JPH1095851A - トリアジン基を有するオルガノ珪素化合物、該化合物の製造法、該化合物の平衡化方法、および繊維織物および皮革を処理するための方法 - Google Patents

トリアジン基を有するオルガノ珪素化合物、該化合物の製造法、該化合物の平衡化方法、および繊維織物および皮革を処理するための方法

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JPH1095851A
JPH1095851A JP9184878A JP18487897A JPH1095851A JP H1095851 A JPH1095851 A JP H1095851A JP 9184878 A JP9184878 A JP 9184878A JP 18487897 A JP18487897 A JP 18487897A JP H1095851 A JPH1095851 A JP H1095851A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入手しやすい出発物質の使用下に簡単な方法
で製造することができ、かつ少ないSiOC含量、およ
び粘度安定性を示す、トリアジン基を有するオルガノ珪
素化合物の提供。 【解決手段】 トリアジン基を有するオルガノ珪素化合
物は、式:ASiO(4− )/2
で示される単位を有し、この場合、Aは式: 【化1】 で表わされる。 【効果】 本発明によるオルガノ珪素化合物は、基体の
良好な柔らかい手触り、少ない黄変傾向を有し、かつ永
続的な光沢仕上げを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトリアジン基を有す
るオルガノ珪素化合物、該化合物の製造法、該化合物の
平衡化方法および該化合物を使用して繊維織物および皮
革を処理するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】置換された1,3,5−トリアジン単位
を有するオルガノポリシロキサンは既に公知である。例
えば米国特許第2949434号明細書(1960年8月16
日発行、Bailey, Snyder および Pike, ユニオン・カー
バイド社 (Union Carbide Corp.))中には、アミン基含
有オルガノポリシロキサンと塩化シアヌルとを反応させ
ることによって製出される、ジクロルトリアジン単位を
有する一連のオルガノポリシロキサンが記載されてい
る。類似の構造体は、欧州特許出願公開第628591
号明細書(1994年5月28日公開、Bernheim、Chrobaczek
および Messner、フェルゼー・ケミー社(Pfersee Chemi
e GmbH))中に示されている。
【0003】アミン基含有オルガノポリシロキサンを基
礎とする、トリアジン基を有するオルガノポリシロキサ
ンを製造する場合、生じた塩化水素を捕捉する際にアミ
ン官能基を競争反応させる塩基が製造される。生じた多
孔性アンモニウム構造体は、一方では粘度の高いシリコ
ーン油をもたらし、かつ他方では、未反応の塩化シアヌ
ルのシリコーン油中での可溶性を促進するが、このこと
は望ましくない。記載されたオルガノポリシロキサンの
最も重大な欠点は、この種の油が処理により、なおアミ
ン基を含有しており、このアミン基が貯蔵の際にクロル
トリアジニル基と反応し、即ち、安定性に至るまでのシ
リコーン油の架橋をまねくことである。
【0004】米国特許第3294566号明細書(1966
年12月27日発行、Cooper、ミッドランド・シリコーンズ
社(Midland Silicones Ltd.))中には、アミン基または
脂肪族ヒドロキシル基を有するオルガノシラン、および
/またはオルガノポリシロキサンおよび塩化シアヌルを
包含する、繊維材料に撥水作用を与える成分が記載され
ている。
【0005】当業者には、不飽和の脂肪族アルコールを
ヒドロキシル化する場合、副反応において、一般には望
ましくない、加水分解可能なSiO−アルキル−結合が
生じることは、公知である。その上、オルガノポリシロ
キサンのヒドロキシアルキル基は、脂肪族アルコール官
能基の比較的高いpKs値に基づき、強塩基によって激
しく、相応するアルコラートに変換され、アルコラート
は塩清浄処理下での塩化シアヌルの迅速な求核置換反応
を保証する。最後に、米国特許第3294566号明細書中に
使用された3−ブテン−1−オールは比較的低い沸点お
よび引火点を有し、かつ刺激性作用物質として表記され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明には、入手しや
すい出発物質の使用下に、簡単な方法で製造されること
ができ、同時に前述の欠点を有しないオルガノポリシロ
キサンを提供するという課題が課された。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
って解決される。
【0008】本発明の対象は、式: ASiO(4− )/2 (I) [式中、Rは同一かまたは異なっており、水素原子、ま
