JP3202772B2 - ヘリコバクターピロリ検出用の抗原調製物 - Google Patents
ヘリコバクターピロリ検出用の抗原調製物Info
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Description
(Helicobacter pylori)に特異的
な抗体の存在を検出し得る抗原の調製物に関する。さら
に詳細には、界面活性剤で可溶化されたH.pylor
i抗原の、分子量−排除型クロマトグラフィーにより単
離された抗原の混合物に関する。本発明はさらに、H.
pyloriに特異的な抗体の存在を検出するための方
法およびキットにも関する。
i(以前は、Campylobacter pylor
iとして知られていた)は、B.J.Marshall
らのLancet (1984) I:1311−13
14に記述されている通り、1983年に発見された、
ヒトの胃で繁殖するバクテリアである。慢性進行性胃
炎、胃潰瘍疾患および十二指腸潰瘍疾患、および非潰瘍
性の消化不良の様な胃の疾患と、H.pyloriとの
関わりは、消化器系の医療分野に大きな興味を引き起こ
している。消化器の潰瘍疾患におけるH.pylori
の正確な役割は、まだ解明されていない。しかしなが
ら、この菌と胃疾患との関係は、ヒトの胃の中のこの微
生物の検出方法の開発の、多大な努力のもととなった。
検出は二つの方法で行われる。すなわち:(1)直接胃
生検を、組織学的方法あるいは細胞培養分離法でまたは
両方で調べる;または、(2)間接的に、末梢血血清中
を循環しているH.pyloriに対する抗体を調べ
る。簡便性および経済性(患者および医師の両方にとっ
て)の点から、後者の血清学的方法が特に魅力的であ
る。
試験の精度は、抗体に結合させる抗原調製物の性質に依
存している。現在の試験に使用されている抗原調製物
は、完全な全微生物体から、一つの主要な抗原分子から
構成される高度に精製された物質までの、広い範囲にわ
たる。
cter pylori pp.157−163、Sp
ringer−Verlag (1988)の中で、
H.Von Wulffenは、H.pyloriのク
ルードな細胞溶解物を、胃疾患患者の感染の有無を検出
するのに用いた。M.J. Blaserによる欧州特
許出願公開第0329570号は、これと同様なクルー
ドな細胞溶解物が、H.pylori抗体の検出に用い
得ることを教示している。H.pyloriの酸性グリ
シン抽出物を、酵素結合免疫吸着アッセイ(”ELIS
As”)用の抗原調製物として用いたことが、C.S.
Goodwinらの、J. Infectious
Diseases (1987) 155:488−4
94に記述されている。F.J. Boltonらの、
J. Clin. Pathol. (1989) 4
2:723−726においては、胃疾患患者の血清のス
クリーニングに、細胞表面抗原調製物およびウレアーゼ
調製物、および酸性グリシン抽出物が使用されている。
がある。全組織あるいはクルードな細胞溶解物の使用
は、血清学的試験の特異性においてしばしば問題を引き
起こす。調製物中になんらかの望ましくない物質が存在
すると、他の抗体に「非特異」結合し、H.pylor
iに対して特異的な抗体を持たない個体の「擬陽性の」
試験結果をもたらす。擬陽性はまた、他のH.pylo
ri関連微生物と共有している共通抗原を含んだ調製物
によってももたらされる。これらの微生物により感染し
た個体は、このH.pylori調製物と交差反応する
抗体を産生し得る。従って、好ましい調製物は、高度に
反応性の、種特異的な抗原に富み、関連微生物に共通し
た抗原を十分に交差反応するレベルでは含まないもので
ある。
lori特異的抗体の存在の検出が、しばしばできない
ことである。これらの「擬陰性」の試験結果は;(1)
調製物中の他の成分との相互作用によって、H.pyl
ori特異的な抗原性の物質が抗体と結合させるのに簡
単に用いられない;(2)調製過程がこのH.pylo
ri特異的な抗原性の物質を変性させ、抗体との反応性
が低くなる;あるいは、(3)H.pylori特異的
な抗原性の物質が、望ましくない物質の存在により余り
にも高度に希釈されている;場合に起こる。
T出願第WO 89/09407号では、精製したH.
