JPH109643A - 蓄熱空調システム及びその運転方法 - Google Patents

蓄熱空調システム及びその運転方法

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JPH109643A
JPH109643A JP8181475A JP18147596A JPH109643A JP H109643 A JPH109643 A JP H109643A JP 8181475 A JP8181475 A JP 8181475A JP 18147596 A JP18147596 A JP 18147596A JP H109643 A JPH109643 A JP H109643A
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heat
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Osamu Kakuno
修 覚野
Masaru Kojima
勝 児嶋
Noboru Makita
昇 牧田
Hideaki Yagishita
英明 柳下
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N T T FACILITIES KK
Ebara Corp
NTT Facilities Inc
Original Assignee
N T T FACILITIES KK
Ebara Corp
NTT Facilities Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次媒体系に与える熱量を平均化して蓄熱槽
を長時間動作させる制御や、蓄熱運転や放熱運転の開始
時の一時的な不具合を防止して、スムーズに立ち上がら
せるための制御などを容易かつ確実に行なえるような蓄
熱空調システム及びその運転方法を提供する。 【解決手段】 内融式蓄熱槽2と、この蓄熱槽2と冷凍
機3との間で一次媒体を循環させる一次媒体系4と、空
調空間を流通する二次媒体を循環させる二次媒体系6
と、前記一次媒体系内に前記冷凍機と並列に配置され一
次媒体と二次媒体との間で熱交換を行う熱交換器7とを
備え、夜間の蓄熱運転による蓄熱を負荷時に用いて放熱
運転を行なう蓄熱空調システムにおいて、前記一次媒体
系内に前記蓄熱槽及び/又は熱交換器を迂回するバイパ
ス経路20,21を設け、このバイパス経路に流量調節
機構22,23を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、夜間の蓄熱運転に
よる蓄熱を負荷時に用いて放熱運転を行なう蓄熱空調シ
ステム及びその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、割安な夜間電力を利用して蓄熱槽
に潜熱あるいは顕熱を利用して蓄熱し、昼間に蓄熱した
熱量を使いながら空調運転を行う蓄熱空調システムの開
発が進んでいる。
【0003】冷媒(一次媒体)としてブラインを使用
し、スタティックタイプ内融式の氷蓄熱槽に氷として熱
を蓄熱するとともに、冷水(二次媒体)を冷却するよう
にした従来の一般的な蓄熱空調システムを図7及び図8
を参照して説明する。
【0004】同図に示すように、この蓄熱空調システム
には、一次ポンプ(蓄熱用ポンプ)1の駆動に伴って氷
蓄熱槽2と冷凍機3との間で冷媒(ブライン)を循環さ
せる一次媒体系4と、同じく二次ポンプ(氷放熱冷水ポ
ンプ)5の駆動に伴って冷却する冷水を循環させる二次
媒体系6とが備えられ、更に、この一次媒体系4と二次
媒体系6との間で熱交換を行わせる氷放熱用熱交換器7
が備えられている。
【0005】前記熱交換器7は、前記一次媒体系4の主
ライン4aから分岐して氷蓄熱槽2を迂回する分岐ライ
ン4bの中に備えられ、この分岐ライン4bには、氷放
熱ブラインポンプ8が配置されて、この氷放熱ブライン
ポンプ8の駆動に伴って分岐ライン4b内を流れる冷媒
(ブライン)と、前記二次媒体系6を流れる冷水とが熱
交換器7内に同時に流入して、ここで熱交換が行われる