たは1価の、置換されたかまたは置換されていない、好
ましくは基1個当たり、炭素原子1〜26個、有利に1
〜18個を有する炭化水素基を表わし、Xは同一かまた
は異なっており、ハロゲン原子、好ましくは塩素原子を
表わすか、または式:−ORで示される基を表わし、
この場合、Rはエーテル酸素原子で置換されていても
よい、好ましくは炭素原子1〜18個、有利に1〜8個
を有するアルキル基を表わし、aは0または1、平均で
0.001〜1.0、有利に0.01〜0.5であり、
bは0、1、2または3、平均で0.0〜3.0、有利
に0.5〜3.0であり、cは0、1、2または3、平
均で0.0〜3.0、有利に0.0〜2.0であり、か
つa+b+cの合計は4以下、平均で0.1〜4.0、
有利に0.1〜3.5であり、およびAは式:
【0009】
【化4】
【0010】(この場合、Rは線状または分枝鎖状
の、置換されたかまたは置換されていない、好ましくは
炭素原子1〜18個、有利に1〜12個を有するアルキ
レン基を表わし、Yは同一かまたは異なっており、かつ
水素原子を表わすか、または線状または分枝鎖状の、好
ましくは炭素原子1〜12個、有利に1〜8個を有する
アルキル基を表わすか、またはRが前記の意味を表わ
す場合に、式:−ORの基を表わし、およびZは同一
かまたは異なっており、かつXおよびRが前記の意味を
表わす場合に、X、−NR、−(O)CRまたは−S
Rを表わし、この場合、ポリマー分子1個当たり、少な
くとも1個のハロゲン原子、有利に1個の塩素原子を有す
る基A少なくとも1個が含有されていることを条件とす
る)で示される基を表わす]で示される単位を有するト
リアジン基を有するオルガノ珪素化合物である。
【0011】本発明によるオルガノ珪素化合物は、好ま
しくは400〜1000000g/モル、有利に400
〜150000g/モルの平均分子量、および好ましく
は25℃で10〜1000000mm/s、有利に2
5℃で20〜100000mm/sの粘度を有する。
【0012】さらに本発明の対象はトリアジン基を有す
るオルガノ珪素化合物の製造法であり、この方法は、オ
ルガノ珪素化合物と、式: BSiO(4− )/2 (III) [式中、Bは式:
【0013】
【化5】
【0014】で示される基を表わし、およびR、R
X、Y、a、bおよびcは前記の意味を表わす]で示さ
れる単位と、置換されたかまたは置換されていないハロ
ゲン化シアヌル、有利に塩化シアヌルとを、塩基の使用
下にポリマーのように反応させることによって特徴付け
られる。
【0015】塩基としては、アミン、例えばトリエチル
アミン、トリイソオクチルアミン、ピリジン、ジエチル
アミン、ピペラジンおよび無機塩基、例えば水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化セシウム、水酸化カル
シウム、炭酸ナトリウムおよび炭酸水素ナトリウムなら
びにナトリウムメタノラートが使用される。
【0016】基Rの例は、アルキル基、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、1−
n−ブチル基、2−n−ブチル基、イソブチル基、第三
ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオ−ペ
ンチル基、第三ペンチル基;ヘキシル基、例えばn−ヘ
キシル基;ヘプチル基、例えばn−ヘプチル基;オクチ
ル基、例えばn−オクチル基およびイソオクチル基、例
えば2,2,4−トリメチルペンチル基;ノニル基、例
えばn−ノニル基;デシル基、例えばn−デシル基;ド
デシル基、例えばn−ドデシル基;オクタデシル基、例
えばn−オクタデシル基;シクロアルキル基、例えばシ
クロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基
およびメチルシクロヘキシル基;アリール基、例えばフ
ェニル基、ナフチル基、アントリル基およびフェナント
リル基;アルカリール基、例えばo−トリル基、m−ト
リル基、p−トリル基;キシリル基およびエチルフェニ
ル基;およびアラルキル基、例えばベンジル基、α−フ
ェニルエチル基およびβ−フェニルエチル基である。有
利にはメチル基である。
【0017】ハロゲン化された基Rの例は、ハロゲン化
アルキル基、例えば3,3,3−トリフルオル−n−プ
ロピル基、2,2,2,2’,2’,2’−ヘキサフル
オルイソプロピル基、ヘプタフルオルイソプロピル基お
よびハロゲン化アリール基、例えばo−クロルフェニル
基、m−クロルフェニル基およびp−クロルフェニル基
である。
【0018】その他の置換された基Rの例は、3−(3
−メトキシ−4−ヒドロキシ−フェニル)−プロピル基
および3−(2−ヒドロキシ−フェニル)−プロピル基
である。
【0019】アルキル基Rの例は、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、1−n−ブチル
基、2−n−ブチル基、イソブチル基、第三ブチル基で
ある。有利にはメチル基およびエチル基である。エーテ
ル酸素原子によって置換されたアルキル基Rの例は、