pyloriのウレアーゼの調製物を使用したH.py
lori感染の診断法を教示している。H.pylor
iは、血清診断に用い得る、種特異的なウレアーゼを含
んでいる。単一クローン化されたH.pylori遺伝
子から製造された物質を用いた他の調製物もまた、使用
し得る。例えば、D.Chevrierらの、J. C
lin. Micro. (1989) 27:321
−326。
ーン化された遺伝子産物によって、上述した擬性の結果
の原因のいくつかが排除される。しかしながら、クロー
ン化された遺伝子からの調製物は、別の擬陽性の試験結
果を与え得る、表現系の副産物分子をもたらし得る。さ
らに、高度に精製された抗原調製物、あるいはクローン
化された遺伝子からの調製物は、変性され天然にはない
構造で抗体との反応性の低い関連抗原を生成し得るた
め、これによって擬陰性の試験結果となる。
類の抗原を認識する、H.pyloriに対する抗体を
産生することが、ウエスタンブロットにより示された。
単一の精製された抗原性分子あるいは遺伝子産物を含む
調製物は、抗体の認識する範囲を不必要に制限し、そし
て、使用した特定の抗原に対する抗体がないかあるいは
少ない感染者に、擬陰性の結果を与え得る。
71号(以下”Evans”)には、上記の両極端のあ
いだの抗原調製物を得る方法が記述されている:この方
法では、300,000から700,000ダルトンの
間の分子量を有する2,3の主要な抗原性成分のみを含
んでいる。Evansの調製物は、顕著なウレアーゼ酵
素活性を有する、高い分子量の範囲で定義された、分子
量−排除型クロマトグラフィー分離からの、フラクショ
ンを集めることにより得られる。Evansは、さらな
る精製は不必要であるが、開示された調製物の精製は、
アッセイにおいて十分な感度および特異性を与える程度
必要であると示唆している。
実、多くの異なる抗原に応答する。我々の研究で、H.
pyloriに対する抗体用の、より高感度でより特異
的な試験が構築され得ることが示される。この試験に
は、本明細書に記載の抽出法および精製法が用いられ、
以前には認識されていなかった、より広範囲のH.py
loriに特異的で反応性の抗原を含む、優れたH.p
ylori抗原抽出物が製造される。
より可溶化されたH.pylori細胞由来の抗原の混
合物を用い、そして、従来用いられたものよりも高い精
度および信頼性で、生物学的試料中のH.pylori
感染の存在の有無を調べることを可能とする、抗原調製
物を提供することである。
i感染の存在を調べるための抗原調製物を提供すること
であり、この調製物は、擬陰性率を最小化することによ
り、感染が存在するときに陽性の応答率を最大化し、ア
ッセイの感度を改良する。同様に、この調製物は、擬陽
性率を最小化することにより、感染が存在しないときに
陰性の応答率を最大化し、アッセイの特異性を改良す
る。
に反応性のH.pylori特異的抗原に富んだ抗原調
製物を用いて、最大の「S/N比」で、生物学的試料中
のH.pylori感染の存在を調べる方法を提供する
ことである。
で、生物学的試料中のH.pylori感染の存在を調
べるのに用いるキットを提供することである。
性の一部が以下の詳細な説明に記述され、以下の説明を
検討することにより、あるいは、本発明の実施による修
得により、その一部が当業者には明らかとなる。
i細胞付着タンパクから精製した抗原を含む組成物が提
供され、該抗原は、還元型SDS−PAGE分析による
測定で、約16,000から約120,000ダルトン
の間の分子量を有し、そして、低ウレアーゼ活性を有し
ている。
cter pylori細胞付着タンパクから精製した
抗原を含む組成物が提供され、該組成物は:Helic
obacter pylori細胞を10%のウシ胎児
血清を補った培養培地中で成長させ、そして、対数増殖
期が終わり始めるときに該細胞を回収する工程;n−オ
クチル−β−D−グルコピラノシドを約1%含有するリ
ン酸緩衝食塩水中で、少なくとも約30分間該細胞を可
溶化し、細胞タンパク溶液を得る工程;該細胞タンパク
溶液を、PBSで一晩透析し、次に、該溶液を中速度で
遠心分離し、上清を得る工程;該上清を6FF−Pha
rmacia分子量−排除型カラムにかける工程;該カ
ラムを0.025%のアジ化ナトリウムを含む50mM
のTrisバッファーで溶出し、そして、該溶出したフ
