JPH1096715A - 液体クロマトグラフ - Google Patents
液体クロマトグラフInfo
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- JPH1096715A JPH1096715A JP25200096A JP25200096A JPH1096715A JP H1096715 A JPH1096715 A JP H1096715A JP 25200096 A JP25200096 A JP 25200096A JP 25200096 A JP25200096 A JP 25200096A JP H1096715 A JPH1096715 A JP H1096715A
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Abstract
性能を低下させない液体クロマトグラフを提供する。 【解決手段】 試料注入のためのインジェクションバル
ブ6と試料吸引ノズル8の間の流路に、フィルターFが
設置されていることを特徴とする液体クロマトグラフ。
Description
フに関する。
ける試料中の成分の分離や分取に液体クロマトグラフが
汎用されている。この液体クロマトグラフは、通常、図
4のような装置から構成されている。すなわち、溶離液
などの移動相が収容される移動相容器1、移動相を送液
するための送液ポンプ2、試料導入装置3、分離カラム
4及び検出器5からなる。また、試料導入装置3は、通
常、六方バルブからなるインジェクションバルブ6、吸
引器7、試料吸引ノズル8及び試料容器9からなる。
分離を行うには、溶離液などの移動相11が送液ポンプ
2により試料導入装置3を経由して、分離カラム4に入
り、この分離カラム4により試料中の各成分が分離され
る。分離された各成分は検出器5によって、例えば、吸
光度を測定する等によって検出され、その結果がクロマ
トグラム(図示せず)として表される。
流路にフィルターが設置されて、試料中や溶離液中の不
溶物を除去可能とされている。このようなフィルターの
設置例としては、以下の例がある。 インジェクションバルブ6とカラム4の間の流路に設
置されるフィルターF1:この場合は、主に、インジェ
クションバルブ6から導入された試料に由来する不溶物
の除去を目的とする。 送液ポンプ2とインジェクションバルブ6の間の流路
に設置されるフィルターF2:この場合は、主に、送液
ポンプ2のプランジャーから出る摩耗物などの除去を目
的とする。 移動相吸入ノズルの先端部に設置されるフィルターF
3:この場合は、主に、移動相中に混在するゴミなどの
除去を目的とする。
用いられているが、いずれのフィルターにおいても、寿
命があり、詰まって圧力が上昇すれば交換する必要がで
てくる。しかしながら、液体クロマトグラフ用フィルタ
ーは高価であり、また、その交換作業も面倒である。そ
のため、フィルターの長寿命化の検討がされている。フ
ィルターの長寿命化に関して、例えば、特開平2−26
2054号公報には、フィルターの孔径が溶離液の通液
方向に順次変化しているフィルターが開示されている。
しかし、このフィルターはその製造が煩雑であり、ま
た、価格も高くなる。また、このフィルターでは、常
に、一方の方向からのみ液体が通流される構造のため、
フィルターに詰まったものが抜けにくいという問題もあ
る。
4の間の流路に設置されるフィルターF1にあっては、
フィルター部で測定すべき試料の拡散が起こり、分離性
能が低下するという問題もある。
に鑑みてなされたものであり、その目的は、フィルター
の長寿命化が図られ、かつ、分離性能を低下させない液
体クロマトグラフを提供することにある。
ラフは、試料注入のためのインジェクションバルブと試
料吸引ノズルの間の流路に、フィルターが設置されてい
ることを特徴とする。
フを説明する。本発明の液体クロマトグラフは、試料注
入のためのインジェクションバルブ6と試料吸引ノズル
8の間の流路に、フィルターFが設置されている。な
お、本発明の液体クロマトグラフは、上記の位置にフィ
ルターFが設置されていることの他は、従来の液体クロ
マトグラフと同様の装置からなるので、図4の従来の液
体クロマトグラフと同一の装置には同一の参照番号を付
することにより、その説明を省略する。
ら液体クロマトグラフに用いられている公知のフィルタ
ーが使用可能であり、材質としては、ステンレス鋼など
の金属の焼結体;セラミック;フッ素樹脂などの合成高
分子などが挙げられる。
はなく公知の形状でよく、例えば、円盤状、円柱状など
が挙げられる。
同様であり、フィルター本体がホールダーに収納されて
上記の流路に設置される。
フィルターFの他に、従来から使用されている前述のフ
ィルターF1、フィルターF2及びフィルターF3など
が設置されてもよく、その場合は、液体クロマトグラフ
のカラムの耐久性が更に向上する。
吸入時には、図2に示すように、インジェクションバル
ブ6の接続口aとb、cとdが該バルブ内で接続され、
吸引器7によって試料容器9中の試料が吸引され、フィ
ルターFで濾過されて、試料はループb−cの間に貯え
られる。一方、この時、インジェクションバルブ6の接
続口eとfが該バルブ内で接続されており、移動相がカ
ラムに通流し、カラムに注入済の試料の分離が行われ
る。
図3に示すように、インジェクションバルブ6の接続口
eとb、cとfが該バルブ内で接続され、ループb−c
の間に貯えられていた試料がカラムに注入される。一
方、この時、インジェクションバルブ6の接続口aとd
が該バルブ内で接続されているので、吸引器7側から洗
浄液(図示せず)をフィルターF側に向けて流すことに
よりフィルターFの洗浄を行なうことができる。フィル
ターFを洗浄した後の洗浄液は廃液容器(図示せず)に
送られる。
いては、試料が流れる方向と逆方向に洗浄液を流すこと
により、フィルターの洗浄を行うことができるので、フ
ィルターの詰まりを効果的に除去できるため、フィルタ
ーの寿命が延びる。
間の流路にフィルターを設置する必要がないので、フィ
ルター部で測定すべき試料の拡散が起こることによる分
離性能の低下もない。
を挙げることにより、本発明を詳細に説明する。
示した液体クロマトグラフを組み立てた。 移動相容器1 送液ポンプ2:島津製作所製、LC−9A 試料導入装置3:六方バルブからなるインジェクション
バルブ6、吸引器7、試料吸引ノズル8及び試料容器9
からなる、自動試料導入装置(積水化学工業社製、AS
U−420)を用い、その自動試料導入装置のインジェ
