JPH1099093A - 豚流行性下痢ウイルス(pedv)の糖蛋白抗原の作製法 - Google Patents
豚流行性下痢ウイルス(pedv)の糖蛋白抗原の作製法Info
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- JPH1099093A JPH1099093A JP25463796A JP25463796A JPH1099093A JP H1099093 A JPH1099093 A JP H1099093A JP 25463796 A JP25463796 A JP 25463796A JP 25463796 A JP25463796 A JP 25463796A JP H1099093 A JPH1099093 A JP H1099093A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 豚流行性下痢ウイルス(PEDV)に対する
抗体を短期間に大量に得ることにより当該病気の診断を
容易に行うこと。 【解決手段】 PEDウイルスの糖蛋白を調製し、特異
性に優れた各種診断用抗原に利用できること。
抗体を短期間に大量に得ることにより当該病気の診断を
容易に行うこと。 【解決手段】 PEDウイルスの糖蛋白を調製し、特異
性に優れた各種診断用抗原に利用できること。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は豚伝染性下痢ウイル
ス(以下「PEDV」と略記する)の診断用抗原の作製
法とPEDVの診断法に関する。
ス(以下「PEDV」と略記する)の診断用抗原の作製
法とPEDVの診断法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】豚伝
染性下痢症(PED)は、1971年に英国で豚の急性
下痢症が発生し、その原因はそれまで知られていた下痢
の起因微生物ではなく、新しく発見されたコロナウイル
スによることが明らかにされ、PEDウイルスと名付け
られた。PEDは今や世界的に発生が見られ、わが国に
おいても1982年に初発生があり、1994年以後全
国的に発生を見ている。PEDVは全ての年令の豚に感
染し、感染豚は嘔吐、発熱、水様性の下痢(または軟
便)、食欲不振等の症状を呈する。哺乳豚が感染すると
10〜100%の死亡率となり、母豚では泌乳の減少や
停止などを起こし、さらには死流産を起こすこともあ
る。本病による経済的損失は、流産や死産、哺乳豚の死
亡、下痢による発育低下、飼料効率の低下、薬剤費や労
賃の増加などにより甚大な金額となる。PEDウイルス
はコロナウイルス科に属するウイルスであり、粒子の表
面に多数の針状の構造物をもつことが特徴であり、この
構造物をスパイクと称している。このスパイクはウイル
スの糖蛋白から形成されている。コロナウイルス科で良
く研究されている豚伝染性胃腸炎(TGE)ウイルスで
はウイルスの感染を防御する中和抗体は、スパイクの糖
蛋白に対する抗体であることが明らかにされている。さ
らに、スパイク糖蛋白を抗原として使用した各種診断薬
は特異性に優れていることが報告されている(豚病学第
三版、240頁、近代出版)。しかし、PEDウイルス
の培養にはトリプシンを必要とするが、トリプシンは普
通の細胞に障害を起こすので、PEDウイルスを大量に
得ることは困難である。したがって、特異性に優れ、短
期間に大量の血清検査ができる方法は確立されていな
い。このように、従来技術においてはPEDウイルスに
対する抗体を短期間に大量に検査することができないと
いう問題点があった。
染性下痢症(PED)は、1971年に英国で豚の急性
下痢症が発生し、その原因はそれまで知られていた下痢
の起因微生物ではなく、新しく発見されたコロナウイル
スによることが明らかにされ、PEDウイルスと名付け
られた。PEDは今や世界的に発生が見られ、わが国に
おいても1982年に初発生があり、1994年以後全
国的に発生を見ている。PEDVは全ての年令の豚に感
染し、感染豚は嘔吐、発熱、水様性の下痢(または軟
便)、食欲不振等の症状を呈する。哺乳豚が感染すると
10〜100%の死亡率となり、母豚では泌乳の減少や
停止などを起こし、さらには死流産を起こすこともあ
る。本病による経済的損失は、流産や死産、哺乳豚の死
亡、下痢による発育低下、飼料効率の低下、薬剤費や労
