JPH1095940A - 色素セット並びにそのインクジェットカートリッジ及び画像形成方法 - Google Patents

色素セット並びにそのインクジェットカートリッジ及び画像形成方法

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JPH1095940A
JPH1095940A JP9222236A JP22223697A JPH1095940A JP H1095940 A JPH1095940 A JP H1095940A JP 9222236 A JP9222236 A JP 9222236A JP 22223697 A JP22223697 A JP 22223697A JP H1095940 A JPH1095940 A JP H1095940A
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    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/40Ink-sets specially adapted for multi-colour inkjet printing

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の画像形成に提案されている色素セット
から得られる色域を超える色域増加を可能にするマゼン
タ/イエロー色素組合せを含んだ色素セットを提供す
る。 【解決手段】 マゼンタ色素、イエロー色素、及びシア
ン色素を含んでなる色素セットであって、マゼンタ色素
の正規化された分光透過濃度分布曲線が、520nmの
ところで濃度0.25〜0.93、540nmのところ
で濃度0.9〜1.0、そして560nmのところで濃
度0.9〜1.0を有し、イエロー色素の正規化された
分光透過濃度分布曲線が、450nmのところで濃度
0.9〜1.0、そして470nmのところで濃度0.
8〜1.0を有する色素セット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成システムの
色素セットに関する。具体的には、本発明は、可能な色
域を増加する特定な透過率スペクトルを有する、マゼン
タ色素及びイエロー色素の組合せを、シアン色素と一緒
に用いる色素セットに関する。
【0002】
【従来の技術】色域はカラー印刷システム及びカラー画
像形成システムの重要な特徴である。それは、与えられ
た着色剤の組合せを用いて生成可能な色領域の尺度であ
る。色域はできるだけ広い方が望ましい。画像形成シス
テムの色域は、画像を生成するのに用いられる一組の着
色剤の吸収特性によって主としてコントロールされる。
減法画像形成システムは一般的に三種類以上の着色剤
(典型的には、少なくとも、シアン、マゼンタ、及びイ
エローを含む)を用いる。そのようなシステムでは、ブ
ラックのような無彩色(中性濃度)着色剤も一般的であ
る。
【0003】画像は、主題として、絵、図、もしくは文
字又はそれらが複数混ざったものを含んでなることがで
きる。任意の特定色を有する画像を生成する能力は、画
像を生成するのに用いるシステム及び材料の色域によっ
て制限される。従って、インクジェット印刷、色素転写
等で色素を用いる場合、画像再現及びオリジナル画像創
作の両方とも生成できるシステム及び材料の色域によっ
て制限される。
【0004】インクジェット印刷は、ディジタル信号に
応答して基体(紙、透明フィルム、織物、等)にインク
小滴を付着させることによって画像形成するノンインパ
クト方法である。インクジェットプリンタは、工業用ラ
ベリングから事務文書の少量印刷及び絵入り画像形成の
領域のマーケットにわたる広範囲の用途を有している。
用いられるインクは、着色剤として色素もしくは顔料の
いずれかを利用することができる。インクジェット印刷
の色素セットから得ることができる色域を最大にするこ
とが望ましいが、成果は全て満足のいくものではなかっ
た。
【0005】色域は、いわゆる「ブロック色素」を用い
て最大化されると考えられることが多い。R. W. G. Hun
t の「The Reproduction of Colour」、第4 版、135-14
