JPH109691A - 冷凍システム - Google Patents

冷凍システム

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JPH109691A
JPH109691A JP15786496A JP15786496A JPH109691A JP H109691 A JPH109691 A JP H109691A JP 15786496 A JP15786496 A JP 15786496A JP 15786496 A JP15786496 A JP 15786496A JP H109691 A JPH109691 A JP H109691A
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JP
Japan
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evaporator
compressor
refrigerant
refrigerating machine
machine oil
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JP15786496A
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English (en)
Inventor
Masaaki Tanaka
正昭 田中
Akihiro Kino
章宏 城野
Takeshi Shimizu
武 清水
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍機油と冷媒が二相分離する冷凍システム
において、蒸発器内の冷凍機油の滞留を低減すること
で、圧縮機の耐久性及び信頼性が向上するとともに、冷
却能力が向上する冷凍システムを提供することを目的と
する。 【解決手段】 蒸発器4の冷媒配管が上方から下方へ冷
媒が流下するように配管され、蒸発器4と圧縮機1とを
接続する吸入配管8と、圧縮機1は、蒸発器4の出口部
9より下方に配管されており、冷凍機油は、蒸発器4か
ら圧縮機1まで、冷媒の流通方向の力に加えて重力落下
により戻ることから、蒸発器4内の冷凍機油は流動性が
増し、圧縮機1に戻り易く、蒸発器4の冷凍機油の滞留
量が低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷媒と冷媒に相互溶
解性がない冷凍機油を使用した冷凍システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、冷媒と冷媒に相互溶解性がない冷
凍機油を使用した冷凍システムに関するものとしては、
特開平5−157379号公報が挙げられる。
【0003】以下、図面を参照しながら上記従来の冷凍
システムを説明する。図4は従来の冷凍システムの配管
図である。図4において、1は冷媒ガスを圧縮する圧縮
機、2は前記圧縮機から吐出された冷媒ガスを凝縮する
凝縮器、3は膨脹機構、4は蒸発器、5はヘッダー、6
は蒸発器4の入口配管、7は蒸発器4とヘッダー5を接
続する蒸発器4の出口配管、8はヘッダー5と圧縮機1
を接続する圧縮機1の吸入配管であり、9は蒸発器4の
出口部である。
【0004】図示していないが、圧縮機1の潤滑油は、
ハードアルキルベンゼン油、低温流動性の優れたソフト
アルキルベンゼン油、ポリアルファオレフィン、パラフ
ィン系鉱油、ナフテン系鉱油等の冷凍機油を単独または
混合したもので、ハイドロフルオロカーボンを主成分と
したHFC134a等の冷媒と相互溶解性の無いまたは
少ないものである。
【0005】次に動作について説明する。圧縮機1より
吐出された冷媒は、凝縮器2で凝縮され、膨脹機構3に
て減圧膨脹し、蒸発器4の入口配管6より蒸発器4に流
入し、蒸発器4で蒸発し、蒸発器4の出口部9より流出
し、出口配管7を通って、ヘッダー5に至る。そして、
蒸発器4で蒸発しきれない冷媒は、ヘッダー5に貯留さ
れ、気相分のみが吸入配管8を通って圧縮機1に吸入さ
れる。このとき冷凍機油は、冷媒とともに圧縮機1より
吐出され配管内を流動し、蒸発器4に至る。
