AGT GGG AAT ATT CAC AAT TAT 96 Glu Thr Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser Gly Asn Ile His Asn Tyr 20 25 30 TTA GCA TGG TAT CAG CAG AGA CAG GGA AAA TCT CCT CAG ATC CTG GTC 144 Leu Ala Trp Tyr Gln Gln Arg Gln Gly Lys Ser Pro Gln Ile Leu Val 35 40 45 TAT AAT GCA AAA ACC TTA GCA GAT GGT GTG TCA TCA AGG TTC AGT GGC 192 Tyr Asn Ala Lys Thr Leu Ala Asp Gly Val Ser Ser Arg Phe Ser Gly 50 55 60 AGT GGA TCA GGA ACA CAA TAC TCT CTC AAT ATC AAC AGC CTG CAG CCT 240 Ser Gly Ser Gly Thr Gln Tyr Ser Leu Asn Ile Asn Ser Leu Gln Pro 65 70 75 80 GAA GAT TTT GGG ACT TAT TTC TGT CAA CAT TTT TGG AGT ACT CCG TAC 288 Glu Asp Phe Gly Thr Tyr Phe Cys Gln His Phe Trp Ser Thr Pro Tyr 85 90 95 ACG TTC GGA GGG GGG ACC AAG CTG GAA ATA AAA CGG 324 Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys Leu Glu Ile Lys Arg 100 105
【0124】配列番号:21 配列の長さ:414 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列の特徴 特徴を表す記号:sig peptide 存在位置:1..57 特徴を決定した方法:E 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置:58..414 特徴を決定した方法:E 配列 ATG AAA TGC AGC TGG GTT TTT CTC TTC CTG ATG GCA GTG GTT ACA GGG 48 Met Lys Cys Ser Trp Val Phe Leu Phe Leu Met Ala Val Val Thr Gly -15 -10 -5 GTC AAT TCA GAG GTT CAG CTG CAG CAG TCT GGG GCA GAG CTT GTG AAG 96 Val Asn Ser Glu Val Gln Leu Gln Gln Ser Gly Ala Glu Leu Val Lys 1 5 10 CCA GGG GCC TCA GTC AAA TTG TCC TGC ACA ACT TCT GGC TTC AAC ATC 144 Pro Gly Ala Ser Val Lys Leu Ser Cys Thr Thr Ser Gly Phe Asn Ile 15 20 25 AAA GAC ATA TAT ATC TAC TGG GTG AAA CAG AGG CCT GAA CAG GGC CTG 192 Lys Asp Ile Tyr Ile Tyr Trp Val Lys Gln Arg Pro Glu Gln Gly Leu 30 35 40 45 GAG TGG GTT GGA AGG ATT GAT CCT GCG AAT GGT GAT ACT AAA TAT GGC 240 Glu Trp Val Gly Arg Ile Asp Pro Ala Asn Gly Asp Thr Lys Tyr Gly 50 55 60 CCG AAT TTC CAG GAC AAG GCC ACT ATA ACA GCA GAC ACA TCC TCC AAC 288 Pro Asn Phe Gln Asp Lys Ala Thr Ile Thr Ala Asp Thr Ser Ser Asn 65 70 75 ACA GCC TAC CTG CAG CTT CGT AGC CTG ACA TCT GAG GAC ACT GCC GTC 336 Thr Ala Tyr Leu Gln Leu Arg Ser Leu Thr Ser Glu Asp Thr Ala Val 80 85 90 TAT TAC TGT GCT AGA CGG GGT AAC TAC GGG GCG GGG TTT GGT TAC TGG 384 Tyr Tyr Cys Ala Arg Arg Gly Asn Tyr Gly Ala Gly Phe Gly Tyr Trp 95 100 105 GGC CAA GGG ACT CTG GTC ACT GTC TCT GCA 414 Gly Gln Gly Thr Leu Val Thr Val Ser Ala 110 115