4 頁には、ブロックがおおよそ490nmと580nm
のところで分離した三種類の理論上のブロック色素を用
いる減法三原色システムで、最適色域を得ることができ
ると提案されている。この提案は興味深いが種々の理由
から実行することができない。特に、提案されたブロッ
ク色素に相当する現実の着色剤は存在しない。
【0006】ブロック色素の概念の変更は、「Brightne
ss and Hue of Present-Day Dyes in Relation to Colo
ur Photography」、Photo, J. 88b, 26(1948) において
Clarkson, M., E., 及びVickerstaff, T. によって進
められている。Clarkson及びVickerstaff によって、三
種類の標本形状、即ち、ブロック状、台形状、及び三角
形状が与えられている。著者は、Huntの教示とは反対
に、台形状吸収スペクトルが垂直面を有するブロック色
素に好ましいであろうと結論づけた。また、これらの台
形スペクトル形状を有する色素も理論上のものであり、
実際には得ることができない。
【0007】最終的に、市販の色素も理論上の色素も、
「The Color Gamut Obtainable bythe Combination of
Subtractive Color Dyes 。Optimum Absorption Bands
asDefined by Nonlinear Optimization Technique 」、
J. Imaging Science, 30,9-12において研究された。著
者、N. Ohta は、現実の着色剤の主題を取扱っており、
この刊行物に示されているように、典型的なマゼンタ及
びイエロー色素に現われた曲線が域(gamut )見地から
の色素の最適吸収曲線であることを示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】色域に関連する前述の
教示にもかかわらず、色素像形成に用いられている色素
セットは最近の画像形成に望ましい色域を与えていな
い。従って、従来の画像形成に提案されている色素セッ
トから得られる色域を超える色域増加を可能にするマゼ
ンタ/イエロー色素組合せを含んだ色素セットを提供す
ることが解決すべき問題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、マゼンタ色
素、イエロー色素、及びシアン色素を含んでなる色素セ
ットであって、マゼンタ色素の正規化された分光透過濃
度分布曲線が、520nmのところで濃度0.25〜
0.93、540nmのところで濃度0.9〜1.0、
そして560nmのところで濃度0.9〜1.0を有
し、イエロー色素の正規化された分光透過濃度分布曲線
が、450nmのところで濃度0.9〜1.0、そして
470nmのところで濃度0.8〜1.0を有する色素
セットを提供する。本発明は更に前記の色素セットを含
んでなるインクジェットカートリッジ、前記色素セット
を含有するリザーバ(reservoir )を有するインクジェ
ットシステム、及び前記色素セットを用いる画像形成方
法を提供する。
【0010】本発明の色素セットは、従来入手可能な色
素セットと比べて増加した色域を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明を前述の部分で要約した。
本発明の色素セットは、減法カラー画像形成を用いる。
そのような画像形成では、赤、緑、及び青光の露光量に
それぞれ比例した、シアン、マゼンタ及びイエロー着色
剤の組合せを生成することによってカラー画像を作成す
る。目的は、観者が満足する再現を提供することであ
る。とにかく、再現されたどの色も、シアン、マゼン
タ、及びイエロー画像着色剤を含んでなっている。再現
された色に対する元の色の関係は、多くのファクターの
組合せである。しかし、それは最終画像を生成するのに
用いたシアン、マゼンタ及びイエロー着色剤の組合せの
積による達成可能な色域によって制限される。
【0012】個々の着色剤の特性に加えて、お互いに関
して好ましい吸収最大を有し、全体に亘って最適な色域
