JPH1098649A - Ccdラインセンサ - Google Patents

Ccdラインセンサ

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JPH1098649A
JPH1098649A JP8251490A JP25149096A JPH1098649A JP H1098649 A JPH1098649 A JP H1098649A JP 8251490 A JP8251490 A JP 8251490A JP 25149096 A JP25149096 A JP 25149096A JP H1098649 A JPH1098649 A JP H1098649A
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line sensor
sensor
ccd
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Tadayoshi Masutani
忠義 増谷
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G T B KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CCDセンサで画像取り込みを行うには所要
量の蓄積電荷を必要とするため、高速移動する被写体や
低輝度のものは撮像できない。 【解決手段】 m行、n列構成のCCD素子群よりなる
感光部と、前記各素子に蓄積された電荷を次行に順次転
送させる転送手段と、前記転送に伴い最終行から掃き出
された電荷を1行単位で取り込み、その電荷をシリアル
に読み出す読出部とで構成されるセンサであって、この
センサを用いて、該センサと相対移動する被写体を撮像
する時、感光部にて、被写体像の電荷蓄積を行いつつ、
移動する被写体像に追随して蓄積電荷を転送させること
により、電荷蓄積時間を増大させたラインセンサとして
機能させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCDラインセン
サに関し、特に移動している被写体や原稿を高感度で撮
像できるCCDラインセンサおよびこれを適用した各種
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CCDラインセンサは図1に示すよう
に、感光部Aは受光素子が直線状に配列されたものであ
り、個々の受光素子において、そこに入射した光は光電
変換されて電荷蓄積される。その蓄積電荷は、感光部A
に隣接する読出部Cに所定のタイミングで一斉に転送さ
れ、それらの転送された電荷は出力部Dの方に順次転送
されることにより、その出力部Dからシリアルのデータ
として読み出される。
【0003】このCCDラインセンサを原稿上にてセン
サ方向と直交する方向に移動させると同時に、感光部A
での電荷蓄積および読出部Cでのデータ読み出しを繰り
返すことにより、原稿が読み取られて2次元の撮像デー
タが得られる。これがイメージスキャナーやファクシミ
リにおける信号読み出し部の機構である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで受光素子には
固有の内部雑音が含まれ、蓄積電荷が少ない場合は蓄積
電荷の量と雑音成分の比率(S/N比)が小さくなり撮像
信号の品質が低下するため、所要量の電荷蓄積、つま
り、所定長の蓄積時間が必要となる。しかし、原稿が移
動していると、電荷蓄積時間は、原理的に被写体像が1
画素上を移動する時間以上にできないため、従来のイメ
ージスキャナー等においては必然的に読み取り速度は遅
く、そのため高速読み取りできる装置の開発が待たれて
いた。
【0005】又、撮像対象が移動している例として、ベ
ルトコンベア上に搬送される製品をCCDセンサを用い
たカメラで撮像し、予め撮像した基準の画像データと比
較することにより、製品の外観検査を行う自動検査装置
がある。この場合のCCDセンサには2次元のイメージ
センサが使用されるが、その場合でも電荷蓄積時間は、
前述と同様に、被写体像が1画素上を移動する時間以上
にできないため、やはり高速で搬送される製品を検査す
ることはできなかった。
【0006】従って本発明はイメージスキャナー等の使
用に適した高感度のCCDラインセンサを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のCCDラインセ
ンサは1次元のセンサとして機能するものであるが、素
子構造が2次元のイメージセンサに似るため、最初に2
