JPH1099415A - 滅菌装置 - Google Patents

滅菌装置

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JPH1099415A
JPH1099415A JP26198396A JP26198396A JPH1099415A JP H1099415 A JPH1099415 A JP H1099415A JP 26198396 A JP26198396 A JP 26198396A JP 26198396 A JP26198396 A JP 26198396A JP H1099415 A JPH1099415 A JP H1099415A
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彰 水野
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政令 永田
Shigeki Konno
茂樹 今野
Toshio Ishida
敏雄 石田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医療材料包装体等の高度の信頼性を要する
物品の滅菌に好適に使用し得る、安全で、被処理物を変
質させることが少なく、信頼性の高い滅菌を効率よく行
い得る滅菌装置を提供する。 【解決手段】 滅菌装置10は、大気圧でプラズマを
発生させるプラズマ発生器12を備えた第1のチャンバ
ー14と、被処理物36を配置しうるとともに耐圧構造
の第2のチャンバー18と、両者を開閉自在に連結し、
第1のチャンバーから第2のチャンバー18内へ供給す
る殺菌因子を含んだ気体の流れを制御する開閉バルブ2
0と加圧装置であるコンプレッサー22とを備えた連結
管24とからなる。第2のチャンバー18には、チャン
バー18内の気体を吸排することにより内部の気圧を一
定に保つ圧力調整器16が連結されている。プラズマ発
生器12においては、パルス電源を用いて気体と液体の
混合物の少なくとも一部を電離させることができ、かく
して得られた電離混合物が殺菌因子となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、滅菌装置に関し、
詳しくは、片面が透明フィルムであり、他の片面が不織
布である容器に内包された医療材料等を、容器ごと安全
に、かつ効率よく滅菌できる滅菌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】医療材料や食料品などの、高度の信頼性
を要する滅菌方法としては、酸化エチレンガス等の殺菌
剤を用いる方法、ガンマ線や電子線等の放射線を照射す
る方法、オートクレーブによる高圧蒸気を用いる方法等
が知られている。
【0003】酸化エチレンガス等の殺菌剤を用いる殺菌
方法は、使用する殺菌剤そのものが毒性を有することが
多い。そのため、密閉系で処理しなければならず、処理
装置自体が大型となる。さらに、被処理物に殺菌剤が残
存する虞もある。
【0004】ガンマ線や電子線等の放射線を照射する方
法は、前記殺菌剤を用いた場合の如き殺菌因子が残存す
る虞はない。しかし、放射線照射により被処理物の機械
的強度を低下させたり、物品が樹脂である場合には、樹
脂が分解等して悪臭を発生したり、変色する等の問題点
がある(特公平3−73309号公報参照)。
【0005】また、オートクレーブを用いる方法は、殺
菌が高圧、高温度下で行われるため、被処理物に制限が
あった。
【0006】これら従来技術が有する課題を解決できる
殺菌方法としてプラズマを用いる方法が知られている
(特開平5−229530号)。この方法は、例えば、
複合酸化物からなるエネルギー変換体に電磁波を照射
し、励起したエネルギー変換体と希ガス等を接触させた
プラズマ状態とし、プラズマ状になった希ガス等を被殺
菌体と接触させるものである。このプラズマを用いる方
法は、包装材料等の被処理物を安全で、容易に殺菌で
き、かつ殺菌した物品を変質させることが少なく、優れ
た方法といえる。本発明者らはプラズマを用いる方法に
ついて検討を進め、先に、より小型の装置で実施しう