メトキシエチル基およびエトキシエチル基である。
【0020】基Rの例は、式:−CHCH−、−
CHCHCH−、−CH(CH)CH−、−
CHCH(CH)CHのアルキレン基および式:
−CHCHCHO−、−CHCHCHOC
(O)−、−CHCHCHNH−、−CHCH
(CH)CHO−、−CHCH(CH)CH
OC(O)−、−CHCH(CH)CHNH−、
CHCHCHS−および−CHCHCH
HC(O)−の置換されたアルキレン基である。有利に
は基:−CHCHCH−および−CH(CH
CH−である。
【0021】Yの有利な基は、水素基およびメトキシ基
である。
【0022】Zの有利な基は、塩素基およびメトキシ基
である。
【0023】基Aの例は次のものである:
【0024】
【化6】
【0025】Aの有利な基は次のものである:
【0026】
【化7】
【0027】有利なトリアジン基を有するオルガノ珪素
化合物としては、式: AdR3- dSiO(SiR2O)e(SiRAO)fSiR3- dAd (V) [式中、AおよびRは前記の意味を表わし、dは0また
は1であり、eは0、または1〜1500、有利に5〜
1500の整数であり、およびfは0、または1〜20
0、有利に1〜150の整数であり、この場合、1分子
当たり、少なくとも1個のハロゲン原子、有利に塩素原
子を有する基A少なくとも1個が含有されていることを
条件とする]で示されるものである。
【0028】前駆体(III)、および有利に式: BdR3- dSiO(SiR2O)e(SiRBO)fSiR3- dBd (VI) [式中、B、R、d、eおよびfは前記の意味を表わ
し、この場合、1分子当たり、少なくとも1個の基Bが
含有されていることを条件とする]で示される単位を有
する前駆体をヒドロシリル化反応によって製出するた
め、好ましくは式: HSiO(4− )/2 (VII) [式中、R、X、a、bおよびcは前記の意味を表わ
す]で示される、オルガノポリシロキサン1個当たり、
少なくとも1個のSi結合した水素原子を有するオルガ
ノ珪素化合物が使用される。
【0029】少なくとも1個のSi結合した水素原子を
有するオルガノポリシロキサンは、好ましくはSi結合
した水素少なくとも0.02重量%、有利に0.05〜
1.65重量%を含有し、かつ該化合物の平均粘度は、
好ましくは25℃で5〜20000mm/s、有利に
25℃で10〜2000mm/s、特に有利に25℃
で10〜1000mm/sである。
【0030】有利に、1分子当たり少なくとも1個のS
i結合した水素原子を有するオルガノポリシロキサンと
して、式: HdR3- dSiO(SiR2O)e(SiRHO)fSiR3- dHd (VIII) [式中、R、d、eおよびfは前記の意味を表わす]で
示されるものが使用される。
【0031】1分子当たり少なくとも1個のSi結合し
た水素原子を有するオルガノポリシロキサン、ならびに
それらの化合物の有利な種類のものを製造する方法は、
一般に公知である。
【0032】好ましくは前駆体(III)の製造には、
式(IVa):
【0033】
【化8】
【0034】[式中、Rは好ましくは炭素原子1〜1
8個、有利に1〜12個を有する、線状または分枝鎖状
の、置換されたかまたは置換されていないのアルケニル
基を表わす]で示されるヒドロキシアリール成分が使用
される。
【0035】Rの例はCH=CH−、CH=CH
CH−、CH=C(CH)−、CH=C(CH
)CH−、CH=CH(CH−、および
式:CH=CHCHO−、CH=CHCHOC
(O)−、CH=CHCHNH−、CH=C(C
)CHO−、CH=C(CH)CHOC
(O)−、CH=C(CH)CHNH−、CH
=CHCHS−およびCH=CHCHNHC
(O)−で示される置換されたアルケニル基である。
【0036】前駆体(III)をヒドロシリル化反応に
よって製造するための有利なヒドロキシアリール成分
(IVa)は、例えばオイゲノール (4−アリル−2
−メトキシフェノール)の名称の下にハールマン&ライ
マー社(Fa. Haarmann & Reimer)で商業的に入手可能
であり、かつ不飽和アルコール、例えば3−ブテン−1
−オールと比較して、低い揮発性、高い引火点、高い酸
強度および低い毒性を有する。オイゲノールは、むしろ
食料品分野で容認されている。
【0037】不飽和ヒドロキシアリール化合物は、ヒド
ロシリル化反応の場合、好ましくは、オルガノ珪素化合
物(VI)中にSi結合した水素1グラム分子当たり、
有機化合物1〜2モル、有利に1.05〜1.50モル
であるような量で使用される。
【0038】前駆体(III)および(VI)は、例え
ばドイツ連邦共和国特許出願公開第1595789号明
細書(1970年2月12日公開、Krantz、ジェネラル・エレ
クトリック社(General Electric Co.))の記載から公知
である。
【0039】脂肪族多重結合でSi結合した水素の付加
を促進する触媒として、本発明による方法の場合も、有
利に従来も脂肪族多重結合でSi結合した水素の付加を
促進するため使用されることができた、同一の触媒が使
用されてよい。触媒は、好ましくは白金金属の群からの
