JPH1098038A - 半導体装置におけるシリコン酸化膜の形成方法 - Google Patents
半導体装置におけるシリコン酸化膜の形成方法Info
- Publication number
- JPH1098038A JPH1098038A JP26925496A JP26925496A JPH1098038A JP H1098038 A JPH1098038 A JP H1098038A JP 26925496 A JP26925496 A JP 26925496A JP 26925496 A JP26925496 A JP 26925496A JP H1098038 A JPH1098038 A JP H1098038A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oxide film
- silicon oxide
- gas
- oxygen
- hydrogen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Formation Of Insulating Films (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】薄いシリコン酸化膜を安定して加湿酸化法にて
形成し得る、半導体装置におけるシリコン酸化膜の形成
方法を提供する。 【解決手段】水蒸気を含む気体雰囲気中でシリコン半導
体基板等の基体を酸化することによってシリコン酸化膜
を形成する方法は、少なくとも水素及び酸素を含む気体
に電磁波を照射することによって水蒸気を生成させる。
電磁波は、例えば周波数2.45GHzのマイクロ波で
あることが好ましい。
形成し得る、半導体装置におけるシリコン酸化膜の形成
方法を提供する。 【解決手段】水蒸気を含む気体雰囲気中でシリコン半導
体基板等の基体を酸化することによってシリコン酸化膜
を形成する方法は、少なくとも水素及び酸素を含む気体
に電磁波を照射することによって水蒸気を生成させる。
電磁波は、例えば周波数2.45GHzのマイクロ波で
あることが好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置におけ
るシリコン酸化膜の形成方法に関する。
るシリコン酸化膜の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MOS半導体装置の製造においては、シ
リコン酸化膜から成るゲート酸化膜をシリコン半導体基
板上に形成する必要がある。そして、半導体装置の高集
積化に伴い、MOS型半導体装置のゲート酸化膜も薄膜
化されつつあり、ゲート長0.1μm世代の半導体装置
におけるゲート酸化膜の厚さは3nm程度になると予想
されている。シリコン酸化膜の形成方法は、大きくは、
乾燥酸素を用いる乾燥酸化法と、水蒸気を含んだ酸素を
用いる加湿酸化法の2つに分類される。乾燥酸化法は、
加熱されたシリコン半導体基板に十分乾燥した酸素を供
給することによってシリコン半導体基板の表面にシリコ
ン酸化膜を形成する方法である。また、加湿酸化法は、
水蒸気を含む高温のキャリアガスをシリコン半導体基板
に供給することによってシリコン半導体基板の表面にシ
リコン酸化膜を形成する方法である。一般には、加湿酸
化法によって形成されたシリコン酸化膜の方が、乾燥酸
化法によって形成されたシリコン酸化膜よりも、信頼性
に優れている。
リコン酸化膜から成るゲート酸化膜をシリコン半導体基
板上に形成する必要がある。そして、半導体装置の高集
積化に伴い、MOS型半導体装置のゲート酸化膜も薄膜
化されつつあり、ゲート長0.1μm世代の半導体装置
におけるゲート酸化膜の厚さは3nm程度になると予想
されている。シリコン酸化膜の形成方法は、大きくは、
乾燥酸素を用いる乾燥酸化法と、水蒸気を含んだ酸素を
用いる加湿酸化法の2つに分類される。乾燥酸化法は、
加熱されたシリコン半導体基板に十分乾燥した酸素を供
給することによってシリコン半導体基板の表面にシリコ
ン酸化膜を形成する方法である。また、加湿酸化法は、
水蒸気を含む高温のキャリアガスをシリコン半導体基板
に供給することによってシリコン半導体基板の表面にシ
リコン酸化膜を形成する方法である。一般には、加湿酸
化法によって形成されたシリコン酸化膜の方が、乾燥酸
化法によって形成されたシリコン酸化膜よりも、信頼性
に優れている。
【0003】加湿酸化法の一種にパイロジェニック酸化
法がある。この方法は、加湿酸化法の再現性を高め且つ
水量の管理を不要とするために、純粋な水素を燃焼させ
て水蒸気を作る方法である。このパイロジェニック法
は、最も安定して水蒸気を生成することができるので、
