JPH1095895A - フェノール樹脂成形材料 - Google Patents
フェノール樹脂成形材料Info
- Publication number
- JPH1095895A JPH1095895A JP25207896A JP25207896A JPH1095895A JP H1095895 A JPH1095895 A JP H1095895A JP 25207896 A JP25207896 A JP 25207896A JP 25207896 A JP25207896 A JP 25207896A JP H1095895 A JPH1095895 A JP H1095895A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molding material
- flour
- phenolic resin
- low
- resin molding
- Prior art date
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低比重で流動性に優れたフェノール樹脂成形
材料を提供すること。 【解決手段】 成形材料全重量に対して、小麦を精製す
る時に発生する副産物である末粉を3〜40重量%を配
合してなることを特徴とするフェノール樹脂成形材料。
材料を提供すること。 【解決手段】 成形材料全重量に対して、小麦を精製す
る時に発生する副産物である末粉を3〜40重量%を配
合してなることを特徴とするフェノール樹脂成形材料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重電分野、電気分
野、自動車分野等に用いられ、電気特性、機械的強度に
加え、低比重で流動性に優れたフェノール樹脂成形材料
に関するものである。
野、自動車分野等に用いられ、電気特性、機械的強度に
加え、低比重で流動性に優れたフェノール樹脂成形材料
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フェノール樹脂成形材料は、耐熱性、電
気特性、機械的強度の面から重電分野、電気分野、自動
車分野等に好適に使用されている。またこれらの分野で
は成形品を得る手段として、射出成形が主流であり、特
に大型成形品においてはフェノール樹脂成形材料の流動
性の向上が要求されている。
気特性、機械的強度の面から重電分野、電気分野、自動
車分野等に好適に使用されている。またこれらの分野で
は成形品を得る手段として、射出成形が主流であり、特
に大型成形品においてはフェノール樹脂成形材料の流動
性の向上が要求されている。
【0003】流動性を向上させるためには成形材料中の
樹脂量を増量するのが最も一般的であるが、フェノール
成形材料一般材の分野では全体のコストのうち樹脂コス
トが最も高く、樹脂割合の増加はコスト高につながるた
め好ましくない。また、流動性に加え、電気特性や機械
的強度の向上を目的として無機充填材、例えば炭酸カル
シウム、焼成クレー等を有機充填材に置き換えて配合す
ることも可能であるが、この方法も比重が大きくなるこ
とにより、実質的なコスト高につながる。
樹脂量を増量するのが最も一般的であるが、フェノール
成形材料一般材の分野では全体のコストのうち樹脂コス
トが最も高く、樹脂割合の増加はコスト高につながるた
め好ましくない。また、流動性に加え、電気特性や機械
的強度の向上を目的として無機充填材、例えば炭酸カル
シウム、焼成クレー等を有機充填材に置き換えて配合す
ることも可能であるが、この方法も比重が大きくなるこ
とにより、実質的なコスト高につながる。
【0004】本発明者は、特願平8−198126号明
細書で焼成ペーパースラッジを配合することにより流動
性に優れたフェノ−ル樹脂成形材料を見いだした。しか
し、フェノール成形材料一般材の範疇である比重1.3
0〜1.50の範囲では焼成ペーパースラッジが比重
2.3と一般的な有機充填材よりかなり重いことから適
用量が限られてしまう問題があった。
細書で焼成ペーパースラッジを配合することにより流動
性に優れたフェノ−ル樹脂成形材料を見いだした。しか
し、フェノール成形材料一般材の範疇である比重1.3
0〜1.50の範囲では焼成ペーパースラッジが比重
2.3と一般的な有機充填材よりかなり重いことから適
用量が限られてしまう問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、フェ
ノール樹脂と、小麦を精製する時に発生する副産物であ
る末粉とを組み合わせることにより、重電分野、電気分
野、自動車分野等に好適な電気特性、機械的強度を有
し、低比重で流動性に優れたフェノール樹脂成形材料を
提供するものである。
ノール樹脂と、小麦を精製する時に発生する副産物であ
る末粉とを組み合わせることにより、重電分野、電気分
野、自動車分野等に好適な電気特性、機械的強度を有
し、低比重で流動性に優れたフェノール樹脂成形材料を
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における末粉とは
小麦粉生産過程において小麦を精製する時に発生する副
産物である。小麦は精製する段階で麦殻(フスマ)と小
麦粉に分けられるが、小麦粉と麦殻を採取した後、両成
分が混合された微粉状副産物(精製した小麦量に対し5
〜15重量%)が発生し、この粉末を「末粉」と呼ぶ。
小麦粉生産過程において小麦を精製する時に発生する副
産物である。小麦は精製する段階で麦殻(フスマ)と小
麦粉に分けられるが、小麦粉と麦殻を採取した後、両成
分が混合された微粉状副産物(精製した小麦量に対し5
〜15重量%)が発生し、この粉末を「末粉」と呼ぶ。
【0007】末粉の配合量はフェノール樹脂成形材料全
量に対し3〜40重量%である。配合量が3重量%未満
では特性向上の効果が明確ではなく、40重量%を越え
ると逆に成形時の流動性が損なわれる。末粉の粒度は6
0メッシュ全通であれば成形品の外観劣化がほとんどな
く使用できるが、外観のつやが重要視される外装品等の
製品に適用する場合には100メッシュ全通以上の微粉
状のものを使用するのが望ましい。
量に対し3〜40重量%である。配合量が3重量%未満
では特性向上の効果が明確ではなく、40重量%を越え
ると逆に成形時の流動性が損なわれる。末粉の粒度は6
0メッシュ全通であれば成形品の外観劣化がほとんどな
く使用できるが、外観のつやが重要視される外装品等の
製品に適用する場合には100メッシュ全通以上の微粉
状のものを使用するのが望ましい。
【0008】末粉は小麦粉が主成分であるが、前述の他