ようになっている。
【0006】ここに、前記主ライン4aの分岐ライン4
bとの分岐点の上流側及び合流点の下流側には自動弁9
a,9bが、分岐ライン4bの入口側及び出口側には自
動弁9c,9dがそれぞれ配置されている。
【0007】上記システムで夜間の蓄熱運転を行う時に
は、図7に示すように、主ライン4a内の自動弁9a,
9bを開き、分岐ライン4b内の自動弁9c,9dを閉
じて、一次ポンプ1を駆動させつつ、冷凍機3で冷媒
(ブライン)を、例えば−5℃に冷却する。これによ
り、冷却させた冷媒を氷蓄熱槽2に導き、この氷蓄熱槽
2内に氷を生成して蓄熱する。
【0008】そして、氷蓄熱槽2内の熱を放熱させつつ
空調運転を行う時には、図8に示すように、主ライン4
a内の自動弁9a,9bを閉じ、分岐ライン4b内の自
動弁9c、9dを開いて、氷放熱ブラインポンプ8及び
二次ポンプ5を駆動させる。これにより、蓄熱槽2内の
氷の溶融によって冷却された冷媒を熱交換器7内に流入
させ、ここで二次媒体系6内を流れる冷水と熱交換を行
って高温となった冷媒を、再び蓄熱槽2内に戻して更に
氷を溶融(放熱)させる。
【0009】ここに、図9に示すように、前記氷蓄熱槽
2に内部には、例えばポリプロピレン製や銅製等のパイ
プからなる製氷用の多数の配管2aが所定の細ピッチで
設置されており、この配管2aの内部に前記冷媒を流通
させることによって、このまわりに氷10を成長させて
蓄熱する。
【0010】そして、この氷10を溶かしつつ放熱する
のであるが、この時、先ず配管2aの周囲に位置する氷
10が溶け出して配管2aの長さ方向に沿って筒状に延
びる水の層11が形成され、この層11が徐々に外方に
拡がって氷10が順次氷解する。このため、冷媒と氷蓄
熱槽2内の氷(水)との熱交換能力が次第に減少する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、放熱運転時に次第に冷媒(一次媒体)と氷蓄熱
槽内の氷(水)との熱交換能力が低下すると、冷媒の流
量を一定とした場合に冷媒の氷蓄熱槽出口温度が徐々に
上昇し、最終的に必要な温度が得られなくなってしま
う。例えば、ポンプをインバータ化して、氷蓄熱槽出口
温度を一定とするように流量を制御することもできる
が、電源や制御装置が複雑となってコストアップに繋が
ってしまう。
【0012】図11に示すように、複数台(図示では2
台)の氷放熱ブラインポンプ8を一次媒体系4内に設置
することも考えられるが、これでも冷媒の氷蓄熱槽出口
温度を一定に制御することは不可能である。
【0013】更に、例えば夏期などのように、冷媒用配
管の周辺温度が高く配管内の冷媒が暖められている場合
に蓄熱運転や放熱運転を開始すると、この立ち上がり時
に以下のような問題があった。
【0014】すなわち、蓄熱運転の際には、例えば−5
℃の製氷時の設定温度まで冷媒を冷却するまでに時間が
かかるので、蓄熱運転開始初期での冷媒の温度が高く、
このため氷蓄熱槽内に氷が残っている場合には、蓄熱運
転にもかかわらず氷を逆に溶融してしまうことがある。
【0015】また、放熱運転の際には、氷蓄熱槽内に冷
媒を流通させても、冷媒の温度が高いためにこれを所定
の温度まで冷却することができない。従って、冷媒が熱
交換器に流入する温度が高くなり、二次側の冷水温度を
設定温度まで冷却することができなくなってしまう。
【0016】本発明は上記に鑑み、二次媒体系に与える
熱量を平均化して蓄熱槽を長時間動作させる制御や、蓄
熱運転や放熱運転の開始時の一時的な不具合を防止し
て、スムーズに立ち上がらせるための制御などを容易か
つ確実に行なえるような蓄熱空調システム及びその運転
方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、一次媒体配管周りに蓄熱媒体を収容した内融式蓄熱
槽と、この蓄熱槽と冷凍機との間で一次媒体を循環させ
て蓄熱槽内の蓄熱媒体と一次媒体との間で熱交換を行な
う一次媒体系と、空調空間を流通する二次媒体を循環さ
せる二次媒体系と、前記一次媒体系内に前記冷凍機と並
列に配置され一次媒体と二次媒体との間で熱交換を行う