金属、または白金金属の群からの化合物または錯体であ
る。
【0040】そのような触媒の例は好ましくは、担体、
例えば二酸化珪素、酸化アルミニウムまたは活性炭上に
ある金属白金および微粒状白金、白金の化合物または白
金の錯体、例えばハロゲン化白金、例えばPtCl
PtCl*6HO、NaPtCl*4H
O、白金−オレフィン−錯体、白金−アルコール−錯
体、白金−アルコラート−錯体、白金−エーテル−錯
体、白金−アルデヒド−錯体、白金−ケトン−錯体、加
えてHPtCl*6HOとシクロヘキサノンとか
らなる反応生成物、白金−ビニルシロキサン錯体、例え
ば検出可能な、無機に結合したハロゲンの含量を有する
か、または有しない白金−1,3−ジビニル−1,1,
3,3−テトラメチルジシロキサン錯体、ビス−(γ−
ピコリン)−二塩化白金、トリメチレンジピリジン白金
ジクロリド、ジシクロペンタジエン白金ジクロリド、ジ
メチルスルホキシドエチレン白金−(II)−ジクロリ
ド、シクロオクタジエン−二塩化白金、ノルボルナジエ
ン−二塩化白金、γ−ピコリン−二塩化白金、シクロペ
ンタジエン−二塩化白金、ならびに米国特許第4292
434号明細書による、二塩化白金とオレフィンおよび
第一アミンまたは第二アミンまたは第三アミンおよび第
四アミンとの反応生成物、同様に1−オクテン中に溶解
された四塩化白金と第2ブチルアミンとからの反応生成
物、または欧州特許第110370号明細書によるアン
モニウム−白金錯体であり、有利には[RH(Cl)
{P(C]、HPtCl*6H
O、白金−オレフィン−錯体および白金−ビニルシロ
キサン錯体である。
【0041】触媒は、好ましくはそれぞれ元素状白金と
して計算され、かつ有機化合物およびオルガノ珪素化合
物の全体量に対して、2〜200重量ppm(1000
000重量部当たりの重量部)の量で、有利に5〜50
重量ppmの量で使用される。
【0042】本発明による方法は、好ましくは周囲大気
の圧力で、即ち約1020hPa(絶対)で実施される
が、しかしまた高い圧力または低い圧力で実施されても
よい。さらに本発明による方法は、好ましくは30℃〜
150℃、有利に50℃〜120℃の温度で実施され
る。
【0043】本発明による方法の場合、好ましくは不活
性有機溶剤が併用されてよいが、しかしながら不活性有
機溶剤の併用は有利ではない。不活性有機溶剤の例は、
トルオール、キシロール、イソホロン、オクタン異性
体、酢酸ブチル、イソプロパノールおよびジメトキシエ
タンである。
【0044】本発明による方法により製造されたヒドロ
キシアリール基を含有するオルガノ珪素化合物から、好
ましくは過剰の有機化合物、ならびに場合によっては併
用された不活性有機溶剤が蒸留法により除去される。
【0045】本発明による方法の場合、式:
【0046】
【化9】
【0047】の置換されたかまたは置換されていないハ
ロゲン化シアヌルは、式(III)の前記の前駆体また
は有利に式(VI)の前駆体を用いて、塩基の添加下に
エステル化され、この場合Zは前述の意味を表わす。
【0048】本発明による方法の場合、ヒドロキシル基
1モル当たり、好ましくは式(IX)の置換されたかま
たは置換されていないハロゲン化シアヌル0.5〜6モ
ル、有利に置換されたかまたは置換されていない塩化シ
アヌル0.5〜3モル、および特に有利に置換されたか
または置換されていない塩化シアヌル1〜2モルが使用
される。場合によっては本発明による方法で生じるアミ
ン塩酸塩もしくは塩は、濾過によって除去され、この場
合濾過の際に、酸性、塩基性または中性の濾過助剤が使
用されてよい。
【0049】本発明による方法は、好ましくは周囲大気
の圧力で、即ち約1020hPa(絶対)で実施される
が、しかしまた高い圧力または低い圧力で実施されても
よい。さらに本発明による方法は、好ましくは−20℃
〜120℃、有利に−10℃〜100℃の温度で実施さ
れる。
【0050】本発明による方法の場合、好ましくは不活
性有機溶剤が併用されるが、この場合、極性有機溶剤の
併用が有利である。不活性有機溶剤の例は、トルオー
ル、キシロール、イソホロン、オクタン異性体、酢酸ブ
チル、イソプロパノール、ジメチルエチレングリコー
ル、テトラヒドロフランおよびジオキサンである。
【0051】本発明による方法により得られるトリアジ
ン基を有するオルガノ珪素化合物は、エステル化されて
いないヒドロキシアリール基を含有していてもよい。
【0052】さらに本発明による方法の場合、オルガノ
珪素化合物(III)または(IV)のエステル化され
ていないヒドロキシ基と、好ましくはカルボキシル化
剤、例えば無水酢酸、ジケテンおよびジヒドロピランと
がさらに反応されてよい。
【0053】本発明による方法により製造されたトリア
ジン基を有するオルガノ珪素化合物から、好ましくは過
剰の有機化合物(IX)は昇華法により、または濾過に
よって除去されてよく、かつ過剰のカルボキシル化剤な
らびに場合によっては併用される不活性有機溶剤は蒸留
法により除去される。
【0054】さらに本発明の対象は、本発明によるトリ
アジン基を有するオルガノ珪素化合物を平衡化する方法