次元のCCDイメージセンサの構造を述べる。このCC
Dイメージセンサには、光電変換する感光部とこの感光
部で得られる画像信号を一時蓄積する蓄積部とが分離し
ているフレーム転送型と、感光部と蓄積部とが1列単位
で交互に配置されるインタライン型とがあり、今日では
チップ面積を小さくできることと、後述するスミアの影
響を排除できることからインタライン型のものが一般に
使用されているが、本発明の構造がとりわけフレーム転
送型のものに似るため、ここではフレーム転送型のもの
についてその構造を述べる。
【0008】図2は例えば、5行、6列にCCD素子が
配列された感光部Aと、それと同数の素子からなる蓄積
部Bと、読出部Cとからなるフレーム転送型CCDエリ
アセンサを示している。
【0009】感光部Aにおいて所定の期間(NTSC方
式における“1フィールド期間")の間に撮影像が光電変
換され電荷蓄積される。その感光部Aに蓄積された電荷
は、所定のタイミング(“垂直帰線期間")で垂直一括転
送パルスφIの印加により、蓄積部Bへ一斉に転送され
る。そして、蓄積部Bに転送された信号電荷は、所定の
タイミング(“水平帰線期間")で垂直順次転送パルスφS
の印加により、読み出され、水平1ライン(1行)分のデ
ータが読出部Cに転送される。この読出部Cでは、所定
のタイミング(“水平操作期間")で水平転送パルスφH
印加により、出力部Dの方へ順次転送されることによ
り、この出力部Dから1ライン毎に電荷が時系列の出力
信号として読み出される。
【0010】さて、感光部において光電変換により生じ
た電荷も捕捉手段がなければオーバーフローして消滅し
てしまうが、その感光部の転送電極にパルスを印加して
電位井戸部を形成すれば、電位の深くなった箇所に電荷
が留まるようになり、電荷を蓄積できる。ここでパルス
の印加点をシフトさせれば、電位井戸部も同じようにシ
フトし、それに伴い電位井戸内に留まっていた電荷も移
動する。これが電荷転送のメカニカズムであり、電位井
戸部を移動させるために印加するパルスが上述した転送
パルスである。
【0011】ここで、感光部Aにはシャッター機能は持
たないため、蓄積された電荷が蓄積部Bに転送される間
も電荷蓄積は引き続き行われるが、その転送が瞬時に行
われるためこの転送の間に蓄積される電荷は無視され
る。しかし被写体が高輝度であれば転送の間に無視てき
ない程度の電荷蓄積が行われ、その結果、被写体像が電
荷の転送方向に尾を引くようになる。この現象がスミア
と呼ばれるものである。
【0012】さて図3に示したものが本発明に係わるC
CDラインセンサであり、感光部Aと読出部Cとからな
り、図2における電荷蓄積部Bを持たない。この感光部
Aは本来、CCDシフトレジスタそのものによって構成
されているため、受光(電荷蓄積)中にあっても電位井戸
を移動させることにより、光電変換を行いつつ電荷を感
光部A上で転送できる。そこで、この感光部A上で被写
体像が移動している時、その移動に追随して、感光部A
における蓄積電荷を移動させるよう、転送パルス(図2
で示した垂直順次転送パルスφSと同じもの)を入力すれ
ば、同一の像に対して電荷の転送中、継続して電荷蓄積
できることになる。垂直順次転送パルスφSとしては、
図4に示すような4相のパルスφS1、φS2、φS3、φS4
が用いられる。
【0013】さて、感光部Aでの電荷転送に伴い、この
感光部Aから掃き出される水平1ライン分の電荷は、読
出部Cに取り込まれ、その電荷は、水平転送パルスφH
の印加により、“水平走査期間"に相当するタイミング
で出力部Dに順次転送されることにより、その出力部D
から1ライン分の電荷が時系列の出力信号として読み出
される。ここで、感光部Aでの電荷転送に伴い、読出部
Cには所定のサイクルで次々と1ライン分の電荷が取り
込まれるため、この読出部Cからのデータ読み出しは1
サイクル内で行う。
【0014】このように図3に示したCCDセンサは実
質的にラインセンサとして機能するものであり、そのラ
インセンサは、被写体像が感光部A上にある期間中、電
荷蓄積を継続して行うため電荷蓄積時間を十分に確保で
き、例えば感光部Aにおける転送方向の素子数(図3に
おける行数)をmとすれば、従来の1行配列のラインセ
ンサと比較して電荷蓄積時間は理論的にm倍になり、高
感度のラインセンサを実現できる。又、電荷の転送中に
おいても電荷の蓄積を行うが、その転送を被写体像の移
動に追随して行うため上述したスミアは基本的に発生し
ない。
【0015】図3に示したm(=5)行、n(=6)列構成
のCCDイメージセンサは、nビット素子長のラインセ
ンサとして機能するが、例えばバーコードの読み取りの
