JPH1036632A - フェノール樹脂成形材料 - Google Patents
フェノール樹脂成形材料Info
- Publication number
- JPH1036632A JPH1036632A JP19812696A JP19812696A JPH1036632A JP H1036632 A JPH1036632 A JP H1036632A JP 19812696 A JP19812696 A JP 19812696A JP 19812696 A JP19812696 A JP 19812696A JP H1036632 A JPH1036632 A JP H1036632A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phenol resin
- molding material
- resin molding
- paper
- filler
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 抄紙時に発生するペーパースラッジを有効利
用して、優れた性能のフェノール樹脂成形材料を得るこ
と。 【解決手段】 充填材の一部又は全部として焼成ペーパ
ースラッジを配合したフェノール樹脂成形材料、であつ
て、焼成ペーパースラッジの配合量は成形材料全体に対
して５〜５０％が好ましい。
用して、優れた性能のフェノール樹脂成形材料を得るこ
と。 【解決手段】 充填材の一部又は全部として焼成ペーパ
ースラッジを配合したフェノール樹脂成形材料、であつ
て、焼成ペーパースラッジの配合量は成形材料全体に対
して５〜５０％が好ましい。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、重電分野、電気分
野、自動車分野等に用いられ、電気特性、機械強度、及
び流動性に優れたフェノール樹脂成形材料に関するもの
である。
野、自動車分野等に用いられ、電気特性、機械強度、及
び流動性に優れたフェノール樹脂成形材料に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】フェノール樹脂成形材料は、様々な分野
に使用されているが、重電分野、電気分野、自動車分野
等ではその成形品の使用目的上、電気特性、機械強度が
特に要求される。
に使用されているが、重電分野、電気分野、自動車分野
等ではその成形品の使用目的上、電気特性、機械強度が
特に要求される。
【０００３】またこれらの分野では成形品を得る手段と
して、射出成形が主流であり特に大型成形品においては
フェノール樹脂成形材料の流動性の向上が要求されてい
る。流動性を向上させるためには材料中の樹脂量を増量
するのが最も一般的であるが、フェノール一般材の分野
では全体の材料コストの内樹脂コスト比率が最も高く、
コスト高につながるため好ましくない。また、流動性に
加え、電気特性、機械強度向上を目的として無機基材、
例えば炭酸カルシウム、焼成クレー等を有機基材に置き
換えて適用することも可能であるが、この手法も比重が
大きくなることにより、実質的なコスト高につながる。
して、射出成形が主流であり特に大型成形品においては
フェノール樹脂成形材料の流動性の向上が要求されてい
る。流動性を向上させるためには材料中の樹脂量を増量
するのが最も一般的であるが、フェノール一般材の分野
では全体の材料コストの内樹脂コスト比率が最も高く、
コスト高につながるため好ましくない。また、流動性に
加え、電気特性、機械強度向上を目的として無機基材、
例えば炭酸カルシウム、焼成クレー等を有機基材に置き
換えて適用することも可能であるが、この手法も比重が
大きくなることにより、実質的なコスト高につながる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、フェ
ノール樹脂と焼成ペーパースラッジとの組合せにより、
重電分野、電気分野、自動車分野等に好適な電気特性、
機械強度、かつ流動性に優れたフェノール樹脂成形材料
を提供するものである。
ノール樹脂と焼成ペーパースラッジとの組合せにより、
重電分野、電気分野、自動車分野等に好適な電気特性、
機械強度、かつ流動性に優れたフェノール樹脂成形材料
を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、充填材の一部
又は全部として焼成ペーパースラッジを配合したフェノ
ール樹脂成形材料、に関するものである。ペーパースラ
ッジの配合量は、好ましくはフェノール樹脂成形材料全
量に対し５〜５０％である。配合量が５％未満では特性
向上の効果は十分に現れず、５０％を越えると逆に成形
時の流動性が損なわれることがある。
又は全部として焼成ペーパースラッジを配合したフェノ
ール樹脂成形材料、に関するものである。ペーパースラ
ッジの配合量は、好ましくはフェノール樹脂成形材料全
量に対し５〜５０％である。配合量が５％未満では特性
向上の効果は十分に現れず、５０％を越えると逆に成形
時の流動性が損なわれることがある。
【０００６】特に汎用フェノール樹脂成形材料のような
比重１．３０〜１．５０程度の低比重材料に使用する場
合には５〜２０％、ガラス強化フェノール樹脂成形材料
のような比重１．５０〜２．１０程度の高比重材料に適
用する場合には２０〜５０％の範囲で適用するのが好ま
しい。
比重１．３０〜１．５０程度の低比重材料に使用する場
合には５〜２０％、ガラス強化フェノール樹脂成形材料
のような比重１．５０〜２．１０程度の高比重材料に適
用する場合には２０〜５０％の範囲で適用するのが好ま
しい。
【０００７】フェノール樹脂の種類は特に限定されず、
ノボラック型フェノール樹脂、レゾール型フェノール樹
脂を単独、又は併用して使用する。硬化剤を必要とする
場合には、通常ヘキサメチレンテトラミンを使用する。
ノボラック型フェノール樹脂、レゾール型フェノール樹
脂を単独、又は併用して使用する。硬化剤を必要とする
場合には、通常ヘキサメチレンテトラミンを使用する。
【０００８】本発明において、焼成ペーパースラッジと
は古紙からトイレットペーパー、仙貸紙等を作るとき、
製品にならないで排水中に流出した短い繊維、タルク等
を濃縮脱水したあと８００〜１２００℃で焼成して、灰
分状にしたものである。併用できる充填材は、有機充填
材としては木粉、合板粉、積層板粉、ヤシガラ粉、籾殻
粉、粉末パルプ、粉砕布など、無機充填材として炭酸カ
ルシウム、水酸化金属塩、クレー、タルク、ガラス繊
維、シリカなどがある。
は古紙からトイレットペーパー、仙貸紙等を作るとき、