ラクションを回収する工程;ウレアーゼ活性の大部分を
有する高分子量のタンパクピークを除外する工程;そし
て、残りの低分子量の低ウレアーゼ活性のあるタンパク
フラクションをプールする工程;により得られる。
Helicobacter pylori感染を検出す
る方法が提供され、該方法は:上述の方法で得られるH
elicobacter pylori細胞付着タンパ
クから精製した抗原を含む組成物を試料と接触させ、反
応複合体を形成する工程;そして、Helicobac
ter pylori感染の存在を示す抗原抗体複合体
の存在の有無を該反応複合体で試験する工程;を包含す
る。
Helicobacter pylori感染の検出に
使用されるキットが提供され、該キットは、上述の方法
により得られた、Helicobacter pylo
ri細胞付着タンパクから精製した抗原を含む。
ter pylori細胞から抽出される「細胞付着タ
ンパク」である。「細胞付着タンパク」には、細胞外膜
に付着するタンパクおよび細胞表面タンパクが含まれ
る。細胞付着タンパクは、n−オクチル−β−D−グル
コピラノシド(BOG)、および同じ機能を行い得る他
の界面活性剤の様な、非イオン性の界面活性剤を用い
て、細胞を破壊して開けることなく、H.pylori
細胞より抽出され得る。これらの細胞付着タンパクは、
これらのタンパク上の抗原決定基を認識する抗体の形態
で、免疫応答を開始させ得る。
pylori感染の存在を試験されるヒト患者からの、
血液、血清、血漿、リンパ節の抽出物あるいは他の抽出
物、を意味する。
性を有するタンパクフラクション」は、一般的に30
0,000ダルトンより大きい(サイジングカラムクロ
マトグラフィーにより測定される)の分子量のタンパク
を含む、280nmに顕著な吸光を有する、そして、顕
著なウレアーゼ活性を示す、クロマトグラフィーフラク
ションを指す。本明細書の用語「低分子量の低ウレアー
ゼ活性タンパクフラクション」は、280nmに顕著な
吸光を有し、そして、低ウレアーゼ活性を示す低分子量
のフラクションを指す。
実施例2に記述するウレアーゼ触媒の尿素の加水分解に
おいて測定される、0.34より少ないOD550/A280
単位である、特定の活性を指す。
pylori細胞に由来する細胞付着タンパクである。
この細胞を非イオン性の界面活性剤で可溶化し、そし
て、この結果得られた上清を分子量−排除型カラムクロ
マトグラフィーにかけ、次いで選択したカラムフラクシ
ョンをプールする。本発明のこのプールされたフラクシ
ョンは、顕著なウレアーゼ酵素活性の大部分を有するフ
ラクションは含まない。その代わり、低分子量のウレア
ーゼ活性に欠けた抗原を含む一連のフラクションをプー
ルして最終の抗原調製物を得た。
得る。好ましい実施態様では、抗原は、Brucell
a brothの様な生育培地中でH.pylori微
生物を生育させることにより調製した。この培地には、
栄養補填物が含まれている。好ましい補填物は、ウシ胎
児血清である。この細胞は、CO2、O2、およびN2の
混合ガス中で、回転させられているフラスコ中で、培養
される。この細胞は、対数増殖期が終わり始めるとき
に、中速度の遠心分離により回収される。H.pylo
ri細胞はまた、例えば、血液寒天プレート上の様なプ
レートに蒔いて育成され得て、次いで回収する。
らを洗浄し、そして可溶化のためにバッファー中に懸濁
し得る。好適な実施態様では、この可溶化バッファー
は、非イオン性の界面活性剤を含んだ、リン酸緩衝食塩
水(PBS)である。非イオン性の界面活性剤には、エ
チレンオキサイドあるいはプロピレンオキサイドと:
(1)C6からC22のアルキルフェノール;あるいは
(2)一級の、あるいは二級の直鎖状、あるいは分枝
状、脂肪族アルコール;との反応生成物が含まれる。他
の非イオン性の界面活性剤には、長鎖の三級アミンオキ
サイド、長鎖の三級ホスフィンオキサイド、およびジア
ルキルスルフォキサイドが含まれる。非イオン性の界面
活性剤は、好ましい実施態様では0.1から3.0%
(重量/体積)の濃度の、そして最も好ましくは1.0
%の濃度の、n−オクチル−β−D−グルコピラノシド
である。
0mgの湿重量の細胞当り約0.1から10mlの可溶
化バッファーに懸濁され、さらに好適には、100mg
の湿重量の細胞当り約1mlの可溶化バッファーに懸濁