る、安全性の高い殺菌方法を見出し、出願を行った(特
開平8−168516号)。本発明は、その殺菌方法を
実用に供するための好適な装置に関するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】即ち、本発明の目的
は、医療材料包装体等の高度の信頼性を要する物品の滅
菌に好適に使用し得る、安全で、被処理物を変質させる
ことが少なく、信頼性の高い滅菌を効率よく行い得る滅
菌装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、大気圧プラズ
マを応用した滅菌装置であり、本発明の滅菌装置は、大
気圧でプラズマを発生させるプラズマ発生器を備え、該
大気圧プラズマ発生器により生成される殺菌因子を貯留
する第1のチャンバーと、該第1のチャンバーとの間が
連結管で連結され、且つ、内部に被処理物を配置し得る
と共に、内部を真空状態にできるように耐圧構造とされ
た第2のチャンバーと、開閉自在に該連結管に配置さ
れ、且つ、開放によって真空とされる第2のチャンバー
内に第1のチャンバー内から殺菌因子を供給しうる開閉
バルブと、を有することを特徴とする。
【0009】通常は滅菌に有効な量の殺菌因子を被処理
物に供給するために相当の時間を要するものであるが、
被処理物を滅菌するチャンバーとは別に殺菌因子を貯留
するためのチャンバーを備え、両者を開閉バルブを備え
た連結管で連結することにより、滅菌に必要な殺菌因子
の貯留と、被処理物の乾燥等の前処理とを平行して行う
ことができ、さらに、相当量の殺菌因子を短時間で被処
理物に接触させることができるため、有効な滅菌処理を
効率よく行い得る。
【0010】また、この連結管に配置され、且つ、第1
のチャンバー内から第2のチャンバー内に殺菌因子を含
んだ気体を送り込む加圧装置と、第2のチャンバー内の
気体を吸排して第2のチャンバー内の気圧を一定に保つ
圧力調整器とを備えることにより、容易に第2のチャン
バー内を滅菌に好適な陽圧状態とすることができる。
【0011】さらに、第1のチャンバーも耐圧構造と
し、第2のチャンバーにもプラズマ発生器を備えること
で、前記殺菌因子の貯留と、被処理物の殺菌とを2つの
チャンバーにおいて交互に行い得るため、処理効率を一
層向上することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0013】本発明の滅菌装置に用いる大気圧でプラズ
マを発生させるプラズマ発生器は、電界を発生させるた
めにパルス電圧を用い、気体と液体との混合物の少なく
とも一部を電離させる機能を有している。本発明の滅菌
装置においては、この気体と液体との混合物を電離させ
て得た殺菌因子を被処理物に接触させて滅菌することが
特徴である。
【0014】図1は本発明の滅菌装置の一態様を示す概
略断面図である。滅菌装置10は、プラズマ発生器12
を備えた第1のチャンバー14と、耐圧構造の第2のチ
ャンバー18とそれらの間を連結するとともに、第1の
チャンバーから第2のチャンバーへ供給する殺菌因子を
含んだ気体の流れを制御する開閉自在の開閉バルブ20
及び加圧装置であるコンプレッサー22を備えた連結管
24を主要部として構成される。第2のチャンバーに
は、第2のチャンバー内の気体を吸排することにより内
部の気圧を一定に保つ圧力センサーと開閉バルブとから
なる圧力調整器16が連結されている。
【0015】第1のチャンバー14(殺菌因子貯留タン
ク)は特に耐圧構造を必要としないため、ステンレス鋼
(sus304)などの通常の肉厚を有する鋼板で成形
することができる。この第1のチャンバー14に備えら
れたプラズマ発生器12においては、パルス電源を用い
て気体と液体の混合物の少なくとも一部を電離させるこ
とができ、かくして得られた電離混合物が殺菌因子とな
る。
【0016】ここで、気体と液体の混合物の少なくとも
一部を電離させるために印加する電界は、例えば、大気
圧プラズマ発生器12内に少なくとも1対の高圧電極と
接地電極とを用い、この電極間に一定以上の電圧を与え
ることで発生させることができる。