【0006】冷凍機油は蒸発器化する冷媒とともに入口
配管6より蒸発器4内に流入し、蒸発器4内を流動し、
蒸発器4の出口部9が蒸発器4の上方より吐出している
ことから、冷凍機油は蒸発器4の冷媒配管を立ち上がり
ながら、蒸発器4の出口部9より蒸発器4より流出し、
出口配管7を通ってヘッダー5に至る。このとき、ヘッ
ダー5は蒸発器4より上方に設置されていることから、
冷凍機油は出口配管7を立ち上がりヘッダー5へ至る。
そして、一時的にヘッダー内に貯留され、一定量以上に
なると、吸入配管に吸入され圧縮機1に吸入される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、ヘッダー5に至るまでの蒸発器4におい
て、冷凍機油は、冷媒と相互溶解性がないまたは少ない
ことと、冷媒の蒸発温度相当まで冷やされることから、
粘度が上昇する。このため、蒸発器4の冷媒配管及び蒸
発器4からヘッダー5までの出口配管7の立ち上がり部
分において、冷凍機油の流動性が低下し、蒸発器4内に
冷凍機油が多く滞留する。このように、蒸発器4内に冷
凍機油が多く滞留することから、圧縮機1内の潤滑油と
しての冷凍機油が不足して、圧縮機1を破損する。さら
に、蒸発器4内において、冷凍機油の滞留により冷媒通
過の抵抗が増加して冷媒の循環量が低下するとともに、
冷却流体への熱交換の低下が生じて冷却能力が低下す
る。
【0008】また、蒸発器4内の冷凍機油の滞留が、冷
媒の循環を阻害して閉塞するまでに至り、その閉塞箇所
において、冷媒流通の上流側と下流側で圧力差を生じ、
ある圧力差にて閉塞状態は無くなる。このとき、冷凍機
油と液冷媒が一気に圧縮機1へ戻るため、圧縮機1で油
圧縮、液圧縮をし、圧縮機1を破損する。
【0009】本発明は上記課題に鑑み、蒸発器内の冷凍
機油を安定して圧縮機へ戻し、蒸発器の冷凍機油の滞留
量を低減することで、油圧縮及び液圧縮を防止し、圧縮
機を潤滑する冷凍機油の不足を防止し、圧縮機の耐久性
及び信頼性を向上するとともに、冷却能力を向上する冷
凍システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、蒸発器が圧縮機より上方に設置され、蒸発器
の冷媒配管が上方から下方へ冷媒が流下するように配管
され、蒸発器と圧縮機とを接続する吸入配管は、蒸発器
の出口部より下方に配管されたものである。
【0011】これにより、蒸発器内の冷凍機油を安定し
て圧縮機へ戻し、蒸発器の冷凍機油の滞留量を低減する
ことで、油圧縮及び液圧縮を防止し、圧縮機を潤滑する
冷凍機油の不足を防止し、圧縮機の耐久性及び信頼性を
向上するとともに、冷却能力を向上させることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、圧縮機と凝縮器と膨脹機構と前記圧縮機より上方に
設置された蒸発器と、冷媒と、冷媒に相互溶解性がない
または少ない冷凍機油とを備え、蒸発器は冷媒配管が上
方から下方へ冷媒が流化するように配管され、蒸発器と
圧縮機とを接続する圧縮機の吸入配管は、蒸発器の出口
部より下方に配管された冷凍システムであり、蒸発器に
流入した冷凍機油は、冷媒の流通方向の力に加えて重力
落下により吸入配管を通り圧縮機に吸入される。このこ
とから、蒸発器に流入した冷凍機油の流動性が向上し、
冷凍機油は圧縮機に戻り易くなり、蒸発器の冷凍機油の
滞留量が低減するという作用を有する。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、蒸発器と
熱交換する流体は蒸発器の下方より上方へ通過する請求
項1記載の冷凍システムであり、蒸発器に流入した冷凍
機油は、冷媒の流通方向の力に加えて重力落下により蒸
発器の下方に流下する。ここで、蒸発器と熱交換する流
体は蒸発器の下方より上方へ通過させ冷却するため、蒸
発器の下方の配管が最も温度の高い流体と熱交換するこ
とになる。このため、蒸発器の出口の手前となる蒸発器
の下方においては、蒸発器から流下した冷凍機油は温度
が上昇して粘度が低下し、冷媒は蒸発が促進される。こ
うして、底粘度化した冷凍機油と冷媒が蒸発器の出口部
より流出し、冷媒は気化して圧縮機に吸入され、冷凍機
油は、吸入配管が蒸発器の出口部より下方に配管されて