クションバルブ6と試料吸引ノズル8の間の流路にフィ
ルターF(孔径10μm、直径5mm、厚さ3mmのス
テンレス焼結フィルター)を設置して使用した。 カラム4:積水化学工業社製、商品名「Microne
x A1c HS−II」 検出器5:島津製作所製、SPD−6AV 更に、インジェクションバルブ6とカラム4の間の流路
に、図4に示したフィルターF1(孔径5μm、直径5
mm、厚さ3mmのステンレス焼結フィルター)を設置
した。
ェクションバルブ6と試料吸引ノズル8の間の流路にフ
ィルターFを設置しなかったことの他は、実施例1と同
様にして液体クロマトグラフを組み立てた。
下のようにして評価した。移動相容器1に移動相11と
して、溶離液(100mMリン酸緩衝液)を収容した。
試料容器9には試料として、健常人血液を溶血液〔トリ
トンX−100(ポリエチレングリコールオクチルフェ
ニルエーテル、和光純薬社製)が、濃度0.1重量%で
溶解された、0.1Mリン酸緩衝液(pH7)〕で30
倍に溶血希釈したものを入れた。この移動相11を送液
ポンプ2を用いて、流速2ml/分で通液しておき、こ
の状態で、自動試料導入装置3により、3分毎に500
μlの試料をカラム4に注入し、ヒトヘモグロビンA1
cの分析を行った。実施例1のフィルターFの洗浄は、
3分毎に自動で行った。分析中の送液ポンプの表示する
圧力について、その上昇値をモニターし、試料注入回数
との関係を求め、表1に示した。
どフィルターF1の寿命が短いことを示すものである。
従って、表1より、実施例1のクロマトグラフでは、フ
ィルターFを効果的に洗浄でき寿命が延びることに加
え、フィルターF1の寿命も延びることが分かった。
上記の通りであり、試料注入のためのインジェクション
バルブと試料吸引ノズルの間の流路に、フィルターが設
置されているので、試料が流れる方向と逆方向に洗浄液
を流すことにより、フィルターの洗浄を行うことがで
き、フィルターの詰まりを効果的に除去できるため、フ
ィルターの長寿命化が図られ、かつ、分離性能を低下さ
せない液体クロマトグラフを提供する。また、通常の液
体クロマトグラフィー用自動試料導入装置には、逆洗浄
のための装置が具備されているので、本発明の液体クロ
マトグラフは、従来の液体クロマトグラフ装置を僅かに
改良するだけで製造できる。
ある。
状態を示す図である。
ルブの接続状態を示す図である。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 試料注入のためのインジェクションバル
ブと試料吸引ノズルの間の流路に、フィルターが設置さ
れていることを特徴とする液体クロマトグラフ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25200096A JP3838711B2 (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 液体クロマトグラフ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25200096A JP3838711B2 (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 液体クロマトグラフ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1096715A true JPH1096715A (ja) | 1998-04-14 |
JP3838711B2 JP3838711B2 (ja) | 2006-10-25 |
Family
ID=17231169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25200096A Expired - Fee Related JP3838711B2 (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 液体クロマトグラフ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3838711B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2345895A1 (en) * | 2008-10-06 | 2011-07-20 | Arkray, Inc. | Analyzing device |
US20110185797A1 (en) * | 2008-10-03 | 2011-08-04 | Arkray, Inc. | Analyzing device and method for controlling same |
-
1996
- 1996-09-24 JP JP25200096A patent/JP3838711B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20110185797A1 (en) * | 2008-10-03 | 2011-08-04 | Arkray, Inc. | Analyzing device and method for controlling same |
JP5509087B2 (ja) * | 2008-10-03 | 2014-06-04 | アークレイ株式会社 | 分析装置およびその制御方法 |
US8939018B2 (en) | 2008-10-03 | 2015-01-27 | Arkray, Inc. | Analyzing device and method for controlling same |
EP2343549B1 (en) * | 2008-10-03 | 2020-08-19 | ARKRAY, Inc. | Analyzing device and method for controlling same |
EP2345895A1 (en) * | 2008-10-06 | 2011-07-20 | Arkray, Inc. | Analyzing device |
EP2345895A4 (en) * | 2008-10-06 | 2013-03-27 | Arkray Inc | ANALYSIS DEVICE |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3838711B2 (ja) | 2006-10-25 |
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