を提供するように一緒に作用する吸収バンド形状を有す
る、シアン、マゼンタ、及びイエロー着色剤を有するこ
とが必要である。CIELAB計量、a* 、b* 、及び
* は、組み合わせて、(定められた観察条件下で)対
象の色(それが、赤、緑、青等かどうか)を記述する。
* 、b * 、及びL* の尺度は、詳細に報告されてお
り、今やカラー測定の国際標準である。周知のCIE系
カラー尺度は国際照明委員会の1931年会議で採用され、
1971年に更に改良されたものである。カラー尺度の更に
詳しい説明は、F. Billmeyer, Jr. 及びM. Saltzman に
よる、「Principle of Color Technology 」第2 版(19
81年、J. Wiley and Sons から発行)を引用する。
【0013】簡単に言うと、a* は、色がどの程度緑も
しくはマゼンタ(それらは反対色であるから)であるか
の尺度であり、b* は、色がどの程度青もしくはイエロ
ーであるかの尺度である。数学的に見ると、a* 及びb
* は次のように定義される: a* =500{(X/Xn 1/3 −(Y/Yn 1/3 } b* =200{(Y/Yn 1/3 −(Z/Zn 1/3 } (式中、X、Y及びZは、対象物を目で見た反射スペク
トル、光源(即ち、5000°K)及び標準的な観測装
置関数の組合せから得られる三刺激値である。
【0014】簡単に言うと、L* は、色がどの程度明る
いか暗いかの尺度である。L* =100は白である。L
* =0は黒である。L* の値は三刺激値Yの関数である
ので次のように表される: L* =116(Y/Yn 1/3 −16 本明細書で用いられるように、着色剤セットの色域は、
テストした着色剤もしくは着色剤セットの9L* スライ
ス(L* =10、20、30、40、50、60、7
0、80及び90)のa* −b* 領域の合計として表さ
れる九つの色空間スライスの合計和である。色域は、カ
ラーパッチの大きなサンプルを測定して推定するか(長
くかかり時間を浪費する)、もしくは本明細書のよう
に、J. Photographic Science, 38, 163(1990)に記載さ
れる技法を用いて個々の着色剤において測定された吸収
特性から計算することができる。
【0015】与えられた着色剤の吸収特性は、ある程度
は着色剤量(転写された濃度)変化によって変化する。
これは測定フレア、着色剤と着色剤との相互作用、着色
剤と受容体との相互作用、着色剤濃度の影響、及び媒体
中の不純物による。しかし、特性ベクトル分析(主成分
分析もしくは固有ベクトル分析ともいう)を用いること
によって、関心のある全部の波長領域及び濃度領域に亘
って着色剤の吸収特性の標本である特性吸収曲線を決定
することができる。この技法は、J. L. Simonds によっ
てJournal of the Optical Society of America, 53
(8), 968-974(1963) に記載されている。
【0016】各着色剤の特性ベクトルは、ピーク高さを
1.0に正規化した光透過濃度と波長との二次元アレイ
である。特性ベクトルは、先ず、着色剤の濃度もしくは
被覆量パーセント(被覆量100%:Dmax及び被覆
量0%:Dminを含む)を変えたパッチを有するテス
ト画像の反射スペクトルを測定して得られる。そして、
Dminの分光反射濃度を各カラーパッチの分光反射濃
度から引く。この濃度データをDR/DT曲線を介する
ことによって、得られたDminが引かれた反射濃度を
透過濃度に変換する。そして特性ベクトル分析を用い
て、透過濃度空間で比べた場合、反射濃度に変換した場
合、そしてDminに加えた場合に、測定された分光反
射データにぴったりと合う各着色剤の透過濃度曲線を見
つける。本明細書では、この特性ベクトルを用いて、着
色剤の分光吸収特性を記載し、且つ着色剤を用いる各画
像形成システムの色域を計算する。
【0017】「顔料」及び「色素」の用語は、着色剤の
異なるタイプを区別のに用いられることが多いが、二者
の区別は常に明確であるとは言えない。本願明細書で
は、顔料は基体に付着するためにはバインダーを必要と
する分散性固体粒子着色剤の意味である。色素の用語は