製品にならないで排水中に流出した短い繊維、タルク等
を濃縮脱水したあと８００〜１２００℃で焼成して、灰
分状にしたものである。併用できる充填材は、有機充填
材としては木粉、合板粉、積層板粉、ヤシガラ粉、籾殻
粉、粉末パルプ、粉砕布など、無機充填材として炭酸カ
ルシウム、水酸化金属塩、クレー、タルク、ガラス繊
維、シリカなどがある。
【０００９】焼成ペーパースラッジは、比重が２．３程
度であり、他の粉末状無機充填材、例えば炭酸カルシウ
ムの２．７、クレーの２．６に比較して小さい。そのた
め従来から粉末状無機充填材と有機充填材を併用して使
用している成形材料において、粉末状無機充填材に代え
て、焼成ペーパースラッジを適用する場合、比重を同じ
に調整するため有機充填材を減量し、無機充填材全体量
を増量することができる。これにより材料の流動性が向
上し、その結果、成形時の充填性が良好となり、得られ
た成型品の電気特性、機械強度を向上させることができ
る。
度であり、他の粉末状無機充填材、例えば炭酸カルシウ
ムの２．７、クレーの２．６に比較して小さい。そのた
め従来から粉末状無機充填材と有機充填材を併用して使
用している成形材料において、粉末状無機充填材に代え
て、焼成ペーパースラッジを適用する場合、比重を同じ
に調整するため有機充填材を減量し、無機充填材全体量
を増量することができる。これにより材料の流動性が向
上し、その結果、成形時の充填性が良好となり、得られ
た成型品の電気特性、機械強度を向上させることができ
る。
【００１０】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。表１
に示す配合で熱ロール混練し、粉砕して成形材料を得
た。表１において配合割合は重量％を示す。実施例１は
有機充填材を比較的多く使用した低比重材、実施例２は
無機充填材を多く使用した高比重材である。
に示す配合で熱ロール混練し、粉砕して成形材料を得
た。表１において配合割合は重量％を示す。実施例１は
有機充填材を比較的多く使用した低比重材、実施例２は
無機充填材を多く使用した高比重材である。
【００１１】
【表１】
【００１２】これらの成形材料から得た成形品について
特性を評価し、表２に示す結果を得た。実施例で得られ
た成形材料は流動性が良好であるために、得られた成形
品は電気特性、機械的強度に優れていることがわかる。
特性を評価し、表２に示す結果を得た。実施例で得られ
た成形材料は流動性が良好であるために、得られた成形
品は電気特性、機械的強度に優れていることがわかる。
【００１３】
【表２】
【００１４】
【発明の効果】本発明のフェノール樹脂成形材料は、焼
成ペーパースラッジを充填材として配合することにより
成形材料の成形時の流動性を向上させることができ、こ
れによりフェノール樹脂成形材料の電気特性、機械的強
度を向上させることができる。従って、電気分野、自動
車分野等に好適に使用できる。
成ペーパースラッジを充填材として配合することにより
成形材料の成形時の流動性を向上させることができ、こ
れによりフェノール樹脂成形材料の電気特性、機械的強
度を向上させることができる。従って、電気分野、自動
車分野等に好適に使用できる。
Claims (2)
- 【請求項１】 充填材の一部又は全部として焼成ペーパ
ースラッジを配合してなることを特徴とするフェノール
樹脂成形材料。 - 【請求項２】 焼成ペーパースラッジの配合量が成形材
料全体に対して５〜５０％である請求項１記載のフェノ
ール樹脂成形材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19812696A JPH1036632A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | フェノール樹脂成形材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19812696A JPH1036632A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | フェノール樹脂成形材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1036632A true JPH1036632A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16385891
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19812696A Pending JPH1036632A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | フェノール樹脂成形材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1036632A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006342275A (ja) * | 2005-06-10 | 2006-12-21 | Okitsu:Kk | 再生合成樹脂組成物及び再生合成樹脂組成物の製造方法 |
| JP2007308594A (ja) * | 2006-05-18 | 2007-11-29 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | トレッド用ゴム組成物およびスタッドレスタイヤ |
-
1996
- 1996-07-26 JP JP19812696A patent/JPH1036632A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006342275A (ja) * | 2005-06-10 | 2006-12-21 | Okitsu:Kk | 再生合成樹脂組成物及び再生合成樹脂組成物の製造方法 |
| JP4532353B2 (ja) * | 2005-06-10 | 2010-08-25 | 株式会社オキツ | 再生合成樹脂組成物及び再生合成樹脂組成物の製造方法 |
| JP2007308594A (ja) * | 2006-05-18 | 2007-11-29 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | トレッド用ゴム組成物およびスタッドレスタイヤ |
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