JPH1096380A - フル・フラット住宅用ドア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 この発明は、フル・フラット住宅におい
て、ドア下部の小型ドア２をドアの開閉に連動して上下
させることにより、スリッパ等に邪魔されることなく、
ドアの開け閉めをできるようにしたフル・フラット住宅
用ドアに関するものである。 【構 成】 ドアの把手部分に、把手に関係なくに自由
に回転するプーリーとストッパー４を設け、プーリー３
と小型ドア２をワイヤー５で連結する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、床全面をフル・フラ
ットにした住宅用ドアに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、高齢者を対象に一般住宅でも床面
に敷居等の突起物をなくし、床をまったいらにしたフル
・フラット住宅が増えてきている。しかし、トイレット
・ルームのようにスリッパを履き替えるところでは、ド
アの開け閉めにスリッパが障害になってしまうことが多
かった。そのため引き戸にする等の工夫をしてきたが、
引き戸にする余裕のないところでは、床面に段差をつけ
てスリッパが邪魔にならないようにしなければならなか
った。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、ドアの下部
を上下可動構造の小型ドアとすることにより、ドアを開
けると小型ドアが上がり、閉めると下がることで、スリ
ッパ等を気にすることなくドアの開け閉めができるよう
にした住宅用ドアに関するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】いま、その構成を説明す
ると、 （イ）ドア１の下部を上下可動構造の小型ドア２とす
る。 （ロ）ドアの把手６の内部にプーリー３を把手６に関係
なく、自由に回転できるよう取り付ける。 （ハ）プーリー３にツメ歯車７を形成し、ストッパー４
を取り付ける。 （ニ）プーリー３と小型ドア２をワイヤー５で連結す
る。 以上のような内部構造のドアにする。

【０００５】

【作 用】ドアの把手６をにぎり、左方向に回転させる
と、把手６がプーリーのツメ９に作用し、プーリーが左
方向に回転し、ワイヤー５を巻き上げ、小型ドア２が引
上げられる。把手６を左方向に回転させたままドア１を
開けると、ストッパー４がバネの作用で外にとびだしツ
メ歯車７に働き、プーリーを固定する。（図３）次にド
ア１を閉めると、ストッパー４が押し戻されツメ歯車か
ら外れるため、プーリーは再び自由に回転できるように
なり、小型ドア２が自重で下に下がる。

【０００６】

【実施例】ドアをドア枠より短くして、床面との間に間
隔を作ることによっても同じ効果を得ることができる。
しかし、下部を上下可動構造の小型ドア２にすること
で、プライバシーを保護し、隙間風も防ぐことができ
る。また、このドアは、トイレット・ルームだけでなく
洗面所や脱衣所、さらに実験室等、靴とスリッパを履き
替えるような所にも有用なものと考えられる。

【０００７】

【発明の効果】したがって、本ドア装置を必要な所に設
置することにより、従来と同じようにドアの開け閉めを
するだけで、床面が同一であっても、スリッパ等に邪魔
されることなくドアの開閉を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の内部構造図

【図２】本発明の実施説明図（閉鎖状態）

【図３】本発明の実施説明図（開放状態）

【図４】本発明の把手部分斜視図

【符号の説明】

１はドア ２は小型ドア ３はプーリー
４はストッパー５はワイヤー ６は把手 ７はツメ
歯車 ８はドア枠 ９はツメ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】（イ）ドア１の下部を上下可動構造の小型
   ドア２とする。 （ロ）ドアの把手６の内部にプーリー３を把手６に関係
   なく、自由に回転できるよう取り付ける。 （ハ）プーリー３にツメ歯車７を形成し、ストッパー４
   を取り付ける。 （ニ）プーリー３と小型ドア２をワイヤー５で連結す
   る。 以上のように構成された、フル・フラット住宅用ドア。