いるため、冷媒の流通方向の力に加えて重力落下により
吸入配管を通り圧縮機へ戻る。このことから、蒸発器内
の冷凍機油を安定して多く圧縮へ戻し、蒸発器の冷凍機
油の滞留量をさらに低減できるという作用を有する。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、蒸発器と
圧縮機の間にヘッダーを有し、ヘッダーは蒸発器と熱交
換する流体の影響を直接受けない部分に設置した請求項
1記載の冷凍システムであり、蒸発器に流入した冷凍機
油は、冷媒の流通方向の力に加えて重力落下によりヘッ
ダーに流入し、ヘッダーより吸入配管を通り圧縮機に吸
入される。このとき、ヘッダーは、液冷媒を貯留し、冷
媒ガスとして圧縮機へ戻し、また、冷凍機油を一時的に
貯留し、冷媒ガスと混合して吸入配管を介して圧縮機へ
戻す。このことから、蒸発器の冷凍機油の滞留量を低減
できるという作用を有し、ヘッダーにおいて、蒸発器か
ら間欠にヘッダーに流入してきた冷凍機油を冷媒と混合
して圧縮機に戻し、圧縮機に安定して、冷媒を吸入さ
せ、冷凍機油を戻すことができるという作用を有する。
また、ヘッダーは、流体との熱交換による温度上昇が少
なく、ヘッダー内の冷凍機油は、温度上昇による粘度低
下が少なく、適度の粘度を有し、冷凍機油の過度の底粘
度化を防止することで、ヘッダー内の冷凍機油が一気に
多量に圧縮機に戻ることなく適量づつ戻るという作用を
有する。
【0015】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図3を用いて説明する。 (実施の形態1)本発明による冷凍システムの実施の形
態1について、図面を参照しながら説明する。なお、従
来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明
を省略する。
【0016】図1は、本発明の実施の形態1による冷凍
システムの配管図である。図1に示すように、蒸発器4
は圧縮機1の上方に設置されており、6は蒸発器4の上
方に接続された入口配管であり、9は蒸発器4の出口部
であり、蒸発器4の出口部9は圧縮機1と吸入配管8で
接続されており、吸入配管8は蒸発器4の出口部9より
下方に配管されている。
【0017】図示していないが、圧縮機1内には潤滑油
として冷凍機油が貯留されている。また、冷媒と冷凍機
油は、相互に溶解性が低いものであり、例えば、冷媒
は、ハイドロフルオロカーボンを主成分としたHFC1
34a等であり、圧縮機1の潤滑油は、ハードアルキル
ベンゼン油、低温流動性の優れたソフトアルキルベンゼ
ン油、ポリアルファオレフィン、パラフィン系鉱油、ナ
フテン系鉱油等の冷凍機油を単独または混合したもの
で、ハイドロフルオロカーボンを主成分としたHFC1
34a等の冷媒と相互溶解性の無いまたは少ないもので
ある。
【0018】以上のように構成された冷凍システムにつ
いて、以下にその動作を説明する。圧縮機1より吐出さ
れた冷媒は、凝縮器2で凝縮され、膨脹機構3にて減圧
膨脹し、蒸発器4の入口配管6を通り、蒸発器4に上方
より流入し、蒸発器4内で蒸発し、蒸発器4の下方にあ
る出口部9から流出し、出口部9より下方に配管された
吸入配管8を経て圧縮機1に吸入される。このとき、図
示していない冷凍機油は、冷媒とともに圧縮機1より吐
出され配管内を流動し、入口配管6から蒸発器4の上方
に流入する。そして、蒸発器4の下方にある出口部9か
ら流出し、出口部9より下方に配管された吸入配管8を
経て圧縮機1に戻る。
【0019】以上のように、本実施の形態における冷凍
システムは、蒸発器4の冷媒配管が上方から下方へ冷媒
が流下するように配管され、蒸発器4と圧縮機1とを接
続する吸入配管8と、圧縮機1は、蒸発器4の出口部9
より下方に配管されており、蒸発器4から圧縮機1に至
る配管に立ち上がり部分が無いため、蒸発器4の入口配
管6から冷媒とともに蒸発器4の上方に流入してきた冷
凍機油は、蒸発器4から圧縮機1まで、冷媒の流通方向
の力に加えて重力落下により戻る。このことから、蒸発
器4に流入した冷凍機油は流動性が向上し、圧縮機1に
戻り易く、蒸発器4の冷凍機油の滞留量が低減すること
で、圧縮機1を潤滑する冷凍機油の不足を防止し、圧縮
