JPH1097853A - ポリシランを用いるリチウムイオン電池用の電極 - Google Patents

ポリシランを用いるリチウムイオン電池用の電極

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JPH1097853A
JPH1097853A JP9153509A JP15350997A JPH1097853A JP H1097853 A JPH1097853 A JP H1097853A JP 9153509 A JP9153509 A JP 9153509A JP 15350997 A JP15350997 A JP 15350997A JP H1097853 A JPH1097853 A JP H1097853A
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ceramic
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lithium
battery
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JP9153509A
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Jeffery Raymond Dahn
レイモンド ダーン ジェフリー
Alf M Wilson
エム.ウィルソン アルフ
Weibing Xing
イクシング ウェイビーング
Gregg Alan Zank
アラン ザンク グレッグ
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Dow Corning Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大容量、低不可逆容量、高密度、及び良好な
安全性挙動を持った電池を製造するのに使用できる電極
を作る方法を提供する。 【解決手段】 シランポリマーを熱分解し、その後リチ
ウムイオンを導入することにより、リチウムイオン電池
電極を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、充電可能なリチウ
ムイオン電池用の電極を形成する方法及びその方法によ
り形成される電極に関する。これらの電極は高い容量の
電池を形成するのに使用される。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】リチウ
ムイオン電池は当技術分野で知られており、ラップトッ
プコンピューター、セル電話、カムコーダ、等のための
電源として広く使用されている。それらは、高い電圧、
高エネルギー密度、少ない自己放電、及び優れた長期信
頼性を与え得る点で有利である。
【0003】充電可能なリチウムイオン電池は簡単な機
構を有する。放電の間、リチウムイオンはアノードから
抽出され、カソードに挿入される。充電のときは、反対
のプロセスが起こる。これらの電池に使用される電極は
非常に重要であり、電池の性能に劇的な影響を与える。
【0004】当技術分野で知られている充電可能なリチ
ウムイオン電池に使用するための正電極は、金属カルコ
ゲニド、金属酸化物及び導電性ポリマーを含む。充電可
能なリチウムイオン電池に使用するための、当技術分野
で知られている負極(アノード)は、リチウムイオンが
無機材料、例えばWO2 及びFe2 3 、並びに炭素質
の材料、例えばグラファイト又は導電性ポリマーの結晶
構造中に収容される化合物を含む。
【0005】電極材料に望まれる性質としては次のもの
が含まれる:(1)他の電池成分、例えばリチウムイオ
ン、電解質塩及び電解質媒体に対して化学的に不活性で
あること;(2)多量のリチウムを貯蔵できる能力;
(3)リチウムを可逆的に貯蔵し又は結合する能力;
(4)金属リチウムのクラスター又は集塊の形成を最小
にし、それによって安全性に対する配慮を最小にするリ
チウム貯蔵;並びに(5)体積効率を良くする高密度。
【0006】しかしながら、今日までの電極はこれらの
性質を最大にしていなかった。例えば、リチウム金属は
最良の電極電位を与えるのに、それで作った大きな電池
は安全性の挙動が乏しかった。同様に、リチウム合金は
相当な電極電位と安全性プロファイル(safety
profile)を持つが、それらは、電極の持続的な
繰り返しによって、しばしば割れたり崩壊したりする。
【0007】今日まで最も望ましいアノード材料は、炭
素質材料、例えばグラファイトであった。グラファイト
は、化学的に不活性であり、相当量のリチウムを結合し
(アノードの容量330mAh/gのセル)、不可逆性
が殆どなく(10%)、高密度である(2.2g/c
m3 、尤も電極では密度は1.2g/cm3 である)。し
かしながら、より大きな容量がしばしば望まれる。グラ
ファイトアノードの使用を記載している文献としては次
のようなものがある:Dahn et al.,Sci
ence,270,590−3(1995);Zhen
g et al.,Chemistry of Mat
erials,8,389−93(1996);Xue
et al.,J.of Electrochem.