【0017】図2は、本発明の滅菌装置10に好適に用
いられる大気圧プラズマ発生器12の一例を示す概略断
面図である。石英被覆電極26と金属電極27によって
筒状の接地電極28を構成しており、その筒状の接地電
極28の略中央部には棒状の金属電極30が配置されて
高圧電極を構成する。電流を印加することにより、この
接地電極28と高圧電極30との間に電界が形成され
る。ここに気体又は気体と液体の混合物の導入管(パイ
プ32)及び気体と液体の混合物の導入管(パイプ3
4)が配置されている。
【0018】パイプ32は、図示していないが、過酸化
水素等の液体を満たしたネブライザーを介してまた直接
気体の供給源と連絡している。また、パイプ34は、図
示していないが、過酸化水素等の液体を満たしたネブラ
イザーを介して気体の供給源と連絡している。
【0019】気体と液体との混合物を直接電離させる場
合には、気体を過酸化水素等の液体を満たしたネブライ
ザーに通して得られる霧状の混合物をパイプ32から電
界中に供給する。接地電極28と高圧電極30の間を通
過したガスは、少なくとも一部が電離し、殺菌因子を形
成する。この場合には、パイプ34は使用しない。ま
た、気体を電離させ、次いで電離した気体と、気体と液
体との混合物を混合する場合には、電離用の気体をパイ
プ32から導入し、パイプ34からは、気体を過酸化水
素等の液体を満たしたネブライザーに通して得られる霧
状の混合物を導入する。接地電極28と高圧電極30と
の間を通過した気体は、少なくとも一部が電離し、この
電離気体はパイプ34から供給される霧状の混合物と混
合され、殺菌因子を形成する。
【0020】このような電界の発生装置は、例えばコロ
ナ放電等に用いられる高圧電極と接地電極とをそのまま
用いることができ、高圧電極及び接地電極の少なくとも
いずれか一方の表面が固体誘電体で被覆されているもの
を用いることができる。なお、固体誘電体には特に制限
はないが、例えば石英等のセラミックスやハイパロンラ
バー、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルの
積層体等を用いることができる。また、高圧電極30及
び接地電極28のいずれもが、金属電極であることもで
きる。
【0021】また、大気圧プラズマ発生器12の高圧電
極30と接地電極28の数及び形状等には特に制限はな
く、発生させた電界内を通過する気体又は気体と液体の
混合物をどの程度電離させる必要があるか否かにより適
宜決定できる。例えば、気体又は気体と液体の混合物の
流量が多い場合は 電離の方法には、電界中に気体と液
体の混合物を通して、前記混合物の少なくとも一部を電
離させる方法と、電界中に気体を通して得られる少なく
とも一部を電離させた気体と、気体と液体の混合物とを
前記電界外で混合して少なくとも一部が電離した気体と
液体の混合物を得る方法とがある。
【0022】これら、殺菌因子の原料となる気体、液体
を一定以上の割合で電離させる目的で、電界中における
滞在時間が長くなるように調整することができ、その手
段としては、高圧電極と接地電極を並列に複数設けた
り、或いは高圧電極と接地電極の少なくとも一方を帯状
の形状にすることもできる。また、局部放電を防止する
目的で、高圧電極の表面積を大きくするために、電極に
突起や凹凸等を設けることもできる。
【0023】本発明の滅菌装置に用いられる大気圧プラ
ズマ発生装置において、殺菌因子を発生させるための、
パルス電圧の立ち上がり速度は、いずれも0.01kV
/ns〜10kV/nsの範囲にあることが適当であ
る。パルス電圧の立ち上がり速度が0.01kV/ns
未満では、滅菌効果も低下する傾向がある。パルス電圧
の立ち上がり速度が10kV/nsを超えても、滅菌効
果に悪影響はないが、電圧発生が困難となる。
【0024】パルス電圧の立ち上がり速度の好ましい範
囲は0.1kV/ns〜1kV/nsの範囲である。
【0025】また、上記パルス電圧のパルス幅は10-9
秒〜10-1秒の範囲にあることが適当である。パルス幅
が滅菌効果には大きな影響はないが、発振可能なパルス
幅は上記の範囲である。パルス幅の好ましい範囲は10
-8秒〜10-6秒である。