ごとく、ライン長さを必要としない場合は、図5に示し
たごとく、n=1とした5行、1列構成のものでよい。
これは従来のラインセンサと使用時のセンサの向きが9
0°異なる。
【0016】尚、感光部Aと読出部Cからなるデバイス
としては“フルフレーム型CCD"と呼ばれるものがあ
る。これは、感光部Aにシャッターを備え、シャッター
の開期間で光電変換および電荷蓄積を行い、次のシャッ
ター閉期間で感光部Aから読出部Cへ、蓄積電荷を1ラ
インづつ転送しては、その読出部Cから信号を読み出し
ている。このフルフレーム型CCDレジスタは機械シャ
ッターを備えるために動作速度が遅く、従って基本的に
静止画が撮像対象となる。
【0017】本発明のCCDイメージセンサはこのフル
フレーム形CCDとデバイス構造が基本的に同じである
ため、同様の製造方法で本発明のCCDラインセンサを
製造できる利点がある。
【0018】ところで、商用電源で点灯する光源は60
Hz(50Hz)の場合1秒間に120回(100回)点滅
を繰り返しているため、フリッカを伴い、特に蛍光灯や
水銀灯ではそのフリッカの程度が大きい。撮影時にこの
ような光源を用いた場合には、フリッカにより、撮影画
面に明暗の縞模様が入る。そこで感光部での電荷蓄積時
間(撮影時間)を商用電源における半周期(1/120秒
(/100秒))もしくはこれの整数倍とすれば、各電荷
蓄積時間における入光量は一定となるため縞模様の発生
を抑えることができる。
【0019】このフリッカ対策を行うには、感光部での
電荷蓄積時間を商用電源の半周期の整数倍にすればよ
く、それを請求項2では電子的に行い、請求項3では機
械的に行っている。これとは別に請求項4にあるよう
に、センサと被写体との間の相対移動速度を調整しても
よい。
【0020】本発明のCCDラインセンサの適用例とし
ては請求項5に示すイメージスキャナー、請求項6に示
す全方位カメラおよび請求項7に示す自動検査装置を提
示することができ、それらの具体的な構成については以
下に述べる。
【0021】
【発明の実施の形態】図6は、本発明のCCDラインセ
ンサを用いたイメージスキャナーを示している。1は定
位置にセットされた原稿であり、2は原稿1に対して読
み取り箇所を照らすランプである。その原稿1は投影レ
ンズ3を通じてCCDラインセンサ4の感光部Aに結像
される。5は、ランプ2、投影レンズ3と共にCCDラ
インセンサ4を矢印a方向に一定の速度Vでスキャンさ
せるための走査機構である。尚、原稿1のセット面とC
CDラインセンサ4との高さを低減するために、実際の
装置では、ミラーを配置して投影レンズ3の光路を90
°折曲している。
【0022】このようにCCDラインセンサ4を移動さ
せたとき、感光部A上で原稿1の投影像も矢印aの方
向、つまり読出部Cの方に移動するがその移動速度vは
投影レンズ3の焦点距離から知ることができる。その移
動速度vで感光部A上の蓄積電荷を転送する垂直順次転
送パルスφSおよび読出部Cからシリアルに読み出すた
めの水平転送パルスφHを作成するのが、水平転送パル
ス作成回路6および1/n分周器7である。
【0023】これらの転送パルスがCCDラインセンサ
4に供給されることにより、読出部Cより読み出された
データは増幅器8、A/D変換器9を通じてバッファメ
モリ10に記憶される。11は、CCDラインセンサ4
のスキャン位置を走査機構5から得て、そのスキャン位
置に基づき、前記メモリ10に書き込みアドレスを送出
するアドレス作成回路である。
【0024】バッファメモリ10に記憶された画像デー
タは適したインタフェイス12を通じてコンピュータに
読み込まれる。
【0025】CCDラインセンサ4における読出部C
は、一般的な解像度を得るために4000程度の画素数
とし、感光部Aの転送方向での画素数(図3における行
数m)は数十〜数百程度にすれば、電荷蓄積時間を大幅
に増大でき高感度を達成できるため、CCDラインセン
サ4のスキャン速度(読み取り速度)を高速にでき、又、
ランプ2に高出力の特殊な光源は不要となる。
【0026】尚、ランプ2に蛍光灯や放電管を採用した
場合は、フリッカ対策として電荷蓄積時間を商用電源に
おける半周期の整数倍にする必要がある。これを電子的
に行う手法を図7に示している。ここで示した4つのC
CD素子Zは図3に記した円内の素子と符合する。垂直
順次転送パルスφS1〜φS4はそれぞれアンドゲートを介
して各素子Zに供給されており、各アンドゲートの他方
の入力部は、各素子毎に4個単位で相互接続される。こ
こで、G1をロー、G2をハイにすれば、第1行目のCC
D素子Z1には垂直順次転送パルスφS1〜φS4は供給さ
れず、これにより、第1行目のCCD素子Z1では電荷