この規定による顔料以外の全ての着色剤を包含する。本
明細書では、スペクトルが400nmと500nmの間
にに最大吸収を有するとイエローであると考え、500
nmと600nmの間にに最大吸収を有するとマゼンタ
であると考え、そして600nmと700nmの間にに
最大吸収を有するとシアンであると考える。曲線形状は
多くのファクターの関数であり、特定の着色剤化合物の
単なる選択の結果ではない。更に、分光曲線は、二種類
以上の化合物の混成吸収を表す場合がある。例えば、あ
る特定の化合物が望ましい分光曲線を提供する場合、同
じ色の化合物を追加して加えると、望ましい範囲内のま
まで、混成曲線を提供することができる。従って、特定
の色の二種類以上の着色剤もしくは色素を用いた場合、
本発明の目的においては、「マゼンタ」着色剤、「イエ
ロー」着色剤、もしくは「シアン」着色剤の分光曲線
は、これら二種類以上の着色剤から得られた混成曲線を
意味する。
【0018】色素の化学的組成に加えて、与えられた色
素の分光曲線は、他の系の成分(溶剤、界面活性剤、
等)によって影響を受ける場合がある。これらのパラメ
ータを選択して所望する分光曲線を提供する。「課題を
解決するための手段」のところに記載したように、マゼ
ンタ色素は、560nmのところで濃度0.9〜1.0
を有し、540nmのところで濃度0.9〜1.0を有
し、そして520nmのところで濃度0.25〜0.9
3を有する。好ましい態様では、510nmのところで
濃度0.25〜0.86、そして好ましくは500nm
のところで濃度0.25〜0.79もまた有する。本発
明のイエロー色素は、450nmのところで濃度0.9
〜1.0、そして470nmのところで濃度0.8〜
1.0を有する。望ましくは、イエロー色素はさらに4
90nmのところで濃度0.5〜0.9も有する。
【0019】インクジェット印刷に適したインクは、当
該技術文和で公知の方法で本発明の色素から調製するこ
とができる。米国特許第4,818,285号、同5,
143,547号、同5,145,519号、同5,1
85,034号、及び同5,273,573号明細書
は、これに関連するガイダンスを提供する。インクジェ
ットプリンタのプリントヘッドにある複数のノズル、も
しくはオリフィスからインク小滴を噴射することによっ
て、液体インク小滴をコントロールされた様式でインク
受容層基体に適用するインクジェット印刷に、本発明に
よって提供されるインクジェットインクを用いる。
【0020】市販されているインクジェットプリンタ
は、いくつかの異なる機構を用いてインク滴の付着をコ
ントロールする。そのような機構は一般的に二種類あ
り、コンティニュアスタイプとインク滴オンデマンドタ
イプである。インク滴オンデマンドシステムでは、生成
される圧力(例えば、圧電装置、音響装置、もしくはデ
ィジタルデータ信号に従って制御されるサーマルプロセ
ス)によって、インク滴をオリフィスから直接インク受
容層上のある位置に噴射する。必要がなければ、インク
滴は生成されずプリントヘッドのオリフィスから噴射さ
れない。インクジェット印刷方法は知られており、関連
するプリンタは市販されているので、詳細に記載する必
要はないであろう。
【0021】本発明の3メンバー、もしくは4メンバー
(無彩色、通常、ブラック色素を含む)の色素セットを
含んでなるインクジェット色素セットを普及版のインク
ジェット印刷システム(サーマルもしくは圧電インク滴
オンデマンドプリンタ及びコンティニュアスインクジェ
ットプリンタを含む)のいずれにも用いることができ
る。もちろん、具体的なインク配合物はインクジェット
印刷システムの種類によって変わる。
【0022】本発明のインクは、Eastman Kodak Compan
y で製造販売されているような写真品質のインクジェッ
トペーパーと共に最も有効に用いられる。これは、本発
明のインクをこのタイプのペーパーに付着させ場合に、
光学濃度及び色域が増大されるからである。しかし、こ
れらのインクは、種々の透明及び不透明フィルム、また
いわゆる普通紙に印刷するのにも有用である。
【0023】本発明の組合せに用いるのに適したシアン
色素の例は、一般的に、600nmのところで濃度0.