賃の増加などにより甚大な金額となる。PEDウイルス
はコロナウイルス科に属するウイルスであり、粒子の表
面に多数の針状の構造物をもつことが特徴であり、この
構造物をスパイクと称している。このスパイクはウイル
スの糖蛋白から形成されている。コロナウイルス科で良
く研究されている豚伝染性胃腸炎(TGE)ウイルスで
はウイルスの感染を防御する中和抗体は、スパイクの糖
蛋白に対する抗体であることが明らかにされている。さ
らに、スパイク糖蛋白を抗原として使用した各種診断薬
は特異性に優れていることが報告されている(豚病学第
三版、240頁、近代出版)。しかし、PEDウイルス
の培養にはトリプシンを必要とするが、トリプシンは普
通の細胞に障害を起こすので、PEDウイルスを大量に
得ることは困難である。したがって、特異性に優れ、短
期間に大量の血清検査ができる方法は確立されていな
い。このように、従来技術においてはPEDウイルスに
対する抗体を短期間に大量に検査することができないと
いう問題点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明はPEDウイルスを大量に得ることのでき
るウイルス培養法を見出した(特願平8−245807
号)ことに基づき、大量のウイルス糖蛋白を調製し、特
異性に優れた各種診断用抗原に利用できることを見出し
た。本発明のPEDウイルス糖蛋白は下記の実施例に詳
述する方法により得ることができる。
めに、本発明はPEDウイルスを大量に得ることのでき
るウイルス培養法を見出した(特願平8−245807
号)ことに基づき、大量のウイルス糖蛋白を調製し、特
異性に優れた各種診断用抗原に利用できることを見出し
た。本発明のPEDウイルス糖蛋白は下記の実施例に詳
述する方法により得ることができる。
【0004】実施例 1粗PEDウイルス糖蛋白の作製法 豚由来のPEDウイルスに感受性のある培養細胞(TR
−SK細胞またはTR−SSI細胞等)(特願平8−2
45807号参照)を、0.25%トリプシン溶液と
0.2%EDTA溶液の等量混合物からなる細胞消化液
で細胞をばらばらにした。これを細胞培養液中に約10
0万個/mlになるように浮遊させ、ついで培養瓶に分
注し37℃で1〜3日間培養した。前記細胞培養液はイ
ーグルMEM液に容量百分率で非働化牛血清10%、ト
リプトースホスフェートブロス10%、さらにカナマイ
シン100μg/ml、ファンギゾン1μg/mlを混
合したものである。単層を形成したところでPEDウイ
ルスを接種し、37℃で60〜90分感作し、ウイルス
を完全に細胞に吸着させる。ついでウイルス液を除去し
75μg/mlの割合にトリプシンを添加した培養液
(組成はイーグルMEM液に容量百分率でトリプトース
ホスフェートブロス10%、カナマイシン100μg/
ml、ファンギゾン1μg/mlおよびトリプシンを7
5μg/mlに混合したものである)で5〜7日間培養
した。かくして前記の各細胞はいずれもウイルス接種後
1〜5日で特有の細胞変性効果を示してくる。細胞変性
効果が完全に起こった時期に培養液を採取した。このよ
うに採取した培養液に含まれるウイルス量はいずれも1
07.0 TCID50/ml以上であった。採取したウイル
ス培養液から低速遠心(5,000回転、30分間)に
より細胞、細胞破片等を除去した。遠心上清液にポリエ
チレングリコール6,000を10%に、塩化ナトリウ
ムを0.5モルになるように添加し、完全に溶解するま
で4℃でマグネチックスターラーを用いて溶解させた。
ついで5,000回転で30分間遠心して沈澱物を得
た。沈澱物をウイルス培養液の約1/50量のリン酸緩
衝生理食塩液(PBS)で溶解することにより粗PED
ウイルス糖蛋白を得た。本製品にはウイルス粒子とウイ
ルス糖蛋白(ウイルスのスパイク)を含む。
−SK細胞またはTR−SSI細胞等)(特願平8−2
45807号参照)を、0.25%トリプシン溶液と
0.2%EDTA溶液の等量混合物からなる細胞消化液
で細胞をばらばらにした。これを細胞培養液中に約10
0万個/mlになるように浮遊させ、ついで培養瓶に分
注し37℃で1〜3日間培養した。前記細胞培養液はイ
ーグルMEM液に容量百分率で非働化牛血清10%、ト
リプトースホスフェートブロス10%、さらにカナマイ
シン100μg/ml、ファンギゾン1μg/mlを混
合したものである。単層を形成したところでPEDウイ
ルスを接種し、37℃で60〜90分感作し、ウイルス