Soc.,142,3668(1995);Wilso
n et al.,Solid State Ioni
cs,74,249−54(1994);Wilson
etal.,J.of Electrochem.S
oc.,142,326−32(1995);及びXu
e et al.,J.of Electroche
m.Soc.,142,2927(1995)。
【0008】炭素質アノードにホウ素、燐又はケイ素を
加えると、得られる電池の容量が増すことが、最近提案
された。しかしながら、そのような電池は最高の結果を
達成しなかった。
【0009】例えば、EP−A 0582173は、リ
チウムイオン電池における負電極として、ケイ素酸化物
又はシリケートを使用することを教えている。同様に、
EP−A 0685896は、リチウムイオン電池にお
いてアノードとしてSiC含有材料の使用を示してい
る。しかしながら、これらの文献は、ここに記載し特許
請求している方法又は材料を教えていない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、セラミッ
ク前駆ポリシランから作られた電極を有するリチウムイ
オン電池がこれまでに得られなかった多数の望ましい性
質を有することを見いだした。例えば、そのような電池
は大きな容量で低い不可逆的容量を持つ。更に、これら
のアノード材料は他の電池成分に対して化学的に不活性
であり;それらはリチウムの凝集を最小にし;そしてそ
れらは高密度を有する。最後に、これらの材料はヒステ
リシスを小さくも、大きくも設計できる。本発明者等
は、これら材料のヒステリシスは、熱アビュース(th
ermal abuse)の下で、挿入されたリチウム
と電解質の間の反応速度を小さくするので、これは価値
があると考える。
【0011】本発明はリチウムイオン電池用の電極を形
成する方法を提供する。この方法は、最初にシランポリ
マーを熱分解してセラミック材料を形成することを含
む。次いで、リチウムイオンをこのセラミック材料に収
容させて、前記電極を形成する。本発明は、ポリシラン
(シランポリマーとも言う)から誘導されるアノードを
有するリチウムイオン電池は非常に望ましい性質を持つ
電池を与えるという意外な発見に基づいている。
【0012】本発明の電極はシランポリマーから形成さ
れる。これらのポリマーは一般的構造〔R1 2 3
i〕、〔R1 2 Si〕及び〔R1 Si〕(ここに、各
1、R2 及びR3 は独立に水素原子又は炭素原子数1
〜20の炭化水素から選ばれる)の単位を含む。これら
炭化水素はアルキル基、例えばメチル、エチル及びプロ
ピル;アリール基、例えばフェニル;並びに不飽和炭化
水素基、例えばビニルを含む。更に、上記炭化水素基
は、ヘテロ原子、例えばケイ素、窒素又はホウ素を含ん
でいてもよい。特別なポリシラン単位の例を挙げれば、
〔Me2 Si〕、〔PhMeSi〕、〔MeSi〕、
〔PhSi〕、〔ViSi〕、〔PhMeSi〕、〔M
eHSi〕、〔MeViSi〕、〔Ph2 Si〕、〔M
2 Si〕及び〔Me3 Si〕がある。
【0013】本発明のポリシランは、当技術分野で周知
の方法で調製できる。このポリシランを調製するのに実
際に使用される方法は、特に限定されない。適当なポリ
シランは、Noll,Chemistry and T
echnology ofSilicones,347
−49(翻訳された第2ドイツ語版,Academic
Press,1968)に記載されているように、有
機ハロシランとアルカリ金属の反応によって調製され
る。より適当なポリシランは、米国特許No.42607
80又はWest et al.によるPolym.P
reprints,25,4(1984)に記載されて
いるように、有機置換クロロシランの金属ナトリウム還
元によって調製される。他の適当なポリシランは、米国
特許No.4298559に記載された一般的な方法によ
り調製される。
【0014】このポリシランは、種々の金属基で置換さ
れていてもよい(即ち、反復する金属−Si単位を含有
する)。適当な金属は、ホウ素、アルミニウム、クロム
及びチタンを含む。そのようなポリマーの調製に使用さ
れる方法は限定的なものではない。それは、例えば、米
国特許No.4762895又は4906710の方法で
あってもよい。
【0015】ここで用いられるポリシランの用語は、上
記ポリシランと他のポリマーとのコポリマー及び混合物
を包含することを意図している。例えば、ポリシラン並
びにシルアルキレン〔R1 2 Si(CH2 n SiR
1 2 O〕(例えば、シルエチレン);シルアリーレン
(例えば、シルフェニレン〔R1 2 Si(C6 4
n SiR1 2 O〕);シロキサン〔R1 2 Si
O〕;シラザン類;シラン類〔R2 Si−SiR2 〕及
び有機ポリマーのコポリマーがここでは使用できる。こ
こに、R1 及びR2 は上に定義した通りである。更に、
ポリシランと上記ポリマーの混合物も使用できる。最後
に、ポリシランで変性された蔗糖も、ここでは有用であ
る。
【0016】一般に、前記シランポリマーは、セラミッ
クチャー収率(ceramic char yeil
d)が20wt%より大きいセラミック材料に転化され
得る。しかしながら、30wt%より大きい、好ましく
は50wt%より大きい、より好ましくは70wt%よ