であり、この場合トリアジン基を有するオルガノ珪素化
合物は、好ましくは線状で、トリオルガノシロキシ末端
基を有するオルガノポリシロキサン、線状でヒドロキシ
ル末端基を有するオルガノポリシロキサン、環状オルガ
ノポリシロキサン、およびジオルガノシロキサン単位と
モノオルガノシロキサン単位とからなる共重合体からな
る群から選択されるオルガノポリシロキサンを用いて平
衡化される。
【0055】好ましくは、線状で、トリオルガノシロキ
シ末端基を有するオルガノポリシロキサンとして、式: RSiO(SiRO)SiR (X) [式中、Rは前記の意味を表わし、およびmは0または
1〜1500、有利に5〜1000の数値の整数であ
る]で示されるものが使用され、線状でヒドロキシル末
端基を有するオルガノポリシロキサンとして、式: HO(SiRO)H (XI) [式中、Rは前記の意味を表わし、nは1〜1500、
有利に5〜1000の整数を表わす]で示されるものが
使用され、環状オルガノポリシロキサンとして、式: (SiRO) (XII) [式中、Rは前記の意味を表わし、oは3〜12、有利
に3〜8の整数を表わす]で示されるものが使用され、
および共重合体として、式: RSiO および RSiO3/2 (XIII) [式中、Rは前記の意味を表わす]で示される単位から
なるものが使用される。
【0056】場合によっては実施される平衡化の際に使
用されるオルガノポリシロキサンと、トリアジン基を有
するオルガノポリシロキサンとの量比は、専ら場合によ
っては実施される平衡化の際に製造されるオルガノポリ
シロキサン中のトリアジン基の望ましい含量によって、
および望ましい平均鎖長によって決定される。
【0057】場合によっては実施される平衡化の際に、
好ましくは平衡化を促進する酸性触媒が使用される。こ
のような触媒の例は、硫酸、燐酸、トリフルオルメタン
スルホン酸、ホスホルニトリドクロリドであり、および
反応条件下で固体の酸性触媒、例えば酸活性化された漂
白土、酸性ゼオライト、スルホン化されたカーボン、お
よびスルホン化されたスチロール−ジビニルベンゾール
−共重合体である。有利にはホスホルニトリドクロリド
である。
【0058】ホスホルニトリドクロリドは、好ましくは
それぞれ使用されたオルガノ珪素化合物の全体量に対し
て、5〜1000重量ppm(1000000重量部当
たりの重量部)、特に有利に50〜200重量部の量で
使用される。塩基性平衡化触媒の使用は、事実上可能で
はあるが、しかし有利ではない。
【0059】場合によっては実施される平衡化は、好ま
しくは80℃〜150℃、有利に80℃〜140℃で、
および好ましくは周囲大気の圧力、即ち約1020hP
a(絶対)で実施される。所望の場合には、高い圧力ま
たは低い圧力でも使用されてよい。平衡化は好ましくは
水と混合され得ない溶剤、例えばトルオール中で、それ
ぞれ使用されたオルガノ珪素化合物の全体量に対して、
5〜20重量%で実施される。
【0060】平衡化の際に得られる混合物の加工の前
に、触媒は不活性にされてよい。
【0061】本発明による方法は好ましくはバッチ法に
より、半連続的または全連続的に実施されてよい。
【0062】さらに本発明の対象は、本発明によるトリ
アジン基を有するオルガノ珪素化合物を使用することに
よって特徴づけられる、繊維織物および皮革を処理する
ための方法である。
【0063】前述の本発明によるオルガノ珪素化合物
は、好ましくは織物の平面的形成体、例えば織物、編み
物またはフリースの処理に使用される。
【0064】本発明はさらに織物繊維の調製および皮革
処理に該当する。
【0065】
【実施例】
例1:オイゲノール(0.539モル)88.5g、粘
度67mm/sのα,ω−水素−ポリジメチルシロキ
サン(0.490モル)1000g、炭酸ナトリウム
(0.021モル)2.2gとイソプロパノール中にヘ
キサクロロ白金酸の1%溶液(白金10ppm)3.6
51mlとからなる混合物を、窒素不活性化しながら3
0℃に加熱した。発熱反応を行なった後、反応混合物を
50℃の温度で1時間攪拌した。その後、揮発性成分を
120℃、および約5ミリバールの真空で除去した。冷
却し、引続き濾過した後、粘度106mm/sおよび
ヒドロキシル価27.41mg KOH/gを有する褐
色を帯びた澄明な油が得られた。
【0066】収率:(理論値の)89.0%(前駆体
I) 例2:オイゲノール(0.660モル)108.4g、
粘度170mm/sのα,ω−水素−ポリジメチルシ
ロキサン(SiH 0.600モル)2000gとイソ
プロパノール中にヘキサクロロ白金酸の1%溶液(白金
10ppm)7.026mlとからなる混合物を、窒素
不活性化しながら30℃に加熱した。発熱反応を行なっ
た後、反応混合物を50℃の温度で2時間攪拌した。そ
の後、揮発性成分を120℃、および約5ミリバールの
真空で除去した。冷却し、引続き濾過した後、粘度20
0mm/sおよびヒドロキシル価17.06mg K
OH/gを有する褐色を帯びた澄明な油が得られた。収
率:(理論値の)93.0%(前駆体II) 例3 イソプロパノール409.9g中にオイゲノール(2.
