JPH1031010A - 液体クロマトグラフィー用フィルターの製造方法 - Google Patents

液体クロマトグラフィー用フィルターの製造方法

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JPH1031010A
JPH1031010A JP26982896A JP26982896A JPH1031010A JP H1031010 A JPH1031010 A JP H1031010A JP 26982896 A JP26982896 A JP 26982896A JP 26982896 A JP26982896 A JP 26982896A JP H1031010 A JPH1031010 A JP H1031010A
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JP
Japan
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filter
ultrasonic cleaning
eluent
solution
given
Prior art date
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Pending
Application number
JP26982896A
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English (en)
Inventor
Noriko Tanigawa
典子 谷川
Kazuyuki Oishi
和之 大石
Kazuhiko Shimada
一彦 嶋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フィルターを交換した直後でも安定した測定値
が得られる液体クロマトグラフィー用フィルターの製造
方法を提供する。 【解決手段】液体クロマトグラフィー用フィルターを形
成後、測定に使用される溶離液(例、pH5.9のリン
酸緩衝液)又は酸性溶液(例、85重量%リン酸水溶
液)中で超音波洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体クロマトグラ
フィー用フィルターの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機化学、生化学、医学などの分野にお
ける試料中の成分の分離や分取に液体クロマトグラフが
汎用されている。この液体クロマトグラフは、通常、図
1のように構成されている。溶離液などの移動相1が電
磁弁2を通り、送液ポンプ3により試料導入装置4を経
由して、フィルター5を通り分離カラム6に入り、この
分離カラム6により試料中の各成分が分離される。分離
された各成分は検出器7によって、例えば、吸光度を測
定する等によって検出され、その結果が積分器8により
処理されてクロマトグラム9として表される。
【0003】このような液体クロマトグラフでは、分離
カラム6の詰まりを防止するために、分離カラム6の上
流にフィルター5が接続されている。フィルター5で
は、試料中の固形物や送液ポンプ3のシール部品の摩耗
物などの不溶物が濾過されるので、詰まり易く、従って
寿命が短くその交換頻度が高い。
【0004】フィルターの寿命を延ばす方法としては、
フィルターを並列に2個以上設けておき、その1個だけ
を使用し、他のものは交換用フィルターとしておき、目
詰まりしたら交換用フィルターの流路に切り換え、目詰
まりしたフィルターを再生する方法が提案されている
(特開昭64−10169号公報)。また、フィルター
の孔径の大きさを移動相の通流方向に順次変化させる方
法も提案されている(特開平2−262054号公
報)。
【0005】しかしながら、上記の方法類は、フィルタ
ー寿命の延長には効果があるが、新しいフィルターを装
着した直後の測定値が安定せず、測定値が安定するまで
通液したり、空測定、ダミー測定などをする必要がある
という問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、フィルター
を交換した直後でも安定した測定値が得られる液体クロ
マトグラフィー用フィルターの製造方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の液体クロマトグ
ラフィー用フィルターの製造方法は、液体クロマトグラ
フィー用フィルターを形成後、測定に使用される溶離液
又は酸性溶液中で超音波洗浄することを特徴とする。
【0008】本発明で使用される液体クロマトグラフィ
ー用フィルターの材質としては、超音波洗浄を測定に使
用される溶離液中で行う場合は、該溶離液及び試料に対
して不活性なものであればよく、例えば、ステンレス鋼
等の金属、セラミック、4−フッ化エチレンなどが挙げ
られ、超音波洗浄を酸性溶液中で行う場合は、耐酸性を
有するものであればよい。液体クロマトグラフィー用フ
ィルターの形状としては、例えば、ステンレス鋼等の金
属の短繊維又は金属微粉末の焼結体、及び両者を混合し
た金属焼結体などが挙げられる。
【0009】本発明で使用される、測定に使用される溶
離液とは、液体クロマトグラフ使用時に使用される溶離
液とその組成及び濃度が同一のものを指し、そのような
溶離液としては、通常の液体クロマトグラフ用溶離液、
例えば、リン酸緩衝液などの水系、メタノール、クロロ
ホルム、アセトニトリルなどの有機溶剤系が挙げられ
る。
【0010】本発明で使用される酸性溶液としては、硝
酸、塩酸、リン酸などが挙げられ、その濃度はフィルタ
ーの材質、大きさ及び一度にまとめて洗浄するフィルタ
ーの個数に応じて適宜選択される。
【0011】上記超音波洗浄の条件については、周波数
は20〜90Hzが好ましく、洗浄時間は超音波の周波
数、フィルターの材質、大きさ及び一度にまとめて洗浄
するフィルターの個数により異なるが、短くなると洗浄
効果が不足し、長くしすぎても洗浄効果が飽和するの
で、1〜60分が好ましい。洗浄液の温度はフィルター
の材質により異なるが、フィルター材質に悪影響を与え
ない温度に保持し、好ましくは60℃以下である。
【0012】
【作用】本発明の製造方法による、液体クロマトグラフ
ィー用フィルターを用いると、フィルターを交換直後で
も、安定した測定値を与える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例及び比較例
を挙げることにより、本発明を詳細に説明する。
【0014】(実施例1)ステンレス鋼からなる金属短
繊維と金属微粉末とを混合し、焼結することにより形成