均一なシリコン酸化膜を形成することができる。また、
水蒸気を生成させるための原料として気体を用いるの
で、不純物の制御も行い易いといった利点がある。
法がある。この方法は、加湿酸化法の再現性を高め且つ
水量の管理を不要とするために、純粋な水素を燃焼させ
て水蒸気を作る方法である。このパイロジェニック法
は、最も安定して水蒸気を生成することができるので、
均一なシリコン酸化膜を形成することができる。また、
水蒸気を生成させるための原料として気体を用いるの
で、不純物の制御も行い易いといった利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、薄いシリコ
ン酸化膜を形成しようとした場合、乾燥酸化法と比較す
ると、加湿酸化法では酸化速度が早いため、例えば、酸
化温度を低温とし、しかも酸化時間を短くしなければな
らない。しかしながら、酸化温度の低温化は、シリコン
酸化膜の密度を低下させるという問題がある。また、酸
化時間の短縮化は、シリコン酸化膜の膜厚の均一化を妨
げるという問題がある。従って、加湿酸化法を採用して
薄いシリコン酸化膜を形成する場合、別の方法で酸化速
度の抑制を図らなければならない。
ン酸化膜を形成しようとした場合、乾燥酸化法と比較す
ると、加湿酸化法では酸化速度が早いため、例えば、酸
化温度を低温とし、しかも酸化時間を短くしなければな
らない。しかしながら、酸化温度の低温化は、シリコン
酸化膜の密度を低下させるという問題がある。また、酸
化時間の短縮化は、シリコン酸化膜の膜厚の均一化を妨
げるという問題がある。従って、加湿酸化法を採用して
薄いシリコン酸化膜を形成する場合、別の方法で酸化速
度の抑制を図らなければならない。
【0005】酸化速度の抑制方法として、減圧下で水蒸
気を生成させ、減圧下でシリコン酸化膜を形成する方法
がある。このように、減圧下でシリコン酸化膜を形成す
れば、酸化種の供給量が少ないので、酸化速度を抑制す
ることができる。しかしながら、かかる減圧下で水蒸気
を生成させる方法では、水蒸気を生成させるための水素
の燃焼装置の動作が安定しない。即ち、減圧下、安定し
て水素を燃焼させることが困難であり、その結果、減圧
化、安定して薄いシリコン酸化膜を形成することが難し
いという問題がある。
気を生成させ、減圧下でシリコン酸化膜を形成する方法
がある。このように、減圧下でシリコン酸化膜を形成す
れば、酸化種の供給量が少ないので、酸化速度を抑制す
ることができる。しかしながら、かかる減圧下で水蒸気
を生成させる方法では、水蒸気を生成させるための水素
の燃焼装置の動作が安定しない。即ち、減圧下、安定し
て水素を燃焼させることが困難であり、その結果、減圧
化、安定して薄いシリコン酸化膜を形成することが難し
いという問題がある。
【0006】従って、本発明の目的は、薄いシリコン酸
化膜を安定して加湿酸化法にて形成し得る、半導体装置
におけるシリコン酸化膜の形成方法を提供することにあ
る。
化膜を安定して加湿酸化法にて形成し得る、半導体装置
におけるシリコン酸化膜の形成方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の半導体装置におけるシリコン酸化膜の形成
方法は、水蒸気を含む気体雰囲気中で基体を酸化するこ
とによってシリコン酸化膜を形成する方法であって、少
なくとも水素及び酸素を含む気体に電磁波を照射するこ
とによって水蒸気を生成させることを特徴とする。本発
明のシリコン酸化膜の形成方法においては、電磁波は、
例えば周波数2.45GHzのマイクロ波であることが
好ましい。気体中に含み得る他の元素としては、窒素、
アルゴン、ヘリウム、ネオン、クリプトン、キセノンと
いった不活性ガスを構成する元素を例示することができ
る。
めの本発明の半導体装置におけるシリコン酸化膜の形成
方法は、水蒸気を含む気体雰囲気中で基体を酸化するこ
とによってシリコン酸化膜を形成する方法であって、少
なくとも水素及び酸素を含む気体に電磁波を照射するこ
とによって水蒸気を生成させることを特徴とする。本発
明のシリコン酸化膜の形成方法においては、電磁波は、
例えば周波数2.45GHzのマイクロ波であることが
好ましい。気体中に含み得る他の元素としては、窒素、
アルゴン、ヘリウム、ネオン、クリプトン、キセノンと
いった不活性ガスを構成する元素を例示することができ
る。
【0008】基体とは、シリコン単結晶ウエハといった
半導体基板等だけでなく、半導体基板上にエピタキシャ
ルシリコン層、多結晶シリコン層、あるいは非晶質シリ
コン層、更には、半導体基板やこれらの層に半導体素子
が形成されたもの等、シリコン酸化膜を形成すべき下地
を意味する。基体にシリコン酸化膜を形成するとは、半
