JPH0715170Y2 - ロビーインターホン用防滴カバー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、集合住宅用インターホンシステム等に用いる
ロビーインターホンに関するものである。

〔従来の技術〕

従来、ロビーインターホンは一般に、集合住宅の共同玄
関に設置され、そのほとんどは玄関扉の外ではあるが、
屋根のある位置に設置するものである。このためロビー
インターホンは一般に防雨、または防滴構造になってな
いのが通常である。しかし集合住宅の玄関の構造によっ
ては、稀に簡易な屋根しかなく、雨、風の影響によって
は、雨の当たることとなる場所に設置しなければならな
い場合がある。この場合、別品種として防雨、または防
滴構造を有するロビーインターホンを別途、品揃えする
ことは、製造コスト上効率的ではない。

〔考案が解決しようとする問題点〕

屋内設置専用の標準的なロビーインターホンに対し、簡
単に取付可能な構造の防滴カバーを考案し、屋内外の設
置に効率的に対応できることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、背面にロビーインターホンを操作するための
開口を有し、上面、下面、及び両側面を遮蔽する箱体で
あって、背面の非開口部に造営材への設置手段を有し、
前面板は片側ひんじ結合の扉とし、前記前面板は前面の
大部分を開口とし、その開口に透明板を接合し、かつ前
面板と透明板の接続部の略全周にわたって第１の防水パ
ッキンを挿入し、かつ、前面板と側面板との当接部は、
側面板を内方へ屈曲し更に外方に曲げ返して溝型の屈曲
部を形成し、また前面板を側面へ屈曲して二重構造と
し、かつ前記側面板の屈曲部と前面板の内面間に、マグ
ネットと第２の防水パッキンの結合体を、前記前面板の
内面側に接合して略全周にわたって取りつけた構成とし
たものである。

〔実施例〕

以下実施例の第１図及び第２図に従い説明する。集合住
宅用のロビーインターホン１は、玄関の造営材に埋め込
んで設置し、主に来客者が、各住戸の人や、管理人と通
話して、集合玄関を解錠してもらう機能を有する。そし
てその表面には、住戸選択用のテンキー釦２や、住戸呼
出釦３、スピーカ４、住戸表示窓５、逆マスターキー孔
６、等があり、防水、防滴機能は具備していない。実施
例のロビーインターホン用防滴カバー７は、背面にロビ
ーインターホン１を操作するための開口８を有し、上
面、下面、及び両側面を遮蔽する箱体となっている。そ
して背面の非開口部９に造営材10への設置手段11を有
し、前面板12は片側ひんじ結合の扉とし、前記前面板12
は前面の大部分を開口13とし、その開口に透明板14を接
合し、かつ前面板12と透明板14の接続部15の略全周にわ
たって第１の防水パッキン16を挿入している。そして、
前面板12と側面板17との当接部は、側面板17を内方へ屈
曲し更に外方に曲げ返して溝型のコの字型の屈曲部18を
形成し、また前面板12を側面へ屈曲して二重構造として
いる。さらに、前記側面板17の内方への屈曲部18と前面
板12の内面間に、マグネット19と第２の防水パッキン20
の結合体21を、前記前面板12の内面側に接合して略全周
にわたって取りつけている。

また、第２の防水パッキン20は、中空部22を有する構造
とし、前面板12に取り付けた板体23が、中空部22に挿入
され、前面板12との間に挟持されている。そして、前記
防水パッキン20の一部には衝撃吸収部24が設けてある。

（動作） 先に、ロビーインターホン１が造営材10に設置されてお
り、これを覆うように、ロビーインターホン用防滴カバ
ー７を設置手段11で造営材10に取りつける。このとき既
設のロビーインターホン１はなんら工事をする必要がな
い。

そして来客者は、住戸を呼び出すときは、取ってを持っ
て前面の扉を開け、所定の操作をし、終了後、扉を閉め
ればよい。開け締めの操作のとき衝撃吸収部24により扉
への振動が防げるようになっている。

〔考案の効果〕

以上のように、本考案によれば、背面にロビーインター
ホンを操作するための開口を有し、上面、下面、及び両
側面を遮蔽する箱体であって、背面の非開口部に造営材
への設置手段を有し、前面板は片側ひんじ結合の扉と
し、前記前面板は前面の大部分を開口とし、その開口に
透明板を接合し、かつ前面板と透明板の接続部の略全周
にわたって第１の防水パッキンを挿入し、かつ、前面板
と側面板との当接部は、側面板を内方へ屈曲し更に外方
に曲げ返して溝型の屈曲部を形成し、また前面板を側面
へ屈曲して二重構造とし、かつ前記側面板の屈曲部と前
面板の内面間に、マグネットと第２の防水パッキンの結
合体を、前記前面板の内面側に接合して略全周にわたっ
て取りつけた構成としたので、防水、防滴の構造となっ
ていない標準品のロビーインターホンに、この防滴カバ
ーを、簡単に、かつ安価に取付け可能であり、施工後に
おける取付けも容易である。

加えて、このロビーインターホン用防滴カバーの側面形
状も面一で且つ防水パッキンが露出せず外観が良いと共
に、箱体の内部への雨の侵入を、パッキン以前に溝型の
屈曲部で或る程度食い止めることが出来、非常に防滴効
果が高く、防水性に優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第４図は本考案の実施例を示し、第１図はロ
ビーインターホンの正面図、第２図はロビーインターホ
ン用防滴カバーの正面図、第３図はロビーインターホン
の防滴カバーの側面図、第４図はロビーインターホン防
滴カバーの断面図である。 １……ロビーインターホン、８……開口、９……非開口
部、10……造営材、11……設置手段、12……前面板、13
……開口、14……透明板、15……接続部、16……第１の
防水パッキン、17……側面板、18……屈曲部、19……マ
グネット、20……第２の防水パッキン、21……結合体、
22……中空部、23……板体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】背面にロビーインターホンを操作するため
   の開口を有し、上面、下面、及び両側面を遮蔽する箱体
   であって、背面の非開口部に造営材への設置手段を有
   し、前面板は片側ひんじ結合の扉とし、前記前面板は前
   面の大部分を開口とし、その開口に透明板を接合し、か
   つ前面板と透明板の接続部の略全周にわたって第１の防
   水パッキンを挿入し、かつ、前面板と側面板との当接部
   は、側面板を内方へ屈曲し更に外方に曲げ返して溝型の
   屈曲部を形成し、また前面板を側面へ屈曲して二重構造
   とし、かつ前記側面板の屈曲部と前面板の内面間に、マ
   グネットと第２の防水パッキンの結合体を、前記前面板
   の内面側に接合して略全周にわたって取りつけたことを
   特徴とするロビーインターホン用防滴カバー。