を完全に細胞に吸着させる。ついでウイルス液を除去し
75μg/mlの割合にトリプシンを添加した培養液
(組成はイーグルMEM液に容量百分率でトリプトース
ホスフェートブロス10%、カナマイシン100μg/
ml、ファンギゾン1μg/mlおよびトリプシンを7
5μg/mlに混合したものである)で5〜7日間培養
した。かくして前記の各細胞はいずれもウイルス接種後
1〜5日で特有の細胞変性効果を示してくる。細胞変性
効果が完全に起こった時期に培養液を採取した。このよ
うに採取した培養液に含まれるウイルス量はいずれも1
07.0 TCID50/ml以上であった。採取したウイル
ス培養液から低速遠心(5,000回転、30分間)に
より細胞、細胞破片等を除去した。遠心上清液にポリエ
チレングリコール6,000を10%に、塩化ナトリウ
ムを0.5モルになるように添加し、完全に溶解するま
で4℃でマグネチックスターラーを用いて溶解させた。
ついで5,000回転で30分間遠心して沈澱物を得
た。沈澱物をウイルス培養液の約1/50量のリン酸緩
衝生理食塩液(PBS)で溶解することにより粗PED
ウイルス糖蛋白を得た。本製品にはウイルス粒子とウイ
ルス糖蛋白(ウイルスのスパイク)を含む。
【0005】実施例 2蔗糖不連続密度勾配遠心による粗製PEDウイルス糖蛋
白の作製法 粗PEDウイルス糖蛋白を60%蔗糖および20%蔗糖
の2層の上層に重層し、40,000回転で2時間遠心
した。この結果、60%蔗糖と20%蔗糖の層間と20
%蔗糖の上層に白色のバンドが形成された。20%蔗糖
の上層白色バンドを採取した。このようにして粗製PE
Dウイルス糖蛋白を得た。また、60%蔗糖の上層白色
バンドを採取し、これを部分精製PEDウイルス糖蛋白
とした。
白の作製法 粗PEDウイルス糖蛋白を60%蔗糖および20%蔗糖
の2層の上層に重層し、40,000回転で2時間遠心
した。この結果、60%蔗糖と20%蔗糖の層間と20
%蔗糖の上層に白色のバンドが形成された。20%蔗糖
の上層白色バンドを採取した。このようにして粗製PE
Dウイルス糖蛋白を得た。また、60%蔗糖の上層白色
バンドを採取し、これを部分精製PEDウイルス糖蛋白
とした。
【0006】実施例 3PEDウイルス可溶化糖蛋白の作製法 実施例2で得た部分精製PEDウイルスを、最終濃度が
0.1〜2%のオクチル−1−フェノキシポリエトキシ
エタノール(ノニデットP−40)またはポリオキシエ
チレン(10)オクチルフェニルエーテル(トリトンX
−100)で37℃で混合処理し、ウイルス糖蛋白をウ
イルス粒子から解離させた。このように調製したものを
PEDウイルス可溶化糖蛋白とした。
0.1〜2%のオクチル−1−フェノキシポリエトキシ
エタノール(ノニデットP−40)またはポリオキシエ
チレン(10)オクチルフェニルエーテル(トリトンX
−100)で37℃で混合処理し、ウイルス糖蛋白をウ
イルス粒子から解離させた。このように調製したものを
PEDウイルス可溶化糖蛋白とした。
【0007】実施例 4PEDウイルス感染細胞可溶化糖蛋白の作製法 実施例1に記載した方法によりウイルスを培養し、培養
液を低速遠心により沈澱させた。沈澱に集まった感染細
胞を1〜2%のノニデットP−40またはトリトンX−
100溶液で浮遊させ、10%浮遊液を作製した。10
%感染細胞浮遊液をガラスホモゲナイザーで乳剤にし、
37℃で30分間作用させ、ウイルス糖蛋白をウイルス
感染細胞から解離させた後、7,000回転30分間遠
心して上澄を採取した。このように調製したものをPE
Dウイルス感染細胞可溶化糖蛋白とした。
液を低速遠心により沈澱させた。沈澱に集まった感染細
胞を1〜2%のノニデットP−40またはトリトンX−
100溶液で浮遊させ、10%浮遊液を作製した。10
%感染細胞浮遊液をガラスホモゲナイザーで乳剤にし、
37℃で30分間作用させ、ウイルス糖蛋白をウイルス
感染細胞から解離させた後、7,000回転30分間遠
心して上澄を採取した。このように調製したものをPE
Dウイルス感染細胞可溶化糖蛋白とした。
【0008】実施例 5PEDウイルス精製糖蛋白の作製法 実施例1〜4の方法により得た製品には、ウイルスに由
来する糖蛋白以外に蛋白を含有する。これらの製品か
ら、ウイルス糖蛋白を単離しPEDウイルス精製糖蛋白
を作製した。すなわち、コンカナバリンAセファデック
ス粒子に実施例1〜4で得た製品をそれぞれに混合し、