導体基板等の上若しくは上方に形成されたシリコン膜か
らシリコン酸化膜を形成する場合だけでなく、半導体基
板の表面にシリコン酸化膜を形成する場合を含む。尚、
シリコン半導体基板の作製方法は、CZ法、MCZ法、
DLCZ法、FZ法等、如何なる方法であってもよい
し、また、予め水素アニールが加えられたものでもよ
い。
半導体基板等だけでなく、半導体基板上にエピタキシャ
ルシリコン層、多結晶シリコン層、あるいは非晶質シリ
コン層、更には、半導体基板やこれらの層に半導体素子
が形成されたもの等、シリコン酸化膜を形成すべき下地
を意味する。基体にシリコン酸化膜を形成するとは、半
導体基板等の上若しくは上方に形成されたシリコン膜か
らシリコン酸化膜を形成する場合だけでなく、半導体基
板の表面にシリコン酸化膜を形成する場合を含む。尚、
シリコン半導体基板の作製方法は、CZ法、MCZ法、
DLCZ法、FZ法等、如何なる方法であってもよい
し、また、予め水素アニールが加えられたものでもよ
い。
【0009】本発明のシリコン酸化膜の形成方法は、例
えばMOS型トランジスタのゲート酸化膜、層間絶縁膜
や素子分離領域の形成、トップゲート型若しくはボトム
ゲート型薄膜トランジスタのゲート酸化膜の形成、フラ
ッシュメモリのトンネル酸化膜の形成等、各種半導体装
置におけるシリコン酸化膜の形成に適用することができ
る。
えばMOS型トランジスタのゲート酸化膜、層間絶縁膜
や素子分離領域の形成、トップゲート型若しくはボトム
ゲート型薄膜トランジスタのゲート酸化膜の形成、フラ
ッシュメモリのトンネル酸化膜の形成等、各種半導体装
置におけるシリコン酸化膜の形成に適用することができ
る。
【0010】マイクロ波放電によって生成した酸素プラ
ズマにおいては、基底状態O2(X3Σg-)は電子の衝
突によって励起状態O2(A3Σu+)又はO2(B3Σ
u-)に励起され、それぞれ、以下の式のように酸素原
子に解離する。
ズマにおいては、基底状態O2(X3Σg-)は電子の衝
突によって励起状態O2(A3Σu+)又はO2(B3Σ
u-)に励起され、それぞれ、以下の式のように酸素原
子に解離する。
【0011】
【化1】 O2(X3Σg-)+ e → O2(A3Σu+)+ e 式(1) O2(A3Σu+)+ e → O(3P)+O(3P)+ e 式(2) O2(X3Σg-)+ e → O2(B3Σu-)+ e 式(3) O2(B3Σu-)+ e → O(3P)+O(1D)+ e 式(4)
【0012】従って、酸素プラズマ中には励起酸素分子
と酸素原子が存在し、これらが反応種となる。ここに水
素H2を導入すると、以下のようなプラズマが生成す
る。
と酸素原子が存在し、これらが反応種となる。ここに水
素H2を導入すると、以下のようなプラズマが生成す
る。
【0013】
【化2】H2 + e → 2H 式(5)
【0014】そして、酸素プラズマの内、例えば式
(2)で生成した酸素プラズマと式(5)で生成した水
素プラズマが反応して、水蒸気が生成する。
(2)で生成した酸素プラズマと式(5)で生成した水
素プラズマが反応して、水蒸気が生成する。
【0015】
【化3】2H + O(3P) → H2O 式(6)
【0016】本発明においては、このような酸素プラズ
マと水素プラズマとの反応に基づき水蒸気を生成させる
ので、減圧下で水蒸気を容易に且つ確実に生成させるこ
とが可能となり、減圧下での加湿酸化法にて薄いシリコ
ン酸化膜を形成することができる。
マと水素プラズマとの反応に基づき水蒸気を生成させる
ので、減圧下で水蒸気を容易に且つ確実に生成させるこ
とが可能となり、減圧下での加湿酸化法にて薄いシリコ
ン酸化膜を形成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面を参照し
て、発明の実施の形態に基づき説明する。
て、発明の実施の形態に基づき説明する。
【0018】(発明の実施の形態1)発明の実施の形態
1の半導体装置におけるシリコン酸化膜の形成方法の実
施に適した装置の概念図を図1に示す。この装置は、マ
グネトロン10、導波管11、石英製の水蒸気生成室2
0、酸化反応室30から構成されている。マグネトロン
10においては、周波数2.45GHzのマイクロ波が
発生させられる。かかるマイクロ波は、導波管11を介
して、水蒸気生成室20に導入される。水蒸気生成室2
0には、配管21,22を経由して酸素ガス及び水素ガ
スが導入される。水蒸気生成室20に導入された酸素及
び水素に対してマイクロ波(電磁波)が照射される。こ
れによって、式(1)〜式(5)に示した反応が進行
し、酸素プラズマ及び水素プラズマが生成され、式
(6)に示した反応の結果、水蒸気が生成する。水蒸気