【0026】パルス電圧のピーク電圧は1kVp〜10
0kVpの範囲にあることが適当である。ピーク電圧が
1kVp未満では、電界強度が小さく、ピーク電圧が1
00kVpを超えると装置を大型化する必要がでてくる
等の問題がある。ピーク電圧の好ましい範囲は8〜50
kVpである。
【0027】パルス電圧の周波数は1Hz〜100kH
zの範囲であることが適当である。周波数が1Hz未満
では、滅菌効率が低下し、100kHzを超えると電界
内のガスの温度が大幅に上昇する。パルス電圧の周波数
の好ましい範囲は、50Hz〜500Hzの範囲であ
る。
【0028】殺菌因子である電離混合物発生のために、
大気圧プラズマ発生器内で電界を通過させる原料となる
気体は、前記の電界中で電離可能な気体である。そのよ
うな気体として、例えば、酸素、窒素、希ガス(アルゴ
ン、ヘリウム及びネオン)、水素、空気等を挙げること
ができる。希ガス中でも、アルゴンは電離し易く、コス
ト的に優れているので好ましい。また、ヘリウムは電離
が連続的になり易いという観点から好ましい。特に、ア
ルゴンは、ヘリウムよりも比重が空気により近く、大気
圧下での取扱が容易であるため、より好適に使用するこ
とができる。また、上記気体の2種以上を混合して併用
することもできる。
【0029】また、液体は、例えば、水、過酸化水素、
過酸化水素水、エタノール、エタノールと水との混合物
等であることができる。
【0030】過酸化水素水を用いる場合、過酸化水素の
濃度は、市販され、入手が容易であるという観点から
は、例えば過酸化水素濃度50%以下のものであること
が適当である。それ以下の濃度においては、滅菌条件等
を考慮して、市販の過酸化水素水を水で希釈して適宜濃
度を調整することができる。但し、滅菌効果を考慮する
と1%以上の過酸化水素水を用いることが好ましい。
【0031】上記液体は、霧状であることが好ましく、
霧状の液体は、液体の供給源と接続しているネブライザ
ーに上記気体をキャリアーガスとして通すことにより発
生させることができる。また、霧状の気体は、これらに
キャリアーガスをバブリングさせることによっても発生
させることができる。また、気体の一部をキャリアーガ
スとし、気体とキャリアーガスとで得られた霧状物を残
りの気体と混合することによっても調製することができ
る。
【0032】気体(キャリアーガスも含む全ての気体)
と液体との割合は、特に制限はないが、気体1リットル
当たり1mg〜100mgの範囲とすることが、放電持
続と被処理物への圧力と言う観点から適当である。
【0033】さらに、霧状物の粒子径は、例えば約5〜
3000μmの範囲とすることが局所放電防止と言う観
点から好ましい。
【0034】電界中を通過させる気体又は気体と液体の
混合物は、前記の如く少なくとも一部が電離して殺菌因
子を形成することが必要である。そこで、気体又は気体
と液体の混合物の流量、電界発生のため投入する電圧及
び電流(電力)量、電極の数及び形状、等は、気体又は
気体と液体の混合物は、少なくとも一部が電離できるよ
うに適宜決定する。又、ガス圧は、通常は大気圧付近で
あることが、操作が容易であることから好ましい。
【0035】このプラズマ発生器12を作動させて、気
体又は気体と液体の混合物を電離して得られた殺菌因子
を第1のチャンバー14内に蓄積する。有効量の殺菌因
子を蓄積するために、プラズマ発生器12の電離混合物
生成能力から予め設定された所定時間、プラズマ発生器
12を作動させる。
【0036】一方、滅菌を行う第2のチャンバー18
は、被処理物36を予め乾燥させる目的で内部を真空状
態とする必要があり、耐圧構造を有している。第2のチ
ャンバー18は従って、例えば、肉厚2m/mのステン
レス鋼(sus304)等の肉厚材料で成形されること
が好ましい。
【0037】被処理物36は、絶乾状態としてから滅菌
処理することが処理効率の観点から好ましいため、第2
のチャンバー18内に配置された被処理物36を配置す
る棚38上に被処理物36を適宜配置した後、チャンバ
ー18を密閉し、排出パイプ40の経路に配置された真
空ポンプ42を作動させて真空状態となし、通気バルブ