り大きいような高い収率のものがしばしば使用される。
【0017】上記ポリマーは、一般に少なくとも過剰の
炭素(例えば、チャーの重量を基準として>0.5wt
%)を有するチャーを与える。仮説に拘束されることを
望まないが、過剰の炭素はリチウムイオンに対する連続
的ネットワークを形成すると考えられる。より過剰の炭
素(例えば、>5wt%)がしばしば好ましい。
【0018】「過剰炭素」の意味するところは、熱分解
の間にポリシランから誘導された自由炭素又は過剰炭素
(即ち、Si又はOに結合されていないもの)の、チャ
ーの重量に基づくwt%として表した量である。
【0019】ポリシランから誘導された自由炭素の量
は、不活性雰囲気中で安定したセラミックチャーが得ら
れるまで、前記ポリマーを高温で熱分解することにより
決定される。本発明にとって、「安定なセラミックチャ
ー」は高温「例えば、700〜1200℃)で製造され
たセラミックチャーと、定義される。
【0020】次いで、セラミック収率、並びに安定なセ
ラミックチャーの、ケイ素、酸素及び炭素の含量の両方
が測定される。混合物の組成法則(compositi
onrule)を用いて、安定なセラミックチャー中の
過剰の炭素の量が、次に計算される(チャー中の「過剰
炭素」の量は、存在する全炭素からケイ素に結合してい
る炭素の理論量を差し引くことによって計算される)。
このようにして計算された過剰の炭素の量は、通常、ポ
リシランから誘導されるチャーの重量を基準としたwt
%で表される。
【0021】もし、望みの量の自由炭素がこのポリマー
中に入れられないときは、追加の炭素源が加えられる。
その例は、元素状炭素、フェノール樹脂、コールター
ル、高分子量芳香族化合物、コールタール中に含まれる
多核芳香族炭化水素の誘導体、及び芳香族炭化水素のポ
リマーを含む。
【0022】通常、フェニル基を有するポリシランが、
セラミックチャー中に自由炭素を加えるので、好まし
い。ビニル基を含むポリシランも、ケイ素にくっついた
ビニル基はポリマーを熱分解に先立って硬化させる機構
を与えるので、好ましい。Rが殆ど専らメチル又は水素
であるポリシランは、他の炭素添加物がないときは、得
られたセラミックチャー中に自由炭素が不足するので、
本発明に使用するのに、一般に適当でない。
【0023】本発明の組成物は、硬化剤を含んでいてよ
く、これはポリマーを熱分解に先立って架橋するのに使
用される。これらの硬化剤は、これら硬化剤を含むグリ
ーン体を50〜300℃に加熱することにより活性化
(即ち、ラジカル前駆体の活性化)してもよく、またそ
れらは室温で架橋してもよい。更に、従来の縮合型架橋
剤及び硬化剤もここでは使用できる。
【0024】硬化剤は、当技術分野で周知である。その
例としては、ラジカル前駆体、例えば有機過酸化物(ジ
ベンゾイルパーオキサイド;ビス−p−クロロベンゾイ
ルパーオキサイド;ビス−2,4−ジクロロベンゾイル
パーオキサイド;ジ−t−ブチルパーオキサイド;ジク
ミルパーオキサイド;t−ブチルパーベンゾエート;
2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)−2,3−ジメ
チルヘキサン、及びt−ブチルパーアセテート);又は
白金含有硬化剤、例えば金属白金、H2 PtCl 6 及び
((C4 9 3 P)2 PtCl2 がある。他の当技術
分野で知られている従来の硬化剤も用いうる。この硬化
剤は有効量、即ちポリシラン中に架橋を引き起こすに充
分な量、存在する。しかしながら、通常、過酸化物硬化
剤は、硬化されるべき化合物の重量を基準として0.1
〜5.0wt%、好ましくは2.0wt%存在するであ
ろう。白金含有硬化剤が使用されるときは、その量は通
常、硬化されるべき化合物の重量を基準として、白金金
属が1〜1000ppm 存在するような量であり、好まし
い量は白金金属50〜150ppm であろう。
【0025】架橋剤の例としては、例えば多官能性有機
ケイ素化合物、例えばシラン類、シラザン類又はシロキ
サン類がある。好ましい架橋剤は、Si−H又はSi−
Vi官能性結合を持つ有機ケイ素化合物である。
【0026】他の物質の添加も本発明内で実行可能であ
る。例えば、本発明は、充填材、例えば無定形又はセラ
ミックの粉末(例えば、コロイド状シリカ、炭素等)、
溶媒、界面活性剤並びに加工助剤、例えば潤滑剤、解膠
剤及び分散剤を含んでもよい。
【0027】前記ポリシラン及びもしあるとすれば、何
らかの任意の成分は、チャー収率を増すために、熱分解
に先立って、しばしば硬化される。硬化方法は、当技術
分野において周知である。一般には、そのような硬化
は、物品を50〜450℃の範囲の温度に、好ましくは
不活性ガス、例えばアルゴン又は窒素中で加熱すること
により実施される。
【0028】次いで、ポリシランは、不活性ガス中及び
/又は真空下で、700℃又はそれ以上の温度で熱分解
される。好ましい熱分解温度は800〜1400℃であ
る。
【0029】セラミック中への酸素の侵入を防ぎ、また
燃焼により炭素が失われるのを防ぐために、熱分解の
間、不活性雰囲気が使用される。本発明にとって、不活
性雰囲気は、不活性ガス、真空、又はその両者を含む。
もし不活性ガスが使用されるならば、それはアルゴン、
ヘリウム又は窒素であり得る。もし、真空が使用される
ならば、それは13.3kPa〜26.7MPa(0.