生成室20の外周にはヒーター23が配設され、水蒸気
生成室20の内部は所望の温度(例えば、200〜30
0゜C)に保持される。水蒸気生成室20における水蒸
気の生成のための条件を、以下の表1に例示する。
1の半導体装置におけるシリコン酸化膜の形成方法の実
施に適した装置の概念図を図1に示す。この装置は、マ
グネトロン10、導波管11、石英製の水蒸気生成室2
0、酸化反応室30から構成されている。マグネトロン
10においては、周波数2.45GHzのマイクロ波が
発生させられる。かかるマイクロ波は、導波管11を介
して、水蒸気生成室20に導入される。水蒸気生成室2
0には、配管21,22を経由して酸素ガス及び水素ガ
スが導入される。水蒸気生成室20に導入された酸素及
び水素に対してマイクロ波(電磁波)が照射される。こ
れによって、式(1)〜式(5)に示した反応が進行
し、酸素プラズマ及び水素プラズマが生成され、式
(6)に示した反応の結果、水蒸気が生成する。水蒸気
生成室20の外周にはヒーター23が配設され、水蒸気
生成室20の内部は所望の温度(例えば、200〜30
0゜C)に保持される。水蒸気生成室20における水蒸
気の生成のための条件を、以下の表1に例示する。
【0019】
【表1】 マイクロ波電力 :10kW 酸素ガス流量 :2SLM 水素ガス流量 :2SLM 水蒸気生成室内の圧力:6.65×103Pa 水蒸気生成室内の温度:300゜C
【0020】水蒸気生成室20にて生成された水蒸気
は、配管24を介して酸化反応室30内に導入される。
尚、配管24の外周には、配管24内での水蒸気の結露
を防止するためにヒーター25を配設し、例えば配管2
4内を200〜300゜Cに保持することが好ましい。
は、配管24を介して酸化反応室30内に導入される。
尚、配管24の外周には、配管24内での水蒸気の結露
を防止するためにヒーター25を配設し、例えば配管2
4内を200〜300゜Cに保持することが好ましい。
【0021】酸化反応室30内には、基板載置台31及
び加熱用ランプ32が備えられている。酸化反応室30
内を水蒸気で満した後、加熱用ランプ32によって基体
であるシリコン半導体基板を加熱する。これによって、
シリコン半導体基板の表面にシリコン酸化膜が形成され
る。酸化条件を以下の表2に例示する。尚、酸化反応室
30内の水蒸気等は排気部33から系外に排気される。
び加熱用ランプ32が備えられている。酸化反応室30
内を水蒸気で満した後、加熱用ランプ32によって基体
であるシリコン半導体基板を加熱する。これによって、
シリコン半導体基板の表面にシリコン酸化膜が形成され
る。酸化条件を以下の表2に例示する。尚、酸化反応室
30内の水蒸気等は排気部33から系外に排気される。
【0022】
【表2】 水蒸気と酸素ガスの流量合計:3SLM 基体の加熱温度 :850゜C 酸化反応室内の圧力 :6.65×103Pa
【0023】こうして、減圧下、基体である例えばシリ
コン半導体基板の表面にシリコン酸化膜を安定して形成
することができる。
コン半導体基板の表面にシリコン酸化膜を安定して形成
することができる。
【0024】(発明の実施の形態2)発明の実施の形態
2の半導体装置におけるシリコン酸化膜の形成方法の実
施に適した装置の概念図を図2に示す。この装置が図1
に示した装置と相違する点は、酸化反応室に加熱用ラン
プを配設する代わりに、酸化反応室40の外周にヒータ
ー41が配設されている点にある。また、水蒸気生成室
20には、不活性ガス(例えば、窒素ガス)が配管26
を介して導入できる構造となっている。その他の構造
は、図1に示した装置と同様であるので、詳細な説明は
省略する。
2の半導体装置におけるシリコン酸化膜の形成方法の実
施に適した装置の概念図を図2に示す。この装置が図1
に示した装置と相違する点は、酸化反応室に加熱用ラン
プを配設する代わりに、酸化反応室40の外周にヒータ
ー41が配設されている点にある。また、水蒸気生成室
20には、不活性ガス(例えば、窒素ガス)が配管26
を介して導入できる構造となっている。その他の構造
は、図1に示した装置と同様であるので、詳細な説明は
省略する。
【0025】発明の実施の形態2における水蒸気の生成
は、発明の実施の形態1と同様である。酸化反応室40
内には基体であるシリコン半導体基板が複数収められて
いる。そして、これらのシリコン半導体基板はヒーター
41によって、例えば850゜Cに加熱される。水蒸気
が水蒸気生成室20から配管24を介して酸化反応室4
0内に導入されると、基体であるシリコン半導体基板の
表面の酸化が開始する。尚、酸化反応室40内の水蒸気
等は排気部42から系外に排気される。所定の時間、水
蒸気を酸化反応室40内に導入した後、水蒸気生成室2