熱交換器とを備え、夜間の蓄熱運転による蓄熱を負荷時
に用いて放熱運転を行なう蓄熱空調システムにおいて、
前記一次媒体系内に前記蓄熱槽及び/又は熱交換器を迂
回するバイパス経路を設け、このバイパス経路に流量調
節機構を設けたことを特徴とする蓄熱空調システムであ
る。
【0018】このように構成することにより、蓄熱槽や
熱交換器を流れる一次媒体の流量を調節し、それぞれに
おいて蓄熱媒体や二次媒体との間で熱交換を行う一次媒
体の量を簡単な構成と方法で制御することができる。請
求項2に記載の発明は、前記蓄熱槽は水を蓄熱媒体とす
るものであることを特徴とする請求項1記載の蓄熱空調
システムである。請求項3に記載の発明は、前記各流量
調節機構を、前記バイパス経路の合流点にそれぞれ配置
した開度調節可能な三方弁と、該三方弁の開度を制御す
るコントローラで構成したことを特徴とする請求項1記
載の蓄熱空調システムである。
【0019】請求項4に記載の発明は、上記熱交換器に
供給される一次媒体の温度を計る温度センサを設け、こ
の温度センサの値に基づいて該温度が一定になるように
上記流量調整機構を制御する制御装置を設けたことを特
徴とする請求項1記載の蓄熱空調システムである。これ
により、蓄熱槽の熱容量や放熱特性にかかわらず、一定
の温度の一次媒体が熱交換器に供給され、安定した省エ
ネルギーな空調が行われる。請求項5に記載の発明は、
一次媒体配管周りに蓄熱媒体を収容した内融式蓄熱槽
と、この蓄熱槽と冷凍機との間で一次媒体を循環させて
蓄熱槽内の蓄熱媒体と一次媒体との間で熱交換を行なう
一次媒体系と、空調空間を流通する二次媒体を循環させ
る二次媒体系と、前記一次媒体系内に前記冷凍機と並列
に配置され一次媒体と二次媒体との間で熱交換を行う熱
交換器とを備え、夜間の蓄熱運転による蓄熱を負荷時に
用いて放熱運転を行なう蓄熱空調システムの運転方法に
おいて、前記一次媒体系内に前記蓄熱槽及び/又は熱交
換器を迂回するバイパス経路を設け、このバイパス経路
の流量を調節しながら運転を行なうことを特徴とする蓄
熱空調システムの運転方法である。
【0020】請求項6に記載の発明は、放熱運転時に、
上記熱交換器に供給する一次媒体の温度が一定となるよ
うにバイパス経路の流量を制御することを特徴とする請
求項5記載の蓄熱空調システムの運転方法である。
【0021】請求項7に記載の発明は、蓄熱及び/又は
放熱運転開始時に、一次媒体系内を流れる一次媒体が前
記バイパス経路を流れてウォーミングアップ運転を行う
ように制御することを特徴とする請求項5記載の蓄熱空
調システムの運転方法である。これにより、高温の一次
媒体が蓄熱槽に流れて蓄熱媒体を融解したり、熱交換器
に流れて空調不良を起こすなどの事態が防止される。
【0022】請求項8に記載の発明は、前記ウォーミン
グアップを、タイマによって設定された一定時間行うこ
とを特徴とする請求項7記載の蓄熱空調システムの運転
方法である。請求項9に記載の発明は、前記ウォーミン
グアップを、一次媒体の温度が所定の温度に達するまで
行うことを特徴とする請求項7記載の蓄熱空調システム
の運転方法である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図6を参照して説明する。この実施の形態は、上記
図7及び図8に示す従来例と同様に、冷媒(一次媒体)
としてブラインを使用し、スタティックタイプ内融式の
氷蓄熱槽に熱を蓄熱するとともに、冷水(二次媒体)を
冷却するようにしたもので、同一部材には同一符号を付
している。
【0024】すなわち、この蓄熱空調システムには、一
次ポンプ1、氷蓄熱槽2及び冷凍機3を有する一次媒体
系4と、二次ポンプ5を有する二次媒体系6と、一次媒
体系4と二次媒体系6との間で熱交換を行わせる熱交換
器7とが備えられ、この熱交換器7は、一次媒体系4の
主ライン4aから分岐した分岐ライン4bの中に設置さ
れ、この分岐ライン4bには、氷放熱ブラインポンプ8
が配置されている。更に、主ライン4a及び分岐ライン
4bには、自動弁9a〜9dが配置されている。
【0025】主ライン4aには、氷蓄熱槽2を迂回して