機1の耐久性及び信頼性を向上できるとともに、冷凍機
油が蒸発器4内に滞留したときの冷媒の通過抵抗の増加
及び蒸発器4の熱交換の低下を防止し、冷却能力を向上
できる。
【0020】(実施の形態2)本発明による冷凍システ
ムの実施の形態2について、図面を参照しながら説明す
る。なお、上記の実施の形態1と同一構成については、
同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0021】図2は、本発明の実施の形態2による冷凍
システムの配管図である。図2に示すように、蒸発器4
と熱交換する流体は、図2中の矢印で図示したように、
蒸発器の下方から上方へ通過する。
【0022】以上のように構成された冷凍システムにつ
いて、以下その動作を説明する。圧縮機1より吐出され
た冷媒は、凝縮器2で凝縮され、膨脹機構3にて減圧膨
脹し、蒸発器4の入口配管6を通り、蒸発器4に上方よ
り流入し、蒸発器4内で蒸発し、蒸発器4の下方にある
出口部9から流出し、出口部9より下方に配管された吸
入配管8を経て圧縮機1に吸入される。このとき、図示
していない冷凍機油は、冷媒とともに圧縮機1より吐出
され配管内を流動し、入口配管6から蒸発器4の上方に
流入し、蒸発器4の下方に流下する。そして、蒸発器4
と熱交換する流体は蒸発器4の下方より上方へ通過させ
冷却するため、蒸発器4の下方の配管が最も温度の高い
流体と熱交換することになる。このため、蒸発器4の出
口部9手前となる蒸発器4の下方において、蒸発器4か
ら流下した冷凍機油は温度が上昇して粘度が低下し、冷
媒は蒸発が促進される。こうして、低粘度化した冷凍機
油と蒸発を促進された冷媒が蒸発器4の出口部9より流
出し、冷媒は気化して圧縮機1に吸入され、冷凍機油
は、吸入配管8及び圧縮機1が蒸発器4の出口部9より
下方に配管されているため、冷媒の流通方向の力に加え
て重力落下により吸入配管8を通り圧縮機1へ戻る。
【0023】以上のように、本実施の形態における冷凍
システムは、蒸発器4の冷媒配管が上方から下方へ冷媒
が流化するように配管され、蒸発器4と圧縮機1をと接
続する吸入配管8と、圧縮機1は、蒸発器4の出口部9
より下方に配管されており、蒸発器4と熱交換する流体
は蒸発器4の下方より上方へ通過するため、蒸発器4か
ら圧縮機1に至る配管に立ち上がり部分が無く、蒸発器
4の入口配管6から冷媒とともに蒸発器4の上方に流入
してきた冷凍機油は、蒸発器4から圧縮機1まで、冷媒
の流通方向の力に加えて重力落下により戻る。さらに、
蒸発器4を流出する冷凍機油は粘度が低いため、冷凍機
油はより多く蒸発器より流出することから、より一層、
蒸発器4に流入した冷凍機油は圧縮機1に戻り易く、蒸
発器4内の冷凍機油を安定して圧縮機1へ戻し、蒸発器
4の冷凍機油の滞留量をより低減できる。このことか
ら、圧縮機1を潤滑する冷凍機油の不足を防止し、圧縮
機1の耐久性及び信頼性を向上できるとともに、冷凍機
油が蒸発器4内に滞留したときの冷媒の通過抵抗の増加
及び蒸発器4の熱交換の低下を防止し、冷却能力を向上
できる。さらに、冷媒は、蒸発を促進されて蒸発器4の
出口部9より流出するため、圧縮機1での液圧縮を防止
し、圧縮機1の破損を防止できる。
【0024】(実施の形態3)本発明による冷凍システ
ムの実施の形態3について、図面を参照しながら説明す
る。なお、上記の実施の形態1と同一構成については、
同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0025】図3は、本発明の実施の形態3による冷凍
システムの配管図である。図3に示すように、蒸発器4
と圧縮機1の間にヘッダー5を有し、ヘッダー5は、蒸
発器4と熱交換する流体の影響を直接受けない部分に設
置されており、下方から出口配管7が挿入され、上方か
ら吸入配管8が接続され、ヘッダー5内に挿入された出
口配管7の開放端を10とする。また、圧縮機1、ヘッ
ダー5、蒸発器4の出口部9とヘッダー5とを接続する
出口配管7、吸入配管8は、蒸発器4より下方に設置さ
れている。
【0026】以上のように構成された冷凍システムにつ
いて、以下その動作を説明する。圧縮機1より吐出され