【0125】配列番号:22 配列の長さ:384 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列の特徴 特徴を表す記号:sig peptide 存在位置:1..60 特徴を決定した方法:E 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置:61..384 特徴を決定した方法:E 配列 ATG AGT GTG CTC ACT CAG GTC CTG GCG TTG CTG CTG CTG TGG CTT ACA 48 Met Ser Val Leu Thr Gln Val Leu Ala Leu Leu Leu Leu Trp Leu Thr -20 -15 -10 -5 GGT GCC AGA TGT GAC ATC CAG ATG ACT CAG TCT CCA GCC TCC CTT TCT 96 Gly Ala Arg Cys Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ala Ser Leu Ser 1 5 10 GCA TCT GTG GGA GAA ACT GTC ACC ATC ACA TGT CGA GCA AGT GGG AAT 144 Ala Ser Val Gly Glu Thr Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser Gly Asn 15 20 25 ATT CAC AAT TAT TTA GCA TGG TAT CAG CAG AGA CAG GGA AAA TCT CCT 192 Ile His Asn Tyr Leu Ala Trp Tyr Gln Gln Arg Gln Gly Lys Ser Pro 30 35 40 CAG ATC CTG GTC TAT AAT GCA AAA ACC TTA GCA GAT GGT GTG TCA TCA 240 Gln Ile Leu Val Tyr Asn Ala Lys Thr Leu Ala Asp Gly Val Ser Ser 45 50 55 60 AGG TTG AGT GGC AGT GGA TCA GGA ACA CAA TAC TCT CTC AAT ATC AAC 288 Arg Phe Ser Gly Ser Gly Ser Gly Thr Gln Tyr Ser Leu Asn Ile Asn 65 70 75 AGC CTG CAG CCT GAA GAT TTT GGG ACT TAT TTC TGT CAA CAT TTT TGG 336 Ser Leu Gln Pro Glu Asp Phe Gly Thr Tyr Phe Cys Gln His Phe Trp 80 85 90 AGT ACT CCG TAC ACG TTC GGA GGG GGG ACC AAG CTG GAA ATA AAA CGG 384 Ser Thr Pro Tyr Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys Leu Glu Ile Lys Arg 95 100 105
【0126】配列番号:23 配列の長さ:248 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ポリペプチド 配列 Glu Val Gln Leu Gln Gln Ser Gly Ala Glu Leu Val Lys Pro Gly Ala 1 5 10 15 Ser Val Lys Leu Ser Cys Thr Thr Ser Gly Phe Asn Ile Lys Asp Ile 20 25 30 Tyr Ile Tyr Trp Val Lys Gln Arg Pro Glu Gln Gly Leu Glu Trp Val 35 40 45 Gly Arg Ile Asp Pro Ala Asn Gly Asp Thr Lys Tyr Gly Pro Asn Phe 50 55 60 Gln Asp Lys Ala Thr Ile Thr Ala Asp Thr Ser Ser Asn Thr Ala Tyr 65 70 75 80 Leu Gln Leu Arg Ser Leu Thr Ser Glu Asp Thr Ala Val Tyr Tyr Cys 85 90 95 Ala Arg Arg Gly Asn Tyr Gly Ala Gly Phe Gly Tyr Trp Gly Gln Gly 100 105 110 Thr Leu Val Thr Val Ser Ala Gly Gly Gly Gly Ser Gly Gly Gly Gly 115 120 