1〜200トル)であろう。
【0030】しかしながら、もし望むならば、不活性雰
囲気中での熱分解によって誘導されるセラミックの組成
を化学的に変えるために、反応性ガス、例えばシラン、
メタン、H2 、O2 又はNH3 を使用してもよい。
【0031】熱分解は、炉雰囲気を調節する手段を備え
た従来のいずれかの高温炉で実施される。そのような炉
は、当技術分野で周知であり、多数が商業的に入手可能
である。
【0032】熱分解用の温度スケジュールが本発明にと
って重要である。通常、加熱温度は50℃/分未満、好
ましくは10℃/未満の速度である。
【0033】得られるセラミックは、ケイ素、炭素、酸
素及び/又は水素を、ポリシランの組成に基づいて、広
範囲の組み合わせ割合で含む。例えば、この物質は、組
成がSiOx y (x=0〜4で、y=0〜100であ
る)であり得る。この式には明らかにされていないが、
水素も少量(例えば、<5wt%)存在してもよい。
【0034】しかしながら、本発明者等は、組成がSi
x y (ここに、x=0〜1.25で、y=0.82
〜31であり、x+yが0.82又はそれ以上で31又
はそれ以下である)のものが、多量のリチウムを可逆的
に貯蔵する能力を持つ電極を作ることを見いだした。
【0035】上記熱分解から得られるセラミック材料
を、我々の電極に使用するために、粉末の形に加工する
のがしばしば好ましい。これは、当技術分野で、磨砕、
微粉砕、スプレー乾燥等として知られている技術で達成
される。
【0036】しかしながら、これに代えて、前記ポリシ
ランは望みの形に成形した後、熱分解し、その後加熱し
て成形した電極を作ることができる。例えば、前記ポリ
シランは重合してゲル粒子にし、次いで熱分解できる。
【0037】もし、セラミック粉末が使用されるなら
ば、それはしばしば種々の導電剤、希釈剤又は電極の望
みの形状を与えるのを助けるバインダーと混合される。
例えば、カーボンブラック、導電性希釈剤、N−メチル
ピロリドン、シクロヘキサノン、ジブチルフタレート、
アセトン又はポリビニリデンフルオライドバインダー、
バインダーとして水中に分散されたポリテトラフルオロ
エチレン、又はバインダーとしてシクロヘキサノン中に
溶解されたエチレンプロピレンジエンターポリマーが、
本発明の範囲で有用である。
【0038】最後に、リチウムイオンが前記電極に収容
される。これは、例えば熱分解前にリチウムをシランポ
リマー中に物理的に添加することにより、又はリチウム
を粉末にしたセラミック材料中に混合することにより、
電極を電池に挿入する前に行われる。
【0039】しかしながら、好ましくは、電極を電池に
挿入した後に、リチウムイオンを挿入する。そのような
場合に、この電池は、本発明の電極及びこれと対をな
し、例えばLiCoO2 のようなリチウム遷移金属酸化
物の両方をリチウムイオン導電性、非水性電解質内に入
れることによって、単に「装填」される。次いで、リチ
ウムイオンを本発明の電極中に収容させる方向に、電流
が流される。
【0040】本発明の電極はどのような電池の形状にも
有用である。好ましい電池は従来の螺旋状に巻かれたタ
イプで、この場合カソード及びアノード(多孔質シート
で分離されている)は「ゼリーロール」に巻かれる。
【0041】このカソードは、一般に先行技術に記載さ
れているような適当なカソード材料(例えばリチウム化
金属酸化物)からなり、アルミニウムフォイルの表面に
適用される。これはしばしば、カソード物質並びにバイ
ンダー及び/又は希釈剤のスラリーを形成し、次いでこ
のスラリーをフォイル上に堆積することにより達成され
る。この希釈剤は乾燥されて、フォイル上にカソード材
料の薄いフィルムを残す。
【0042】アノードは、アノード材料として本発明の
セラミックが使用され、銅のフォイルがアルミニウムフ
ォイルの代わりに使用される外は、前記カソードと同様
にして形成される。