該氷蓄熱槽2の入口側と出口側とを短絡させる氷蓄熱槽
バイパス通路20が、分岐ライン4bには、熱交換器7
を迂回して該熱交換器7の入口側と出口側とを短絡させ
る熱交換器バイパス経路21がそれぞれ備えられてい
る。
【0026】そして、各バイパス経路20,21には、
その主ライン4a及び分岐ライン4bとの各合流点に、
この各バイパス経路20,21内を流れる流量を調節す
る流量調節機構22,23が備えられている。
【0027】各流量調節機構22,23は、開度調節可
能な三方弁24と、温度検出器25からの信号により三
方弁24の開度を制御するコントローラ26とから構成
されており、一方の流量調節機構22の温度検出器25
は、氷蓄熱槽バイパス経路20との合流点直後の主ライ
ン4aを流れる冷媒(一次媒体)の温度を、他方の流量
調節機構23の温度検出器25は、熱交換器7を出た冷
却後の冷水(二次媒体)の温度をそれぞれ測定するよう
になっている。
【0028】これにより、氷蓄熱槽バイパス経路20を
流れる一次媒体の流量を調節して、氷蓄熱槽2の内部を
流れて該内部の氷(水)との間で熱交換を行う一次媒体
の流量を、また熱交換器バイパス経路21を流れる一次
媒体の流量を調節して、熱交換器7内を流れて二次媒体
との間で熱交換を行う冷媒の流量をそれぞれ制御するこ
とができる。
【0029】上記のように構成した氷蓄熱空調システム
で、氷蓄熱槽2内の熱を放熱させつつ空調(放熱)運転
を行っている時の状態を図1に示す。この運転は、熱交
換器7に向かう冷媒の持つ熱量が一定となるようにす
る。すなわち、主ライン4a内の自動弁9a,9bを閉
じ、分岐ライン4b内の自動弁9c、9dを開いた状態
で、氷放熱ブラインポンプ8及び二次ポンプ5を駆動さ
せる。この時、蓄熱槽バイパス経路20の流量調節機構
22によって、つまり、三方弁24の開度を変えて、バ
イパス経路20と主ライン4aへ冷媒が流れる比率を調
整して、合流点直後の冷媒の温度が一定となるように調
節する。
【0030】最初は、蓄熱槽2の熱容量が大きく、温度
も低いので、蓄熱槽2へまわす流量を低くし、バイパス
経路20から来る高温の冷媒の比率を高くしても必要な
温度が得られる。蓄熱槽2の熱容量が減って温度も高く
なると、バイパス経路20経由の戻り冷媒の比率を下
げ、蓄熱槽2経由の低温冷媒の比率を上げる。これによ
り、図9、図10において説明した蓄熱槽2の特性を補
って、熱交換器7に供給する冷媒の温度を終始一定にす
ることができる。
【0031】なお、このことは、図11に示すような複
数台の放熱ポンプを備えたものにあっても同様で、この
ような氷蓄熱空調システムにあっても、同様な方法で冷
媒の氷蓄熱槽出口温度を一定にすることができる。
【0032】更に必要に応じて、分岐ライン4b内の熱
交換器バイパス経路21との合流点に配置された流量調
節機構23によって、この熱交換器バイパス経路21内
を流れる冷媒の量を、熱交換器7を出た冷水の温度が一
定となるように調節する。これにより、二次側の冷水温
度を設定温度まで冷却して二次側の温度保障を行うこと
ができる。
【0033】ここに、放熱運転の開始時に、例えば夏期
などで、冷媒の温度が高いと、冷媒の氷蓄熱槽出口温
度、ひいては熱交換器入口温度も高くなり、この高温の
ままの状態の冷媒を氷放熱用熱交換器7内に供給する
と、二次側の冷水温度を設定温度まで冷却できずに、二
次側の温度保障ができなくなってしまう。
【0034】この時には、図2に示すように、流量調節
機構23の三方弁24によって、全ての冷媒が熱交換器
バイパス経路21内を流れるようにしたウォーミングア
ップを行い、しかる後、三方弁24の開度を制御するこ
とによって、これに対処することができる。
【0035】すなわち、放熱運転開始時に高温であった
冷媒を、熱交換器7に供給することなく氷蓄熱槽2を介
して所定の温度に冷却し、しかる後、熱交換器7内に流
入させることにより、二次媒体の温度保障がなされる。
【0036】なお、このウォーミングアップは、図3
(a)に示すように、二次媒体(冷水)の熱交換器7の
出口温度を測定する温度検出器25を介してここの温度