の有機充填材に比較し吸油性が少なく、含有水分を比較
的多く含有する。そのため他の有機充填材のような材料
への増粘効果が少なく、低粘度で流動性に優れた成形材
料を得ることができる。
の有機充填材に比較し吸油性が少なく、含有水分を比較
的多く含有する。そのため他の有機充填材のような材料
への増粘効果が少なく、低粘度で流動性に優れた成形材
料を得ることができる。
【0009】他の有機充填材、例えば木粉、合板粉、積
層板粉、ヤシガラ粉、粉末パルプ、粉砕布等と併用して
も適用できる。通常、有機充填材のトータル量は成形材
料全量に対し40重量%程度であるので、これを上限の
目安とし、流動性の必要性に応じて有機充填材全体量に
対する末粉の添加比率を調整すればよい。フェノール樹
脂の種類は特に限定しない。ノボラック型フェノール樹
脂、レゾール型フェノール樹脂等を単独又は併用して使
用する。自己硬化しないフェノール樹脂については硬化
剤としてヘキサメチレンテトラミンを使用する。
層板粉、ヤシガラ粉、粉末パルプ、粉砕布等と併用して
も適用できる。通常、有機充填材のトータル量は成形材
料全量に対し40重量%程度であるので、これを上限の
目安とし、流動性の必要性に応じて有機充填材全体量に
対する末粉の添加比率を調整すればよい。フェノール樹
脂の種類は特に限定しない。ノボラック型フェノール樹
脂、レゾール型フェノール樹脂等を単独又は併用して使
用する。自己硬化しないフェノール樹脂については硬化
剤としてヘキサメチレンテトラミンを使用する。
【0010】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。表1
に示す配合で熱ロール混練し、粉砕してフェノール樹脂
成形材料を得た。表1において配合割合は重量%を示
す。
に示す配合で熱ロール混練し、粉砕してフェノール樹脂
成形材料を得た。表1において配合割合は重量%を示
す。
【0011】
【表1】
【0012】これらの成形材料から得た成形品を特性評
価し表2に示す結果を得た。比較例1は流動性が低く、
比較例2は比重が大きいのに対し、実施例で得られた成
形材料からなる成形品は流動性が優れ、低比重であり、
かつ電気特性、機械的強度に優れていることがわかる。
価し表2に示す結果を得た。比較例1は流動性が低く、
比較例2は比重が大きいのに対し、実施例で得られた成
形材料からなる成形品は流動性が優れ、低比重であり、
かつ電気特性、機械的強度に優れていることがわかる。
【0013】
【表2】
【0014】(測定方法) 1.スパイラル流れは以下の方法による。上面5mm,
下面4mm,高さ4mmの断面を有する渦巻き状の溝の
ある金型を使用し、下記の条件で成形材料を注入し、成
形材料の硬化までに充填された渦巻きの長さで流動性を
評価した。 タブレット予熱温度:95〜100℃ 金型温度 :150±2℃ 注入圧力 :460±10Kg/cm2 プランジャー速度 :40±5mm/秒 硬化時間 :60秒 2.その他の特性はJIS K 6911による
下面4mm,高さ4mmの断面を有する渦巻き状の溝の
ある金型を使用し、下記の条件で成形材料を注入し、成
形材料の硬化までに充填された渦巻きの長さで流動性を
評価した。 タブレット予熱温度:95〜100℃ 金型温度 :150±2℃ 注入圧力 :460±10Kg/cm2 プランジャー速度 :40±5mm/秒 硬化時間 :60秒 2.その他の特性はJIS K 6911による
【0015】
【発明の効果】本発明は、小麦の精製時の副産物である
末粉を充填材として適用することにより、フェノール樹
脂成形材料の電気特性、機械的強度、低比重を保持しつ
つ成形時の流動性を向上したもので、電気分野、重電分
野、自動車分野に好適に使用できる。
末粉を充填材として適用することにより、フェノール樹
脂成形材料の電気特性、機械的強度、低比重を保持しつ
つ成形時の流動性を向上したもので、電気分野、重電分
野、自動車分野に好適に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 3:02)
Claims (1)
- 【請求項1】 成形材料全重量に対して、小麦を精製す
る時に発生する副産物である末粉を3〜40重量%を配
合してなることを特徴とするフェノール樹脂成形材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25207896A JPH1095895A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | フェノール樹脂成形材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25207896A JPH1095895A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | フェノール樹脂成形材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1095895A true JPH1095895A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=17232250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25207896A Pending JPH1095895A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | フェノール樹脂成形材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1095895A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110078875A (zh) * | 2019-05-16 | 2019-08-02 | 山东阳谷华泰化工股份有限公司 | 降低酚醛树脂中游离酚含量的方法及酚醛树脂的清洁化制备方法 |
-
1996
- 1996-09-24 JP JP25207896A patent/JPH1095895A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110078875A (zh) * | 2019-05-16 | 2019-08-02 | 山东阳谷华泰化工股份有限公司 | 降低酚醛树脂中游离酚含量的方法及酚醛树脂的清洁化制备方法 |
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