される。この懸濁液は、インキュベートし、そして少な
くとも約30分間、室温で攪拌される。この結果得られ
る可溶化した細胞懸濁液を、通常は一晩、PBSで透析
し、そして、中速度の遠心分離により上清を回収する。
子量−排除型のクロマトグラフィーである、サイジング
分離にかける。好適な実施態様では、上清を6FF−P
harmacia分子量−排除型のカラムに入れ、約
0.025%のアジ化ナトリウムを含む50mMのTr
isバッファー(pH8.0)で溶出する。次に、フラ
クションを回収し、そして280nmの吸光度とウレア
ーゼ活性をモニターし、分画化プロフィールを調べる。
量のウレアーゼ活性を含むタンパクフラクションを捨
て、残りの低分子量の低ウレアーゼフラクションをプー
ルする。このプールが、本発明の抗原抽出物を構成す
る。この抽出物は、還元型SDS−PAGE分析で、2
00,000ダルトンより小さい分子量、さらに特定的
には、約16,000から約120,000ダルトンの
分子量を有する抗原から構成される。好適な実施例で
は、この抽出物は図1のフラクション34から52をプ
ールして作られる。
に対する抗体を検出するために、本発明では、種々の血
清学的アッセイを使用し得る。酵素結合免疫吸着アッセ
イ(ELISAs)、ラピッド−フロースルーアッセ
イ、ラテックス凝集反応アッセイ、イムノブロットアッ
セイ、およびラテラルフローアッセイ、の様な特性のよ
くわかったアッセイは全て本発明に使用できる。放射免
疫アッセイ、補体固定法、間接赤血球凝集反応、等のア
ッセイも全て本発明に使用できる。
は、EIAマイクロタイター法で行われる。この方法で
は、マイクロタイタープレートのウェルは、上述の本発
明の抗原調製物でコートされ、そして、4℃で一晩イン
キュベートされる。次に、この調製物溶液は捨てられ、
そしてウェルは、37℃で2時間乾燥される。次に、試
験される生物学的試料を、ウシ血清アルブミン(BS
A)を含んだPBSで種々の希釈濃度に調製し、ウェル
に加える。25℃で30分間インキュベートした後、生
物学的試料を除去し、そしてウェルを界面活性剤Twe
en 20を含んだPBSで洗浄する。次に、酵素標識
した、ヒト免疫グロブリンG(「抗ヒトIgG」)を認
識する、ウサギの抗体調製物を加え、そして、ウェルを
さらにインキュベートする。溶液を再び捨てて、さらに
PBS−Tween 20洗浄を行う。最後に、この標
識した酵素に対する基質を含んだ溶液を加える。
riに対する抗体が存在するならば、ウサギの抗ヒトI
gG抗体はウェルに結合し、そして、標識された酵素
は、基質と反応し、存在する抗体の量を反映する色の変
化が生じる。好適な実施態様では、酵素は西洋ワサビペ
ルオキシダーゼ、および基質は2,2’−アミノ−ビス
(3−エチルベンズチアゾリンスルフォン酸)ジアンモ
ニウム塩(ABTS)である。
ターアッセイに似ているが、多孔性ナイロン膜に吸着さ
れた抗原調製物を利用する、ラピッドフロースルーEI
Aアッセイである。このナイロン膜を、次に、吸収剤パ
ッドの上に置き、そして、プラスチックホルダーに入れ
て、膜をさらす。生物学的試料は希釈され、そして、膜
を通して流される。次に、酵素標識したウサギ抗ヒトI
gG抗体を通して流し、さらに洗浄液を、通して流す。
最後に、標識した酵素に対する基質を含んだ溶液を加
え、そして、ELISA法と同様に色の変化を生成させ
る。
製物は、ラテックスビーズに吸着させられる。次に、生
物学的試料をスライド上でラテックスビーズと共に直接
インキュベートする。短い時間の後に、H.pylor
i抗原に対する抗体の存在を示す、架橋あるいは凝集し
たラテックスビーズの存在により反応を調べる。
物を含んだキットにも使用できる。そしてこのキット
は、上述の本発明の方法を実施するために使用し得る。
述のように調製された抗原調製物が含まれ、そして、固
相担体に固定され、血清学的アッセイに使用される。
あり、その範囲を制限することを意図したものではな
い。
ucella broth(Difco Labora
tories製)をH.pylori生育用培地として
用い、35℃で、CO2、O2、およびN2の混合ガス中
で、培養した。生育培地の試料20mlに、1mlの凍
結保存したH.pyloriを接種し、培養し、そして
次の48時間から72時間の間に1Lの生育用培地に拡