が所定の温度、例えば7℃に達するまで継続したり、同
図(b)に示すように、タイマを介して所定時間行うよ
うにしてもよい。
【0037】また、蓄熱運転は、主ライン4a内の自動
弁9a,9bを開き、分岐ライン4b内の自動弁9c、
9dを閉じた状態で、冷凍機3を駆動させて行うのであ
るが、この開始時に、例えば夏期などで、冷媒の温度が
高いと、これを製氷時の設定温度、例えば−5℃まで冷
却するまでに時間がかかり、氷蓄熱槽内に氷が残ってい
るとこれを溶かしてしまうことがある。
【0038】この時には、図4に示すように、主ライン
4a内の氷蓄熱槽バイパス経路20との合流点に配置さ
れた流量調節機構22の三方弁24によって、全ての冷
媒が氷蓄熱槽バイパス経路20内を流れるようにしたウ
ォーミングアップを行い、しかる後、三方弁24の開度
を制御することによって、これに対処することができ
る。
【0039】すなわち、放熱運転開始時に高温であった
冷媒を、氷蓄熱槽2に供給することなく冷凍機3で所定
の温度に冷却し、しかる後、氷蓄熱槽2内に流入させる
ことにより、蓄熱運転時に冷媒が氷蓄熱槽内の氷を溶か
してしまうことを防止することができる。
【0040】なお、このウォーミングアップは、図5
(a)に示すように、一次媒体(冷媒)の合流点直後の
温度を測定する温度検出器25を介してここの温度が所
定の温度、例えば0℃に達するまで継続したり、同図
(b)に示すように、タイマを介して所定時間行うよう
にすることができる。
【0041】なお、前記においては、各流量調節機構を
開度調節可能な三方弁を用いて構成したが、この発明は
この形態に限られるものではなく、図6に示すようにそ
れぞれ2つの二方弁24a,24bを用いて構成しても
よい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
蓄熱槽や熱交換器を流れる一次媒体の流量を調節し、そ
れぞれにおいて蓄熱媒体や二次媒体との間で熱交換を行
う一次媒体の量を簡単な構成と方法で制御することがで
きる。これによって、二次媒体系に与える熱量を平均化
して蓄熱槽を長時間動作させる制御や、蓄熱運転や放熱
運転の開始時の一時的な不具合を防止して、スムーズに
立ち上がらせるための制御などを容易かつ確実に行なう
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の放熱運転時の概要を示
す回路構成図である。
【図2】同じく、放熱開始の際のウォーミングアップ運
転時の概要を示す回路構成図である。
【図3】図3のウォーミングアップ時間を設定する際の
それぞれ異なる例を示すブロック図である。
【図4】同じく、蓄熱運転開始の際のウォーミングアッ
プ運転時の概要を示す回路構成図である。
【図5】図4のウォーミングアップ時間を設定する際の
それぞれ異なる例を示すブロック図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態を示す回路構成図で
ある
【図7】従来例の夜間蓄熱運転時の概要を示す回路構成
図である。
【図8】同じく、昼間空調運転時の概要を示す回路構成
図である。
【図9】氷蓄熱槽内の氷の成長及び氷解の説明に付する
図である。
【図10】従来例における放熱特性を示すグラフであ
る。
【図11】他の従来例を示す回路構成図である。
【符号の説明】
2 蓄熱槽 2a 同熱交換器 3 冷凍機 4 一次媒体系 6 二次媒体系 7 熱交換器 20 氷蓄熱槽バイパス経路 21 熱交換器バイパス経路 22,23 流量調節機構 24 三方弁 24a,24b 二方弁 26 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児嶋 勝 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 牧田 昇 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 柳下 英明 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次媒体配管周りに蓄熱媒体を収容した