【0043】上記のように、ポリオレフィン材料のよう
な多孔質シートが、カソードとアノードの間に置かれ、
次いでこの構成物は巻かれる。この「ゼリーロール」は
従来の電極缶中に挿入され、この缶はヘッダー及びガス
ケットでシールされる。
【0044】この缶がシールされる前に、適当な電解質
が加えられ、この多孔質シート及び電極それ自体の中の
孔を満たし、アノード又はカソードと外部ターミナルと
の間で、電気的接続がなされる。
【0045】当業者は、電池成分の種類及び量は、電池
の成分材料の性質、望みの性能及び安全性の要請に基づ
いて注意深く選ばれることを理解するであろう。また、
この電池は一般に、その製造の間に電気的に状態調節さ
れる(充電される)。
【0046】他の形状又は成分も可能である。例えば、
コインセル(coin cell)又はプリズム形態
も、本発明にとって有用である。
【0047】
【実施例】以下の例は、当業者が本発明をより良く理解
できるようにするために示すものであり、本発明を限定
するものではない。
【0048】I.電池試験 電気化学的特性を測定するために、実験室用コインセル
電池を用いた。これらは従来の2325ハードウェアを
用いて組み立て、アルゴンを満たしたグローブボックス
中で組み立てを行った。この方法は、Dahn et
al.,Electrochimica Acta,V
ol.38,pp 1179−1191(1993)
に、より一層詳しく記載されている。分析のために、こ
れらの実験用電極材料は、これらのコインセル電池中の
リチウム金属電極に対して用いた。ステンレススチール
のキャップ及び特別な耐酸化性ケースがコンテナーを構
成し、またそれぞれ負端子及び正端子として機能した。
ガスケットを、シールとして使用し、またこれは2つの
端子を分離するように機能した。前記リチウム電極、分
離材、及び実験用電極を含むスタック(stack)
に、軟鋼円盤スプリング及びステンレススチール円盤に
より、機械的圧力をかけた。この円盤スプリングは電池
を閉じた後に1.5MPa(15バール)の圧力がかか
るように選んだ。厚さ125μm のフォイルをリチウム
電極として使用した。Celgard(商標)2502
微多孔質ポリプロピレンフィルムを、分離材として用い
た。電解質は1MのLiPF6 塩を、エチレンカーボネ
ート及びジエチルカーボネートの体積比30/70の混
合溶媒に溶解した溶液であった。
【0049】実験用材料の電極は、粉末にしたセラミッ
ク材料に、Super STM カーボンブラック導電性
希釈剤、及びポリビニリデンフルオライド(PVDF)
バインダーを加えた(それぞれサンプルに対して5〜1
0wt%の量で)混合物を薄い銅フォイル上に均一に被
覆したものを用いて作った。前記粉末にしたサンプル及
び前記カーボンブラックは、始めにN−メチルピロリド
ン(NMP)中の20%PVDFの溶液に加えてスラリ
ーを形成し、追加のNMPを加えて滑らかな粘度に到達
させた。次いで、このスラリーを小さなスプレダーを用
いて銅フォイルの複数の片の上に広げ、NMPを空気
中、100℃で蒸発させた。一旦サンプル電極が乾燥す
ると、これを平たいプレートの間で2.5MPa(25
バール)の圧力で圧縮した。次に、大きな電極から正方
形電極1.44cm2 を切り出した。次に、これらの電極
を秤量し、フォイル、PVDF及びカーボンブラックの
重量を差し引いて、活電極物質を得た。
【0050】組み立てた後、このコインセル電池をグロ
ーブボックスから取り出し、30±1℃で自動温度調節
し、次に±1%の電流安定性を持った定電流サイクラー
(cycler)を用いて充電と放電を行った。セル電
圧が0.005Vより大きく変わるときは何時でも、デ
ータを記録した。電流は、活物質の量及び望みの試験条
件に従って調節した。典型的に、電流18.5mAh/
gの活物質を用いた。
【0051】セルは、通常0.0Vに放電し、次に3.