大し、8x107 CFU(コロニー形成単位)/ml
から10x107 CFU/mlとした。中速度の遠心
分離で細胞を回収し、脱イオン水で洗浄し、そして中速
度の遠心分離で細胞をペレット化し、1mgの湿細胞ペ
レット当り1x106細胞を得た。
した抽出物 〕超音波処理したH.pyloriからの
抗原抽出物である調製は、PerezらがAnn.In
t.Med. 109:11 (1988)に記述した
ものと同様である。中速度の遠心分離による最初の細胞
回収の後、この細胞を無菌の等張食塩水で三回洗浄し
た。最終の細胞ペレットは、1mlの脱イオン水当り、
10mg(湿重量)の細胞の濃度で懸濁した。典型的に
は、10mlから15mlの細胞懸濁液をアイスバスで
冷却しながら、Model 300 SonicDis
membrator(Fisher Scientif
ic Co.,Pittsburgh, PA)を用
い、マイクロチップを装着して二回、2分間の最大出力
で破砕した。得られた超音波処理物は、−70℃で凍結
し、次に解凍し、そして上記のように遠心分離した。こ
の上清を回収し、そして280nmの吸光度を読みタン
パク含量を見積った。
出物〕抗原の酸性グリシン抽出物の調製は、Blase
rおよびDuncanが、Infect. Immu
n. 44:292 (1984)に記述した、C.j
ejuniのものと同様であった。中速度の遠心分離に
よる最初の細胞回収の後、この細胞を無菌の等張食塩水
で三回洗浄し、25℃で、1mlのバッファー当り10
mg(湿重量)の細胞の濃度で、0.2Mのグリシン−
塩酸バッファー(pH2.2)に懸濁した。15分後
に、細胞懸濁液を再び遠心分離した。この上清を回収
し、12キロダルトンから14キロダルトンの分子量の
カットオフのチューブに入れ、冷水中で一晩透析した。
この保留物を回収し、そして280nmの吸光度を読み
タンパク含量を見積った。
β−D−グルコピラノシド(BOG)抽出〕典型的な実
験においては、H.pylori培養物は中速度の遠心
分離によって細胞回収し、そしてこの細胞を無菌の脱イ
オン水に二回懸濁することにより洗浄し、次いで遠心分
離した。最終の細胞ペレットは、アジ化ナトリウムおよ
び1%(w/v)のn−オクチル−β−D−グルコピラ
ノシド(BOG)を含むリン酸緩衝食塩水(PBS)
に、100mg/mlの濃度で懸濁し、25℃で、30
分間インキュベートした。この懸濁液を、12キロダル
トンから14キロダルトンの分子量のカットオフのチュ
ーブに入れ、アジ化ナトリウムを含むPBSで4℃で一
晩透析し、そして中速で遠心分離した。この上清を回収
し、そして280nmの吸光度を読み、抽出物中のタン
パク含量を見積った。
析〕上述のBOG抽出物を、0.025%(w/v)の
アジ化ナトリウムを含む50mMのTris−塩酸バッ
ファー(pH8.0)で平衡化した6FF−セファロー
ズ樹脂(Pharmacia製)に入れた。70個のフ
ラクション(それぞれがカラムの容量の2%に等しい)
を回収し、そして280nmの吸光度でモニターした。
BOG抽出物の典型的なフラクションプロフィールを図
1に示す。
の識別可能な成分が認められる: (1)プールA(フラクション17から19を含む)
は、最初の高分子量ピークであり、そしてH.pylo
riのウレアーゼ活性は殆どない;(2)プールB(フ
ラクション20から33)は、「ピークの谷」にあり、
そしてウレアーゼ活性の大部分を有している;(3)プ
ールC(フラクション34から52)は低分子量の低ウ
レアーゼタンパクを含んでいる;(4)プールD(フラ
クション53から58)第二のタンパクピークの下り坂
部分である;そして最後の(5)プールE(フラクショ
ン59から63)は、第二のピークのテーリング端であ
り低分子量である。
v)のSDSの存在下で、0.15x12x15cmの
ゲル[12%(w/v)のアクリルアミドと、0.32
%(w/v)のN,N−メチレンビスアクリルアミド]
の還元型SDS−PAGEを行うことにより分析した。
低分子量および高分子量のタンパク標準物質(BioR
ad Labs製)をフラクション試料と共に電気泳動
した。電気泳動は、トラッキング染料(確認物質)であ
るブロモフェノールブルーがゲルの下端に移動するまで
(2.5時間から3時間)25mA/plate(スタ
ッキングゲル)あるいは40mA/plate(ランニ