蓄積は行われない。このように電荷蓄積を行わない素子
を設定することにより、電荷蓄積時間を変えることがで
きる。
【0027】図8はフリッカ対策を機械的に行う例を示
しており、CCDラインセンサ4の下方に投影レンズ3
からの投影像を部分的に遮り、感光部での実質転送距離
を可変できるような遮蔽板Yを設けている。
【0028】又、一般的な解像度を得るために読出部C
の画素数を4000程度としたが、より解像度を高める
ために例えば8000個の素子数とした場合、その読出
部Cから単一の出力部Dを通じてシリアルに読み出すの
に時間がかかるため、例えば2000個の素子毎に一つ
の出力部D(D1、D2、D3、D4)を設け、各出力部
1、D2、D3、D4で並行して読み出せば、読み出し時
間を短縮できる。
【0029】この装置ではCCDラインセンサ4にモノ
クロのものを採用したが、カラー対応とするには、従来
のCCDイメージセンサで行われている、単板方式(各
画素に個別にR,G,Bを対応させる)、単板順次方式
(R,G,Bのフィルタを個別にかけて測定)、多板方式
(G,G,B別の3系統のセンサを備える)を同様に用い
ることができる。
【0030】本発明のCCDラインセンサの別の適用例
として図9の全方位カメラを示すことができる。カメラ
21は、ターンテーブル22上に設置され、そのターン
テーブル22は、駆動機構23により、図示した矢印b
方向に一定の速度で回転する。
【0031】カメラ21において、撮影レンズ24で撮
影された風景は、レンズ24の結像面に設けたCCDラ
インセンサ4の感光部A上に結像して電荷蓄積される。
その像は、カメラ21の回転により、CCDラインセン
サ4上に矢印c方向に移動するが、電荷蓄積を継続しな
がら、その移動に追随して蓄積電荷の転送が行われるよ
うに、転送パルス作成回路25において、カメラ21の
回転速度Vに基づき上述した垂直順次転送パルスφS
水平転送パルスφHが作成され、CCDラインセンサ4
の感光部Aと読出部Cとにそれぞれ供給される。
【0032】このCCDラインセンサ4から読み出され
る信号の形態は、図6の場合と同じであり、増幅器8、
A/D変換器9を経由してメモリ26に後記の書き込み
アドレスに従って書き込まれる。27は、カメラ21の
方位φを検出する方位検出器であり、南方を方位0°と
し、西、北、東の向きに一周するごとに0°〜359°
を出力する。28は、前記方位に従って書き込みアドレ
スA0を作成する書き込みアドレス作成回路であり、方
位0°〜359°に対応してアドレスA0([0000]〜[X
XXX])を作成する。従ってカメラ21が一周する毎にメ
モリ26のデータが新しい撮影データに更新される。
【0033】29は前記方位に基づき、メモリ66から
方位0°〜119°、120°〜239°、240°〜
359°に対するデータを個別に読み出すためのアドレ
スA 1、A2、A3を作成する読み出しアドレス作成回路
である。30はメモリ26から読み出された3系統のデ
ータをそれぞれD/A変換するD/A変換器であり、3
1はD/A変換された各データを画像データとして記憶
する画像バッファである。32は各画像バッファ72の
画像データを表示する3基の表示器であり、左側の表示
器は、方位0°(南)〜90°(西)〜119°を表示し、
中央の表示器は、方位120°(南)〜180°(北)〜2
39°を表示し、右側の表示器は、方位240°(北)〜
270°(東)〜359°(南)を表示する。
【0034】以上の説明からわかるように、カメラ21
が方位0°から一周すると、表示器32に全周囲の撮影
風景が表示され、その後はカメラ21の回転角に応じ、
逐次、新しく撮影された風景で更新される。この全周囲
カメラ21は高感度であるため、その回転速度は、夜間
の風景であっても毎秒1回転程度の高速で回転でき、そ
のため表示器32では動画に近い映像が得られた。又、
カメラに従来のエリアセンサ(例えば500×500ド
ットの25万画素)を用いたものと比較すれば、本カメ
ラ21では2000×2000ドットの400万画素
(画面の縦、横の比を1とした)となり、極めて解像度の
高い画像が得られる。尚、街灯で照らされた風景を撮影
するような場合はフリッカ対策が不可欠であり、その場
合は上述したいずれかの対策を具備すればよい。
【0035】尚、上述したイメージスキャナーや以下に
述べる自動検査装置では、対象物を明るく照らすことに
より、移動速度をある程度高速にできるが、この全方位
カメラを監視カメラに使用し風景を撮影するような場合
でそれ故、ランプによる照明が無効の場合には本発明の
高感度のCCDラインセンサは特に有用である。