0Vに充電した。これが「最初のサイクル」であった。
セルを、続いて更に2回同様にサイクルを行わせた。最
初の放電の容量はQd1 とし、最初の充電はQc1
し、云々とした。可逆的容量(reversible
capacity)は、Qrev=(Qc1 +Qd1
/2で表した。不可逆的容量(irreversibl
e capacity)は、Qirr=Qd1 −Qc1
で表した。
【0052】II.材料 全てのポリシラン材料はDow Cornig Cor
poration 又は新ニッソウ加工株式会社から得
た。ピッチは、Ashland Chemical又は
Crowly Chemicalから得た。Luper
sol 101 TM は2,5−ビス(t−ブチルパーオ
キシ)−2,3−ジメチルヘキサンであり、Dicup
“R”TM はジクミルパーオキサイドであり、両方と
もPennWalt Corp.から得た。Pt#4
は、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチル
ジシロキサン中の白金の8.6wt%溶液である。
【0053】ポリマーの熱分解は、LindbergTM
モデル54434又は同様な管状炉で、Euroth
ermTM温度調節器を備えたものであった。典型的な熱
分解において、サンプルを秤量し(4.0g)、アルミ
ナボートに入れ、続いて炉に装填した。次いで、この炉
をアルゴンで、炉の雰囲気を3分に1回入れ替えるのに
充分な速度で、パージした。45〜60分パージした
後、この流れを6分に1回入れ替えるように減らし;温
度を最終温度に上げ、60分保持した。次いで、セラミ
ックサンプルを再秤量し、試験及び分析のために磨砕し
た。
【0054】III .分析 溶液NMRスペクトルをVarianTM VXR400
S又はVarianTM200MHz装置に記録した。ゲ
ル透過クロマトグラフィーデータを、PENelson
Turbochromソフトウェアを用いるComp
aqTM 486/33コンピューターにインターフェー
スしたモデル600Eシステム制御機,モデル410示
差屈折率検出器を備えたWatersTM GPCで得
た。得られた全ての値はポリスチレン標準に対応するも
のであった。熱重量分析をThermal Scien
cesソフトウェアを備えたIBMTM PS/2−50
ZコンピューターにインターフェースしたOmnith
ermTM TGA 951分析器に記録した。炭素、水
素及び窒素分析は、Perkin Elmer TM 24
00分析器で行った。酸素の分析は酸素測定器316
(モデル783700)及び電極炉EF100を備えた
LecoTM酸素分析器モデルRO−316で行った。ケ
イ素の分析は、固体を可溶性の形に変え、誘導結合高周
波プラズマ、及びApplied Research
Laboratories モデル3580を用いる原
子発光分光(ICP−AES)分析により溶質(sol
ute)を全ケイ素について分析することからなる溶解
法(fusion technique)により測定し
た。
【0055】X線粉末回折は、サンプルスピンナ、低バ
ックグラウンドサンプルホルダー、グラファイトモノク
ロメーター、シンチレーション計数管、長くて細い焦点
の(long fine focus)Cu管、及びコ
ンピューターで制御された操作を備えたSiemens
TM D5000水平シータ−シータ自動ゴニオメーター
で、実施した。固体サンプルは、磨砕からの汚染を最小
にするために、炭化ホウ素グラインダーを用いて、粗粒
の感触の全くない0.15mm(100メッシュ)又はこ
れ未満の微細な粉末に、常に磨砕した。走査は、40k
V及び30mAで操作されるX線管を用い、1分あたり
1度 2−シータで、6〜80 2−シータで行った。
【0056】IV.例 (例1及び2) 例1:ポリマーPSS−120TM この材料は、フェニルメチルジクロロシラン及びジメチ
ルシランの混合物のナトリウムカップリングから調製さ
れるポリシランであった。これは、新ニッソウ加工株式
会社から購入した(PSS120TM)。
【0057】例2:ポリマー−PSS−400TM この材料は、フェニルメチルジクロロシラン及びジメチ
ルシランの混合物のナトリウムカップリングから調製さ
れるポリシランであった。これは、新ニッソウ加工株式
会社から購入した(PSS400TM)。
【0058】熱分解 前記ポリマーのアリコート(4g)をグラファイト坩堝
に入れ、連続的アルゴンパージの下、5℃/分で100
0℃に加熱し、次いでその温度に1時間保持し、その後
周囲温度に冷却した。上記のようにして、セラミック収
率を計算し、サンプル分析した。PSS−120TM:収
率:24.4%;C%:49.6;H%:0.23;S
i%:40.3。PSS−400TM:収率:79.3
%;C%:43.6;H%:0.27;Si%:48.
8。
【0059】電池セル試験 上記のようにして、セラミック材料のアリコートを用い
て電極を作り、且つ試験セルに組み立てた。熱分解速
度:5℃/分;PSS−120TM:可逆的容量:341
mAh/g;不可逆的容量:186mAh/g;平均電
荷電圧:0.72V。PSS−400TM:可逆的容量:
364mAh/g;不可逆的容量:246mAh/g。
平均電荷電圧0.77V。
【0060】(例3〜13) ポリマー合成(例3) 磁気攪拌棒を備えた150mLフラスコに、75mLのTH
Fに溶解した26gのピッチ(Ashland Che
mical A−240)を入れた。これに、0.1mL