ングゲル)で行われた。次にゲルを、50%(v/v)
のメタノールと10%(v/v)の酢酸に溶解した、
0.2%(w/v)のクーマシーブリリアントブルーR
250で60分間染色し、そして最後に、50%(v/
v)のメタノールと10%(v/v)の酢酸で脱色し
た。
FFセファローズ分画した後に得られる、プールしたA
からEのフラクション(前に定義した)のSDS−PA
GE分析により、表1のように、H.pylori特異
的抗原および共通抗原に関して濃縮されている範囲が示
されている。プールAおよびBの高分子量の抗原(MW
>200,000)は、SDS−PAGE分析に必要と
される消化および還元の結果、低分子量のバンド(MW
<120,000)として、還元型PAGEゲル上に出
現する。
抗原に相対的に富んでいることを示している。
bleyらが、Infect.Immun. (198
6) 54:161−169に記述した方法の変法によ
り測定し、ウレアーゼ触媒による尿素の加水分解により
生成したアンモニアにより起こるpHの変化の測定を包
含している。各フラクションのアリコート50μlを、
ウレアーゼ基質バッファー(10mMの尿素、4.5m
Mのリン酸ナトリウムバッファー(pH6.8)、70
μg/mlのフェノールレッド)780μlに加え、そ
して、この混合物を室温で30分間インキュベートし
た。つぎに、100μlのアリコートの550nmでの
光学密度(OD)を、MR 700型のマイクロタイタ
ープレートリーダー(Dynatech Labora
tories)を用いて測定した。特異的ウレアーゼ活
性は、OD550/A280の比で表現された。図1は、BO
G抽出物の280nmにおける6FFセファローズフラ
クションプロフィール、および、プールBおよびCの特
異的ウレアーゼ活性、を示している。
部分を含むプールB(フラクション20から33)、お
よび低ウレアーゼ活性のプールC(34−52)を、ヒ
ト血清中の抗−H.pyloriIgG抗体の検出能力
に関して比較している。
学的検査の結果から、H.pylori陽性あるいは陰
性のいづれかであると判断された個体からの、血清およ
び血漿標本を、胃腸科の病院で集めた。これらの試料
は、臨床的に診断された胃腸病の症候によりさらに細分
類された。
アッセイ〕吸着材パッドから構成される固相の部品構成
物を容器の鋳型底に置き、さらに、1平方インチの8S
レーヨン、および1.2μ Biodyne Aナイロ
ン膜を置いた。このナイロン膜に、抗原スポット用溶液
で希釈したH.pylori抽出物をスポットし、次い
で、アジ化ナトリウムを含んだPBSで希釈したヒトI
gGをスポットした。この膜を、アルキル化したBSA
溶液を用いて室温で30分間ブロックし、次に、45℃
で10から20分間乾燥した。スポットされた領域を可
視部分の中央になるようにしながら、処理したナイロン
の上に容器の鋳型の蓋を置き、そして、ソニックで溶着
させた。予備(前)フィルター部品を、溶着されたユニ
ットに挿入し、乾燥剤を含む箔の小袋にいれ、加熱シー
ルした。
試験方法〕患者試料(血清あるいは血漿のいづれか)
を、30μlのキャピラリーの分注装置を用いて、15
0μlの試料希釈液の入ったプラスチックカップに入れ
た。希釈した試料を、上述のアッセイ用器材に入れ、そ
して、フィルターを完全に通り流れる様にした。次に、
アルカリフォスファターゼ結合ウサギ抗ヒトIgGを加
え、再び完全に通り流れる様にした。フィルターを、
0.5mlの洗浄溶液で洗浄し、そして、このカートリ
ッジ(器材)に3−インドキシルフォスフェート溶液
(発色基質)を210μl加えた。5分間インキュベー
トした後に、試験を終了させるために、この膜を完全に
洗浄した。次に、以下の判断基準を用いて、免疫アッセ
イの結果を15分以内に読みとった:「陰性結果」は、
膜の中央を交差する青いネガティブバーの出現により示
された。「陽性結果」は、膜上の対照のネガティブバー
の上に載った全体が青い円の出現によって示された。青
いバーおよび全体が青い円の両者の欠如は、試験が解釈
不能であることを示し、試験を再度行わなければならな
い。
抗体を検出するための、H.pylori抗原抽出物の
プールCの適性〕ヒト血清標本に対する擬陽性の頻度を
調べるために、異なる抗原調製物に対しラピッドEIA