4℃で一夜振盪し粒子に糖蛋白を吸着させた。これを静
置するとコンカナバリンAセファデックス粒子が沈澱
し、上澄を取り除き、PBSで5回以上洗浄した。洗浄
後、2モルのメチルマンノシド液にコンカナバリンAセ
ファデックス粒子を浮遊させ、糖蛋白を粒子から解離さ
せた。糖蛋白はメチルマンノシド液に溶解されてくるの
で、静置または低速遠心によりコンカナバリンAセファ
デックス粒子を沈め、上澄液を回収した。上澄液を透析
膜あるいはコロジオンパックを使いPBSで透析と濃縮
を行った。このように調製したものをPEDウイルス精
製糖蛋白とした。なお、PEDウイルス精製糖蛋白の作
製は実施例1〜4で得た製品をそれぞれ個別に行って
も、あるいは実施例1〜4の製品を混合した後に作製し
てもよい。
来する糖蛋白以外に蛋白を含有する。これらの製品か
ら、ウイルス糖蛋白を単離しPEDウイルス精製糖蛋白
を作製した。すなわち、コンカナバリンAセファデック
ス粒子に実施例1〜4で得た製品をそれぞれに混合し、
4℃で一夜振盪し粒子に糖蛋白を吸着させた。これを静
置するとコンカナバリンAセファデックス粒子が沈澱
し、上澄を取り除き、PBSで5回以上洗浄した。洗浄
後、2モルのメチルマンノシド液にコンカナバリンAセ
ファデックス粒子を浮遊させ、糖蛋白を粒子から解離さ
せた。糖蛋白はメチルマンノシド液に溶解されてくるの
で、静置または低速遠心によりコンカナバリンAセファ
デックス粒子を沈め、上澄液を回収した。上澄液を透析
膜あるいはコロジオンパックを使いPBSで透析と濃縮
を行った。このように調製したものをPEDウイルス精
製糖蛋白とした。なお、PEDウイルス精製糖蛋白の作
製は実施例1〜4で得た製品をそれぞれ個別に行って
も、あるいは実施例1〜4の製品を混合した後に作製し
てもよい。
【0009】実施例 6赤血球凝集反応によるPEDウイルス抗体の測定法 赤血球凝集抑制反応による赤血球凝集抑制(HI)抗体
の測定は、ウイルスに赤血球凝集性が認められているウ
イルスに利用することができる。PEDウイルスには赤
血球凝集性(HA)がない(豚病学第3版、249頁、
近代出版)とされているため、赤血球凝集抑制反応によ
るPEDの血清学的診断は行わなかった。実施例1〜5
で作製した糖蛋白製品についてHA性を調べたところ、
表1に示すようにすべての製品でHA性が認められた。
具体的には、各製品の25μlの段階希釈列を96穴V
型マイクロプレートに作り、これにリン酸緩衝食塩液に
各種動物の赤血球を0.4%に含有する浮遊液50μl
を加え、良く混合した後、室温、37℃および4℃に静
置し観察した。この結果、ウサギ、マウス、豚および鶏
の赤血球を使用した場合、室温および37℃で16〜1
28倍希釈した製品で赤血球の凝集が認められた。 表1 各種糖蛋白製品のHA価 ──────────────────────────────────── 製品名 培養液100mlmから得た量 HA価 ──────────────────────────────────── 製品(1)、粗PEDウイルス糖蛋白 2 ml 2048 製品(2)、粗製PEDウイルス糖蛋白 2 ml 2048 部分精製PEDウイルス糖蛋白 2 ml 512 製品(3)、PEDウイルス可溶化糖蛋白 2 ml 512 製品(4)、PEDウイルス感染細胞可溶化糖蛋白 2 ml 8192 製品(5)、PEDウイルス精製糖蛋白 2 ml 4096 ──────────────────────────────────── このようにPEDウイルス糖蛋白に赤血球凝集性がある
ことを新たに見出したので、この性質を利用してPED
ウイルス感染豚血清について赤血球凝集抑制反応を行っ
た。反応は検査血清を0.1mlを取り、これにカオリ
ン50%を含有するリン酸緩衝生理食塩液を0.4ml
加え、37℃で30分間混合し、2000回転/10分
間遠心し上清を得た。これに沈澱させたウサギ赤血球を
約0.1ml滴下し室温で30分間混合し2000回転
/10分間の遠心により赤血球を沈澱させ上清を採取し
た(以下「処理血清」と呼ぶ)。この処理血清25μl
と、8倍に希釈しても赤血球を凝集する実施例1〜5で
作製した糖蛋白製品(以下「赤血球凝集抑制反応用抗
原」と呼ぶ」25μlとを混合し、37℃で60分間作
用させた。ついで、0.4%に調整したウサギ赤血球を
50μl加え、混合後室温で2時間静置し判定した。赤