のPt#4溶液を加えた。30分かけて、HSiCl3
(13.5g.1モル)を、前記攪拌された溶液に加え
た。次いで、この混合物を65℃で48時間加熱した。
ポリマー状生成物を、ろ過及びロータリーエバポレータ
ーによる蒸発で溶媒を除去することにより、単離した。
この物質は、熱分解の前に何らの処理も、硬化のための
加熱もしなかった。
【0061】ポリマー合成(例4〜13) これらの物質は、Lupersol 101TM(0.5
g)の1wt%を含むTHF250g中のピッチに以下
のポリマーを混合することにより作った。次いで、これ
ら固体混合物をロータリーエバポレーターによる蒸発に
より分離し、その後、アルゴンの下、200℃で30分
加熱することにより架橋した。これらの混合物中に使用
された物質の量を表1に示す。
【0062】
【0063】熱分解前記ポリマーのアリコート(4g)
をグラファイト坩堝に入れ、連続的アルゴンパージの
下、5℃/分で1000℃に加熱し、次いでその温度に
1時間保持し、その後1時間その温度に維持し、その後
周囲温度に冷却した。上記のようにして、セラミック収
率を計算し、サンプル分析した。その結果を表2にまと
める。
【0064】 〔表2〕 セラミックの転化 セラミック 収率 Cwt% Hwt% Siwt% Owt% XRD* 3 41.4 94.0 0.77 2.1 G 4 35.4 76.8 0.53 16.7 4.3 G&SiC 5 26.4 85.6 0.64 8.7 6 27.4 67.9 0.46 24.2 7 37.2 90.9 0.76 4.3 8 42.0 90.9 0.71 1.8 9 60.2 63.5 0.44 26.7 9.7 G&SiC 10 55.0 77.3 0.56 13.4 11 69.2 52.9 0.34 25.1 12 43.6 82.0 0.68 9.2 13 44.4 87.9 0.78 6.2 G&O * Oは、24°及び68°2シータに中心を持つ広い反射を持つシリカガラ スXRDパターンを示す。 Gは、44°2シータに中心を持つ広い反射を持つグラフェン(graphe ne)パターンを示す。 SiCは、36°及び44°2シータに中心を持つ鋭い反射を持つSiCパタ ーンを示す。
【0065】電池セル試験 上記のようにして、前記セラミック材料のアリコートを
用いて電極を作り、且つ試験セルに組み立てた。その結
果を表3に示す。
【0066】 〔表3〕 電池試験 熱分解速度 可逆的容量 不可逆的容量 平均 平均 例No. (℃/分) (mAh/g) (mAh/g) 充電電圧 放電電圧 3 5.0 364 246 0.77 0.3 4 5.0 543 138 0.67 0.34 5 5.0 470 210 0.8 0.34 6 5.0 520 180 0.96 0.34 7 5.0 340 200 0.77 0.36 8 5.0 350 150 0.76 0.35 9 5.0 566 182 0.79 0.36 10 5.0 550 197 0.85 0.38 11 5.0 640 270 0.90 0.34 12 5.0 450 210 0.86 13 5.0 440 120 0.87
【0067】(例14〜15) 例14 500mLフラスコに、125mLのテトラヒドロフランに
溶解した25gのフェノール樹脂(Georgia P
acific)を入れた。これに、125mLのテトラヒ
ドロフラン中の溶液として25gのポリシランPSS4
00TMを加えた。次に、この混合物を400Wの超音波
処理機で15分超音波処理した。このポリマー生成物を
ろ過により分離し、溶媒をロータリーエバポレーターに
よる蒸発により除いた。この生成物も、熱分解の前に更
に処理せず、また硬化のための加熱をしなかった。
【0068】例15 500mLフラスコに、125mLのテトラヒドロフランに
溶解した25gのフェノール樹脂(VarcumTM
9−353)を入れた。これに、125mLのテトラヒド
ロフラン中の溶液として25gのポリシランPSS40
TMを加えた。次に、この混合物も400Wの超音波処
理機で15分超音波処理した。このポリマー生成物をろ
過により分離し、溶媒をロータリーエバポレーターによ
る蒸発により除いた。この生成物も、熱分解の前に更に
処理せず、また硬化のための加熱をしなかった。
【0069】熱分解 前記ポリマーのアリコート(4g)をグラファイト坩堝
に入れ、連続的アルゴンパージの下、5℃/分で100
0℃に加熱し、次いでその温度に1時間保持し、その後
1時間その温度に維持し、その後周囲温度に冷却した。
上記のようにして、セラミック収率を計算し、サンプル
分析した。その結果を表4にまとめる。
【0070】 〔表4〕 セラミックの転化 セラミック 収率 Cwt% Hwt% Siwt% Owt% XRD* 14 78.5 50.1 0.37 32.6 G&O 15 70.9 56.7 0.38 23.5 G&O * Oは、24°及び68°2シータに中心を持つ広い反射を持つシリカガラ スXRDパターンを示す。 Gは、44°2シータに中心を持つ広い反射を持つグラフェンパターンを示す 。
【0071】電池セル試験 上記のようにして、前記セラミック材料のアリコートを
用いて電極を作り、且つ試験セルに組み立てた。その結
果を表5に示す。
【0072】 〔表5〕 電池試験 熱分解速度 可逆的容量 不可逆的容量 平均 例No. (℃/分) (mAh/g) (mAh/g) 充電電圧 14 5.0 600 260 0.9615 5.0 620 270 0.98