を用いた。使用した抗原調製物は上述の:BOG抗原抽
出物のプールAおよびC;および超音波処理物、および
グリシン抽出物、である。結果は表2に表した。
頻度の擬陽性(14%に対し、他の抗原抽出物は41%
から77%)であることがみて取れる。
H.Pyloriに対する抗体のヒト血清に対する精度
相関検討〕183の血清および血漿標本が、3つの胃腸
科病院から集められた。BOG抗原抽出物のプールC
を、ラピッドEIAアッセイに用いた。試験結果は、ア
ッセイを終了後即座に視覚的に判定した。結果の一致し
ない標本は、H.pyloriに対するIgG抗体を検
出する、BiometraマイクロタイターELISA
テストにより試験した。
本アッセイ結果の相関を、表3に表す。
aELISA試験を用いて、感染陽性あるいは感染陰性
を確認した(表4)。
ピッドEIA試験で陽性の、血清の15のうち14が、
BiometraELISA試験により、陽性であるこ
とが確認された。これらの補正によりラピッドEIA試
験は、感度および特異性が、それぞれ、96%および9
9%であることが示された(表5)。
るための「ウレアーゼに 富んだ」抗原抽出物とプールCとの、適性に関する比
較〕 「ウレアーゼに富んだ」抗原調製物(プールB)は、E
vansらの、米国特許第4,882,271号に記述
されている様に調製した。そして、ラピッドEIA試験
において、ヒト血清中のH.pyloriに対するIg
G抗体を検出する能力を「低ウレアーゼ」のプールC抗
原と比較した。表6に、ヒト血清標本で得られた結果を
示す。
ウレアーゼに富んだEvansの抗原調製物よりも低い
頻度での擬陽性があることを示している(各々、6%に
対して、25%である)。
プールC、(低ウレアーゼ)、超音波処理物、およびグ
リシン抽出物)と、ヒト血清標本に関する培養および組
織学的データとを、マイクロタイターELISAのフォ
ーマットで比較した。
ターアッセイ〕96穴の、平底の、集合させたマイクロ
タイタープレートを、4℃で一晩、最適化された濃度の
4種の抗原でコートした。抗原溶液を除去した後、この
プレートを、空気乾燥し、そして、袋にいれた。免疫ア
ッセイを行うために、このウェルを、室温でマイクロタ
イター洗浄溶液(0.05%(w/v)のTween2
0および0.01%(w/v)のThimerosal
を含んだPBS)の300μlで再水和した。次に、こ
の溶液を除去し、引き続く工程を25℃で行った。BS
Aを含んだPBSで100倍に希釈された血清標本を、
ウェルに入れ(100μl/ウェル)、そして30分間
インキュベートした。このプレートを、各300μlの
洗浄溶液で5回洗浄し、そして、ペルオキシダーゼ結合
ウサギ抗ヒトIgGと30分間インキュベートした。こ
のプレートを再度、各300μlの洗浄溶液で5回洗浄
し、そして、2,2’−アミノ−ビス(3−エチルベン
ズチアゾリンスルフォン酸)ジアンモニウム塩(ABT
S)および過酸化水素から構成される新しく調製された
基質溶液と15分間インキュベートする。0.25Mの
シュウ酸50μlを加えて、反応を停止させ、そして、
MR700プレートリーダー(Dynatech La
boratories)で、410nmの吸光度を読ん
だ。
製物と比較して、プールCは、H.pylori 陽
性、およびH.pylori陰性のヒト血清の同定する
のに、特異性および感度において、優れていることが示
されている。
r pyloriを検出するための、高感度および特異
的な抗原調製物が開示されている。この調製物は、界面
活性剤で可溶化されたH.pylori細胞の分子量−
排除型クロマトグラフィーから得られた一連の抗原を用
いている。この改良された抗原調製物を利用した、EL
ISA、ラテックス凝集法、およびラピッドEIAアッ
セイの様な血清学的アッセイ、およびこれらの血清学的
アッセイに用いるためのキットもまた開示されている。
OG)抽出されたH.pylori抗原の、6FFセフ
ァローズカラムによる典型的なフラクションプロフィー
ル(分画チャート)、およびプールしたフラクションの
ウレアーゼ活性を示している。
Claims (9)
- 【請求項1】 Helicobacter pylor
i抗体の存在を検出するために有用なH.pylori
由来のタンパク質を含む組成物であって: 該組成物は、ウレアーゼによって触媒されるアッセイに