血球の凝集を完全に抑制した場合を抗体陽性とし、その
希釈倍数の逆数をHI抗体価とした。赤血球凝集抑制反
応の成績を表2に示した。 表2 PEDウイルスHI抗体の測定 ─────────────────────────豚番号 感染の経過 HI抗体価 1 発症中 <10 2 発症中 <10 3 発症中 <10 4 発症中 <10 5 発症中 <10 1−後 発症後3週目 40 2−後 発症後3週目 160 3−後 発症後3週目 320 4−後 発症後3週目 6405−後 発症後3週目 320 成績から明らかなように、本法による抗体測定法は高い
感度と特異性を示した。上記実施例では、ウサギ赤血球
を使用した成績であったが、凝集性のある各種動物の赤
血球を用いても同様の成績が得られた。なお、豚赤血球
を使用した場合、血清処理においてカオリン処理だけで
赤血球による吸収処理をしなくても成績に影響はなかっ
た。
の測定は、ウイルスに赤血球凝集性が認められているウ
イルスに利用することができる。PEDウイルスには赤
血球凝集性(HA)がない(豚病学第3版、249頁、
近代出版)とされているため、赤血球凝集抑制反応によ
るPEDの血清学的診断は行わなかった。実施例1〜5
で作製した糖蛋白製品についてHA性を調べたところ、
表1に示すようにすべての製品でHA性が認められた。
具体的には、各製品の25μlの段階希釈列を96穴V
型マイクロプレートに作り、これにリン酸緩衝食塩液に
各種動物の赤血球を0.4%に含有する浮遊液50μl
を加え、良く混合した後、室温、37℃および4℃に静
置し観察した。この結果、ウサギ、マウス、豚および鶏
の赤血球を使用した場合、室温および37℃で16〜1
28倍希釈した製品で赤血球の凝集が認められた。 表1 各種糖蛋白製品のHA価 ──────────────────────────────────── 製品名 培養液100mlmから得た量 HA価 ──────────────────────────────────── 製品(1)、粗PEDウイルス糖蛋白 2 ml 2048 製品(2)、粗製PEDウイルス糖蛋白 2 ml 2048 部分精製PEDウイルス糖蛋白 2 ml 512 製品(3)、PEDウイルス可溶化糖蛋白 2 ml 512 製品(4)、PEDウイルス感染細胞可溶化糖蛋白 2 ml 8192 製品(5)、PEDウイルス精製糖蛋白 2 ml 4096 ──────────────────────────────────── このようにPEDウイルス糖蛋白に赤血球凝集性がある
ことを新たに見出したので、この性質を利用してPED
ウイルス感染豚血清について赤血球凝集抑制反応を行っ
た。反応は検査血清を0.1mlを取り、これにカオリ
ン50%を含有するリン酸緩衝生理食塩液を0.4ml
加え、37℃で30分間混合し、2000回転/10分
間遠心し上清を得た。これに沈澱させたウサギ赤血球を
約0.1ml滴下し室温で30分間混合し2000回転
/10分間の遠心により赤血球を沈澱させ上清を採取し
た(以下「処理血清」と呼ぶ)。この処理血清25μl
と、8倍に希釈しても赤血球を凝集する実施例1〜5で
作製した糖蛋白製品(以下「赤血球凝集抑制反応用抗
原」と呼ぶ」25μlとを混合し、37℃で60分間作
用させた。ついで、0.4%に調整したウサギ赤血球を
50μl加え、混合後室温で2時間静置し判定した。赤
血球の凝集を完全に抑制した場合を抗体陽性とし、その
希釈倍数の逆数をHI抗体価とした。赤血球凝集抑制反
応の成績を表2に示した。 表2 PEDウイルスHI抗体の測定 ─────────────────────────豚番号 感染の経過 HI抗体価 1 発症中 <10 2 発症中 <10 3 発症中 <10 4 発症中 <10 5 発症中 <10 1−後 発症後3週目 40 2−後 発症後3週目 160 3−後 発症後3週目 320 4−後 発症後3週目 6405−後 発症後3週目 320 成績から明らかなように、本法による抗体測定法は高い
感度と特異性を示した。上記実施例では、ウサギ赤血球
を使用した成績であったが、凝集性のある各種動物の赤
血球を用いても同様の成績が得られた。なお、豚赤血球
を使用した場合、血清処理においてカオリン処理だけで
赤血球による吸収処理をしなくても成績に影響はなかっ
た。
【0010】実施例 7寒天ゲル内沈降反応によるPEDウイルス抗体の測定 寒天ゲル内沈降反応は、寒天ゲル内で抗原と抗体を互い