0への水素ガスの供給を中止する。そして、水蒸気生成
室20内の水素が全て酸素と反応した後、水蒸気生成室
20への酸素ガスの供給を中止する。その後、配管26
を介して窒素ガスを水蒸気生成室20に導入し、水蒸気
生成室20内をパージする。尚、水蒸気の生成条件、酸
化条件は、基本的には発明の実施の形態1と同様とする
ことができる。
は、発明の実施の形態1と同様である。酸化反応室40
内には基体であるシリコン半導体基板が複数収められて
いる。そして、これらのシリコン半導体基板はヒーター
41によって、例えば850゜Cに加熱される。水蒸気
が水蒸気生成室20から配管24を介して酸化反応室4
0内に導入されると、基体であるシリコン半導体基板の
表面の酸化が開始する。尚、酸化反応室40内の水蒸気
等は排気部42から系外に排気される。所定の時間、水
蒸気を酸化反応室40内に導入した後、水蒸気生成室2
0への水素ガスの供給を中止する。そして、水蒸気生成
室20内の水素が全て酸素と反応した後、水蒸気生成室
20への酸素ガスの供給を中止する。その後、配管26
を介して窒素ガスを水蒸気生成室20に導入し、水蒸気
生成室20内をパージする。尚、水蒸気の生成条件、酸
化条件は、基本的には発明の実施の形態1と同様とする
ことができる。
【0026】以上、本発明を、発明の実施の形態に基づ
き説明したが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。発明の実施の形態にて説明した装置は例示であり、
適宜設計変更することができる。発明の実施の形態2に
て説明した窒素ガスの導入による水蒸気生成室20内の
パージを、発明の実施の形態1にて説明した装置に適用
することができる。また、発明の実施の形態にて説明し
た水蒸気の生成条件や酸化条件も例示であり、必要に応
じて適宜変更し得る。
き説明したが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。発明の実施の形態にて説明した装置は例示であり、
適宜設計変更することができる。発明の実施の形態2に
て説明した窒素ガスの導入による水蒸気生成室20内の
パージを、発明の実施の形態1にて説明した装置に適用
することができる。また、発明の実施の形態にて説明し
た水蒸気の生成条件や酸化条件も例示であり、必要に応
じて適宜変更し得る。
【0027】
【発明の効果】本発明の半導体装置におけるシリコン酸
化膜の形成方法においては、酸素プラズマと水素プラズ
マとの反応に基づき水蒸気を生成させるので、減圧下で
水蒸気を容易に且つ確実に生成させることが可能とな
り、減圧下での加湿酸化法にて薄いシリコン酸化膜を形
成することができる。
化膜の形成方法においては、酸素プラズマと水素プラズ
マとの反応に基づき水蒸気を生成させるので、減圧下で
水蒸気を容易に且つ確実に生成させることが可能とな
り、減圧下での加湿酸化法にて薄いシリコン酸化膜を形
成することができる。
【図1】発明の実施の形態1の半導体装置におけるシリ
コン酸化膜の形成方法の実施に適した装置の概念図であ
る。
コン酸化膜の形成方法の実施に適した装置の概念図であ
る。
【図2】発明の実施の形態2の半導体装置におけるシリ
コン酸化膜の形成方法の実施に適した装置の概念図であ
る。
コン酸化膜の形成方法の実施に適した装置の概念図であ
る。
10・・・マグネトロン、11・・・導波管、20・・
・水蒸気生成室、30,40・・・酸化反応室、21,
22,24,26・・・配管、23,25,41・・・
ヒーター、31・・・基板載置台、32・・・加熱用ラ
ンプ、33,42・・・排気部
・水蒸気生成室、30,40・・・酸化反応室、21,
22,24,26・・・配管、23,25,41・・・
ヒーター、31・・・基板載置台、32・・・加熱用ラ
ンプ、33,42・・・排気部
Claims (2)
- 【請求項1】水蒸気を含む気体雰囲気中で基体を酸化す
ることによってシリコン酸化膜を形成する方法であっ
て、 少なくとも水素及び酸素を含む気体に電磁波を照射する
ことによって水蒸気を生成させることを特徴とする半導
体装置におけるシリコン酸化膜の形成方法。 - 【請求項2】電磁波はマイクロ波であることを特徴とす
る請求項1に記載の半導体装置におけるシリコン酸化膜