【0036】図10は、図9のシステムで撮影された全
周囲の風景をインターネット等のネットワークを通じて
外部に発信するシステムを示している。メモリ26に記
憶された撮像データはインタフェイス40を通じて画像
圧縮さけた後にホストコンピュータ41の内部記憶装置
に取り込まれており、常に最新の撮像データが記憶され
る。42は接続器の一種であるターミナルアダプタであ
り、ホストコンピュータ41を通信回線43に接続す
る。
【0037】一方、モデム44を通じて前記通信回線4
3に接続されていたパーソナルコンピュータ45より、
ホストコンピュータ41をアクセスして、マウス46に
より、所望の方角を指定すれば、その方角の撮像データ
がホストコンピュータ41からダウンロードされ表示器
に表示される。その後、画像を周期的に更新する場合は
前回との差分を送出することでデータ量は大幅に低減さ
れる。
【0038】本発明のラインセンサの別の適用例とし
て、図11に示すように、ベルトコンベア上を搬送され
る商品の外観検査を行う自動検査装置を示すことができ
る。
【0039】コンベア51により、矢印dで示す右方向
に搬送される商品52が、投影レンズ3を通じて撮像さ
れるよう、CCDイメージセンサ4が所定位置に保持さ
れている。53は撮影位置に来た商品5を照らすための
ランプである。54は光センサであり、投光素子54
a、受光素子54bからなり、55は、この光センサ5
4の右側方に位置する光センサであり、投光素子55
a、受光素子55bからなる。商品52が投光素子54
a、55aの光路を遮れば、受光素子54b、55bの
出力はハイからローに切り替わる。
【0040】57はアンドゲート、56はアンドゲート
57の一方の入力部に挿入された遅延素子であり、受光
素子54bからの信号がハイからローに切り替わったと
きにパルスを出力する。58,59もアンドゲートおよ
び遅延素子であり、この構成により、受光素子55bか
らの信号がハイからローに切り替わったときにパルスを
出力する。
【0041】60は、アンドゲート57,58の出力を
受けるRSタイプのフリップフロップであり、受光素子
54bの出力がハイからローに切り替わった時点から、
受光素子55bの出力がハイからローに切り替わる時点
までの間にハイを出力する。
【0042】前記CCDラインセンサ4の読出部Cより
シリアルに読み出された信号は、増幅器61およびA/
D変換器62を通じてゲート回路63に入力され、この
ゲート回路63のゲート端子には前記フリップフロップ
60の出力が印加される。
【0043】ゲート回路63の出力はスイッチ64を通
じて画像メモリ65または66のいずれかに選択的に供
給される。67は、二つの画像メモリ65,66からい
ずれか一方を選択的に読み出すためのスイッチである。
68はワンショット回路であり、フリップフロップ60
の出力信号の信号立ち上がりに応答して一つのパルスを
出力する。前記スイッチ64,67はこのパルスが印加
される毎に切り替わる。
【0044】69は、基準画像メモリであり、CCDラ
インセンサ4で正常な商品52を撮像して得た画像デー
タが記憶されている。70は、基準画像メモリ69から
読み出した基準画像と、スイッチ67を通じて画像メモ
リ65または66から読み出した画像との比較により、
その商品52の外観の良否を判定する画像判定回路であ
る。コンベア51上に載置された各商品にはそれぞれ位
置がずれているため、前記画像判定の際には、画像メモ
リ65または66から読み出した画像から商品位置およ
び方位ずれを認識し、メモリ上で基準位置に商品を移動
させる必要があり、この処理については市販のパターン
認識のシステムを利用できる。
【0045】71は、不良と判定された商品52をコン
ベア51の搬送ラインから排除するためのアクチュエー
タであり、72は、画像判定回路70よりの判定結果に
基づきアクチュエータ71を所定のタイミングで駆動さ
せるドライバーである。
【0046】73は、搬送ローラ74の回転速度を検出
して商品52の搬送速度を知るロータリーエンコーダで
ある。75は、前記の搬送速度に基づき水平転送パルス
φHを作成する水平転送パルス作成回路であり、ここで
作成された水平転送パルスφHは、CCDラインセンサ
の読出部Cに供給されると共に、1/n分周器76にて
分周され、垂直順次転送パルスφSが作成され、CCD
ラインセンサ4の感光部Aに供給される。ここで、水平
CCDレジスタが例えば図3のごとく6素子であれば、
1/n分周器76におけるn値は6となる。
【0047】以下にこの自動検査装置の動作について説
明する。搬送コンベア51の搬送速度に基づき、水平転