125 Ser Gly Gly Gly Gly Ser Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Ala Ser 130 135 140 Leu Ser Ala Ser Val Gly Glu Thr Val Thr Ile Thr Cys Arg Ala Ser 145 150 155 160 Gly Asn Ile His Asn Tyr Leu Ala Trp Tyr Gln Gln Arg Gln Gly Lys 165 170 175 Ser Pro Gln Ile Leu Val Tyr Asn Ala Lys Thr Leu Ala Asp Gly Val 180 185 190 Ser Ser Arg Phe Ser Gly Ser Gly Ser Gly Thr Gln Tyr Ser Leu Asn 195 200 205 Ile Asn Ser Leu Gln Pro Glu Asp Phe Gly Thr Tyr Phe Cys Gln His 210 215 220 Phe Trp Ser Thr Pro Tyr Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys Leu Glu Ile 225 230 235 240 Lys Arg His His His His His His 245
【図面の簡単な説明】
【図1】モノクローナル抗体MAb#117−10C
が、IL−18と競合してL428細胞及びIL−18
R蛋白質に結合する様子を示す図である。
【図2】モノクローナル抗体MAb#117−10Cを
用いるウェスタン・ブロッティング法により可視化し
た、この発明のIL−18R蛋白質のゲル電気泳動のデ
ィスプレー上に表示した中間調画像である。
【図3】IL−18R蛋白質によるIL−18の活性阻
害を示す図である。
【図4】IL−18R蛋白質にモノクローナル抗体MA
b#117−10Cを用いるイムノアフィニティークロ
マトグラフィーを適用したときのクロマトグラムであ
る。
【図5】IL−18R蛋白質のペプチド・マップであ
る。
【図6】組換えDNA『pCDM/117−VL−V
H』の構造を示す図である。
【符合の説明】
pCDM/117−VL−VH cDNA モノクローナル抗体MAb#117−10Cにおける重
鎖及び軽鎖の可変領域をコードするcDNA Pcmv サイトメガロウイ
ルスプロモーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12N 5/10 G01N 33/53 D C12P 21/08 ZNA P G01N 33/53 33/577 B C07K 14/54 33/577 A61K 37/02 ABB // C07K 14/54 C12N 5/00 B C12N 15/02 15/00 C (C12N 5/10 C12R 1:91) (C12P 21/08 C12R 1:91) (31)優先権主張番号 特願平9−215490 (32)優先日 平9(1997)7月28日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インターロイキン−18を認識するイン
    ターロイキン−18受容体蛋白質。
  2. 【請求項2】 ヒト又はマウスに由来する請求項1に記
    載のインターロイキン−18受容体蛋白質。
  3. 【請求項3】 ヒトリンパ芽球様細胞に由来する請求項
    1又は2に記載のインターロイキン−18受容体蛋白
    質。
  4. 【請求項4】 ヒトリンパ芽球様細胞がL428細胞
    (FERM BP−5777)である請求項3に記載の
    インターロイキン−18受容体蛋白質。
  5. 【請求項5】 インターロイキン−18が配列表におけ
    る配列番号1に示すアミノ酸配列(ただし、符合「Xa
    a」を付して示したアミノ酸は、イソロイシン又はトレ
    オニンを表すものとする。)、又は、配列表における配
    列番号2に示すアミノ酸配列(ただし、符合「Xaa」
    を付して示したアミノ酸は、メチオニン又はトレオニン
    を表すものとする。)を有する請求項1、2、3又は4
    に記載のインターロイキン−18受容体蛋白質。
  6. 【請求項6】 ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリル
    アミドゲル電気泳動において分子量30,000乃至1
    80,000ダルトンを示す請求項1、2、3、4又は
    5に記載のインターロイキン−18受容体蛋白質。
  7. 【請求項7】 部分アミノ酸配列として、配列表におけ
    る配列番号3乃至10に示すアミノ酸配列の1又は複数
    を有する請求項1、2、3、4、5又は6に記載のイン
    ターロイキン−18受容体蛋白質。