された金属フィルター(φ5mm、厚さ3mm)を、ヒ
トヘモグロビンA1c測定用液体クロマトグラフ装置と
して市販されている、京都第一科学社製、商品名「Hi
−Auto A1c」分析装置の専用試薬であるA液
(pH5.9のリン酸緩衝液)に浸し、超音波装置(G
クレスト社製、「Gクレスト超音波洗浄器・発振器:4
PI−500」)を用いて周波数42KHzで30分間
超音波洗浄を行った。
【0015】上記超音波洗浄を行ったフィルターを、京
都第一科学社製、商品名「Hi−Auto A1c」分
析装置の分離カラムの上流に装着し、同一の検体〔同一
人の血液を採取後直ちにヘパリンを添加したものを、上
記装置付属の専用溶血液21L(ノニオン系界面活性剤
を含むリン酸緩衝液)によって、290倍に希釈・溶血
したもの〕を用いてヒトヘモグロビンA1cの定量を2
0回繰り返し行い、ヒトヘモグロビンA1cの濃度を次
式により求め、その結果を表1に示した(なお、表1に
は、繰り返し数6〜9回目、11〜19回目の結果につ
いては省略している。また、表1に示した平均値及び標
準偏差の算出に際しても、繰り返し数6〜9回目、11
〜19回目のデーターは含まれていない)。
【0016】ヒトヘモグロビンA1c(%)=〔(得ら
れたクロマトグラムのヒトヘモグロビンA1cピークの
面積/得られたクロマトグラムのヒトヘモグロビンに含
まれる成分のピークの面積の総和)〕×100 なお、分析時の溶離液はこの分析装置の専用試薬であ
る、A液、B液(pH7.2のリン酸緩衝液)及びC液
(pH5.9のリン酸緩衝液)を使用した。
【0017】(実施例2)実施例1における超音波洗浄
に使用したA液の代わりに、0.1規定塩酸水溶液を使
用したことの他は、実施例1と同様に操作して超音波洗
浄し、超音波洗浄後に蒸留水中でさらに30分間超音波
洗浄して液体クロマトグラフィー用フィルターを得た。
得られたフィルターを使用し、実施例1と同様にしてヒ
トヘモグロビンA1cの濃度を測定し、その結果を表1
に示した。
【0018】(実施例3)実施例1における超音波洗浄
に使用したA液の代わりに、85重量%リン酸水溶液を
使用したことの他は、実施例1と同様に操作して超音波
洗浄し、超音波洗浄後に蒸留水中でさらに30分間超音
波洗浄して液体クロマトグラフィー用フィルターを得
た。得られたフィルターを使用し、実施例1と同様にし
てヒトヘモグロビンA1cの濃度を測定し、その結果を
表1に示した。
【0019】(比較例1)実施例1における超音波洗浄
を全く行わないフィルターを用いたことの他は、実施例
1と同様にしてヒトヘモグロビンA1cの濃度を測定
し、その結果を表1に示した。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明の液体クロマトグラフィー用フィ
ルターの製造方法の構成は、上述の通りであり、本発明
の製造方法で得られたフィルターを使用すると、フィル
ターを交換した直後でも安定した測定値が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液体クロマトグラフの構成を示す説明図であ
る。
【符号の説明】 1 移動相 2 電磁弁 3 送液ポンプ 4 試料導入装置 5 フィルター 6 分離カラム 7 検出器 8 積分器 9 クロマトグラム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体クロマトグラフィー用フィルターを
    形成後、測定に使用される溶離液又は酸性溶液中で超音
    波洗浄することを特徴とする液体クロマトグラフィー用
    フィルターの製造方法。
JP26982896A 1996-05-14 1996-10-11 液体クロマトグラフィー用フィルターの製造方法 Pending JPH1031010A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26982896A JPH1031010A (ja) 1996-05-14 1996-10-11 液体クロマトグラフィー用フィルターの製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11907896 1996-05-14
JP8-119078 1996-05-14
JP26982896A JPH1031010A (ja) 1996-05-14 1996-10-11 液体クロマトグラフィー用フィルターの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1031010A true JPH1031010A (ja) 1998-02-03

Family

ID=26456881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26982896A Pending JPH1031010A (ja) 1996-05-14 1996-10-11 液体クロマトグラフィー用フィルターの製造方法

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JP (1) JPH1031010A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120103074A1 (en) * 2010-01-19 2012-05-03 Bio-Rad Laboratories, Inc. Automated Analyzer with Low-Pressure In-Line Filtration

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120103074A1 (en) * 2010-01-19 2012-05-03 Bio-Rad Laboratories, Inc. Automated Analyzer with Low-Pressure In-Line Filtration
US8733152B2 (en) * 2010-01-19 2014-05-27 Bio-Rad Laboratories, Inc. Automated analyzer with low-pressure in-line filtration
AU2011207649C1 (en) * 2010-01-19 2014-07-17 Bio-Rad Laboratories, Inc. Automated analyzer with low-pressure in-line filtration

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