46を開放して常圧にする操作を数回、好ましくは2〜
3回繰り返して、被処理物36を十分乾燥させておく。
この乾燥処理が終了したのち、第1のチャンバー14内
に蓄積した殺菌因子を、連結管24の開閉バルブ20を
開放して真空状態である第2のチャンバー18内に導入
する。
【0038】こうして殺菌因子を被処理物36と接触さ
せることにより被処理物36の滅菌が行われる。この第
2のチャンバー18内が大気圧よりやや加圧状態(大気
圧より最大1気圧までの陽圧)になるようにして操作す
ることが、滅菌効果を高め、特に、厚みのある被処理物
36の内部まで滅菌することができるという観点から好
ましい。従って、必要に応じて連結管24に配置された
コンプレッサー22を作動させて第2のチャンバー18
内に導入する殺菌因子を含む気体の圧力を高めたり、第
2のチャンバー18に配置された圧力調整器16を作動
させて第2のチャンバー18内の気圧が所定の範囲に保
持されるように調整する。
【0039】このように被処理物36を配置するチャン
バー18内は、前記のように大気圧よりやや加圧状態
(本発明ではこの大気圧よりやや加圧状態とした状態を
陽圧状態と称する)、例えば、2〜10mmH2 O、好
ましくは2.5〜5mmH2 O程度の微陽圧として処理
を行うことが、滅菌効果の向上、特に、厚みのある被処
理体の内部まで滅菌することができるという観点から好
ましい。また、チャンバー18内を陽圧にすることによ
り、チャンバー18内の無菌状態を維持することが容易
となる。
【0040】処理が終了した後、第2のチャンバー18
内に残存する気体の排気は、圧力調整器16を介して排
出パイプ40により排出されるが、排気中に残存する殺
菌因子による環境への影響を低減するため、排出パイプ
40には、排気ガス分解装置(排気処理装置)44が配
置され、オゾンなどの有害物質が分解処理された後、外
気へと排出される。
【0041】本発明の滅菌装置で滅菌しうる被処理物に
は特に限定はないが、例えば、カテーテル、エクステン
ションチューブ、注射針などの医療材料包装体や食料
品、医薬品など、高度の信頼性を要する被処理物に対し
て、好適に使用することができる。さらに、食品用又は
薬品用包装のシートまたはロール、若しくは容器トレ
イ、ボトル等、天然繊維または合成樹脂繊維からなる織
布または不織布、及び紙製品及びこれらの素材よりなる
衣服類、ガーゼ、マスク、綿等の厚みのある物品などの
滅菌処理にも有効である。
【0042】医療材料を包装する包装袋の構成として
は、片面が中身を透視し得る透明フィルムであり、片面
が不織布である包装袋が好適に用いられ、ここで使用さ
れる不織物の透気度が1000秒以下のグレートが滅菌
効率上好ましい。
【0043】被処理物が包装材料である場合には、その
形態は、例えば、袋、自立袋、成形容器、成形シート、
ボトル等であることができる。本発明の方法は、食品、
薬品等の無菌を要求する、例えばアセブチック用分野、
及び衛生的に無菌を要求する分野へと応用範囲は広い。
【0044】滅菌できる細菌にも特に限定はない。本発
明の方法によれば、例えば、大腸菌(E.coli)、
サルモネラ・ティフィ(Sal.typhi)、枯草菌
(B.subtilis)、黄色ブドウ球菌(Stap
hylococcus.aureus)、アスペルギル
ス・ニガー(Asp.niger)等の菌を滅菌するこ
とができる。
【0045】前記態様においては、第1のチャンバー1
4と第2のチャンバー18の容積はほぼ同じであるが、
第1のチャンバー14の容積を第2のチャンバー18の
容積の2倍以上とすることもできる。このように第1の
チャンバー14の容積を大きくすることにより、連結管
24の開閉バルブ20を開放すれば、第2のチャンバー
18内に直ちに十分な量の殺菌因子が供給されるため、
特にコンプレッサーなどの加圧装置を必要とせず、簡易
な構成で好適な滅菌条件を達成することができる。
【0046】また、第1のチャンバー14も耐圧構造と
なし、且つ、被処理物36を配置するための棚38を設
け、第2のチャンバー18にもプラズマ発生器12を備
えることにより、例えば、第1のチャンバー14と第2