  8. 【請求項8】 有効成分としてインターロイキン−18
    受容体蛋白質を含んでなる感受性疾患剤。
  9. 【請求項9】 安定剤として血清アルブミン、ゼラチ
    ン、糖質及び/又は緩衝剤を含んでなる請求項8に記載
    の感受性疾患剤。
  10. 【請求項10】抗自己免疫疾患剤としての請求項8又は
    9に記載の感受性疾患剤。
  11. 【請求項11】免疫抑制剤としての請求項8又は9に記
    載の感受性疾患剤。
  12. 【請求項12】インターロイキン−18受容体蛋白質に
    特異的なモノクローナル抗体。
  13. 【請求項13】重鎖及び軽鎖の可変領域が、それぞれ、
    配列表における配列番号11及び12に示すアミノ酸配
    列を含有する請求項12に記載のモノクローナル抗体。
  14. 【請求項14】重鎖及び軽鎖の可変領域における相補性
    決定部位が、それぞれ、配列表における配列番号13乃
    至15及び配列番号16乃至18に示すアミノ酸配列を
    含有する請求項12又は13に記載のモノクローナル抗
    体。
  15. 【請求項15】ヒト化抗体である請求項12、13又は
    14に記載のモノクローナル抗体。
  16. 【請求項16】インターロイキン−18受容体蛋白質に
    特異的なモノクローナル抗体を産生し得るハイブリドー
    マ。
  17. 【請求項17】インターロイキン−18受容体蛋白質に
    特異的なモノクローナル抗体を産生し得るハイブリドー
    マを生体外又は生体内で培養する工程と、その培養物又
    は体液からモノクローナル抗体を採取する工程を含んで
    なるモノクローナル抗体の製造方法。
  18. 【請求項18】培養物又は体液からモノクローナル抗体
    を塩析、透析、濾過、濃縮、分別沈澱、イオン交換クロ
    マトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、吸着ク
    ロマトグラフィー、等電点クロマトグラフィー、疎水性
    クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、アフィ
    ニティークロマトグラフィー、ゲル電気泳動及び/又は
    等電点電気泳動により採取する請求項17に記載のモノ
    クローナル抗体の製造方法。
  19. 【請求項19】インターロイキン−18受容体蛋白質に
    特異的なモノクローナル抗体をインターロイキン−18
    受容体蛋白質と夾雑物質を含む混合物に接触させてモノ
    クローナル抗体にインターロイキン−18受容体蛋白質
    を吸着せしめる工程と、吸着したインターロイキン−1
    8受容体蛋白質をモノクローナル抗体から脱着させ、採
    取する工程を含んでなるインターロイキン−18受容体
    蛋白質の精製方法。
  20. 【請求項20】モノクローナル抗体が水不溶性担体に結
    合している請求項19に記載のインターロイキン−18
    受容体蛋白質の精製方法。
  21. 【請求項21】インターロイキン−18受容体蛋白質に
    特異的なモノクローナル抗体を被検試料に接触せしめ、
    免疫反応によりインターロイキン−18受容体蛋白質を
    検出するインターロイキン−18受容体蛋白質の検出方
    法。
  22. 【請求項22】モノクローナル抗体が放射性物質、酵素
    及び/又は蛍光物質により標識されている請求項21に
    記載のインターロイキン−18受容体蛋白質の検出方
    法。
  23. 【請求項23】インターロイキン−18受容体蛋白質に
    特異的なモノクローナル抗体を含むインターロイキン−
    18受容体蛋白質の検出試薬。
  24. 【請求項24】モノクローナル抗体が放射性物質、酵素
    及び/又は蛍光物質により標識されている請求項23に
    記載のインターロイキン−18受容体蛋白質の検出試
    薬。
  25. 【請求項25】有効成分としてインターロイキン−18
    受容体蛋白質に特異的なモノクローナル抗体を含んでな
    るインターロイキン−18に対する阻害剤。
  26. 【請求項26】インターロイキン−18受容体蛋白質に
    特異的なモノクローナル抗体をインターロイキン−18
    受容体蛋白質に作用させることを特徴とするインターロ
    イキン−18の阻害方法。
  27. 【請求項27】有効成分としてインターロイキン−18
    受容体蛋白質を含んでなるインターロイキン−18に対
    する中和剤
  28. 【請求項28】インターロイキン−18にインターロイ
    キン−18受容体蛋白質を作用させることを特徴とする
    インターロイキン−18の中和方法。
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