の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26925496A JPH1098038A (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 半導体装置におけるシリコン酸化膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26925496A JPH1098038A (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 半導体装置におけるシリコン酸化膜の形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1098038A true JPH1098038A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=17469800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26925496A Pending JPH1098038A (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 半導体装置におけるシリコン酸化膜の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1098038A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001008208A1 (en) * | 1999-07-26 | 2001-02-01 | Tadahiro Ohmi | Semiconductor device, method for forming silicon oxide film, and apparatus for forming silicon oxide film |
EP1155164A4 (en) * | 1999-01-05 | 2005-04-06 | Ronal Systems Corp | IN SITU CHEMICAL GENERATOR AND PROCESS |
JP2008060456A (ja) * | 2006-09-01 | 2008-03-13 | Tokyo Electron Ltd | 被処理体の酸化方法、酸化装置及び記憶媒体 |
US7375035B2 (en) | 2003-04-29 | 2008-05-20 | Ronal Systems Corporation | Host and ancillary tool interface methodology for distributed processing |
JP2010171442A (ja) * | 1999-01-15 | 2010-08-05 | Lsi Corp | フレームフリー湿式酸化 |
WO2012018008A1 (ja) * | 2010-08-05 | 2012-02-09 | 株式会社日立国際電気 | 基板処理装置、基板処理方法および半導体装置の製造方法 |
JP2012089855A (ja) * | 2000-03-13 | 2012-05-10 | Foundation For Advancement Of International Science | シリコン酸化膜の形成方法、シリコン窒化膜の形成方法、シリコン酸窒化膜の形成方法 |
-
1996
- 1996-09-19 JP JP26925496A patent/JPH1098038A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1155164A4 (en) * | 1999-01-05 | 2005-04-06 | Ronal Systems Corp | IN SITU CHEMICAL GENERATOR AND PROCESS |
US7033952B2 (en) | 1999-01-05 | 2006-04-25 | Berg & Berg Enterprises, Llc | Apparatus and method using a remote RF energized plasma for processing semiconductor wafers |
JP2010171442A (ja) * | 1999-01-15 | 2010-08-05 | Lsi Corp | フレームフリー湿式酸化 |
WO2001008208A1 (en) * | 1999-07-26 | 2001-02-01 | Tadahiro Ohmi | Semiconductor device, method for forming silicon oxide film, and apparatus for forming silicon oxide film |
JP2012089855A (ja) * | 2000-03-13 | 2012-05-10 | Foundation For Advancement Of International Science | シリコン酸化膜の形成方法、シリコン窒化膜の形成方法、シリコン酸窒化膜の形成方法 |