113モル)346.9gの溶液に、炭酸ナトリウム
(0.078モル)8.25gを添加し、かつ窒素不活
性化しながら80℃に加熱した。この温度で、イソプロ
パノール中にヘキサクロロ白金酸の1%溶液(白金10
ppm)13.013mlを添加した。引続き65分間
で、水素側基を有する、粘度69mm/sのポリジメ
チルシロキサン(SiH 1.838モル)3750g
を供給し、かつ反応混合物を90℃の温度で1時間攪拌
した。その後、揮発性成分を120℃、および約5ミリ
バールの真空で除去した。濾過し、引続き簡易蒸留した
後、粘度309mm/sおよびヒドロキシル価20.
55mg KOH/gを有する褐色を帯びた澄明な油が
得られた。収率:(理論値の)79.7%(前駆体II
I) 例4:2−アリルフェノール(0.202モル)27.
1g、水素側基を有するポリジメチルシロキサン(Si
H 0.185モル)500gとイソプロパノール中に
ヘキサクロロ白金酸の1%溶液(10ppm)1760
gとからなる混合物を、窒素不活性化しながら50℃に
加熱した。発熱反応を行なった後、反応混合物を65℃
の温度で1時間攪拌した。その後、揮発性成分を120
℃、および約5ミリバールの真空で除去した。冷却し、
引続き濾過した後、粘度796mm/sおよびヒドロ
キシル価16.66mg KOH/gを有する褐色を帯
びた澄明な油が得られた。収率:(理論値の)81.0
%(前駆体IV) 例5:前駆体I(ヒドロキシ基0.098モル)20
0.0gにMeOH中にNaOCHの30%溶液(N
aOCH 0.098モル)17.6gを添加し、か
つ1時間攪拌した。窒素不活性化しながら、この混合物
を2時間で、ジメトキシエタン108.4g中に塩化シ
アヌル(0.098モル)18.1gの溶液に供給し
た。引続き反応混合物を60℃で1時間攪拌した。
【0067】冷却し、濾過した後、全部の揮発性成分を
140℃までの温度および約5ミリバールの真空で除去
した。濾過の完了後、粘度284mm/sを有する僅
かに緑色を帯びた、澄明な油が得られた。収率:(理論
値の)47.6% 例6:窒素貫流下に、前駆体II(ヒドロキシ基0.3
04モル)1000g、MeOH中にNaOCHの3
0%溶液(NaOCH 0.289モル)52.0g
とジメトキシエタン105.2gとからなる混合物を、
25℃の温度で1時間攪拌し、および引続き60℃の温
度で1時間攪拌した。この場合、混合物中のメタノール
の大部分をジメトキシエタンを用いて蒸留法により除去
した。ジメトキシエタン105.2gを新たに添加した
後、この混合物を1.5時間で、ジメトキシエタン22
4.4g中に塩化シアヌル(0.304モル)56.1
gの溶液に供給した。引続き反応混合物を60℃の温度
で1時間攪拌し、次に冷却下に2時間攪拌した。その
後、全部の揮発性成分を140℃の温度および約5ミリ
バールの真空で除去した。濾過の完了後、粘度271m
/sを有する僅かに緑色を帯びた、軽く濁った油が
得られた。収率:(理論値の)79.8% 例7:窒素貫流下に、前駆体III(ヒドロキシ基0.