    内融式蓄熱槽と、 この蓄熱槽と冷凍機との間で一次媒体を循環させて蓄熱
    槽内の蓄熱媒体と一次媒体との間で熱交換を行なう一次
    媒体系と、 空調空間を流通する二次媒体を循環させる二次媒体系
    と、 前記一次媒体系内に前記冷凍機と並列に配置され一次媒
    体と二次媒体との間で熱交換を行う熱交換器とを備え、
    夜間の蓄熱運転による蓄熱を負荷時に用いて放熱運転を
    行なう蓄熱空調システムにおいて、 前記一次媒体系内に前記蓄熱槽及び/又は熱交換器を迂
    回するバイパス経路を設け、このバイパス経路に流量調
    節機構を設けたことを特徴とする蓄熱空調システム。
  2. 【請求項2】 前記蓄熱槽は水を蓄熱媒体とするもので
    あることを特徴とする請求項1記載の蓄熱空調システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記各流量調節機構を、前記バイパス経
    路の合流点にそれぞれ配置した開度調節可能な三方弁
    と、該三方弁の開度を制御するコントローラで構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の蓄熱空調システム。
  4. 【請求項4】 上記熱交換器に供給される一次媒体の温
    度を計る温度センサを設け、この温度センサの値に基づ
    いて該温度が一定になるように上記流量調整機構を制御
    する制御装置を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    蓄熱空調システム。
  5. 【請求項5】 一次媒体配管周りに蓄熱媒体を収容した
    内融式蓄熱槽と、 この蓄熱槽と冷凍機との間で一次媒体を循環させて蓄熱
    槽内の蓄熱媒体と一次媒体との間で熱交換を行なう一次
    媒体系と、 空調空間を流通する二次媒体を循環させる二次媒体系
    と、 前記一次媒体系内に前記冷凍機と並列に配置され一次媒
    体と二次媒体との間で熱交換を行う熱交換器とを備え、
    夜間の蓄熱運転による蓄熱を負荷時に用いて放熱運転を
    行なう蓄熱空調システムの運転方法において、 前記一次媒体系内に前記蓄熱槽及び/又は熱交換器を迂
    回するバイパス経路を設け、このバイパス経路の流量を
    調節しながら運転を行なうことを特徴とする蓄熱空調シ
    ステムの運転方法。
  6. 【請求項6】 放熱運転時に、上記熱交換器に供給する
    一次媒体の温度が一定となるようにバイパス経路の流量
    を制御することを特徴とする請求項5記載の蓄熱空調シ
    ステムの運転方法。
  7. 【請求項7】 蓄熱及び/又は放熱運転開始時に、一次
    媒体系内を流れる一次媒体が前記バイパス経路を流れて
    ウォーミングアップ運転を行うように制御することを特
    徴とする請求項5記載の蓄熱空調システムの運転方法。
  8. 【請求項8】 前記ウォーミングアップを、タイマによ
    って設定された一定時間行うことを特徴とする請求項7
    記載の蓄熱空調システムの運転方法。
  9. 【請求項9】 前記ウォーミングアップを、一次媒体の
    温度が所定の温度に達するまで行うことを特徴とする請
    求項7記載の蓄熱空調システムの運転方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014081167A (ja) * 2012-10-18 2014-05-08 Nagoya City Univ 水冷式空調システム及びその運転制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014081167A (ja) * 2012-10-18 2014-05-08 Nagoya City Univ 水冷式空調システム及びその運転制御方法

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