に拡散させて沈降反応を起こさせる方法であり、両者の
間に白色の沈降線が生ずるか否かで判定する。1%の寒
天(栄研化学の電気泳動用寒天の他いずれの製品でもよ
い)を混合させたPBSにアジ化ナトリウムを0.01
%添加し、沸騰水中で融解させた。融解した寒天液5m
lを、あらかじめ寒天液を塗布し乾燥させてある顕微鏡
用スライドグラス上に静かにのせ、固まるまで室温に放
置した。ついで直径5mmの穴を中心に1個と、これか
ら3mmの距離で6個の穴をあけた。中心の穴に実施例
1〜5の製品を入れ、周囲の穴に抗体の有無を検査しよ
うとする血清を入れ(1穴に1検体)、37℃で18時
間静置した。この結果、PEDV非感染の血清では沈降
線が認められなかったが、PEDV感染3週後の血清で
は白色の沈降線が中心の穴との間に形成された。このよ
うに沈降線が形成された場合は検査血清中にPEDV抗
体が存在していることを示す。また、抗体の強さ(抗体
価)を知るためには、抗原力価を一定にして(4単位)
中心の穴に入れ、周囲の穴に検査血清を2倍段階希釈し
てそれぞれ1穴に入れ、37℃で48時間反応させた。
沈降線の形成された血清の最高希釈倍数の逆数を抗体価
として知ることができた。PEDV感染豚血清について
寒天ゲル内沈降反応により抗体価を測定した成績を表3
に示した。なお、実施例1〜5で作製したいずれの製品
を用いても同様の成績であった。 表3 PEDウイルス寒天ゲル内沈降抗体の測定 ─────────────────────────── 豚番号 感染の経過 HI抗体価 ─────────────────────────── 1 発症中 <10 2 発症中 <10 3 発症中 <10 4 発症中 <10 5 発症中 <10 1−後 発症後3週目 40 2−後 発症後3週目 160 3−後 発症後3週目 320 4−後 発症後3週目 640 5−後 320 ──────────────────────────
に拡散させて沈降反応を起こさせる方法であり、両者の
間に白色の沈降線が生ずるか否かで判定する。1%の寒
天(栄研化学の電気泳動用寒天の他いずれの製品でもよ
い)を混合させたPBSにアジ化ナトリウムを0.01
%添加し、沸騰水中で融解させた。融解した寒天液5m
lを、あらかじめ寒天液を塗布し乾燥させてある顕微鏡
用スライドグラス上に静かにのせ、固まるまで室温に放
置した。ついで直径5mmの穴を中心に1個と、これか
ら3mmの距離で6個の穴をあけた。中心の穴に実施例
1〜5の製品を入れ、周囲の穴に抗体の有無を検査しよ
うとする血清を入れ(1穴に1検体)、37℃で18時
間静置した。この結果、PEDV非感染の血清では沈降
線が認められなかったが、PEDV感染3週後の血清で
は白色の沈降線が中心の穴との間に形成された。このよ
うに沈降線が形成された場合は検査血清中にPEDV抗
体が存在していることを示す。また、抗体の強さ(抗体
価)を知るためには、抗原力価を一定にして(4単位)
中心の穴に入れ、周囲の穴に検査血清を2倍段階希釈し
てそれぞれ1穴に入れ、37℃で48時間反応させた。
沈降線の形成された血清の最高希釈倍数の逆数を抗体価
として知ることができた。PEDV感染豚血清について
寒天ゲル内沈降反応により抗体価を測定した成績を表3
に示した。なお、実施例1〜5で作製したいずれの製品
を用いても同様の成績であった。 表3 PEDウイルス寒天ゲル内沈降抗体の測定 ─────────────────────────── 豚番号 感染の経過 HI抗体価 ─────────────────────────── 1 発症中 <10 2 発症中 <10 3 発症中 <10 4 発症中 <10 5 発症中 <10 1−後 発症後3週目 40 2−後 発症後3週目 160 3−後 発症後3週目 320 4−後 発症後3週目 640 5−後 320 ──────────────────────────
【0011】実施例 8酵素免疫測定法(ELISA)によるPEDウイルス抗
体の測定 実施例2〜5のそれぞれの製品について酵素免疫測定法
によりPEDウイルス抗体測定を実施した。それぞれの
製品を500〜2000倍に炭酸緩衝液(pH9.6)
で希釈しELISA用抗原とした。96穴のマイクロプ
レートに0.1mlあて加え、4℃で一晩置いた後、洗
浄液(0.02%にツウィーン20を加えた生理食塩
水)で5回洗浄した。100倍に希釈した可検血清を1