た冷媒は、凝縮器2で凝縮され、膨脹機構3にて減圧膨
脹し、蒸発器4の入口配管6を通り、蒸発器4に上方よ
り流入し、蒸発器4内で蒸発し、蒸発器4の下方にある
出口部9から流入し、出口部9より下方に配管された出
口配管7を通り、ヘッダー5に流入し、蒸発しきれなか
った冷媒がヘッダー5に貯留されヘッダー5内で気化
し、蒸発器4で蒸発して気化した冷媒とともに、吸入配
管8を通り、圧縮機1に吸入される。このとき、図示し
ていない冷凍機油は、冷媒とともに圧縮機1より吐出さ
れ配管内を流動し、入口配管6から蒸発器4の上方に流
入し、蒸発器4の下方に流下する。そして、蒸発器4の
下方にある出口部9から流出し、出口部9より下方に配
管された出口配管7を通り、ヘッダー5に流入され、一
旦貯留され、ヘッダー5内の出口配管7の開放端10以
上に冷凍機油が貯留し、蒸発器4から開放端10より流
入する冷媒ガスと混合して吸入配管8を通り、圧縮機1
に戻る。このとき、ヘッダー5は、蒸発器4と熱交換す
る流体の影響を直接受けない部分に設置されているた
め、流体との熱交換による温度上昇が少なく、ヘッダー
5内の冷凍機油は、温度上昇による粘度低下が少なく、
適度の粘度を有するため、冷凍機油が適量づつ安定して
圧縮機1に戻る。
【0027】以上のように、本実施の形態における冷凍
システムは、蒸発器4の冷媒配管が上方から下方へ冷媒
が流化するように配管され、蒸発器4と圧縮機1とを接
続する吸入配管8と、圧縮機1は、蒸発器4の出口部9
より下方に配管されており、蒸発器4と圧縮機1の間に
ヘッダー5を有し、ヘッダー5は蒸発器4と熱交換する
流体の影響を直接受けない部分に設置したため、蒸発器
4の入口配管6から冷媒とともに蒸発器4の上方に流入
してきた冷凍機油は、蒸発器4内を冷媒の流通方向の力
に加えて重力落下により流下し、蒸発器4の出口部9よ
り流出することから、蒸発器4に流入した冷凍機油は蒸
発器4内から流出し易く、滞留しにくい。このことか
ら、蒸発器4の冷凍機油の滞留量を低減でき、圧縮機1
を潤滑する冷凍機油の不足を防止し、圧縮機1の耐久性
及び信頼性を向上できるとともに、冷凍機油が蒸発器4
内に滞留したときの冷媒の通過抵抗の増加及び蒸発器4
の熱交換の低下を防止し、冷却能力を向上できる。さら
に、ヘッダー5は、流体との熱交換による温度上昇が少
なく、ヘッダー5内の冷凍機油は、温度上昇による粘度
低下が少なく、適度の粘度を有し、冷凍機油の過度の低
粘度化を防止することで、ヘッダー5内の冷凍機油が一
気に多量に圧縮機1に戻ることを防止し、ヘッダー5に
蒸発器4から断続的に冷凍機油が流入してきた場合に、
冷凍機油を冷媒ガスと混合して適量づつ吸入配管8より
圧縮機1に戻すことで、圧縮機1の油圧縮を防止し、圧
縮機1の破損を防止できる。
【0028】なお、本発明の実施の形態1、実施の形態
2、実施の形態3では、冷媒と冷凍機油が相互溶解性が
ないまたは少ないものとしたが、冷媒と冷凍機油が相互
に溶解する場合でも、蒸発器4及び蒸発器4から圧縮機
1の間の吸入配管8内の温度が低く、その温度下での冷
凍機油の粘度が高くなり、冷媒と冷凍機油が相互溶解性
がないまたは少ない場合の冷凍機油の粘度と同等以上で
あれば同様の効果が得られる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、圧縮機と
凝縮器と膨脹機構と前記圧縮機より上方に設置された蒸
発器と、冷媒と、冷媒に相互溶解性がないまたは少ない
冷凍機油とを備え、前記蒸発器の冷媒配管は上方から下
方へ冷媒が流化するように配管され、蒸発器と圧縮機と
を接続する吸入配管は、前記蒸発器出口部より下方に配
管されているので、蒸発器内の冷凍機油の流動を向上
し、冷凍機油の蒸発器内の冷凍機油の滞留量を低減で
き、蒸発器内に流入した冷凍機油が円滑に圧縮機へ戻る
ため、冷凍機油が蒸発器内に滞留したときの冷媒の通過
抵抗の増加及び蒸発器の熱交換の低下を防止し、冷却能
力を向上でき、圧縮器内の潤滑用の冷凍機油の不足を防
止し、圧縮機の耐久性及び信頼性を向上できる。
【0030】また、圧縮機と凝縮器と膨脹機構と前記圧
縮機より上方に設置された蒸発器と、冷媒と、冷媒に相
互溶解性がないまたは少ない冷凍機油とを備え、蒸発器