092モル)250g、MeOH中にNaOCHの3
0%溶液(NaOCH 0.087モル)15.6g
とジメトキシエタン26.6gとからなる混合物を、2
5℃の温度で1時間攪拌し、および引続き60℃の温度
で1時間攪拌した。この場合、混合物中のメタノールの
大部分をジメトキシエタンを用いて蒸留法により除去し
た。ジメトキシエタン26.6gを新たに添加した後、
この混合物を0.4時間で、ジメトキシエタン67.7
g中に塩化シアヌル(0.092モル)16.9gの溶
液に供給した。引続き、反応混合物を60℃の温度で1
時間攪拌し、次に冷却下に2時間攪拌した。その後、全
部の揮発性成分を140℃の温度および約5ミリバール
の真空で除去した。濾過の完了後、粘度278mm
sを有する僅かに緑色を帯びた、澄明な油が得られた。
収率:(理論値の)85.8% (本発明による最終生
成物I) 例8:窒素貫流下に、前駆体IV(ヒドロキシ基0.0
74モル)250g、MeOH中にNaOCHの30
%溶液(NaOCH 0.070モル)12.6gと
ジメトキシエタン26.3gとからなる混合物を、25
℃の温度で1時間攪拌し、および引続き60℃の温度で
1時間攪拌した。この場合、混合物中のメタノールの大
部分をジメトキシエタンを用いて蒸留法により除去し
た。ジメトキシエタン26.3gを新たに添加した後、
この混合物を0.4時間で、ジメトキシエタン54.4
g中に塩化シアヌル(0.074モル)13.6gの溶
液に供給した。引続き反応混合物を60℃の温度で1時
間攪拌し、次に冷却化に2時間攪拌した。その後、全部
の揮発性成分を140℃の温度および約5ミリバールの
真空で除去した。濾過の完了後、粘度780mm/s
を有する僅かに緑色を帯びた、澄明な油が得られた。収
率:(理論値の)69.2% 比較例:次の例は、米国特許第2949434号明細書
の記載によりアミノ官能性オルガノポリシロキサンから
製造される、トリアジン基を有するオルガノ珪素化合物
と比較した、本発明によるトリアジン基を有するオルガ
ノ珪素化合物の粘度安定性を証明する。この例中で使用
されるアミノ官能性オルガノポリシロキサンは、鎖長お
よび官能基密度に関して、ヒドロキシアリール官能性オ
ルガノポリシロキサンである前駆体IIIと同一であ
る。
【0068】50℃の温度で、窒素貫流下に、アミン側
基を有する、粘度146mm/sのポリジメチルシロ
キサン(アミン基0.115モル)250g、THF
(テトラヒドロフラン)250mlとメタノール中にK
OHの25%溶液(KOH 0.115モル)25.8
1gとからなる混合物を、THF70ml中に塩化シア
ヌル(0.115モル)21.21gの溶液に供給し
た。引続き反応混合物を63℃の温度で3時間攪拌し
た。濾過後、全部の揮発性成分を50℃の温度および約
5ミリバールの真空で除去した。濾過の完了後、粘度1
75mm/sを有する無色で澄明な油が得られた。収
率:(理論値の)79.1% (最終生成物II) 第1表:貯蔵の際の本発明による最終生成物Iと最終生
成物IIとの粘度および外観の比較
【0069】
【表1】
【0070】
【発明の効果】本発明によるトリアジン基を有するオル
ガノ珪素化合物は、簡単な製造法、少ないSiOC含量
および粘度安定性を示す。
【0071】本発明によるオルガノ珪素化合物は、基体
の良好な柔らかい手触り、少ない黄変傾向を有し、かつ
永続的な光沢仕上げを可能にする。
【0072】洗浄工程に対する効果の永続性は、殊にセ
ルロース繊維またはポリアミド繊維を含有するか、また
はこれらの繊維からなるような織物の場合に優れてい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨッヒェン ダウト ドイツ連邦共和国 ブルクハウゼン トレ ーブニッツァーシュトラーセ 16 (72)発明者 ベルンヴァルト ドイプツァー ドイツ連邦共和国 ブルクハウゼン フィ ルホウシュトラーセ 14 (72)発明者 モニカ オット ドイツ連邦共和国 ハイミング エアレン シュトラーセ 8 (72)発明者 ペトラ グラッツル ドイツ連邦共和国 テュースリング モー ス 13 1−2 (72)発明者 ハンス ラオテンシュラーガー ドイツ連邦共和国 ハイミング パッペル ヴェーク 2

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリアジン基を有するオルガノ珪素化合
    物において、式: ASiO(4− )/2 (I) [式中、Rは同一かまたは異なっており、水素原子、ま
    たは1価の、置換されたかまたは置換されていない炭化
    水素基を表わし、Xは同一かまたは異なっており、ハロ
    ゲン原子、または式:−ORで示される基を表わし、
    この場合、Rはエーテル酸素原子で置換されていても
    よいアルキル基を表わし、aは0または1、平均で0.