のチャンバー18とで、殺菌因子の貯留と、予備乾燥処
理、滅菌処理を交互に行うことができるため、処理効率
を一層向上することができる。
【0047】前記した態様においては、殺菌因子が残存
する排気は排気ガス分解装置(排気処理装置)44によ
り処理された後、外気へと排出されるが、この殺菌因子
が残存する排気を排出せずに、移送管を設けて第2のチ
ャンバー18から第1のチャンバー14内へ移送して再
利用することもできる。このように、殺菌因子が残存す
る排気を循環、再利用することは、環境及び処理効率の
観点から好ましい。
【0048】
【実施例】以下本発明を実施例によりさらに説明する。 (実施例1〜3)図1に示す滅菌装置を用いて、医療用
エクステンションチューブの滅菌処理を行った。第1の
チャンバー(殺菌因子貯留タンク)14は肉厚2m/m
のステンレス鋼(sus304)で、半径0.25m、
長さ0.6m、容積約0.12m 3 のサイズの横円筒形
に成形されている。第2のチャンバー(滅菌室)18
は、耐圧構造を要するため、肉厚2m/mのステンレス
鋼(sus304)で、第1のチャンバー14と同様の
半径0.25m、長さ0.6m、容積約0.12m3
サイズの横円筒形に成形されている。
【0049】プラズマ発生器12として、高電圧方形波
パルス発生器(ピーク電圧16.4kV、波形:方形
波、周波数:240Hz〜328.5Hz)を用い、さ
らに気体と液体の混合にはネブライザーを用い、パイプ
Aから気体(O2 、供給量200リットル/分)と液体(3
5%H2 2 )の混合物を電界内に供給した。また、液
体の供給量は18g/hrであった。
【0050】第2のチャンバー18内には、被処理物3
6を配置し、予め2〜3回真空に引いて充分乾燥してお
く。プラズマ発生器12を10分間作動させて第1のチ
ャンバー14内に殺菌因子を貯留した後、連結管24の
開閉バルブ20を開放して、真空にした第2のチャンバ
ー18内に殺菌因子を移送する。第2のチャンバー18
内が大気圧になった時点で加圧装置(コンプレッサー)
22と圧力調整器16を稼働させ、第2のチャンバー1
8内の圧力を微陽圧2.5〜3.5mm/H2Oに調整
しながら滅菌処理をスタートする。
【0051】この状態で10分間保持した後、連結管2
4の開閉バルブ20を閉鎖し、加圧装置22を停止し
て、排気バルブ40に配置された真空ポンプ42を作動
して排気し、第2のチャンバー18内を真空状態とした
後、通気バルブ46を開放して大気圧に戻し、滅菌処理
工程を終了する。
【0052】処理が終了した後の排気は、排気ガス分解
装置(排気処理装置)44によって排気中に残存する殺
菌因子や有害なオゾン等を除去された後、外気へと排出
される。
【0053】本実施例では、被処理物としては、片面が
透明フィルムで他の片面が不織布(透気度:1000秒
以下のグレート)の包装体内に、枯草菌(バシルス・ス
ブチリス:B.subtilis)の芽胞子(ends
pore)を1ピース当たり1×106 個になるように
付着させたエクステンションチューブを密閉包装したも
のを用いた。同様の条件にて3つの被処理物を準備し、
それぞれ同様の滅菌処理を行い、実施例1〜3とした。
【0054】滅菌処理後の被処理物に残存する菌数を以
下の方法で算出した。結果を下記表1に示す。 (実施例4)第2のチャンバー18内が大気圧になった
時点で加圧装置(コンプレッサー)22を稼働させず、
第2のチャンバー18内の圧力を1気圧に保持した他は
実施例1〜3と同様にして滅菌処理を行った。
【0055】滅菌処理後の被処理物に残存する菌数を実
施例1〜3と同様にして算出した。結果を下記表1に示
す。 (実施例5)第2のチャンバー18内が大気圧になった
時点で加圧装置(コンプレッサー)22を稼働させず、
第2のチャンバー18内の圧力を1気圧に保持し、滅菌
処理条件で15分間保持した他は実施例1〜3と同様に
して滅菌処理を行った。
【0056】滅菌処理後の被処理物に残存する菌数を実
施例1〜3と同様にして算出した。結果を下記表1に示
す。
【0057】
【表1】
【0058】評価方法(残存胞子数検査) 殺菌試験に供した被処理物を、滅菌した界面活性剤0.