の冷媒配管が上方から下方へ冷媒が流下するように配管
され、蒸発器と圧縮機とを接続する吸入配管と、圧縮機
は、蒸発器の出口部より下方に配管されており、蒸発器
と熱交換する流体は蒸発器の下方より上方へ通過するた
め、蒸発器内の冷凍機油の流動を向上し、冷凍機油の蒸
発器内の冷凍機油の滞留量を低減でき、蒸発器内に流入
した冷凍機油が円滑に圧縮機へ戻るため、冷凍機油が蒸
発器4内に滞留したときの冷媒の通過抵抗の増加及び蒸
発器の熱交換の低下を防止し、冷却能力を向上でき、圧
縮器内の潤滑用の冷凍機油の不足を防止し、圧縮機の耐
久性及び信頼性を向上できる。さらに、蒸発器の出口手
前で冷媒の蒸発を促進し、圧縮機への液圧縮を防止で
き、圧縮機の破損を防止できる。
【0031】また、圧縮機と凝縮器と膨脹機構と前記圧
縮機より上方に設置された蒸発器と、冷媒と、冷媒に相
互溶解性がないまたは少ない冷凍機油とを備え、蒸発器
の冷媒配管は上方から下方へ冷媒が流下するように配管
され、蒸発器と圧縮機とを接続する吸入配管は、蒸発器
の出口部より下方に配管され、蒸発器と圧縮機の間にヘ
ッダーを有し、ヘッダーは蒸発器と熱交換する流体の影
響を直接受けない部分に設置されているため、蒸発器内
の冷凍機油の流動を向上し、冷凍機油の蒸発器内の冷凍
機油の滞留量を低減でき、蒸発器内に流入した冷凍機油
が円滑に圧縮機へ戻るため、冷凍機油が蒸発器内に滞留
したときの冷媒の通過抵抗の増加及び蒸発器の熱交換の
低下を防止し、冷却能力を向上でき、圧縮器内の潤滑用
の冷凍油の不足を防止し、圧縮機の耐久性及び信頼性を
向上できる。さらに、ヘッダー内の冷凍機油は適度の粘
度を有し、ヘッダー内の冷凍機油の過度の低粘度化を防
止することで、ヘッダー内の冷凍機油が一気に多量に圧
縮機に戻ることを防止し、ヘッダーに蒸発器から断続的
に冷凍機油が流入してきた場合に、冷凍機油を冷媒ガス
と混合して適量づつ吸入配管より圧縮機に戻すことで、
圧縮機の油圧縮を防止し、圧縮機の破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による冷凍システムの配
管図
【図2】本発明の実施の形態2による冷凍システムの配
管図
【図3】本発明の実施の形態3による冷凍システムの配
管図
【図4】従来の冷凍システムの配管図
【符号の説明】
1 圧縮機 2 凝縮器 3 膨脹機構 4 蒸発器 5 ヘッダー 8 吸入配管 9 出口部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と凝縮器と膨脹機構と前記圧縮機
    より上方に設置された蒸発器と、冷媒と、冷媒に相互溶
    解性がないまたは少ない冷凍機油とを備え、前記蒸発器
    の冷媒配管は上方から下方へ冷媒が流下するように配管
    され、蒸発器と圧縮機とを接続する吸入配管は、蒸発器
    の出口部より下方に配管されたことを特徴とする冷凍シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 蒸発器と熱交換する流体は蒸発器の下方
    より上方へ通過する請求項1記載の冷凍システム。
  3. 【請求項3】 蒸発器と圧縮機の間にヘッダーを有し、
    ヘッダーは蒸発器と熱交換する流体の影響を直接受けな
    い部分に設置した請求項1記載の冷凍システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016142417A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 ジョンソンコントロールズ ヒタチ エア コンディショニング テクノロジー(ホンコン)リミテッド 空気調和機

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JP2016142417A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 ジョンソンコントロールズ ヒタチ エア コンディショニング テクノロジー(ホンコン)リミテッド 空気調和機

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