【0073】(例16〜19)シラン変性蔗糖 合成 クロロシランを蔗糖の水溶液(100gの水中に100
gのスクロース)と混合し、24時間攪拌した。次い
で、この混合物を24時間かけて300℃に加熱して、
ゲルを形成し、この混合物の分解を開始した。これらの
物質の各々に使用された反応体を表6に示す。
【0074】〔表6〕例No. クロロシラン クロロシラン重量(g) 16 SiCl4 25.5 17 MeSiCl3 22.4 18 Me2 SiCl2 19.319 Me3 SiCl 16.3
【0075】熱分解 前記乾燥ゲルのアリコート(4g)をグラファイト坩堝
に入れ、連続的アルゴンパージの下、5℃/分で100
0℃に加熱し、次いでその温度に1時間保持し、その後
1時間その温度に維持し、その後周囲温度に冷却した。
上記のようにして、セラミック収率を計算し、サンプル
分析した。その結果を表7にまとめる。
【0076】 〔表7〕 セラミックの転化 セラミック 収率 Cwt% Hwt% Siwt% Owt% XRD* 16 53.3 66.9 0.6 13.8 G&O 17 54.1 73.8 0.1 12.3 G&O 18 45.7 94.8 0.8 1.2 G 19 51.3 96.1 0.9 0.6 G * Oは、24°及び68°2シータに中心を持つ広い反射を持つシリカガラ スXRDパターンを示す。 Gは、44°2シータに中心を持つ広い反射を持つグラフェンパターンを示す 。
【0077】電池セル試験 上記のようにして、前記セラミック材料のアリコートを
用いて電極を作り、且つ試験セルに組み立てた。その結
果を表8に示す。
【0078】 〔表8〕 電池試験 熱分解速度 可逆的容量 不可逆的容量 平均 平均 例No. (℃/分) (mAh/g) (mAh/g) 充電電圧 放電電圧 16 5.0 550 400 1.18 0.31 17 5.0 400 250 0.76 0.27 18 5.0 320 130 0.66 0.3219 5.0 310 120 0.67 0.33
【0079】(例20〜22)表9に示す物質のアリコ
ート(4g)をグラファイト坩堝に入れ、連続的アルゴ
ンパージ下、5℃/分で1100℃に加熱し、次いでそ
の温度に1時間保持し、その後周囲温度に冷却した。上
記のようにして、セラミック収率を計算し、このセラミ
ック材料を電極に作り、試験セルに組み立てた。その結
果を表9に示す。
【0080】 〔表9〕例No. ポリマー チャー収率 可逆的容量 不可逆的容量 平均充電電圧 20 例9 59.6 540 180 0.76 21 例6 30.5 500 160 0.68 22 例11 67.1 510 230 0.79
【0081】(例23〜24)表10に示す物質のアリ
コート(4g)をグラファイト坩堝に入れ、連続的アル
ゴンパージ下、5℃/分で800℃に加熱し、次いでそ
の温度に1時間保持し、その後周囲温度に冷却した。上
記のようにして、セラミック収率を計算し、このセラミ
ック材料を電極に作り、試験セルに組み立てた。その結
果を表10に示す。
【0082】 〔表10〕 可逆的 不可逆的 平均 平均 例No. ポリマー チャー収率 容量 容量 充電電圧 放電電圧 23 例6 34 620 360 1.17 0.3624 例11 75 620 380 1.18 0.27
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルフ エム.ウィルソン カナダ国,ブイ5ブイ 1ブイ9,ブリテ イッシュ コロンビア,バンクーバー,イ ースト トゥエンティーセカンド アベニ ュ 906 (72)発明者 ウェイビーング イクシング カナダ国,ブイ51 1エス6,ブリテイッ シュ コロンビア,バーナビー,デパート メント オブ フィジィックス,シモン フレイザー ユニバーシティー (72)発明者 グレッグ アラン ザンク アメリカ合衆国,ミシガン 48640,ミド ランド,シルバン レーン 500

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次のことを含むリチウムイオン電池用の
    電極材料を形成する方法: (A)シランポリマーを含む組成物を熱分解してセラミ
    ック材料を形成すること;及び(B)前記セラミック材
    料中にリチウムイオンを導入して電極材料を形成するこ
    と。
  2. 【請求項2】 前記シランポリマーを含む組成物が、硬
    化剤も含む、請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記シランポリマーが炭素質物質も含む
    請求項1又は2の方法。
  4. 【請求項4】 前記シランポリマーが充填材も含む請求
    項1〜3のいずれか1項の方法。
  5. 【請求項5】 前記シランポリマーが、シルアルキレ
    ン、シルアリーレン、シロキサン、シラザン類、シラン
    類及び有機ポリマーから選ばれるポリマー又はコポリマ
    ーを配合されている請求項1〜4のいずれかの方法。
  6. 【請求項6】 前記ポリシランが蔗糖から誘導される請
    求項1〜5のいずれかの方法。
JP9153509A 1996-06-11 1997-06-11 ポリシランを用いるリチウムイオン電池用の電極 Withdrawn JPH1097853A (ja)

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