2%トゥイーン80(Tween80:商品名、東京化
成工業(株)製)を含む生理食塩水10mlに1時間浸
漬後攪拌して、残存胞子を抽出した。得られた残存胞子
抽出液を、標準寒天培地を用いて、35℃で72時間培
養した。培養後、出現したコロニー数から1ピース当た
りの残存胞子を算出した。結果を表1に示す。なお、表
1中、未処理品とは、滅菌処理を行わず、同じ時間常温
にて放置したものであり、残存胞子数は1.1×106
(胞子数/ピース)であった。
【0059】表1に明らかな如く、本発明の滅菌装置を
用いることにより、滅菌処理開始後10分間という短時
間で、実施例1〜3においては所望の滅菌処理が完全に
達成された。また、実施例4においては大幅に細菌数が
減少しているが、医療用具の滅菌度の観点からするとや
や不完全なレベルであった。実施例4と同様の条件で滅
菌処理時間を5分間延長した実施例5においては実施例
1〜3と同様に所望の滅菌処理が完全に達成された。さ
らに、いずれの実施例においても被処理物であるエクス
テンションチューブの変質は見られなかった。
【0060】この結果より、本実施例における如き短時
間の滅菌処理では、低いレベルの滅菌を必要とする被処
理物については滅菌用の第2のチャンバーの内圧は特に
制御を要さないが、医療用材料などの高度な信頼性を要
する被処理物については、滅菌用の第2のチャンバーを
陽圧にすることが好ましいことがわかった。
【0061】
【発明の効果】本発明の滅菌装置によれば、医療材料包
装体等の高度の信頼性を要する物品の滅菌に好適に使用
でき、安全で、被処理物を変質させることが少なく、信
頼性の高い滅菌を効率よく行い得るという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の滅菌装置を示す概略断面図である。
【図2】本発明の滅菌装置に好適に用いられる大気圧プ
ラズマ発生器を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10 滅菌装置 12 大気圧プラズマ発生器 14 第1のチャンバー 16 圧力調整器 18 第2のチャンバー 20 開閉バルブ 22 加圧装置(コンプレッサー) 24 連結管 26 石英被覆電極 27 金属電極 28 接地電極 30 高圧電極 36 被処理物 38 棚 40 排出パイプ 42 真空ポンプ 44 排気ガス分解装置(排気処理装置) 46 通気バルブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大気圧でプラズマを発生させるプラズマ
    発生器を備え、該プラズマ発生器により生成される殺菌
    因子を貯留する第1のチャンバーと、 該第1のチャンバーとの間が連結管で連結され、且つ、
    内部に被処理物を配置し得ると共に、内部を真空状態に
    できるように耐圧構造とされた第2のチャンバーと、 開閉自在に該連結管に配置され、且つ、開放によって真
    空とされる第2のチャンバー内に第1のチャンバー内か
    ら殺菌因子を供給しうる開閉バルブと、 を有する滅菌装置。
  2. 【請求項2】 連結管に配置され、且つ、第1のチャン
    バー内から第2のチャンバー内に殺菌因子を含んだ気体
    を送り込む加圧装置と、第2のチャンバー内の気体を吸
    排して第2のチャンバー内の気圧を一定に保つ圧力調整
    器とを備える、ことを特徴とする請求項1に記載の滅菌
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のチャンバーも耐圧構造であ
    り、前記第2のチャンバーもプラズマ発生器を備えてお
    り、前記殺菌因子の貯留と、被処理物の殺菌とを第1の
    チャンバーと第2のチャンバーとで交互に行い得ること
    を特徴とする請求項2に記載の滅菌装置。
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