送パルス作成回路75で作成された水平転送パルスφH
およびこれを分周してた得た垂直順次転送パルスφ
Sが、CCDラインセンサ4の読出部Cと感光部Aとに
それぞれ電荷転送用パルスとして供給される。
【0048】この状態で右方向に移動している商品52
が投光素子54aの光路を遮って受光素子54bの出力
がハイからローに切り替われば、フリップフロップ60
の出力がローからハイに変化し、この信号立ち上がりに
呼応してワンショット回路68から1パルスが出力され
ると、スイッチ65,66がそれぞれ切り替わる(この
タイミングで図11に示した状態に切り替わったとす
る)。次にその商品52が更に進行して、投光素子55
aの光路を遮って受光素子55bの出力がハイからロー
に切り替われば、フリップフロップ60の出力がハイか
らローに変化する。このタイミングではスイッチ64,
67の変化はない。
【0049】一方、前記商品52が投光素子54aの光
路を遮った時点t1から更に少し進行した所でその商品
52の前進端がCCDラインセンサ4の撮像領域に入る
ようになり、更にその商品52の前記前進端が投光素子
55aの光路を遮る時点t2の少し手前で商品52が前
記撮像領域から抜け出るようになっている。この間、C
CDラインセンサ4上で、商品52の投影像(倒立像)が
矢印eで示す左方向に移動し、その移動に追随して電荷
蓄積を継続しつつ電荷転送が行われる。これにより、撮
影像はブレることなく(解像度を低下することなく)、一
つの商品に対して長時間の電荷蓄積を行える。
【0050】尚、CCDラインセンサ4上での撮影像の
移動速度は中央部とその周辺部とで異なるため、解像度
の低下につながる。特に投影レンズ3が広角である場合
や斜め横方向から撮影した場合にその影響が大きくな
る。これの回避策としては、図3に示したCCDライン
センサにおいて、列(図中縦)方向の素子毎に転送クロッ
クをコントロールする手法を採用する。
【0051】前記t1ないしt2の間でCCDラインセン
サ4から得られた画像データはスイッチ64を通じて画
像メモリ65に記憶される。
【0052】次に移動してきた商品52が撮像領域に入
ると、これまでの説明からわかるように、その撮像デー
タは画像メモリ66に記憶され、この記憶の間に、画像
メモリ65に記憶されていた前商品の画像データはスイ
ッチ67を通じて読み出されて画像判定回路70に入力
される。このように商品52の画像データを一方の画像
メモリに記憶している時、他方の画像メモリから先の商
品の画像データが読み出され、このように二つの画像メ
モリにおいてデータの記憶と読み出しとが交互に行われ
る。
【0053】読み出された画像データは画像判定回路7
0において、基準画像と比較され、両データが異なる場
合は、その外観不良の商品が排出位置に移動した時点で
ドライバー72からアクチュエータ71に所定の駆動信
号が送出されることで、その商品52はコンベアライン
から排除される。
【0054】ここでは本発明のCCDラインセンサ4を
エリアセンサとして機能させるために、撮像対象毎に信
号を区切って画像メモリ65か66に記憶させたが、例
えば検査対象が長尺物やロール物でその幅、傷、汚れ等
を検査するのであれば、読出部Cより読み出される1行
分のデータから幅や表面状態を検出して所定の基準幅と
比較すればよい。
【0055】この自動検査装置によれば高感度で商品5
2を撮像できるため、高速で搬送される商品の検査が可
能となる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、CCD
ラインセンサの感光部上で移動する被写体像に追随して
蓄積電荷を転送し、かつ、その転送の間においても電荷
蓄積を継続して行うようにしたので、同一の被写体に対
する電荷蓄積時間を大幅に増大でき高感度でデータ読み
込みを行える。従ってこのCCDラインセンサを用い、
移動する被写体を撮像すれば、高感度で画像読み取りが
行えるため、高感度のイメージスキャナー、全方位カメ
ラおよび自動検査装置などを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 CCDラインセンサの概略図
【図2】 フレーム転送型のCCDエリアセンサの概略
【図3】 本発明のCCDラインセンサの概略図
【図4】 図3のセンサで用いられる転送パルスを示し
た波形図
【図5】 本発明のCCDラインセンサの変形例を示し
た概略図
【図6】 本発明のCCDラインセンサを用いたイメー
ジスキャナーの1実施形態を示した制御ブロック図
【図7】 電荷蓄積時間を電気的に可変にするための機
構を示した図
【図8】 電荷蓄積時間を機械的に可変にするための機