穴に0.1mlあて加え、37℃で60分間反応させ
た。洗浄液で5回洗浄した後、酵素標識抗体(豚1gG
で免疫したウサギ血清から1gGを分画し、ペルオキシ
ダーゼで標識したもの、市販品を使用)を0.1mlあ
て加え、25℃で30分間反応させた。洗浄後o−フェ
ニレンジアミン(OPD)液(0.2モルリン酸水素ナ
トリウム25mlと0.1モルクエン酸25mlにOP
D20mgを溶解させ、過酸化水素0.01mlを加え
た液)を0.1mlあて加え、25℃で20分間反応さ
せた。反応後直ちに反応停止液(3規定硫酸)を0.1
mlあて加えた。これを492nmで吸光度を測定し
た。この結果は表4に示す。 表4 PEDウイルスELISAの測定 ───────────────────────────── 豚番号 感染の経過 OD値 ───────────────────────────── 1 発症中 0.08 2 発症中 0.11 3 発症中 0.05 4 発症中 0.08 5 発症中 0.07 1−後 発症後3週目 1.53 2−後 発症後3週目 1.72 3−後 発症後3週目 1.95 4−後 発症後3週目 1.59 5−後 発症後3週目 1.38 ──────────────────────────── 上記の結果から、いずれの糖蛋白製品を用いても、ウイ
ルス感染前(発症初期)血清では、OD値が0.2以下
であったが、発症後2週目ではいずれの血清においても
OD値が0.2以上であった。すなわち、OD値が高い
ほどPEDウイルス糖蛋白に対する抗体が多いことを示
す。このように、実施例1〜5の製品を使ったELIS
A法によりPEDウイルス糖蛋白に対する抗体を検出す
ることができた。また、この実施例ではOPD液を使用
したが、この代わりに2,2’−アジノ−ジ−〔3−エ
チルベンズチアゾリンスルホン酸(6)〕(ABTS)
を使用しても上記と同様に抗体を検出することができ
た。
体の測定 実施例2〜5のそれぞれの製品について酵素免疫測定法
によりPEDウイルス抗体測定を実施した。それぞれの
製品を500〜2000倍に炭酸緩衝液(pH9.6)
で希釈しELISA用抗原とした。96穴のマイクロプ
レートに0.1mlあて加え、4℃で一晩置いた後、洗
浄液(0.02%にツウィーン20を加えた生理食塩
水)で5回洗浄した。100倍に希釈した可検血清を1
穴に0.1mlあて加え、37℃で60分間反応させ
た。洗浄液で5回洗浄した後、酵素標識抗体(豚1gG
で免疫したウサギ血清から1gGを分画し、ペルオキシ
ダーゼで標識したもの、市販品を使用)を0.1mlあ
て加え、25℃で30分間反応させた。洗浄後o−フェ
ニレンジアミン(OPD)液(0.2モルリン酸水素ナ
トリウム25mlと0.1モルクエン酸25mlにOP
D20mgを溶解させ、過酸化水素0.01mlを加え
た液)を0.1mlあて加え、25℃で20分間反応さ
せた。反応後直ちに反応停止液(3規定硫酸)を0.1
mlあて加えた。これを492nmで吸光度を測定し
た。この結果は表4に示す。 表4 PEDウイルスELISAの測定 ───────────────────────────── 豚番号 感染の経過 OD値 ───────────────────────────── 1 発症中 0.08 2 発症中 0.11 3 発症中 0.05 4 発症中 0.08 5 発症中 0.07 1−後 発症後3週目 1.53 2−後 発症後3週目 1.72 3−後 発症後3週目 1.95 4−後 発症後3週目 1.59 5−後 発症後3週目 1.38 ──────────────────────────── 上記の結果から、いずれの糖蛋白製品を用いても、ウイ
ルス感染前(発症初期)血清では、OD値が0.2以下
であったが、発症後2週目ではいずれの血清においても
OD値が0.2以上であった。すなわち、OD値が高い
ほどPEDウイルス糖蛋白に対する抗体が多いことを示
す。このように、実施例1〜5の製品を使ったELIS
A法によりPEDウイルス糖蛋白に対する抗体を検出す
ることができた。また、この実施例ではOPD液を使用
したが、この代わりに2,2’−アジノ−ジ−〔3−エ
チルベンズチアゾリンスルホン酸(6)〕(ABTS)
を使用しても上記と同様に抗体を検出することができ
た。
【0012】実施例 9ラテックス凝集反応用抗原を用いた抗体の測定 実施例5の方法で得た製品をグリシン緩衝液、pH8.