US7375035B2 (en) | 2003-04-29 | 2008-05-20 | Ronal Systems Corporation | Host and ancillary tool interface methodology for distributed processing |
JP2008060456A (ja) * | 2006-09-01 | 2008-03-13 | Tokyo Electron Ltd | 被処理体の酸化方法、酸化装置及び記憶媒体 |
WO2012018008A1 (ja) * | 2010-08-05 | 2012-02-09 | 株式会社日立国際電気 | 基板処理装置、基板処理方法および半導体装置の製造方法 |
KR101397467B1 (ko) * | 2010-08-05 | 2014-05-20 | 가부시키가이샤 히다치 고쿠사이 덴키 | 기판 처리 장치, 기판 처리 방법 및 반도체 장치의 제조 방법 |
US8901013B2 (en) | 2010-08-05 | 2014-12-02 | Hitachi Kokusai Electric Inc. | Substrate processing apparatus, method of processing substrate and method of manufacturing semiconductor device |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6589349B2 (en) | Apparatus for forming silicon oxide film and method of forming silicon oxide film | |
US7632758B2 (en) | Process and apparatus for forming oxide film, and electronic device material | |
JP4853857B2 (ja) | 基板の処理方法,コンピュータ読み取り可能な記録媒体及び基板処理装置 | |
JP4739577B2 (ja) | ヒドロキシルラジカルを用いる半導体基板の処理方法及び装置 | |
JP3413174B2 (ja) | In−situ蒸気生成方法及び装置 | |
TWI409879B (zh) | 半導體製程用氧化方法及裝置 | |
JP2000349081A (ja) | 酸化膜形成方法 | |
KR101188574B1 (ko) | 절연막의 형성 방법 및 반도체 장치의 제조 방법 | |
JP2015056519A (ja) | エッチング方法、エッチング装置及び記憶媒体 | |
WO2006025363A1 (ja) | シリコン酸化膜の形成方法、半導体装置の製造方法およびコンピュータ記憶媒体 | |
JPH0982696A (ja) | 半導体装置の製造方法および半導体製造装置 | |
WO2016151684A1 (ja) | 半導体装置の製造方法、記録媒体及び基板処理装置 | |
JP2001257204A (ja) | 基板処理装置および半導体装置の製造方法 | |
TW201110231A (en) | Substrate processing method and substrate processing apparatus | |
JPS63166219A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH1098038A (ja) | 半導体装置におけるシリコン酸化膜の形成方法 | |
JPH11162970A (ja) | 酸化膜の形成方法 | |
JP2005294551A (ja) | シリコン系被処理物の酸化処理方法、酸化処理装置および半導体装置の製造方法 | |
JP2003188149A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPS5840833A (ja) | 窒化膜生成装置 | |
JP3444843B2 (ja) | 薄膜形成方法および薄膜形成装置 | |
JP2000277526A (ja) | 半導体製造装置及びそれを用いた半導体部材の製造方法 | |
JP3113008B2 (ja) | 半導体装置の熱処理装置及び熱処理方法 | |
JP2000114253A (ja) | 半導体酸化膜形成法 | |
JP2023146580A (ja) | メンテナンス方法、半導体装置の製造方法、プログラム、及び基板処理装置 |