66〜0.94を有し、そして610nmのところで濃
度0.83〜1.0を有する。より好ましくは、また、
580nmのところで濃度0.33〜0.9を有し、そ
して590nmのところで濃度0.5〜0.89を有す
る。表Iを参照されたい。
【0024】
【実施例】以下の例は本発明を更に具体的に説明するも
のである。色素は表Iに示したものである。
【0025】
【表1】
【0026】表中、最初の文字はシアン(yan)、
マゼンタ(agenta)、もしくはイエロー(
llow)を表す。マゼンタ及びイエローサンプルでは
二番目の文字は、本発明(I)もしくは比較例(C)を
示す。添字は色及び種類のサンプル番号を示す。示した
ように使用可能なシアン色素はDirect及びAcid Blue色
素を含む、本発明及び比較マゼンタ顔料はキナクリドン
で「Acid Red」タイプであり、本発明及び比較イエロー
色素は、Acid Yellow 132 並びに別のAcid及びDirectイ
エロー色素である。これらの色素の正規化された透過濃
度を、表IIA、IIB及びIICに示す。
【0027】各着色剤の分光吸収曲線を、キセノンパル
ス源及び公称開口部10nmを有するMacBeth Model 21
45反射分光光度計を用いて測定した。反射測定を、45
/0の測定ジオメトリーを用いて、380〜750nm
の波長領域に亘って行い、各色素試験体の特性ベクトル
(透過濃度対波長)を計算した。特性ベクトルを用いて
J. Photographic Science, 38, 163(1990)に記載されて
いる方法を使って色域計算して得られた色域を決定し、
結果を表IIIに示す。Eastman Kodak Co. から販売さ
れている「Heavy Weight Photographic Quality Ink Je
t Paper 」、光散乱無し、D5000 ビューイング光源、及
び2.2Dmax ステータスAを用いることを仮定して、
上記計算方法により色域を得た。別の方法で色域を計算
しても同じ相対的結果が見出され、任意のDmin 、任意
の量のフレア、任意のDmax 及び任意のビューイング光
源においても真実を保持する。
【0028】試験したインクを3−μmフィルターで濾
過し、この濾過物をヒューレットパッカードデスクジェ
ット(商標)540Cインクジェットプリンタに使用す
るのに適したプリントヘッドに導いた。インクの濃度も
しくは被覆パーセント(被覆量100:Dmax )を変え
たパッチを含む画像をEastman Kodak Co. から販売され
ている光沢インクジェットペーパー「Heavy Weight Pho
tographic Quality Ink Jet Paper 」に印刷した。これ
らの画像を用いてスペクトル分布を測定した。
【0029】この方法論によって、試験した種々の色素
は指定した波長のところで以下の表に示すような濃度を
有する分光曲線を有した。
【0030】
【表2】
【0031】表IIAは、マゼンタ色素MI1 だけが、
520、540及び560nmで本発明の濃度範囲に入
ることを示す。本発明のマゼンタは、また、510及び
500nmのところの好ましい範囲内にも入る。52
0、540及び560nmのところで、いずれの比較色
素も記載した範囲内に入らない。
【0032】
【表3】
【0033】表IIBは、本発明のイエロー色素だけ
が、450及び470nmで本発明の濃度範囲に入るこ
とを示す。
【0034】
【表4】
【0035】
【表5】
【0036】表IIIでは、インクジェット色素の5カ
所の異なる販売者(添字の2〜6)によって商業的に用
いられているマゼンタ及びイエロー色素組合せを用いて
色域値を得た。シアン色素を用いた市販の各組合せの場
合、比較のインクジェット色素販売者のマゼンタ/イエ
ロー色素組合せ、「従来の技術」のところで引用したOh
taの刊行物のマゼンタ/イエロー組合せ(添字1)、又
は本発明のマゼンタ及び/もしくはイエロー(MI1
YI1 )のいずれかを、特定のシアン色素に対して択一
的に用いて、色域を測定した。表IIIのデータは、そ
れぞれ比較した場合、本発明のマゼンタ/イエロー着色
剤組合せが優れた色域を提供することを示している。各
色素セットの最初のサンプルは、販売者の現行のシア
ン、マゼンタ及びイエロー色素の組合せを表す。C1
記号を伴うマゼンタ及びイエロー色素を用いるサンプル
は、販売者の着色剤をOhtaの刊行物の「最適」着色剤と
置換したことを示す。サンプル2、5、8、11、14
及び17のOhtaの最適色素を用いて得られた色域値は他
の値に比べて劣っている。サンプル1及び10では、本
発明のマゼンタもしくは本発明のイエローを用いたが、
両方同時には用いていない。この結果はサンプル3及び
12の本発明の色素を両方とも用いたものとそれぞれ比
較すると、明らかに本発明の組合せが優れていることが
わかる。
【0037】サンプル18は、セット中にブラック色素
(Lexmark 1382050 、Food Black 2とEP592,77
4号明細書記載の色素とを合わせたもの)を含めた効果
を示す。サンプル7及び9と比べると、改善された結果
が得られている。本願明細書に引用した特許明細書及び
刊行物の内容は、引用することにより本発明の内容とす
る。
【0038】本発明の他の好ましい態様を請求項との関
連において、次に記載する。 (態様1)マゼンタ色素、イエロー色素、及びシアン色
素を含んでなる色素セットであって、マゼンタ色素の正
規化された分光透過濃度分布曲線が、520nmのとこ
ろで濃度0.25〜0.93、540nmのところで濃
度0.9〜1.0、そして560nmのところで濃度
0.9〜1.0を有し、イエロー色素の正規化された分
光透過濃度分布曲線が、450nmのところで濃度0.