0で約100倍に希釈し抗原液とした。0.9μmのラ
テックス粒子をグリシン緩衝液で洗浄し、1%ラテック
ス粒子浮遊液を調製した。これに抗原液を等量に混合し
37℃で2時間感作した。4000回転/20分間の遠
心でラテックスを沈澱に集めた。これを0.5%の豚胎
子血清を含有するグリシン緩衝液で浮遊させ、4℃で1
8時間放置した。0.1%豚胎子血清を含有するグリシ
ン緩衝液(以下「希釈液」と呼ぶ)で遠心操作により、
5回ラテックス粒子を洗浄し、同緩衝液で0.2%ラテ
ックス粒子懸濁液を調製し、これを抗原感作ラテックス
とした。ラテックス凝集反応は96穴U型マイクロプレ
ートを使用した。可検血清の50μl段階希釈列を作
り、これに50μlの抗原感作ラテックス粒子懸濁液を
加え良く混合した後、37℃で18時間静置し、判定し
た。凝集が認められた血清の最高希釈倍数を抗体価とし
た。この結果を表5に示す。 表5 PEDウイルス糖蛋白ラテックスの凝集測定 ───────────────────────────── 豚番号 感染の経過 ラテックス凝集価 ───────────────────────────── 1 発症中 <4 2 発症中 <4 3 発症中 <4 4 発症中 <4 5 発症中 <4 1−後 発症後3週目 40 2−後 発症後3週目 160 3−後 発症後3週目 320 4−後 発症後3週目 640 5−後 発症後3週目 320 ──────────────────────────── 上記の結果から、本法によりPEDウイルスの抗体が簡
単に測定できる。
0で約100倍に希釈し抗原液とした。0.9μmのラ
テックス粒子をグリシン緩衝液で洗浄し、1%ラテック
ス粒子浮遊液を調製した。これに抗原液を等量に混合し
37℃で2時間感作した。4000回転/20分間の遠
心でラテックスを沈澱に集めた。これを0.5%の豚胎
子血清を含有するグリシン緩衝液で浮遊させ、4℃で1
8時間放置した。0.1%豚胎子血清を含有するグリシ
ン緩衝液(以下「希釈液」と呼ぶ)で遠心操作により、
5回ラテックス粒子を洗浄し、同緩衝液で0.2%ラテ
ックス粒子懸濁液を調製し、これを抗原感作ラテックス
とした。ラテックス凝集反応は96穴U型マイクロプレ
ートを使用した。可検血清の50μl段階希釈列を作
り、これに50μlの抗原感作ラテックス粒子懸濁液を
加え良く混合した後、37℃で18時間静置し、判定し
た。凝集が認められた血清の最高希釈倍数を抗体価とし
た。この結果を表5に示す。 表5 PEDウイルス糖蛋白ラテックスの凝集測定 ───────────────────────────── 豚番号 感染の経過 ラテックス凝集価 ───────────────────────────── 1 発症中 <4 2 発症中 <4 3 発症中 <4 4 発症中 <4 5 発症中 <4 1−後 発症後3週目 40 2−後 発症後3週目 160 3−後 発症後3週目 320 4−後 発症後3週目 640 5−後 発症後3週目 320 ──────────────────────────── 上記の結果から、本法によりPEDウイルスの抗体が簡
単に測定できる。
【効果】本発明による豚流行性下痢ウイルスの糖蛋白を
用いた各種抗体検査法により、豚流行性下痢の診断を下
すことができる。従って、従来の血清診断法に比べ、術
式や操作が容易であるばかりでなく、豚流行性下痢ウイ
ルスの伝染防止に即対応でき、その蔓延防止にも寄与す
ることができる。
用いた各種抗体検査法により、豚流行性下痢の診断を下
すことができる。従って、従来の血清診断法に比べ、術
式や操作が容易であるばかりでなく、豚流行性下痢ウイ
ルスの伝染防止に即対応でき、その蔓延防止にも寄与す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C12N 7/00 C12N 7/00
Claims (5)
- 【請求項1】 TR−SK細胞、TR−SSI細胞など
の豚由来細胞を用いて、PEDウイルスをトリプシン添
加培養液で培養し、感染培養液を濃縮し、粗PEDウイ
ルス糖蛋白を採取し、必要に応じて精製することを特徴
とする、PEDV糖蛋白を大量に単離する方法。 - 【請求項2】 請求項1の方法により調製したウイルス
糖蛋白を使用して赤血球凝集抑制(HI)反応に供す
る、PEDウイルスHI抗体の測定法。 - 【請求項3】 請求項1の方法により調製したウイルス
糖蛋白を使用して寒天ゲル内沈降(AGP)反応に供す
る、PEDウイルスAGP抗体の測定法。 - 【請求項4】 請求項1の方法により調製したウイルス
糖蛋白を使用して酵素結合免疫測定法(ELISA)に
供する、PEDウイルスELISA抗体の測定法。 - 【請求項5】 請求項1の方法により調製したウイルス
糖蛋白を付着させたラテックス粒子を用いてラテックス
凝集反応に供する、PEDウイルスのラテックス凝集抗
体の測定法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25463796A JPH1099093A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 豚流行性下痢ウイルス(pedv)の糖蛋白抗原の作製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25463796A JPH1099093A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 豚流行性下痢ウイルス(pedv)の糖蛋白抗原の作製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1099093A true JPH1099093A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17267793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25463796A Pending JPH1099093A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 豚流行性下痢ウイルス(pedv)の糖蛋白抗原の作製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1099093A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103675274A (zh) * | 2013-12-17 | 2014-03-26 | 广西大学 | 检测猪流行性腹泻病毒抗体的间接elisa试剂盒 |
-
1996
- 1996-09-26 JP JP25463796A patent/JPH1099093A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103675274A (zh) * | 2013-12-17 | 2014-03-26 | 广西大学 | 检测猪流行性腹泻病毒抗体的间接elisa试剂盒 |
CN103675274B (zh) * | 2013-12-17 | 2016-03-30 | 广西大学 | 检测猪流行性腹泻病毒抗体的间接elisa试剂盒 |
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