    01〜1.0であり、bは0、1、2または3、平均で
    0.0〜3.0であり、cは0、1、2または3、平均
    で0.0〜3.0であり、かつa+b+cの合計は4以
    下、平均で0.1〜4.0であり、およびAは式: 【化1】 (この場合、Rは線状または分枝鎖状の、置換された
    かまたは置換されていないのアルキレン基を表わし、Y
    は同一かまたは異なっており、かつ水素原子、または線
    状または分枝鎖状のアルキル基を表わすか、またはR
    が前記の意味を表わす場合に、式:−ORの基を表わ
    し、およびZは同一かまたは異なっており、かつXおよ
    びRが前記の意味を表わす場合に、X、−NR、−
    (O)CRまたは−SRを表わし、この場合、ポリマー
    分子1個当たり、少なくとも1個のハロゲン原子を有す
    る基A少なくとも1個が含有されていることを条件とす
    る)で示される基を表わす]で示される単位を有するこ
    とを特徴とする、トリアジン基を有するオルガノ珪素化
    合物。
  2. 【請求項2】 Aが、式: 【化2】 で示される基を表わす、請求項1記載のトリアジン基を
    有するオルガノ珪素化合物。
  3. 【請求項3】 トリアジン基を有するオルガノ珪素化合
    物が、式: A3− SiO(SiRO)(SiRAO)SiR3−
    (V) [式中、AおよびRは前記の意味を表わし、dは0また
    は1であり、eは0または1〜1500の整数であり、
    およびfは0または1〜200の整数であり、この場
    合、1ポリマー分子当たり、少なくとも1個のハロゲン
    原子を有する基A少なくとも1個が含有されていること
    を条件とする]で示されるものである、請求項1または
    2記載のトリアジン基を有するオルガノ珪素化合物。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれか1項記載
    の、トリアジン基を有するオルガノ珪素化合物を製造す
    る方法において、式: BSiO(4− )/2 (III) [式中、Bは式(IV): 【化3】 で示される基を表わし、およびR、R、X、Y、a、
    bおよびcは前記の意味を表わす]で示される単位を有
    するオルガノ珪素化合物を、場合によっては置換された
    ハロゲン化シアヌルと、塩基の使用下にポリマーのよう
    に反応させることを特徴とする、トリアジン基を有する
    オルガノ珪素化合物の製造法。
  5. 【請求項5】 前駆体(III)として式: B3− SiO(SiRO)(SiRBO)SiR3− (VI) [式中、B、R、d、eおよびfは前記の意味を表わ
    し、この場合、1ポリマー分子当たり少なくとも1個の
    基Bが含有されていることを条件とする]で示される単
    位を使用する、請求項4記載のトリアジン基を有するオ
    ルガノ珪素化合物の製造法。
  6. 【請求項6】 式: HSiO(4− )/2 (VII) [式中、R、X、a、bおよびcは前記の意味を表わ
    す]で示されるオルガノポリシロキサン1個当たり、少
    なくとも1個のSi結合した水素原子を有するオルガノ
    珪素化合物と、不飽和ヒドロキシアリール化合物とをヒ
    ドロシリル化反応させることによって、前駆体(II
    I)または(VI)を製造する、請求項4または5記載
    のトリアジン基を有するオルガノ珪素化合物の製造法。
  7. 【請求項7】 オルガノポリシロキサン1個当たり、少
    なくとも1個のSi結合した水素原子を有するオルガノ
    珪素化合物として、式: HdR3- dSiO(SiR2O)e(SiRHO)fSiR3- dHd (VIII) [式中、R、d、eおよびfは前記の意味を表わす]で
    示されるものを使用する、請求項6記載のトリアジン基
    を有するオルガノ珪素化合物の製造法。
  8. 【請求項8】 請求項1から3までのいずれか1項記載
    のトリアジン基を有するオルガノ珪素化合物、または請
    求項4から7までのいずれか1項記載の方法により製造
    されたトリアジン基を有するオルガノ珪素化合物を平衡
    化させる方法において、線状でトリオルガノシロキシ末
    端基を有するオルガノポリシロキサン、線状のヒドロキ
    シル末端基を有するオルガノポリシロキサン、環状オル
    ガノポリシロキサンおよび、ジオルガノシロキサン単位
    とモノオルガノシロキサン単位とからなる共重合体から
    なる群から選択されたオルガノポリシロキサンを用い
    て、トリアジン基を有するオルガノ珪素化合物を平衡化
    させることを特徴とする、トリアジン基を有するオルガ
    ノ珪素化合物の平衡化方法。
  9. 【請求項9】 線状のトリオルガノシロキシ末端基を有
    するオルガノポリシロキサンとして、式: RSiO(SiRO)SiR (X) [式中、Rは前記の意味を表わし、mは0または1〜1
    500の数値の整数である]で示されるものを使用し、
    線状のヒドロキシル末端基を有するオルガノポリシロキ
    サンとして、式: HO(SiRO)H (XI) [式中、Rは前記の意味を表わし、nは1〜1500の
    整数を表わす]で示されるものを使用し、環状オルガノ
    ポリシロキサンとして、式: (SiRO) (XII) [式中、Rは前記の意味を表わし、oは3〜12の整数
    を表わす]で示されるものを使用し、および共重合体と
    して、式: RSiO および RSiO3/2 (XIII) [式中、Rは前記の意味を表わす]で示される単位から
    なるものを使用する、請求項1記載のトリアジン基を有
    するオルガノ珪素化合物の平衡化方法。
  10. 【請求項10】 繊維織物および皮革を処理するための
    方法において、請求項1から3までのいずれか1項記載
    のトリアジン基を有するオルガノ珪素化合物、または請
    求項4から7までのいずれか1項記載の方法により製造
    されたトリアジン基を有するオルガノ珪素化合物、また
    は請求項8または9の記載により平衡化されたトリアジ
    ン基を有するオルガノ珪素化合物を使用することを特徴
    とする、繊維織物および皮革を処理するための方法。
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