9〜1.0、そして470nmのところで濃度0.8〜
1.0を有する色素セット。
【0039】(態様2)前記マゼンタ色素の分光曲線
が、さらに510nmのところで濃度0.25〜0.8
6を有する態様1に記載の色素組合せ。 (態様3)前記マゼンタ色素の分光曲線が、さらに50
0nmのところで濃度0.25〜0.79を有する態様
2に記載の色素組合せ。 (態様4)前記イエロー色素の分光曲線が、さらに49
0nmのところで濃度0.5〜0.9を有する態様1に
記載の色素組合せ。
【0040】(態様5)追加して無彩色色素を含んでな
る態様1に記載の色素組合せ。 (態様6)追加して無彩色色素を含んでなる態様2に記
載の色素組合せ。 (態様7)追加して無彩色色素を含んでなる態様3に記
載の色素組合せ。 (態様8)追加して無彩色色素を含んでなる態様4に記
載の色素組合せ。 (態様9)前記シアン色素が、600nmのところで濃
度0.66〜0.94、そして610nmのところで濃
度0.83〜1.0を有する態様1に記載の色素組合
せ。
【0041】(態様10)前記シアン色素が、590n
mのところで濃度0.5〜0.89を追加して有する態
様9に記載の色素組合せ。 (態様11)前記シアン色素が、580nmのところで
濃度0.33〜0.83を追加して有する態様10に記
載の色素組合せ。 (態様12)追加して無彩色色素を含んでなる態様9に
記載の色素組合せ。
【0042】(態様13)態様1に記載の色素セットを
含んでなるインクジェットカートリッジ。 (態様14)態様2に記載の色素セットを含んでなるイ
ンクジェットカートリッジ。 (態様15)態様3に記載の色素セットを含んでなるイ
ンクジェットカートリッジ。
【0043】(態様16)態様4に記載の色素セットを
含んでなるインクジェットカートリッジ。 (態様17)態様5に記載の色素セットを含んでなるイ
ンクジェットカートリッジ。 (態様18)態様6に記載の色素セットを含んでなるイ
ンクジェットカートリッジ。
【0044】(態様19)態様7に記載の色素セットを
含んでなるインクジェットカートリッジ。 (態様20)態様8に記載の色素セットを含んでなるイ
ンクジェットカートリッジ。 (態様21)態様1に記載の色素セットを用いることを
含んでなる画像形成方法。
【0045】(態様22)態様5に記載の色素セットを
用いることを含んでなる画像形成方法。 (態様23)態様1に記載の色素セットを含有するリザ
ーバを含んでなるインクジェット印刷方法。 (態様24)態様5に記載の色素セットを含有するリザ
ーバを含んでなるインクジェット印刷方法。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マゼンタ色素、イエロー色素、及びシア
    ン色素を含んでなる色素セットであって、 マゼンタ色素の正規化された分光透過濃度分布曲線が、
    520nmのところで濃度0.25〜0.93、540
    nmのところで濃度0.9〜1.0、そして560nm
    のところで濃度0.9〜1.0を有し、イエロー色素の
    正規化された分光透過濃度分布曲線が、450nmのと
    ころで濃度0.9〜1.0、そして470nmのところ
    で濃度0.8〜1.0を有する色素セット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の色素セットを含んでな
    るインクジェットカートリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の色素セットを用いるこ
    とを含んでなる画像形成方法。
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