おいて、OD550/A280の値が0.34未満であるウレ
アーゼ特異的活性を有し、そして該組成物中の該H.p
ylori由来のタンパクが、変性および還元された場
合に、SDS−PAGEによって、120kD;66k
D;62kD;59kD;52kD;および31kDの
分子量のH.pyloriに特異的な抗原、ならびに8
9kD;73kD;56kD;45kD;42kD;2
9kD;25kD;21kDおよび16kDの分子量の
共通抗原からなると特徴付けられ、 そして66kDおよび56kDの抗原の量が、上記に示
される残りの個々の抗原のいずれの量よりも多い、組成
物。 - 【請求項2】 請求項1に記載のHelicobact
er pylori由来のタンパクを含む組成物であっ
て、ここで該H.pylori由来タンパクが、n−オ
クチル−β−D−グルコピラノシド(BOG)を用いて
インタクトなH.pylori細胞を抽出して抽出物を
得る工程;該抽出物をサイジングカラムクロマトグラフ
ィーに供して画分を得る工程;および該サイジングカラ
ムクロマトグラフィーによって決定される約200kD
未満の分子量を有する画分を回収して、ウレアーゼ活性
の大部分を含む高分子量タンパクピークを排除する工
程、によって得られ得る、組成物。 - 【請求項3】 生物学的試料中のHelicobact
er pylori感染から生じる抗体の存在を検出す
るための方法であって、該方法は、以下の工程: (a)該試料を、請求項1または2のいずれかに記載の
H.pylori由来のタンパクを含む組成物と接触さ
せる工程; (b)該試料および該組成物が、該試料中に含まれる任
意の抗体についての抗原抗体複合体を形成することを可
能にする工程;および (c)Helicobacter pylori感染の
存在を示す任意の抗原抗体複合体の存在を検出する工
程、 を包含する、方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載の方法であって、工程
(b)において、前記抗原複合体が、酵素結合免疫吸着
アッセイ、放射免疫アッセイ、補体固定法、間接赤血球
凝集反応、ラテックス凝集反応、ラピッドフロースルー
アッセイ、およびラテラルフローアッセイ、 から構成される群から選択される方法によって検出され
る、方法。 - 【請求項5】 生物学的試料中の感染から生じるHel
icobacterpylori抗体の存在を検出する
ための方法であって、該方法は、以下: (a)請求項1または2のいずれかに記載のH.pyl
ori由来のタンパクを含む組成物を固定化および乾燥
させる工程; (b)乾燥した抗原複合体を、該試料と共にインキュベ
ートし、抗原抗体複合体を形成する工程; (c)酵素を結合した抗ヒトIgG抗体を、該抗原抗体
複合体に加え、そしてインキュベートし標識化複合体を
形成する工程; (d)該結合された酵素に対する基質を、該標識化複合
体に加え、発色複合体を形成する工程;そして (e)該発色複合体を、該基質の変化についてモニター
して、該試料中に存在するHelicobacter
pyloriに対する抗体の量を決定する工程、 を包含する、検出方法。 - 【請求項6】 工程(c)において、前記抗ヒトIgG
抗体が、西洋ワサビペルオキシダーゼに結合されてい
る、請求項5に記載の方法。 - 【請求項7】 生物学的試料中のHelicobact
er pylori感染に応答して形成される抗体の存
在を決定するためのキットであって、該キットは、請求
項1または2のいずれかに記載のH.pylori由来
のタンパクを含む組成物を含む、キット。 - 【請求項8】 前記抗原性組成物が、固体支持体上に固
定されている、請求項7に記載のキット。 - 【請求項9】 請求項1に記載の組成物を得るための方
法であって、以下: n−オクチル−β−D−グルコピラノシド(BOG)で
インタクトなH.pylori細胞を抽出して、抽出物
を得る工程;該抽出物をサイジングカラムクロマトグラ
フィーに供して、画分を得る工程;および該サイジング
カラムクロマトグラフィーによって決定される約200
kD未満の分子量を有する画分を回収して、ウレアーゼ
活性の大部分を含む高分子量タンパクピークを排除する
工程、 を包含する、方法。
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