構を示した図
【図9】 本発明のCCDラインセンサを用いた全方位
カメラの1実施形態を示した制御ブロック図
【図10】 図9の別のシステム構成を示した全方位カ
メラの1実施形態を示した制御ブロック図
【図11】 本発明のCCDラインセンサを用いた自動
検査装置の1実施形態を示した制御ブロック図
【符号の説明】
1 原稿 2 ランプ 3 投影レンズ 4 CCDラインセンサ 5 走査機構 6 水平転送パルス作成回路 7 1/n分周器 8 増幅器 9 A/D変換器 10 バッファメモリ 11 アドレス作成回路 12 インタフェイス

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 m行、n列構成のCCD素子群よりなる
    感光部と、前記各素子に蓄積された電荷を次行に順次転
    送させる転送手段と、前記転送に伴い最終行から掃き出
    された電荷を1行単位で取り込み、その電荷をシリアル
    に読み出す読出部とで構成されるセンサであって、 このセンサを用いて、該センサと相対移動する被写体を
    撮像する時、感光部にて、被写体像の電荷蓄積を行いつ
    つ、移動する被写体像に追随して蓄積電荷を転送させる
    ことにより、ラインセンサとして機能させたことを特徴
    とするCCDラインセンサ。
  2. 【請求項2】 上記感光部での電荷蓄積時間が商用電源
    における半周期の整数倍となるように、前記感光部に供
    給する転送パルスを適宜オンオフすることにより、電荷
    蓄積の開始点を調整する請求項1記載のCCDラインセ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 上記感光部での電荷蓄積時間が商用電源
    における半周期の整数倍となるように、前記感光部での
    実質転送距離を可変できる遮蔽板を設けた請求項項1記
    載のCCDラインセンサ。
  4. 【請求項4】 上記感光部での電荷蓄積時間が商用電源
    における半周期の整数倍となるように、当該センサと被
    写体との間の相対速度を調整する請求項1記載のCCD
    ラインセンサ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のC
    CDラインセンサを用い被写体として原稿を読み出すこ
    とを特徴とするイメージスキャナー。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかに記載のC
    CDラインセンサを具備したカメラの方向を回転して全
    方向を撮影するようにした全方位カメラであって、 カメラの方位を検出する手段と、カメラの回転速度から
    CCDラインセンサの感光部での被写体像の移動速度を
    検出する手段を備え、感光部にて、撮影像の電荷蓄積を
    行いつつ、前記移動速度に追随して蓄積電荷を転送さ
    せ、この電荷転送により、CCDラインセンサの読出部
    に掃き出されたデータをシリアルに読み出し、そのデー
    タを前記方位をアドレスにしてメモリに書き込む一方、
    そのメモリから読み出したデータを表示器上に前記方位
    に関連付けて表示することを特徴とする全方位カメラ。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし4のいずれかに記載のC
    CDラインセンサを具備するカメラを用いて、コンベア
    で搬送される商品を撮影して商品の外観を検査する自動
    検査装置において、 商品の搬送速度からCCDイメージセンサの感光部での
    商品像の移動速度を検出する手段を備え、感光部にて、
    商品像の電荷蓄積を行いつつ、前記移動速度に追随して
    蓄積電荷を転送させ、この電荷転送により、CCDイメ
    ージセンサの読出部に掃き出されたデータをシリアルに
    読み出して商品の画像データを得て、基準となる画像デ
    ータとの比較により商品の外観検査を行うことを特徴と
    する自動検査装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020100622A1 (ja) * 2018-11-16 2020-05-22 株式会社ジェイエイアイコーポレーション 撮像装置
CN114279691A (zh) * 2021-12-27 2022-04-05 上海创功通讯技术有限公司 一种测试装置及方法

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